JPH06226366A - プレス成形装置 - Google Patents

プレス成形装置

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JPH06226366A
JPH06226366A JP5013041A JP1304193A JPH06226366A JP H06226366 A JPH06226366 A JP H06226366A JP 5013041 A JP5013041 A JP 5013041A JP 1304193 A JP1304193 A JP 1304193A JP H06226366 A JPH06226366 A JP H06226366A
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JP
Japan
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cushion
blank holder
link
bolster
pin
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Pending
Application number
JP5013041A
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English (en)
Inventor
Shunji Kamiya
俊二 神谷
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クッションパッドのストロークに対してブラ
ンクホルダのストロークを増大させる。 【構成】 ブランクホルダ3とクッションパッド4との
間に、クッションピン22のほかにクッションプレート
11、リンク14および補助クッションピン17を介在
させる。リンク14の回転変位に応じて、クッションパ
ッド4のストロークS1Mに対しブランクホルダ3のスト
ロークS2Mを増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絞り成形を目的とした
シングルアクションタイプのプレス成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプレス成形装置においては、例
えば図14に示すように、ブランクホルダ51とダイ5
2とでブランク材Bを加圧拘束しつつポンチ53により
ブランク材Bをダイ52側に絞り込んで成形することを
基本としており、この時のブランクホルダ押圧力P
2は、クッションピン54を介してボルスタ55の下側
に配置されたダイクッションのクッションパッド56に
よって付与される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
レス成形装置においては、クッションパッド56のスト
ロークS1Mはプレス機械の仕様もしくは諸元によって一
義的に決まることから、特に絞り深さの大きい成形品の
場合など成形品の形状によっては、上記のクッションパ
ッド56のストロークS1Mの制約のために所定形状の成
形品を成形するのに必要な成形ストローク(ブランクホ
ルダ51のストローク)S2Mを確保できないことがあ
る。
【0004】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、ブランクホルダの下降変位に応じクッショ
ンパッドのストロークに対してそのブランクホルダのス
トロークを増大させることで必要とするブランクホルダ
のストロークが得られるようにした構造を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、ボルスタに固定されたポンチとこのポンチの外側に
配置された上下動可能なブランクホルダとからなる下型
と、プレスラムに固定されて該プレスラムとともに昇降
動作する上型とを備え、前記ブランクホルダと上型とで
ブランク材の周縁部を加圧拘束しながらポンチとの間で
絞り成形を行うプレス成形装置であって、前記ボルスタ
とブランクホルダとの間に、ダイクッションによって与
えられるブランクホルダ押圧力をブランクホルダに伝え
るクッションユニットを設けてある。
【0006】そして、このクッションユニットは、ボル
スタとブランクホルダとの間に上下動可能に設けられた
クッションプレートと、前記クッションプレートとブラ
ンクホルダとの間に介装されたクッションピンと、一端
がボルスタに揺動可能に支持されるとともに他端がクッ
ションプレートに回動可能に連結されたリンクと、前記
ダイクッションのクッションパッドとリンクとの間に介
装されて上端部がリンクの中間部に連結された補助クッ
ションピンとから構成されている。
【0007】また、請求項2の発明は、前記クッション
ユニットが、ボルスタとブランクホルダとの間に上下動
可能に設けられたクッションプレートと、前記クッショ
ンプレートとブランクホルダとの間に介装されたクッシ
ョンピンと、前記クッションプレートの下面に設けられ
て水平方向にスライド可能なスライドカムと、一端がボ
ルスタに揺動可能に支持されるとともに他端がスライド
カムに回動可能に連結されたリンクと、前記ダイクッシ
ョンのクッションパッドとリンクとの間に介装されて上
端部がリンクの中間部に連結された補助クッションピン
と、前記ボルスタに固定されるとともにスライドカムと
摺接し、クッションプレートの上下動変位に応じてスラ
イドカムを水平方向にスライドさせるドライブカムとか
ら構成されている。
【0008】
【作用】請求項1の発明によると、ブランクホルダがこ
れを押圧する上型とともに下降すると、クッションピン
やクッションプレートのほかリンクおよび補助クッショ
ンピンを介してダイクッションのクッションパッドが押
し下げられる。
【0009】この時、リンクの揺動中心からリンクと補
助クッションピンとの結合部までの距離と、同じくリン
クの揺動中心からリンクとクッションプレートとの結合
部までの距離との比に応じて、クッションパッドのスト
ロークよりもブランクホルダのストロークの方が大きく
なるように拡大化される。例えば、リンクの揺動中心か
らリンクと補助クッションピンとの結合部までの距離に
対して、リンクの揺動中心からリンクとクッションプレ
ートの結合部までの距離を2倍に設定すれば、クッショ
ンパッドのストロークに対してブランクホルダのストロ
ークは2倍になる。
【0010】ただし、上記のリンク比の関係よりしてブ
ランクホルダ押圧力がクッションパッド圧力に比べて半
減し、しかもそのブランクホルダ押圧力は成形初期から
成形終了まで一定していることから、成形初期から成形
末期に向かって漸減するのが理想される理想ブランクホ
ルダ押圧力特性に対しては、成形初期には成形エネルギ
ーが不足するとともに成形末期には逆に成形エネルギー
が過剰気味となる。
【0011】一方、請求項2の発明では、基本的には請
求項1の発明と同じ挙動をするものの、ドライブカムに
より駆動されるスライドカムが水平方向にスライドする
ことによって上記のリンク比が徐々に変化し、そのリン
ク比の変化に伴ってブランクホルダ押圧力も成形初期か
ら成形末期に向かって漸減する。その結果、クッション
パッドのストロークに対してブランクホルダのストロー
クを増大させながら、理想的なブランクホルダ押圧力特
性が得られる。
【0012】
【実施例】図1,2は本発明の第1の実施例を示し、1
は上型としてのダイ、2はポンチ、3はポンチ2の外側
に上下動可能に配置されたブランクホルダ、4はボルス
タ5の下方に配置されたダイクッションのクッションパ
ッドで、前記ダイ1は上ホルダ6を介してプレスラム7
に固定されている一方、前記ポンチ2とブランクホルダ
3とで下型8が構成されていて、この下型8とボルスタ
5との間にクッションユニット9が設けられている。そ
して、前記ブランクホルダ3と後述するクッションプレ
ート11との間にクッションピン22が介装されてい
る。
【0013】前記クッションユニット9は、ボルスタ5
に固定されたユニット本体10内に上下動可能なクッシ
ョンプレート11を配置する一方、ユニット本体10の
内底部にはブラケット12とピン13とを介してリンク
14を揺動可能に支持させ、そのリンク14の他端をホ
ルダ15とピン16とを介してクッションプレート11
の下面に回動可能に連結してある。ただし、図1,2で
は単一のリンク14のみを描いてあるが、リンク14は
中心線Cをはさんで左右対称に設けられる。
【0014】そして、前記クッションパッド4に下端が
当接するように補助クッションピン17を設け、この補
助クッションピン17の上端部をピン18を介してリン
ク14の中間部に回動可能に連結してある。なお、前記
クッションプレート11とリンク14との連結部および
リンク14と補助クッションピン17との連結部では、
その二部材の相対回転のみならずリンク14の長手方向
での相対移動を許容するために長穴19とスライド駒2
0とによる結合となっている。また、前記ポンチ2は下
ホルダ21を介してユニット本体10に固定されてい
る。
【0015】したがって、図2の状態からダイ1がプレ
スラム7とともに下降すると、ダイ1はブランクホルダ
3とともにブランク材Bの周縁部を加圧拘束しながら下
降し、最終的に図1に示すようにポンチ2と協働してブ
ランク材Bを絞り込むことによって所定形状の成形品W
が成形される。この時、前記ブランクホルダ3のブラン
クホルダ押圧力P2は、クッションピン22、クッショ
ンプレート11、リンク14および補助クッションピン
17を介してクッションパッド4によって付与され、ブ
ランクホルダ3およびクッションプレート11の下降に
伴ってリンク14が揺動してクッションパッド4を押し
下げる。
【0016】そして、図3にも示すように、前記リンク
14の揺動に伴うピン18の上下方向変位S1Mはプレス
機械の仕様もしくは諸元によって決まるクッションパッ
ド4のストロークにほかならないことから、リンク14
の揺動中心であるピン13からピン18までの距離L1
と、同じくピン13からピン16までの距離L2との関
係をL2>L1となるように設定することにより、リンク
14の揺動に伴うピン16の上下方向変位すなわち成形
品形状の上で必要とされるブランクホルダ3のストロー
クS2Mはクッションパッド4のストロークS1Mに対し上
記のリンク比L2/L1に応じて増大する。図1,2の実
施例では、S2M=2×S1MとなるようにL2=2×L1
設定されている。
【0017】図4〜7は本発明の第2の実施例を示す図
で、クッションユニット30の構造が第1の実施例と異
なっている。図4〜7に示すように、クッションユニッ
ト30のユニット本体31の内底部には長穴32を有す
るリンク33がブラケット34とピン35とを介して揺
動可能に設けられており、そのリンク33の中間部に長
穴32とスライド駒36およびピン37を介して補助ク
ッションピン38が連結されている。
【0018】一方、クッションプレート39の下面には
スライドカム40が水平方向にスライド可能に設けられ
ており、このスライドカム40に対してリンク33の他
端部が長穴32とスライド駒41およびピン42を介し
て回動可能に連結されている。また、前記スライドカム
40の一端部はユニット本体31の側壁の開口部43か
ら外部に突出しており、このスライドカム40の突出端
部には傾斜カム面をもつガイドアタッチメント44がボ
ルト45にて着脱可能に固定されている。
【0019】さらに、前記ユニット本体31には、所定
角度θだけ傾斜したドライブカム46が固定されてい
て、このドライブカム46がスライドカム40側のガイ
ドアタッチメント44に挿入されている。
【0020】この実施例構造によると、基本的な挙動は
第1の実施例と実質的に同一であって、クッションパッ
ド4のストロークS1Mに対してブランクホルダ3のスト
ロークS2MがS2M=2×S1Mとなるように設定されてい
ることにも変わりがない。
【0021】その一方、前記ブランクホルダ3およびク
ッションプレート39の下降に伴って、ドライブカム4
6により駆動されるスライドカム40が徐々に図4,7
の左方向にスライドする。すなわち、図8にも示すよう
に、リンク33の揺動中心であるピン35からピン37
までの距離がL1のままで終始一定であるのに対して、
ピン35からピン42までの距離L2はブランクホルダ
3の下降に伴って徐々に増大する。ただし、成形開始前
のL2寸法はできるだけL1寸法に近付けるのが望まし
く、本実施例では成形開始前のL2寸法はL2=3/2×
1に設定され、同時に成形終了時(上型が下死点位置
に位置している状態)のL2寸法はL2=3×L1に設定
されている。
【0022】以上の点が本実施例の最も重要なところで
あって、第1の実施例との違いは次のように説明でき
る。
【0023】図1〜図3に示した第1の実施例では、前
述したようにブランクホルダ3のストロークS2Mとして
クッションパッド4のストロークS1Mの倍のストローク
が得られるものの、クッションパッド4の圧力をP1
し、クッションユニット9からブランクホルダ3に与え
られるブランクホルダ押圧力をP2とすると、L1の値が
常に一定であることからP2=P1×(L1/L2)の関係
よりしてブランクホルダ押圧力P2がクッションパッド
圧力P1に比べて半減してしまうことになる。その結
果、プレス機械がもつプレス能力を成形エネルギーとし
て有効に活用することができない。
【0024】また、図9に示すように、ブランクホルダ
押圧力P2は成形開始時から成形終了時までP2のままで
一定していることから、理想とされるブランクホルダ押
圧力の特性Q1に対して成形初期には成形エネルギーが
不足するとともに成形末期には逆に成形エネルギーが過
剰気味となる。その結果、成形初期の成形エネルギー不
足を原因とする製品フランジ部でのしわの発生や、成形
末期の過剰エネルギーを原因とする製品の縦壁部での割
れ等の成形不良を招くことになる。
【0025】すなわち、図14に示した従来のプレス成
形装置では、図10にも示すようにその成形エネルギー
Fは、 EF=S2M×P1=S1M×P1=EP ただし、EP :プレス機械のプレス能力 S2M:ブランクホルダのストローク(=S1M) P1 :クッションパッド圧力(=P2) S1M:クッションパッドのストローク(=S2M) P2 :ブランクホルダ押圧力(=P1) となる一方、クッションパッド圧力P1とブランクホル
ダ押圧力P2との関係はP1=P2となって終始一定した
ものとなる。
【0026】さらに、図1,2に示した第1の実施例の
プレス成形装置では、図9にも示すようにその成形エネ
ルギーEFは、 EF=S2M×(P1/2)=2×S1M×(P1/2)=S
1M×P1=EP となり、 プレス能力EP=成形エネルギーEF となることは図10,14に示した従来のプレス成形装
置と変わりはないものの、上記のようにブランクホルダ
押圧力P2がクッションパッド圧力P1に比べて半減する
ため、図9に示すように理想ブランクホルダ押圧力特性
1に対し成形初期には不足エネルギーが、成形末期に
は余剰エネルギーがそれぞれ発生するために、プレス能
力を成形エネルギーとして有効に配分することができな
い。
【0027】これに対して、図4〜8および図11に示
した第2の実施例では、ブランクホルダ3が下降する過
程でL2寸法が当初(3/2)×L1であったものが3×
1へと徐々に変化し、それに伴ってP2=P1×(L1
2)で表わされるブランクホルダ押圧力P2は当初P2M
(=(2/3)×P1)であったものが徐々にP2m(=
(1/3)×P1)へと変化する。その結果、第2の実
施例におけるブランクホルダ押圧力特性P2は図11に
示すように成形初期から成形末期に向かって漸減するか
たちとなって図9に示すように理想ブランクホルダ押圧
力特性Q1と一致したものとなり、クッションパッドの
ストロークS1に対してブランクホルダのストロークS2
を増加させてもしわや割れの発生等の成形不良を招くこ
とはない。
【0028】しかも、第2の実施例における成形エネル
ギーEFは、
【0029】
【数1】
【0030】となって、 プレス能力EP=成形エネルギーEF となることは図10,14に示した従来のプレス成形装
置や図1,2,3,9に示した第1の実施例のプレス成
形装置と同じであるが、上記のようにブランクホルダ押
圧力特性P2が理想ブランクホルダ押圧力特性Q1と一致
する結果、図9のように成形エネルギーの過不足が生じ
ることなくプレス能力を成形エネルギーとして有効に配
分して活用することができる。この点が第1の実施例と
大きく異なる。
【0031】しかも、第2の実施例によれば、成形スト
ローク−ブランクホルダ押圧力特性を変更する際には、
ドライブカム46をその傾斜角度θが異なるものと交換
することになるのであるが、図4,7に示したようにド
ライブカム46と摺接するスライドカム40側のガイド
アタッチメント44がユニット本体31の外側に突出し
ていることから、ガイドアタッチメント44をドライブ
カム46とともに交換するだけでユニット本体31はそ
のまま共通して使用することができ、これによって段取
り替えに要する時間を短縮できる。
【0032】ここで、先に述べた理想ブランクホルダ押
圧力特性Q1について図12,13を参照しながら詳し
く説明する。
【0033】図12に示すように、ブランク材Bのフラ
ンジ部Fに作用する単位面積当たりの理想ブランクホル
ダ押圧力Pは終始一定していることが原則とされ、その
一方でブランクホールドのためのフランジ部Fの有効面
積Aは成形の進行に伴うダイ穴側への材料の引き込みに
よって徐々に小さくなる。すなわち、成形初期にAM
あったブランクホールド面積は成形末期にはAm(AM
m)へと変化する。したがって、理想とするブランク
ホルダ押圧力P2(Q1)は上記のブランクホールド面積
Aの減少とともにP2MからP2mへと変化させる必要があ
る。ここで、理想ブランクホルダ押圧力P2はP2=A×
Pとなる一方、成形開始前の理想ブランクホルダ押圧力
2MはP2M=AM×Pとなり、同様に成形後の理想ブラ
ンクホルダ押圧力P2mはP2m=Am×Pとなる。
【0034】このようなことから、図13に示すよう
に、理想ブランクホルダ押圧力特性P2のもとでの理想
成形エネルギーEFはプレス能力EPよりも小さくなり、
前記理想ブランクホルダ押圧力特性P2よりも上側のエ
ネルギーEUは不要エネルギーとなる。ここで、理想成
形エネルギーEFとプレス能力EPおよび不要エネルギー
Uとの関係は次のようになる。
【0035】
【数2】
【0036】実際には、クッションパッド圧力P1はプ
レス機械ごとに一定の値であるため、図10,14に示
した従来のプレス成形装置ではプレス能力EPをそのま
ま成形エネルギーEFとして過剰に利用していることか
ら(EF=EP)、図13に示すように成形末期の理想ブ
ランクホルダ押圧力P2mに対して実際にはそれよりも高
い圧力P1が作用している。したがって、図12に示す
ように成形品Wの縦壁部に作用する引張力Tが必要以上
に大きくなって割れの発生を招きやすくなる。これは、
成形初期と成形末期とで成形エネルギーの過不足が生じ
る第1の実施例についても同様に言い得ることである
(図1,2,9参照)。
【0037】また、同じプレス機械を利用するかぎり
は、第1,第2の実施例に示したようにブランクホルダ
のストロークS2を増大させる目的でエネルギー発生能
力を有しないいかなるクッションユニットを利用したと
しても、成形エネルギーEFはプレス能力EP以上に増大
することはあり得ず、EF=EPでありながらもそのエネ
ルギー配分を効果的に行うことで割れ等の成形不良を防
止したのが先の第2実施例ということになる。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
クッションパッドのストロークに対してブランクホルダ
のストロークを増大させることができることから、クッ
ションパッドのストロークよりも大きいブランクホルダ
のストロークを必要とする成形品についても無理なく成
形できるようになり、特定のプレス機械で成形できる成
形品の制約を大幅に緩和することができる。
【0039】また、請求項2の発明によれば、上記のス
トローク増大機能に加えて、ブランクホルダ押圧力特性
が成形初期から成形末期に向かって漸減する理想的な特
性となることから成形エネルギーの過不足が生じること
がなく、しわや割れの発生といった成形不良を未然に防
止できるほか、プレス能力を成形エネルギーとして有効
に配分して活用できるためにエネルギーの無駄がなく、
エネルギー効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す上型下死点状態で
の要部断面図。
【図2】図1の構成のもとで上型がブランク材に接触し
た瞬間の要部断面図。
【図3】図1のリンクの作動説明図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す上型下死点状態で
の要部断面図。
【図5】図4のa−a線に沿う断面図。
【図6】図4のb−b線に沿う断面図。
【図7】図4の構成のもとで上型がブランク材に接触し
た瞬間の要部断面図。
【図8】図4のリンクの作動説明図。
【図9】図1の構成のもとでのブランクホルダ押圧力特
性を示す説明図。
【図10】図14の構成のもとでのブランクホルダ押圧
力特性を示す説明図。
【図11】図4の構成のもとでのブランクホルダ押圧力
特性を示す説明図。
【図12】ブランクホルダ押圧力とブランクホールド面
積との関係を示す説明図。
【図13】図12の構成のもとでの理想ブランクホルダ
押圧力特性とプレス能力との関係を示す説明図。
【図14】従来のプレス成形装置の一例を示す作動説明
図。
【符号の説明】
1…ダイ(上型) 2…ポンチ 3…ブランクホルダ 4…クッションパッド 5…ボルスタ 7…プレスラム 8…下型 9…クッションユニット 11…クッションプレート 14…リンク 17…補助クッションピン 22…クッションピン 30…クッションユニット 33…リンク 38…補助クッションピン 39…クッションプレート 40…スライドカム 46…ドライブカム B…ブランク材 W…成形品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルスタに固定されたポンチとこのポン
    チの外側に配置された上下動可能なブランクホルダとか
    らなる下型と、プレスラムに固定されて該プレスラムと
    ともに昇降動作する上型とを備え、前記ブランクホルダ
    と上型とでブランク材の周縁部を加圧拘束しながらポン
    チとの間で絞り成形を行うプレス成形装置であって、 前記ボルスタとブランクホルダとの間に、ダイクッショ
    ンによって与えられるブランクホルダ押圧力をブランク
    ホルダに伝えるクッションユニットを設けてなり、 このクッションユニットは、 前記ボルスタとブランクホルダとの間に上下動可能に設
    けられたクッションプレートと、 前記クッションプレートとブランクホルダとの間に介装
    されたクッションピンと、 一端がボルスタに揺動可能に支持されるとともに他端が
    クッションプレートに回動可能に連結されたリンクと、 前記ダイクッションのクッションパッドとリンクとの間
    に介装されて上端部がリンクの中間部に連結された補助
    クッションピン、 とから構成されていることを特徴とするプレス成形装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クッションユニットが、 ボルスタとブランクホルダとの間に上下動可能に設けら
    れたクッションプレートと、 前記クッションプレートとブランクホルダとの間に介装
    されたクッションピンと、 前記クッションプレートの下面に設けられて水平方向に
    スライド可能なスライドカムと、 一端がボルスタに揺動可能に支持されるとともに他端が
    スライドカムに回動可能に連結されたリンクと、 前記ダイクッションのクッションパッドとリンクとの間
    に介装されて上端部がリンクの中間部に連結された補助
    クッションピンと、 前記ボルスタに固定されるとともにスライドカムと摺接
    し、クッションプレートの上下動変位に応じてスライド
    カムを水平方向にスライドさせるドライブカム、 とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    プレス成形装置。
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