JPH06226161A - 吹き付けロボットのアーム支持方法 - Google Patents

吹き付けロボットのアーム支持方法

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Publication number
JPH06226161A
JPH06226161A JP5043229A JP4322993A JPH06226161A JP H06226161 A JPH06226161 A JP H06226161A JP 5043229 A JP5043229 A JP 5043229A JP 4322993 A JP4322993 A JP 4322993A JP H06226161 A JPH06226161 A JP H06226161A
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JP
Japan
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arm
spraying
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slab
moving body
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Application number
JP5043229A
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English (en)
Inventor
Kazuoki Yoshimoto
和興 吉本
Terumitsu Mochizuki
照光 望月
Sadao Nakajima
禎男 中島
Shiyuuichi Tomoda
秀一 朋田
Hiroyuki Iritani
博之 入谷
Tsunenori Aikawa
常紀 相川
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NIPPON DENYU KK
TOKUNAGA SANGYO KK
Fujita Corp
Original Assignee
NIPPON DENYU KK
TOKUNAGA SANGYO KK
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹き付けロボットがスラブ上の柱材を避けて
走行することなく、耐火材等の被覆材の吹き付け作業を
継続できるアーム支持方法を提供する。 【構成】 床スラブ1の縁部101に沿ってその上面1
03を移動する車体フレーム71の縁部101寄りの箇
所に、支軸7305を介して第1アーム73の基端73
03を垂直面内において回動可能に支持させ、第1アー
ム73の先端に第2アーム75を、第1アーム73の長
手方向と交差する方向にスライド可能に支持させ、第2
アーム75の先端7501吹き付けノズル79を取着
し、耐火材の非吹き付け時に、第2アーム75を上方へ
スライドさせた上で第1アーム73を上方に120°回
動させ、これら第1及び第2アーム73,75を車体フ
レーム71上の筐体7129の上方に位置させるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆材の吹き付け等を
行う吹き付けロボットに設けられ被覆材を噴出する吹き
付けノズルを支持するアームの支持方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄骨構造の高層建築物において
は、天井スラブや床スラブを支持する外周梁の外側部分
に、岩綿やセメントスラリー等を混合した耐火材を吹き
付けている。そして従来は、前記耐火材の吹き付け作業
を人手により行っていた。
【0003】しかし、人手により耐火材の吹き付け作業
を行うと、吹き付け時に発生する浮遊粉塵が作業者に付
着し、作業環境の悪化を招いてしまう。また、人手によ
り耐火材の吹き付け作業を行うには、前記外周梁の外側
部分に吹き付け作業員を位置させるために、建築物の周
囲に足場を組んだり、吹き付け作業員を乗せるゴンドラ
を建築物の屋上から吊り下げたりする必要が生じてしま
う。そこで近年では、耐火材の吹き付け作業を、無人で
作動する吹き付けロボットを用いて人手によらず行うよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】吹き付けロボットを用
いて耐火材の吹き付け作業を行う場合には、天井スラブ
や床スラブの縁部に沿って移動体を走行させ、その移動
体からスラブ下方の外周梁等に向けてアームを延出さ
せ、そのアームに設けられた吹き付けノズルから外周梁
等へ耐火材を噴出させるが、天井スラブや床スラブに柱
材が立設されていると、その柱材がロボットの走行の邪
魔となり、耐火材の吹き付け作業を継続できなくなる場
合がある。
【0005】この場合、柱材の立設箇所でこの柱材を避
けるように移動体を走行させることが考えられるが、そ
のような動作シーケンスを行うことは移動体の走行制御
及び構成が複雑となる点から見て好ましくない。そこ
で、アームを移動体に対して垂直面内において回動でき
るように構成すれば、進路を変えることなく柱をかわし
て移動体を走行させることが可能となる。
【0006】しかし、柱材の立設箇所でアームを単に上
方に回動させるのでは、回動の中心点よりも下方のアー
ムを引き上げることとなるため、回動のために大きな動
力を必要とし、ロボットの大型化を招いてしまい、ま
た、アームが上方に回動した場合にその先端が上方に延
出し、さらなるロボットの大型化を招いてしまうと共
に、アームの先端が上方に延出する分重心が高くなるた
め吹き付けロボットが転倒し易くなる。
【0007】本発明は、上述の点に着目してなされたも
ので、吹き付けロボットをスラブ上で走行させる際に邪
魔となる柱材等がスラブ上に立設されている場合に、こ
の柱材を避けるようにロボットを走行させることなく、
耐火材等の被覆材の吹き付け作業を継続させることがで
きる吹き付けロボットのアーム支持方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、アームを上方に回動し
た際の吹き付けロボットのコンパクト化及び低重心化
と、回動の際に必要な動力の低減とを図ることができる
吹き付けロボットのアーム支持方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の本発明は、スラブの縁部に沿って該ス
ラブ上を移動する移動体と、前記移動体における前記ス
ラブの縁部寄りの箇所に設けられたアームと、前記アー
ムに支持され被覆材を噴出する吹き付けノズルとを備え
る吹き付けロボットにおいて、前記アームを、垂直面内
において回動可能に前記移動体に支持された第1アーム
と、この第1アームに、該第1アームの長手方向と交差
する方向にスライド可能に支持された第2アームとで構
成し、前記第2アームの先端に前記吹き付けノズルを取
着し、前記被覆材の吹き付け時には、前記第1アームを
前記スラブの縁部側に向けると共に、前記第2アームの
先端を前記スラブの下方に位置させ、前記被覆材の非吹
き付け時には、前記第2アームの先端を前記第1アーム
に近付ける方向にスライドさせると共に、該第1アーム
を回動させて前記移動体上に位置させるようにしたこと
を特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の本発明は、前記第1
アームは前記縁部側の前記移動体箇所に支持され、前記
被覆材の非吹き付け時に前記支持された移動体箇所から
該移動体の中央上方に向かって傾斜して起立し、前記第
2アームは前記移動体の上方で前記先端が上位となるよ
うに傾斜して前記第1アームに支持されるものとした。
さらに、請求項3記載の本発明は、前記第2アームは前
記第1アームに、該第1アームの長手方向にスライド可
能に支持されているものとした。また、請求項4記載の
本発明は、前記吹き付けロボットの幅よりも長いロッド
を前記移動体の移動方向に沿ってスライド可能に配設
し、このロッドの動きを検出することで、前記移動体の
走行経路上における障害物の有無を判断するようにし
た。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明方法を適用した吹き付けロボ
ットの概略構成の一例を示す側面図であり、図1では吹
き付け動作時の状態を示している。図1において1は床
スラブである。この床スラブ1は不図示の構造物の各階
床に設置され、その縁部101は、水平方向に延在する
H鋼等の外周梁3によって支持されている。床スラブ1
の上面103でその縁部101に近い箇所には、該縁部
101に沿って水平方向に延在する断面略コ字状のレー
ル材5が、その開口501を床スラブ1の縁部101と
は反対の方向に向けて取着されている。
【0011】図1において7は吹き付けロボットであ
り、この吹き付けロボット7は、車体フレーム71(移
動体に相当)、第1アーム73、第2アーム75、ノズ
ル支持機構77、及び吹き付けノズル79を備えてい
る。車体フレーム71は床スラブ1の上面103をその
縁部101に沿って水平方向に走行するもので、その上
面7101で床スラブ1の縁部101寄りの箇所には、
第1アーム73の基端7301に固定された支軸730
3が回動可能に枢支されている。即ち、第1アーム73
は支軸7303を介して車体フレーム71の前記縁部1
01寄りの箇所に、垂直面内において回動可能に支持さ
れている。
【0012】車体フレーム71の下面7105で床スラ
ブ1の縁部101寄りの箇所には、該縁部101の延在
方向と平行する向きで駆動輪7107が配設され、一
方、車体フレーム71の下面7105で床スラブ1の縁
部101から離れた側の箇所には、前記駆動輪7107
と同じ向きで従動輪(アイドル)7109が配設されて
いる。
【0013】前記駆動輪7107は、図2に示すように
前記縁部101の延在方向に間隔を置いて2つ配設され
ており、図1に示すように、いずれも床スラブ1の上面
103で前記レール材3よりも縁部101側の箇所に接
地されている。一方、前記従動輪7109は、図1に示
すように床スラブ1の上面103で前記レール材3より
も内側の箇所に接地されている。
【0014】図2に示すように、車体フレーム71に
は、第1アーム73を垂直面内において回動させるため
のアーム回動機構7111と、前記2つの駆動輪710
7を駆動させるための駆動機構7119とが配設されて
いる。
【0015】図2に示すように前記アーム駆動機構71
11は、モータ7113、減速機7115、及び動力伝
達部7117で構成され、これらモータ7113及び減
速機7115は、車体フレーム71の走行方向の一方の
側で且つ前記従動輪7109側の箇所に配設されてい
る。モータ7113は、垂直面内における第1アーム7
3の回動の駆動源となるもので、第1アーム73が下方
へ回動される際に、該第1アーム73の自重で生じる回
転モーメントによって第1アーム73の回動が増速され
たり、これによってモータ7113に負荷がかかったり
しないように、本実施例ではブレーキ付のギヤードモー
タが使用されている。
【0016】減速機7115は、モータ7113に連結
されてその回転を減速するもので、本実施例では減速比
1:1200のものが使用されている。動力伝達部71
17はチェーンスプロケット機構で構成され、前記減速
機7115と前記第1アーム73の支軸7303との間
を連結しており、この動力伝達部7117においてもモ
ータ7113の回転の減速がなされる。
【0017】従って、アーム回動機構7111では、モ
ータ7113の動力が前記減速機7115及び動力伝達
部7117で減速された上で前記支軸7303に伝達さ
れ、該支軸7303が回動されてこれと一体に第1アー
ム73が垂直面内において回動される。
【0018】一方、図2に示すように前記駆動機構71
19は、モータ7121、減速機7123、第1動力伝
達部7125、及び第2動力伝達部7127で構成さ
れ、これらモータ7121、減速機7123、及び第1
動力伝達部7125は、車体フレーム71の走行方向の
他方の側で且つ従動輪7109側の箇所に配設されてい
る。
【0019】モータ7121は、前記2つの駆動輪71
07の駆動源となるもので、本実施例では速度制御の行
い易いACサーボモータが使用されている。減速機71
23は、モータ7121に連結されてその回転を減速す
るもので、本実施例では減速比1:100のものが使用
されている。第1動力伝達部7125はチェーンスプロ
ケット機構で構成され、前記減速機7123と一方の駆
動輪7107との間を連結している。
【0020】また、第2動力伝達部7127はチェーン
スプロケット機構で構成され、前記第1動力伝達部71
25から分岐されて車体フレーム71の走行方向の他方
の側から前記一方の側に至り、前記減速機7123と他
方の駆動輪7107との間を連結している。
【0021】従って、この駆動機構7119では、モー
タ7121の動力が前記減速機7123で減速された上
で、第1及び第2動力伝達部7125,7127を介し
て前記2つの駆動輪7107に伝達され、これにより該
2つの駆動輪7107が駆動される。
【0022】図1において7129は筐体であり、前記
車体フレーム71の従動輪7109側の箇所に、前記モ
ータ7113,7121や、減速機7115,7123
等を覆うと共に、上方に突出して配設されている。この
筐体7129内の上部空間には、吹き付けロボット7の
全体制御用のコンピュータ7131や吹き付け状態確認
用のモニタテレビ7133等が収容されている。前記筐
体7129の従動輪7109側の上部には、水平方向に
対して約30°傾斜して操作面7135が形成されてお
り、この操作面7135には前記モニタテレビ7133
の表示画面7137やマニュアル操作用の操作スイッチ
類7139等の操作系が配設されている。
【0023】また、図1に示すように、車体フレーム7
1の下面7105にはシリンダ7141が配設されてお
り、そのシリンダロッド7143は床スラブ1の縁部1
01側に向けられている。このシリンダ7141には例
えば、油圧シリンダ、エアーシリンダ、或はソレノイド
等が使用され、シリンダロッド7143の先端にはロー
ラ7145が水平面内で回転可能に支持されている。こ
のローラ7145は前記開口501からレール材5の縦
壁に臨み、この縦壁の他方の面にも不図示のローラが臨
んでいる。
【0024】従って、シリンダ7141を作動させてシ
リンダロッド7143を伸長させ、これにより、ローラ
7145を前記開口501からレール材5の縦壁に押し
当てることで、該ローラ7145と縦壁の他の面に臨む
前記不図示のローラとでレール材5の縦壁が挟持され、
この状態で前記駆動輪7107が駆動されることで、車
体フレーム71が床スラブ1の上面103をその縁部1
01に沿って水平方向に走行する。
【0025】前記第1アーム73は図2に示すように左
右一対の側板7305を備え、各側板7305は図1に
示すように、支軸7303から床スラブ1の縁部101
側に延出する上片部7307と、この上片部7307か
ら下方に折曲された縦片部7309と、この縦片部73
09から前記縁部101側に延出する下片部7311と
で構成されている。
【0026】両下片部7311間の空間7313には第
1アーム73の長手方向に沿ってスクリューシャフト7
315と、このスクリューシャフト7315を回転可能
に支持する支持部7317,7319と、スクリューシ
ャフト7315を回転させるモータ7321とが配設さ
れている。図2に示すように、スクリューシャフト73
15には雌ねじ部材7323が螺合されており、この雌
ねじ部材7323の周面にはフランジ7325が形成さ
れている。
【0027】図1及び図2に示すように、スクリューシ
ャフト7315の回りにはスライドシャフト7327が
上下左右計4本設けられており、その一端は前記フラン
ジ7325に連結され、他端はガイド部材7329を貫
通して床スラブ1の縁部101側に突出し、この他端に
基板7331が取着されている。図1に示すように、前
記基板7331は前記床スラブ1の縁部101の外側に
延出しており、この基板7331には第2アーム75が
支持されている。
【0028】従って、前記モータ7321によりスクリ
ューシャフト7315が回転され、これに伴い雌ねじ部
材7323がスクリューシャフト7315の延在方向に
スライドして、スライドシャフト7327の前記床スラ
ブ1の縁部101側への突出長が変わることで、第2ア
ーム75が第1アーム73の長手方向にスライドされ
る。尚、本実施例では、スライドシャフト7327のス
ライドによって第2アーム75と第1アーム73との間
隔が0〜150mmの範囲で可変とされている。
【0029】また、第2アーム75は前記基板7331
に、第1アーム73の長手方向と交差する第2アーム7
5の長手方向にスライド可能に支持されており、該第2
アーム75は床スラブ1の縁部101の外側で、不図示
のアームスライド機構によりその長手方向にスライドさ
れる。
【0030】前記第1アーム73には図2に示すよう
に、前記車体フレーム71の走行方向に沿う床スラブ1
の上面103上の障害物を検出するための障害物検出機
構7332が設けられている。この障害物検出機構73
32は、前記車体フレーム71の走行方向に沿う幅より
も長く形成されたロッド7333を備えている。このロ
ッド7333は前記下片部7311の縦片部7309側
の箇所に、車体フレーム71の走行方向に沿ってスライ
ド可能に貫設されており、該ロッド7333の両端が車
体フレーム71の両側からその走行方向に突出してい
る。
【0031】図3に示すように、両下片部7311間に
位置するロッド7333の中間箇所には大径のカム73
35が形成されており、このカム7335と両下片部7
311との間のロッド7333には、該カム7335が
両下片部7311間の中間箇所に位置するようにロッド
7333を付勢するコイルばね7337がそれぞれ巻装
されている。
【0032】さらに、両下片部7311間の中間箇所に
はマイクロスイッチ7339が配設され、前記ロッド7
333側に向けられたマイクロスイッチ7339の押圧
スイッチ部7341には、ロッド7333のスライド方
向に沿って回転可能なローラ7343が、該ロッド73
33のスライドに応じて前記カム7335と係脱可能に
配設されている。
【0033】前記ローラ7343は、前記コイルばね7
337の付勢により前記カム7335が両下片部731
1間の中間箇所に位置しているときに該カム7335と
係合し、ローラ7343がカム7333と係合している
と、マイクロスイッチ7339の押圧スイッチ部734
1が押圧された状態となる。また、前記ロッド7333
の各端部が障害物等に接触し、これに伴い、コイルばね
7337の付勢に抗してロッド7333が前記車体フレ
ーム73の走行方向に沿ってスライドして、前記カム7
333の位置が両下片部7311間の中間箇所からずれ
ると、ローラ7343とカム7333との係合が解除さ
れ、マイクロスイッチ7339の押圧スイッチ部734
1が押圧状態から復帰する。
【0034】尚、マイクロスイッチ7339の押圧スイ
ッチ部7341の押圧状態は、前記コンピュータ713
1で常時監視されており、その状態に基づいて駆動輪7
107の回転方向、つまり、車体フレーム71の走行方
向がコンピュータ7131により制御される。
【0035】前記下片部7311部分の第1アーム73
で床スラブ1の上面103に臨む箇所には、耐火材の吹
き付け時に床スラブ1の上面103で前記駆動輪710
7が接地する箇所よりも縁部101側の箇所に接地する
従動輪7345が、前記駆動輪7107及び従動輪71
09と同じ向きで配設されている。
【0036】前記第2アーム75の先端7501には図
1に示すように、ノズル支持機構77を介して吹き付け
ノズル79が取着されている。ノズル支持機構77は図
1及び図4に示すように、支片7701、ロータリーア
クチュエータ7703,7705、回動基板7707、
シリンダ7709、及び揺動板7711で構成されてい
る。
【0037】支片7701は図1に示すように、前記第
2アーム75の先端7501に取着されて該先端750
1から延出している。ロータリーアクチュエータ770
3は図1に示すように、支片7701の外周梁3に臨む
面とは反対側の面に取着されており、吹き付けノズル7
9の位置を第2アーム75の一方の側部から他方の側部
へ移動させるためのもので、本実施例では回転角180
°のものが使用されている。回動基板7707は図1に
示すように、支片7701の外周梁3に臨む面側に配設
され、ロータリーアクチュエータ7703に連結されて
いる。即ち、回動基板7707は支片7701に回動可
能に支持されており、ロータリーアクチュエータ770
3の作動により回動基板7707は、支片7701に対
して180°回動する。
【0038】揺動板7711は図4に示すように、ヒン
ジ7713を介して回動基板7707の一側に連結され
ている。シリンダ7709は図4に示すように、回動基
板7707のヒンジ7713側とは反対側の側部から立
設された支持フレーム7715に、ヒンジ7717を介
して水平方向に回動可能に支持されており、前記揺動板
7711に向けられたシリンダ7709のシリンダロッ
ド7719は、ヒンジ7721を介して揺動板7711
の内面に水平方向に回動可能に連結されている。
【0039】従って、揺動板7711は、シリンダ77
09のシリンダロッド7719の伸縮により、ヒンジ7
713を揺動中心として水平面内で揺動する。尚、本実
施例では、シリンダロッド7719の伸縮ストローク
を、揺動板7711が45°の範囲内で揺動可能となる
ように設定しており、このシリンダ7709には例え
ば、油圧シリンダ、エアーシリンダ、或はソレノイド等
が使用される。
【0040】ロータリーアクチュエータ7705は、吹
き付けノズル79の向きを上下方向に変えるためのもの
で、図4に示すように揺動板7707の外面に取着され
ている。尚、本実施例では、水平方向を境に上下45°
の範囲で吹き付けノズル79の向きを変えることができ
るように、回転角90°のものが使用されている。
【0041】このように構成された本実施例の吹き付け
ロボット7では、耐火材の吹き付け時には図1中の実線
で示すように、第1アーム73を床スラブ1の縁部10
1側に向けると共に、第2アーム75の先端7501を
床スラブ1の下方の外周梁3に臨む箇所に位置させ、駆
動機構7119から伝達される動力で駆動輪7107を
回転させて、車体フレーム71、第1アーム73、及び
第2アーム75を一体に、床スラブ1の縁部101に沿
って水平方向へ所定幅で往復動させる。
【0042】これと同時に、第2アーム75を前記不図
示のアームスライド機構によりその長手方向にスライド
させて、吹き付けノズル79から噴出される耐火材を、
外周梁3のウェブ31や上下フランジ33,35(図
1)へ、前記所定幅分の領域に亘ってジグザグ状に吹き
付けさせる。尚、外周梁3への耐火材の吹き付け厚さを
調整するに当たっては、前記スライドシャフト7327
のスライドにより第2アーム75を第1アーム73の長
手方向にスライドさせて、吹き付けノズル79と外周梁
3との間隔を適宜調整する。
【0043】このとき、ウェブ31に対する耐火材の吹
き付けは、吹き付けノズル79をウェブ31に対し垂直
に向けることで行われ、上下フランジ33,35に対す
る耐火材の吹き付けは、ロータリーアクチュエータ77
05により吹き付けノズル79を上方或は下方に45°
傾けて向けることで行われる。また、図1中には示して
いないが、上下フランジ33,35間に設けられた補強
用のリブに対する耐火材の吹き付けは、シリンダ770
9のシリンダロッド7719の伸縮により、ヒンジ77
13を揺動中心として揺動板7709を水平面内で揺動
させ、これにより、吹き付けノズル79を水平方向に4
5°旋回させることで行われる。
【0044】そして、前記不図示のリブに対して耐火材
を吹き付ける際、リブの一方の面への吹き付けが終了
し、他方の面への吹き付けを行う場合等には、ロータリ
ーアクチュエータ7703により回動基板7707を1
80°回動させて、吹き付けノズル79の位置を第2ア
ーム75の一方の側部から他方の側部へ移動させ、これ
により、水平方向に旋回した吹き付けノズル79を前記
リブの他方の面に指向させる。
【0045】外周梁3の所定幅分の領域へ耐火材を吹き
付けた後には、駆動輪7107を回転させて車体フレー
ム71を床スラブ1の縁部101に沿って水平方向へ所
定幅分移動させ、この位置で上述と同様に車体フレーム
71を所定幅で往復動させつつ、第2アーム75をその
長手方向へスライドさせて、耐火材の吹き付け動作を行
う。
【0046】尚、床スラブ1の上面103を走行する吹
き付けロボット7が、該上面103上に立設された例え
ば柱といった障害物等に接近し、これに伴って、前記障
害物検出機構7332のロッド7333の一方の端部が
前記障害物等に接触し、これに伴い、マイクロスイッチ
7339の押圧スイッチ部7341が押圧状態から復帰
してそのことがコンピュータ7131で検出されると、
該コンピュータ7131の制御により車体フレーム71
の走行方向が反転される。また、これと同時に、コンピ
ュータ7131の制御により第2アーム75がその長手
方向へ所定量スライドされ、吹き付けノズル79により
耐火材が吹き付けられる外周梁3領域がシフトされる。
【0047】また、前記耐火材の非吹き付け時や、床ス
ラブ1の上面103上の柱等の障害物をかわして車体フ
レーム71を走行させる場合には、第2アーム75の先
端7501が第1アーム73に近付くよう、該第2アー
ム75を図1中の想像線Aに示すように上方にスライド
させると共に、アーム回動機構7111から伝達される
動力で第1アーム73を上方に120°回動させて、こ
れらアーム73,75を図1中の想像線Bに示すように
車体フレーム71上の筐体7129の上方に位置させ
る。このとき、第1アーム73は、前記支軸7303か
ら車体フレーム71の中央上方に向かって傾斜して起立
し、第2アーム75は、車体フレーム71の上方でその
先端7501が他の第2アーム75部分よりも上位とな
るように傾斜して前記第1アーム73に支持された状態
となる。
【0048】以上において、本実施例の吹き付けロボッ
ト7では、耐火材の非吹き付け時に、第2アーム75を
上方へスライドさせた上で第1アーム73を上方に12
0°回動させ、これら第1及び第2アーム73,75を
車体フレーム71上の筐体7129の上方に位置させる
ようにしたので、それらアーム73,75の大半の部分
を車体フレーム71の上方の空間内に納めて、吹き付け
ロボット7の大きさをコンパクトにすることができる。
【0049】また、第1アーム73の上方への回動に先
立って第2アーム75を上方へスライドさせるようにし
たので、第2アーム75を上方へスライドさせず、図1
の実線で示す吹き付け時の状態のままとして第1アーム
73を上方へ回動する場合に比べて、回動後の第2アー
ム75の位置を低くすることができ、非吹き付け時の吹
き付けロボット7の大きさをよりコンパクトにすること
ができると共に、吹き付けロボット7の重心を低くし
て、吹き付けロボット7の転倒を防止し、床スラブ1か
らの吹き付けロボット7の転落を防ぐことができる。さ
らに、第1アーム73の上方への回動時に必要な、アー
ム回動機構7111のモータ7113のトルクを少なく
することができる。
【0050】また、本実施例の吹き付けロボット7で
は、第2アーム75が第1アーム73の長手方向にスラ
イド可能に支持されるので、外周梁3への耐火材の吹き
付け厚さを調整するに当たっての、吹き付けノズル79
と外周梁3との間隔調整を容易に行うことができる。
【0051】さらに、本実施例の吹き付けロボット7で
は、下片部7311の縦片部7309側の箇所に、前記
車体フレーム71の走行方向に沿ってロッド7333を
スライド可能に貫設して、その両端を車体フレーム71
の両側からその走行方向に突出させ、このロッド733
3の中間箇所に形成された大径のカム7335と、これ
と係脱可能なローラ7343との係合状態をマイクロス
イッチ7339の押圧スイッチ部7341で検出するよ
うにした。このため、車体フレーム71の走行方向に沿
う両側の障害物を、単一のマイクロスイッチ7339で
検知することができ、車体フレーム71の各側部に個別
の障害物検出手段を設ける必要をなくし、構成を簡略化
することができる。
【0052】尚、本実施例では、前記ロッド7333を
前記第1アーム73に貫設したが、これを前記車体フレ
ーム71に貫設してもよく、或は、障害物検出機構73
32に変わる他の障害物検出手段を設けてもよい。ま
た、本実施例では、第2アーム75が第1アーム73
に、該第1アーム73の長手方向にスライド可能に支持
されているものとしたが、例えば第1アーム73自体を
その長手方向に伸縮可能として、第2アーム75を第1
アームの長手方向にスライド不能に支持させてもよい。
【0053】さらに、本実施例では、吹き付けノズル7
9が第2アーム75の一方から他方の側部に移動できる
ものとしたが、これに必要な構成は省略してもよい。加
えて、本実施例では、外周梁3のウェブ31や上下フラ
ンジ33,35へ耐火材を吹き付ける吹き付けロボット
を例に取って説明したが、柱、壁、床等の他の部材に対
する吹き付けを行う吹き付けロボットや、耐火材以外
の、例えば塗料の吹き付けを行う吹き付けロボットにも
本発明方法を適用できることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、スラブの縁部に沿って該スラブ上を移動
する移動体と、前記移動体における前記スラブの縁部寄
りの箇所に設けられたアームと、前記アームに支持され
被覆材を噴出する吹き付けノズルとを備える吹き付けロ
ボットにおいて、前記アームを、垂直面内において回動
可能に前記移動体に支持された第1アームと、この第1
アームに、該第1アームの長手方向と交差する方向にス
ライド可能に支持された第2アームとで構成し、前記第
2アームの先端に前記吹き付けノズルを取着し、前記被
覆材の吹き付け時には、前記第1アームを前記スラブの
縁部側に向けると共に、前記第2アームの先端を前記ス
ラブの下方に位置させ、前記被覆材の非吹き付け時に
は、前記第2アームの先端を前記第1アームに近付ける
方向にスライドさせると共に、該第1アームを回動させ
て前記移動体上に位置させるようにした。
【0055】このため、吹き付けロボットをスラブ上で
走行させる際に邪魔となる柱材等がスラブ上に立設され
ている場合に、この柱材を避けるようにロボットを走行
させることなく、耐火材等の被覆材の吹き付け作業を継
続させることができる。また、これにより、アームを上
方に回動した際の吹き付けロボットのコンパクト化及び
低重心化と、回動の際に必要な動力の低減とを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した吹き付けロボットの概略
構成の一例を示す側面図である。
【図2】図1に示す吹き付けロボットの要部構成を示す
平面図である。
【図3】図1に示す吹き付けロボットにおける障害物検
出機構の概略構成を示す説明図である。
【図4】図1に示す吹き付けロボットにおけるノズル支
持機構の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 床スラブ(スラブ) 101 床スラブ縁部 103 床スラブ上面 7 吹き付けロボット 71 車体フレーム(移動体) 73 第1アーム 7333 ロッド 75 第2アーム 7501 第2アーム先端 79 吹き付けノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 照光 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 中島 禎男 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 朋田 秀一 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 入谷 博之 東京都港区新橋2丁目20番15号 徳永産業 株式会社内 (72)発明者 相川 常紀 東京都目黒区五本木2−20−6 日本電油 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブの縁部に沿って該スラブ上を移動
    する移動体と、 前記移動体における前記スラブの縁部寄りの箇所に設け
    られたアームと、 前記アームに支持され被覆材を噴出する吹き付けノズル
    とを備える吹き付けロボットにおいて、 前記アームを、垂直面内において回動可能に前記移動体
    に支持された第1アームと、この第1アームに、該第1
    アームの長手方向と交差する方向にスライド可能に支持
    された第2アームとで構成し、 前記第2アームの先端に前記吹き付けノズルを取着し、 前記被覆材の吹き付け時には、前記第1アームを前記ス
    ラブの縁部側に向けると共に、前記第2アームの先端を
    前記スラブの下方に位置させ、 前記被覆材の非吹き付け時には、前記第2アームの先端
    を前記第1アームに近付ける方向にスライドさせると共
    に、該第1アームを回動させて前記移動体上に位置させ
    るようにした、 ことを特徴とする吹き付けロボットのアーム支持方法。
  2. 【請求項2】 前記第1アームは前記縁部側の前記移動
    体箇所に支持され、前記被覆材の非吹き付け時に前記支
    持された移動体箇所から該移動体の中央上方に向かって
    傾斜して起立し、前記第2アームは前記移動体の上方で
    前記先端が上位となるように傾斜して前記第1アームに
    支持される請求項1記載の吹き付けロボットのアーム支
    持方法。
  3. 【請求項3】 前記第2アームは前記第1アームに、該
    第1アームの長手方向にスライド可能に支持されている
    請求項1又は2記載の吹き付けロボットのアーム支持方
    法。
  4. 【請求項4】 前記吹き付けロボットの幅よりも長いロ
    ッドを前記移動体の移動方向に沿ってスライド可能に配
    設し、このロッドの動きを検出することで、前記移動体
    の走行経路上における障害物の有無を判断するようにし
    た請求項1、2又は3記載の吹き付けロボットのアーム
    支持方法。
JP5043229A 1993-02-08 1993-02-08 吹き付けロボットのアーム支持方法 Pending JPH06226161A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105643587A (zh) * 2016-03-04 2016-06-08 哈尔滨工业大学 十三自由度大型船体外表面喷涂机器人

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105643587A (zh) * 2016-03-04 2016-06-08 哈尔滨工业大学 十三自由度大型船体外表面喷涂机器人
CN105643587B (zh) * 2016-03-04 2017-08-25 哈尔滨工业大学 十三自由度大型船体外表面喷涂机器人

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