JP2851282B2 - 綿織物の糊抜精練漂白方法 - Google Patents

綿織物の糊抜精練漂白方法

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JP2851282B2
JP2851282B2 JP63221769A JP22176988A JP2851282B2 JP 2851282 B2 JP2851282 B2 JP 2851282B2 JP 63221769 A JP63221769 A JP 63221769A JP 22176988 A JP22176988 A JP 22176988A JP 2851282 B2 JP2851282 B2 JP 2851282B2
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美照 山東
博司 石徹白
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、長尺の綿織物の糊抜精練漂白処理加工を一
浴で連続処理することができるようにした綿織物の糊
抜、精練、漂白方法に関するものである。
〔従来の技術〕
工業的に生産加工する長尺の綿織物を染色処理するた
めの前処理として、一般的に糊抜精練漂白がなされてい
るが、従来の糊抜精練漂白処理方法(前処理方法)とし
ては、毛焼処理された綿織物を4槽から8槽併設されて
いるガイドロール付き拡布連続水洗機を通過させて、約
80〜90℃の液中で湿潤洗浄処理を行ない、次にパーブル
レンジ、Jボックス、Lボックス等の連続湿熱処理機を
用いて約85〜95℃で45〜60分間糊抜し、次に上記同様の
湿熱処理機により約95〜100℃で約45〜60分間精練処理
し、次いで、過酸化水素又は亜塩素酸ソーダを用いて90
〜100℃で約45〜60分間で気中処理又は気中処理と液中
処理を併用して漂白処理をするものであった。また上記
糊抜精練漂白方法の改善方法として、前記同様に、毛焼
→湿潤洗浄処理がなされた綿織物を、パーブルレンジ、
Jボックス、Lボックス等の連続湿熱処理機によって糊
抜精練処理を同時に行ない、次に、上記漂白処理と同様
の漂白処理を行なって、目的とする前処理を行なう従来
法があった。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、このようないずれの従来法にあっても、糊
抜処理のための多槽(4槽〜8槽)の連続水洗機に次い
でパーブル等の連続湿熱処理機が必要であり、さらには
漂白処理のための処理槽が必要であることから、上記前
処理を完了させるための設備が大がかりなものとなり、
その上多量の熱エネルギーが消費されるという問題点、
さらには、従来の前処理方法ではその処理すべき綿織物
布帛が例えば、ブロードカツラギ、タッサー等の厚生地
である場合あるいは、高密度織物、強撚糸織物である場
合は、苛性ソーダを用いる精練工程なしでは、完全な糊
抜精練漂白、即ち完全な前処理加工布帛を得ることがで
きないものであった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はかかる従来の前処理による問題点に着目して
なされたものであって、その目的とすることは、従来行
なわれていた苛性ソーダ精練を省略して、前処理設備及
び処理工程の簡素化、さらには省エネルギーを可能なら
しめながら、従来の前処理方法で得られたと同様の前処
理布帛を加工することができる綿織物の糊抜精練漂白方
法を提供することにある。即ち本発明においては、上記
目的を達成するために、綿織物布帛の湿潤洗浄処理を、
1〜2層の水洗機を使用して10〜15秒間、酸活性化した
亜塩素酸ソーダの稀溶液の90〜95℃で熱湯処理し、次い
で糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性水溶液で常法処
理することで、従来の前処理法で得られた処理加工布に
劣らない精練性に優れ、しかも充分な白度が得られた綿
織物を得ることができた。
従って従来の処理法で行なわれていた苛性ソーダ精練
を省略しても有効な前処理がなされる。さらには、この
発明による処理工程は、従来法の1/2〜1/3に縮小される
ために、これに伴なって処理時間も1/2〜1/3に削減さ
れ、結果的には設備費、薬剤費、熱エネルギー等の節減
が有効に行なえるものである。また、本発明によれば、
酸活性亜塩酸ソーダを使用するものであるから、厚生地
高密度織物あるいは強撚糸織物等の布帛の前処理を、従
来の苛性ソーダ精練を省いても完全に行なうことができ
る。
以下に本発明の実施例を具体的に説明する。
即ち本実施例にあっては、綿織物に含まれている例え
ば澱粉、ポリビニールアルコール等の糊剤及び平滑剤、
あるいは綿花に含む綿滓、ロー物質と色素等を除くため
の綿織物布帛の前処理を、先ず湯で予備洗浄した後酸活
性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄し、次いで糊抜剤を含む過
酸化水素のアルカリ性溶液を使用する一浴で糊抜精練漂
白処理を行なうものであって、これによれば、上記酸活
性亜塩素酸ソーダ溶液による湿潤洗浄によってロー物
質、綿かす、糊剤、色素等が有効に除去されて目的とす
る前処理がなされる。
実施例I 綿100%織物 を、被処理加工布として使用し、先ずこの布帛を90℃の
湯により30秒間で予備洗浄を行なう、次にこの布帛を90
℃の酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で0〜25秒で洗浄処理す
る。この酸活性亜塩素酸ソーダ溶液は、下記配合剤を含
み、また5秒間間隔で6回の洗浄テストを行なった。
次に、上記洗浄布帛を、例えば、パーブレンジ、Lボ
ックス、Jボックス等の約95℃の湿熱処理反応室内で、
下記の如く糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液を
使用して、約30分間一浴で湿熱処理して、糊抜精練漂白
を完了するものである。
上記のように、予備洗浄に次いで酸活性亜塩素酸ソー
ダ溶液で、5秒間隔で6回行なったNo1〜No6の夫々の洗
浄布帛を、糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液で
一浴スチーミング処理した夫々の処理布帛の澱粉反応テ
スト、P.V.A.反応テスト、吸上げテスト、漂白テストを
行なった結果下記表−1に示す成績が得られた。
従って上記の表−1から判るように、糊抜精練漂白処
理前に酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄処理することに
より、一浴による糊抜精練漂白処理で、有効な前処理が
行なえ、特にNo3で示すように、酸活性亜塩素酸ソーダ
溶液による洗浄処理を10秒間行なうものが極めて経済的
かつ有効であった。
実施例II 綿100%織物 を被処理加工布として使用し、先ずこの布帛を90℃の湯
により30秒間で予備洗浄を行なう、次にこの布帛を90℃
の酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で10秒間洗浄処理する。こ
の洗浄処理に使用される酸活性亜塩素酸ソーダ溶液の配
合成分は下記の如くNo1〜No6で示すように変えてみた。
次に上記の各種酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄処理
した夫々の布帛を、例えばパーブルレンジ、Lボック
ス、Jボックス等の約95℃の湿熱処理反応室内で下記の
如く糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液を使用し
て約30分間一浴で湿熱処理して、糊抜精練漂白を完了す
るものである。
上記のように予備洗浄に次いで、各種配合の酸活性亜
塩素酸ソーダ溶液No1〜No6の夫々の溶液で洗浄処理した
布帛を、糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液で一
浴スチーミング処理した夫々の処理布帛の澱粉反応テス
ト、P.V.A.反応テスト、吸上げテスト、漂白テストを行
なった結果下記表−2に示す成績が得られた。
従って上記の表−2から判るように、糊抜精練漂白処
理前に酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄処理することに
より一浴による糊抜精練漂白処理で有効な前処理が行な
え、特にNo3で示すような配合液で10秒間洗浄処理する
ことが極めて経済的かつ有効である。
実施例III 綿100%織物 を被処理加工布として使用し、先ずこの布帛を90℃の湯
により30秒間で予備洗浄を行なう、次にこの布帛を90℃
の酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で10秒間洗浄処理する。こ
の洗浄処理に使用される酸活性亜塩素酸ソーダ溶液の配
合成分は下記の如くNo2〜No6で示すように変えてみた。
次に上記の各種酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄処理
した夫々の布帛を、例えばパーブルレンジ、Lボック
ス、Jボックス等の約95℃の湿熱処理反応室内で下記の
如く糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液を使用し
て約20分間一浴で湿熱処理し、しかる10分間のボイリン
グ処理を行なって糊抜精練漂白を完了するものである。
上記のように予備洗浄に次いで、各種配合の酸活性亜
塩素酸ソーダ溶液No2〜No6の夫々の溶液で洗浄処理した
布帛を、糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液で一
浴スチーミング処理し、次いで10分間のボイリング処理
を行なった夫々の処理布帛の澱粉反応テスト、PVA反応
テスト、吸上げテスト、漂白テストを行なった結果下記
表−3に示す成績が得られた。
従って上記の表−3から判るように、糊抜精練漂白処
理前に酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄処理することに
より、一浴による糊抜精練漂白処理とボイリング処理で
有効な前処理が行なえ、特にNo3に示すような配合液で1
0秒間洗浄処理することが極めて経済的かつ有効であ
る。
(注) スコアロール900 花玉アトラス株式会社製 ラクトーゲンLS 洛東化成工業株式会社製 〔発明の効果〕 以上のように本発明は、酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で
洗浄した綿織物を、糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ
性溶液を入れた一浴中で前処理加工を行なうことを特徴
とする綿織物の糊抜精練漂白方法であるから、これによ
れば、従来の前処理法で行なわれていた苛性ソーダ精練
工程を省略しても有効な前処理がなされる。さらには、
この発明による処理工程は、従来法の1/2〜1/3に縮小さ
れるために、これに伴なって処理時間も1/2〜1/3に削減
され、結果的には設備費、薬剤費、熱エネルギー等の節
減が有効に行なえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 栄市 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株式会社山東鉄工所内 (56)参考文献 特開 昭62−110967(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸活性亜塩素酸ソーダ溶液で洗浄した綿織
    物を、糊抜剤を含む過酸化水素のアルカリ性溶液を入れ
    た一浴中で処理することを特徴とする綿織物の糊抜精練
    漂白方法。
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CN102965905A (zh) * 2012-11-26 2013-03-13 浙江安诺其助剂有限公司 一种获得高白度棉的加压精练漂白一浴法工艺

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