JPH062275A - 生地および低発塵性作業衣 - Google Patents

生地および低発塵性作業衣

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JPH062275A
JPH062275A JP4182859A JP18285992A JPH062275A JP H062275 A JPH062275 A JP H062275A JP 4182859 A JP4182859 A JP 4182859A JP 18285992 A JP18285992 A JP 18285992A JP H062275 A JPH062275 A JP H062275A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低発塵性、防汚性に優れ、快適性を有する、
精密器械製造工場などで着用するのに好適な作業衣用生
地を提供すること 【構成】 織物の表面がポリエステル仮撚加工糸で構成
され、他方裏面がポリエステルフィラメント糸を芯成分
とし、これにレーヨンおよび/またはアセテートフィラ
メント糸が鞘成分として抱絡してなる混繊糸で構成され
てなる二重組織の織物であって、該織物全体の量に対し
て、前記レーヨンおよび/またはアセテートフィラメン
ト糸の占める割合が5〜15重量%であり、かつ少なく
とも織物表面が防汚加工を施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低発塵性、防汚性に優
れ、しかも快適性を有する生地に関し、さらに詳しく
は、前記特性を有し、主として精密工場などで着用され
る作業衣用生地に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な職場で着用される作業衣用生地と
しては、当初は丈夫で安い綿布が用いられてきた。その
後、産業の発展に伴い、着用される職場環境の誕生、進
歩に伴い、作業衣に使用される布帛の種類が増加した。
綿布帛は丈夫で安いことのほかに、吸湿性、吸水性、す
なわち快適性を有し、油汚れが洗濯で落ちやすいという
特徴がある反面、縮む、皺になりやすい、乾きが遅いと
いう欠点があった。そのため、ポリエステルと綿との混
紡糸が採用されて現在も食品工業をはじめ、土木、建築
など戸外作業などに大量に使用されている。
【0003】一方、カメラ、時計、その他の精密機器な
どを製造する精密工場においては、製品の歩留りが埃
(ダスト)などにより低下することを防ぐため、埃を出
さない、すなわち低発塵性の作業衣が要求される。前記
混紡糸からなる作業衣では、着用者からのダスト流出が
甚だしく、これを防止するために、発塵の多い紡績糸を
長繊維に変更するほかに、布帛の空隙を通過して流出す
るダストを防ぐために、高密度に織成せざるをえず、必
然的に低通気性となり、着用者はムレ感、汗発生による
不快感をおぼえる。
【0004】かかる不快感を防止するため、スポーツウ
エアや酷暑条件下の作業衣に用いるための、吸汗性を有
し、濡れ感の少ない編地として、表面が親水性または吸
水性の繊維からなる糸で、裏面が前記糸および/または
撥水性を示す糸で構成されてなる編地が提案されている
(特開平3−185159号公報)。
【0005】しかしながら、前記公報においては、裏
面、すなわち肌側面を構成する糸としては、吸水加工お
よび撥水加工を施された綿/ポリエステル混紡糸が用い
られており、このような編地は前記紡績糸を用いた織物
と同様に、発塵が多く、精密工場において着用する作業
衣用生地には不向きである。
【0006】また、精密機器製造現場において着用され
る作業衣は、油汚れが避けられず、洗濯頻度が必然的に
高くなるため、かかる作業衣用生地としては、洗濯を繰
り返しても容易に汚れが落ちやすい性能、すなわち耐久
防汚性を有することもまた必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低発塵性と
快適性に優れ、しかも耐久防汚性を有する、精密工場な
どにおける作業衣に好適な生地を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、織物表面がポ
リエステル仮撚加工糸で構成され、他方裏面がポリエス
テルフィラメント糸を芯成分とし、これにレーヨンおよ
び/またはアセテートフィラメント糸が鞘成分として抱
絡してなる混繊糸で構成されてなる二重組織の織物であ
って、該織物全体に対して前記レーヨンおよび/または
アセテートフィラメント糸の占める重量割合が5〜15
%であり、かつ少なくとも織物表面には防汚加工が施さ
れていることを特徴とする生地を提供する。
【0009】本発明の生地は、その表面が前記のような
ポリエステル仮撚加工糸で構成されているため、風合い
に優れたものである。
【0010】ポリエステル仮撚加工糸は、スピンドル
法、フリクション法、ベルト法などにより製造すること
ができる。このような方法により、適度な捲縮を発現さ
せ、ふくらみ、ストレッチ、軽さ、さらりとした感触の
加工糸を得ることができる。また、単一デニールで構成
されても、異デニール混でもよいから、例えば芯鞘構造
をつくる複合仮撚法でもよい。このようにして得られる
仮撚加工糸は、好ましくは100〜250デニールであ
る。
【0011】他方、織物の裏面はポリエステルフィラメ
ント糸を芯成分とし、これにレーヨンおよび/またはア
セテートフィラメント糸が鞘成分として抱絡してなる混
繊糸で構成されてなる。
【0012】混繊糸の芯成分になるポリエステルフィラ
メント糸としては、単繊維のデニールが3〜5デニール
のポリエステルフィラメント糸が用いられ、一方、鞘成
分となるレーヨンおよび/またはアセテートのフィラメ
ント糸としては単繊維デニールが4〜6デニールのもの
が好ましく用いられる。ポリエステルフィラメント糸と
レーヨンおよび/またはアセテートフィラメント糸との
割合は、重量比で好ましくは91/9〜87/13で混
繊させる。
【0013】このような混繊糸は、インターレースノズ
ルを用いる混繊交絡、タスランノズルを用いる空気交
絡、撚糸機を用いる合撚などいずれの方法によっても製
造することができる。混繊糸は二重組織の織物に織成さ
れたのち、リラックス処理を施されると、沸水収縮率の
高い芯成分のポリエステルフィラメント糸が収縮して鞘
成分のレーヨンおよび/またはアセテートフィラメント
糸との間に空隙を生じることとなる。
【0014】また、本発明の織物には、前記ポリエステ
ル仮撚加工糸および混繊糸のほか、制電性を付与するた
めに導電糸を混合してもよい。
【0015】本発明の生地は、前記のような糸を用いて
織成された二重組織の織物からなる。この組織は経緯と
もに二重であっても経または緯のいずれか二重であって
もよい。この場合において、ポリエステル仮撚加工糸と
混繊糸の二種の糸の配列比は、経二重の場合、二種の糸
の太さが略同じ場合には、少なくとも2:1とすること
が好ましく、さらに好ましくは3:1とする。緯二重の
場合も同様である。この少量の混繊糸が裏面を構成す
る。このようにして織成すると、得られる織物の表面
は、多量のポリエステル仮撚加工糸が他方の混繊糸を覆
い隠して見える。
【0016】このような二重組織の織物の例として、経
二重組織では配列比を3:1として、表面を構成するポ
リエステル仮撚加工糸は3/1綾とし、裏面を構成する
混繊糸は1/3綾とすれば、所望の生地を得ることがで
きる。
【0017】本発明の生地は、少なくともその表面に防
汚加工が施されている。防汚加工としては、主としてポ
リエステル繊維を対象とする防汚加工である。
【0018】防汚加工剤としては、ポリアルキレンオキ
シドを共重合成分とするポリエステル、ポリアミドまた
はポリエステルアミドが使用される。これらの化合物
は、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、5−ア
ルカリメタル(ナトリウム、カリウム)スルホイソフタ
ル酸、ジフェニルジカルボン酸などのジカルボン酸およ
びこれらのエステル、p−β−ヒドロキシエトキシ安息
香酸およびそのエステルなどのヒドロキシカルボン酸化
合物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、キシリレングリコール、3,2−ビス(p−βーオ
キシエトキシフェニル)プロパン、ビス(p−β−オキ
シエトキシフェニル)スルホンなどのグリコール、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ビス(p−アミノシクロ
ヘキシル)メタンなどのジアミン、アミノカプロン酸、
アミノラウリン酸などのアミノカルボン酸、カプロラク
タム、ラウリルラクタムなどのラクタムを適宜組合せて
得られるポリエステル、ポリアミドまたはポリエステル
アミドの合成時に少なくとも一方の末端にヒドロキシル
基、カルボキシル基、カルボアルコキシル基、アミノ基
などのエステルもしくはアミド形成性官能基を有するポ
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレ
ンオキシド−プロピレンオキシドコポリマーの如きポリ
アルキレンオキシド類を添加共重合せしめて得られる。
【0019】これらのポリマーのうち、特に好ましく用
いられるのは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート、ポリ−p−エチレンオキシベンゾエートな
ど、およびこれらを主成分とするポリエステル;ナイロ
ン6、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610な
ど、およびこれらを主成分とするポリアミドの合成時に
ポリアルキレンオキシド類を添加共縮合せしめて得られ
るポリマーである。
【0020】これらのポリマーは公知の方法で得ること
ができるが、ポリアルキレンオキシドは分子量500〜
10,000のものをポリマー中の含量が0.1〜50
重量%となるように共重合するのがよい。
【0021】なかでも、防汚性、および吸汗性の面で特
に効果が優れるのは、テレフタル酸、イソフタル酸など
を単独もしくは併用した芳香族ジカルボン酸またはその
低級アルキルエーテルとエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコールなどHO−(C
2 n −OHの一般式(ただしnは2〜4の整数)で
表されるアルキレングリコール、およびポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールなど一般式H−
(OR)m −OH(ただし、Rは炭素数2〜4のアルキ
レン基であり、mは10〜250の整数)で表されるポ
リアルキレングリコールとのブロック共重合体である。
これらの組合せとして少数の具体例を挙げると、テレフ
タル酸/アルキレングリコール/ポリアルキレングリコ
ール、テレフタル酸メチル/アルキレングリコール/ポ
リアルキレングリコール、イソフタル酸/アルキレング
リコール/ポリアルキレングリコール、テレフタル酸/
イソフタル酸/アルキレングリコール/ポリアルキレン
グリコールがあるが、これらに限定されるものではな
い。
【0022】これらのブロック共重合体の各成分のモル
比は、酸成分:アルキレングリコール:ポリアルキレン
グリコール=1:2〜3:1〜31が防汚性の点から好
ましい。
【0023】なお、該ブロック共重合体は、非イオン系
もしくはアニオン系の界面活性剤、好ましくは分子中に
エチレンオキサイドを含む非イオン系部分と、アニオン
系部分を同時に有する界面活性剤を用い、水に分散させ
るとよい。
【0024】防汚加工の方法としては、パッド−ドライ
法、パッド−スチーム法、ならびに浴中で処理する方法
などいずれの方法を採用してもよい。パッド−ドライ法
の場合、パッド後、80℃以上、好ましくは100℃以
上の温度で乾燥し、次いで140〜170℃で30秒〜
2分間熱処理する。パッド−スチーム法の場合、パッド
後、80℃以上、好ましくは100℃以上の温度で2〜
60分間処理する。浴中処理法では、60〜135℃の
浴中で30〜60分間処理する。
【0025】防汚加工剤の付与量としては、織物に対し
て、防汚加工剤が純分換算で0.05%owf以上、好
ましくは0.3〜2%owfが効果的経済的に適してい
る。
【0026】
【作用】本発明の生地は、二重織物の裏面を構成する混
繊糸が高収縮性のポリエステルを芯成分とし、アセテー
トおよび/またはレーヨンを鞘成分とするため、前者の
収縮により後者のフィラメント間に空隙を生じ、作業衣
の裏面が肌または下着と接触する際、鞘成分の各フィラ
メントが固定されることなく動き、摩耗が柔らげられる
ことにより、レーヨンおよび/またはアセテートのフィ
ラメント糸が劣化して発塵することを防止することがで
きる。
【0027】また、織物の裏面を構成する糸がポリエス
テルのフィラメントがアセテートおよび/またはレーヨ
ンのフィラメントに内部でからみついた混繊糸であるた
め、鞘成分を構成するフィラメントが接触により引張り
出されるのを防止し、この点からも発塵を防止すること
ができる。
【0028】さらに、作業衣の作業者の肌と接触する
面、すなわち織物の裏面がレーヨンおよび/またはアセ
テートのフィラメント糸から構成されているため快適性
を発揮する。
【0029】さらに、この裏面がレーヨンおよび/また
はアセテートのフィラメント糸のみからなるものでなく
ポリエステルフィラメント糸との混繊糸であるため、吸
湿・吸水性を発揮させながらフィラメント間空隙が清涼
感を与え、さらに快適性を向上させることができる。
【0030】このような観点から、織物全体の重量に対
して、レーヨンおよび/またはアセテートのフィラメン
ト糸の占める重量割合は5〜15%である。すなわち、
これらのフィラメント糸の割合が5%未満では快適性が
得られない。一方、15%を超えると快適性が良好とな
るが発塵が多くなり好ましくない。すなわち、作業衣の
くりかえし洗濯による劣化や下着や肌との接触による着
用中の劣化により発塵するのを防ぐことが必要である。
好ましいレーヨンおよび/またはアセテート繊維の使用
割合は9〜13重量%である。
【0031】また、本発明の生地はレーヨンおよび/ま
たはアセテートのフィラメント糸の重量割合が少ないの
で、ポリエステル糸を対象とする防汚加工が効果を発揮
でき、耐久防汚性に優れる。
【0032】さらに、本発明の生地は、表面がポリエス
テル仮撚加工糸で、その裏面が混繊糸で構成されてなる
二重組織の織物であるため、表面と裏面の機能分担が明
確である。すなわち、表面は仮撚加工糸自身の耐摩耗
性、耐引裂強度性の良さから低発塵性であり、耐久防汚
性も容易に付与できる。一方、裏面は高密度の欠点であ
る着用中の不快感を吸湿、吸水性繊維で充分カバーし、
さらに制電性を得るため着色された導電糸を混繊糸と交
撚することにより、美的感覚を損なわずに使用すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例中、%は重量%を示す。また、
各特性の測定、評価は次のように行った。発塵性(素材発塵) IES タンブラー法〔IES RP−3,001(1
985)5・5法〕に準拠して塵埃発生量を測定した。
すなわち、クリーンルーム内で内径43cm、奥行33
cm、一方に直径13cmの開口部を持つタンブラーに
1m四方の試料を投入し、毎分20回の速度で回転さ
せ、前記開口部にパーテイクルカウンターの検出プロー
ブを挿入し、パーテイクルカウンターの吸引量を毎分3
0Lとして測定した。
【0034】なお、この発塵性は、20〜80個/L/
2 であることを目標とした。この数値が20以下なら
クリーンルーム内で着用する防塵衣として使用できる。
【0035】耐久防汚性 下記の汚染処理および洗濯を繰り返し、その後風乾した
ものについて耐久防汚性を評価した。a.汚染処理 下記組成の汚染液300ccをカラーペット染色試験機
〔日本染色機械(株)製〕のポットに入れ、この中にホ
ルダーにはさんだ10cm×13cmの織物を浸漬さ
せ、50℃で100分間攪拌処理した。 (汚染液組成) 人工汚れ液(後記) 1% アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.02% 硫酸ソーダ 0.03% トリポリ燐酸ソーダ 0.02% 人工汚れ液としては下記混合物を用いた。 モーターオイル〔Dia Queen Motor Oil M−2、三菱自 動車工業(株)製〕 99.335% B重油 0.634% カーボンブラック 0.031% 処理後、軽く水洗した後、試料を濾紙の間にはさんで余
分の汚染液を除いた。このような汚染処理、水洗および
余分の汚染液を除く処理を4回繰り返した。
【0036】b.洗濯 次に、汚染した試料を家庭用洗濯機(ナショナルNA−
880L)を用い、マルセル石鹸を2g/L含む40℃
の温湯中で10分間洗濯した。その後、脱水、乾燥させ
て、下記のように耐久防汚性を段階評価した。表2中、
n はn回洗濯を繰り返したことを示す。c.評価 5:汚れのあとが残っていない。 4:汚れのあとがうすく残っている。 3:汚れのあとが半分程度にうすくなっている。 2:汚れのあとが若干うすくなっている。 1:汚れのあとがそのまま残っている。
【0037】快適性 作業衣を作成し、3名の被験者の着用感を5.0を満点
として評価した。着用環境:25℃×65%RH、着
装:綿100%肌着(ランニングシャツ、ブリーフ)+
作業衣、運動:コンデイショニング(肌着、5分)→着
衣→コンデイショニング(肌着+作業衣、5分)→ラン
ニング(トレッドミル、4km/時間、5分)→運動
(腕振り、屈伸、1分)→椅子に座る(5分) 5:極めて良好である。 4:良好である。 3:普通 2:不快である。 1:極めて不快である。
【0038】実施例1〜4、比較例1〜4 経糸および緯糸として表1に示すような糸を用いて、表
1に示す二重組織の織物を製織した。表中、経糸または
緯糸欄のPEはポリエステルフィラメント糸を、ACは
アセテートフィラメント糸を示し、AC×PEはアセテ
ートフィラメント糸とポリエステルフィラメント糸との
混繊糸を示す。PEウーリー150はポリエステル仮撚
加工糸の太さ、すなわちデニールが150を示す。また
双は双糸を示す。混繊糸はインターレースノズルを用い
る方法で製造した。また、配列で3:1とは1レピート
4本を意味し、3:1、1:1は1レピート6本を意味
する。
【0039】タテ二重組織はポリエステル仮撚加工糸が
3/1綾で混繊糸が1/3綾で構成されており、この場
合、筬は46羽/寸×4入、打ち込みは90本/寸で行
った。また、ヨコ二重組織は変化ナナコにより、筬55
羽/寸×2入、打ち込みは95本/寸で行った。
【0040】
【表1】
【0041】得られた生機を用いて、まず染色を実施し
た。すなわち、常法によりリラックス、精練を施した
後、190℃で熱処理した。次いで、染料として三菱化
成ヘキスト(株)製、ダイアニックスイエローAC−E
0.5%owf、分散剤として第一工業(株)製、カラ
ーゾルACE−21を0.3g/l、pH調整剤として
酢酸を用いてpH4.5とし、温度125℃、浴比1:
15にて30分間液流染色機にて染色を行い、120℃
で乾燥した。
【0042】得られた二重組織の織物に防汚加工を施し
た。防汚加工に際し、まず次のようにして防汚加工剤を
合成した。ジメチルテレフタレートとジメチルイソフタ
レートとをモル比80:20で合計150部、エチレン
グリコール120部およびポリエチレングリコールモノ
フェニルエーテル(平均分子量3100)340部(全
酸成分に対するモル比1/7)を混合し、少量の触媒を
添加し、常圧で175〜235℃において180分間反
応させてほぼ理論量のメタノールを留去してエステル交
換反応を完了させた。次いでこれに少量の燐酸エチレン
グリコール溶液を添加した後、5mmHgの減圧下で2
30〜260℃において20分間、続いて0.05〜
0.1mmHgで275℃において40分間反応させ得
られた重合体を直ちに常温の水中に攪拌しながら投入し
て約10%の水分散液とした。なお、この重合体(防汚
加工剤)の30℃におけるフェノール・テトラクロロエ
タン(6:4)1%溶液中の相対粘度は1.40であっ
た。
【0043】この水分散液10部、および水90部より
なる液に、前記のようにして準備した染色加工した二重
組織の織物を浸漬し、絞り率50%に絞り、温度170
℃で30秒間熱処理した。得られた防汚加工が施された
生地を用いて黄色作業衣を作製した。このようにして得
られた作業衣について、発塵性、耐久防汚性、快適性を
評価した。結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の生地は、カメラ、時計、オルゴ
ールなどの精密器械工場など、清浄度の高い作業環境で
着用するのに最適な、低発塵性を有し、かつ何度洗濯し
ても油汚れを容易に洗い落とすことができるという耐久
防汚性を保ち、さらに、従来得られなかった快適性を有
する。この生地から得られる作業衣は、精密器械の製造
現場に限らず、ホコリを嫌うロングライフ(LL)食品
の製造現場や、電子、電気器械の製造現場にも広く利用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/04 D03D 11/00 7199−3B 15/00 E 7199−3B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物表面がポリエステル仮撚加工糸で構
    成され、他方裏面がポリエステルフィラメント糸を芯成
    分とし、これにレーヨンおよび/またはアセテートフィ
    ラメント糸が鞘成分として抱絡してなる混繊糸で構成さ
    れてなる二重組織の織物であって、該織物全体に対して
    前記レーヨンおよび/またはアセテートフィラメント糸
    の占める重量割合が5〜15%であり、かつ少なくとも
    織物表面には防汚加工が施されていることを特徴とする
    生地。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生地を用いた低発塵性作
    業衣。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01218672A (ja) * 1988-02-29 1989-08-31 Nkk Corp アルカリ含有飛灰の処理方法
JP2006316358A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Kb Seiren Ltd 防塵衣用織物及びその製造方法並びにそれを用いた防塵衣

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