JPH0623122B2 - ジオ−ル誘導体の製造方法 - Google Patents

ジオ−ル誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH0623122B2
JPH0623122B2 JP61052231A JP5223186A JPH0623122B2 JP H0623122 B2 JPH0623122 B2 JP H0623122B2 JP 61052231 A JP61052231 A JP 61052231A JP 5223186 A JP5223186 A JP 5223186A JP H0623122 B2 JPH0623122 B2 JP H0623122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
dimethyl
group
alcohol
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61052231A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62209035A (ja
Inventor
菊正 佐藤
誠一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP61052231A priority Critical patent/JPH0623122B2/ja
Publication of JPS62209035A publication Critical patent/JPS62209035A/ja
Publication of JPH0623122B2 publication Critical patent/JPH0623122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中R1は低級アルカノイル基又はベンジル基を表わ
し、nは0または1の整数を表わす) で示されるジオール誘導体の製造方法に関する。
本発明の方法により製造される一般式(I)で示されるジ
オール誘導体は、医薬又は飼料添加剤として使用されて
いるビタミンA又はその誘導体の合成原料として有用な
4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナール、8−ア
セトキシ−2,6−ジメチル−2,6−オクタジエナールなど
のオキソテルペンアルコール誘導体を製造するための合
成中間体として有用である〔例えば、アンゲバンテ・ヘ
ミー・インターナシヨナル・エデイシヨン・イン・イン
グリツシユ(Angewandte Chemie International Edition
in English)第16巻(1977年)、第423〜429頁;
ケミストリー・レターズ(Chemistry Letters)1985年、
第1883〜1886頁など参照〕。
〔従来の技術〕 従来、一般式(I)で示されるジオール誘導体のうち数種
類の化合物は次に示すような方法で製造されることが知
られている。
(1) 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタート
を二酸化セレンとt−ブチルペルオキシドとで酸化する
ことによる8−アセトキシ−2,6−ジメチル−2,6−オク
タジエン−1−オールの製造方法: 〔ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサ
エテイー(Journal of the American Chemical Society)
第99巻(1977年)、第5526〜5528頁参照〕 (2) テルベンアルコール誘導体をベンゼンスルフエニ
ルクロリドと反応させて得られる付加生成物を合成中間
体として利用することによるジオール誘導体の製造方
法: (上記式中Aはアセチル基又はベンジル基を表わし、m
は0又は1の整数を表わす) 〔テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)197
8年、第4539〜4542頁参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の従来法はジオール誘導体を工業的に製造するうえ
で問題点を有する。すなわち、上記(I)の方法では使用
される二酸化セレンが毒性を有ししかも昇華性を有して
いるためにその取り扱いに厳重なる注意を要する。また
上記(2)の方法で使用されるベンゼンスルフエニルクロ
リドは高価である。
しかして、本発明の目的は安価にかつ容易に入手できる
工業原料から一般式(I)で示されるジオール誘導体を容
易にかつ高収率で製造する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、一般式 (式中R2及びR3はそれぞれ低級アルキル基を表わすか
又は一緒になつてテトラメチレン基を表わし、R1及び
nは前記定義のとおりである) で示されるヒドロキシルアミン誘導体を酸の存在下に亜
鉛と接触させることを特徴とする一般式(I)で示される
ジオール誘導体の製造方法を提供することによつて達成
される。
上記の一般式中のR1が表わす低級アルカノイル基とし
てはホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基などが挙げられ、またR2及びR3がそれぞれ表わす
低級アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基などが例
示される。
本発明に従う一般式(I)で示されるジオール誘導体の生
成反応において使用する亜鉛としては、一般式(II)で示
されるヒドロキシルアミン誘導体との接触面積が大きい
亜鉛末を使用するのが好適である。亜鉛末は市販品をそ
のまま用いてもよいが、希塩酸などの酸と接触させるこ
とによつて表面を活性化させたものを用いるのが好まし
い。亜鉛の使用量は用いる亜鉛の表面積などにより多少
変るが、通常一般式(II)で示されるヒドロキシルアミン
誘導体の1モルに対して約1〜30モルの範囲である。
反応系中に存在させる酸としては、酢酸、プロピオン
酸、ギ酸などの有機酸を使用するのが好ましく、特に酢
酸を使用するのが好ましい。反応は酸と水とのモル比で
約1対30〜約3対1の混合溶媒中で行なうのが好適な
結果を与える。この混合溶媒は一般式(II)で示されるヒ
ドロキシルアミン誘導体の濃度が約0.01〜1モル/と
なる程度の量で使用することが好ましい。この反応は好
適には約10〜100℃の範囲の温度で行なわれる。
上記の反応により得られた一般式(I)で示されるジオー
ル誘導体の反応混合物からの分離・精製は例えば次の方
法により行なうことができる。反応混合物を、例えば必
要に応じて中和したのち、クロロホルム、ジエチルエー
テルなどで抽出し、抽出液から溶媒を留去し、得られた
残留物を蒸留、カラムクロマトグラフイーなどの精製操
作に付することによつて一般式(I)で示されるジオール
誘導体を取得することができる。
本発明に従う反応において原料として使用する一般式(I
I)で示されるヒドロキシルアミン誘導体は文献未載の新
規化合物であり、 (式中R4は水素原子、低級アルカノイル基又はベンジ
ル基を表わし、nは前記定義のとおりである)で示され
るクロロテルペンアルコール類を一般式 (式中R2及びR3は前記定義のとおりである) で示される第二級アミンと反応させ、その生成物を必要
に応じてエステル化することにより一般式 (式中R1、R2、R3及びnは前記定義のとおりであ
る) で示されるO−置換アミノテルペンアルコール誘導体を
得、次いで該O−置換アミノテルペンアルコール誘導体
を有機過酸又は過酸化水素と反応させ、得られる生成物
を加熱処理することによつて得ることができる。
一般式(III)で示されるクロロテルペンアルコール類を
一般式(IV)で示される第二級アミンと反応させることに
より一般式 (式中R2、R3、R4及びnは前記定義のとおりであ
る) で示されるアミノテルペンアルコール又はそのO−置換
誘導体が得られる。一般式(IV)で示される第二級アミン
は一般式(III)で示されるクロロテルペンアルコール類
の1モルに対して通常1モル以上の量で使用される。反
応温度は通常0℃から第二級アミンの沸点までの範囲で
選ぶことができるが、特に約20〜50℃の範囲が好ま
しい。反応は溶媒の存在下又は不存在下に行なわれ、溶
媒としては水;メタノール、エタノールなどの低級脂肪
族アルコール;アセトニトリルなどのニトリル;N,N−
ジメチルホルムアミドなどのアミドなどの反応に悪影響
を与えない溶媒を単独で又は混合して用いることができ
る。また、第二級アミンを一般式(III)で示されるクロ
ロテルペンアルコール類に対して大過剰となる量で使用
して該第二級アミンに溶媒としての役割を兼ねさせるこ
ともできる。なお、一般式(III)においてR4が低級アル
カノイル基であるクロロテルペンアルコール類と一般式
(IV)で示される第二級アミンとを水の存在下で反応させ
る場合には、加水分解反応が生起して一般式(V′)にお
いてR4が水素原子であるアミノテルペンアルコール又
は該アミノテルペンアルコールと一般式(V′)において
4が低級アルカノイル基であるO−置換アミノテルペ
ンアルコール誘導体との混合物が生成する。
上記一般式(III)で示されるクロロテルペンアルコール
類と一般式(IV)で示される第二級アミンとの反応により
得られた一般式(V′)で示されるアミノテルペンアルコ
ール又はそのO−置換誘導体の反応混合物からの分離・
精製は例えば次の方法により行なうことができる。反応
混合物を、例えば水酸化ナトリウム水溶液などの塩基性
水溶液と混合し、ジエチルエーテル、酢酸エチル、ベン
ゼンなどの溶媒を用いて抽出し、抽出液から溶媒を留去
し、その残留物をカラムクロマトグラフイーなどの精製
操作に付することによつて一般式(V′)で示されるアミ
ノテルペンアルコール又はそのO−置換誘導体を取得す
ることができる。
このようにして得られた一般式(V′)で示されるアミノ
テルペンアルコール又はそのO−置換誘導体を必要に応
じてエステル化することにより一般式(V)で示されるO
−置換アミノテルペンアルコール誘導体に変換する。す
なわち、一般式(V′)においてR4が水素原子であるアミ
ノテルペンアルコールを、通常のアルコールをエステル
化する公知の方法に従い低級アルカン酸又はその反応性
誘導体を用いてエステル化することにより、一般式(V)
においてR1が低級アルカノイル基であるO−置換アミ
ノテルペンアルコール誘導体に変換する。例えば、一般
式(V′)においてR4が水素原子であるアミノテルペンア
ルコールをピリジン、トリエチルアミンなどの溶媒に溶
かしたのち、該アミノテルペンアルコールの1モルに対
して通常1モル以上の塩化アセチル、塩化プロピオニル
などの低級アルカン酸クロライド又は無水酢酸、プロピ
オン酸無水物などの低級アルカン酸無水物と反応させる
ことにより、一般式(V)においてR1が低級アルカノイル
基であるO−置換アミノテルペンアルコール誘導体を生
成させることができる。このようにして得られた一般式
(V)においてR1が低級アルカノイル基であるO−置換ア
ミノテルペンアルコール誘導体の反応混合物からの分離
・精製は例えば次の方法により行なうことができる。反
応混合物を、例えば水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
などと混合し、ジエチルエーテルなどで抽出し、抽出液
から溶媒を留去し、その残留物をカラムクロマトグラフ
イーなどの精製操作に付することにより一般式(V)にお
いてR1が低級アルカノイル基であるO−置換アミノテ
ルペンアルコール誘導体を取得することができる。
一般式(V)で示されるO−置換アミノテルペンアルコー
ル誘導体を有機過酸又は過酸化水素と反応させ、得られ
る生成物を加熱処理することによつて一般式(II)で示さ
れるヒドロキシルアミン誘導体を得ることができる。有
機過酸としては例えば過酢酸などの脂肪族の有機過酸;
過安息香酸、m−クロロ過安息香酸のどの芳香族の有機
過酸などが使用される。また、過酸化水素はその水溶液
を使用することができ、例えば30%水溶液として市販
されているものをそのまま使用するのが簡便である。有
機過酸及び過酸化水素の使用量は一般式(V)で示される
O−置換アミノテルペンアルコール誘導体の1モルに対
して通常約1〜2モルの量であり、特に約1〜1.2モル
の量が好ましい。一般式(V)で示されるO−置換アミノ
テルペンアルコール誘導体と有機過酸又は過酸化水素と
の反応は有機溶媒の存在下又は不存在下において行なわ
れるが、反応を制御し易くするためには有機溶媒の存在
下において行なうことが好ましい。かかる有機溶媒とし
ては、例えば、メタノール、エタノールなどの低級脂肪
族アルコール;酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸
メチルなどの低級脂肪族カルボン酸の低級アルキルエス
テル;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどの鎖状又は環状のエーテルなどの反応を阻害しな
い有機溶媒を挙げることができる。反応温度は通常約−
100℃〜約30℃の範囲であり、特に約−70℃〜約
20℃の範囲が好ましい。この反応により得られる生成
物の反応混合物からの分離は例えば次の方法により行な
うことができる。反応混合物を例えば炭酸水素ナトリウ
ム水溶液などの塩基性の水溶液と混合し、酢酸エチル、
塩化メチレン、ジエチルエーテルなどで抽出し、抽出液
から溶媒を留去することによつて粗生成物が取得され
る。
上記の一般式(V)で示されるO−置換アミノテルペンア
ルコール誘導体と有機過酸又は過酸化水素との反応によ
る生成物の加熱処理は、酢酸メチル、酢酸エチル、プロ
ピオン酸メチルなどの低級脂肪族カルボン酸の低級アル
キルエステル;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、
クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素な
どの加熱処理に対して悪影響を及ぼさない有機溶媒の存
在下又は不存在下に行なうことができる。この場合、一
般式(V)で示されるO−置換アミノテルペンアルコール
誘導体と有機過酸又は過酸化水素との反応混合物から上
記のような有機溶媒で抽出することによつて取得された
生成物を含む抽出液を加熱処理に付することが実際的で
ある。加熱処理は通常約40〜150℃の範囲の温度で
行なわれる。上記の加熱処理によつて得られた一般式(I
I)で示されるヒドロキシルアミン誘導体は、反応混合物
を、例えば必要に応じてこれより溶媒を留去したのち、
カラムクロマトグラフイーなどの精製操作に付すること
により分離取得される。
なお、一般式(III)で示されるクロロテルペンアルコー
ル類は、例えば、一般式 (式中R4及びnは前記定義のとおりである) で示されるテルペンアルコール類を次亜塩素酸と反応さ
せることによつて好収率で得られる〔テトラヘドロン・
レターズ(Tetrahedron Letters)1980年、第441〜444頁
参照〕。
本発明の方法によつて提供される一般式(I)で示される
ジオール誘導体は、二酸化マンガン、無水クロム酸など
のアルコールのアルデヒドへの酸化反応において通常使
用される公知の酸化剤を用いて酸化することにより一般
(式中R1及びnは前記定義のとおりである) で示されるオキソテルペンアルコール誘導体に誘導する
ことができる〔例えば、日本化学会編「新実験化学講座
(第15巻)」(昭和51年、丸善)第71頁、第12
0頁、第352頁、第465頁、第471頁、第608
頁、第825頁、第862頁、第877頁、第1034頁及
び第1043頁参照〕。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例により限定されるものではない。
参考例1 3,7−ジメチル−2,6オクタジエニルアセタート63.5g
(0.324mol)を塩化メチレン2.7に溶かし、飽和硫酸
ナトリウム水溶液300ml及びさらし粉(有効塩素61
%)42gを加えた。撹拌下においてこの混合物に、反
応温度を10℃以下に維持しながらドライアイス280
gを少量ずつ加えた(10gのドライアイス片を10分
間隔で10回加え、次いで20gのドライアイス片を1
0分間隔で9回加えた)。ドライアイスの添加終了後、
反応温度を10℃以下に維持しながらさらに2時間撹拌
を続けた。得られた反応混合物から白色沈殿を別し、
液から有機層を分離した。この有機層と、水層を塩化
メチレンで抽出することによつて得た抽出液とを合わ
せ、無水硫酸マグネシウムで30分間を要して乾燥させ
た。乾燥液から塩化メチレンを減圧下に留去し、66.3g
の残渣を得た。この残渣は、NMRスペクトルによつて
分析した結果、純度89%の6−クロロ−3,7−ジメチ
ル−2,7−オクタジエニルアセタートであることが判明
した(収率:79%)。
実施例1 (a)参考例1で得られた純度89%の6−クロロ−3,7−
ジメチル−2,7−オクタジエニルアセタート1.84g(8.0
mmol)を50重量%のジメチルアミン水溶液50mlとエ
タノール8mlとの混合溶液に加え、室温下に5日間撹拌
を行なつた。得られた反応混合液からジメチルアミン及
びエタノールを減圧下に留去し、残渣に水酸化ナトリウ
ム0.5gと水30mlとからなる溶液を加えたのちエーテ
ルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せたのち減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー〔溶出液:酢酸エチル/ヘキサン(体
積比)=1/9〜2/8〕で精製することによつて、6−(ジ
メチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−オクタジエン−
1−オールを1.39g得た(使用した6−クロロ−3,7−
ジメチル−2,7−オクタジエニルアセタート基準での収
率:88%)。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.63(6H,s),1.6〜2.2(4H,m),
2.13(6H,s),2.30(1H,t,J=7Hz),3.33(1H,bs),3.93(2H,
d,J=7Hz),4.73(2H,bs),5.23(1H,t,J=7Hz) IR(フイルム)ν:3350,1440,1370,1020,890cm-1 (b)6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−オ
クタジエン−1−オール1.20g(6.1mmol)をピリジン
2mlに溶かし、無水酢酸1.25g(12.3mmol)を室温下で
徐々に滴下したのち撹拌を2日間継続した。反応終了
後、反応混合液に水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えたのちエーテルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。乾燥液から溶媒を減圧下に留去
したのち残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
〔溶出液:酢酸エチル/ヘキサン(体積比)=1/9〜5/
5〕で精製し、6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル
−2,7−オクタジエニルアセタートを1.30g得た〔使用
した6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−オ
クタジエン−1−オール基準での収率:89%〕。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.65,1.70(each3H,s);1.60〜
2.00(4H,m);1.97(3H,s);2.15(6H,s);2.42(1H,t,J=6
Hz);4.50(2H,d,J=7Hz);4.85(2H,m);5.29(1H,t,J=7H
z) IR(フイルム)ν:1740,1450,1370,1235,1020,900cm
-1 (c)6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−オ
クタジエニルアセタート1.0g(4.2mmol)と塩化メチレ
ン30mlとの溶液に炭酸ナトリウム0.49gを加えたのち
撹拌下に−60℃の温度で40重量%の過酢酸を含む過
酢酸、酢酸及び水の混合溶液0.88g(過酢酸4.6mmol)
を徐々に滴下した。滴下終了後も−60℃の温度で30
分間撹拌を継続したのち徐々に温度を0℃まで上昇させ
た。得られた反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液25mlを加えたのち有機層を分離し、水層を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層と抽出液とを合わせ、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。
得られた乾燥液を50℃の温度で1時間加熱した。加熱
処理終了後、溶液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー〔溶出液:酢酸エチ
ル/ヘキサン(体積比)=1/9〜2/8〕で精製することに
よつて、8−(ジメチルアミノオキシ)−3,7−ジメチ
ル−2,6−オクタジエニルアセタートを0.92g得た〔使
用した6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−
オクタジエニルアセタート基準での収率:86%〕。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.63,1.70(each3H,s);1.97(3
H,s);1.88〜2.28(4H,m);2.50(6H,s);3.97(2H,s);4.
53(2H,d,J=7Hz);5.35(2H,t,J=7Hz) IR(フイルム)ν:1740,1440,1380,1230,1120cm-1 (d)5%塩酸、水、メタノール及びエーテルで順次洗滌
したのち乾燥させた亜鉛末1.0gを8−(ジメチルアミ
ノオキシ)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセ
タート0.30g(1.2mmol)、酢酸15ml及び水15mlか
らなる混合液に加え、かかる混合物を室温下で24時間
撹拌した。得られた反応混合物から亜鉛末を別し、亜
鉛末を水40ml及びクロロホルム50mlで順次洗滌し
た。得られた液と洗液とを合わせ、炭酸ナトリウムで
中和したのちクロロホルムで抽出した。抽出液を炭酸ナ
トリウムで乾燥させたのち溶媒を減圧下に留去すること
によつて、8−ヒドロキシ−3,7−ジメチル−2,6−オク
タジエニルアセタートを0.247g得た(収率:定量
的)。
実施例2 (a)実施例1(a)及び(b)と同様にして得られた6−(ジ
メチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−オクタジエニル
アセタートのうち1.0g(4.2mmol)をメタノール30ml
に溶解させた。この溶液に撹拌下に室温で30%過酸化
水素水0.476g(4.2mmol)を徐々に滴下し、滴下終了後
も室温で30分間撹拌を続けた。得られた反応混合液を
水に注いで酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させた。
得られた乾燥液を50℃の温度で1時間加熱した。加熱
処理終了後、溶液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイー〔溶出液:酢酸エチ
ル/ヘキサン(体積比)=1/9〜2/8〕で精製することに
よつて、8−(ジメチルアミノオキシ)−3,7−ジメチ
ル−2,6−オクタジエニルアセタートを0.54g得た〔使
用した6−(ジメチルアミノ)−3,7−ジメチル−2,7−
オクタジエニルアセタート基準での収率:51%〕。
(b)実施例1(d)と同様にして8−(ジメチルアミノオキ
シ)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタート
を亜鉛と接触させることにより8−ヒドロキシ−3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタートを0.25g得
た(収率:定量的)。
参考例2〜3 参考例1において、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニ
ルアセタートの代わりに3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
エニルベンジルエーテル又は3−メチル−2−ブテニル
ベンジルエーテルを0.324mol用いる以外は同様に操作を
行ない、対応する一般式(III)で示されるクロロテルペ
ンアルコール類を得た。得られたクロロテルペンアルコ
ール類の純度及び収率を第1表に示す。
実施例3 (a) 実施例1(a)において、6−クロロ−3,7−ジメチ
ル−2,7−オクタジエニルアセタートの代わりに参考例
2において得られた純度90%の6−クロロ−3,7−ジ
メチル−2,7−オクタジエニルベンジルエーテル2.48g
(8.0mmol)を用いた以外は同様の操作を行ない、N,
N−ジメチル(6−ベンジルオキシ−1−イソプロペニ
ル−4−メチル−4−ヘキセニル)アミン1.61gを得た
(収率:70%)。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.63(6H,s),1.6〜2.2(4H,m),
2.13(6H,s),2.33(1H,t,J=6Hz),3.92(2H,d,J=6Hz),4.3
8(2H,s),4.77(2H,bs),5.30(1H,t,J=6Hz),7.17(5H,s) IR(フイルム)ν:1450,1360,1070,1030,900cm-1 (b) 実施例1(c)において、6−(ジメチルアミノ)−
3,7−ジメチル−2,7−オクタジエニルアセタートの代わ
りにN,N−ジメチル(6−ベンジルオキシ−1−イソプ
ロペニル−4−メチル−4−ヘキセニル)アミン1.21g
(4.2mmol)を用いた以外は同様の操作を行ない、8−
ベンジルオキシ−1−(ジメチルアミノオキシ)−2,
6−ジメチル−2,6−オクタジエン1.02gを得た(収
率:80%) H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.62(6H,s),2.0〜2.3(4H,m),
2.47(6H,s),3.95(2H,d,J=6Hz),3.97(2H,s)4.23(2H,s),
5.38(2H,t,J=6Hz),7.30(5H,s) IR(フイルム)ν:1670,1450,1360,1170cm-1 (c) 実施例1(d)において、8−(ジメチルアミノオキ
シ)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタート
の代わりに8−ベンジルオキシ−1−(ジメチルアミノ
オキシ)−2,6−ジメチル−2,6−オクタジエン0.36g
(1.2mmol)を用いた以外は同様の操作を行ない、8−
ベンジルオキシ−2,6−ジメチル−2,6−オクタジエン−
1−オール0.31gを得た(収率:定量的)。
実施例4 (a) 実施例1(a)において、6−クロロ−3,7−ジメチ
ル−2,7−オクタジエニルアセタートの代わりに参考例
3において得られた純度86%の2−クロロ−3−メチ
ル−3−ブテニルベンジルエーテル1.96g(8.0mmol)
を用いた以外は同様の操作を行ない、N,N−ジメチル
(2−ベンジルオキシ−1−イソプロペニルエチル)ア
ミン1.24gを得た(収率:71%)。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.63(3H,s),2.13(6H,s),2.65
(1H,t,J=5Hz),3.33(2H,s),3.40(2H,dd,J=5Hz,J'=3H
z),4.73(2H,s),7.07(5H,s) IR(フイルム)ν:1450,1360,1110,890cm-1 (b) 実施例1(c)において、6−(ジメチルアミノ)−
3,7−ジメチル−2,7−オクタジエニルアセタートの代わ
りにN,N−ジメチル(2−ベンジルオキシ−1−イソプ
ロペニルエチル)アミン0.92g(4.2mmol)を用いた以
外は同様の操作を行ない、4−ベンジルオキシ−1−
(ジメチルアミノオキシ)−2−メチル−2−ブテン0.
92gを得た(収率:93%)。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.57(3H,s),2.45(6H,s),3.90
(2H,d,J=6.5Hz),3.92(2H,s),4.33(2H,s),5.42(1H,t,J
=6.5Hz),7.05(5H,s) IR(フイルム)ν:1690,1455,1070,1020cm-1 (c) 実施例1(d)において、8−(ジメチルアミノオキ
シ)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタート
の代わりに4−ベンジルオキシ−1−(ジメチルアミノ
オキシ)−2−メチル−2−ブテン0.28g(1.2mmol)
を用いた以外は同様の操作を行ない、4−ベンジルオキ
シ−2−メチル−2−ブテン−1−オール0.23gを得た
(収率:定量的)。
実施例5 (a) 純度89%の6−クロロ−3,7−ジメチル−2,7−
オクタジエニルアセタート4.0g(15.4mmol)、ピロリ
ジン6.2g、炭酸ナトリウム5.5g及びアセトニトリル5
0mlを混合し、16時間加熱還流した。得られた反応混
合物を吸引過し、液からピロリジン及びアセトニト
リルを減圧下に留去した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えたのちエーテルで抽出し、抽出液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥液から溶媒を減圧
下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー〔溶出液:酢酸エチル/ヘキサン(体積比)=2/8〜1
0/0〕で精製することによつて、3,7−ジメチル−6−
(1−ピロリジニル)−2,7−オクタジエニルアセター
トを1.3g得た(使用した6−クロロ−3,7−ジメチル−
2,7−オクタジエニルアセタート基準での収率:32
%)。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.67(6H,bs),1.5〜2.2(9H,m),
1.95(3H,m),2.1〜2.6(4H,m),4.45(2H,d,J=7Hz),7.76(2
H,s),5.23(1H,t,J=7Hz) IR(フイルム)ν:1740,1370,1240,1120cm-1 (b) 実施例1(c)において、6−(ジメチルアミノ)−
3,7−ジメチル−2,7−オクタジエニルアセタートの代わ
りに3,7−ジメチル−6−(1−ピロリジニル)−2,7−
オクタジエニルアセタート1.11g(4.2mmol)を用いる
以外は同様の操作を行ない、3,7−ジメチル−8−(1
−ピロリジニルオキシ)−2,6−オクタジエニルアセタ
ートを0.78g得た〔使用した3,7−ジメチル−6−(1
−ピロリジニル)−2,7−オクタジエニルアセタート基
準での収率:66%〕。 H−NMR(CCl4/TMS)δ:1.68(4H,t,J=8Hz),1.72(6H,
s),1.8〜2.2(4H,m),1.98(3H,s)2.88(4H,m),4.02(2H,s),
4.50(2H,d,J=7Hz),5.35(2H,t,J=7Hz) (c) 実施例1(d)において、8−(ジメチルアミノオキ
シ)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタート
の代わりに3,7−ジメチル−8−(1−ピロリジニルオ
キシ)−2,6−オクタジエニルアセタート0.34g(1.2mm
ol)を用いる以外は同様の操作を行ない、8−ヒドロキ
シ−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルアセタートを
0.25g得た(収率:定量的)。
〔発明の効果〕
本発明によれば、上記の実施例から明らかなとおり、安
価にかつ容易に入手できる工業原料から一般式(I)で示
されるジオール誘導体を容易にかつ高収率で製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中Rは低級アルカノイル基又はベンジル基を表わ
    し、R及びRはそれぞれ低級アルキル基を表わすか
    又は一緒になってテトラメチレン基を表わし、nは0又
    は1の整数を表わす) で示されるヒドロキシルアミン誘導体を酸の存在下に亜
    鉛と接触させることを特徴とする一般式 (式中R及びnは前記定義のとおりである) で示されるジオール誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式 (式中Rは水素原子、低級アルカノイル基又はベンジ
    ル基を表わし、nは0又は1の整数を表わす) で示されるクロロテルペンアルコール類を一般式 (式中R及びRはそれぞれ低級アルキル基を表わす
    か又は一緒になってテトラメチレン基を表わす) で示される第二級アミンと反応させ、その生成物を必要
    に応じてエステル化することにより一般式 (式中Rは低級アルカノイル基またはベンジル基を表
    わし、R、R及びnは前記定義のとおりである) で示されるO−置換アミノテルペンアルコール誘導体を
    得、該O−置換アミノテルペンアルコール誘導体を有機
    過酸又は過酸化水素と反応させ、得られる生成物を加熱
    処理することによって一般式 (式中R、R、R及びnは前記定義のとおりであ
    る) で示されるヒドロキシルアミン誘導体を得、次いで該ヒ
    ドロキシルアミン誘導体を酸の存在下に亜鉛と接触させ
    ることを特徴とする一般式 (式中R及びnは前記定義のとおりである) で示されるジオール誘導体の製造方法。
JP61052231A 1986-03-09 1986-03-09 ジオ−ル誘導体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0623122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61052231A JPH0623122B2 (ja) 1986-03-09 1986-03-09 ジオ−ル誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61052231A JPH0623122B2 (ja) 1986-03-09 1986-03-09 ジオ−ル誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62209035A JPS62209035A (ja) 1987-09-14
JPH0623122B2 true JPH0623122B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=12908959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61052231A Expired - Lifetime JPH0623122B2 (ja) 1986-03-09 1986-03-09 ジオ−ル誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623122B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62209035A (ja) 1987-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060118483A (ko) 비타민 비6의 제조 방법
JPH06172256A (ja) 3−ヒドロキシ酪酸誘導体の製造法
JPH0133456B2 (ja)
JPH0623122B2 (ja) ジオ−ル誘導体の製造方法
JPH0118910B2 (ja)
JPH0564944B2 (ja)
JPH05286902A (ja) α−クロロ−β−ケトエステル誘導体の製造方法
JPS6140230B2 (ja)
JPH05286882A (ja) 2,3−ジフルオロフェノール類の製造方法
JPH0710793B2 (ja) 第1級アリルエステルの製造方法
JP3777407B2 (ja) カルボン酸誘導体の製造法
JPS6042775B2 (ja) 1,7−オクタジエン−3−オン及びその製造方法
JP3382681B2 (ja) 含フッ素化合物およびその製法
JPS61212538A (ja) α−アリ−ルアルカン酸エステル類の製造法
JPH0586773B2 (ja)
EP0404672B1 (fr) Nouveaux dérivés terpéniques, leur préparation et leur emploi
JPS6236018B2 (ja)
JP2642680B2 (ja) β−ケトエステルの還元
KR100365526B1 (ko) 바이시클로[3.3.1]노난 구조 화합물의 제조방법
JP2734647B2 (ja) 2,2−ジフルオロカルボン酸誘導体の製造法
JPH0611735B2 (ja) 光学活性なβ―アルキル―γ―アシルオキシカルボン酸エステルの製造方法
JP2009215198A (ja) 光学活性β−フルオロメチルカルボニル誘導体の製造法
JPH0362706B2 (ja)
JPS62283944A (ja) シネンサ−ルの製造方法
JPS6156153A (ja) シクロペンテノンエステル類の製造方法