JPH062283A - 繊維の漂白染色法 - Google Patents

繊維の漂白染色法

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JPH062283A
JPH062283A JP4180521A JP18052192A JPH062283A JP H062283 A JPH062283 A JP H062283A JP 4180521 A JP4180521 A JP 4180521A JP 18052192 A JP18052192 A JP 18052192A JP H062283 A JPH062283 A JP H062283A
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秋夫 石渡
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熈通 尾原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】綿布の精練・漂白・染色において、初めに水洗
を行う事により、精練・漂白を同時に行い更に、浴を排
出することなく同浴で染色まで行い、後は通常の洗浄・
乾燥を行い、染布を得る、綿布の種類・染料の種類に関
係ない一浴精練漂白染色を可能にする。 【構成】初めに水洗を行い、精練・漂白工程において通
常の精練剤・イオン封止剤と同時に過酸を加え、加熱し
て綿布を精練・漂白し更に同じ浴にハロゲン酸の塩を加
え、完全に過酸を分解後、同じ浴に反応性染料を加え通
常の方法にて染色を行う。 【効果】精練・漂白後、染色前に通常必要としている多
数回の洗浄・中和の工程を省く事が出来、時間短縮・省
エネが計れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維の漂白染色法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】木綿、麻、レーヨン等のセルロース繊維
の染色は、特に鮮明度を得るため精練のあと、次亜塩素
酸ナトリウムや過酸化水素等の塩素系または酸素系の漂
白剤を用いて下晒しをしたあと、還元、中和ないしは水
洗により漂白剤を除去しその後で染色するという工程が
通常行なわれている。そしてこの方法では、下晒しおよ
び漂白剤の除去並びに反応性染料による染色後のソーピ
ング工程に多大の時間とエネルギーを必要としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】染料による染色の前に
繊維の精練・漂白を行うことにより漂白効果を得ると共
に、同浴に於いて染色を行うことにより工程の簡略化、
工程短縮を行うことにあり、またこれを可能にならしめ
るため新規な方法と繊維の漂白染色剤が求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、すでに染
料は破壊せずに繊維中の不純物からなる色のみを漂白で
きる漂白剤を見いだし、染色漂白剤及び染色漂白法とし
て特許申請している(特開平3−227451)、更に
漂白後、過剰の漂白剤を完全に分解出来る方法を見出
し、漂白後の液の抜取り、漂白剤の洗浄という工程を経
ることなく、また使用出来る染料に制限無く、同浴で染
色出来る方法を完成し特許申請した(特願平3−250
218)。しかし、この方法においては生機からの一浴
染色で色合せの際に、困難の伴う染料のあることがわか
った。即ち、精練工程に於いて繊維から抽出される物
が、染色に影響を与え、染料によっては正確に色を合わ
せる為に精練液を採っておき、この精練液を使って色合
わせをする必要があった。
【0005】加熱精練した液を抜き取ることなく、精練
液の影響を無くすことが出来れば、使用出来る染料に制
限なく同浴で漂白・染色に入れ、合理化が出来ると考え
て鋭意研究の結果、精練工程に入る前に繊維を、水洗を
1〜数回行えば目的を達成出来ることを見出し本発明に
到った。
【0006】即ち本発明は次の(1)、(2)及び
(3)からなる。 (1)天然繊維を染色するに際し、該天然繊維を先ず一
回以上の水洗を行い浴を排出後、加熱下に精練し、浴を
排出することなく、下記一般式(1)で表わされる有機
過酸またはそれらの塩もしくは錯体またはそれらの混合
物を主成分とする漂白剤で漂白し、引き続き下記一般式
(2)で表わされる塩を使用して漂白剤を分解し、漂白
後浴を排出することなく、引き続いて染色を施すことを
特徴とする繊維の漂白染色法。
【0007】一般式(1)
【化2】
【0008】(但し、Rは置換または非置換のアルキル
基、アリル基またはアラルキル基、nは1〜6の自然数
を示す。) 一般式(2) R1 X (但し、R1 は金属イオン又は置換または非置換の4級
アンモニウム基を示し、Xはハロゲンイオンを示す。)
【0009】(2)漂白の際に酸または酸無水物を加え
る事を特徴とする(1)記載の繊維の漂白染色法。
【0010】(3)天然繊維がセルロース繊維単独また
はその他の繊維と混合(混紡、混織、混編品)したセル
ロース繊維である(1)又は(2)記載の繊維の漂白染
色法。
【0011】本発明に於ける水洗とは一回目は界面活性
剤を必要に応じて適当量添加し、通常加熱せずに行わ
れ、その後必要に応じて水洗を追加する。界面活性剤は
繊維の湿潤性を上げる為に使われるものであり、アニオ
ン系、ノニオン系、又はその混合系、及び両性の界面活
性剤いずれもが使用可能である。水洗は加熱下に行われ
ても良い。
【0012】本発明の繊維の染色漂白剤である一般式
(1)で表わされる有機過酸またはその塩(金属塩又は
アンモニウム塩)の具体例としては過蟻酸、過酢酸、過
プロピオン酸、過クロル酢酸、過トリフルオロ酢酸、過
ブチル酸、過カプリル酸、過ラウリン酸、ジ過こはく
酸、ジ過グルタル酸、ジ過アジピン酸、モノ過ノナン二
酸、ジ過ノナン二酸、モノ過デカン二酸、ジ過デカン二
酸、モノ過ドデカン二酸、ジ過ドデカン二酸、モノ過ウ
ンデカン二酸、ジ過ウンデカン二酸、ジ過フタル酸、ジ
過テレフタル酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、
2,4−ジクロロ過安息香酸、モノ過フタル酸、モノ過
フタル酸マグネシウム、モノ過こはく酸、モノ過こはく
酸マグネシウム、モノ過マレイン酸、モノ過マレイン酸
カルシウム、モノ過グルタル酸、モノ過グルタル酸マグ
ネシウム、過トリメリット酸、過ピロメリット酸等が挙
げられる。特に好ましくはモノ過フタル酸マグネシウム
及びジ過ドデカン二酸である。
【0013】漂白浴中の漂白剤の濃度は、有効活性酸素
量で好ましくは0.05〜10% o.w.f. 特に好ましく
は0.3〜5% o.w.f. である。
【0014】漂白工程でのpHは、使用する漂白剤を効
率的に漂白に作用させるため、酸性側に調整する必要が
ある。pHは好ましくは1〜7、特に好ましくは2〜5
である。このpHを調整する為に酸または酸無水物を使
用するが水溶性であればすべて使用出来る。例えば無機
のものでは、硫酸、硝酸、塩酸、燐酸等であり。有機の
ものではギ酸、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、蓚酸、コハク酸、酒石酸、フマール酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、ク
エン酸、リンゴ酸等であるが、好ましくは酢酸、無水マ
レイン酸、リンゴ酸等である。漂白浴の温度は好ましく
は20〜110℃特に好ましくは40〜95℃である。
漂白浴の浴比は1:5〜1:50、好ましくは1:10
〜1:25である。
【0015】漂白剤を分解するための式(2)の塩の金
属イオンとなる金属は、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、銅、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、亜
鉛、バリウム、錫、鉄、コバルト、ニッケル等であり、
漂白剤を分解する塩の置換または非置換の4級アンモニ
ウム基は、アンモニウム基、モノメチルアンモニウム
基、ジメチルアンモニウム基、トリメチルアンモニウム
基、テトラメチルアンモニウム基、モノエチルアンモニ
ウム基、ジエチルアンモニウム基、トリエチルアンモニ
ウム基、モノメチルトリエチルアンモニウム基、テトラ
エチルアンモニウム基等のアンモニウム基であり、更に
高級のアルキル基、アリル基またはアラルキル基で置換
されていてもよいアンモニウム基である。漂白剤を分解
する塩のハロゲンイオンは、フッ素イオン、塩素イオ
ン、臭素イオン、沃素イオンである。また4級アンモニ
ュウム基とハロゲンイオンの塩は置換又は非置換アミン
とハロゲン酸とから作られてもよい。特に好ましい塩
は、食塩、臭化カリウム、塩化アンモニウム等である。
【0016】漂白後、漂白剤を浴中で分解するに際し、
使用される塩の濃度は通常0.05〜10重量%であ
り、好ましくは0.3〜5重量%である。
【0017】漂白剤を分解するに際し、使用される温度
は通常20〜110℃好ましくは40〜95℃である。
【0018】本発明に使用される天然繊維は木綿、麻等
のセルロース繊維及びウール、絹が挙げられ、セルロー
ス繊維が好ましい。本発明に適用される染料は一般に市
販されている種々の染料が挙げられ、特に反応性染料が
好ましく、使用量及び染色法はそれら市販品の摘要基準
にしたがって行う。代表的な反応性染料の例としては、
カヤシオン(日本化薬)、レマゾール(ヘキスト)、プ
ロシオン(ICI)、ダイアミラ(三菱化成)、セルマ
ゾール(三井東圧化学)、スミフィックス(住友化
学)、シバクロン(CIBA)、レバフィックス(バイ
エル)、フィクサゾール(大東化学)等が挙げられる。
【0019】漂白剤の有効成分の漂白浴中での金属イオ
ンによる接触分解を抑制するための金属イオン封止剤例
えばカヤキレーターC−1000(日本化薬(株)
製)、エチレンジアミン四酢酸又はディクエスト201
0(三菱モンサント化成(株)製)を漂白剤1部に対し
て通常0〜10部、又取り扱いや安定性・安全性を良く
するための希釈剤例えば水、有機溶剤、セライト又は超
微粒子状無水シリカを漂白剤1部に対し好ましくは0〜
100部含むことができる。
【0020】本発明の漂白剤及び漂白剤を分解するため
の塩は染色法に応じて溶液、懸濁液、ペーストあるいは
粉末状等どのような形態でもとることができる。
【0021】
【作 用】本発明により、天然繊維特にセルロース繊維
単独または他の繊維素材(合成繊維等)との混合繊維に
於ける精練・漂白・染色工程において、本発明において
開示された漂白剤と酸または酸無水物及び漂白剤を分解
するための塩を使用すれば、繊維の漂白染色に当たっ
て、まず水洗後に精練及び同浴における漂白を先に行
い、漂白後漂白剤を分解する事により排出操作或いはす
すぎ洗い操作を省いて染色することが可能であり、通常
の精練・下晒し後染色する方法と同等もしくはそれ以上
の染色漂白効果を得ることが可能となった。
【0022】
【実施例】次に本発明をより充分に理解せしめるために
実施例を示すが、これらの実施例は例証のためのもので
あって、本発明を限定するものではない。
【0023】まず実施例1では、最も一般的な漂白剤で
ある過酸化水素(比較例1−1)及び次亜塩素酸ナトリ
ウム(比較例1−2)と比較することにより本発明の漂
白剤の漂白能及び染色に与える影響を評価した。
【0024】実施例2において他種属の染料による例を
示した。また実施例3〜4に混紡についての例を示し
た。
【0025】実施例1.生機をまず、1g/lのサンモ
ールBH−21K(日華化学(株)製)水溶液で洗浄し
た後、以下に示す実施例1−1〜4に示した組成をもつ
浴中で80℃の温度で20分間処理し精練漂白した。引
き続いて浴を排出することなく食塩10g/l及び炭酸
ナトリウム0.4g/lを加え90℃に昇温し20分間
処理した。更に浴を排出することなく80℃に下げ次の
染色薬剤のうち染料と無水硫酸ナトリウムを加えて同温
度で10分間処理した。続いて炭酸ナトリウムを加えて
同温度で1時間染色した。染色後すすぎ洗いし、ついで
98℃の石鹸水で15分間洗浄した。浴中の繊維対漂白
浴及び染色浴の比はいずれも1:15である。
【0026】 カヤシオンブルーE−CM 2 %o.w.f. 無水硫酸ナトリウム 100 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l
【0027】実施例1−1 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l (日本化薬(株)製金属イオン封止剤) 40%過酢酸 2 g/l (市販品:有効酸素8.4%)
【0028】実施例1−2 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 27%ジ過ドデカン二酸 2.3g/l (化薬アクゾ(株)製:有効酸素3.3%)
【0029】実施例1−3
【0030】実施例1−4 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 過安息香酸 1 g/l (市販品:有効酸素10.5%)
【0031】比較例1.精練後晒しをしていない未染色
の木綿布(以後未染色布と表記する)を比較例1−1及
び比較例1−2に示した組成の漂白浴中で、実施例1と
同一条件で漂白した。引き続いて浴を排出することなく
実施例1と同一の染色薬剤を用いて、実施例1と同一条
件で染色処理を施した。
【0032】比較例1−1 メタケイ酸ナトリウム 4 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 30%過酸化水素 2.7g/l (市販品:有効酸素10.2%)
【0033】比較例1−2 12%次亜塩素酸ナトリウム 0.9g/l (市販品:有効塩素5.7%)
【0034】比較例2.未染色布を実施例1−2と同一
条件で漂白し、その後90℃での食塩処理を行うことな
く、引き続いて実施例1と同一の染色薬剤を用いて、実
施例1と同一条件で染色処理を施した。(特開平3−2
27451の方法に相当する。)
【0035】比較例3.生機を1g/lのサンモールB
H−21K水溶液で洗浄することなく、実施例1−2と
同一条件で精練漂白した。引き続いて浴を排出すること
なく食塩10g/l及び炭酸ナトリウム0.4g/lを
加え90℃に昇温し20分間処理した。更に浴を排出す
ることなく実施例1と同一の染色薬剤を用いて、実施例
1と同一条件で染色処理を施した。(特願平3−250
218の方法に相当する。) 生機又は未染色布に対する 染色布の鮮明度 漂 白 能 実施例1−1 ○ ○ 実施例1−2 ○ ○ 実施例1−3 ○ ○ 実施例1−4 ○ ○ 比較例1−1 ○ ×× 比較例1−2 ○ ×× 比較例2 ○ ×× 比較例3 ○ × 漂白能○:充分な漂白能あり △:漂白能不充分 ×:漂白能ほとんどなし ××:漂白能全くなし 鮮明度○:実用に耐える △:僅かに色落ちあ
り ×:かなりの色落ちあり ××:著しい色落ちあり
【0036】比較例4.未染色布をまず最初に次の組成
を持つ浴中で80℃の温度で20分間処理し漂白した。 メタケイ酸ナトリウム 4 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 30%過酸化水素 2.7g/l 漂白後、浴を排出し、漂白布を冷水で注意深くすすぎ洗
いし、その後次の染色薬剤組成のうち染料と無水硫酸ナ
トリウムを加えた浴中で80℃の温度で10分間処理し
た。続いて炭酸ナトリウムを加えて同じく同温度で1時
間染色した。
【0037】 カヤシオンブルーE−CM 2 %o.w.f. 無水硫酸ナトリウム 100 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l 染色後すすぎ洗いし、ついで98℃の石鹸水で15分間
洗浄した。なお繊維対漂白浴及び染色浴の比はいずれも
1:15である。通常の優れた染色物が得られた。
【0038】実施例2.生機をまず、1g/lのサンモ
ールBH−21K(日華化学(株)製)水溶液で洗浄し
た後、さらにもう一度水洗を行い、以下に示す実施例2
−1〜3に示した組成をもつ浴中で80℃の温度で30
分間処理し漂白した。引き続いて浴を排出することなく
臭化カリウム(KBr)10g/lを加え90℃に昇温
し20分間処理した。更に引き続いて浴を排出すること
なく60℃にし次の染色薬剤のうち染料と無水硫酸ナト
リウムを加えて同温度で10分間処理した。続いて結晶
リン酸三ナトリウムを加えて同温度で1時間染色した。
染色後注意深く水洗し陰干しして乾燥した。浴中の繊維
対漂白浴及び染色浴の比はいずれも1:15である。 ダイヤミラターキスブルーG 2 %o.w.f. 無水硫酸ナトリウム 50 g/l 結晶リン酸三ナトリウム 20 g/l
【0039】実施例2−1 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 40%過酢酸 2 g/l
【0040】実施例2−2 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 27%ジ過ドデカン二酸 2.3g/l
【0041】実施例2−3 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l H−48 15.6g/l
【0042】比較例5.未染色布を比較例5−1及び比
較例5−2に示した組成の漂白浴中で、実施例2と同一
条件で漂白した。引き続いて浴を排出することなく実施
例2と同一の染色薬剤を用いて、実施例2と同一条件で
染色処理を施した。
【0043】比較例5−1 メタケイ酸ナトリウム 4 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 30%過酸化水素 2.7g/l
【0044】比較例5−2 12%次亜塩素酸ナトリウム 0.9g/l 生機又は未染色布に対する 染色布の鮮明度 漂 白 能 実施例2−1 ○ ○ 実施例2−2 ○ ○ 実施例2−3 ○ ○ 比較例5−1 ○ ×× 比較例5−2 ○ ×× 漂白能○:充分な漂白能あり △:漂白能不充分 ×:漂白能ほとんどなし ××:漂白能全くなし 鮮明度○:実用に耐える △:僅かに色落ちあ
り ×:かなりの色落ちあり ××:著しい色落ちあり
【0045】実施例3 木綿とアクリルの50:50の混紡の布(以後アクリル
混紡布と表記する)をまず、1g/lのサンモールBH
−21K水溶液で洗浄した後、次に示す染色薬剤組成の
浴中で98℃で1時間アクリル部のみを染色した。 カヤクリルライトブルー4GSL−ED 1 %o.w.f. 酢酸 0.5 g/l
【0046】次いで浴を排出することなく80℃まで降
温し、以下に示す実施例3−1〜3に示した組成をもつ
浴中で80℃の温度で20分間処理し漂白した。引き続
いて浴を排出することなく食塩10g/lを加え90℃
に昇温し20分間処理した。更に引き続いて浴を排出す
ることなく80℃に下げ次の染色薬剤のうち染料と無水
硫酸ナトリウムを加えて同温度で10分間処理した。続
いて炭酸ナトリウムを加えて同温度で1時間染色した。 カヤシオンターキスE−A 1 %o.w.f. 無水硫酸ナトリウム 100 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l 染色後水洗し、ついで80℃のデモールN 2g/l
(株式会社花王の製品)の浴で15分間洗浄した。浴中
の繊維対漂白浴及び染色浴の比はいずれも1:15であ
る。
【0047】実施例3−1 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 40%過酢酸 2 g/l
【0048】実施例3−2 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 27%ジ過ドデカン二酸 2.3g/l
【0049】実施例3−3 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l H−48 15.6g/l
【0050】比較例6.アクリル混紡布を精練後実施例
3と同じくカヤクリルライトブルー4GSL−EDで染
色し、比較例5−1及び比較例5−2に示した組成の漂
白浴中で、実施例3と同一条件で漂白した。引き続いて
浴を排出することなく実施例3と同一の染色薬剤を用い
て、実施例3と同一条件で染色処理を施した。
【0051】比較例6−1 メタケイ酸ナトリウム 4 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 30%過酸化水素 2.7g/l
【0052】比較例6−2 12%次亜塩素酸ナトリウム 0.9g/l 混紡布に対する 染色布の鮮明度 漂 白 能 実施例 3−1 ○ ○ 実施例 3−2 ○ ○ 実施例 3−3 ○ ○ 比較例 6−1 ○ ×× 比較例 6−2 ○ ×× 漂白能○:充分な漂白能あり △:漂白能不充分 ×:漂白能ほとんどなし ××:漂白能全くなし 鮮明度○:実用に耐える △:僅かに色落ちあ
り ×:かなりの色落ちあり ××:著しい色落ちあり
【0053】実施例4.木綿とポリエステルの50:5
0の混紡の布(以後ポリエステル混紡布と表記する)を
まず、1g/lのサンモールBH−21K水溶液で洗浄
した後、耐圧容器中次に示す染色薬剤組成の浴中で13
0℃で1時間ポリエステル部のみを染色した。 カヤセロンターキスE−GL 1 %o.w.f. 酢酸 0.45 g/l 酢酸ナトリウム(3水塩) 0.55 g/l
【0054】次いで浴を排出することなく80℃まで降
温し、以下に示す実施例4−1〜3に示した組成をもつ
浴中で80℃の温度で20分間処理し漂白した。引き続
いて浴を排出することなく食塩10g/lを加え90℃
に昇温し20分間処理した。更に引き続いて浴を排出す
ることなく80℃に下げ次の染色薬剤のうち染料と無水
硫酸ナトリウムを加えて同温度で10分間処理した。続
いて炭酸ナトリウムを加えて同温度で1時間染色した。 カヤシオンターキスE−A 1 %o.w.f. 無水硫酸ナトリウム 100 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l 染色後水洗し、ついで98℃の石鹸水で15分間洗浄し
た。浴中の繊維対漂白浴及び染色浴の比はいずれも1:
15である。
【0055】実施例4−1 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 40%過酢酸 2 g/l
【0056】実施例4−2 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 27%ジ過ドデカン二酸 2.3g/l
【0057】実施例4−3 サンモールBH−21K 2 g/l 無水マレイン酸 0.3 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l H−48 15.6g/l
【0058】比較例7.ポリエステル混紡布を精練後ま
ず最初に耐圧容器中次に示す染色薬剤組成の浴中で13
0℃で1時間染色した。 カヤセロンターキスE−GL 1 %o.w.f. 酢酸 0.45 g/l 酢酸ナトリウム(3水塩) 0.55 g/l 次いで浴を排出することなく80℃まで降温し、比較例
6−1及び比較例6−2に示した組成の漂白浴中で、実
施例4と同一条件で漂白した。引き続いて浴を排出する
ことなく実施例4と同一の染色薬剤を用いて、実施例4
と同一条件で染色処理を施した。
【0059】比較例7−1 メタケイ酸ナトリウム 4 g/l 炭酸ナトリウム 20 g/l カヤキレーターC−1000 2 g/l 30%過酸化水素 2.7g/l
【0060】比較例7−2 12%次亜塩素酸ナトリウム 0.9g/l 混紡布に対する 染色布の鮮明度 漂 白 能 実施例 4−1 ○ ○ 実施例 4−2 ○ ○ 実施例 4−3 ○ ○ 比較例 7−1 ○ ×× 比較例 7−2 ○ ×× 漂白能○:充分な漂白能あり △:漂白能不充分 ×:漂白能ほとんどなし ××:漂白能全くなし 鮮明度○:実用に耐える △:僅かに色落ちあ
り ×:かなりの色落ちあり ××:著しい色落ちあり
【0061】
【発明の効果】本発明の染色漂白剤を使用し、初めに水
洗を加えるだけで、繊維の精練工程及び漂白工程と染色
工程との間に従来必要であった排出操作及び/又は洗浄
をなくすことができ、水及び加熱のための熱量の節約、
洗浄及び/又は排出に要する時間の節約、水処理に関す
る改善などを得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (但し、Rは置換または非置換のアルキル基、アリル基
またはアラルキル基、nは1〜6の自然数を示す。) 一般式(2) R1 X (但し、R1 は金属イオン又は置換または非置換の4級
アンモニウム基を示し、Xはハロゲンイオンを示す。)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維を染色するに際し、先ず一回以上の水
    洗を行い浴を排出後、加熱下に精練し、浴を排出するこ
    となく、下記一般式(1)で表わされる有機過酸または
    それらの塩もしくは錯体またはそれらの混合物を主成分
    とする漂白剤で漂白し、引き続き下記一般式(2)で表
    わされる塩を使用して漂白剤を分解し、漂白後浴を排出
    することなく、引き続いて染色を施すことを特徴とする
    繊維の漂白染色法。 一般式(1) 【化1】 (但し、Rは置換または非置換のアルキル基、アリル基
    またはアラルキル基、nは1〜6の自然数を示す。) 一般式(2) R1 X (但し、R1 は金属イオン又は置換または非置換の4級
    アンモニウム基を示し、Xはハロゲンイオンを示す。)
  2. 【請求項2】漂白の際に酸または酸無水物を加える事を
    特徴とする第1項記載の繊維の漂白染色法。
  3. 【請求項3】天然繊維がセルロース繊維単独またはその
    他の繊維と混合したセルロース繊維である第1項又は第
    2項記載の繊維の漂白染色法。
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