JPH06228249A - 相結合を改良したグラフトコポリマー - Google Patents

相結合を改良したグラフトコポリマー

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JPH06228249A
JPH06228249A JP4311060A JP31106092A JPH06228249A JP H06228249 A JPH06228249 A JP H06228249A JP 4311060 A JP4311060 A JP 4311060A JP 31106092 A JP31106092 A JP 31106092A JP H06228249 A JPH06228249 A JP H06228249A
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vinyl
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Klaus Dr Kohlhammer
クラウス・コールハマー
Hermann Petersen
ヘルマン・ペーターゼン
Walter Dobler
ヴァルター・ドブラー
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Wacker Chemie AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F261/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of oxygen-containing monomers as defined in group C08F16/00
    • C08F261/06Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of oxygen-containing monomers as defined in group C08F16/00 on to polymers of unsaturated ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F293/00Macromolecular compounds obtained by polymerisation on to a macromolecule having groups capable of inducing the formation of new polymer chains bound exclusively at one or both ends of the starting macromolecule

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 グラフト基幹とグラフトされるポリマー相と
の間の相結合を改良したグラフトコポリマー。 【構成】 次の成分:(a)炭素数1〜10のアルコー
ルの(メタ)アクリル酸エステル、炭素数2〜10の飽
和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、オレフィン、ビ
ニルハリド、スチレン及びスチレン誘導体から成る群か
ら選択される1種以上のモノマーを含むグラフトされる
ポリマー相;及び(b)一般式I又はII: で示されるオレフィン系不飽和ペルオキシ化合物0.0
1〜20重量%と、炭素数1〜10のアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステル、炭素数2〜10の飽和脂肪族
カルボン酸のビニルエステル、オレフィン、ビニル芳香
族化合物、ビニルハリド及び/又はビニルエーテルから
成る群から選択される1種以上のコモノマー80〜9
9.9重量%とを含むペルオキシ基含有コポリマー相か
ら製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラフト基幹とグラフト
されるポリマー相との間の相結合を改良グラフトコポリ
マー、これらのグラフトコポリマーに基づくペルオキシ
含有コポリマー並びに共重合可能なペルオキシモノビニ
ルエステルに関する。本発明はさらに前記ポリマーとペ
ルオキシ化合物との製造方法に関する。
【0002】共重合可能な開始剤は新規なポリマー物質
の製造に興味ある可能性を提供する。このような開始剤
によって、グラフト及びブロックコポリマーの製造にお
ける一定のアンカー基として機能するラジカル官能基が
ポリマー鎖に導入される。1用途分野は例えば、乳化重
合プロセスによる製造中のコア−シェル ラテックス
(Core−Shell−Latices)中の非相容
性ポリマーの相結合である。
【0003】アリル二重結合を含むペルオキシカーボネ
ートと、他のエチレン系不飽和モノマーとの共重合への
コモノマーとしてのそれらの使用はドイツ特許第A27
26008号明細書に述べられている。ドイツ特許第3
420048号明細書は酢酸ビニルとペルオキシアリル
カーボネートとのコポリマーと、ガラス繊維サイジング
剤としてのそれらの使用とに関する。これらのアリル官
能ペルオキシカーボネートは他のビニルモノマーと共重
合するとしても、非常に緩慢にのみ共重合するという欠
点が存在する。
【0004】ヨーロッパ特許第A277608号(米国
特許第A4879347号)明細書とヨーロッパ特許第
A279430号(米国特許第A4839432号)明
細書とは、ポリマーブレンドの製造における相結合を改
良するためのコモノマーとして(メタ)アクリレート官
能基とアリルエーテル官能基とを含む共重合可能なペル
オキシカーボネートを述べている。この場合、ペルオキ
シカーボネートをエチレンコポリマーの存在下で懸濁重
合プロセスによってビニルモノマーと重合させる。混合
物を加熱すると、ペルオキシ官能基を介した両ポリマー
相の結合が行われる。米国特許第A4923956号明
細書は、エチレンポリマーの代わりにプロピレンポリマ
ーを用いること以外はヨーロッパ特許第A279430
号明細書に類似した方法を述べている。ヨーロッパ特許
第A30702号明細書はポリプロピレンと、ビニルモ
ノマーとアリルエーテルもしくは(メタ)アクリレート
官能基含有ペルオキシカーボネートとから他のポリマー
及びコポリマーとの混合物に関する;これらの相結合は
200〜300℃の温度に加熱することによって改良さ
れる。ヨーロッパ特許第B225091号は高分子量分
枝鎖VCポリマーの製造の開始剤としてのアリルエーテ
ル置換ペルオキシジカーボネートを述べている。上記共
重合可能なペルオキシエステル、特にアリル化合物は他
のビニルモノマーとの共重合に対する低い反応性という
欠点を有する。さらに、前記ペルオキシエステルは13
0℃以上の温度から初めてさらにラジカル反応を開始す
ることができるに過ぎず、従って乳化重合にとって重要
ではない。
【0005】ダブリュ.シー.エンドストラ.(W.
C.Endstra)の「弾性ゴムとゴム(Kauts
chuk und Gummi)」、クンストシュトッ
フェ(Kunststoffe)42(5),414
(1989)に述べられているメチルスチレンに基づく
ペルオキシ化合物は、多くのビニルモノマーと共重合す
ることができず、他のラジカル反応を160℃以上の温
度においてのみ熱的に開始させることができるという欠
点を有する。同じことがtert−ブチルペルオキシ
(p−(ビニルベンゾイル)ベンゾエートにも該当し
〔アイ.グプタ(I.Gupta)、エス.エヌ.グプ
タ(S.N.Gupta)、ディ.シー.ネカーズ
(D.C.Neckers)、ジェイ.ポリマー.サ
イ.(J.Polymer Sci.):ポリマー.ケ
ム.エド.(Polymer Chem.Ed.)2
0,147(1987)〕、これはT≧100℃からの
み熱的にさらにラジカル反応を開始するに過ぎないの
で、乳化重合プロセスによる共重合に用いることができ
ない。
【0006】それ故、エチレン系不飽和モノマーと共重
合可能であり、そのエポキシ基が共重合中に保持され、
そのエポキシ基がコポリマー中への導入後に100℃以
下の温度においてさらにラジカル反応を開始することが
できるオレフィン系不飽和エポキシ化合物を提供するこ
とが、本発明の目的である。本発明の他の目的は、これ
らのペルオキシ化合物含有コポリマーと、ペルオキシ基
含有コポリマーに基づくグラフトコポリマーとを提供す
ることである。
【0007】意外にも、この目的が脂肪族ジカルボン酸
のペルオキシモノビニルエステルと、これらのペルオキ
シ化合物を含むコポリマー又はグラフトコポリマーとに
よって達成されることが判明した。本発明は一般式I又
はII:
【0008】
【化3】 〔式中、R1 は化学結合であるか、又は炭素数1〜10
の直鎖もしくは分枝鎖アルキル、又は炭素数3〜10の
シクロアルキル基であり;R2 とR3 は炭素数1〜4の
アルキル基であり;R4 は炭素数1〜12のアルキル基
もしくはアルキル置換フェニル基又は炭素数3〜12の
シクロアルキル基であり;R5 は炭素数3〜12のシク
ロアルキル基である〕で示される脂肪族ジカルボン酸の
ペルオキシモノビニルエステルに関する。これらの例は
蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸及びセバシン酸
のt−ブチルペルオキシモノビニルエステル、t−アミ
ルペルオキシモノビニルエステル、クミルペルオキシモ
ノビニルエステル及びピニルペルオキシモノビニルエス
テルである。
【0009】R1 が(CH2 n 〔n=1〜4及びn=
8〕であり、R2 とR4 がメチル基であり、R3 がメチ
ル、エチル又はフェニル基である式I化合物が好まし
く、これらの化合物はマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸及びセバシン酸のt−ブチルペルオキシ
モノビニルエステル、t−アミルペルオキシモノビニル
エステル及びクミルペルオキシモノビニルエステルであ
る。
【0010】R1 が(CH2 n 〔n=2〜4及びn=
8〕であり、R2 、R3 及びR4 がメチル基である式I
化合物が特に好ましく、これらの化合物はコハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸及びセバシン酸のt−ブチルペル
オキシモノビニルエステルである。アジピン酸のt−ブ
チルペルオキシモノビニルエステルが最も好ましい。本
発明によるジカルボン酸のペルオキシモノビニルエステ
ルは、好ましくは、ラジカルR1 、R2 、R3 、R4
びR5 が上記で定義した通りである一般式:CR2 3
4 −OOH又はR5 =CR4 −OOHで示される対応
アルキルヒドロペルオキシドによる遊離酸基のエステル
化によって、一般式:H2 C=CH−O−CO−R1
COOHの対応モノビニルジカルボキシレートから出発
して製造される。対応モノビニルカルボキシル酸無水物
又はジカルボン酸ハリドから出発する合成経路も考えら
れる。
【0011】特に好ましい実施態様では、エステル化を
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)の存在下
で、アルキルヒドロペルオキシドとDCCDとをそれぞ
れ、モノビニルジカルボキシレートを基準にして1:1
から1:2までのモル比で用いて実施する。最も好まし
い実施態様では、モノビニルジカルボキシレート、アル
キルヒドロペルオキシド及びジシクロヘキシルカルボキ
シドを大体等モル比で用いて、任意に例えばジエチルエ
ーテルのような不活性溶剤の存在下で、0〜40℃の温
度において相互に反応させる。
【0012】本発明によるオレフィン系不飽和ペルオキ
シ化合物は、塊状又はグラフト共重合において「マクロ
開始剤(macroinitiator)」として挙動
するペルオキシド基含有コポリマーの製造に適する。コ
ポリマー中の遊離ペルオキシド基はグラフト共重合にお
いてアンカー基として作用し、例えばコア−シェルラテ
ックス中の非相容性ポリマー相の相結合を改良する。し
かし、ペルオキシド基含有コポリマーを製造するための
共重合では、当然反応条件をペルオキシド結合が破壊さ
れないように選択しなければならない。
【0013】本発明はさらに、式I又はIIのペルオキシ
モノビニルエステルを含むコポリマー及びそれらの製造
方法に関する。ペルオキシド基含有コポリマーは本発明
によるオレフィン系不飽和ペルオキシ化合物0.01〜
20重量%と、炭素数1〜10のアルコールの(メタ)
アクリレート、炭素数2〜10の飽和脂肪族カルボン酸
のビニルエステル、オレフィン、ビニル芳香族化合物、
ビニルハリド及び/又はビニルエーテルから成る群から
選択される1種以上のモノマー80〜99.9重量%と
を含む(重量%のデータはそれぞれ、コポリマーの総重
量を基準とする)。ペルオキシ化合物の含量は好ましく
は0.01〜10重量%、特に好ましくは0.01〜5
重量%である。好ましい基本モノマーは炭素数1〜10
のアルコールのメタクリレートもしくはアクリレート、
メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、イソプロピルアクリレート、tert−ブ
チルアクリレート、n−ブチルアクリレート及びエチル
ヘキシルアクリレートから成る群から;炭素数2〜10
の飽和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、酢酸ビニ
ル、イソプロペニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニルラウレート及び炭素数9〜10のヴェルサテ
イティック(VersataticR )アシド〔飽和α
−枝分かれモノカルボン酸のビニルエステル、シェル
(Shell)から商品〕から成る群から;オレフィ
ン、エチレン、プロピレン及び1,3−ブタジエンから
成る群から;ビニルハリド、塩化ビニル及び、好ましい
ビニル芳香族化合物としてのスチレンから成る群から選
択される。
【0014】任意に、本発明によるコポリマーは、コポ
リマーを基準にして10重量%までのエチレン系不飽和
官能コモノマーを基本モノマーとして含有する。これら
の例は例えばメタクリル酸、アクリル酸又はフマル酸の
ようなモノカルボン酸又はジカルボン酸、これらのアミ
ド、例えばヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート又はN−メチロールアクリル
アミドのようなヒドロキシ官能モノマー、例えばビニル
スルホネート又は2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホネートのようなスルホネート官能モノマー、
及び例えばジビニルアジペートのようなポリ不飽和モノ
マーである。
【0015】酢酸ビニル、イソプロペニルアセテート、
ビニルプロピオネート、ビニルラウレート、塩化ビニル
及び/又はエチレンから成る群から選択される1種以上
のコモノマーと、マロン酸、コハク酸、グルタル酸及び
/又はアジピン酸のt−ブチルペルオキシ、t−アミル
ペルオキシ及びクミルペルオキシモノビニルエステルか
ら成る群から選択される1種以上のエチレン系不飽和ペ
ルオキシ化合物とを含むコポリマーが特に好ましい。エ
チレン0〜50重量%、酢酸ビニル50〜100重量%
及びt−ブチルペルオキシモノビニルアジペート0.0
1〜5重量%を含むコポリマーが最も好ましい〔重量%
でのデータはコポリマーの総重量を基準にしたものであ
り、加算すると100重量%になる〕。
【0016】ペルオキシ基含有コポリマーは塊状での、
溶液中、懸濁液中又はエマルジョン中でのラジカル重合
によって製造される。上記方法の中で乳化重合が好まし
い変更態様である。重合はバッチ式又は連続的に、シー
ド ラテックスを用いてもしくは用いずに、反応混合物
の成分全体もしくは個々の成分を最初に導入して、又は
反応混合物もしくは個々の成分の一部を最初に導入した
後、配量しながら、又は最初に導入することなく配量方
法に従って実施することができる。全ての配量は各成分
の消耗速度で実施するのが好ましい。
【0017】高温ではコポリマー中のペルオキシ基の有
意な分解が生じるので、重合は0〜80℃の温度範囲に
おいてラジカル形成剤によって開始する。重合を70℃
までの温度において実施することが好ましい。好ましい
乳化重合の場合には、好ましくはモノマーの総重量を基
準にして0.01〜3.0重量%の量で用いられる水溶
性ラジカル形成剤によって開始する。これらのラジカル
開始剤の例はアンモニウム及びカリウムの過硫酸塩及び
ペルオキソ二硫酸塩と、例えばアゾビスイソブチロニト
リル又はアゾビスシアノ吉草酸のようなアゾ化合物であ
る。水溶性ラジカル形成剤が式(I)又は(II)の共重
合可能なペルオキシドよりも大きい酸化力を有する場合
には、例えばt−ブチルヒドロペルオキシド、ペルオキ
ソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二リン酸ナトリウム及び
ペルオキソ二リン酸アンモニウムの場合には、還元剤を
用いて低温におけるラジカル形成を促進することができ
る。
【0018】分散剤としては、乳化重合において通常用
いられる全ての乳化剤及び保護コロイドを用いることが
できる。モノマーの総重量を基準にして1〜6重量%の
乳化剤を用いることが好ましい。適当な化合物の例は、
例えば炭素数8〜18のアルキル鎖長を有するアルキル
スルフェート、鎖長が炭素数8〜18の疎水性ラジカル
と40個までのエチレンオキシド単位もしくはプロピレ
ンオキシド単位とを有するアルキル及びアルキルアリー
ルエーテルスルフェート、炭素数8〜18のアルキルも
しくはアルキルアリールスルホネート、一価アルコール
もしくはアルキルフェノールによるスルホコハク酸のエ
ステル及びモノエステルのような陰イオン界面活性剤で
ある。適当な非イオン界面活性剤の例は8〜40個のエ
チレンオキシド単位を有するアルキルポリグリコールエ
ーテル又はアルキルアリールポリグリコールエーテルで
ある。
【0019】任意に、保護コロイドをモノマーの総重量
を基準にして15重量%までの量で用いることができ
る。これらの保護コロイドの例はビニルアルコール単位
80〜100モル%を含むビニルアルコール一酢酸ビニ
ルコポリマー、分子量5000〜400,000を有す
るポリビニルピロリドン、及び1.5〜3の範囲内の置
換度を有するヒドロキシエチルセルロースである。
【0020】一般に2.5〜10、好ましくは3〜8の
範囲内である重合のために望ましいpH範囲は酸、塩基
又は、例えばリン酸アルカリ金属又は炭酸アルカリ金属
のような、通常の緩衝剤塩によって公知の方法で得られ
る。分子量を調節するために、通常用いられる調節剤、
例えばメルカプタン、アルデヒド及び塩素化炭化水素を
重合中に加えることができる。
【0021】ペルオキシド含有コポリマーは、ポリマー
相の間の相結合を改良したグラフトコポリマー、ブロッ
クコポリマー及びコア/シェル分散粒子の製造のための
グラフト基幹として適切である。本発明はさらに、次の
成分: (a)炭素数1〜10のアルコールの(メタ)アクリル
酸エステル、炭素数2〜10の飽和脂肪族カルボン酸の
ビニルエステル、オレフィン、ビニルハリド、スチレン
及びスチレン誘導体から成る群から選択される1種以上
のモノマーを含むグラフトされるポリマー相;及び
(b)本発明によるオレフィン系不飽和ペルオキシ化合
物0.01〜20重量%と、炭素数1〜10のアルコー
ルの((メタ)アクリル酸エステル、炭素数2〜10の
飽和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、オレフィン、
ビニル芳香族化合物、ビニルハリド及び/又はビニルエ
ーテルから成る群から選択される1種以上のコモノマー
80〜99.9重量%とを含むペルオキシ基含有コポリ
マー相から製造される、グラフト基幹とグラフトされる
ポリマー相との間の相結合を改良したグラフトコポリマ
ーに関する。
【0022】炭素数1〜10のアルコールの(メタ)ア
クリル酸エステルからなる群から選択される、グラフト
モノマー相の好ましいモノマーはメチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、
n−ブチルアクリレート及びエチルヘキシルアクリレー
トである。炭素数2〜10の飽和脂肪族カルボン酸の好
ましいビニルエステルは、酢酸ビニル、ビニルプロピオ
ネート及びビニルラウレートである。好ましいオレフィ
ンはエチレンとプロピレンである。用いられる好ましい
ビニルハリドは塩化ビニルである。スチレンとメチルメ
タクリレートが特に好ましい。さらに、グラフトモノマ
ー相は、任意に、グラフトモノマー相を基準にして10
重量%までの上記エチレン系不飽和官能コモノマーをも
含むことができる。
【0023】好ましいグラフトコポリマーは、酢酸ビニ
ル、イソプロペニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニルラウレート、塩化ビニル及び/又はエチレン
から成る群から選択される1種以上のコモノマーを含
み、マロン酸、コハク酸、グルタル酸及び/又はアジピ
ン酸のt−ブチルペルオキシ、t−アミルペルオキシ及
びクミルペルオキシモノビニルエステルから成る群から
選択される1種以上のオレフィン系不飽和ペルオキシ化
合物0.01〜10重量%を含むグラフト基幹と、炭素
数1〜10のアルコールの(メタ)アクリレート、炭素
数2〜10の飽和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、
ビニルハリド、スチレン及び/又はスチレン誘導体から
製造されるグラフトされるポリマー相とから製造される
グラフトコポリマーである。
【0024】エチレン0〜50重量%、酢酸ビニル50
〜100重量%及びt−ブチルペルオキシモノビニルア
ジペート0.01〜5重量%を含むグラフト基幹と、ス
チレン又はメチルメタクリレートを含むグラフトされる
ポリマー相とから製造されるグラフトコポリマーが特に
好ましい。グラフトは塊状で、溶液中、懸濁液中又はエ
マルジョン中で実施することができる。乳化重合プロセ
スによって実施することが好ましい。グラフト共重合の
ために、ペルオキシド含有コポリマーを好ましくはシー
ド ラテックスとして最初に導入する。グラフトモノマ
ー相は例えばプレエマルジョンとして最初に導入又は配
量することができる。グラフトモノマー添加量は最終グ
ラフト生成物中にこれらのモノマー単位1〜99重量%
が存在するように調節する。
【0025】グラフト共重合は、ペルオキシド含有コポ
リマーがマクロ開始剤としてグラフト反応を開始させる
ので、開始剤をさらに添加することなく、≧80℃、好
ましくは≧90℃の温度において実施する。グラフト共
重合はグラフトコポリマーの総重量を基準にして0.1
〜5.0重量%の乳化剤を添加して実施するのが好まし
い。
【0026】グラフトコポリマー ラテックスは例えば
噴霧乾燥、ローラー乾燥によって、又は凝固とその後の
乾燥によってさらに加工することができる。グラフトコ
ポリマー ラテックスは紡織繊維分野(不織布)の結合
剤として、例えば屋根板−被覆層の熱安定性結合剤とし
て、プラスター中の結合剤として、エマルジョンペイン
ト中の結合剤としての使用に適する。凝固又は噴霧乾燥
によって得られるグラフトコポリマー樹脂は、プラスチ
ックの耐衝撃性改良剤として、ポリマーブレンドの相媒
介剤(phasenvermittler)として、U
P樹脂中の「低プロフィル添加剤」として及び熱可塑性
エラストマーとしての使用に適する。
【0027】下記実施例によって、本発明をさらに詳し
く説明する:実施例1 ジシクロヘキシルカルボジイミド6.1g(29.56
mmol)を電磁気スターラー、滴下ロート及び内部温
度計を備えた250mlフラスコ中でジエチルエーテル
14mlに溶解した。モノビニルアジペート5.0g
(29.04mmol)をジエチルエーテル30ml中
に溶解し、激しく攪拌しながら徐々に加えた。短時間後
に既に、白色の、ふわふわした沈澱が形成された。モノ
ビニルアジペートの添加が終了するや否や、混合物を5
℃未満に冷却し、生じた沈澱をジクロロメタン20ml
の添加によって溶解した。次にt−ブチルヒドロペルオ
キシド4.4g(29.04mmol)を徐々に滴加
し、引き続いてバッチを5℃未満の温度において5時間
攪拌して、低温において一晩放置した。加工のために、
混合物を吸引濾過器を通して濾過した。残渣を少量のジ
クロロメタンによって洗浄し、生じた透明な溶液を回転
蒸発器で蒸発させて、透明な液体を得た、これは60℃
を越える温度では分解した。
【0028】1 H−NMR(CDCl3 ):1.320
ppm,s.9H;1.705ppm,m,4H;4.
574ppm,m,1H;4.877ppm,m,1
H;7.200ppm,m,1H。実施例2 実施例1と同様に、ジシクロヘキシルカルボジイミド
6.1g(29.56mmol)を250mlフラスコ
中でジエチルエーテル14mlに溶解した。モノビニル
セバセート6.66g(29.04mmol)をジエチ
ルエーテル約30ml中に溶解し、激しく攪拌しながら
徐々に滴加した。実施例1に述べた方法に正確に従って
反応を実施し、透明な液体を得た、これは0℃未満の温
度において凝固し、60℃を越えると分解する。
【0029】1 H−NMR(CDCl3 ):1.1〜
1.4ppm,m,17H;1.51〜1.73pp
m,m,4H;2.36〜2.51ppm,m,4H;
4.573ppm,m,1H;4.879ppm,m,
1H;7.15〜7.3ppm,m,1H。実施例3 実施例1と同様に、ジシクロヘキシルカルボジイミド
6.1g(29.56mmol)を250mlフラスコ
中でジエチルエーテル14mlに溶解した。モノビニル
グルタレート4.62g(29.04mmol)をジエ
チルエーテル約30ml中に溶解し、激しく攪拌しなが
ら徐々に滴加した。実施例1に述べた方法に正確に従っ
て反応を実施し、透明な液体を得た、これは60℃を越
えると分解する。
【0030】1 H−NMR(CDCl3 ):1.32p
pm,s.9H;1.95〜2.07ppm,m,2
H;2.43〜2.56ppm,m,4H;4.571
ppm,m,1H;4.875ppm,m,1H;7.
15〜7.3ppm,m,1H。実施例4 最初に、4種類の溶液を調製した:1.開始剤溶液:過
硫酸カリウム0.45重量部を水14.6重量部に溶解
した。2.モノマー:ジビニルアジペート0.4重量部
を酢酸ビニル84.9重量部に溶解した。3.プレエマ
ルジョン:2−アクリルアミド−2−メチルプロピンス
ルホン酸Na 0.8重量部とジイソヘキシルスルホス
クシネート〔シアナミド(Cyanamid)からのエ
ーロゾル(Aerosol)MA80〕2.2重量部を
水40重量部中でエマルジョン化した。4.ペルオキシ
ド溶液:t−ブチルペルオキシモノビニルアジペート
(実施例1)1.95重量部を酢酸ビニル1.95重量
部に溶解した。
【0031】酢酸ビニル9.75重量部、ジビニルアジ
ペート0.05重量部、ビニルスルホネート0.25重
量部、ジイソヘキシルスルホスクシネート〔シアナミド
からのエーロゾルMA80〕0.515重量部及び過硫
酸カリウム0.125重量部を攪拌オートクレーブ中の
水87重量部に加え、混合物を70℃に温め、オートク
レーブに80barのエチレンを供給した。温度平衡に
達した後に、上記溶液1〜3を配量した。配量速度はモ
ノマー(2)の場合には5時間の配量時間、開始剤
(1)とプレエマルジョン(3)の場合には6時間の配
量時間に相当するように選択する。モノマー(2)の配
量後に、ペルオキシド溶液(4)を1時間以内に供給し
た。
【0032】46重量%の固体含量と、1モードの(m
onomodal)粒度分布とを有し、平均粒度が16
8nmである微細分散液が得られた。コポリマーはエチ
レン含量41重量%と活性酸素含量0.085%有し
た。ポリマー樹脂(DSC)のガラス転移温度は−21
℃であり、そのK価〔テトラヒドロフラン(THF)中
で測定〕は40.1であった。実施例5 t−ブチルペルオキシモノビニルアジペートを酢酸ビニ
ル相と共に全反応時間にわたって配量したこと以外は、
実施例4と同様に処置した。このために、3種類の溶液
を調製した:1.開始剤溶液:過硫酸カリウム0.45
重量部を水14.6重量部に溶解した。2.モノマー:
ジビニルアジペート0.4重量部とt−ブチルペルオキ
シモノビニルアジペート(実施例1)とを酢酸ビニル8
6.8重量部に溶解した。3.プレエマルジョン:2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸Na
0.8重量部とジイソヘキシルスルホスクシネート〔シ
アナミドからのエーロゾルMA80〕2.2重量部を水
40重量部中でエマルジョン化した。
【0033】酢酸ビニル9.75重量部、ジビニルアジ
ペート0.05重量部、ビニルスルホネート0.25重
量部、ジイソヘキシルスルホスクシネート〔シアナミド
からのエーロゾルMA80〕0.515重量部及び過硫
酸カリウム0.125重量部を攪拌オートクレーブ中の
水87重量部に加え、混合物を70℃に温め、オートク
レーブに80barのエチレンを供給した。温度平衡に
達した後に、上記溶液1〜3を配量した。配量速度は6
時間の配量時間に相当するように選択した。
【0034】47.6重量%の固体含量と、1モードの
(monomodal)粒度分布とを有し、平均粒度が
179nmである微細分散液が得られた。コポリマーは
エチレン含量31重量%と活性酸素含量0.226%を
有した。ポリマー樹脂(DSC)のガラス転移温度は−
16℃であり、そのK価〔テトラヒドロフラン(TH
F)中で測定〕は40.3であった。実施例6 グラフト重合のために、6%濃度の水性分散液としての
実施例2からのペルオキシド基含有コポリマー10重量
部を硫酸アンモニウム鉄(II)0.005重量部と共に
重合反応器に導入し、混合物を90℃に加熱し、水45
重量部中にスチレン89.55重量部、アクリル酸0.
45重量部及びエーロゾルMA 2重量部を含むプレエ
マルジョンを2時間にわたって攪拌しながら配量した。
配量後に、グラフト重合を93℃において完了させ、残
留モノマー含量1.3重量%、平均粒度330nm及び
狭い、1モードの粒度分布を有する39.5%濃度のポ
リマー分散液を得た。樹脂のK価は65.1であり、酢
酸エチル中の不溶物含量は29.7重量%であった。実施例7 実施例3からのペルオキシド基含有コポリマー20重量
部を11%濃度水性分散液として最初に導入した以外
は、実施例6と同様に処置し、水40重量部中にスチレ
ン79.6重量部、アクリル酸0.4重量部及びエーロ
ゾルMA 1.4重量部を配量して、残留モノマー含量
0.78重量%、平均粒度289nm及び狭い、1モー
ドの粒度分布を有する42.6%濃度のポリマー分散液
を得た。ポリマー樹脂のK価は61.1であり、酢酸エ
チル中の不溶物含量は27.8重量%であった。実施例8 実施例3からのペルオキシド基含有コポリマー90重量
部を36%濃度水性分散液として最初に導入した以外
は、実施例6と同様に処置し、水5重量部中にスチレン
9.95重量部、アクリル酸0.05重量部及びエーロ
ゾルMA 0.1重量部を配量して、残留モノマー含量
0.26重量%、平均粒度195nm及び狭い、1モー
ドの粒度分布を有する43%濃度のポリマー分散液を得
た。樹脂のK価は42.1であった。比較例1 実施例5と同様に、但しt−ブチルペルオキシモノビニ
ルアジペートを共重合させずに、コポリマーを製造し
た。このために、3種類の溶液を調製した:1.開始剤
溶液:過硫酸カリウム0.45重量部を水14.6重量
部に溶解した。2.モノマー:ジビニルアジペート0.
4重量部を酢酸ビニル88.8重量部に溶解した。3.
プレエマルジョン:2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸Na 0.8重量部とジイソヘキシル
スルホスクシネート〔シアナミドからのエーロゾルMA
80〕2.2重量部とを水40重量部中でエマルジョン
化した。
【0035】酢酸ビニル9.75重量部、ジビニルアジ
ペート0.05重量部、ビニルスルホネート0.25重
量部、ジイソヘキシルスルホスクシネート〔シアナミド
からのエーロゾルMA80〕0.515重量部及び過硫
酸カリウム0.125重量部を攪拌オートクレーブ中の
水87重量部に加え、混合物を70℃に温め、オートク
レーブに80barのエチレンを供給した。温度平衡に
達した後に、上記溶液1〜3を配量した。配量速度は6
時間の配量時間に相当するように選択した。
【0036】43重量%の固体含量と、1モードの粒度
分布とを有し、平均粒度が178nmである微細分散液
が得られた。コポリマーはエチレン含量36重量%と活
性酸素含量0%を有した。ポリマー樹脂(DSC)のガ
ラス転移温度は−25.4℃であり、そのK価〔テトラ
ヒドロフラン(THF)中で測定〕は39.4であっ
た。比較例2 実施例6と同様に処置したが、この場合にはグラフト基
幹として6%濃度分散液としての比較例1からコポリマ
ー10重量部を最初に導入した。グラフト反応を開始さ
せるために、実施例4からのコポリマーのペルオキシド
基と当量である開始剤量、すなわちt−ブチルペルオキ
シピバレート0.516重量部とt−ブチルペルオキシ
−2−エチルヘキサノエート0.174重量部とを、水
40重量部中のスチレン89.55重量部、アクリル酸
0.45重量部及びエーロゾルMA 2重量部と共にプ
レエマルジョン中に配量して、残留モノマー含量0.7
8重量%、平均粒度368nm及び幅広い、1モードの
粒度分布を有する41.8%濃度のポリマー分散液を得
た。ポリマー樹脂のK価は50.2であり、酢酸エチル
中の不溶物含量は2.5重量%であった。比較例3 実施例7と同様に処置したが、この場合にはグラフト基
幹として12%濃度分散液としての比較例1からコポリ
マー20重量部を最初に導入した。グラフト反応を開始
させるために、実施例5からのコポリマーのペルオキシ
ド基と当量である開始剤量、すなわちt−ブチルペルオ
キシピバレート0.516重量部とt−ブチルペルオキ
シ−2−エチルヘキサノエート0.174重量部とを、
水40重量部中のスチレン79.6重量部、アクリル酸
0.40重量部及びエーロゾルMA 1.40重量部と
共にプレエマルジョン中に配量して、残留モノマー含量
0.57重量%、平均粒度310nm及び狭い、1モー
ドの粒度分布を有する44.0%濃度のポリマー分散液
を得た。ポリマー樹脂のK価は51.6であり、酢酸エ
チル中の不溶物含量は8.8重量%であった。
【0037】実施例6と7及び比較例2と3から、ペル
オキシド含有コポリマー(マクロ開始剤)へのグラフト
の場合にグラフトポリマーの分子量(K価参照)が明白
に上昇することが明らかである。ペルオキシド含有生成
物の場合にもグラフト生成物の酢酸エチル不溶物含量が
有意に増加し、EVAc相へのポリスチレン相の結合の
改良を実証する。
【0038】以下、本発明の好適な実施態様を例示す
る。 1.R1 が(CH2 n 〔n=1〜4及びn=8〕を表
し、R2 とR4 がメチル基を表し、R3 がメチル、エチ
ル及びフェニル基を表すことを特徴とする請求項1記載
のグラフトコポリマー。 2.グラフトされるポリマー相(a)がスチレン又はメ
チルメタクリレートを含み、コポリマー相(b)がエチ
レン0〜50重量%、酢酸ビニル50〜100重量%及
びt−ブチルペルオキシモノビニルアジペート0.01
〜5重量%を含むことを特徴とする請求項1又は前項1
に記載のグラフトコポリマー。
【0039】3.グラフトを乳化重合方法に従って乳化
剤0.1〜5.0重量%を添加して実施することを特徴
とする請求項2記載の方法。 4.式I又はIIのペルオキシモノビニルエステル0.0
1〜20重量%と、酢酸ビニル、イソプロペニルアセテ
ート、ビニルプロピオネート、ビニルラウレート、塩化
ビニル及び/又はエチレンから成る群からの1種以上の
コモノマー80〜99.9重量%とを含むことを特徴と
する請求項3記載のペルオキシ基含有コポリマー。
【0040】5.エチレン0〜50重量%、酢酸ビニル
50〜100重量%及びt−ブチルペルオキシモノビニ
ルアジペート0.01〜5重量%から構成されることを
特徴とする請求項3又は前項4に記載のペルオキシ基含
有コポリマー。 6.乳化重合方法によって製造を実施することを特徴と
する請求項4記載の方法。
【0041】7.R1 が(CH2 n 〔n=1〜4及び
n=8〕を表し、R2 とR4 がメチル基を表し、R3
メチル、エチル及びフェニル基を表すことを特徴とする
請求項5記載のペルオキシモノビニルエステル。 8.R1 が(CH2 n 〔n=1〜4及びn=8〕を表
し、R2 、R3 、R4がメチル基を表すことを特徴とす
る請求項5又は前項7記載のペルオキシモノビニルエス
テル。
【0042】9.R1 が(CH2 4 を表し、R2 、R
3 、R4 がメチル基を表すことを特徴とする請求項5又
は前項7〜前項8のいずれか1項に記載のペルオキシモ
ノビニルエステル。 10. エステル化をジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CCD)の存在下で実施し、アルキルヒドロペルオキシ
ドとDCCDのそれぞれをその都度ジカルボン酸モノビ
ニルエステルを基準として1:1〜1:2のモル比で用
い、0〜40℃の温度において、場合によっては不活性
溶剤の存在下で相互に反応させることを特徴とする請求
項6記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン・ペーターゼン ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン、カル ル・グロス・シュトラーセ 11 (72)発明者 ヴァルター・ドブラー ドイツ連邦共和国 タン、イェツェルスベ ルク 4

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分: (a)炭素数1〜10のアルコールの(メタ)アクリル
    酸エステル、炭素数2〜10の飽和脂肪族カルボン酸の
    ビニルエステル、オレフィン、ビニルハリド、スチレン
    及びスチレン誘導体から成る群から選択される1種以上
    のモノマーを含むグラフトされるポリマー相;及び
    (b)一般式I又はII: 【化1】 〔式中、R1 は化学結合であるか、又は炭素数1〜10
    の直鎖もしくは分枝鎖アルキル、又は炭素数3〜10の
    シクロアルキル基であり;R2 とR3 は炭素数1〜4の
    アルキル基であり;R4 は炭素数1〜12のアルキル基
    もしくはアルキル置換フェニル基又は炭素数3〜12の
    シクロアルキル基であり;R5 は炭素数3〜12のシク
    ロアルキル基である〕で示されるオレフィン系不飽和ペ
    ルオキシ化合物0.01〜20重量%と、炭素数1〜1
    0のアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、炭素数
    2〜10の飽和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、オ
    レフィン、ビニル芳香族化合物、ビニルハリド及び/又
    はビニルエーテルから成る群から選択される1種以上の
    コモノマー80〜99.9重量%とを含むペルオキシ基
    含有コポリマー相から製造される、グラフト基幹とグラ
    フトされるポリマー相との間の相結合を改良したグラフ
    トコポリマー。
  2. 【請求項2】 ペルオキシ基含有コポリマー(b)に、
    グラフトコポリマーの総重量を基準として1〜99重量
    %の群(a)から選択される1種以上のモノマーを80
    ℃以上の温度における塊状での又は溶液中、懸濁液中も
    しくはエマルジョン中でのフリーラジカル重合によって
    グラフトさせることを特徴とする請求項1記載のグラフ
    トコポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 式I又はIIで示されるペルオキシモノビ
    ニルエステル0.01〜20重量%と、炭素数1〜10
    のアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、炭素数2
    〜10の飽和脂肪族カルボン酸のビニルエステル、オレ
    フィン、ビニル芳香族化合物、ビニルハリド及び/又は
    ビニルエーテルから成る群から選択される1種以上のコ
    モノマー80〜99.9重量%とを含むペルオキシ基含
    有コポリマー。
  4. 【請求項4】 0〜80℃の温度における塊状での又は
    溶液中、懸濁液中もしくはエマルジョン中でのフリーラ
    ジカル重合による請求項3記載のペルオキシ基含有コポ
    リマーの製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式I又はII: 【化2】 〔式中、R1 は化学結合であるか、又は炭素数1〜10
    の直鎖もしくは分枝鎖アルキル、又は炭素数3〜10の
    シクロアルキル基であり;R2 とR3 は炭素数1〜4の
    アルキル基であり;R4 は炭素数1〜12のアルキル基
    もしくはアルキル置換フェニル基又は炭素数3〜12の
    シクロアルキル基であり;R5 は炭素数3〜12のシク
    ロアルキル基である〕で示される脂肪族ジカルボン酸の
    ペルオキシモノビニルエステル。
  6. 【請求項6】 一般式:H2 C=CH−O−CO−R1
    −COOHで示されるモノビニルジカルボキシレート又
    はその酸塩化物又はその酸無水物を一般式:CR2 3
    4 −OOH又はR5 =CR4 −OOHで示されるアル
    キルヒドロペルオキシドによってエステル化することを
    特徴とする、請求項5記載のペルオキシモノビニルエス
    テルの製造方法。
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AU2739192A (en) 1993-05-06
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