JP5019067B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP5019067B2
JP5019067B2 JP2008183629A JP2008183629A JP5019067B2 JP 5019067 B2 JP5019067 B2 JP 5019067B2 JP 2008183629 A JP2008183629 A JP 2008183629A JP 2008183629 A JP2008183629 A JP 2008183629A JP 5019067 B2 JP5019067 B2 JP 5019067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
connection terminal
partition
teeth
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008183629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010028888A (ja
Inventor
通久 河野
稔 中島
博之 佐藤
秀徳 岡田
浩二 岩渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008183629A priority Critical patent/JP5019067B2/ja
Publication of JP2010028888A publication Critical patent/JP2010028888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5019067B2 publication Critical patent/JP5019067B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

本発明は、例えばモータや発電機等の回転電機に関する。
従来、分割コアをそれぞれ有する複数のステータ片を環状に連結してステータを構成する回転電機が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の回転電機では、ステータを構成するステータ片のインシュレータの径方向外側に設けられているヨーク絶縁部には、インシュレータに巻回されているコイルから引き込まれた一端と、入力端子に接続する入力線バスバーとを接続する接続端子が配置されている。また、インシュレータの径方向内側に設けられているティース先端部には、コイルから引き込まれている他端と、隣接するステータ片のコイルの他端とを接続する接続端子が配置されている。
例えば、図10に示すように、インシュレータ100のヨーク絶縁部101に接続端子103を取付ける場合、ヨーク絶縁部101に設けられている接続端子取付部102の軸方向上方から接続端子103を挿入し、接続端子103の挿入部103aを接続端子取付部102に設けられている溝102aに挿嵌するとともに、係止凸部103bを、接続端子取付部102の係止凹部102bに係止する。
そして、図11に示すように、接続端子103の接続部103cにコイルの一端等のエナメル線104を挿入し、熱加締め用電極105により接続部103cを加熱してエナメル線104の被覆を熱で剥がしながら加締めて、エナメル線104と接続部103cとを接続する。また、同様にして、図示しない入力線バスバーを他の接続部103cに接続する。その後、図12に示すように、ヨーク絶縁部101にシール材106を注入し、シール材106を加熱硬化させて、接続端子103を覆って絶縁し、固定する。
特開2003−333789号公報(第1図)
ところで、接続端子103がインシュレータ100のヨーク絶縁部101に取付けられる際、図12に示すように、挿入部103aが挿入された溝102aの内部に空気溜まりSができ、シール材106を加熱硬化する際に空気が加熱されて膨張し、気泡107がシール材106の表面に上昇する。このため、接続端子103の上側に移動した気泡107によって接続端子103が露出し、絶縁性を悪化させる可能性がある。また、図11に示すように、接続端子103を熱加締めする際に、樹脂製の接続端子取付部102が軟化し、接続端子103が浮き上がってしまい(矢印A)、その後シール材106を注入しても接続端子103の一部が露出する可能性がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続端子を確実に絶縁することができる回転電機を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる回転電機は、複数の鋼板を積層することによって構成され、ティース部(例えば、後述する実施形態におけるティース部22b)、ティース先端部(例えば、後述する実施形態におけるティース先端部22c)、及びバックヨーク部(例えば、後述する実施形態におけるバックヨーク部22a)を有する分割コア(例えば、後述する実施形態における分割コア22)と、前記ティース部、前記ティース先端部、及び前記バックヨーク部をそれぞれ絶縁する、ティース絶縁部(例えば、後述する実施形態におけるティース絶縁部26a)、ティース先端絶縁部(例えば、後述する実施形態におけるティース先端絶縁部26c)、及びバックヨーク絶縁部(例えば、後述する実施形態におけるバックヨーク絶縁部26b)を備えると共に、前記ティース先端絶縁部と前記バックヨーク絶縁部において、前記ティース絶縁部との間を仕切るように軸方向に突出する一対の仕切り部(例えば、後述する実施形態における仕切り部27a,27b)を備えるインシュレータ(例えば、後述する実施形態におけるインシュレータ23)と、前記ティース絶縁部に巻回されるコイル(例えば、後述する実施形態におけるコイル25)と、前記仕切り部に取付けられる胴体部(例えば、後述する実施形態における胴体部31a,32a)、及び該胴体部の少なくとも一端から径方向に屈曲して延出する少なくとも一つの接続部(例えば、後述する実施形態における接続部31b,31c,32b,32c)を備える接続端子(例えば、後述する実施形態における接続端子31,32)と、をそれぞれ有する複数のステータ片(例えば、後述する実施形態におけるステータ片20)を環状に連結するステータ(例えば、後述する実施形態におけるステータ12)を有する回転電機(例えば、後述する実施形態における回転電機10)であって、前記ティース先端絶縁部と前記バックヨーク絶縁部の少なくとも一方は、前記仕切り部と、前記仕切り部から径方向に延出する底板部(例えば、後述する実施形態における底板部28a,28b)と、該底板部から前記軸方向に延出する壁部(例えば、後述する実施形態における壁部29a,29b)とで、軸方向片側を開口した断面コの字状の領域(例えば、後述する実施形態における領域30a,30b)を構成し、前記接続端子の胴体部が取り付けられる前記仕切り部には、該胴体部の底板部側側面を支持する下壁(例えば、後述する実施形態における下壁33)と、該胴体部の開口側側面を覆うように周方向に延びる上壁(例えば、後述する実施形態における上壁34)が設けられており、前記領域に注入されたシール材(例えば、後述する実施形態におけるシール材39)により前記接続端子が絶縁されていることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる回転電機において、前記仕切り部は、前記接続端子の胴体部の径方向一側面を支持する支持壁(例えば、後述する実施形態における支持壁35)と、該支持壁と対向して、前記上壁から軸方向に屈曲して前記胴体部の径方向他側面を支持する第1の延出壁(例えば、後述する実施形態における第1の延出壁36a)と、該支持壁と対向して、前記下壁から軸方向に屈曲して前記胴体部の径方向他側面を支持する第2の延出壁(例えば、後述する実施形態における第2の延出壁36b)と、を備えることで、前記仕切り部には、前記支持壁、前記上壁、及び前記第1の延出壁によって構成される第1のスライド溝(例えば、後述する実施形態における第1のスライド溝37a)と、前記支持壁、前記下壁、及び前記第2の延出壁によって構成される第2のスライド溝(例えば、後述する実施形態における第2のスライド溝37b)と、前記第1及び第2のスライド溝の周方向側方に形成される開口部(例えば、後述する実施形態における開口部37c)と、が設けられ、前記接続端子の胴体部は、前記開口部から前記第1及び第2のスライド溝に沿って挿入されることで前記仕切り部に取り付けられることを特徴とする。
請求項1に記載の回転電機によれば、シール材を断面コの字状の領域に注入して加熱硬化後、接続端子の胴体部の開口側側面上に気泡が発生したとしても、上壁が胴体部の開口側側面を覆うので、接続端子を空気中に露出させることがなくなり、絶縁性を確保することができる。また、接続端子の軸方向へのずれが下壁と上壁によって規制されているので、接続端子を熱加締めする際に、インシュレータの軟化により接続端子が傾いて接続部が浮き上がるのを防止することができ、シール材から露出するのを防止することができる。さらに、接続端子は、下壁と上壁によって支持されるので、係止凸部を接続端子に設ける必要がなく、接続端子を容易に加工することができる。
請求項2に記載の回転電機によれば、従来、接続端子の挿入部とインシュレータの溝との間に生じたような空気溜まりができ難くなり、シール材を加熱硬化した後に、気泡が発生しないので、絶縁性を確保することができる。また、接続端子は開口部によって横から第1及び第2のスライド溝に沿って挿入されるので、接続端子の軸方向へのずれがより確実に規制され、熱加締めする際に接続端子が傾くのを確実に防止することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る回転電機について図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態である回転電機10は、ハウジング11の内側に、複数(本実施形態では、18個)のステータ片20(図2参照)を環状に配置して構成されるステータ12を有しており、ステータ12の内側には、ステータ12に対して回転する図示しないロータが対向配置されている。
回転電機10は、三相交流型とされ、ハウジング11に配置されたU相、V相、W相の入力端子U,V,Wにリング状の複数の集配電ケーブル(バスリング)21u、21v、21wがそれぞれ接続されている。また、図2に示すように、各ステータ片20のコイル25の一端25aが、各相ごとにリング状の複数の集配電ケーブル21u、21v、21wのいずれかと接続端子31により接続されている。また、各ステータ片20のコイル25の他端25bは、隣接するステータ片20のコイル25の他端25bと接続端子32により接続されており、その一部を図示しないアース端子に接続することで、各コイル25の中点接続がなされている。これにより、U相、V相、W相の励磁電流が各コイル25に供給される。
図3及び図4に示すように、ステータ片20は、略T字状に打ち抜かれたケイ素鋼板を積層して構成され、バックヨーク部22a、ティース部22b、ティース先端部22cを有する分割コア22と、ティース部22bを電気絶縁する樹脂製のインシュレータ23と、インシュレータ23を介してティース部22bの周囲に巻回されるコイル25と、をそれぞれ有する。
インシュレータ23は、ステータ12の軸線方向に分割された2つのインシュレータ片23a、23bを組み合わせて構成されている。インシュレータ23は、径方向の内外に一対の鍔部24a、24bを有しており、両鍔部24a、24bの間には、外側にコイル25が巻回されるティース絶縁部26aを有している。また、インシュレータ23の軸方向外側(図3及び図4において上側)では、鍔部24aの径方向外側に、バックヨーク部22aを絶縁するバックヨーク絶縁部26bが設けられており、鍔部24bの径方向内側には、ティース先端部22cを絶縁するティース先端絶縁部26cが設けられている。
インシュレータ23のバックヨーク絶縁部26b及びティース先端絶縁部26cには、ティース絶縁部26aとの間を仕切るように軸方向上側に突出する一対の仕切り部27a、27bが設けられている。仕切り部27a、27bには、ティース絶縁部26aに巻回されているコイル25の一端25aまたは他端25bを、バックヨーク絶縁部26bまたはティース先端絶縁部26cに引出すための切欠きである引出し溝27cが設けられている。
バックヨーク絶縁部26bとティース先端絶縁部26cの少なくとも一方(本実施形態では、両方)には、仕切り部27a、27bと、仕切り部27a、27bの基部から径方向外側または内側に延出する底板部28a、28bと、底板部28a、28bから軸方向上側に延出し、仕切り部27a,27bと径方向に対向する壁部29a、29bとで、軸方向片側を開口した断面コの字状の領域30a、30bが構成されている。図5に示すように、各相の集配電ケーブル21u、21v、21wは、コの字状の領域30aの外周部においてケーブル接続部材40によって軸方向に重ねて配線されており、周方向に所定の間隔(ステータ片20で3つ置き)に、径方向内側に向けてそれぞれU字状に屈曲形成された接続部21aが設けられている。
コの字状の領域30a、30bが形成されている仕切り部27a、27bには、接続端子31,32が取り付けられている。接続端子31、32は、仕切り部27a、27bに取り付けられる胴体部31a、32aを中央に有し、胴体部31a、32aの少なくとも一端(本実施形態では、両端)から径方向外側または内側に屈曲して延出する少なくとも一つ(本実施形態では、2つ)の接続部31b、31c、32b、32cを有している。
図5(a)に示すように、例えば、バックヨーク側のコの字状の領域30aに用いられる接続端子31では、一方の接続部31bにはコイル25の一端25aが接続され、他方の接続部31cには集配電ケーブル21u、21v、21wのいずれかの接続部21aが接続される。なお、一方の接続部31bのみ設ける場合には、コイル25の一端25aと集配電ケーブル21u(21v、21w)の接続部21aとを同時に加締めて接続する。
図5(b)に示すように、接続端子31の胴体部31aが取り付けられる仕切り部27aには、胴体部31aの底板部側側面31dを支持する下壁33と、胴体部31aの開口側側面31eを覆うように周方向に延びる上壁34が設けられている。また、仕切り部27aには、接続端子31の胴体部31aの径方向一側面31fを支持する支持壁35と、支持壁35と対向して、上壁34から軸方向下方へ屈曲して胴体部31aの径方向他側面31gを支持する第1の延出壁36aとが設けられており、支持壁35、上壁34、及び第1の延出壁36aによって第1のスライド溝37aが形成されている。さらに、仕切り部27aは、支持壁35と対向して、下壁33から軸方向上方へ屈曲して胴体部31aの径方向他側面31gを支持する第2の延出壁36bが設けられており、支持壁35、下壁33、及び第2の延出壁36bによって第2のスライド溝37bが形成されている。
図6(a)に示すように、第1のスライド溝37a及び第2のスライド溝37bの周方向側方には、開口部37cが形成されており、接続端子31の胴体部31aが、開口部37cから第1及び第2のスライド溝37a、37bに沿って挿入される。
なお、上記の構造は、ティース先端絶縁部26cにおいても、接続端子32に接続される配線が異なる点、各部の形状や寸法が一部異なる点を除き、バックヨーク絶縁部26bと概ね同じである。ただし、図5(b)に示すように、バックヨーク絶縁部26bの底板部28aには、分割コア22のバックヨーク部22aが臨む窓部41が形成されている。また、バックヨーク絶縁部26bの仕切り部27aでは、図5(b)に示すように、鍔部24aと支持壁35との間に肉抜き部42が形成されているが、ティース先端絶縁部26cにおいては、肉抜き部が設けられずに、鍔部24bが支持壁35を構成している。
次に、接続端子31、32の取り付け及び接続作業について説明する。なお、バックヨーク絶縁部26bにおける接続端子31に対する作業と、ティース先端絶縁部26cにおける接続端子32に対する作業は、略同様に行うことができるので、以下においては、バックヨーク絶縁部26bにおける接続端子31に対する作業について説明する。
図6(a)に示すように、接続端子31の胴体部31aを、開口部37cから第1のスライド溝37a及び第2のスライド溝37bに挿入して、周方向へ移動させることで、接続端子31が仕切り部27aに取り付けられる。この場合、図6(b)に示すように、第1のスライド溝37a及び第2のスライド溝37b内の空気は、接続端子31の胴体部31aと第1及び第2のスライド溝37a、37bとの嵌合により、矢印に示すように外部へ抜ける(図6(b)中、矢印参照)。
これにより、従来、接続端子の挿入部とインシュレータの溝との間に生じたような空気溜まりを防止することができる。また、第1スライド溝37aの上部には上壁34が設けられており、第2スライド溝37bの底部には下壁33が設けられているので、接続端子31を挿入する際に、軸方向へずれるのを防止することができる。
次いで、各ステータ片20をそれぞれ組み立てた後に連結して、断面コの字状の領域30aを環状に構成した後、図7に示すように、接続部31bに例えばコイル25の一端25aを位置決めし、熱加締め用電極38a、38bに電流を流しながら加締ることによって、一端25aを加熱して被覆を除去しながら加締る。この際、熱によって仕切り部27aが軟化した場合でも、上壁34及び下壁33が設けられているので、接続端子31は軸方向にずれない。同様にして、接続部31cに例えば集配電ケーブル21u、21v、21wのいずれかの接続部21aを位置決めし、熱加締め用電極38a、38bによって被覆を除去しながら加締る。
その後、シリコーン等のシール材39を領域30aに充填することにより(図5(b)参照)、仕切り部27aに取り付けられる接続端子31を絶縁して領域30a内に固定することができる。
従って、本実施形態の回転電機10によれば、接続端子31,32が、下壁33によって胴体部31a,32aの底板部側側面31dを支持され、上壁34によって開口側側面31eを覆うようにして、仕切り部27a,27bに取付けられている。これにより、シール材39を断面コの字状の領域30a、30bに注入して加熱硬化後、接続端子31,32の胴体部31a,32aの開口側側面上に気泡が発生したとしても、上壁34が胴体部31aの開口側側面31e全体を覆うので、接続端子31、32を空気中に露出させることがなくなり、絶縁性を確保することができる。また、接続端子31、32の軸方向へのずれが下壁33と上壁34によって規制されているので、接続端子31,32を熱加締めする際に、インシュレータ23の軟化により接続端子31,32が傾いて接続部31b,31c,32b,32cが浮き上がるのを防止することができ、シール材39から露出するのを防止することができる。
また、接続端子31,32は、下壁33と上壁34とによって、仕切り部27a,27bに取付けられるので、図12に示すような係止凸部を接続端子に設ける必要がなく、接続端子を容易に加工することができる。
さらに、本実施形態では、仕切り部27a、27bに、支持壁35、上壁34、及び第1の延出壁36aによって構成される第1のスライド溝37a、及び、支持壁35、下壁33、及び第2の延出壁36bによって構成される第2のスライド溝37b内に、周方向(各スライド溝37a,37bの側方)に設けられる開口部37cから接続端子31、32の胴体部31a,32aが挿入される。これにより、胴体部31a,32aが第1及び第2のスライド溝37a,37bに嵌合して、胴体部31a,32aの軸方向及び径方向における各側面31d,31e,31f,31gと仕切り部27a,27bの各壁33,34,35,36a,36bとの間に隙間がほとんど生じない。このため、従来、接続端子の挿入部とインシュレータの溝との間に生じたような空気溜まりができ難くなり、シール材39を加熱硬化した後に、気泡が発生しないので、絶縁性を確保することができる。また、接続端子31,32は開口部37cによって横から第1及び第2のスライド溝37a,37bに沿って挿入されるので、接続端子31、32の軸方向へのずれがより確実に規制され、熱加締めする際に接続端子31,32が傾くのを確実に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る回転電機ついて、図8及び図9を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。また、本実施形態のバックヨーク絶縁部26b及びティース先端絶縁部26cの仕切り部27a,27bの構成は、実質的に同じ構成であるので、バックヨーク絶縁部26aについてのみ説明する。
本実施形態の回転電機10Bでは、図9に示すように、接続端子31は、胴体部31aの軸方向寸法が、第1実施形態のものと比べて短く、また、胴体部31aから軸方向に延出する固定用の延出部31hと、胴体部31aの側面にプレスにより加工される固定用の係止凸部31iとを備える。
また、図8及び図9に示すように、仕切り部27aには、胴体部31aの底板部側側面31dを支持する下壁33と、胴体部31aの径方向一側面31fを支持する支持壁35と、支持壁35と対向して、下壁33から軸方向上方へ屈曲して胴体部31aの径方向他側面31gを支持する延出壁50が設けられており、延出壁50には、係止凸部31iを係止する係止凹部51が形成される。また、仕切り部27aには、下壁33より底板部側で延出部31hを収容する延出部収容部51と、延出部収容部51の底部51aとコの字状の領域30aとを連通する切欠き部52が設けられている。切欠き部52は、径方向一端52a及び周方向一端52bでコの字状の領域30aに開口している。
従って、接続端子31は、接続端子31の胴体部31aが軸方向上側から支持壁35と延出壁50との間に挿入され、胴体部31aの先端に設けられている延出部31hを延出部収容部51に挿嵌し、胴体部31aに設けられている係止凸部31iを係止凹部53により係止することで、仕切り部27aに位置決めされて取り付けられる。
そして、第1実施形態と同様に、熱加締めにより、コイル25の一端25aを接続部31bに接続し、集配電ケーブル21u(21v、21w)の接続部21aを接続部31cに接続する。その後、各ステータ片20を連結して、各領域30a,30bを環状に構成した後、断面コの字状の領域30aにシール材39を注入して、接続端子31を絶縁して固定する。このとき、シール材39は、断面コの字状の領域30aから切欠き部52を通って接続端子31の延出部31hの先端まで供給される(図9(a)中矢印B参照)。
従って、本実施形態の回転電機10Bによれば、接続端子31の延出部31hを収容する延出部収容部51の底部51aとコの字状の領域30aとを切欠き部52により連通している。これにより、シール材39を注入する際に、シール材39が切欠き部52から延出部収容部51にも入り込むことで、延出部収容部51からも積極的に空気が抜け、延出部収容部51の底部51aに空気溜まりを無くすことができる。この結果、硬化後に気泡が発生しないので、接続端子31の絶縁性を確保することができる。
また、仕切り部27aにおいて、径方向の一端側52aと周方向の一端側52bのみ断面コの字状の領域30aに開口しているので、インシュレータ23の強度を保ちつつ、空気の逃げ道を大きく取ることができる。
なお、本発明の回転電機は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
本発明の第1実施形態にかかる回転電機の軸方向から見た正面図である。 ステータの一部を示す軸方向から見た拡大図である。 ステータ片の斜視図である。 ステータ片の分解斜視図である。 (a)は、コの字状の領域を示す軸方向から見た平面図であり、(b)は、(a)のV−V線に沿った断面図である。 (a)は、接続端子の挿入状態を示す径方向から見た断面図であり、(b)は、接続端子を挿入した際の空気の動きを示す、図5のVI−VI線に沿った断面図である。 接続端子を熱加締めしている状態を示す径方向から見た断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる回転電機におけるコの字状の領域を示す斜視図である。 (a)は接続端子を装着したコの字状の領域におけるシール材の移動を示す径方向から見た部分断面図であり、(b)は(a)中IX−IX線に沿った断面図である。 従来の回転電機におけるインシュレータ及び接続端子を示す斜視図である。 従来の接続端子の熱加締め状態を示す説明図である。 従来の接続端子の装着状態を示す断面図である。
符号の説明
10 回転電機
12 ステータ
20 ステータ片
22 分割コア
22a バックヨーク部
22b ティース部
22c ティース先端部
23 インシュレータ
25 コイル
26a ティース絶縁部
26b バックヨーク絶縁部
26c ティース先端絶縁部
27a、27b 仕切り部
28a、28b 底板部
29a、29b 壁部
30a、30b 領域
31、32 接続端子
31a、32a 胴体部
31b、31c、32b、32c 接続部
31d 底板部側側面
31f 径方向一側面
31g 径方向他側面
31h 延出部
33 下壁
34 上壁
35 支持壁
36a 第1の延出壁
36b 第2の延出壁
37a 第1のスライド溝
37b 第2のスライド溝
37c 開口部
39 シール材
51 延出部収容部
52 切欠き部

Claims (2)

  1. 複数の鋼板を積層することによって構成され、ティース部、ティース先端部、及びバックヨーク部を有する分割コアと、
    前記ティース部、前記ティース先端部、及び前記バックヨーク部をそれぞれ絶縁する、ティース絶縁部、ティース先端絶縁部、及びバックヨーク絶縁部を備えると共に、前記ティース先端絶縁部と前記バックヨーク絶縁部において、前記ティース絶縁部との間を仕切るように軸方向に突出する一対の仕切り部を備えるインシュレータと、
    前記ティース絶縁部に巻回されるコイルと、
    前記仕切り部に取付けられる胴体部、及び該胴体部の少なくとも一端から径方向に屈曲して延出する少なくとも一つの接続部を備える接続端子と、
    をそれぞれ有する複数のステータ片を環状に連結するステータを有する回転電機であって、
    前記ティース先端絶縁部と前記バックヨーク絶縁部の少なくとも一方は、前記仕切り部と、前記仕切り部から径方向に延出する底板部と、該底板部から前記軸方向に延出する壁部とで、軸方向片側を開口した断面コの字状の領域を構成し、
    前記接続端子の胴体部が取り付けられる前記仕切り部には、該胴体部の底板部側側面を支持する下壁と、該胴体部の開口側側面を覆うように周方向に延びる上壁が設けられており、
    前記領域に注入されたシール材により前記接続端子が絶縁されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記仕切り部は、前記接続端子の胴体部の径方向一側面を支持する支持壁と、該支持壁と対向して、前記上壁から軸方向に屈曲して前記胴体部の径方向他側面を支持する第1の延出壁と、該支持壁と対向して、前記下壁から軸方向に屈曲して前記胴体部の径方向他側面を支持する第2の延出壁と、を備えることで、
    前記仕切り部には、前記支持壁、前記上壁、及び前記第1の延出壁によって構成される第1のスライド溝と、前記支持壁、前記下壁、及び前記第2の延出壁によって構成される第2のスライド溝と、前記第1及び第2のスライド溝の周方向側方に形成される開口部と、が設けられ、
    前記接続端子の胴体部は、前記開口部から前記第1及び第2のスライド溝に沿って挿入されることで前記仕切り部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の回転電機
JP2008183629A 2008-07-15 2008-07-15 回転電機 Expired - Fee Related JP5019067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183629A JP5019067B2 (ja) 2008-07-15 2008-07-15 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183629A JP5019067B2 (ja) 2008-07-15 2008-07-15 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010028888A JP2010028888A (ja) 2010-02-04
JP5019067B2 true JP5019067B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=41734166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008183629A Expired - Fee Related JP5019067B2 (ja) 2008-07-15 2008-07-15 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5019067B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623169Y2 (ja) * 1983-12-14 1994-06-15 株式会社芝浦製作所 電動機
JPH0516854Y2 (ja) * 1985-03-08 1993-05-06
JP4073705B2 (ja) * 2002-05-13 2008-04-09 本田技研工業株式会社 回転電機
JP4077673B2 (ja) * 2002-07-17 2008-04-16 本田技研工業株式会社 回転電機
JP4332128B2 (ja) * 2005-04-12 2009-09-16 本田技研工業株式会社 モータのステータ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010028888A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4722588B2 (ja) 回転電機のステータおよびその製造方法
US8067866B2 (en) Central electricity distribution member for rotary electric machine
JP6113607B2 (ja) 集配電部材の保持構造、電動機、及び電動機の製造方法
EP2827476B1 (en) Stator and method for manufacturing stator
WO2012141135A1 (ja) 集配電リング及びその製造方法
EP2833520B1 (en) Stator
JP2010028889A (ja) 回転電機
JP6833532B2 (ja) スロットコイル、回転電機のステータ、及び回転電機のステータの製造方法
EP2738916B1 (en) Stator of an electric motor comprising a coil insulation
US11271448B2 (en) Stator, motor, and method of manufacturing stator
JP6979464B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5262463B2 (ja) ステータ
JP6260358B2 (ja) 集中巻きモータの配電部材
JP2014064361A (ja) 配電部品及び回転電機
JP5998871B2 (ja) 回転電機のステータ
CA2996274C (en) Terminal block of rotating electric machine
JP5233630B2 (ja) ステータ、回転電機、ステータの製造方法および回転電機の製造方法
JP2005130665A (ja) 回転電機のステータ
JP5019067B2 (ja) 回転電機
EP2940836B1 (en) Rotating machine
CN110692180B (zh) 马达
WO2019082667A1 (ja) ステータおよびモータ
JP2019201507A (ja) 電動機の電機子
JP5111887B2 (ja) 回転電機の固定子
JP7268542B2 (ja) 回転電機用配線部材の配置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111027

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111027

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5019067

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees