JPH06227171A - 溶融転写型インク受像シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドット再現性が良好で、高い記録濃度を得る
溶融転写型インク受像シートを提供する。 【構成】 シート状支持体（例、坪量８０g/m²の上質
紙）の一面上に形成されるバリアー層（塗工量: ３g/
m²）と、このバリアー層上に形成され、かつワックスを
主成分として含むアンダーコート層（例、パラフィンワ
ックスのホットメルト塗工、塗工量: ８g/m²）と、この
アンダーコート層上に形成され、かつバインダー樹脂
（例、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス等）およ
び顔料（例、カオリナイトクレー等）を主成分として含
有するインク受像層（塗工量: ４g/m²）を有することを
特徴とし、塗工・乾燥後スーパーカレンダーによる平滑
処理を施し、インク受像層の王研式平滑度が１０００秒
となるようにした溶融転写型インク受像シート。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、溶融転写型インク受像
シートに関するものである。更に詳しく述べるならば、
本発明は、熱ヘッドを用いる溶融転写型熱転写用プリン
ターに使用された時、ドット再現性が良好で、記録濃度
の高い優れたプリントインク画像が得られる溶融転写型
インク受像シートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】熱転写インクシートとサーマルヘッドと
を利用する熱溶融転写記録方式は、機構が簡単で保守が
容易なため、ワープロやファクシミリ等のプリンターに
広く用いられており、インク受像シートとしては上質紙
が使用されてきた。しかし近年、熱転写記録のフルカラ
ー化に伴い、従来より高い階調再現性を得るため、プリ
ンターにおいては、１つのドットの大きさを変えずに階
調を得る方法から、各ドットの大きさを変更するドット
可変方式に変わってきており、インク受像シートにおい
ては、低い印加エネルギーから高い印加エネルギーにわ
たるフルカラー記録において、溶融転写されたインクの
ドット形状が忠実に再現されるドット再現性や、十分な
量のインクが転写され、記録濃度が高いことが記録画像
の重要な品質となっている。

【０００３】上記のような熱転写画像のフルカラー化に
対してインク受像シートの特性も適切に対応する必要が
生じている。すなわち、通常の印刷用の普通紙を用いる
と、表面が粗すぎることによりインクが転写されない部
分、すなわちヌケが発生したり、逆に表面が平滑すぎて
インクの投錨効果が働かず、転写されたインクがインク
リボンに逆転写してしまうことによるヌケが発生しやす
くなる。これらはいずれもドット再現性不良の原因とな
る。上記のようなドット再現性の不良に起因する記録濃
度の低下のほかに、インク受像層のインク吸収性の低さ
に起因する記録濃度の低下も発生することがある。

【０００４】インク受像層におけるインクの転写性、お
よび吸収性を向上させるために、インク受像層にインク
成分となじみの良い固形ワックスを他の樹脂および顔料
と共に使用することも知られている（特開昭６０−１１
０４９１号）。この場合、インク受像層中に含まれるワ
ックス量が増加するに従い、インク受像シートの光沢が
増加し、白色度が低下し、紙特有の自然性が損なわれ
る。さらに、筆記性が劣る、表面が傷つき易い、塗膜強
度が低下する等の欠点が発生するため、インク受像層へ
の固体ワックスの添加量にはおのずと限界がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点を解消し、熱転写カラープリンターに使用した場合
でもドット再現性が良好で、かつ記録濃度の高い良好な
インク画像記録が得られる溶融転写型インク受像シート
を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、支持体上にバリアー
層、ワックスを主成分として含むアンダーコート層およ
びインク受像層を順次設けることにより上記課題を解決
することを見い出し、本発明を完成した。

【０００７】すなわち本発明の溶融転写型インク受像シ
ートは、シート状支持体と、この支持体の一面上に形成
されるバリアー層と、このバリアー層上に形成され、か
つワックスを主成分として含むアンダーコート層と、こ
のアンダーコート層上に形成され、かつバインダー樹脂
および顔料を主成分として含有するインク受像層とを有
することを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】溶融型熱転写プリンターによる記録において、
本発明におけるインク受像シートの構成、すなわち、支
持体上にバリアー層と、ワックスを主成分として含むア
ンダーコート層およびインク受像層を順次設けた構成を
用いると、従来の構成のみからなる溶融転写型インク受
像シートよりもドット再現性が良好となり、かつ高濃度
記録が実現できる。また、インク受像層内に固体ワック
スを含有する熱転写用インク受像シートよりも、マット
調で光沢がなく、白色度が高く、筆記性が優れ、かつ普
通紙のような自然性がある。

【０００９】本発明のインク受像シートにおけるワック
スを主成分として含むアンダーコート層は、画像記録に
おけるインクの加熱転写時に、熱軟化してインクリボン
とインク受像層を密着させ、また、インク受像層に染み
込んだインクを吸収する役割を果たす。

【００１０】本発明のインク受像シートにおけるバリア
ー層は、上記アンダーコート層形成の際に、アンダーコ
ート層塗料がシート状支持体に染み込むことを防止し、
アンダーコート層を均一に形成させる役割を果たす。

【００１１】支持体上にバリアー層、ワックスを含むア
ンダーコート層およびインク受像層を順次設けた構成の
インク受像シートの記録濃度が高い理由としては、イン
クの加熱転写時に、一つには、アンダーコート層中のワ
ックスの熱軟化によってインクリボンとインク受像層が
密着し、インクの転写性が向上するためと推測される。
また、一つにはインク受像層に接触転写されたインク
が、インク受像層に染み込み、更にインク受像層に転写
しきれないインクをインク受像層の支持体側に設けられ
たアンダーコート層のワックスが完全に吸収して、イン
クの転写性が向上し、ドットの再現性が良好となるため
と推測される。

【００１２】ワックスを含むアンダーコート層を有しな
い熱転写用受像シートはインクの加熱転写時に、アンダ
ーコート層の軟化によるインクリボンとインク受像層と
の密着性がなく、かつ、インク受像層が吸収できるイン
ク量のみが転写されるために、ワックスを含むアンダー
コート層を有する溶融転写型インク受像シートほど記録
濃度が向上しないという不都合を生ずる。

【００１３】支持体上にバリアー層を有しないインク受
像シートは、アンダーコート層形成の際に、アンダーコ
ート層塗料がシート状支持体に染み込み、アンダーコー
ト層が均一に形成されず、プリトインク画像が不均一に
なりやすく、また、支持体が透明化してしまい自然性に
欠けるという不都合を生ずる。

【００１４】本発明において、アンダーコート層は、前
述のごとく、ホットメルト塗工されるワックスが主なる
構成成分である。ワックスとしてはカルナバワックス、
木ロウなどの植物性ワックス、蜜ロウ、セラツカロウな
どの動物性ワックス、マイクロクリスタリンワックス、
パラフィンワックスなどの石油系ワックス、酸化ワック
ス、エステルワックスなどの合成ワックス、などの固形
ワックスを単独または２種類以上混合して使用できる
が、インクの加熱転写時に軟化してインクリボンとイン
ク受像層とを密着させる必要があるため、ワックスの融
点は１００℃以下のものが好ましい。

【００１５】本発明のアンダーコート層には、ワックス
に加えて、アンダーコート層の白色度、不透明度増加や
マット化のために公知の顔料が混合使用できる。これら
の顔料としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、けい酸、けい酸塩、クレー、タルク、マイ
カ、焼成クレー、水酸化アルミ、硫酸バリウム、リトポ
ン、二酸化チタン、酸化亜鉛、などの無機顔料、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレン−アクリ
ル共重合体などの粉末やビーズ、でんぷん粉末、セルロ
ース粉末、マイクロスフェアー、中空粒子などが単独
に、または２種類以上混合して使用できる。一般に、ア
ンダーコート層の平滑性を損ねないためにも、アンダー
コート層に使用される顔料の平均粒径は５μm 以下であ
ることが好ましい。

【００１６】本発明のインク受像シートにおけるアンダ
ーコート層に使用されるワックスの合計量は、全塗料固
形分の５０〜１００重量％の範囲内にあることが好まし
く、顔料の合計量は５０〜０重量％の範囲内にあること
が好ましい。全ワックスの使用量が５０重量％より少な
いと、得られるアンダーコート層のインク吸収性が不十
分になり、ドット再現性が向上せず、記録濃度の増加が
望めないことがあるため好ましくない。

【００１７】上記アンダーコート層のワックスおよび顔
料は、すでに工業化されている方法で分散し、塗料化す
ることができる。すなわち、ワックスの融点以上の温度
下でワックスを液化するか、溶剤を用いてワックスを溶
液化し、これと顔料とを所定の比率で混合し、攪はん
機、ボールミル、サンドクラインダなど適当な分散機を
用いて混合、分散し、その濃度、液状などを調整するこ
とができる。

【００１８】アンダーコート層をバリアー層上に形成す
るには、塗料が溶液または分散状態において通常の塗工
方式、すなわちメイヤーバー方式、グラビアロール方
式、リバースロール方式、ブレード方式、ナイフ方式、
スリットダイ方式等による塗布工程、および乾燥固化工
程を用いればよい。

【００１９】一般にアンダーコート層の機能を十分にす
るために、アンダーコート層塗料は乾燥固化後の塗工量
が４〜１５g/m²であることが好ましい。

【００２０】本発明のインク受像シートにおいて、バリ
アー層は上記アンダーコート層形成の際に、アンダーコ
ート層塗料がシート状支持体に染み込むことを防止す
る。バリアー層としては公知の樹脂および顔料が使用で
きる。バリアー層の樹脂としては、ポリビニルアルコー
ル、酸化でんぷん、エーテル化でんぷん、メトキシセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、およびポリ
アクリル酸などのような水溶性樹脂、並びに塩化ビニル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体樹
脂、アクリル酸エステル共重合体樹脂、メタクリル酸エ
ステル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、
ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセル
ロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合
体樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのような非
水溶性樹脂が用いられる。バリアー層形成の際には、上
記樹脂は溶液、エマルジョン、又はラテックスとして用
いられる。これらの樹脂は単独に、又は２種類以上混合
して使用できる。

【００２１】バリアー層の形成に樹脂と共に用いる顔料
としては、アンダーコート層の形成にワックスと共に用
いることのできる顔料と同じものが使用できるが、バリ
アー層の機能を損ねないためにも、バリアー層に使用さ
れる顔料の平均粒径は２μm未満であることが好まし
い。

【００２２】本発明のインク受像シートにおけるバリア
ー層に使用される樹脂の合計量は、全塗料固形分の４０
〜１００重量％の範囲内で用いられ、顔料の合計量は６
０〜０重量％の範囲内で使用することが望ましい。全樹
脂の使用量が４０重量％より少ないと、得られるバリア
ー層の機能が不十分になり、アンダーコート層形成の際
に、アンダーコート層塗料がシート状支持体に染み込む
ことがある。

【００２３】上記バリアー層の樹脂および顔料は、アン
ダーコート層塗料の形成に使用される方法と同じ方法で
分散し、塗料化することができる。バリアー層を支持体
上に形成するには、アンダーコート層をバリアー層上に
形成する方法と同じ方法で形成できる。一般にバリアー
層の機能を十分にするために、バリアー層塗料は乾燥固
化後の塗工量が２〜１２g/m²であることが好ましい。

【００２４】アンダーコート層の上に形成されるインク
受像層は、バリアー層で用いられる公知の樹脂および顔
料と同じものが使用できる。一般に、インク受像層とイ
ンクリボンの密着性を良好にし、転写不良を起こさない
ためにも、インク受像層に使用される顔料の平均粒径は
５μm 以下であることが好ましい。

【００２５】本発明のインク受像シートにおけるインク
受像層に使用されるバインダー樹脂の合計量は、全塗料
固形分の１５〜８０重量％の範囲で用いられ、顔料は８
５〜２０重量％の範囲で使用することが望ましい。全バ
インダー樹脂の使用量が１５重量％より少ないと、得ら
れるインク受像層塗膜の強度が不十分になり、このた
め、インクリボンにインク受像層の一部が剥ぎ取られて
記録不良を発生することがある。また全バインダー樹脂
の使用量が８０重量％より多いと、インク受像層表面が
平滑になり過ぎてインクの投錨効果が働かず、画像にヌ
ケが発生しやすくなることがあり好ましくない。

【００２６】上記インク受像層のバインダー樹脂および
顔料は、アンダーコート層塗料の形成に使用される方法
と同じ方法で分散し、塗料化することができる。インク
受像層をアンダーコート層上に形成するには、アンダー
コート層をバリアー層上に形成する方法と同じ方法で形
成できる。

【００２７】インク受像層表面の粗さは、王研式平滑度
で７００秒以上１３００秒以下が最適である。インク受
像層の平滑度が７００秒に満たないと、インクリボンと
インク受像層との密着性が不良になり転写不良による画
像の転写ヌケが発生することがある。またインク受像層
の平滑度が１３００秒を越えると、表面が平滑すぎて投
錨効果が働かず、インク受像層に転写されたインクがイ
ンクリボンに逆転写して画像のヌケが発生することがあ
る。

【００２８】一般に、インク受像層はアンダーコート層
よりもインクの吸収性が劣るため、インク受像層の厚さ
は塗膜強度が維持できる範囲で極力薄くして、転写され
たインクを速やかにアンダーコート層に移動させ、アン
ダーコート層にインクを吸収させた方が記録濃度が向上
する。そのために、受像層の乾燥・固化後の塗工量は２
〜１０g/m²が好ましい。

【００２９】本発明のインク受像シートに用いられるシ
ート状支持体は、上質紙、塗工紙などの紙、織布、不織
布などから選ぶことができる。支持体は断熱性の良好な
ものほど同一印画エネルギーでドット再現性が良好で、
記録濃度の増加が期待できる。また、断熱性の良好な支
持体ほど同じ濃度、記録品質を得るために必要なエネル
ギー量が少なくて済み、省エネルギーである。

【００３０】上質紙の、インク受容層側の面の凹凸を改
善すると共に、断熱性を向上させるために、上質紙にプ
レコート層を設け、その上にバリアー層を設けることも
できる。プレコート層の断熱性を向上させるために、多
孔質の無機顔料や中空顔料を含有させてもよい。

【００３１】上記の条件を満たすインク受像シートは、
感熱カラープリンターによる記録において、公知の樹脂
および顔料のみからなる構成の熱転写受像シートより
も、画像のドット再現性が良好で、記録濃度が高くな
る。

【００３２】

【実施例】下記実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれによって制限されるものでは
ない。なお、実施例および比較例中の「部」はすべて
「重量部」である。

【００３３】実施例１．坪量８０g/m²の上質紙の片面
に、下記に示す組成を有する混合物を加熱しながら攪は
ん機で混合して得られたバリアー層塗料を、乾燥後の塗
工量が３g/m²となるように塗布し、乾燥・固化し、バリ
アー層とした。 バリアー層塗料 成 分 重量部 ポリビニルアルコール（商標: PAV-117 、クラレ製、 固形分９４％） ４３部 水 ３５７部

【００３４】上記支持体のバリアー層上に、下記に示す
組成を有する化合物を加熱しながら攪はん機で混合して
得られたアンダーコート層塗料を、乾燥後の塗工量が８
g/m²となるように８０℃の温度下で塗布し、乾燥・固化
し、アンダーコート層とした。 アンダーコート層塗料 成 分 重量部 パラフィンワックス（商標: 135 、日本精蝋製、 融点５８℃） ４００部

【００３５】上記支持体のアンダーコート層上に、下記
に示す組成を有する混合物を攪はん機で混合して得られ
たインク受像層塗料を、乾燥後の塗工量が４g/m²となる
ように塗布し、乾燥・固化し、これにスーパーカレンダ
ーによる平滑処理を施し、インク受像層の王研式平滑度
が１０００秒となるようにして溶融転写型インク受像シ
ートを作製した。 インク受像層塗料 成 分 重量部 スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン （商標: L-1876、旭化成工業製、固形分４８％） １００部 カオリナイトクレー分散物（商標: ウルトラホワイト９０、 エンゲルハード社製、固形分５０％） ２８８部 水 １２部

【００３６】比較例１．実施例１と同じ支持体の片面
に、実施例１と同じインク受像層塗料を、乾燥後の塗工
量が４g/m²となるように塗布し、乾燥・固化し、これに
スーパーカレンダーによる平滑処理を施し、インク受像
層の王研式平滑度が１０００秒となるようにして溶融転
写型インク受像シートを作製した。

【００３７】比較例２．実施例１と同じ支持体の片面
に、実施例１と同じバリアー層塗料を、乾燥後の塗工量
が３g/m²となるように塗布し、乾燥・固化し、バリアー
層とした。上記支持体のバリアー層上に、実施例１と同
じインク受像層塗料を、乾燥後の塗工量が４g/m²となる
ように塗布し、乾燥・固化し、これにスーパーカレンダ
ーによる平滑処理を施し、インク受像層の王研式平滑度
が１０００秒となるようにして溶融転写型インク受像シ
ートを作製した。

【００３８】比較例３．実施例１と同じ支持体の片面
に、実施例１と同じアンダーコート層塗料を、乾燥後の
塗工量が８g/m²となるように８０℃の温度下で塗布し、
乾燥・固化し、アンダーコート層とした。上記支持体の
アンダーコート層上に、実施例１と同じインク受像層塗
料を、乾燥後の塗工量が４g/m²となるように塗布し、乾
燥・固化し、これにスーパーカレンダーによる平滑処理
を施し、インク受像層の王研式平滑度が１０００秒とな
るようにして溶融転写型インク受像シートを作製した。

【００３９】テスト 上記実施例１および比較例１〜３の受像シートを２０
℃、６５％ＲＨの環境で２時間調湿後、市販の熱転写カ
ラープリンター（商標: ＪＸ−５６０、シャープ社製）
によりインク画像を溶融転写記録した結果を表１に示
す。評価 ドット再現性は、インクリボンから受像層に転写された
インクのドットが良好に再現されているものから順に
○、△、×△、×とした。

【００４０】

【表１】

【００４１】

【発明の効果】本発明により、ドット再現性が良好で、
高い記録濃度を得られる溶融転写型インク受像シートを
作成することが可能となり、産業界に寄与するところが
大である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状支持体と、この支持体の一面上
   に形成されるバリアー層と、このバリアー層上に形成さ
   れ、かつワックスを主成分として含むアンダーコート層
   と、このアンダーコート層上に形成され、かつバインダ
   ー樹脂および顔料を主成分として含有するインク受像層
   とを有することを特徴とする溶融転写型インク受像シー
   ト。