JP2004202378A - 防水塗膜形成用ロボット - Google Patents

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Toshiyuki Hiratsuka
利幸 平塚
Kokichi Ikeda
幸吉 池田
Yoichi Hibiya
陽一 日比谷
Takeshi Narishima
剛 成島
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Dyflex Holdings Corp
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Abstract

【課題】防水塗膜形成用ロボットの操作性をさらに向上させ、施工時間をさらに短縮し、適切な方向転換方式を迅速に選択する。
【解決手段】液状防水材を床面に噴射する防水材吹付ノズルと、該防水材吹付ノズルを走行方向にほぼ垂直な横方向に往復動させる往復動機構とを有し、駆動手段の駆動によって走行する自走式の防水塗膜形成用ロボットであって、作業者が指定した上記駆動手段の動作パターンを指示信号として出力する操作手段と、上記動作パターンのデータが予め記憶される記憶部と、上記操作手段から指示信号が入力され、該指示信号に対応する動作パターンのデータを記憶部から取得し、該動作パターンのデータに基づいて上記駆動手段を制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物屋上面等の目的の床面に液状防水材を吹き付けて防水塗膜を形成する防水塗膜形成用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート床面等の防水塗膜の形成を行う実用的な自動施工ロボットは、これまで殆ど無いが、要請の高まりに応じて、本出願人は開発を進め、特開2001−145843号公報を出願している。この特開2001−145843号公報に開示されている防水塗膜形成用ロボットは、吹き付けノズルを往復動させながら走行して、目的の吹き付け幅でコンクリートの床面等に防水塗膜を形成するものであり、走行速度、上記吹き付けノズルの往復動速度の安定によって所望の膜厚の防水塗膜を連続して形成できる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−145843号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような防水塗膜形成用ロボットは、屋上防水等では、障害物回避等の細かい動作をしなければならなく、操作性のさらなる向上が必要である。現状では、作業員が防水塗膜形成用ロボットに搭載された操作部あるいは別体で設けられた操作端末を操作することによって、上記防水塗膜形成用ロボットを操縦することが検討されているが、障害物回避等の方向転換動作は、防水塗膜が隙間無く、かつ重ならないように位置決めを正確に行う必要があり、この操縦を作業員によって行うことは困難である。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので以下の点を目的とするものである。
(1)防水塗膜形成用ロボットの操作性をさらに向上させる。
(2)施工時間をさらに短縮する。
(3)適切な方向転換方式を迅速に選択する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、液状防水材を床面に噴射する防水材吹付ノズルと、該防水材吹付ノズルを走行方向にほぼ垂直な横方向に往復動させる往復動機構とを有し、駆動手段の駆動によって走行する自走式の防水塗膜形成用ロボットであって、作業者が指定した上記駆動手段の動作パターンを指示信号として出力する操作手段と、上記動作パターンのデータが予め記憶される記憶部と、上記操作手段から指示信号が入力され、該指示信号に対応する動作パターンのデータを記憶部から取得し、該動作パターンのデータに基づいて上記駆動手段を制御する制御手段とを備えるという構成を採用する。
【0007】
第2の手段として、上記第1の手段において、上記駆動手段は、3つ以上の車輪と、上記車輪の内複数の車輪を各々独立して回転及び旋回させる走行駆動手段とを備えるという構成を採用する。
【0008】
第3の手段として、上記第1または第2の手段において、上記動作パターンのデータには、上記防水材吹付ノズルの上記液状防水材の噴射の開始あるいは停止を指示するデータも含まれており、制御手段は、この動作パターンのデータに基づいて、上記防水材吹付ノズルへの液状防水材の供給を制御するという構成を採用する。
【0009】
第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、上記操作手段は、別体で設けられており、上記制御手段とは無線あるいは有線によって接続されるという構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わる防水塗膜形成用ロボットの一実施形態について説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの全体構成の概略を表した図であり、(a)は、構造の概略を示す上面図、(b)は、(a)のA−A’における矢視図である。これらの図において、符号1は塗装車両、101,111,121,131はモータ(駆動手段,走行駆動手段)、102,112,122,132は旋回機構(駆動手段,走行駆動手段)、103,113,132,133はロータリーエンコーダ(回転検出手段)、104,114,124,134は車輪(駆動手段)、140は車体、150は中空枠体、160は仕切り板、170は第1の往復動機構、180は第2の往復機構、191,192は吹付ノズル、193は骨材吹付ノズル、201〜203は供給配管、210は骨材タンク、220はダクト、230は制御盤、2は操作BOX(操作手段)、またX1,X2は液状防水材、X3は骨材、Yは床面である。
【0012】
塗装車両1は、例えば駐車場の屋上等の床面Yに防水材等を塗布することによって、駐車場の屋上等の床面Yを防水加工するものである。上記塗装車両1の外枠を形成する車体140は、略長方形に形状設定されており、該車体140の4隅には旋回機構102,112,122,132が各々設置されている。旋回機構102,112,122,132の上にはモータ101,111,121,131が各々設置されており、モータ101,111,121,131の駆動によって車輪104,114,124,134が回転され、旋回機構102,112,122,132が垂直状態に設定された回転軸を中心として旋回される。ここで言う車輪104,114,124,134の回転は、上記塗装車両1の速度を規定し、旋回機構102,112,122,132の旋回は、上記塗装車両1の方向を規定するものである。つまり、各旋回機構102,112,122,132が旋回することによって、各モータ101,111,121,131及び車輪104,114,124,134が上記回転軸を中心として回転する。以下、旋回機構102,112,122,132が旋回することによって旋回した車輪104,114,124,134の角度を車輪旋回角度と言う。各ロータリーエンコーダ103,113,132,133は、各モータ101,111,121,131に各々接触して設置されており、車輪104,114,124,134のシャフトの回転を検出し、その検出データを出力するものである。
【0013】
上記車体140の後部(図1における右側)には、床面Yが露出するように空洞部141が設けられている。この空洞部141を覆うように、略直方体に形状設定された中空枠体150が設置されており、この中空枠体150の内部は、上記進行方向に対して垂直に姿勢設定された所定の長穴の貫通孔161,162が2つ設けられた仕切り板160によって上部151と下部152に分けられている。
【0014】
上記仕切り板160の上方には、リニアモータ駆動の第1の往復動機構170が両端を上記中空枠体150に形成された凸部(図示せず)に係合された状態で設置され、該第1の往復動機構170よりもさらに後部には第2の往復動機構180が同様に設置されている。この第1の往復動機構170は、ガイドレール171とノズル支持部材172とから構成されており、第2の往復動機構180は、ガイドレール181とノズル支持部材182とから構成されている。ガイドレール171,181は、溝状に形状設定された部材であり、上記塗装車両1の走行方向にほぼ垂直な横方向に設置されている。なお、第1の往復動機構170、第2の往復動機構180は、リニアモータ駆動のものに限定されず、その具体的構造も様々なものを採用できる。
【0015】
ノズル支持部材172,182は一端が上記ガイドレール171,181に係合され、ノズル支持部材172の他端には、上記貫通孔161を介して床面Yに対して上方から液状防水材X1を吹付ける防水材吹付ノズル191が設置されており、ノズル支持部材182の他端には、上記貫通孔162を介して床面Yに対して上方から液状防水材X2を吹付ける防水材吹付ノズル192及び骨材X3(例えば砂)を吹付ける骨材吹付ノズル193が設置されている。また、これらの防水材吹付ノズル191,192,骨材吹付ノズル193は、塗装車両1の進行方向(図における前方側)に対して、防水材吹付ノズル191、骨材吹付ノズル193、防水材吹付ノズル192の順に設置されている。つまり、ノズル支持部材172,182を上記ガイドレール171,181に沿って移動させることによって上記防水材吹付ノズル191,192,骨材吹付ノズル193は、上記貫通孔161,162に沿って、床面Yに対して平行な面内を移動される。また、上記防水材吹付ノズル191と防水材吹付ノズル192の移動方向が逆方向となるように、上記ノズル支持部材172,182は、逆方向に移動される。
【0016】
上記液状防水材X1,X2としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等の公知のものが採用される。また、上記防水材吹付ノズル191,192は、1液型の場合には、1種類のみの液状防水材X1,X2を吹付けるが、2液型場合には、例えば各々違う種類の液状防水材X1,X2を吹付けたり、違う種類の液状防水材X1,X2を混合してから吹付ける。
【0017】
塗装車両1の外部に設置され、液状防水材X1を貯留するタンク(図示せず)と上記防水材吹付ノズル191は、供給配管201によって連結されており、上記タンクとは別の液状防水材X2を貯留するタンク(図示せず)と防水材吹付ノズル192は、供給配管202によって連結されている。また、骨材吹付ノズル193は、骨材吹付ノズル193の上方の中空枠体150上に設置された骨材タンク210と供給配管203によって連結されている。
【0018】
ダクト220は上記中空枠体150の下部152の内部と外部とを接続するものであり、中空枠体150の下部151を形成する壁面から上記塗装車両1の前部(図1における左側)の上方に亘って設置されている。また、ダクト220の途中部位には、中空枠体150の下部151の空気を吸引する吸引手段221と、該吸引手段221が吸引した空気中のミスト等を除去するフィルタ222が設置されている。すなわち、吸引手段221が中空枠体150の下部151の空気を吸引し、フィルタ222が吸引した空気中のミスト等を除去することによって、液状防水材X1,X2及び骨材X3の飛散を防止することができる。
【0019】
上記車体140の前部には、制御盤230が設置されている。この制御盤230の内部には、記憶部、受信部、制御装置(制御手段)が収納されている。また、操作BOX2は、別体で設けられており、作業者が操作することによって、作業者の操作、すなわち指示を示す上記指示信号を受信部120を介して制御装置130に出力するものである。
【0020】
ここで、本第1実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの要部の機能構成を表したブロック図である図2を参照して上記記憶部、受信部、制御装置について説明する。この図において、110は記憶部、120は受信部、130は制御装置である。
【0021】
記憶部110は、塗装車両1が特定の方向転換をする際における車輪104,114,124,134の動作パターンのデータ、すなわち塗装車両1の動作パターンデータを記憶するものである。制御装置130は、受信部120を介して操作BOX2から指示信号を入力され、この指示信号に基づいて、上記各モータ101,111,121,131の動力の伝達を制御、すなわち各旋回機構102,112,122,132の旋回及び4つの車輪104,114,124,134の回転を制御するものである。また、制御装置130は、ロータリーエンコーダ103,113,132,133の検出データに基づいて、車輪104,114,124,134の回転数を算出し、各車輪104,114,124,134がどこに位置するかを検出することによって、塗装車両1がどこに位置するかを把握する。これに加え、制御装置130は、この他に、防水材吹付ノズル191,192及び骨材吹付ノズル193を制御するものである。
【0022】
なお、以下の説明において、制御装置130は、上述したようにロータリーエンコーダ103,113,132,133の検出データに基づいて、車輪104,114,124,134の回転数を算出し、各車輪104,114,124,134がどこに位置するかを検出することによって、塗装車両1がどこに位置するかを把握する。しかしながら、制御装置130は、上記各車輪104,114,124,134の回転を制御しているので、例えば、ロータリーエンコーダ103,113,132,133を設置せずに、内蔵タイマ等の時間検出手段を備えることによって、制御装置130が、プログラムによって設定されている時間だけ車輪104,114,124,134の回転や旋回の駆動指令を出力し、駆動指令の出力時間の経過をもって各車輪104,114,124,134がどこに位置するか、すなわち塗装車両1がどこに位置するかを把握する構成としても良い。
【0023】
図3は、上記操作BOX2の正面図である。操作BOX2は、略直方体に形状設定されており、塗装車両1の起動準備を開始するための起動準備スイッチ21、塗装車両1を発車又は停車させるための自動全発停スイッチ22、塗装車両1の進行方向を規定するためのジョイスティック23、非常時に塗装車両1を緊急停止させるための非常停止スイッチ24、骨材吹付ノズル193に骨材X3を供給するための砂供給スイッチ25、塗装車両1の旋回動作パターンを規定するための走行自動旋回スイッチ26及び旋回運転スイッチ27が設けられている。
【0024】
続いて、このように構成された防水塗膜形成用ロボットの動作について説明する。
【0025】
作業者が操作BOX2の起動準備スイッチ21を自動発停にセットした場合には、制御装置130は、塗装車両1の全箇所を自動で作動させる。また、作業者が操作BOX2の起動準備スイッチ21を手動にセットした場合には、制御装置130は、塗装車両1の各箇所を作動させず、作業者が塗装車両1の任意の各箇所(例えば、モータ101,111,121,131のみ)を直接、手動で作動させることになる。
【0026】
続いて、作業者が自動全発停スイッチ22を押してジョイスティック23を任意の方向に傾斜させると、制御装置130は、上記モータ101,111,121,131及び旋回機構102,112,122,132を制御、すなわち、上記車輪104,114,124,134の回転数及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を任意の方向に向かって発車し、塗装車両1を進行させながら液状防水材X1,X2及び骨材X3を床面に吹付けて防水塗膜を形成して行く。
なお、塗装車両1は、予め防水塗膜の形成を開始する位置に位置決めされているとする。そして、作業者が再び自動全発停スイッチ22を押すと制御装置130は、塗装車両1を停止させる。
【0027】
また、制御装置130は、塗装車両1を発車させる際には、まず防水材吹付ノズル191から液状防水材X1を床面Yに噴射し、その後塗装車両1を進行させて、骨材吹付ノズル193が液状防水材X1を噴射された床面Yの上方に位置した際に骨材吹付ノズル193から骨材X3を床面Yに噴射し、同様に防水材吹付ノズル192が液状防水材X1及び骨材X3を噴射された床面Yの上方に位置した際に防水材吹付ノズル192から液状防水材X2を床面Yに噴射する。そして、制御装置130は、塗装車両1を停車させる際には、まず防水材吹付ノズル191からの液状防水材X1の噴射を停止し、その後骨材吹付ノズル193が液状防水材X1を噴射された床面Yの上方に位置した際に骨材吹付ノズル193からの骨材X3に噴射を停止し、同様に吹付ノズル192が液状防水材X1及び骨材X3を噴射された床面Yの上方に位置した際に防水材吹付ノズル192からの液状防水材X2の噴射を停止しすると共に、塗装車両1を停車させる。なお、作業者が非常停止スイッチ24を押した場合には、制御装置130は、上述した動作をすることなく、塗装車両1の進行及び液状防水材X1,X2、骨材X3の噴射をただちに停止する。
【0028】
続いて、本第1実施形態における塗装車両1を旋回させる際の動作を図4〜図12を参照して詳説する。
【0029】
これら図4〜図12において、aは塗装車両1が形成する防水塗膜の塗り幅を示し、Aはすでに塗布した防水塗膜の上端、Bは右端を示し、Cは旋回後に形成する防水塗膜の下端、Dは右端を示している。なお、防水塗膜の上端Aとは、塗装車両1が防水塗膜の形成を停止した終端であり、下端Cとは、塗装車両1が防水塗膜の形成を開始する開始端であり、右端B,Dは、塗装車両1の前進方向の右側である。
【0030】
図4〜図6は、塗装車両1が180度方向転換する際の動作を表した図である。図4に示すように、180度方向転換とは、180度方向転換する前の防水塗膜と180度方向転換した後の防水塗膜との間に隙間もできず、さらに重ね塗りもされないように、すなわち右端Bと右端Dが同一直線状になるように塗装車両1を180度方向転換させることである。
【0031】
塗装車両1を上記180度方向転換をさせる際であって、塗装車両1の左側に壁面がある場合には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁有」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「180度方向転換」(図3における走行自動旋回スイッチ26の上の絵)にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0032】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁有」かつ「180度方向転換」に該当する動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を180度方向転換させる。
【0033】
この「壁有」かつ「180度方向転換」における塗装車両1の動作について、図5を参照して説明する。図5は、上記「壁有」かつ「180度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。また、この図において、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとしている。なお、以下の動作において、左後車輪124及び右後車輪134は、制御部130によって、左前車輪104と右前車輪114の動きを実現するように回転及び旋回角度を制御される。
【0034】
制御装置130は、「壁有」かつ「180度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、右前車輪114を固定、かつ左前車輪104を後進回転させることによって、基準線Lを右前車輪114を中心として所定の角度θ1だけ回転させる。この際、制御装置130は、ロータリーエンコーダ103の検出値に基づいて、左前車輪104及び右前車輪114が何回転したかを認識することによって、基準線L及び中心点Pがどこに位置するのかを判断する。そして、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速後進回転させて、中心点Pが180度方向転換する前の防水塗膜と180度方向転換した後の防水塗膜との間に隙間もできず、さらに重ね塗りもされない位置、すなわち、右端Bから図における右側にa/2の場所に位置させる。なお、上記所定の角度θ1は、中心点Pが右端Bからa/2の場所に位置した場合に、中心点Pが上端Aより、図において下側に位置しないように規定される。続いて、制御装置130は、左前車輪114を前進回転させ、右前車輪104を等速で後進回転させることによって、基準線Lを中心点Pを中心としてθ1’(180度−θ1)だけ回転させる。すなわち、上述した一連の動作によって、塗装車両1は、壁の有る左側に膨らむことなく正確に180度方向転換する。
【0035】
一方、塗装車両1の左側に壁面がない場合に180度方向転換を行う際には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁無」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「180度方向転換」にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0036】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁無」かつ「180度方向転換」に該当する動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を180度方向転換させる。
【0037】
この「壁無」かつ「180度方向転換」におけると塗装車両1の動作について、図6を参照して説明する。図6は、上記「壁無」かつ「180度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。また、この図においても、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとしている。
【0038】
制御装置130は、「壁無」かつ「180度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって、基準線Lを中心点Pを中心として所定の角度θ1’だけ回転させる。そして、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速前進させて、中心点Pが180度方向転換する前の防水塗膜と180度方向転換した後の防水塗膜との間に隙間もできず、さらに重ね塗りもされない位置、すなわち、右端Bからa/2に同様に位置させる。続いて、制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心としてθ1だけ回転させる。すなわち、上述した動作によって、塗装車両1は正確に180度方向転換する。
【0039】
次に、図7〜図9を参照して、塗装車両1が第1の90度方向転換する際の動作を説明する。なお、図7に示すように、第1の90度方向転換とは、図7に示すように、塗装車両1が右に90度方向転換する前の防水塗膜の右上隅と右に90度方向転換した後の防水塗膜の左下隅とが接触して、さらに右に90度方向転換する前の防水塗膜に対して右に90度方向転換した後の防水塗膜が直角になるように、すなわち、右端Bと下端Cとが同一直線状に、上端Aと右端Dとが同一直線状になるように塗装車両1を右に90度方向転換させることである。
【0040】
塗装車両1を上記第1の90度方向転換させる際であって、塗装車両1の左側に壁面がある場合には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁有」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「第1の90度方向転換」(図3における走行自動旋回スイッチ26の右下の絵)にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0041】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁有」かつ「第1の90度方向転換」に該当する動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を第1の90度方向転換させる。
【0042】
この「壁有」かつ「第1の90度方向転換」における塗装車両1の動作について、図8を参照して説明する。図8は、上記「壁有」かつ「第1の90度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。なお、この図においても、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとしている。
【0043】
制御装置130は、「壁有」かつ「第1の90度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、右前車輪114を固定、かつ左前車輪104を後進回転させることによって、基準線Lを右前車輪114を中心として所定の角度θ2だけ回転させる。そして、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速後進回転させて、中心点Pを防水材吹付けノズル191から中心点Pまでの距離(以下b)分、右端Bから図における右側に離れた場所に位置させる。続いて、制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心にθ2だけ回転させる。ここで制御装置130は、左前車輪104及び右前車輪114を等速で前進回転させることによって、中心点Pを上端Aの延長線から図において上端Aの上方にa/2離れた場所に位置させる。そして、制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心として90度回転させる。すなわち、上述した一連の動作によって、塗装車両1は、壁の有る左側に膨らむことなく正確に第1の90度方向転換を行う。
【0044】
一方、塗装車両1の左側に壁面がない場合に第1の90度方向転換を行う際には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁無」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「第1の90度方向転換」にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0045】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁無」かつ「第1の90度方向転換」に該当する動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を第1の90度方向転換させる。
【0046】
この「壁無」かつ「第1の90度方向転換」における塗装車両1の動作パターンについて、図9を参照して説明する。図9は、上記「壁無」かつ「第1の90度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。なお、この図においても、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとする。
【0047】
制御装置130は、「壁無」かる「第1の90度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、左前車輪104と右前車輪114とを等速後進回転させて、上端Aから図において上端Aの上方にa/2離れた位置まで中心点Pを下げる。そして、制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心として90度回転させる。続いて、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速前進回転させて、中心点Pを右端Bから図において右側にb離れた場所に位置させる。すなわち、上述した動作によって、塗装車両1は正確に第1の90度方向転換を行う。
【0048】
次に、図10〜図12を参照して、塗装車両1が第2の90度方向転換をする際の動作を説明する。なお、図10に示すように、第2の90度方向転換とは、右に90度方向転換する前の防水塗膜の右端Aと右に90度方向転換した後の防水塗膜の下端Cとが接触して、さらに右に90度方向転換する前の防水塗膜に対して右に90度方向転換した後の防水塗膜が直角になるように塗装車両1を右に90度方向転換させることである。
【0049】
塗装車両1を上記第2の90度方向転換させる際であって、塗装車両1の左側に壁面がある場合には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁有」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「第2の90度方向転換」(図3における走行自動旋回スイッチ26の左下の絵)にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0050】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁有」かつ「第2の90度方向転換」に該当する動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を第2の90度方向転換させる。
【0051】
この「壁有」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンについて、図11を参照して説明する。図11は、上記「壁有」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。なお、この図においても、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとする。
【0052】
制御装置130は、「壁有」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、左前車輪104を後進回転させ、右前車輪114を等速で前進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心にθ3だけ回転させる。そして、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速後進回転させて、中心点Pを上端Aから図において上端Aの下方にa/2離れた場所で、さらに右端Aから図において右側にb離れた場所に位置させる。続いて制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心にθ3’(90度−θ3)だけ回転させる。すなわち、上述した動作によって、塗装車両1は、壁の有る左側に膨らむことなく正確に第2の90度方向転換を行う。
【0053】
一方、塗装車両1の左側に壁面がない場合に第2の90度方向転換を行う際には、作業者は操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁無」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を「第2の90度方向転換」にセットすると共に、ジョイスティック23を右側に傾斜させる。
【0054】
この場合、制御装置130は、記憶部110から「壁無」かつ「第2の90度方向転換」の動作パターンデータを読み出して、この動作パターンデータに基づいて、車輪104,114,124,134の回転及び旋回角度を制御することによって塗装車両1を第2の90度方向転換させる。
【0055】
この「壁無」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンについて、図12を参照して説明する。図12は、上記「壁無」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンにおいて、塗装車両1の左前車輪104及び右前車輪114がどのような動きをするかを示した模式図である。なお、この図においても、上記左前車輪104と右前車輪114とを結んだ線を基準線Lとし、この基準線Lの中心の点を中心点Pとする。
【0056】
制御装置130は、「壁無」かつ「第2の90度方向転換」における動作パターンデータに基づいて、左前車輪104と右前車輪114とを等速後進回転させて、中心点Pを上端Aから図において上端Aの下方にa/2離れた場所まで後退させる。そして、制御装置130は、左前車輪104を前進回転させ、右前車輪114を等速で後進回転させることによって基準線Lを中心点Pを中心として90度回転させる。続いて、制御装置130は、左前車輪104と右前車輪114とを等速前進回転させて、中心点Pを吹付けノズル191から中心点Pまでの距離分すでに塗布した防水塗膜の右端から離れた場所に位置させる。すなわち、上述した動作によって、塗装車両1は正確に第1の90度方向転換を行う。
【0057】
また、作業者が操作BOX2の自動発停スイッチ22を押し、旋回運転スイッチ27を自動の「壁有」または「壁無」に設定し、走行自動旋回スイッチ26を所定の動作パターンにセットすると共に、ジョイスティック23を左側に傾斜させることによって、制御装置130は、塗装車両1を上述した動作と同様に左に方向転換させる。さらに、作業者が旋回運転スイッチ27を手動にセットした場合には、上述した方向転換動作を作業者が操作BOX2を操作することによって行う。
【0058】
上述した動作パターンは、一例であり、予め他の動作パターンデータを記憶部110に記憶させ塗装車両1に他の動作パターンをさせても良い。また、操作BOX2の操作方法も上記実施形態に限定されるものではない。
【0059】
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの全体構成の概略を表した図であり、(a)は、構造の概略を示す上面図、(b)は、(a)のA−A’における矢視図である。
【0060】
この図に示すように、第2実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットは、上記第1実施形態の変形例であり、図中、第1の実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付している。この防水塗膜形成用ロボットは、前輪104,114にのみモータ101,111が設置され、上記第1実施形態に示した旋回機構102,112,122,132及びロータリーエンコーダ103,113,132,133は設置されていない。また、後輪124,134は、走行のための駆動(回転)並びに、床面Yに対して垂直な中心軸を中心とする旋回が自由になされるように、車体140に支持して設置されている。他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0061】
制御装置130は、内蔵タイマ等の時間検出手段を備えることによって、制御装置130が、プログラムによって設定されている時間だけ車輪104,114の回転の駆動指令を出力し、駆動指令の出力時間の経過をもって各車輪104,114がどこに位置するか、すなわち塗装車両1がどこに位置するかを把握する。
【0062】
本第2実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる場合には、上記車輪104,114の回転方向及び回転数を制御することによって行う。これにより、第1実施形態において説明した方向転換動作を実現できる。具体的には、例えば塗装車両1を右に90度方向転換させる場合には、一方の車輪104を前進回転させ、他方の車輪114を適宜後進回転あるいは停止させることで行える。また、上記基準線Lを中心点Pを中心として回転させる場合には、車輪114を前進回転させ、車輪104を車輪114と等速で後進回転させることによって行う。
【0063】
この場合、前輪104,114の回転駆動のみによって車体140の走行、方向転換がなされるが、後輪124,134は、塗装車両1の方向転換に追従して回転、旋回されるので、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を十分に奏することができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例も考えられる。
(1)上記第1及び第2実施形態における塗装車両1に障害物センサをさらに搭載し、制御装置130が上記障害物センサによって障害物を探知した際に、自動で塗装車両1を旋回させても良い。この場合、作業者が、予め、塗装車両1が障害物を探知した際の動作パターンをセットしても良い。
【0065】
(2)動作パターンの軌道内に障害物がある際に、上記動作パターンデータを逆に読み出すことによって、方向転換動作を行う前の位置に自動で戻るような機能を付加しても良い。
【0066】
(3)車輪104及び車輪114にブレーキを設け、該ブレーキによって車輪104あるいは車輪114を確実に固定させた状態で、この固定された車輪104あるいは車輪114を支点として塗装車両1を方向転換させても良い。
【0067】
(4)上記第1及び第2実施形態において、塗装車両1と操作BOX2とを無線によって接続した。しかしながら、有線によって接続しても良い。
【0068】
(5)上記第1実施形態において、各車輪104,114,124,134にモータ101,111,121,131及び旋回機構102,112,122,132を設置した。しかしながら、例えば前輪104にのみモータ101,111及び旋回機構102,112を設置し、後輪124,134は、走行のための駆動(回転)並びに、床面Yに対して垂直な中心軸を中心とする旋回が自由になされるように、車体140に支持して設置しても良い。
【0069】
(6)上記第1実施形態において、旋回機構102,112,122,132によって、上記車輪104,114,124,134の旋回角度を規定することによって、車体140の方向転換を行った。しかしながら、旋回機構102,112,122,132を設けず、各々の車輪104,114,124,134の回転方向及び速度を独立駆動させることによって、車体140の方向転換を行っても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液状防水材を床面に噴射する防水材吹付ノズルと、該防水材吹付ノズルを走行方向にほぼ垂直な横方向に往復動させる往復動機構とを有し、駆動手段の駆動によって走行する自走式の防水塗膜形成用ロボットであって、作業者が指定した上記駆動手段の動作パターンを指示信号として出力する操作手段と、上記動作パターンのデータが予め記憶される記憶部と、上記操作手段から指示信号が入力され、該指示信号に対応する動作パターンのデータを記憶部から取得し、該動作パターンのデータに基づいて上記駆動手段を制御する制御手段とを備える。すなわち、予め記憶された動作パターンデータに基づいて動作するので、防水塗膜形成用ロボットの操作性をさらに向上させ、施工時間をさらに短縮し、適切な方向転換方式を迅速に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの全体構成の概略を表した図であり、(a)は、構造の概略を示す上面図、(b)は、(a)のA−A’における矢視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの要部の機能構成を表したブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係わる操作BOX2の正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係わる塗装車両1を方向転換させる際の動作を説明するための図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係わる防水塗膜形成用ロボットの全体構成の概略を表した図であり、(a)は、構造の概略を示す上面図、(b)は、(a)のA−A’における矢視図である。
【符号の説明】
1……塗装車両
101,111,121,131……モータ(駆動手段,走行駆動手段)
102,112,122,132……旋回機構(駆動手段,走行駆動手段)
103,113,123,133……ロータリーエンコーダ(回転検出手段)
104,114,124,134……車輪(駆動手段)
110……記憶部
120……受信部
130……制御装置(制御手段)
2……操作BOX(操作手段)
140……車体
150……中空枠体
160……仕切り板
170……第1の往復動機構
180……第2の往復機構
191,192……吹付ノズル
193……骨材吹付ノズル
201〜203……供給配管
210……骨材タンク
220……ダクト
230……制御盤
X1,X2……液状防水材
X3……骨材
Y……床面

Claims (4)

  1. 液状防水材(X1,X2)を床面(Y)に噴射する防水材吹付ノズル(191,192)と、該防水材吹付ノズルを走行方向にほぼ垂直な横方向に往復動させる往復動機構(170,180)とを有し、駆動手段(101,111,121,131,102,112,122,132,104,114,124,134)の駆動によって走行する自走式の防水塗膜形成用ロボットであって、
    作業者が指定した前記駆動手段の動作パターンを指示信号として出力する操作手段(2)と、
    前記動作パターンのデータが予め記憶される記憶部(110)と、
    前記操作手段から指示信号が入力され、該指示信号に対応する動作パターンのデータを記憶部から取得し、該動作パターンのデータに基づいて前記駆動手段を制御する制御手段(130)と
    を備えることを特徴とする防水塗膜形成用ロボット。
  2. 前記駆動手段は、
    3つ以上の車輪と、
    前記車輪の内複数の車輪を各々独立して回転及び旋回させる走行駆動手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の防水塗膜形成用ロボット。
  3. 前記動作パターンのデータには、前記防水材吹付ノズルの前記液状防水材の噴射の開始あるいは停止を指示するデータも含まれており、制御手段は、この動作パターンのデータに基づいて、前記防水材吹付ノズルへの液状防水材の供給を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の防水塗膜形成用ロボット。
  4. 前記操作手段は、別体で設けられており、前記制御手段とは無線あるいは有線によって接続されることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の防水塗膜形成用ロボット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101990907B1 (ko) * 2019-02-26 2019-06-19 주식회사페트로산업 방수도막 도포장치 및 이를 사용한 방수 시공 방법
JP6913864B1 (ja) * 2020-10-23 2021-08-04 株式会社松栄防水 成膜装置

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