JPH06229654A - 製氷機の運転状況表示装置 - Google Patents

製氷機の運転状況表示装置

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JPH06229654A
JPH06229654A JP1474493A JP1474493A JPH06229654A JP H06229654 A JPH06229654 A JP H06229654A JP 1474493 A JP1474493 A JP 1474493A JP 1474493 A JP1474493 A JP 1474493A JP H06229654 A JPH06229654 A JP H06229654A
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JP
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ice making
abnormality
making machine
display
ice
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JP1474493A
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English (en)
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Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
Kichiji Abe
吉治 阿部
Haruhiko Yuasa
治彦 湯浅
Hideyuki Katayanagi
英幸 片柳
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷機に発生した異常を容易に発見して迅速
に対処することを可能とする運転状況表示装置を提供す
る。 【構成】 マイクロコンピュータ25は製氷機に発生し
た異常を検出する。マイクロコンピュータ25は表示器
29に製氷機の運転行程を表示する。マイクロコンピュ
ータ25は製氷機に異常が発生した場合には、運転行程
と異常に関する警報を表示器29に交互に表示し、それ
を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷機が運転している
状況を表示するための運転状況表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種製氷機は、例えば特開昭54
−49664号公報(F25C1/00)に示されるよ
うに、下向きに開口する多数の製氷室を区画形成した蒸
発器の下側に傾復動可能な水皿を設け、水皿が製氷室を
閉塞している状態において水皿表面に形成した噴水孔か
ら各製氷室に製氷用水を噴水して製氷行程を行うと共
に、水皿が製氷室を開放した状態で前記蒸発器にホット
ガスを流し、加熱して離氷行程を行うよう構成されてい
た。係る水皿の傾復動作は正逆転可能な減速モータによ
って実現されるものであり、製氷動作は冷却器の温度を
検出するETセンサー等に基づいて制御されるものであ
る。また、前記製氷機には各種情報を表示する表示装置
も設けられており、各種設定値等を表示可能とされてい
た。
【0003】ところで、この種製氷機は業務用として通
常厳しい環境下で使用されることが多く、部品故障等の
異常の発生は避けられない。従って、その異常発生箇所
等の異常内容をサービスマンが容易に発見できることが
迅速な処置をする上で重要な問題である。そこで、従来
の製氷機では前述の如き表示装置に通常製氷機の運転行
程(初回洗浄行程・離氷行程・製氷行程・貯氷行程)を
表示し、異常が発生した場合には、係る行程表示に切り
換えて異常に関する警報を前記表示装置により表示して
いた。更に、複数の異常が発生している場合には、最初
に発生した異常に関する警報のみを表示し、他の異常に
関しては記憶して置き、サービスマンによる送り操作に
応じて表示させるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の構成では表示装置に異常に関する警報を表示してい
る間、製氷機の運転行程が表示されなくなるため、製氷
機が現在どの行程で運転中であるかサービスマンが判別
できず、部品検査等の適切な判断ができなくなる問題が
あった。
【0005】また、複数の異常が発生した場合には送り
操作を行わなければならないため、サービスマンの操作
が煩雑となっていた。特に、全ての警報を表示した後は
最初に戻るものであったが、最初に戻った場合にも、ど
の時点で戻ったか判断し難いと共に、異常の発生順が判
別できない問題もあった。更に、低水圧や高温等の製氷
機の設置環境によって発生する異常は、製氷機自体の故
障によるものではないため、自然に正常に復帰する場合
がある。係る環境異常は正常に復帰すれば特に問題は無
いものであるが、従来では係る正常に復帰した異常に関
する警報も引き続き表示していたため、他の異常に関す
る表示と混じってサービスマンに混乱が生じ、迅速な判
断を阻害する問題があった。
【0006】本発明は係る従来技術の課題を解決するた
めに成されたものであり、製氷機に発生した異常を容易
に発見して迅速に対処することを可能とする運転状況表
示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の製氷機
の運転状況表示装置は、製氷用水を冷却装置によって冷
却することにより所定の製氷動作を実行する製氷機に用
いられるものであって、製氷機に発生した異常を検出す
る異常検出手段と、表示手段と、製氷機の運転を制御す
ると共に、表示手段により製氷機の運転行程を表示する
制御手段とを具備しており、この制御手段は異常検出手
段に基づき、製氷機に異常が発生した場合には、運転行
程と前記異常に関する警報を表示手段により交互に表示
し、それを繰り返すことを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明の製氷機の運転状況
表示装置は、製氷用水を冷却装置によって冷却すること
により所定の製氷動作を実行する製氷機に用いられるも
のであって、製氷機に発生した異常を検出する異常検出
手段と、表示手段と、製氷機の運転を制御すると共に、
表示手段により前記異常に関する警報を表示する制御手
段とを具備しており、この制御手段は、異常検出手段に
基づき、製氷機に異常が複数発生した場合には、その発
生順序に応じて各異常に関する警報を表示手段により表
示し、それを繰り返すことを特徴とする。
【0009】更に、請求項3の発明の製氷機の運転状況
表示装置は、製氷用水を冷却装置によって冷却すること
により所定の製氷動作を実行する製氷機に用いられるも
のであって、製氷機に発生した異常を検出する異常検出
手段と、表示手段と、製氷機の運転を制御すると共に、
表示手段により前記異常に関する警報を表示する制御手
段とを具備しており、この制御手段は、前記異常が環境
に関する異常であるときに、当該異常が正常に復帰して
から所定期間経過した場合には、表示手段による当該異
常に関する警報表示を停止することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明の製氷機の運転状況表示装置に
よれば、製氷機に異常が発生した場合に、制御手段が製
氷機の運転行程と当該異常に関する警報を表示手段によ
り交互に表示し、それを繰り返すので、メンテナンス時
にサービスマンが製氷機に発生した異常を容易に発見す
ることができると共に、製氷機の現在行っている運転行
程(初回洗浄行程・離氷行程・製氷行程・貯氷行程)に
ついても容易に判別することができる。それによって、
迅速且つ適切な判断と処置を施すことが可能となる。
【0011】また、請求項2の発明の製氷機の運転状況
表示装置によれば、製氷機に異常が複数発生した場合
に、制御手段がその発生順序に応じて各異常に関する警
報を表示手段により表示し、それを繰り返すので、メン
テナンス時にサービスマンが一々送り操作をせずとも発
生した全ての異常を容易に発見することができる。特
に、複数の異常が発生した順序に応じて警報を表示する
ので、異常の発生順序も判別でき、それによって迅速且
つ適切な判断と処置を施すことが可能となる。
【0012】更に、請求項3の発明の製氷機の運転状況
表示装置によれば、製氷機に異常が発生した場合に、制
御手段が表示手段に当該異常に関する警報を表示すると
共に、前記異常が環境に関する異常であるときに、制御
手段は当該異常が正常に復帰してから所定期間経過した
場合には、表示手段による当該異常に関する警報表示を
停止するので、不必要な警報表示を除去して他の警報表
示を判別し易くすることができる。それによって、現在
処置が必要とされている異常に対して迅速且つ適切な判
断と処置を施すことが可能となる。
【0013】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の製氷機の運転状況表示装置を構成す
る製氷機Iの制御装置20の電気回路図、図2は製氷機
Iの一部切欠側面図である。実施例の製氷機Iは所謂逆
セル型製氷機と称されるものであり、下向きに開口した
多数の製氷室1Aを有し、上壁外面に冷却装置の蒸発パ
イプ2を配設した冷却器1と、所定の水平閉塞位置にお
いて各製氷室1Aを下方から充分余裕をもって閉塞し、
表面には各製氷室1Aに対応する噴水孔3及び戻り孔4
を形成した水皿5と、該水皿5に固定され、戻り孔4に
連通する水タンク6と、水タンク6内の製氷用水を送水
管7、更に分配管8を経て噴水孔3から各製氷室1Aへ
循環せしめる循環ポンプ9と、水皿5を傾動及び復動せ
しめる正逆回転可能な高ギヤ比の減速モータ10を含む
駆動装置11と、給水電磁弁12が開いたとき水皿5の
表面に散水する散水器13と、水タンク6の底部に連通
したフロートタンク14A内のフロート14Bによって
水位スイッチWLSWを作動し、水タンク6の所定水位
を検出する水位検出装置14等にて構成されている。
【0014】そして、支持梁15に固定された取付板1
6に支持させた前記減速モータ10の出力軸には、相互
に逆方向に延出した第1及び第2のアーム17A及び1
7Bを有する駆動カム17を連結し、該駆動カム17の
第1のアーム17Aの端部に取り付けたコイルバネ18
の他端を水皿5の側部に連結すると共に、水皿5の後部
は回動軸19に支持させている。
【0015】また、ASWはその接点の開閉により水皿
5の所定の水平閉塞位置と傾斜開放位置を検出するため
の水皿位置検出スイッチである。この水皿位置検出スイ
ッチASWは前記駆動カム17の第1及び第2のアーム
17A及び17Bが当接する位置関係にあり、減速モー
タ10の正転により駆動カム17が図2中反時計回りに
回転すると、水皿5が前記傾斜開放位置となったところ
で前記第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチAS
Wに当接し、それによって水皿位置検出スイッチASW
の接点は閉じて復動側に切換反転される。
【0016】また、減速モータ10の逆転により駆動カ
ム17が図2中時計回りに回転すると、水皿5が前記水
平閉塞位置となったところで前記第1のアーム17Aが
水皿位置検出スイッチASWに当接し、それによって水
皿位置検出スイッチASWの接点は開いて傾動側に切換
反転される。次に、図1の制御装置20において、電源
ACには操作スイッチ35を介して以下の各回路が接続
されている。即ち、冷却装置のコンデンシングユニット
を構成する圧縮機21はリレーR1と直列に接続され、
前記コンデンシングユニットを構成する図示しない凝縮
器を冷却する凝縮器冷却用ファン22はリレーR2と直
列に接続されている。前記循環ポンプ9はリレーR3と
直列に接続され、前記冷却器1の蒸発パイプ2へのホッ
トガス(高温高圧のガス冷媒)の供給を制御するホット
ガス電磁弁23はリレーR7と直列に接続されると共
に、前記給水電磁弁12はリレーR4と直列に接続され
る。前記減速モータ10はリレーR5及び切換リレーR
6と直列に接続される。この切換リレーR6は接点a側
に閉じて減速モータ10を正転させ、接点b側に切り換
わって減速モータ10を逆転させるものである。
【0017】これらリレーR1乃至R7は制御手段とし
ての汎用マイクロコンピュータ25によって制御され
る。マイクロコンピュータ25の入力には前記水位スイ
ッチWLSW及び水皿位置検出スイッチASWが接続さ
れると共に、図2の下方に位置する図示しない貯氷庫内
の所定の満氷量を検出したときに接点を閉じる貯氷スイ
ッチBSWが接続される。また、マイクロコンピュータ
25の入力には、前記冷却器1の温度を検出するETセ
ンサー26及び前記凝縮器の温度を検出するCTセンサ
ー31が接続され、更に、クリヤスイッチ28が接続さ
れている。
【0018】マイクロコンピュータ25の出力にはモニ
ター27及び表示手段としての表示器29が接続されて
おり、この表示器29は7セグメントの2桁LEDから
構成されている。また、マイクロコンピュータ25には
例えばEEPROMから成るメモリ30が接続されてお
り、このメモリ30は製氷機Iへの通電が断たれた場合
にも記憶しているデータを失わず、保持し続けるもので
ある。
【0019】以上の構成で図3〜図5に示す製氷機Iの
動作行程図に基づいて製氷機Iの動作を説明する。製氷
機Iを据え付けた後、若しくは長期不使用のため、或い
は瞬時停電により電源ACが断たれた後、操作スイッチ
35を再度閉じて製氷機Iに電源を投入(ON)したも
のとする。このとき水皿5の位置は確定しておらず、前
記水平閉塞位置か、若しくは傾斜開放位置か、或いはそ
の途中の傾斜状態であり、該傾斜状態も傾動途中と復動
途中とが考えられる。
【0020】しかしならが、係る状態は水皿位置検出ス
イッチASWの接点の開閉状態によって二種類に判別で
きる。即ち、水皿位置検出スイッチASWの接点が開い
ていて傾動側にあるときは、水皿5は水平閉塞位置か傾
動途中であり、水皿位置検出スイッチASWの接点が閉
じていて復動側にあるときは、水皿5は傾斜開放位置か
復動途中である。
【0021】そこで、マイクロコンピュータ25は操作
スイッチ35が閉じられて電源ACが投入(ON)され
ると、先ず、水皿位置検出スイッチASWの状態を判別
し、接点が開いていて傾動側にある場合(図3のの状
況。水皿5は水平閉塞位置か傾動途中)には、リレーR
5を閉じ、切換リレーR6を接点a側に閉じて減速モー
タ10を正転させ、水皿5を傾動させる。そして、水皿
5が所定の傾斜開放位置となり、水皿位置検出スイッチ
ASWの接点が閉じて復動側に反転すると、マイクロコ
ンピュータ25は今度は切換リレーR6を接点b側に閉
じ、減速モータ10を逆転させて水皿5の復動を開始す
る。
【0022】マイクロコンピュータ25は次に水皿5が
閉完了(水平閉塞位置)する15秒前になると、リレー
R4を閉じ、給水電磁弁12を開く。給水電磁弁12が
開くと散水器13から水皿5の表面に散水され、主に戻
り孔4を通って水タンク6に給水される。その後、水皿
5が前記水平閉塞位置(図2に実線で示す)となり、水
皿位置検出スイッチASWの接点が開いて傾動側に反転
されると、マイクロコンピュータ25は水皿5の復動を
停止する。
【0023】一方、電源ACが投入(ON)されたとき
に水皿位置検出スイッチASWの接点が閉じていて復動
側にある場合(図3のの状況。水皿5は傾斜開放位置
か復動途中)には、マイクロコンピュータ25はリレー
R5を閉じ、切換リレーR6を接点b側に閉じて減速モ
ータ10を逆転させ、水皿5を復動させる。その後は水
皿5が水平閉塞位置となったところで前述同様に停止さ
せる。
【0024】このように、マイクロコンピュータ25は
電源の投入(ON)時、水皿位置検出スイッチASWの
接点の開閉状態に応じて水皿5の状態を判別し、水皿5
が水平閉塞位置か傾動途中と判断される場合には水皿5
を一旦傾動させ、次に復動させて所定の水平閉塞位置と
すると共に、水皿5が傾斜開放位置か復動途中と判断さ
れる場合には、水皿5を復動させて前記水平閉塞位置と
する。いずれにしても製氷機Iは電源投入後、水皿5を
必ず水平閉塞位置に初期設定する。
【0025】その後、水タンク6内が満水となると、リ
レーR4を開き、給水電磁弁12を停止する。そして、
リレーR3及びリレーR7を閉じ、循環ポンプ9を運転
すると共に、ホットガス電磁弁23を開く。この循環ポ
ンプ9が運転されると、水タンク6内の水は噴水孔3か
ら製氷室1Aに噴水され、戻り孔4から水タンク6に戻
る経路で循環される。これによって係る循環水路内に堆
積、又は付着した塵埃や水アカが洗浄され、噴水孔3に
詰まった塵埃も除去される。マイクロコンピュータ25
は係る洗浄を30秒継続して終了する。
【0026】このように、製氷機Iは電源投入後に初回
洗浄行程を実行し、前記循環水路内の洗浄を行うが、循
環ポンプ9を運転する以前に前述の如く水皿5を確実に
水平閉塞位置とするので、水皿5が傾斜した状態で噴水
孔3から水が噴水される不都合が確実に防止される。従
って、下方の貯氷庫が浸水して、生成された、或いはそ
の後生成される氷に損害が発生する不都合を未然に防止
することができる。
【0027】係る初回洗浄行程の終了後、マイクロコン
ピュータ25はリレーR1を閉じ、圧縮機21を起動す
ると共に、以下の離氷行程に移行する。離氷行程ではマ
イクロコンピュータ25はリレーR2及びリレーR3を
開き、凝縮器冷却用ファン22及び循環ポンプ9を停止
させ、リレーR5及びリレーR7を閉じ、切換リレーR
6を接点a側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿
5を傾動させて行く。また、ホットガス電磁弁23が開
いているので蒸発パイプ2に圧縮機21から吐出された
ホットガスが循環され、冷却器1が加熱される。
【0028】そして、水皿5が図2に破線で示す如き所
定の傾斜開放位置(全開)まで傾動すると、駆動カム1
7の第2のアーム17Bが水皿位置検出スイッチASW
に当接して復動側に反転させるので、マイクロコンピュ
ータ25はリレーR5を開き、減速モータ10を停止さ
せて水皿5の傾動を停止させる。水皿5が傾斜開放位置
となると、水タンク6内の前記循環水は水タンク6直下
に位置する図示しない排水部に排水される。そして、セ
ンサー26により取り込んだ冷却器1の温度が例えば+
9℃等の離氷完了温度より高くなったか否か判断し、高
くなっていればリレーR5を閉じると共に、切換リレー
R6を接点bに閉じて減速モータ10を逆転させ、水皿
5を上方に復動させて行く。
【0029】係る復動により水皿5が図2に実線で示す
如き所定の水平閉塞位置(全閉)まで復帰すると、駆動
カム17の第1のアーム17Aが水皿位置検出スイッチ
ASWに当接して傾動側に反転させるので、マイクロコ
ンピュータ25はリレーR5及びリレーR7を開き、ホ
ットガス電磁弁23を閉じると共に、減速モータ10を
停止させて水皿5の復動を停止させる。そして、マイク
ロコンピュータ25はリレーR1を閉じ、圧縮機21を
運転しつつ以下の製氷行程に移行する。尚、マイクロコ
ンピュータ25は、水皿5が閉完了する以前の15秒前
からリレーR4を閉じて給水電磁弁12を開き、前述同
様に水タンク6への給水を開始している。
【0030】製氷行程では圧縮機21から吐出されたホ
ットガス冷媒は前記凝縮器にて凝縮液化され、図示しな
いキャピラリチューブ等の減圧装置にて減圧された後、
蒸発パイプ2に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷
却する。また、マイクロコンピュータ25は、リレーR
2及びリレーR4を閉じて給水しつつ凝縮器冷却用ファ
ン22を運転し、また、10秒〜30秒遅延してリレー
R3を閉じ、循環ポンプ9を運転して水タンク6内の水
を噴水孔3から各製氷室1Aに循環させることにより製
氷運転を開始する。
【0031】その後、マイクロコンピュータ25は水位
スイッチWLSWが閉じたか否か判断し、水タンク6内
に所定量の水が給水され、水位スイッチWLSWが所定
の満水位を検出して閉じたらリレーR4を開き、給水電
磁弁12を閉じて給水を停止する。また、マイクロコン
ピュータ25はETセンサー26により取り込んだ冷却
器1の温度に基づき、その温度が例えば0℃に達したら
マイクロコンピュータ25がその機能として有する製氷
タイマの積算を開始する。
【0032】係る製氷運転によって冷却器1の製氷室1
A内には徐々に氷が生成されて行き、製氷タイマの積算
値がタイムアップすると、マイクロコンピュータ25は
リレーR2及びリレーR3を開き、凝縮器冷却用ファン
22及び循環ポンプ9を停止させる。次に、リレーR5
及びリレーR7を閉じ、また、切換リレーR6を接点a
側に閉じて減速モータ10を正転させ、水皿5の傾動を
開始すると共に、ホットガス電磁弁23が開いて蒸発パ
イプ2に前記ホットガスを循環し、冷却器1を加熱して
製氷室1Aに凍結した氷の離氷行程に移行する。
【0033】この離氷行程は前述同様に実行される。そ
して、この離氷行程の間マイクロコンピュータ25は貯
氷スイッチBSWが閉じているか否か判断し、図示しな
い貯氷庫内に所定量の氷が貯えられている場合はリレー
R1及びリレーR7を開き、圧縮機21の運転を停止し
て貯氷行程に移行する。そして、その後貯氷庫内の氷が
減少して貯氷スイッチBSWが閉じるまでその状態を維
持し、貯氷スイッチBSWが閉じたら、再び前記製氷行
程を再開する。
【0034】以上のようにマイクロコンピュータ25は
初回洗浄行程・離氷行程・製氷行程・貯氷行程の各運転
行程を実行して製氷運転を行うが、次に図6〜図8のフ
ローチャートを参照しながらマイクロコンピュータ25
の異常検知及び表示制御について説明する。マイクロコ
ンピュータ25は上記各運転構成において、各センサー
26、31、或いは各部品の動作状況に基づき、図10
に示す製氷機Iの各種異常を検知している。即ち、図1
0においてE1からE6までは部品の故障に関する異常
(部品異常)であり、A1からA6までは製氷機Iが設
置された周囲の環境に関する異常(環境異常)である。
【0035】マイクロコンピュータ25は図6のステッ
プS1で前記異常が発生したか否か判断し、発生してい
なければステップS10に進んで異常表示フラグがセッ
トされているか否か判断し、ここではセットされていな
いものとすると、ステップS1に戻って異常検知を続け
る。上記異常表示フラグがセットされていない場合、マ
イクロコンピュータ25は図7のステップS11からス
テップS12に進んで表示器29に現在の運転行程を表
示する行程表示を行う。この運転行程の表示は図9に示
されており、01は初回洗浄行程、02は離氷行程、0
3は製氷行程、04は貯氷行程を意味する。従って、マ
イクロコンピュータ25は通常は表示器29に上記行程
表示を行っている。
【0036】そして、製氷機Iに図10に示す何らかの
異常が発生すると、ステップS1からステップS2に進
んでメモリ30に係る異常の内容を記憶し、ステップS
3で前記異常表示フラグをセットする。マイクロコンピ
ュータ25はその後他の異常が発生した場合には、ステ
ップS2にてそれら異常の発生順にメモリ30に記憶し
て行く。ここでは最初に低水圧に関する異常「A6」が
発生し、次に、ETセンサー26不良の異常「E1」が
発生し、その後、CTセンサー31の温度が高い高温異
常「A2」が発生したものとすると、データNo.1と
して「A6」、No.2として「E1」、No.3とし
て「A2」がメモリ30に記憶されることになる。
【0037】マイクロコンピュータ25はステップS3
にて異常表示フラグがセットされると、ステップS11
からステップS13及びステップS14に進んでマイク
ロコンピュータ25がその機能として有する2秒カウン
タを積算し、その終了を待つことにより2秒間ステップ
S12の行程表示を行う。そして、行程表示が2秒間行
われた後は、ステップS14からステップS15に進ん
で2秒カウンタをリセットし、ステップS16で表示器
29の表示を消去する。次に、ステップS17とステッ
プS18でマイクロコンピュータ25がその機能として
有する1秒カウンタを積算し、その終了を待つことによ
り1秒間消去状態を維持する。
【0038】この1秒の消去状態が終了すると、マイク
ロコンピュータ25はステップS19で1秒カウンタを
リセットし、ステップS20でメモリ30に記憶されて
いる異常に関する警報を表示器29にて行う。この場
合、マイクロコンピュータ25は最初に前記No.1の
データである低水圧に関する異常「A6」を表示器29
に表示する。この警報表示はステップS21とステップ
S22で2秒カウンタを積算し、その終了を待つことに
より2秒間継続される。
【0039】そして、低水圧に関する異常「A6」の表
示が2秒間行われた後は、ステップS23で2秒カウン
タをリセットし、ステップS24で表示器29の表示を
消去する。次に、ステップS25とステップS26で1
秒カウンタを積算し、その終了を待つことにより1秒間
消去状態を維持する。この1秒の消去状態が終了する
と、マイクロコンピュータ25はステップS27で1秒
カウンタをリセットし、図8のステップS28でメモリ
30に記憶された全異常データの表示を終了したか否か
判断する。
【0040】ここではNo.1のデータのみ終了してい
るから、ステップS29に進んで表示するデータをN
o.2とし、ステップS20に戻って今度は前記No.
2のETセンサー26不良の異常「E1」を表示器29
に表示する。以後、同様にステップS21からステップ
S27と実行し、警報表示を2秒間行い、その後1秒間
表示を消去する。そして、ステップS28で再びメモリ
30に記憶された全異常データの表示を終了したか否か
判断し、ここではNo.1とNo.2のデータのみ終了
しているから、ステップS29に進んで表示するデータ
をNo.3とし、ステップS20に戻って今度は前記N
o.3の高温異常「A2」を表示器29に表示する。以
後、同様にステップS21からステップS27と実行
し、警報表示を2秒間行い、その後1秒間表示を消去す
る。
【0041】そして、ステップS28で再びメモリ30
に記憶された全異常データの表示を終了したか否か判断
し、ここでは全て終了しているからステップS30にて
表示するデータをNo.1に戻し、ステップS12に進
んで再び前記行程表示を行う。以後、マイクロコンピュ
ータ25は上記行程表示と警報表示を交互に繰り返す。
【0042】このように、マイクロコンピュータ25は
製氷機Iの運転行程と異常に関する警報を表示器29に
交互に表示し、それを繰り返すので、メンテナンス時に
サービスマンが製氷機Iに発生した異常を容易に発見す
ることができると共に、製氷機Iの現在行っている運転
行程(初回洗浄行程・離氷行程・製氷行程・貯氷行程)
についても容易に判別することができる。それによっ
て、迅速且つ適切な判断と処置を施すことが可能とな
る。
【0043】また、マイクロコンピュータ25は製氷機
Iに異常が複数発生した場合に、その発生順に従って各
異常に関する警報を表示器29に表示し、それを繰り返
すので、メンテナンス時にサービスマンが一々送り操作
等をせずとも発生した全ての異常を容易に発見すること
ができる。特に、複数の異常が発生した順序に従って警
報を表示するので、異常の発生順序も判別でき、それに
よって迅速且つ適切な判断と処置を施すことができる。
【0044】尚、マイクロコンピュータ25は図6のス
テップS3で異常表示フラグをセットした後、ステップ
S4にて発生した異常が前記環境異常か否か判断し、環
境異常である場合には、それが正常な状態に復帰したか
否か判断する。ここで、前記低水圧に関する異常「A
6」が一時的なものであり、その後正常な水圧に復帰し
たものとすると、マイクロコンピュータ25はステップ
S4からステップS5に進んで当該異常が復帰してから
の経過時間をカウントしてステップS6に進む。また、
ステップS4における判断はメモリ30内の全異常デー
タに関して判断され、前記ETセンサー26不良の異常
「E1」は部品異常であるからステップS4からステッ
プS6に進み、前記高温異常「A2」は環境異常である
からステップS4からステップS5に進む。
【0045】そして、ステップS6では当該異常の修理
が済んでサービスマンによりクリヤスイッチ28にて当
該異常のデータに関するクリヤ操作が成されたか、或い
はステップS5におけるカウントが終了したか否か上記
各異常に対して判断し、クリヤ或いはカウント終了して
いればステップS7に進んでメモリ30内の当該異常デ
ータに関する記憶を消去する。
【0046】例えば、前記低水圧に関する異常「A6」
が正常に復帰してから1週間経過したものとすると、マ
イクロコンピュータ25はステップS6にてカウント終
了と判断し、ステップS7でメモリ30内の当該低水圧
に関する異常「A6」を消去する(尚、高温異常「A
2」に関してはこの期間は例えば1か月とする)。メモ
リ30内の上記No.1のデータが消去されると、以下
のNo.2及びNo.3のデータがそれぞれNo.1及
びNo.2に繰り上がると共に、ステップS20では以
後前記低水圧に関する異常「A6」の警報は表示されな
くなる。
【0047】このように、マイクロコンピュータ25は
製氷機Iの異常の内容を、必ず交換・修理の必要な部品
異常「E」と、復帰すれば特に問題の少ない環境異常
「A」とに分け、環境異常に関しては正常に復帰してか
ら所定期間経過した場合、表示器29による当該異常に
関する警報表示を停止するので、不必要な警報表示を除
去して他の警報表示(「E1」等)を判別し易くするこ
とができる。それによって、現在処置が必要とされてい
る異常に対して迅速且つ適切な判断と処置を施すことが
可能となる。
【0048】その後、修理やカウント終了によりステッ
プS7でメモリ30内の異常データが全て無くなった場
合には、マイクロコンピュータ25はステップS8から
ステップS9に進んで異常表示フラグをリセットする。
従って、以後はステップS11からステップS12に進
むようになり、通常の行程表示に復帰する。尚、実施例
で示した各種時間及び部品の種類はそれに限られるもの
ではなく、目的に応じて適宜選択すれば良い。特に、実
施例では所謂逆セル型の製氷機を採り上げたが、例えば
オーガー式の製氷機に対しても本発明は有効であり、そ
の場合はオーガーモーターの異常を表示するようにすれ
ば良い。また、実施例では異常の発生順に表示するよう
に構成したが、その逆の順序であっても差し支えないも
のである。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、製氷機に異常が発生した場合に、制御手段が製氷機
の運転行程と当該異常に関する警報を表示手段により交
互に表示し、それを繰り返すので、メンテナンス時にサ
ービスマンが製氷機に発生した異常を容易に発見するこ
とができると共に、製氷機の現在行っている運転行程に
ついても容易に判別することができる。従って、製氷機
の異常に関して迅速且つ適切な判断と処置を施すことが
可能となる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、製氷機に
異常が複数発生した場合に、制御手段がその発生順序に
応じて各異常に関する警報を表示手段により表示し、そ
れを繰り返すので、メンテナンス時にサービスマンが一
々送り操作等をせずとも発生した全ての異常を容易に発
見することができる。特に、複数の異常が発生した順序
に応じて警報を表示するので、異常の発生順序も判別で
き、それによって迅速且つ適切な判断と処置を施すこと
が可能となるものである。
【0051】更に、請求項3の発明によれば、製氷機に
異常が発生した場合に、制御手段が表示手段に当該異常
に関する警報を表示すると共に、前記異常が環境に関す
る異常であるときに、制御手段は当該異常が正常に復帰
してから所定期間経過した場合には、表示手段による当
該異常に関する警報表示を停止するので、不必要な警報
表示を除去して他の警報表示を判別し易くすることがで
きる。それによって、現在処置が必要とされている異常
に対して迅速且つ適切な判断と処置を施すことが可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の運転状況表示装置の制御装置
の電気回路図である。
【図2】製氷機の一部切欠側面図である。
【図3】製氷機の動作行程図である。
【図4】同じく製氷機の動作行程図である。
【図5】同じく製氷機の動作行程図である。
【図6】マイクロコンピュータのプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図7】同じくマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図8】同じくマイクロコンピュータのプログラムを示
すフローチャートである。
【図9】行程表示における表示器の表示内容を示す図で
ある。
【図10】警報表示における表示器の表示内容を示す図
である。
【符号の説明】
I 製氷機 1 冷却器 2 蒸発パイプ 5 水皿 9 循環ポンプ 10 減速モータ 20 制御装置 25 マイクロコンピュータ 29 表示器 30 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片柳 英幸 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷用水を冷却装置によって冷却するこ
    とにより所定の製氷動作を実行する製氷機において、該
    製氷機に発生した異常を検出する異常検出手段と、表示
    手段と、前記製氷機の運転を制御すると共に、前記表示
    手段により製氷機の運転行程を表示する制御手段とを具
    備して成り、該制御手段は前記異常検出手段に基づき、
    製氷機に異常が発生した場合には、前記運転行程と前記
    異常に関する警報を前記表示手段により交互に表示し、
    それを繰り返すことを特徴とする製氷機の運転状況表示
    装置。
  2. 【請求項2】 製氷用水を冷却装置によって冷却するこ
    とにより所定の製氷動作を実行する製氷機において、該
    製氷機に発生した異常を検出する異常検出手段と、表示
    手段と、前記製氷機の運転を制御すると共に、前記表示
    手段により前記異常に関する警報を表示する制御手段と
    を具備して成り、該制御手段は、前記異常検出手段に基
    づき、製氷機に異常が複数発生した場合には、その発生
    順序に応じて各異常に関する警報を前記表示手段により
    表示し、それを繰り返すことを特徴とする製氷機の運転
    状況表示装置。
  3. 【請求項3】 製氷用水を冷却装置によって冷却するこ
    とにより所定の製氷動作を実行する製氷機において、該
    製氷機に発生した異常を検出する異常検出手段と、表示
    手段と、前記製氷機の運転を制御すると共に、前記表示
    手段により前記異常に関する警報を表示する制御手段と
    を具備して成り、該制御手段は、前記異常が環境に関す
    る異常であるときに、当該異常が正常に復帰してから所
    定期間経過した場合には、前記表示手段による当該異常
    に関する警報表示を停止することを特徴とする製氷機の
    運転状況表示装置。
JP1474493A 1993-02-01 1993-02-01 製氷機の運転状況表示装置 Pending JPH06229654A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002000918A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Sankyo Kk 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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