JPH09271698A - 吹付装置及び吹付方法並びに移動装置 - Google Patents

吹付装置及び吹付方法並びに移動装置

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JPH09271698A
JPH09271698A JP11015596A JP11015596A JPH09271698A JP H09271698 A JPH09271698 A JP H09271698A JP 11015596 A JP11015596 A JP 11015596A JP 11015596 A JP11015596 A JP 11015596A JP H09271698 A JPH09271698 A JP H09271698A
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spraying
processed
discharge opening
moving
scanning
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Application number
JP11015596A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Handa
雅俊 半田
Koichi Iwanami
光一 岩波
Toshio Kiuchi
利夫 木内
Masami Yamashita
雅己 山下
Akihiro Miwa
明広 三輪
Yasuhiro Akashi
康弘 赤司
Takeshi Katamoto
武志 片本
Yoshinori Kuroda
芳憲 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nozawa Corp
Toda Corp
Original Assignee
Nozawa Corp
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の被処理体例えば梁等が入り組んだ狭い
空間内にあっても吹付材の吹付を可能とし、しかも被処
理体の被処理面に対して吹付材を均一な厚さにて吹き付
けながらも、現場作業者の作業環境及び作業性を向上な
らしめる吹付装置及び吹付方法を提供すること。 【解決手段】 被処理面に吹付材を吹き付ける吹付装置
1であって、吹付材を吐出する吐出開口部12を含む吐
出手段10と、吐出開口部12を被処理面に沿って走査
させる走査手段80と、走査中に被処理面に対する吐出
開口部12の向きを変更動作させる変更手段30と、を
含み、被処理面上の吹付材の膜厚をほぼ均一にすること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吹付装置及び吹付
方法並びに移動装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、被処理体例えば建築物の階下に配設された複数の各
鋼製梁等に、吹付材例えば耐火材、塗布材等を吹き付け
て、被処理体に吹付材を被覆形成させることが知られて
いる。
【0003】例えば、図15に示すように、建築物の階
上400に配設された複数の鋼製梁例えばH型鋼410
に吹付材の吹付を行う場合は、高所であるため、現場作
業者420が作業台404を作って所定箇所に設置した
上で、作業台404上に乗り、図示しない吹付材製造プ
ラントに連結されたホース422の吐出開口部424
を、現場作業者420が所持し、吹付材430をホース
422より吐出させながらH型鋼410の長手方向に沿
って順次移動し、吹付作業を行っていた。
【0004】しかしながら、上記方法の吹付作業にあっ
ては以下の(1)〜(3)ような問題点が発生した。
【0005】(1)現場作業者が足場をつくり、その上
で吹付用のホースの先端を作業者が手で操作して、順次
吹付作業を行っており、吹付場所の近辺で作業をする
為、飛び散った吹付材を全身にあびてしまい、作業環境
が非常に悪く、衛生上及び安全上問題があった。
【0006】(2)各H型鋼410間の距離が狭い箇所
が部分的にあり、加えて壁取付用の部材等が入り組んで
いるために、狭い空間内にホースの吐出開口部を挿入で
きない。すなわち、一般に最適な吹き付けを行うには、
H型鋼410と吐出開口部424との間の距離を一定に
広く保つ必要があるが、隙間にて吹付を行おうとする
と、一定の距離を保つことができず、特に、図15に示
すようなH型鋼410では、上下方向にあっては、図1
5に示すW方向、すなわちウェブ部414の上部及び上
フランジ部412領域にしか吹付がしずらく所定厚にで
きたかの確認をできないという問題点があった。
【0007】(3)加えて、H型鋼410の長手方向に
あっても、表面にくまなく吹付なければならないが、作
業者がすぐに長手方向へ動かさないと、吹付材が多く付
着して塊になってしまい、均一に塗布されないという問
題点があった。特に耐火材の場合、耐火時間45分、1
時間等により吹付膜厚等が規定されている場合は不都合
となる。
【0008】ここで、例えば塗装ロボット等の技術を応
用して、吹付作業を自動化することが考えられる。
【0009】塗装ロボットを用いた塗装では、吹出口と
被処理面との間に充分な距離を確保して均一な厚さで塗
装を行うことができる。しかし、図15に示すH型鋼を
処理する場合には、吐出開口部を上記H型鋼等の被処理
面に近接にさせて吹き付けせざるを得ず、むらが生じ、
改善が望まれていた。加えて、上記自動化のためのロボ
ット等を使用する際には、設定位置より被処理面に対し
て吐出開口部を走査させる吹付自動作業の前に、予めロ
ボット等の吹付装置自体を設定位置に移動させる位置決
め作業が必要であり、この位置決め作業では、吹付装置
自体をうまく方向転換させなけらばならず、改善が望ま
れていた。
【0010】本発明は、上記した技術の問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであって、その目的と
するところは、複数の被処理体例えば梁等が入り組んだ
狭い空間内にあっても吹付材の吹付を可能とし、しかも
被処理体の被処理面に対して吹付材を均一な厚さにて吹
き付けながらも、現場作業者の作業環境及び作業性を向
上ならしめる吹付装置及び吹付方法を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、被処理面への
吹き付け作業の自動化を行うにあたり、方向転換を要せ
ずに設定位置への位置決め作業をすることのできる移動
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る吹付装置は、被処理面に吹付材を吹き付ける吹付装
置であって、前記吹付材を吐出する吐出開口部を含む吐
出手段と、前記吐出開口部を前記被処理面に沿って走査
させる走査手段と、前記吐出開口部の走査中に、前記被
処理面に対する前記吐出開口部の向きを変更動作させる
変更手段と、を含み、前記被処理面上の吹付材の膜厚を
ほぼ均一にすることを特徴とする。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、以下の作
用効果を有する。
【0014】(1)被処理体の被処理面に吹付材を吹き
付ける際に、吐出手段を被処理面に沿って走査手段によ
り走査させると共に吐出開口部の向きを変更させること
で、被処理面に対してほぼ均一な厚さにて吹付材を吹付
けることができる。
【0015】(2)吹付作業の行いにくい悪環境例え
ば、複数の被処理体が複雑に入り組んでいる箇所におい
ても、変更手段により、吐出開口部を自在に変更動作さ
せることで、被処理面に対してくまなくかつ均一に吹付
材を吹き付けることができる。
【0016】特に、吐出開口部を被処理面に近接させる
場合にも、走査手段と変更手段との共働作用により、む
らなく吹き付けることができる。
【0017】(3)さらに、吹付材の吹き付け作業を、
吹付個所から離れた場所からの操作が可能となり、吹付
材が有毒物資である場合でも、作業者に降り懸からずに
済むので、安全であり、かつ作業環境のよいところでの
操作が可能である。
【0018】請求項2に記載の発明に係る吹付装置は、
請求項1において、前記変更手段は、前記吐出開口部
を、第1の軸を揺動中心軸として揺動させる第1の揺動
手段と、前記吐出開口部を、前記第1の軸と交差する第
2の軸を揺動中心軸として揺動させる第2の揺動手段
と、を含むことを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、吹付作業
の行いにくい悪環境例えば、複数の被処理体が複雑に入
り組んでいる箇所においても、第1の揺動手段及び第2
の揺動手段により、吐出開口部を自在に揺動させること
で、被処理面に対して均一に吹付材を吹き付けることが
できる。
【0020】特に、狭い領域に敷設された被処理体の被
処理面に吹付材を被覆する場合にあっては、吐出開口部
を移動させた上で、揺動振幅幅、揺動速度等の設定を行
うことで、被処理面に対して均一に吹き付けることがで
きる。
【0021】請求項3に記載の発明に係る吹付装置は、
被処理面に吹付材を吹き付ける吹付装置であって、前記
吹付材を吐出する第1の吐出開口部を含む第1の吐出手
段と、前記第1の吐出開口部より後方位置にて、該開口
より小径の開口を有する第2の吐出開口部を含み、前記
吹付材を固める固定材を吐出する第2の吐出手段と、前
記第1及び第2の各吐出開口部を前記被処理面に沿って
走査させる走査手段と、を含むことを特徴とする。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、第1の吐
出手段の第1の吐出開口部より吐出材を吐出させると共
に、第1の吐出開口部の吐出開口面より後方位置にて、
該開口より小径の開口を有する第2の吐出開口部より固
定材吐出させれば、吐出材と固定材とが混合する混合領
域が拡大して、混合率が増大する。
【0023】すなわち、吹付材と固定材とを混合する場
合にあっては、仮に吐出材が噴出する第1の吐出開口部
と固定材が噴出する第2の吐出開口部と、が同位置にあ
る場合よりも、第1の吐出開口部より第2の吐出開口部
が後方に位置する場合の方が、吐出材噴出領域と固定材
噴出領域との混合領域が増大した状態で、被処理面に固
定材及び吹付材が混合される。
【0024】これにより、特に被処理面に対して第1の
吐出開口部が近距離であっても、吐出材と被処理面との
接着が良好に行われると共に、混合率等の増大により、
部材コストの低減及び有効利用を図ることができる。
【0025】請求項4に記載の発明に係る吹付方法は、
被処理面に対して吐出開口部より吹付材を吹き付ける吹
付方法であって、前記被処理面に前記吐出開口部を対面
させる工程と、前記吐出開口部を前記被処理体に沿って
走査させ、その走査中に前記被処理面に対する吐出開口
部の向きを変化させる工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、吹付作業
の行いにくい悪環境例えば、複数の被処理体が複雑に入
り組んでいる箇所においても、走査手段により、吐出開
口部を被処理面を走査させるのみで、被処理面に対して
均一に吹付材を吹き付けることができ、しかも吹付作業
における作業性を向上させることができる。
【0027】請求項5に記載の発明に係る移動装置は、
第1の方向及びそれと交差する第2の方向に移動できる
移動装置であって、前記第1の方向への移動時に、設置
床面に第1の転接部を有する第1の移動手段と、前記第
2の方向への移動時に、設置床面に第2の転接部を有す
る第2の移動手段と、前記第1又は第2の転接部のいず
れか一方又は双方の高さ位置を変更設定する設定手段
と、を含むことを特徴とする。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、移動装置
を所望位置に移動させる場合は、第1の方向へ第1の移
動手段を用いて移動させ、第2の方向へ第2の移動手段
を用いて移動させるだけで、移動できる。この際、第1
の移動手段を使用する際には、第2の移動手段が動作し
ないので、移動装置は第1の方向のみに移動し、第2の
移動手段を使用する際には、第1の移動手段が動作しな
いので、移動装置は第2の方向のみに移動する。したが
って、第1の方向と第2の方向との方向移動の組み合わ
せにより、移動装置を所望位置に移動でき、加えて、例
えば移動装置に吹付装置等を搭載すれば、吹付装置自体
の方向転換を要せずに設定位置への位置決め作業をする
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して具体的に説明する。
【0030】<全体構成について>先ず、本発明の特徴
的な構成である吐出手段及び変更手段に先立って、吹付
装置の全体構成を図1〜図3を用いて説明する。
【0031】吹付装置1は、図1に示すように、吹付材
を吐出する中空状の吐出手段10と、吐出手段10に連
結されて吐出する向きを例えば図1に示すθ1θ2方向に
変更動作させる変更手段30と、吐出手段10を被処理
面Tに沿って連続的又は断続的に走査させる走査手段8
0に含まれ、吐出手段10及び変更手段30を搭載し
て、上下動自在(図1のZ方向)に形成される第1の走
査手段90と、第1の走査手段90を搭載して図1のZ
方向に昇降可能な昇降手段としての平行アーム機構11
0と、平行アーム機構110の下端に回動自在に連結さ
れて図1のθ4 方向に旋回できる第1の旋回手段120
と、第1の旋回手段120に連結されて、吐出手段10
・変更手段30・第1の走査手段90・平行アーム機構
110本体等を図1のθ6 方向に旋回できる水平アーム
140を含む第2の旋回手段130と、第2の旋回手段
130に連結されて前記走査手段80に含まれ、図1の
X方向に往復移動自在に形成される第2の走査手段10
0と、を含み構成される。
【0032】また、吹付装置1の特に第2の走査手段1
00を搭載して、図1のX方向及びY方向に移動できる
移動装置200には、第1及び第2の走査手段90・1
00、変更手段30等を所定の条件にて停止・動作を自
動的に制御する制御部250を搭載し、さらに制御部2
50よりコード252にて接続された操作部260によ
り、吹付装置1の制御部250を遠隔操作可能としてい
る。
【0033】上記のような吹付装置1の動作は、図2
(A)のように、移動装置200を所望の吹付箇所にま
で移動させて、第1の走査手段90を矢印Dのように立
ち上げ、図2(B)のように、第2の旋回手段130を
手動操作で旋回させ、次いで、図2(C)のように、平
行アーム機構110を手動操作により第1の旋回手段1
20を用いて旋回させる共に、この装置に材料プラント
からの配管例えばホース72等を接続し、吐出手段10
が所定高さ位置に達するまで、平行アーム機構250
(手動)及び/又は第1の走査手段90(操作部260
の操作)にてZ方向に延ばす。尚、平行アーム機構11
0はレバー等にて所望の高さ位置にて固定できる。
【0034】その後、操作部260の操作パネル262
及び操作ボタン264等により、各種条件例えば走査速
度(第1の走査手段の移動速度、第2の走査手段の移動
速度)、吹付振幅、吐出開口部の傾斜角度等の初期設定
値を設定入力した上で、操作レバー266をオン動作さ
せることで、吐出手段10が変更手段40により向きを
変更してウェイビングしながら、図2(C)に示す、経
路Eに沿って走査されることとなる。この走査は、吹付
ながら自動的に下降し、最終停止に来たところで操作レ
バー266をオフ動作させる。尚、X方向の移動幅は、
第2の走査手段100に設けられた後述するリミットス
イッチ等を予め設置しておくことで維持できる。
【0035】この時、図3(B)に示すように、吐出手
段10の向きを変更することで、至近距離であっても、
被処理体310の被処理面に吹付材320の膜厚をほぼ
均一に吹き付けることができる。さらに、認識手段60
例えばCCDカメラ等にて、吹付状態を操作部260の
画像表示部としてのモニター270にて検知できるよう
になっているので、吹付されていない場合は、手動にて
停止させた上で、目視にて吹付位置を変更し、再スター
トできる。
【0036】上記のように、単純な繰返し操作で行なえ
る平面部分の吹付けの場合、平面を均等に吹き付けられ
るように揺動手段が働き、ウエイビングしながら吹付が
できるので、例えばカーテンウォールと梁との間のよう
な狭い場所での後施工も可能となる。さらに、操作部2
60の操作により、複雑な部位でも熟練工と同程度の作
業をすることができる。
【0037】<吐出手段及び変更手段について>次に、
本発明の特徴的な構成である吐出手段及び変更手段につ
いて、図4〜図6を用いて説明する。
【0038】吐出手段10は、図4に示すように、吹付
材を吐出する筒状の第1の吐出手段11と、第1の吐出
手段11の内部に配設されて吹付材を固める固定材を吐
出する筒状の第2の吐出手段20と、を含み構成され
る。
【0039】第1の吐出手段11は、図4及び図5に示
すように、筒状例えば円筒の剛性部材にて形成され、断
面略L字状の第1の吐出開口部12と、第1の吐出開口
部12より延設されて、筒の周囲に噛合部を形成して第
1の吐出開口部12を軸Aを中心にθ1 方向に揺動せし
める手段を連結せしめる第1の駆動機構連結部13と、
第1の駆動機構連結部13より断面略L字状に屈曲して
延設され、筒の周囲に噛合部を形成して第1の吐出開口
部12を軸Bを中心にθ2 方向に揺動せしめる手段を連
結せしめる第2の駆動機構連結部14と、第2の駆動機
構連結部14よりさらに下方に延設されて第1の走査手
段90の上端に連結されて第1の吐出手段10本体を支
持するロッド連結固定部15と、さらに下方に延設され
て下端を開口端とし、図示しない吹付材製造プラントよ
り吹付材を供給せしめるホースを連結するホース連結部
16と、を含み構成される。
【0040】第2の吐出手段20は、図5に示すよう
に、第1の吐出手段11より小径の管であって第1の吐
出手段11と同心にて形成される点以外は、第1の吐出
手段11同様、第2の吐出開口部22、第1の駆動機構
連結部23、第2の駆動機構連結部24、ロッド連結固
定部25、スラリー管連結部26、を含み構成される。
【0041】尚、第2の吐出手段20の管が第1の吐出
手段11の管の中心の位置にて、同心状態を維持すべ
く、支持体28が局所的に複数内設されているので、こ
の部位で第1及び第2の吐出手段11・20を一体的に
動作できる。また、ロッド連結固定部25は、図5に示
すように、第1の吐出手段11の筒体より外方へ突出さ
れると共に、屈曲形成されて下方にスラリー管連結部2
6を形成している。
【0042】ここで、第2の吐出開口部22は、図6
(A)に示すように、第1の吐出手段11の管内部に配
設されると共に、その吐出開口面22aが第1の吐出開
口部12の吐出開口面12aより窪んだ領域に位置する
よう形成される。これにより、第1の吐出開口部12よ
り小さい第2の吐出開口部22より固定材を吐出させれ
ば、吹付材例えば岩綿と固定材例えばスラリー(例えば
モルタル等)とが混合する混合領域が拡大して、吐出開
口を被処理面に近接させても混合率が増大する。
【0043】すなわち、吹付材と固定材とを混合させる
場合は、仮に吐出材が噴出する第1の吐出開口部12と
固定材が噴出する第2の吐出開口部22と、が同位置に
ある場合よりも、第1の吐出開口部12より第2の吐出
開口部22が後方に位置する場合の方が、吐出材噴出領
域(図6(A)に示すF領域)と固定材噴出領域(図6
(A)に示すG領域)との混合領域(同図H領域)が増
大し、被処理面での吹付面積(同図I)が増大し、被処
理面に固定材及び吹付材が到達するとほぼ同時に、被処
理面にて吹付材が固化することとなる。
【0044】加えて、図6(A)に示すように、第1の
吐出開口部12より吐出する吹付材の吐出角度αより
も、第2の吐出開口部22より吐出する固定材の吐出角
度βを大きく設定できるよう、各吐出開口部12・22
を形成することで、上記混合領域をさらに増大させるこ
とができる。尚、αは例えば15゜、βは例えば35゜
等に設定することが好ましく、この場合、第1の吐出開
口面12aより被処理面までの距離は例えば15cm程
度であるものとする。
【0045】これにより、吐出材と被処理面との接着が
良好に行われると共に、混合率等の増大により、部材コ
ストの低減及び有効利用を図ることができる。
【0046】次に、変更手段について図3、図4〜図6
を用いて説明する。
【0047】変更手段30は、第1及び第2の各吐出開
口部12・22を回転又は楕円運動若しくは揺動運動に
運動させて吐出方向を変更させる機能を有し、本例にお
いては、第1及び第2の各吐出開口部12・22を、第
1の軸(例えば図4のA)を揺動中心軸としてθ1 方向
に揺動させる第1の揺動手段40と、第1の軸と交差す
る第2の軸(例えば図4のB)を揺動中心軸としてθ2
方向に揺動させる第2の揺動手段50と、を含み構成さ
れる。
【0048】第1の揺動手段40は、図4及び図5に示
すように、第1の吐出手段11の周囲に連結されて第1
及び第2の吐出開口部12・22を図4のθ1 方向に揺
動させる機能を有し、容器41内に収容された、第1の
駆動源42(例えば正逆転可能に形成されるモータ等)
と、該第1の駆動源42の駆動軸に連結された主動歯車
44と、該主動歯車44に噛合されて、第1の吐出手段
11の筒状の第1の駆動機構連結部13の周囲に形成さ
れた従動歯車46と、を含み構成される。尚、θ1 方向
でのスイング角は例えば0゜〜±135゜等にて設定さ
れ揺動速度は例えば6rpm等にまで加速可能に形成さ
れる。
【0049】第2の揺動手段50は、図4及び図5に示
すように、第1の揺動手段40と交差する下方位置に
て、第1の吐出手段11の周囲に連結されて第1及び第
2の吐出開口部12・22を図4のθ2 方向に揺動させ
る機能を有し、容器51内に収容された、第2の駆動源
52(例えば正逆転可能に形成されるモータ等)と、該
第2の駆動源52の駆動軸に連結された主動歯車54
と、該主動歯車54に噛合された従動歯車56と、を含
み構成される。尚、θ2 方向でのスイング角は例えば0
゜〜±135゜等にて設定され、揺動速度は例えば6r
pm等にまで加速可能に形成される。
【0050】尚、変更手段30は、図4に示すように、
例えば第1及び第2の駆動源42・52をアライメント
動作させることで、第1及び第2の吐出開口部12・2
2を、3次元的に任意の角度に傾斜する被処理体の被処
理面Tに対向するよう移動させて、被処理面Tと吐出開
口面とが相対向する位置が、揺動中心の基準位置となる
ように設定可能に構成されている。
【0051】また、例えば第1の揺動手段40には揺動
振幅角度θ1 を調整するために、図6(B)に示すよう
に、原点センサー48、センサー49・49等が設けら
れ、例えばθ1 が揺動中心を中心に上下各25゜の範囲
で、より正確かつ詳細に揺動が可能となる。加えて、第
2の揺動手段50には、揺動振幅角度θ2 を調整するた
めに、図6(A)に示すように、センサー58・58等
が設け、例えばθ2 が揺動中心を中心に上下各25゜の
範囲で、より正確かつ詳細に揺動が可能となる。
【0052】上記のような変更手段30の動作は、各揺
動手段40・50により、第1及び第2の吐出開口部1
2・22を被処理面Tと相対向するように、θ1 及び/
又はθ2 方向に回動させ、アライメント動作を行う。次
いで、後述する走査手段80の運動と共に第1及び/又
は第2の揺動手段40・50を揺動させる。したがっ
て、この運動の組み合わせにより、例えば図3(C)に
示すF1 〜F5 及び/又はE1 〜E3 等の各種吹付パタ
ーンを形成しても吹付を行うことができ、被処理面T上
に吹付材を均一膜厚にて塗布することとなる。
【0053】<走査手段について>次に、走査手段の詳
細について、図1、図8、図11及び図12を用いて説
明する。
【0054】走査手段80は、図1に示すように、被処
理面Tに対して吐出手段10をZ方向に走査する第1の
走査手段90と、X方向に走査する第2の走査手段10
0と、を含み構成される。
【0055】第1の走査手段90は、例えば図7(A)
(B)に示すような昇降ポスト等にて形成され、昇降可
変速自在に形成されて、吐出位置を高さ方向に沿って連
続的な移動又は断続的な微小移動ができるよう形成さ
れ、Z方向位置調整手段としても機能し、昇降速度例え
ばVZ =15mm/s〜75mm/sまで可変速でき、
中空状の外筒91と、該外筒91の内方に形成される中
空状の内筒92と、が同心にて形成されて、内筒92が
外筒91に沿って昇降することで、全長を伸縮させてい
る。
【0056】加えて、第1の走査手段90は、内筒92
の内方に形成されるねじ軸93と、ねじ軸93に螺合
し、かつ内筒92の下端に連結されるボールねじ94
と、ねじ軸93の下方に同軸形成される従動スプロケッ
ト95−1と、従動スプロケット95−1とチェーン9
6にて接続される主動スプロケット95−2と、主動ス
プロケット95−2と同軸形成される駆動源97と、を
含み構成され、駆動源97の駆動によりボールねじ94
に駆動力が伝達されて、ねじ軸93の回転と共に、ボー
ルねじ94及び内筒92が外筒91に対して相対移動
し、内筒92が昇降することとなる。
【0057】また、図8(A)(B)に示すように、内
筒92には被係止片92aが形成され、被係止片92a
を、外筒91のスリット91aにて案内係止せしめて、
ねじ軸93の回動に伴う内筒92及びボールねじ94外
周の回動を規制して、良好に内筒92を外筒91に対し
て相対移動せしめることとなる。
【0058】さらに、ねじ軸93の上端には、ストッパ
ー93aが設置されて、ボールねじ92がねじ軸93の
上端位置に位置されたきの、ボールねじ92の脱落を防
止している。また、このストッパー93aは、内筒92
の内周面に摺接させることで、ねじ軸93の内筒92に
対するがたつき等を防止している。
【0059】さらにまた、第1の走査手段90の下端に
は、第1の走査手段90本体を後述する平行アーム機構
110の上端に連結して第1の走査手段90本体を支持
する支持部98が形成され、この支持部98に孔98−
1・98−2を形成し、一方の孔98−1を固定軸とし
て第1の走査手段90本体を回動可能に形成すること
で、平行アーム機構110に連結した状態で、図2
(A)に示すように折り畳むことができる。尚、平行ア
ーム機構110の上端にて第1の走査手段90本体を起
立させた場合は、平行アーム機構110の上端に形成さ
れた図示しない孔と孔98−2との間にピン99を挿通
介在せしめることで、強固かつ安定した固定が可能とな
る。
【0060】第2の走査手段100は、図11及び図1
2に示すように、吐出手段10を図1のX方向に沿って
往復移動させると共に、X方向位置調整手段としても機
能し、走査速度例えばVX =30mm/s〜160mm
/sまで可変速でき、移動装置200の載置台202上
の長手方向(X方向)に沿って架設された複数例えば2
本のレール103(103−1・103−2)と、レー
ル103を隠蔽被覆する断面略コ字状のレールカバー1
02と、レールカバー102上にX方向に進退移動自在
に設置される駆動プレートとしての基台101と、基台
101よりカバー102外側よりまわり込むかたちで下
方に延設されて2本のレール103上に移動自在に設置
される係止部101aと、レール103−1・103−
2間にて基台101より下方に突出する突起部104
と、載置台202の下方に設置される正逆転可能な駆動
源105と、駆動源105の駆動軸に同軸形成される駆
動スプロケット106と、駆動スプロケット106とチ
ェーン108−1にて接続される従動スプロケット10
7−1と、従動スプロケット107−1の回動軸と同軸
にて形成される従動スプロケット107−2と、チェー
ン108−2間に突起部104を介在接続せしめると共
に、従動スプロケット107−2と離間配置した状態で
チェーン108−2にて接続される従動スプロケット1
07−3と、を含み構成される。
【0061】これら各部は、それぞれ回転軸(図示せ
ず)を中心として、互いに連動して回転駆動させ、これ
らの回転軸の間にそれぞれ設けられたチェーンによって
互いに連動するように構成されている。
【0062】上記のような構成の第2の走査手段100
は、駆動スプロケット106を図11(B)に示すよう
に、駆動源105例えばモータによって回転駆動するこ
とにより、チェーン108−1・108−2を正逆回転
させて、基台101をX方向へ往復揺動できることとし
ている。尚、駆動源105は間欠回転をも可能としてい
るので、基台101を断続的にX方向にて運動できる。
【0063】また、基台101の移動経路上、例えばレ
ール103には、ストッパーとしての例えばリミットス
イッチ109等を、図11(B)に示すXC位置、ある
いは両端例えば1M、1・5M幅等に設置し、両端にて
機械的に停止させ、蹴ったら逆に戻ることで自動的に水
平揺動が可能となる。このリミットスイッチ109は、
例えば図11(c)に示すように、例えば水平揺動する
基台101と干渉する位置に突出して、基台101の一
部に接触することで信号が送信される感知部としての感
知センサー109−1と、それを支持して載置台202
の台車フレーム上等に取付固定されるセンサー台付きの
取付部109−2と、を備えている。また、このような
リミットスイッチを用いるものに限らず、モータパルス
等にて水平揺動を規制する等の構成であっても良い。
【0064】<平行アーム機構について>昇降手段とし
ての平行アーム機構110は、図1、図9及び図10に
示すように、一端が開閉自在のリンク機構であって、垂
直伸長して吐出手段10を高さ方向に所定高さ位置まで
移動させる機能を有し、一端側を開放端とし、他端側を
固定端とする一対の第1アーム112、第2アーム11
4と、第1アーム112と第2アーム114を連結し、
上端より各アームに伝達付与される荷重力の負担を低減
する動力分散部材としての例えば弾性部材例えばガスス
プリング116−1・116−2と、固定軸側にて第1
・第2アーム112・114の摺動を規制する第1レバ
ー118と、開放端側にて第2アーム114の回動を規
制する第2レバー119と、を含み構成される。
【0065】また、第1アーム112は、第2アーム1
14と連結されており、第1アーム112の一端側の昇
降に伴って、第1アーム112と第2アーム114との
開閉角度が変化し、第2アーム114が傾斜し、平行ア
ーム機構110が上下方向に伸縮するよう構成されてい
る。
【0066】さらに、例えば第2レバー119は、図9
(B)に示すように、回動中心軸の周囲に噛合部119
aを備え、第2のアーム114に形成された噛合部11
4aと噛合保持することで、第2アーム114の移動を
ロックできるようになっている。したがって、第2アー
ム114を所望の傾斜状態で維持できることとなる。
尚、第1レバー118も同様の構成にて形成される。
【0067】上記のような平行アーム機構の動作は、第
1レバー118・第2レバー119のロックを解除させ
た状態で、図9に示すような矢印Z方向に第1アーム1
12を固定軸側を回動中心として回動させると、第1ア
ーム112と第2アーム114との開閉角度が増え、第
2アーム114も回動傾斜し、その後、第1レバー11
8を矢印L方向に傾斜させてロックし、第1アーム11
2及び第2アーム114の開閉角度をロックにより規制
して昇降を規制する。また、第2アーム114の一端側
も、第2レバー119を矢印M方向に傾斜させてロック
し、第2アーム114の傾斜角度をロックにより規制し
て昇降を規制する。この平行アーム機構110で吐出手
段10の最初の高さ位置を設定する。
【0068】また、この箇所は作業者が手動で操作する
箇所であるので、ガススプリング116−1・116−
2の圧力調整により、重量のある本体を軽い力にて昇降
させることができ、作業者の負担を軽減できる。
【0069】尚、第2アーム114の一端側の下方に
は、第1の旋回手段120が設けられて、ハンドル12
1の回動により、平行アーム機構110自体を旋回させ
ることができる。
【0070】尚、本例においては、第1アーム、第2ア
ームにて平行リンク機構としての平行アーム機構を構成
したが、これに限定されず、他のリンク機構を採用した
もの、機素膨張したもの等を採用しても良い。
【0071】また、平行アーム機構110を駆動手段で
駆動させる構成、又は第1、第2アームを図示しない他
の駆動源にて第1の走査手段等と連動して駆動させる構
成としても良い。
【0072】<第1及び第2の旋回手段について>第1
の旋回手段120は、図1、図9及び図10に示すよう
に、平行アーム機構110の下端に形成され、吐出手段
10、第1の走査手段90、平行アーム機構110を一
体的に図1のθ4 方向例えば0゜〜270゜間にて回動
させて、被処理面Tに対する吐出開口部の吐出角度を微
小調整し、アライメント動作を行う吐出方向の角度調整
手段として機能し、ハンドル121と、ハンドル121
の中心より延設される回転軸122と、回転軸122の
一端側に形成されるウォームギヤ123と、ウォームギ
ヤ123に噛合するウォームホイール124と、を含み
構成され、さらにウォームホイール124と同軸にて平
行アーム機構110が連結されている。
【0073】そして、ハンドル121を図1に示すよう
に、矢印θ3 方向に回動させることにより、ウォームギ
ヤ123にてθ3 方向の回転運動がθ4 方向の回動運動
に変換されて、平行アーム機構110がθ4 方向に回動
することで、吐出開口面12a・22aが被処理面Tに
対して相対向するようにできる。すなわち、第1の旋回
手段120によっても、アライメント動作が可能とな
る。
【0074】第2の旋回手段130は、図12に示すよ
うに、平行アーム機構110の下端より第1の旋回手段
120を介して延設された水平アーム140と第2の走
査手段100との間に形成され、一体的に図1のθ6
向例えば0゜〜270゜間にて回動させて、被処理面T
に対して吐出開口部を近接させる位置調整手段としても
機能し、ハンドル131と、ハンドル131の中心より
延設される回転軸132と、回転軸132の一端側に形
成されるウォームギヤ133と、ウォームギヤ133に
噛合するウォームホイール134と、ウォームホイール
134と同軸にて連結される水平アーム140と、を含
み構成される。
【0075】そして、ハンドル131を矢印θ5 方向に
回動させることにより、ウォームギヤ133にてθ5
向の回転運動をθ6 方向の回動運動に変換し、水平アー
ム140がθ6 方向に回動することで、吐出開口面12
a・22aを被処理面Tの所望の処理領域に対して近接
できる。
【0076】水平アーム140は、図1及び図12に示
すように、移動装置200の載置台202上に架設され
た基台101上に第2の旋回手段130と共に設置され
て矢印θ6 方向に回動自在に構成されており、第2の旋
回手段130と組んで吐出開口面と被処理面間の距離を
微小調整するX及びY方向位置調整手段として機能し、
吐出手段、揺動手段、第1の走査手段、平行アーム機構
等を支持可能に構成している。すなわち、水平アーム1
40の一端側は、上下方向に揺動手段等を支持可能に構
成され、他端側は基台101上に備え付けられて、水平
アーム140自体が第2の旋回手段130によりθ6
向に旋回可能としている。
【0077】<移動装置について>次に、移動装置につ
いて、図1及び図13〜図14を用いて説明する。
【0078】移動装置200は、図1に示すように、吹
付装置1の特に第2の走査手段100に連結せしめるこ
とで吹付装置1自体を任意の位置に移動させる装置であ
り、第1の方向例えば図1に示すX方向、及びそれと交
差する第2の方向例えば図1に示すY方向に各々移動で
き、吹付装置1本体を載置する載置台202と、載置台
202の両端に形成される手摺204と、載置台202
の下方に形成される第1の移動手段210と、載置台2
02の下方に形成される第2の移動手段220と、第1
の移動手段210及び/又は第2の移動手段220の高
さ位置を変更設定する設定手段230と、を含み構成さ
れる。
【0079】手摺204(204−1・204−2)
は、載置台202の両端に形成されると共に、載置台2
02に対して取り外し自在に形成される。
【0080】第1の移動手段210は、図13及び図1
4に示すように、例えば載置台202の4隅に備えられ
たメインキャスター211(211−1a・211−1
b・211−2a・211−2b)等にて形成され、図
1に示すX方向への移動時に、設置床面に対して複数の
第1の転接部212を有するよう構成される。尚、メイ
ンキャスター211は、符号211−2a・211−2
b回転自在に形成され、符号211−1a・211−1
bは固定形成されるので、前進・後退・方向修正・その
場旋回を行うことができる。
【0081】第2の移動手段220は、図13及び図1
4に示すように、例えば載置台202の4隅のメインキ
ャスター211より内方にて形成される複数例えば4つ
のサブキャスター220等にて形成され、図1に示すY
方向への移動時に、設置床面に対して複数の第2の転接
部222を有するよう構成される。
【0082】設定手段230は、図14に示すように、
第1又は第2の転接部212、222のいずれか一方又
は双方の高さ位置を変更設定する機能を有し、載置台2
02の一方側に設けられた第1のペダル232・第2の
ペダル234と、該ペダル232・234に連結される
軸236と、軸236と同軸に形成される複数例えば2
つの第1の回動部材238と、各第1の回動部材238
の両端にて相反する方向へ各々懸吊された各懸吊部材2
40(240−1a・240−1b・240−2a・2
40−2b)と、各懸吊部材240と連結され断面略L
字状に形成され軸244を中心に回動できる各第2の回
動部材242と、各第2の回動部材242に連結された
カム246と、該カム246と噛合し下方にサブキャス
タ220を有し、かつその一端が弾性部材249を介し
て載置台202と連結されているカムフォロアー248
と、を含み構成される。
【0083】上記のような構成の移動装置の動作は、第
1のペダル232又は第2のペダル234のいずれかを
図13に示す矢印Cのように押圧すると、図14(C)
に示すように、第1の回動部材238が矢印Nのように
回動し、懸吊部材240によって、第2の回動部材24
2が矢印O方向に懸吊されて軸244を中心に回動する
ことで矢印P方向に押圧され、図14(A)に示すよう
に、カム246が矢印Qの如くカムフォロアー248上
を回転前進し、サブキャスター221−1a・221−
1bが同時に矢印Rの如く下方に移動して、移動装置2
00の設置床面と点接することで、第1の移動手段22
0のメインキャスター211が設置床面との第1の転接
部を失い、第1の移動手段が丁度地面から浮き上がった
状態で、かつ第2の移動手段220のみが第2の転接部
を有するようになる。
【0084】尚、移動装置200の第1及び/又は第2
のペダル232・234を踏んで横移動用キャスター2
21が降りた状態で移動する。
【0085】これにより、移動装置200は、第1の移
動手段210又は第2の移動手段220のいずれか一方
のみを動作させることで、図1に示すX方向又はY方向
のいずれかの方向にのみ移動装置200を自在に移動さ
せることができ、所望位置に正確かつ速やかに移動装置
200を移動させることができる。この、転接部がいず
れか一方であることから、移動装置200自体が斜め方
向等の誤方向に動作をすのを防止することができる。
【0086】<認識手段及びその他について>認識手段
60は、図1に示すように、例えば視覚認識機構例えば
CCDカメラ等にて形成され、吐出手段10の近傍領域
に隣接配置され、被処理体の被処理面Tに付加された吹
付材の軌跡を撮像するようになっている。この認識手段
60からの入力情報は、画像表示部としてのモニター2
70にて表示される。
【0087】尚、認識手段60の例えばCCDカメラの
レンズには空気ノズル70が形成され、レンズをふさが
ないようにエアー噴出させておき、飛び散る吹付材が近
寄らないように構成される。また、この手段を、カメラ
のレンズの前面を開閉自在にして、吹付後に確認する場
合に、吹付材がレンズをふさぐのを防止するように構成
しても良い。さらに、モニター270により、認識手段
60の撮像をモニター画面で見ることで、均一塗布状
態、吹き残し状態等を確認できる。さらにまた、この認
識手段60は、狭い所に入っても邪魔にならないように
小型のものが吐出手段10に近接して設置される。
【0088】操作部260は、例えばワイヤレスリモコ
ン等にて遠隔操作を行よう形成され、各種設定条件を設
定入力する操作パネル262及び操作ボタン264と、
走査手段、揺動手段等の動作をオン・オフ動作させる操
作レバー266と、を含み構成される。これにより、吹
付材例えば耐火材を避けたところで操作でき、作業環境
が向上する。
【0089】この操作部260の操作パネル262は対
話形式で操作指示が表示されるので、それに従って各種
条件を順次入力できる。そして、入力内容を確認した
後、操作レバー266等を操作して吹付作業を開始す
る。また、自動モード時は操作ボタン264のみで操作
可能となる。
【0090】制御部250には、吹付装置1の吹付経路
例えば図3(C)のE1〜E2等、揺動パターン例えば図
3(C)に示すF1〜F5等を表現したプログラムが搭載
され、その実行によって吹付動作を行う。尚、被処理面
Tの吹き幅に合わせて、走査移動・停止を繰り返す幅
(ステップ幅)を入力しておき、ステップ幅の検出を第
2の走査手段等に取り付けてある検知センサー等にて行
い、制御部250に搭載してあるROM等で読みとる構
成としても良い。
【0091】尚、検知センサを設置して被処理面Tと吐
出手段10との距離を検知センサにて検知する構成とし
ても良い。
【0092】<吹付方法について>次に吹付装置を用い
た吹付方法について、図2〜図3を用いて説明する。
尚、図3(A)に示すように、被処理体例えば建築物の
階下300に配設された複数の鋼製梁例えばH型鋼31
0に吹付材を被覆する場合を例に採って説明する。
【0093】先ず、吹付前に準備として、H型鋼310
に下地材を貼った上で、下地材310に向けて吹付材を
吹き付ける。これは、下地材がないと吹付材が落ちてし
まうからである。尚、H型鋼310は、所定高さ位置に
て、X方向に沿って延設され、Y方向に少なくとも近接
かつ並列配置されている。
【0094】作業者が、移動装置200の第1の移動手
段又は第2の移動手段を操作して、吹付所望箇所例えば
図3(A)のH型鋼310を吹き付ける場合であれば、
吹付装置1を搭載した移動装置200をH型鋼310の
真下位置まで移動させる。この時、平行アーム機構11
0・第1の走査手段90は折り畳んだ状態(図2(A)
の状態)で運搬する(ステップ1−1)。
【0095】移動装置200を所望位置に移動させた
後、図2(B)に示すように、作業者が、第1の走査手
段90を立て起こし、ロックウールホースを第1の吐出
手段10のホース連結部16に連結すると共に、スラリ
ー管を第2の吐出手段20のスラリー管連結部26に連
結すし、第1の走査手段90を伸ばす(ステップ1−
2)。
【0096】手動により第2の旋回手段130を操作
し、水平アーム140を旋回させて水平アーム140を
伸ばして吐出手段10を吹付最高位置にセットする(ス
テップ1−3)。
【0097】吐出開口面と被処理面Tとが対面するよう
に、操作部260の操作により第1の揺動手段40・第
2の揺動手段50・第1の走査手段90・第2の走査手
段100等を動作させ、かつ手動により第1の旋回手段
120・第2の旋回手段130等を動作させて、吹付ス
タート位置にて初期のアライメントを行う。この時、揺
動手段40・50等は駆動源の駆動により動作され、所
望の角度位置、揺動中心位置に設定される。
【0098】ここで、図3(A)に示すような環境にあ
っては、例えばH型鋼310・310間の間隙内の吹付
を行いたい場合(例えば矢印J方向)は、該間隙内に吹
付装置1の吐出手段10を挿入する。その場合は、吐出
手段10を隙間に入れるときは、吐出開口面と被処理面
とが対面しない状態で、すなわち首を立てた状態で挿入
し、使うときにアライメント動作によって対面させ首を
ねかす(ステップ1−4)。こうすることにより、吐出
手段10を狭い間隙に挿入設置することができる。
【0099】吹付条件例えば走査速度(第1の走査手段
の移動速度、第2の走査手段の移動速度)、吹付振幅、
吐出開口部の傾斜角度等の初期設定値を操作部260の
操作パネル262にて設定入力する(ステップ2)。
【0100】操作ボタン264を動作させることで、最
終的な位置調整を手動で行い、操作ボタン264にてオ
ン動作させることで、図2(C)の経路Eに示すよう
に、吐出手段10を、被処理面T対してX方向及びZ方
向に沿って断続的に走査させると共に、θ1方向及び/
又はθ2方向に揺動させて、吹付を開始する。この走査
はスタートから終了まで自動的に行われることとなる。
これにより、被処理体310の被処理面に吹付材の膜厚
をほぼ均一に吹き付けることができ、従来手動によって
実行された吹付作業を自動化することができ、作業者の
負担を大幅に軽減することができる(ステップ3−
1)。また、吐出手段10の吐出開口が、被処理体のX
方向向両端部位置に位置された時には、Z方向にΔZだ
け微小移動する(ステップ3−2)。
【0101】尚、走査吹付作業が終了すると、再び、吹
付装置側から現在指示された作業指示を続行するか否か
を聞いてくる。モニター270を見て吹付材320が良
好に吹付られており終了させる場合は、プログラムは設
定条件選択まで戻る。この間、吹付装置1は吹付作業終
了位置で停止し、次の指示を待っているので、次の作業
位置への誘導・セットを行う。そして、再びアライメン
ト動作、設定条件選択等を行い、作業を開始する。ま
た、モニター270を見て吹付材320が良好に吹付ら
れておらず、作業を続行させる場合は、前に入力したデ
ータ通りに終了した位置から作業を開始する。
【0102】また、図3(B)に示すように、例えばH
型鋼310のウエブ部314の吹付作業が終了した後に
は、上又は下フランジ部312・316の吹付を行うべ
く、再びアライメント動作を行い、各条件を設定する。
すなわち、(ステップ1−4)〜(ステップ3−2)を
繰り返して細部の吹付を行う(ステップ4)。
【0103】吹付後は、H型鋼の周囲に板等を貼ること
で区画し、天井板等を貼り内部内装を行う。
【0104】以上のように本実施の形態の一例によれ
ば、以下の効果を有する。
【0105】(1)吐出手段の吐出開口部を揺動するこ
とができるので、被処理体の被処理面に吹付材を吹き付
ける際に、吐出手段を被処理面に沿って走査手段により
走査させると共に吐出開口部の向きを変更させる(例え
ばウエイビング)ことで、被処理面に対してほぼ均一な
厚さにて吹付材を吹付けることができる。
【0106】(2)吹付作業の行いにくい悪環境例え
ば、複数の被処理体が複雑に入り組んでいる箇所におい
ても、変更手段により、吐出開口部を自在に変更動作さ
せることで、被処理面に対してくまなくかつ均一に吹付
材を吹き付けることができる。特に、吐出開口部を被処
理面に近接させる場合にも、走査手段と変更手段との共
働作用により、むらなく吹き付けることができる。
【0107】(3)さらに、吹付材の吹き付け作業を、
床上の吹付該当個所から離れた場所からの操作が可能と
なり、吹付材が有毒物資である場合でも、作業者に降り
懸からずに済むので、安全であり、かつ作業環境のよい
ところでの操作が可能である。
【0108】(4)第1の吐出手段より吐出材を吐出さ
せると共に、第1の吐出手段の吐出開口面より後方位置
にて、該吐出開口より小さい吐出開口を有する第2の吐
出手段より固定材吐出させれば、吐出材と固定材とが混
合する混合領域が拡大して、混合率が増大する。
【0109】すなわち、吹付材と固定材とを混合する場
合にあっては、仮に吐出材が噴出する第1の吐出開口面
と固定材が噴出する第2の吐出開口面と、が同位置にあ
る場合よりも、第1の吐出開口面より第2の吐出開口面
が後方に位置する場合の方が、吐出材噴出領域と固定材
噴出領域との混合領域が増大し、被処理面での吹付面積
が増大し、被処理面に固定材及び吹付材が到達するとほ
ぼ同時又はそれ以前に、被処理面にて吹付材が固化する
こととなり、混合領域が増大した状態で、被処理面に固
定材及び吹付材が混合される。これにより、特に被処理
面に対して第1の吐出開口部が近距離であっても、吐出
材と被処理面との接着が良好に行われると共に、混合率
等の増大により、部材コストの低減及び有効利用を図る
ことができる。
【0110】(5)吹付作業の行いにくい悪環境例え
ば、複数の被処理体が複雑に入り組んでいる箇所におい
ても、第1の揺動手段及び第2の揺動手段により、吐出
開口部を自在に揺動させることで、被処理面に対して均
一に吹付材を吹き付けることができる。また、狭い領域
に敷設された被処理体の被処理面に吹付材を被覆する場
合にあっては、例えば第1の軸を第2の軸に対して移動
させて所定傾斜角度に維持した上で、揺動中心軸、揺動
振幅幅、揺動速度等の設定を行うことで、被処理面に対
して均一に吹き付けることができる。
【0111】(6)吹付作業の行いにくい悪環境例え
ば、複数の被処理体が複雑に入り組んでいる箇所におい
ても、走査手段により、吐出開口部を被処理面を走査さ
せるのみで、被処理面に対して均一に吹付材を吹き付け
ることができ、しかも吹付作業における作業性を向上さ
せることができる。
【0112】(7)移動装置を所望位置に移動させる場
合は、第1の方向へ第1の移動手段を用いて移動させ、
第2の方向へ第2の移動手段を用いて移動させるだけ
で、移動できる。この際、第1の移動手段を使用する際
には、第2の移動手段が動作しないので、移動装置は第
1の方向のみに移動し、第2の移動手段を使用する際に
は、第1の移動手段が動作しないので、移動装置は第2
の方向のみに移動する。したがって、第1の方向と第2
の方向との方向移動の組み合わせにより、移動装置を所
望位置に移動でき、加えて、例えば移動装置に吹付装置
等を搭載すれば、吹付装置自体の方向転換を要せずに設
定位置への位置決め作業をすることができる。
【0113】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、本発明の吹付装置を以下に示す例えば
(1)〜(12)等に変形しても良い。
【0114】(1)第1の吐出手段の内部に第2の吐出
手段を設けた構成としたが、第2の吐出手段を第1の吐
出手段の外側に出した構成であっても良い。その場合
は、第2の吐出手段より吐出する例えば岩綿の吹き圧を
高く設定することで良好な吹付が可能となる。加えて、
この場合、第1の吐出手段に対して第2の吐出手段を複
数例えば2個、3個、4個等設けてもよく、その第1の
吐出手段と第2の吐出手段とのセットをさらに並列配
置、直列配置等にし、各々独立に揺動する構成であって
も良い。
【0115】(2)上記実施の形態にあっては、変更手
段を、第1の揺動手段及び第2の揺動手段により形成し
たが、これに限定されず、例えばロータリー式の駆動源
を用いて楕円運動を行う手段等によって形成しても良
い。
【0116】(3)揺動手段は、本例のように駆動源例
えばモータ等によるものに限らず、リニアモータ、超音
波モータ等を使用したものであっても良い。
【0117】(4)上下方向の第1の走査手段は、上下
方向に限らず、他の方向にて往復運動する構成であって
も良い。その場合は、第1の走査手段の構成としては、
ある方向にて断続的又は連続的に昇降できる機構と、該
機構を保持すると共に、該機構の水平面に対する角度を
変更できる角度変更手段と、を備えたものとしても良
い。
【0118】(5)走査手段としては、上下左右に自在
に動くアーム機構を備えたロボットアーム方式等のもの
を使用したものでも良い。その時に走査手段を、リモコ
ンでマニピュレータを動かして吹付順序、吹付角度、吹
付距離を吹付装置に教示する直接教示方式にて形成して
も良い。また、ティーチングデータを記録したカセット
テープを吹付装置本体の補助記憶装置に読み込ます間接
教示方式にて構成しても良い。
【0119】(6)移動装置は、走行モード切替方式
(4輪操蛇、2輪操蛇、90度横行)として、よりきめ
細かい操作を可能に形成しても良い。さらに、コンピュ
ータ搭載により吹付装置と連動した任意ステップ幅の自
律走行を可能とした構成でも良い。
【0120】(7)認識手段を、被処理体の被処理面に
付加された吹付材の軌跡を撮像するように構成し、この
認識手段からの信号を軌跡判別器に入力し、ここで所定
のスレシホールドレベルと比較して軌跡の有無を判別
し、この軌跡情報をCPUを介してRAMの各番地に記
憶される構成としても良い。さらにこの場合、認識手段
での認識作業に基づいて、被処理体と吐出開口部との相
対位置関係及び既吹付位置と未吹付位置とのオーバード
ライブ量を修正制御する修正制御手段を設けても良く、
その場合、修正制御手段は、CPUと、各種演算情報を
記憶しているROMと、を含み、ROMに記憶された情
報に基づいて、CPUで駆動量が演算され、XYZ方向
及び各θ1θ2θ4θ6方向等の駆動制御を司るよう構成さ
れる。
【0121】この認識手段によって、吹付材の塗布状況
を認識し、その位置及び吹付速度等を修正するようにす
れば、従来手動によって実行された吹付作業を自動化す
ることができ、作業者の負担を大幅に軽減することがで
きる。
【0122】(8)超音波センサ等を用いて梁と吐出開
口との距離を測定し、一定の距離が保たれ、位置補正動
作を行いながら走行する構成例えば自動補正機能等を備
えた制御部であっても良い。
【0123】(9)図1の矢印θ4 、θ6 方向に回動で
きる如くそれぞれ設けた旋回手段を、駆動源にて動作さ
せる構成としても良い。
【0124】(10)第1、第2の移動手段をキャタピ
ラ式のもので形成しても良い。
【0125】(11)プラント設備と吹付装置の動作と
を連動制御しても良い。その場合、吹付装置の動きに合
わせて材料を供給できるため材料ロスが少ない。
【0126】(12)岩綿吹付機とモルタルポンプとの
連動は、吹付装置1からの一方的なオン・オフの指令に
よる片方向通信とし、吹付装置1ソフト内のタイマー等
を使用して、吹付装置1の吹付動作に完全に同期させて
制御を行い、タイマーの設定値を吹付部位ごとに計測し
てデータベースとして吹付装置1にもたせてもよい。
【0127】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吹付装置及び移動装置の実施の形
態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の吹付装置及び移動装置を示す斜視図であ
り、(A)→(B)→(C)の各工程を示す。
【図3】図1の吹付装置及び移動装置を用いて被処理体
の被処理面を吹き付ける状態を示す図であり、(A)は
断面図、(B)は一部拡大斜視図、(C)は走査経路の
パターンの一例を示す模式図である。
【図4】図1の移動装置の吹付手段、第1の揺動手段、
第2の揺動手段等を示す斜視図である。
【図5】図4の縦断面図を示す。
【図6】(A)は図4のV−V断面図、(B)は図5の
U−U断面図である。
【図7】図1の吹付装置の第1の走査手段を示す図であ
り、(A)は左側面図、(B)は正面図をそれぞれ示
す。
【図8】図7の第1の走査手段の一部拡大図を示す図で
あり、(A)は正面図、(B)は右側面図をそれぞれ示
す。
【図9】同図(A)は、図1の移動装置の平行アーム機
構を示す正面図である。同図(B)は、図9(A)の9
B−9B断面図である。
【図10】図9の平行アーム機構を延ばした状態を示す
正面図である。
【図11】図1の吹付装置の第2の走査手段を示す図で
あり、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は図
11(A)図中XC部の一部拡大断面図をそれぞれ示
す。
【図12】図11の第2の走査手段を示す拡大平面図で
ある。
【図13】図1の移動装置を示す図であり、(A)は左
側面図、(B)は正面図をそれぞれ示す。
【図14】図13の移動装置の第2の移動手段及び設定
手段を示す図であり、(A)は左側面図、(B)平面
図、(C)は正面図をそれぞれ示す。
【図15】従来の被処理体の被処理面を吹き付ける状態
を示す断面図である。
【符号の説明】 1 吹付装置 10 吐出手段 11 第1の吐出手段 12 第1の吐出開口部 20 第2の吐出手段 22 第2の吐出開口部 30 変更手段 40 第1の揺動手段 50 第2の揺動手段 80 走査手段 110 平行アーム機構 200 移動装置 210 第1の移動手段 212 第1の転接部 220 第2の移動手段 222 第2の転接部 230 設定手段
フロントページの続き (72)発明者 木内 利夫 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 山下 雅己 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 三輪 明広 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 赤司 康弘 東京都中央区銀座2丁目15番2号 株式会 社ノザワ内 (72)発明者 片本 武志 東京都中央区銀座2丁目15番2号 株式会 社ノザワ内 (72)発明者 黒田 芳憲 東京都中央区銀座2丁目15番2号 株式会 社ノザワ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理面に吹付材を吹き付ける吹付装置
    であって、 前記吹付材を吐出する吐出開口部を含む吐出手段と、 前記吐出開口部を前記被処理面に沿って走査させる走査
    手段と、 前記吐出開口部の走査中に、前記被処理面に対する前記
    吐出開口部の向きを変更動作させる変更手段と、 を含み、 前記被処理面上の吹付材の膜厚をほぼ均一にすることを
    特徴とする吹付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記変更手段は、 前記吐出開口部を、第1の軸を揺動中心軸として揺動さ
    せる第1の揺動手段と、 前記吐出開口部を、前記第1の軸と交差する第2の軸を
    揺動中心軸として揺動させる第2の揺動手段と、 を含むことを特徴とする吹付装置。
  3. 【請求項3】 被処理面に吹付材を吹き付ける吹付装置
    であって、 前記吹付材を吐出する第1の吐出開口部を含む第1の吐
    出手段と、 前記第1の吐出開口部より後方位置にて、該開口より小
    径の開口を有する第2の吐出開口部を含み、前記吹付材
    を固める固定材を吐出する第2の吐出手段と、 前記第1及び第2の各吐出開口部を前記被処理面に沿っ
    て走査させる走査手段と、 を含むことを特徴とする吹付装置。
  4. 【請求項4】 被処理面に対して吐出開口部より吹付材
    を吹き付ける吹付方法であって、 前記被処理面に前記吐出開口部を対面させる工程と、 前記吐出開口部を前記被処理体に沿って走査させ、その
    走査中に前記被処理面に対する吐出開口部の向きを変化
    させる工程と、 を含むことを特徴とする吹付方法。
  5. 【請求項5】 第1の方向及びそれと交差する第2の方
    向に移動できる移動装置であって、 前記第1の方向への移動時に、設置床面に第1の転接部
    を有する第1の移動手段と、 前記第2の方向への移動時に、設置床面に第2の転接部
    を有する第2の移動手段と、 前記第1又は第2の転接部のいずれか一方又は双方の高
    さ位置を変更設定する設定手段と、 を含むことを特徴とする移動装置。
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