JPH0623169Y2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH0623169Y2
JPH0623169Y2 JP1983191592U JP19159283U JPH0623169Y2 JP H0623169 Y2 JPH0623169 Y2 JP H0623169Y2 JP 1983191592 U JP1983191592 U JP 1983191592U JP 19159283 U JP19159283 U JP 19159283U JP H0623169 Y2 JPH0623169 Y2 JP H0623169Y2
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JP
Japan
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lead wire
resin
bushing
electric motor
hole
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Application number
JP1983191592U
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English (en)
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JPS6099850U (ja
Inventor
和俊 原田
清正 三宅
Original Assignee
株式会社芝浦製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、固定子の形成を確実に行ない信頼性の高い樹
脂モールドされる電動機の構成に関する。
[従来の技術] 樹脂で電動機の特に固定子をモールドすると、巻線の保
護その他機械的および電気的に信頼性が高く有利であ
り、信頼性の高い電動機を構成することができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、モールドする樹脂が硬質で高圧力のた
め、小形の電動機の場合、巻線が細くモールド時の注入
樹脂が巻線やリード線を破損したり移動させて外側へ露
出させたりするといった問題を有していた。
この様な状態になると、電気的にも機械的にも不利であ
り、信頼性を損うものであった。
そして、樹脂の流動によって生じる結果は、樹脂の流動
が均一でないため、完成状態が不均一となり品質の管理
が困難になる他、不良品は、全体が樹脂でモールドされ
ているため再生が不能であり、不良品の発生による損失
が大きいものであった。
この様な、電動機は、固定子の巻線の場合鉄心に緩むこ
となく巻き付ければある程度流動を避けることができる
が、巻線から引出されるリード線の場合、巻線から長く
遠方へ伸びるように構成されるため処理が困難であっ
た。
そして、樹脂でモールドする場合は、樹脂の外側へリー
ド線を引出すため、樹脂の成形型で挾んでリード線に沿
って樹脂が流出しないように構成しなければならないも
のである。
しかしながら、リード線の外被は、一般的に柔かく成形
型で挟持しても注入される樹脂の圧力によって容易に潰
れて樹脂が成形型の隙間から流出することになる。
このため、従来から、リード線は、直線成形型によって
挟持しないで、ブッシングを介在して確実に成形型に挟
持させて成形していた。
この様な方法では、リード線は、確実に成形型の中で保
持され、信頼性の高い電動機をモールド成形することが
できた。
しかしながら、この様に構成するとブッシングは、電動
機の外被の部分に設けられるため、リード線は、実際ブ
ッシングと巻線との間が注入される樹脂によって移動さ
れ易くなり、この部分の保護を要していた。
そして、この様なリード線のブッシングから巻線までの
間の保護は、ブッシングの巻線側にリード線を覆う保護
部を設けてリード線を一定の姿勢にすることにより外被
まで流動して露出することを防止することができた。
この様な過程によって樹脂でモールドされる電動機は、
製作時の信頼性が向上し、性能の良好な電動機として評
価されている。
しかしながら、モールド時の樹脂注入の速度や圧力を高
くすると、リード線に設けられたブッシングの保護部が
リード線側から注入樹脂によって外側へ移動する圧力を
受けることがあり、リード線の保護の機能を損うことが
あった。
また、反対に注入樹脂の圧力で保護部がリード線側へ変
形してリード線を押して傷を付けるといった問題を有し
ていた。
このため、樹脂の流動状態を予測して巻線やリード線の
配置を構成しなければならず、樹脂注入の特に速度をあ
まり早くすることができなかった。
そして、流動性の良くない粘度の高い樹脂を用いる場合
は、充分な注意を要していた。
また、ブッシングの保護部は、流動する樹脂の影響を受
けないようになるべくリード線の周囲に隙間ができない
ように考慮されるものであった。
さらに、リード線が長くなるとこの様な不具合が生じ易
くなるため、リード線をなるべく短くなるように構成し
ていた。
本考案は、この様な事情に鑑みてなされたものであり、
樹脂注入時の係る影響を無くし、製作が容易で信頼性の
高い電動機が得られるよう構成される電動機を提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ブッシングにリード線を密着支持する部分を
形成し、この密着支持する部分を成形型で挟持する部分
とし、このブッシングの巻線側に前記リード線との間に
形成される保護部を備え、この保護部とリード線との間
に前記巻線側へ開放される空間部を形成し、前記保護部
に前記空間部に連通する貫通孔を形成し、この貫通孔と
空間部にモールド時に注入樹脂を流通させるよう構成し
たことによって問題点を解決している。
[作用] 充填される樹脂がブッシングに至るとブッシングに外力
を加えることになるが、ブッシングは、貫通孔が形成さ
れているため、この貫通孔を介してブッシングの内外に
樹脂が容易に流通する。
このため、ブッシングに形成されている空間部が樹脂の
圧力で潰れたり、反対に外側へ拡げられるといった作用
を受けることがなく、リード線の保護を損なうことがな
い。
また、リード線は、保護部によって覆われるため、流動
する樹脂に流されてフレームの外側へ露出するといった
問題を生じることはない。
そして、この様な状態でも保護部は、貫通孔を介して樹
脂が流動することになり、空間部の内外に圧力差を生じ
ることがなく、ブッシングの変形が起こらないため、確
実にリード線を所定の位置に保持することができる。
また、空間部に樹脂が流入した際、貫通孔を介して空間
部にある空気が残ることなく排出されることになり、成
形後に圧縮された空気がブッシングの空間部に残留する
といったことがなくなる。
[実施例] 以下、本考案を図面に示された一実施例に基づいて説明
すると、第1図は、本考案の一実施例による電動機の要
部の縦断面図であり、第2図および第3図は、モールド
の状態を示す要部の縦断面図である。
第1図において、電動機は、固定子鉄心1に巻線2が施
されており、巻線2からリード線3が引出されている。
そして、リード線3は、ブッシング4を貫通して引出さ
れており、このブッシング4および巻線2等を樹脂でモ
ールドされたフレーム5で覆って固定子を形成してい
る。
第2図において、電動機は、ブッシング4が樹脂を注入
して成形する成形型6、7によって挟持されており、ブ
ッシング4には、リード線3の巻線2側が覆われるよう
に保護部8が形成されている。
ブッシング4は、一方がリード線3に密着するように構
成されており、この密着部分12が成形型6、7によっ
て挟持されるように構成されている。
そして、密着部分から巻線2側にリード線3を覆うよう
に保護部8が形成されており、この保護部8には、リー
ド線3との間に形成される空間部13に連通する貫通孔
9が設けられており、貫通孔9からは、樹脂が流れる状
態が矢印10で示されている。
第3図において、電動機は、第2図と同様に成形型6、
7にブッシング4が挟持されており、リード線4が引出
されている。
そして、ブッシング4の保護部8に設けられた貫通孔9
は、注入される樹脂が矢印11の示す通り、外側から内
側へ流れる状態が示されている。
この様な構成において、電動機は、固定子鉄心1に巻線
2を施し、リード線3を設け、このリード線3にブッシ
ング4を備えて成形型6、7に挟持させる。
そして、成形型6、7に樹脂を注入すると固定子鉄心1
その他の構成部品は、全て樹脂で覆われることになり、
樹脂が固化するとフレーム5が形成される。
この様な工程において、電動機は、成形型6、7の中に
樹脂を注入する際、リード線3は、ブッシング4の保護
部8があるため注入樹脂によって流れることはなく、フ
レーム5の外側へ露出するといった問題を回避すること
ができる。
さらに、注入される樹脂の流動は、リード線3に沿って
ブッシング4に保護部8の中に侵入することになり、保
護部8を外側へ広げようと作用する。
あるいは、成形型6、7の構造上または、樹脂の注入位
置によって樹脂の流動状態が変化するため、第3図に示
される通り、保護部8の外側から内側へ樹脂の流動圧力
が加わることになる。
しかしながら、この様な樹脂の流動による圧力勾配は、
保護部8において、貫通孔9を介して解消されることに
なり、保護部8は、変形を受けることなくリード線3の
保護の目的を達成することができる。
特に、空間部13を巻線2側へ開放したため、注入され
る樹脂が空間13の内側から流入する場合、あるいは外
側から流入する場合のそれぞれに対し、無関係に貫通孔
9を介して樹脂が流動できることになる。
従って、樹脂の流動性が悪く、高圧力で注入する場合で
もブッシング4の、特に保護部8の変形を来たすことな
く、安全に樹脂の注入ができる。
この様な保護部8の貫通孔9は、スリットで形成されて
も同様の効果を得ることができるが、大きなスリットが
形成されるとリード線3がそのスリットから移動して突
出し、目的をなさなくなるため少なく共リード線3の径
より小さいスリットに形成するべきである。
また、スリットは、リード線3によって閉鎖され易いた
め、リード線3に沿って形成されると効果が不確実なも
のになるため、位置の設定に注意を要するものである。
もちろん、貫通孔9の場合でも、リード線3によって貫
通孔9が閉鎖され樹脂の流通を阻止するような危険がな
いように充分な径に構成するか、リード線3の剛性で貫
通孔9にリード線3が至らないように構成することが好
ましい。
特に、この種リード線3は、一本で構成されることは少
なく、数本がブッシング4によって纏められることが多
いため、貫通孔9の効果を損わないように貫通孔9の設
定を成す必要がある。
ブッシング4の外側から樹脂が内側へ流入する場合、こ
の様な心配はないが、樹脂の流動が内側から外側への場
合は、貫通孔9を大きくする等の処置を施すことが好ま
しい。
もちろん、保護部8の中に充分な空間が形成される場
合、あるいは、リード線3に剛性によって容易に貫通孔
9を閉鎖しない場合は、確実な樹脂の注入ができる。
この様なブッシング4の保護部8は、巻線2の付近まで
長く形成してリード線3の保護をなすよう構成すること
ができ、この場合でも貫通孔9を必要量設けることによ
り容易に樹脂による流動の障害を受けることがない。
そして、リード線3のフレーム5の外側への露出を防止
することができる。
また、空間部13は、リード線3との間で圧力を生じる
ことがないため、ブッシング4を外側へ拡げるような作
用を生じることがなく、リード線3は、密着部分12に
よってのみブッシング4に挟持されるため、成形型6、
7にブッシング4を装着する場合に、ブッシング4の巻
線2側が膨らんで作業性が悪くなるなどの問題を解消す
ることができ、効果的である。
また、ブッシング4の空間部13に樹脂が流入した際、
ブッシング13の内部に空気が圧縮された状態で残留す
ると、電動機を成形型から取り出した際、圧縮空気の押
圧力でブッシング13がフレーム5から飛び出すことが
あるが、貫通孔9を介して排出されるため、残留空気が
ブッシング13の空間部13に残留しなく、ブッシング
13は、確実に所定の位置に止められることになる。
[発明の効果] 以上説明の通り、本考案によれば、特にリード線を保護
すると共に樹脂の注入速度を高くすることができ、また
注入樹脂の粘度を高くすることができ、確実な製作が容
易にできることから信頼性の高い電動機を得ることがで
き、その効果は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例による電動機の要部の縦断
面図であり、第2図および第3図は、モールドの状態を
示す要部の縦断面図である。 1……固定子鉄心、2……巻線、3……リード線、4…
…ブッシング、6、7……成形型、8……保護部、9…
…貫通孔、空間部……13。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子巻線からリード線を引出すと共にブ
    ッシングで保持し、このブッシングを成形型で挟持して
    固定子全体を樹脂でモールドする電動機において、ブッ
    シングにリード線を密着支持する部分を形成し、この密
    着支持する部分を成形型で挟持する部分とし、このブッ
    シングの巻線側に前記リード線との間に形成される保護
    部を備え、この保護部とリード線との間に前記巻線側へ
    開放される空間部を形成し、前記保護部に前記空間部に
    連通する貫通孔を形成し、この貫通孔と空間部にモール
    ド時に注入樹脂を流通させるよう構成したことを特徴と
    する電動機。
JP1983191592U 1983-12-14 1983-12-14 電動機 Expired - Lifetime JPH0623169Y2 (ja)

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JP1983191592U JPH0623169Y2 (ja) 1983-12-14 1983-12-14 電動機

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JPS6099850U JPS6099850U (ja) 1985-07-08
JPH0623169Y2 true JPH0623169Y2 (ja) 1994-06-15

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4682999B2 (ja) * 2007-03-16 2011-05-11 トヨタ自動車株式会社 固定子のモールド成形方法、固定子のモールド成形装置、及び固定子構造
JP5019067B2 (ja) * 2008-07-15 2012-09-05 本田技研工業株式会社 回転電機
JP6722332B2 (ja) * 2019-05-29 2020-07-15 日本電産株式会社 モータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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