JP4142879B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車(Electric Vehicle:EV)用電力変換装置として好適な電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種、電気自動車(EV)システムに適用される、従来の電力変換装置の一例を、図12を参照して説明する。
【0003】
図12に示すように、電力変換装置は、一般に、誘導電動機又は同期電動機である交流電動機2と、この交流電動機2を駆動するインバータ部3と、直流電源4と、この直流電源4とインバータ部3との間に直列に設けられる開閉器5と、リアクトル1とからなる。
【0004】
インバータ部3は、チョッパ素子31a及び31bを有するチョッパ回路31と、このチョッパ回路31に並列に設けられる主回路コンデンサ32と、チョッパ回路31の出力を、主回路コンデンサ32を介して受ける、ブリッジ構成した半導体素子33a、33b、33c、33d、33e及び33fを有するインバータ回路33と、第1増幅器(電圧増幅器)100、第2増幅器(電流増幅器)101及びPWM回路102を有し、チョッパ回路31及び/又はインバータ回路33を制御する制御回路34−1とからなる。
【0005】
ここに、交流電動機2は、電動機として機能した場合は電気自動車(EV)システムの動力源であり、発電機として機能した場合は電気自動車(EV)システムのバッテリ(直流電源4)を充電する。
【0006】
また、リアクトル1及びチョッパ回路31は、直流電源4の出力を昇圧してインバータ部3に与える。
【0007】
制御回路34−1においては、主回路コンデンサ電圧指令vdc*と主回路コンデンサ電圧vdcとの差分を、第1増幅器100により増幅して直流電流指令idc*とし、この直流電流指令idc*と直流電流idcとの差分を第2増幅器101により増幅し、該第2増幅器101の出力をPWM回路102にてPWM(パルス幅変調)を行ない、チョッパ回路31のチョッパ素子31a、チョッパ素子31bのゲート信号となる。
【0008】
チョッパ素子31a、チョッパ素子31bのゲート信号の関係を、図13に示す。図13において、第2増幅器101の出力が三角波より大きい場合は、チョッパ素子31aがオンし、チョッパ素子31bがオフする。
【0009】
一方、三角波が第2増幅器101の出力より大きい場合は、逆にチョッパ素子31aがオフし、チョッパ素子31bがオンとなる。チョッパ素子31aとチョッパ素子31bとはそれぞれ、反転した関係となる。
【0010】
このような図12に示す構成において、リアクトル1とチョッパ回路31による昇圧動作で高電圧としてパワーアップしたシステムは、大電流によりパワーアップした場合に較べて、一般的に、交流電動機2が小型で高効率となる利点がある。
【0011】
また、直流電源4(バッテリ)による高電圧化に比べ、車両に搭載するスペースと質量が小さくでき、これにより走行距離を長くすることができる、という利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示す電力変換装置においては、チョッパ回路31の起動開始前の直流電源4の電圧と主回路コンデンサ32の電圧とが等しい時は、徐々に電圧が上昇するので、スムーズな昇圧ができる。
【0013】
しかし、チョッパ回路31がオフし、主回路コンデンサ32に昇圧による電荷が残っていた時に再度昇圧する場合に、直流電源4の電圧を初期値として昇圧を開始しようとすると、主回路コンデンサ32の電圧が、前回に昇圧された主回路コンデンサ電圧に等しくなるまで昇圧動作は開始されない。
【0014】
また、昇圧開始時は、チョッパ回路31のチョッパ素子31aのオンデューティが0%から増加し、チョッパ素子31bはオンディーティが100%から減少する。昇圧開始時に主回路コンデンサ32の電圧が高い場合、チョッパ素子31bのオン期間が長いため、主回路コンデンサ32側からの突入電流により、過電流を発生する可能性がある。
【0015】
さらに、昇圧を頻繁に繰り返すと直流電源4(バッテリ)からの放電量も大きくなり、バッテリ寿命の劣化を招くと共にシステム効率の低下となる。
【0016】
またさらに、システムをオフするときに、主回路コンデンサ32の電圧が高いと危険性が高いため、電圧を下げる必要がある。
【0017】
本発明の目的は、高効率であると共に安全性に優れ、EVに適用して好適な電力変換装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電力変換装置は、直流電源からリアクトルを介し所望の直流電圧へ昇降圧するチョッパ回路と、交流電動機を駆動するために主回路コンデンサを入力に配置したインバータ回路と、前記チョッパ回路及び前記インバータ回路を制御する制御回路とからなる電力変換装置において、前記制御回路は、前記チョッパ回路の昇圧動作時における電圧指令値にレートを付す電圧レート手段を具備し、前記電圧レート手段は、前記インバータ回路の前記主回路コンデンサ電圧と前記直流電源電圧の比を、前記チョッパ回路の電圧制御指令値のオフセットとして使用することを特徴とする
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電力変換装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0027】
(請求項1に対応する実施形態)
図1に示すように、本実施形態の電力変換装置の主回路は、交流電動機2と、チョッパ回路31と主回路コンデンサ32とインバータ回路33と、制御回路34−2とから構成されるインバータ部3と、直流電源4と、開閉器5とリアクトル1とから構成される。
【0028】
制御回路34−2は、図12に示す制御回路34−1の前段に電圧レート回路103を設けたものである。この電圧レート回路103は、電圧指令と電圧検出値の差が一定範囲内にあるように、指令値と検出値の差が一定範囲内より大きくなると指令値の増加を停止し、一定範囲に復帰すると再び電圧指令を上昇するように、制御する。
【0029】
従って、制御回路34−2は、主回路コンデンサ電圧指令vdc*から電圧レート回路103を介した指令vdc_1*と、主回路コンデンサ電圧vdcとの差分を第1増幅器100により増幅して直流電流指令idc*とし、この直流電流指令idc*と直流電流idcとの差分を第2増幅器101により増幅し、PWM回路102によりPWM制御信号を得てチョッパ回路31のゲート信号となる。
【0030】
以上のように構成された本実施形態の電力変換器の動作を、図2に示すタイムチャートを参照して説明する。まず、時刻t0にて、直流電源電圧vdsで昇圧を開始し、時刻t1で昇圧を完了する。
【0031】
その後、インバータ部3をオフし、主回路コンデンサ32の電圧が低下した後、時刻t2で、再度昇圧を行った場合、主回路コンデンサ電圧指令vdc*が直流電源電圧vdsから昇圧を行なうため(点線がその時のvds*)、昇圧の開始が遅れる(t2−t3間)が、主回路コンデンサ電圧指令vdc*を主回路コンデンサ電圧vdcから昇圧を再開した場合(一点鎖線)は、昇圧時間が短縮できる。
【0032】
ここで、電圧指令と電圧検出値の差が一定範囲内にあるように制御する電圧レート回路103の動作を図3に示すタイムチャートを参照して説明する。すなわち、電圧レート回路103は、主回路コンデンサ電圧vdcを初期値とし、一定レートで電圧指令vdc_r*(実線)を上昇させ、指令値と検出値の差が一定範囲(一点鎖線)内、より大きくなると指令値の増加を停止し、一定範囲に復帰すると再び電圧指令vdc_r*(実線)を上昇する。
【0033】
このように動作する電圧レート回路103を有する制御回路34−2により、昇圧開始時の突入電流や主回路コンデンサ32の電圧オーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0034】
(請求項2に対応する実施形態)
本実施形態は、図1と同様の電力変換装置の主回路を有し、図1と異なる図4に示す制御回路34−3を有する。
【0035】
本実施形態の制御回路34−3は、図1に示す制御回路34−2の第2増幅器101の出力に、主回路コンデンサ32の電圧と直流電源4の電圧との比をオフセットとして加算する、図5にその一例を示す変換テーブル104を追加している。
【0036】
この種の電力変換装置において、昇圧開始時は、チョッパ素子31aのオンデューティが0%から増加し、チョッパ素子31bは、オンディーティが100%から減少するため、主回路コンデンサ32に昇圧による電荷が残っていた場合には、チョッパ素子31bのオンデューティが大きいので、主回路コンデンサ32側から直流電源側への突入電流が大きくなり、過電流を発生する可能性がある。
【0037】
図5に示す変換テーブル104は、(直流電源電圧vds)/(主回路コンデンサ電圧vdc)から、デューティを決定し、オフセットとして加えるため、電圧比に合ったデューティが設定され、主回路コンデンサ32からの突入電流を抑制することが可能となる。
【0038】
例えば、vdc/vds=2(主回路コンデンサ電圧が直流電源電圧の2倍)の場合、チョッパ素子31a=50%、チョッパ素子31b=50%のオンデューティとなり、チョッパ素子31bは、オンデューティ100→50%となり、突入電流を抑制できる。
【0039】
また、変換テーブル104の値を、図4の点線部分に示すように、オフセットとしてだけでなく、第2増幅器101の積分値の初期値として設定しても同じ効果が得られる。
【0040】
(請求項3に対応する実施形態)
図6は請求項3に対応した実施形態を示すブロック図であり、先の実施形態では昇圧動作をチョッパ回路31で行っていたが、本実施形態では、インバータ回路33から交流電動機2の回転エネルギーを用いて昇圧を行なう。
【0041】
本実施形態の制御回路34−4は、図1の制御回路34−2に、昇圧をインバータ回路33から行なうため、昇圧動作期間にチョッパ回路31を動作させないようにチョッパ回路31のゲート信号を開閉する開閉回路105を追加している。また、インバータ回路33の各半導体素子のゲート信号を生成する励磁電流振幅指令回路106、三相電流指令回路107及びコンパレータ回路108を有する。
【0042】
先ず、交流電動機2の制御形態として三相瞬時値電流制御を例に説明する。
【0043】
交流電動機2の回転数nを励磁電流振幅指令回路106に入れ、該回路106にて、回転数nに応じた励磁電流振幅指令i*を得、これと回転数nとを三相電流指令回路107に入力し、回転数から変換して周波数により各相の電流指令iu*、iv*、iw*として出力し、各相の検出電流iu、iv(=−iw−ju)、iwをコンパレータ回路108にて比較し、インバータ回路33の各半導体素子のゲート信号とする。チョッパ回路31がオフしているため、回生エネルギーが大きいと過電圧になるので、昇圧時の交流電動機2は、励磁運転で制御を行なう。
【0044】
ここで、開閉回路105の動作を図7に示すタイムチャートにより説明する。図7の時刻t0でインバータ回路33を起動し、直流電源4から励磁電流を供給し交流電動機2を起動し、回転エネルギーにより交流電動機2から昇圧を行なう。交流電動機2の誘起電圧が高くなると励磁電流も交流電動機2から供給することになる。
【0045】
この間、開閉回路105によりチョッパ回路31はオフし、直流リンク電圧指令vdc*=vdcとなった時刻t1で、チョッパ回路31をオンする。直流電源4にバッテリが使用されている場合は、昇圧動作時のパワーを供給することがなくなり、バッテリの長寿命化を図ることができると共に効率向上を期待することができる。
【0046】
(請求項4に対応する実施形態)
図8は請求項4に対応した実施形態を示すブロック図であり、インバータ回路33から交流電動機2の回転エネルギーを用いて昇圧を行なうが、主回路コンデンサ32の残電荷に対する安全策を講じたものである。
【0047】
先の実施形態と同様にインバータ回路33は励磁運転を行うが、制御回路34−5は、交流電動機2の損失で主回路コンデンサ32の残電荷を消費し、主回路コンデンサ電圧vdcが一定指令値vdc_l*以下にするように制御を行う。
【0048】
この時のタイムチャートを図9に示す。開閉器5をオフすることにより、バッテリを切り離し、チョッパ回路31はオフしたままで、インバータ回路33を起動し、励磁運転を行なう。主回路コンデンサ電圧vdcが、直流電圧指令vdc_l*以下でオフ動作する開閉回路109により、インバータ回路33をオフする。
【0049】
これにより、高電圧である主回路コンデンサ32の残電荷を、交流電動機2で放電することにより、安全を確保できる。
【0050】
(請求項5に対応する実施形態)
請求項5に対応する実施形態を図10に示す。
【0051】
本実施形態は、直流電圧指令vdc*を、交流電動機2の検出した回転数nから得る回路を示している。
【0052】
先ず、回転数nを、磁束テーブル200で磁束に変換し、角周波数変換器201により計算した各周波数を、掛算器202で掛けて値Vs(=ωΦ)を得る。このVs(=ωΦ)を、直流電圧変換回路203により、直流電圧指令vdc*とする。
【0053】
尚、上述した動作を、回転数nと直流電圧指令Vdc*とをテーブルとして構成することもできる。この場合は、回転数nを入力とし、該回転数nに対応した直流電圧指令Vdc*を出力することができる。
【0054】
上記において、直流電圧変換回路203は、交流電圧ピーク値が直流電圧となるので、下記の式となる。(Vsは交流電動機の実効値電圧)
Vdc*=√2・Vs
通電状態では、チョッパ回路32、インバータ回路33、交流電動機2等の損失も加わるため、直流電圧指令vdc*は、上式以上の値が必要となる。
【0055】
図11は上述した動作を示すタイムチャートである。
【0056】
図11において、時刻t0において起動指令が入力されると、開閉器5をオンしトルク指令に従って制御回路からインバータ回路33の各半導体素子へゲート信号が出力されインバータ回路33は、交流電動機2を駆動する。この段階ではチョッパ回路31は上側のチョッパ素子31bのみオンして直流電源4から電力を負荷へ供給する。
【0057】
したがって、直流電圧は直流電源電圧と等しい電圧がインバータ回路33に供給される。時刻t1において回転数が所定のレベル(図11のL1)以上になった時、チョッパ回路31(チョッパ素子31aとチョッパ素子31b)をスイッチング動作させて、昇圧させるようにチョッパ回路31を制御する。
【0058】
時刻t2において交流電動機2が定格電圧に達すると電圧は固定となる。
【0059】
このような制御により、全領域電圧固定で高く設定した場合に比べて、電圧を低く設定できることによりインバータ回路33のスイッチング損失が低減できる。
【0060】
また、低速時には、直流電圧は低くできるので、交流電動機2の磁気騒音も小さく抑えることができる。
【0061】
(請求項6に対応する実施形態)
請求項6では、請求項5と同様に、回転数により昇圧する電圧を可変するが、インバータ回路33のスイッチングパターンを固定する。スイッチングパターンが固定の場合は、スイッチング周波数を低く設定することによりスイッチング損失を低減し、インバータ効率をアップし、高調波の影響の少ないスイッチングパターンにすることにより、交流電動機2の効率をアップできる。
【0062】
スイッチングパターンを決める変調率を飽和させた場合は、位相を変えるためのスイッチングのみとなり、スイッチング損失を大幅に低減でき、インバータ効率をアップすることができる。
【0063】
また、低速時には、直流電圧は低くできるので、交流電動機2の磁気騒音も小さく抑えることができる。対変調率を飽和させた場合は、対象となる交流電動機2は誘導電動機となり、すべり周波数によりトルクを調整する。
【0064】
(請求項7に対応する実施形態)
請求項7では、請求項1〜5記載の電力変換装置の交流電動機2を、誘導電動機だけではなく、同期電動機についても適用する。
【0065】
特に、永久磁石同期電動機を使用した場合は請求項3における直流電源から昇圧までの励磁電流の供給もなくなり、さらなるバッテリの長寿命と効率も向上できる。
【0066】
(請求項8に対応する実施形態)
請求項8では、請求項1〜7記載の電力変換装置を、電気自動車だけでなく、内燃機関と発電電動機の両出力を平行して車両走行に関与させる方式であるパラレル方式ハイブリッド車、内燃機関で発電電動機を回し該発電電動機の出力を充電又は走行に供する方式であるシリーズ方式ハイブリッド車に適用する。
【0067】
特に、パラレルハイブリットにおいて、内燃機関と交流電動機の2つを駆動源とした場合、交流電動機による駆動の効率が低下する高回転運転や直流電源(バッテリ)の充電状態が良好な場合は、内燃機関単独で駆動した方がシステム効率アップするために、交流電動機に電力を供給しているインバータを積極的にオフする。本発明により、主回路コンデンサ電圧に影響されずにチョッパ回路31の昇圧動作を短時間で安定させ、システム効率アップが図られる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、チョッパ回路を持つインバータにおいて、主回路コンデンサ電圧に影響されずにチョッパ回路の昇圧動作を短時間で安定させ得、効率アップが図られると共に安全性の向上が図られることで、EVに適用して好適な電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力変換装置の請求項1に対応する実施形態の構成を示す回路図。
【図2】同実施形態の動作を示すタイムチャート。
【図3】同実施形態の動作を示すタイムチャート。
【図4】本発明の請求項2に対応する実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明の請求項2に対応する実施形態における変換テーブルの内容を示す図。
【図6】本発明の請求項3に対応する実施形態を示すブロック図。
【図7】本発明の請求項3に対応する実施形態の動作を示すタイムチャート。
【図8】本発明の請求項4に対応する実施形態を示すブロック図。
【図9】本発明の請求項4に対応する実施形態の動作を示すタイムチャート。
【図10】本発明の請求項5に対応する実施形態を示すブロック図。
【図11】本発明の請求項5に対応する実施形態の動作を示すタイムチャート。
【図12】従来の電力変換装置の回路図。
【図13】図12におけるチョッパ回路の半導体素子ゲート信号を示す波形図。
【符号の説明】
1…リアクトル
2…交流電動機
3…インバータ部
31…チョッパ回路
32…主回路コンデンサ
33…インバータ回路
34−2、34−3、34−4、34−5…制御回路
4…直流電源
5…開閉器

Claims (7)

  1. 直流電源からリアクトルを介し所望の直流電圧へ昇降圧するチョッパ回路と、交流電動機を駆動するために主回路コンデンサを入力に配置したインバータ回路と、前記チョッパ回路及び前記インバータ回路を制御する制御回路とからなる電力変換装置において、
    前記制御回路は、前記チョッパ回路の昇圧動作時における電圧指令値にレートを付す電圧レート手段を具備し、
    前記電圧レート手段は、前記インバータ回路の前記主回路コンデンサ電圧と前記直流電源電圧の比を、前記チョッパ回路の電圧制御指令値のオフセットとして使用することを特徴とす電力変換装置。
  2. 前記昇圧動作を、前記チョッパ回路に代えて前記交流電動機から前記インバータ回路により行うことを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
  3. 前記システムがオフする時に、前記主回路コンデンサに残った電荷を前記交流電動機で放電させる手段を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 前記チョッパ回路は前記交流電動機の回転数に合わせて昇降圧動作を行い、前記インバータ回路は前記チョッパ回路による昇降圧電圧をPWM制御して前記交流電動機へ給電することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の電力変換装置。
  5. 前記チョッパ回路は前記交流電動機の回転数に合わせて昇降圧動作を行い、前記インバータ回路を構成する半導体素子のスイッチングパターンを固定して前記交流電動機へ給電することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の電力変換装置。
  6. 前記交流電動機は、誘導機又は同期機からなる発電電動機であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の電力変換装置。
  7. 前記交流電動機は、電気自動車又はハイブリッド車の動力源であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の電力変換装置。
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