JPH06232218A - フィルムキャリアおよびそのフィルムキャリアを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

フィルムキャリアおよびそのフィルムキャリアを用いた半導体装置の製造方法

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JPH06232218A
JPH06232218A JP1886293A JP1886293A JPH06232218A JP H06232218 A JPH06232218 A JP H06232218A JP 1886293 A JP1886293 A JP 1886293A JP 1886293 A JP1886293 A JP 1886293A JP H06232218 A JPH06232218 A JP H06232218A
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film carrier
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pitch
leads
inner lead
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JP1886293A
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Yoshihiro Atsumi
良宏 渥美
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、多種類ある半導体素子上の電極ピ
ッチ又は基板配線ピッチに対応させたフィルムキャリア
を提供する。 【構成】絶縁フィルム21の上にインナ−リ−ド27a およ
びアウタ−リ−ド27b を有する複数の配線27を設けてい
る。これらインナ−リ−ド27a の先端は前記デバイス孔
22の上に位置している。前記先端におけるインナ−リ−
ド27a の下に絶縁体からなる弾性体28を設けており、こ
の弾性体28は断面が鋸刃形状となっている。前記弾性体
28によりインナ−リ−ド27a を連結・保持している。前
記弾性体28を図示せぬ上型に挿入し、インナ−リ−ド27
a の先端が所定のピッチとなるように強制的に弾性変形
させる。この状態で、前記上型によってインナ−リ−ド
27aを熱・圧着させることにより、半導体素子とインナ
−リ−ド27a とを電気的に接続している。従って、多種
類ある半導体素子上の電極ピッチに対応させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、汎用性・柔軟性があ
るフィルム・キャリアおよびそのフィルム・キャリアを
用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年の高密度実装の要求に対応した半導体
パッケージとしては、TCP(TapeCarrier Package)が
ある。
【0003】図12は、従来のフィルム・キャリアを示
す平面図である。絶縁フィルム1にはデバイス孔2、第
1乃至第4の孔3〜6および複数の位置合わせ用の穴7
が設けられている。前記絶縁フィルム1の上にはインナ
−リ−ド8aおよびアウタ−リ−ド8bを有する複数の
銅の配線8が設けられている。
【0004】図13は、図12に示すフィルム・キャリ
アを用いて半導体素子が基板に実装された半導体装置を
示す断面図である。基板11の上には配線パタ−ン12
が設けられており、この配線パタ−ン12は銅の配線8
におけるアウタ−リ−ド8bと電気的に接続されてい
る。前記銅の配線8におけるインナ−リ−ド8aは絶縁
フィルム1におけるデバイス孔2の下に位置する半導体
素子9と電気的に接続されている。この半導体素子9は
樹脂13によって保護されている。
【0005】前記インナーリード8aと半導体素子9と
の接続および前記アウターリード8bと配線パタ−ン1
2との接続は、加圧治具の平坦部によって熱・圧着され
ることにより一括して行われる。このため、接続工程の
時間が短く、効率が良い。さらに、ピン数が多く、ピン
相互の間隔が狭いパッケ−ジの場合においても、フィル
ム・キャリアは半導体素子9とインナ−リ−ド8aとの
接続に適している。これとともに、パッケ−ジの薄型化
に有利なことから、前記フィルム・キャリアは高密度実
装パッケージとして増々使用される傾向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナ−リ
−ド8aと接続される半導体素子9上の電極ピッチが多
種類ある場合、個々の電極ピッチに対応するフィルム・
キャリア、即ち汎用性・柔軟性があるフィルム・キャリ
アが必要となる。これと同様に、アウタ−リ−ド8bと
接続される配線パタ−ン12が多種類ある場合において
も、個々の配線パタ−ン12に対応するフィルム・キャ
リアが必要となる。この際、ワイヤーボンディング方式
による接続であれば、ボンディング装置のプログラムを
変更することによって個々の電極ピッチまたは配線パタ
ーンに対応させることは可能であるが、従来のフィルム
・キャリアでは困難である。これは、フィルム・キャリ
アの短所である。
【0007】また、上記従来のフィルム・キャリアで
は、平面形状を有する絶縁フィルム1の上にインナ−リ
ード8aおよびアウタ−リ−ド8bが形成されており、
このインナ−リ−ド8aと半導体素子9とが接続される
面およびアウタ−リ−ド8bと配線パタ−ン12とが接
続される面は平面に限られていた。したがって、前記面
が平面以外の形状である半導体装置に前記フィルム・キ
ャリアを用いることはできなかった。
【0008】本発明の目的は、多種類ある半導体素子上
の電極ピッチ又は基板配線ピッチに対応できるととも
に、前記電極とインナ−リ−ドとの接続面および前記基
板配線とアウタ−リ−ドとの接続面それぞれを任意形状
とすることが可能であるフィルム・キャリアおよびその
フィルム・キャリアを用いた半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、絶縁性フィルムと、前記絶縁性フィルム
の上に設けられた複数のインナ−リ−ドと、前記インナ
−リ−ドの先端を一体的に保持するとともに、半導体素
子上の電極のピッチに前記インナ−リ−ドの先端間隔を
合わせるための金型治具に挿入される弾性体とを具備す
ることを特徴としている。
【0010】また、絶縁性フィルムと、前記絶縁性フィ
ルムの上に設けられた複数のアウタ−リ−ドと、前記ア
ウタ−リ−ドを一体的に保持するとともに、基板上の配
線のピッチに前記アウタ−リ−ドの間隔を合わせるため
の金型治具に挿入される弾性体とを具備することを特徴
としている。
【0011】また、絶縁フィルムの上に設けられ弾性体
により先端が一体的に保持された複数のインナ−リ−ド
を、半導体素子上の電極のピッチと合うように形成され
た金型治具の第1の型の凹部に挿入し、前記インナ−リ
−ドを弾性的に変形させる工程と、前記金型治具におい
て前記凹部に対応する第2の型の凸部によって前記イン
ナ−リ−ドを前記電極に加圧することにより、前記イン
ナ−リ−ドを前記半導体素子に接続する工程とを具備す
ることを特徴としている。
【0012】また、絶縁フィルムの上に設けられ弾性体
により先端が一体的に保持された複数のアウタ−リ−ド
を、基板上の配線のピッチと合うように形成された金型
治具の第1の型の凹部に挿入し、前記アウタ−リ−ドを
弾性的に変形させる工程と、前記金型治具において前記
凹部に対応する第2の型の凸部によって前記アウタ−リ
−ドを前記配線に加圧することにより、前記アウタ−リ
−ドを前記配線に接続する工程とを具備することを特徴
としている。
【0013】
【作用】この発明は、絶縁フィルムの上に複数のインナ
−リ−ドを設け、これらインナ−リ−ドの先端を弾性体
により一体的に保持し、前記インナ−リ−ドを金型治具
の第1の型の凹部に挿入する。この際、前記弾性体によ
りインナ−リ−ドを一体的に保持しているため、それぞ
れのインナ−リ−ドを所定の前記凹部に挿入することが
できる。これにより、前記インナ−リ−ドを弾性的に変
形させることができる。この後、前記凹部に対応する第
2の型の凸部によって前記インナ−リ−ドを半導体素子
上の電極に加圧する。この際、前記凹部は前記電極のピ
ッチと合うように形成されているため、それぞれのイン
ナ−リ−ドを所定の前記電極と接続することができる。
したがって、弾性体により保持されたインナ−リ−ドを
有するフィルムキャリアを用いれば、多種類ある半導体
素子上の電極ピッチに対応できるとともに、前記電極と
インナ−リ−ドとの接続面を任意形状とすることが可能
である。
【0014】また、前記インナ−リ−ドと同様に、アウ
タ−リ−ドにおいても所定の配線と接続することができ
る。したがって、弾性体により保持されたアウタ−リ−
ドを有するフィルムキャリアを用いれば、多種類ある基
板上の配線ピッチに対応できるとともに、前記基板上の
配線とアウタ−リ−ドとの接続面を任意形状とすること
が可能である。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例によるフィ
ルム・キャリアを示す平面図である。絶縁フィルム21
にはデバイス孔22および第1乃至第4の孔23〜26
が設けられている。前記絶縁フィルム21の上にはイン
ナ−リ−ド27aおよびアウタ−リ−ド27bを有する
複数の配線27が設けられている。これらインナ−リ−
ド27aの先端は前記デバイス孔22の上に位置してい
る。前記先端におけるインナ−リ−ド27aの下には絶
縁体からなる弾性体28が設けられている。
【0016】図2(a)は、図1に示す弾性体28の一
部を拡大した平面図であり、図2(b)は、図2(a)
に示す2b−2b線に沿った断面図である。インナ−リ
−ド27aの先端近傍には弾性体28が設けられてお
り、この弾性体28は断面が図2(b)に示す鋸刃形状
となっている。前記弾性体28によりインナ−リ−ド2
7aは一体的に連結・保持されている。
【0017】図3乃至図5は、この発明の図1に示すフ
ィルム・キャリアを用いた半導体装置の製造方法を示す
ものであり、図3は、フィルム・キャリアにおけるイン
ナ−リ−ド相互間を金型治具により所定の間隔とする工
程、即ちインナ−リ−ドの先端間隔を金型治具により合
わせる工程を示す断面図である。金型治具31は上型3
1aおよび下型31bから形成されている。この下型3
1bは第1、第2の側部31c、31dおよび底部31
eから構成されている。前記第1、第2の側部31c、
31dは、所定の角度に傾けて設けられている。この結
果、前記側部31c、31dには傾斜部31fが形成さ
れている。前記底部31eには断面が鋸刃形状となるよ
うな複数の第1の凸部31gが設けられており、これら
第1の凸部31gの相互間には第1の凹部31jが形成
されている。
【0018】前記上型31aには複数の第2の凹部31
iが設けられており、これら第2の凹部31iの相互間
には第2の凸部31hが設けられている。前記第2の凹
部31iは前記第1の凸部31gと噛み合い、前記第1
の凹部31jは前記第2の凸部31hと噛み合うように
形成されている。前記第2の凸部31hは、図示せぬ半
導体素子上の電極にインナ−リ−ド27aを図示せぬ加
圧用治具によって圧着する際、前記インナ−リ−ド27
aに圧力を加えるためのものである。
【0019】上記構成において、先ず、下型31bの内
側にはインナ−リ−ド27aが連結・保持された弾性体
28が載置され、この弾性体28の上には上型31aが
載置される。次に、前記下型31bを固定した状態で上
型31aを下に押すことにより、弾性体28とともにイ
ンナ−リ−ド27aは前記傾斜部31fに沿ってスライ
ドされる。これにより、前記インナ−リ−ド27aは内
側に弾性的に変形され、インナ−リ−ド27aの先端の
ピッチが縮められる。この際、前記弾性体28は、イン
ナ−リ−ド27aをガイドし、保持する役目を果たして
いる。この後、前記インナ−リ−ド27aは、下型31
bにおける第1の凹部31jに挿入される。前記弾性体
28は、上型31aの第2の凹部31iおよび下型31
bの第1の凸部31gに噛み合わされた状態で挟入され
る。
【0020】次に、図4に示すように、前記インナ−リ
−ド27aから金型治具31の下型31bは離型され
る。前記金型治具31の上型31aにおいて、インナ−
リード27aの先端側に対応する第2の凹部31iのピ
ッチは基端側に対応するそれより狭くなっている。この
ような第2の凹部31iに弾性体28が挿入されること
により、インナ−リ−ド27aは強制的に弾性変形さ
れ、このインナ−リード27aの先端は狭ピッチに保持
される。
【0021】この後、図5に示すように、前記狭ピッチ
に保持された状態で、前記上型31aは加熱される。次
に、この上型31aによってインナ−リ−ド27aは、
図1に示すインナ−リ−ド27aのピッチより狭いピッ
チの半導体素子32上の電極33に圧着される。これに
より、前記電極33とインナ−リ−ド27aとは電気的
に接続される。
【0022】上記実施例によれば、絶縁フィルム21の
上に複数のインナ−リ−ド27aを設け、これらインナ
−リ−ド27aの先端近傍に鋸刃形状の弾性体28を設
け、この弾性体28により前記インナ−リ−ド27aを
連結・保持している。前記弾性体28は前記インナ−リ
−ド27aを弾性変形させるためのガイド及び保持の役
目を果たしている。前記弾性変形させる際、金型治具3
1の下型31bの第1の凹部31jにインナ−リ−ド2
7aを挿入する。これにより、インナ−リード27aを
強制的に弾性変形させ、インナ−リ−ド27aの先端を
狭ピッチとすることができる。次に、前記上型31aの
第2の凸部31hによって、半導体素子32上の電極3
3にインナ−リ−ド27aを熱・圧着させている。この
際、前記第2の凸部31hを前記電極33のピッチに合
うように形成しているため、前記インナ−リ−ド27a
を前記電極33に電気的に接続することができる。した
がって、前記フィルム・キャリアを狭い電極ピッチに対
応させることができ、フィルム・キャリアの汎用性・柔
軟性を向上させることができる。
【0023】図6は、この発明の第2の実施例によるフ
ィルム・キャリアを用いた半導体装置の要部を示す平面
図であり、図5と同一部分には同一符号を付し、異なる
部分についてのみ説明する。この第2の実施例において
も第1の実施例と同様な方法により、半導体装置は製造
される。
【0024】すなわち、インナ−リ−ド27aの先端が
基端より広いピッチに保持された状態で、上型31aは
加熱される。次に、この上型31aによってインナ−リ
−ド27aは、図1に示すインナ−リ−ド27aのピッ
チより広いピッチの半導体素子32上の電極33に圧着
される。これにより、前記電極33とインナ−リ−ド2
7aとは電気的に接続される。
【0025】上記第2の実施例においても第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。すなわち、フィルム
・キャリアを広い電極ピッチに対応させることができ、
フィルム・キャリアの汎用性・柔軟性を向上させること
ができる。
【0026】図7は、この発明の第3の実施例によるフ
ィルム・キャリアを用いた半導体装置の要部を示す平面
図であり、図5と同一部分には同一符号を付し、異なる
部分についてのみ説明する。この第3の実施例において
も第1の実施例と同様な方法により、半導体装置は製造
される。
【0027】すなわち、インナ−リ−ド27aの先端が
不等ピッチに保持された状態で、上型31aは加熱され
る。次に、この上型31aによってインナ−リ−ド27
aは、図1に示すインナ−リ−ド27aのピッチとは異
なる不等ピッチの半導体素子32上の電極33に圧着さ
れる。これにより、前記電極33とインナ−リ−ド27
aとは電気的に接続される。
【0028】上記第3の実施例においても第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。すなわち、フィルム
・キャリアを不等電極ピッチに対応させることができ、
フィルム・キャリアの汎用性・柔軟性を向上させること
ができる。図8は、この発明の第4の実施例によるフィ
ルム・キャリアを示す平面図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
第2の孔24の上に位置するアウタ−リ−ド27bの下
には絶縁体からなる弾性体28が設けられている。
【0029】図9(a)は、図8に示す弾性体28の一
部を拡大した平面図であり、図9(b)は、図9(a)
に示す9b−9b線に沿った断面図である。アウタ−リ
−ド27bには弾性体28が設けられており、この弾性
体28は断面が図9(b)に示す鋸刃形状となってい
る。前記弾性体28によりアウタ−リ−ド27bは連結
・保持されている。
【0030】図10は、図8に示すフィルム・キャリア
を用いた半導体装置の要部を示す平面図であり、図5と
同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ
説明する。この第4の実施例においても第1の実施例と
同様な方法により、半導体装置は製造される。
【0031】すなわち、図示せぬ金型治具によって強制
的に弾性変形させることによりアウタ−リ−ド27bが
不等ピッチに保持された状態で、図示せぬ上型は加熱さ
れる。次に、この上型によってアウタ−リ−ド27b
は、図8に示すアウタ−リ−ド27bのピッチとは異な
る不等ピッチの基板35上の配線36に圧着される。こ
れにより、前記配線36とアウタ−リ−ド27bとは電
気的に接続される。
【0032】上記第4の実施例によれば、絶縁フィルム
21の上に複数のアウタ−リ−ド27bを設け、これら
アウタ−リ−ド27bに鋸刃形状の弾性体28を設け、
この弾性体28により前記アウタ−リ−ド27bを連結
・保持している。前記弾性体28は前記アウタ−リ−ド
27bを弾性変形させるためのガイド及び保持の役目を
果たしている。前記弾性変形させる際、金型治具31の
上型31aの第2の凹部31iに前記弾性体28を挿入
する。これにより、アウタ−リード27bを強制的に弾
性変形させ、アウタ−リ−ド27bを不等ピッチとする
ことができる。次に、前記上型31aの第2の凸部31
hによって、基板35上の配線36にアウタ−リ−ド2
7bを熱・圧着させている。この際、前記第2の凸部3
1hを前記配線のピッチに合うように形成しているた
め、前記アウタ−リ−ド27bを前記配線36に電気的
に接続することができる。したがって、前記フィルム・
キャリアを不等配線ピッチに対応させることができ、フ
ィルム・キャリアの汎用性・柔軟性を向上させることが
できる。
【0033】図11は、この発明の第5の実施例による
フィルム・キャリアを用いた半導体装置の製造方法を示
すものであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を
付し、異なる部分についてのみ説明する。この第5の実
施例においても第1の実施例と同様の方法により、半導
体装置は製造される。
【0034】すなわち、湾曲した金型治具31の上型3
1aには第2の凹部31iおよび第2の凸部31hが設
けられており、この上型31aは図示せぬ基板の曲面形
状に合わせた形状とされている。前記第2の凹部31i
に弾性体28が挿入されることによって、アウタ−リ−
ド27bは強制的に弾性変形させられる。これにより、
前記アウタ−リ−ド27bは曲面形状とされる。この
後、上型31aは加熱される。次に、この上型31aの
第2の凸部31hによって、アウタ−リ−ド27bは前
記基板上の配線36に圧着される。これにより、前記配
線36とアウタ−リ−ド27bとは電気的に接続され
る。
【0035】上記第5の実施例によれば、前記基板の曲
面形状に合わせた金型治具31の上型31aにより、ア
ウタ−リ−ド27bを前記基板に対応した形状にしてい
る。このため、従来のフィルム・キャリアは平面状の基
板にしか用いることができなかったのに対し、この発明
のフィルム・キャリアは曲面形状の基板においても用い
ることができる。したがって、金型治具31の形状を変
更すれば、種々の形状の基板に対応させることができ、
フィルム・キャリアの汎用性・柔軟性を向上させること
ができる。これとともに、高密度実装を行う上でTCP
の三次元的な実装が可能となる。
【0036】尚、この発明のフィルム・キャリアは上記
の実施例に限定されることなく、インナ−リ−ド27a
またはアウタ−リ−ド27bそれぞれのピッチは種々変
更可能であり、前記ピッチに合わせて金型治具31にお
ける第1、第2の凹部31j、31iおよび第1、第2
の凸部31g、31hのピッチにおいても変更可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
絶縁フィルムの上にインナ−リ−ドを設け、このインナ
−リ−ドを弾性体により一体的に保持している。また、
絶縁フィルムの上にアウタ−リ−ドを設け、このアウタ
−リ−ドを弾性体により一端的に保持している。したが
って、多種類ある半導体素子上の電極ピッチ又は基板上
の配線ピッチに対応できるとともに、前記電極とインナ
−リ−ドとの接続面および前記配線とアウタ−リ−ドと
の接続面それぞれを任意形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるフィルム・キャ
リアを示す平面図。
【図2】図2(a)は、この発明の図1に示す弾性体の
一部を拡大した平面図であり、図2(b)は、図2
(a)に示す2b−2b線に沿った断面図。
【図3】この発明の図1に示すフィルム・キャリアを用
いた半導体装置の製造方法を示す断面図。
【図4】この発明の図3の次の工程を示すものであり、
金型治具の上型に弾性体が挿入された状態を示す平面
図。
【図5】この発明の図4の次の工程を示す平面図。
【図6】この発明の第2の実施例によるフィルム・キャ
リアを用いた半導体装置の要部を示す平面図。
【図7】この発明の第3の実施例によるフィルム・キャ
リアを用いた半導体装置の要部を示す平面図。
【図8】この発明の第4の実施例によるフィルム・キャ
リアを示す平面図。
【図9】図9(a)は、図8に示す弾性体の一部を拡大
した平面図であり、図9(b)は、図9(a)に示す9
b−9b線に沿った断面図。
【図10】この発明の図8に示すフィルム・キャリアを
用いた半導体装置の要部を示す平面図。
【図11】この発明の第5の実施例によるフィルム・キ
ャリアを用いた半導体装置の要部を示す断面図。
【図12】従来のフィルム・キャリアを示す平面図。
【図13】図12に示すフィルム・キャリアを用いて半
導体素子が基板に実装された半導体装置を示す断面図。
【符号の説明】
21…絶縁フィルム、22…デバイス孔、23…第1の孔、24
…第2の孔、25…第3の孔、26…第4の孔、27…配線、
27a …インナ−リ−ド、27b …アウタ−リ−ド、28…弾
性体、31…金型治具、31a …上型、31b …下型、31c …
第1の側部、31d …第2の側部、31e …底部、31f …傾
斜部、31g …第1の凸部、31h …第2の凸部、31i …第
2の凹部、31j …第1の凹部、32…半導体素子、33…電
極、35…基板、36…配線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性フィルムと、 前記絶縁性フィルムの上に設けられた複数のインナ−リ
    −ドと、 前記インナ−リ−ドの先端を一体的に保持するととも
    に、半導体素子上の電極のピッチに前記インナ−リ−ド
    の先端間隔を合わせるための金型治具に挿入される弾性
    体と、 を具備することを特徴とするフィルムキャリア。
  2. 【請求項2】 絶縁性フィルムと、 前記絶縁性フィルムの上に設けられた複数のアウタ−リ
    −ドと、 前記アウタ−リ−ドを一体的に保持するとともに、基板
    上の配線のピッチに前記アウタ−リ−ドの間隔を合わせ
    るための金型治具に挿入される弾性体と、 を具備することを特徴とするフィルムキャリア。
  3. 【請求項3】 絶縁フィルムの上に設けられ弾性体によ
    り先端が一体的に保持された複数のインナ−リ−ドを、
    半導体素子上の電極のピッチと合うように形成された金
    型治具の第1の型の凹部に挿入し、前記インナ−リ−ド
    を弾性的に変形させる工程と、 前記金型治具において前記凹部に対応する第2の型の凸
    部によって前記インナ−リ−ドを前記電極に加圧するこ
    とにより、前記インナ−リ−ドを前記半導体素子に接続
    する工程と、 を具備することを特徴とするフィルムキャリアを用いた
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁フィルムの上に設けられ弾性体によ
    り先端が一体的に保持された複数のアウタ−リ−ドを、
    基板上の配線のピッチと合うように形成された金型治具
    の第1の型の凹部に挿入し、前記アウタ−リ−ドを弾性
    的に変形させる工程と、 前記金型治具において前記凹部に対応する第2の型の凸
    部によって前記アウタ−リ−ドを前記配線に加圧するこ
    とにより、前記アウタ−リ−ドを前記配線に接続する工
    程と、 を具備することを特徴とするフィルムキャリアを用いた
    半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002141377A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Canon Inc Tabテープ及び放射線撮像装置
JP4693224B2 (ja) * 2000-11-01 2011-06-01 キヤノン株式会社 Tabテープ及び放射線撮像装置

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