JPH0622577A - 電動機制御装置 - Google Patents
電動機制御装置Info
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- JPH0622577A JPH0622577A JP4194772A JP19477292A JPH0622577A JP H0622577 A JPH0622577 A JP H0622577A JP 4194772 A JP4194772 A JP 4194772A JP 19477292 A JP19477292 A JP 19477292A JP H0622577 A JPH0622577 A JP H0622577A
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- torque
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転機械がなじんだ状態で定格値ぎりぎりの
電動機を設定し、回転機械の使用の初期の状態でも、過
負荷保護による停止に至らせないような運転を可能に
し、また、加速時間の設定は回転機械がなじんだ最終状
態のままで、何ら途中での変更を必要としない電動機制
御装置を得る。 【構成】 トルク積算回路24は、電動機18の出力ト
ルクが定格トルク以上の場合には出力トルクを積算し、
その積算値が加速禁止設定器25内の加速禁止設定値を
超過した場合には電動機18を一定回転速度とし、その
後、積算値が減少して再加速設定器25内の再加速設定
値を下回った場合には電動機18を再加速する。
電動機を設定し、回転機械の使用の初期の状態でも、過
負荷保護による停止に至らせないような運転を可能に
し、また、加速時間の設定は回転機械がなじんだ最終状
態のままで、何ら途中での変更を必要としない電動機制
御装置を得る。 【構成】 トルク積算回路24は、電動機18の出力ト
ルクが定格トルク以上の場合には出力トルクを積算し、
その積算値が加速禁止設定器25内の加速禁止設定値を
超過した場合には電動機18を一定回転速度とし、その
後、積算値が減少して再加速設定器25内の再加速設定
値を下回った場合には電動機18を再加速する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転機械を回転させ
る電動機の回転速度や加速を制御する電動機制御装置に
関するものである。
る電動機の回転速度や加速を制御する電動機制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般の電動機の回転速度とトル
クの関係を示すトルク特性図である。図3において、横
軸Nは駆動する電動機の回転速度(回転数)、縦軸Tは
駆動する電動機のトルク、1は駆動する電動機に対する
負荷トルク、2はある規定時間で一定加速する場合の電
動機の必要トルク、3は駆動する電動機の定格トルク、
4は駆動する電動機の最大トルクを示す。また、a,b
は回転速度、cは発生トルクを示す。
クの関係を示すトルク特性図である。図3において、横
軸Nは駆動する電動機の回転速度(回転数)、縦軸Tは
駆動する電動機のトルク、1は駆動する電動機に対する
負荷トルク、2はある規定時間で一定加速する場合の電
動機の必要トルク、3は駆動する電動機の定格トルク、
4は駆動する電動機の最大トルクを示す。また、a,b
は回転速度、cは発生トルクを示す。
【0003】図4は、図3に示すようなトルク特性を有
する電動機における加速特性図である。図4において、
横軸tは時間、上側の縦軸Nは駆動する電動機の回転速
度(回転数)、下側の縦軸TMは駆動する電動機の発生
トルクを示す。
する電動機における加速特性図である。図4において、
横軸tは時間、上側の縦軸Nは駆動する電動機の回転速
度(回転数)、下側の縦軸TMは駆動する電動機の発生
トルクを示す。
【0004】図3及び図4に示されるように、電動機の
最大トルク4が必要トルク2より大きい範囲において
は、一定の加速度で加速されるが、その関係が逆転する
回転速度a以上の回転速度では加速度は徐々にゆるやか
になり、目標の回転速度bに達することになる。また、
回転速度a〜bの間、電動機の発生するトルクTMは最
大トルク4を維持し、回転速度が回転速度bに達する
と、負荷トルク1に対抗するトルクcが発生する。
最大トルク4が必要トルク2より大きい範囲において
は、一定の加速度で加速されるが、その関係が逆転する
回転速度a以上の回転速度では加速度は徐々にゆるやか
になり、目標の回転速度bに達することになる。また、
回転速度a〜bの間、電動機の発生するトルクTMは最
大トルク4を維持し、回転速度が回転速度bに達する
と、負荷トルク1に対抗するトルクcが発生する。
【0005】図3及び図4に示すような特性を得る代表
的な従来の電動機制御装置の構成ブロック図を図5に示
す。図5において、11は駆動される電動機18の目標
とする回転速度を示す目標回転速度信号を予め規定され
た加速時間の間出力する目標回転速度出力手段としての
傾斜信号発生器、12は傾斜信号発生器11からの目標
回転速度信号(基準信号)と電動機18の実回転速度を
示す実回転速度信号とを比較演算する速度演算手段とし
ての速度制御器、13は速度制御器12からの演算信号
に基づき電動機18の最大トルク値に対応する電流値を
制限する電流制限手段としての電流制限器、14は電流
制限器13からの制限電流と電動機18の実電流とを比
較演算する電流演算手段としての電流制御器、15は電
流制御器14からの演算信号に基づいて多数のパルス列
を作るモジュレータ、16はモジュレータ15からのパ
ルス列に基づいて周波数を可変したり電圧を可変したり
して電動機18を駆動する駆動手段としてのインバータ
装置、17は電動機18の実電流を検出する実電流検出
手段としての変流器、19は速度制御器12に与える実
回転速度を検出する実回転速度検出手段としてのパルス
発生器である。
的な従来の電動機制御装置の構成ブロック図を図5に示
す。図5において、11は駆動される電動機18の目標
とする回転速度を示す目標回転速度信号を予め規定され
た加速時間の間出力する目標回転速度出力手段としての
傾斜信号発生器、12は傾斜信号発生器11からの目標
回転速度信号(基準信号)と電動機18の実回転速度を
示す実回転速度信号とを比較演算する速度演算手段とし
ての速度制御器、13は速度制御器12からの演算信号
に基づき電動機18の最大トルク値に対応する電流値を
制限する電流制限手段としての電流制限器、14は電流
制限器13からの制限電流と電動機18の実電流とを比
較演算する電流演算手段としての電流制御器、15は電
流制御器14からの演算信号に基づいて多数のパルス列
を作るモジュレータ、16はモジュレータ15からのパ
ルス列に基づいて周波数を可変したり電圧を可変したり
して電動機18を駆動する駆動手段としてのインバータ
装置、17は電動機18の実電流を検出する実電流検出
手段としての変流器、19は速度制御器12に与える実
回転速度を検出する実回転速度検出手段としてのパルス
発生器である。
【0006】次に図3〜図5に基づいて、この従来例の
動作について説明する。電動機18を目標とする回転速
度にするための速度指令として回転速度bの回転速度信
号が傾斜信号発生器11に入力されると、予め規定され
た加速時間に基づく加速度で電動機18の実回転速度は
回転速度aまで上昇する。この回転速度aまでは速度制
御器12からの演算信号である電流指令出力は電動機1
8の最大トルク4に対応する電流の制限値に達しない
が、実回転速度が回転速度aに達しそれを越えると、必
要トルク2>最大トルク4となり、その制限値を維持す
る。したがって、電動機18の実回転速度の加速(上
昇)は、これまでの加速度を維持することができなくな
り、規定時間を超過して実回転速度は目標の回転速度b
に到達することになる。
動作について説明する。電動機18を目標とする回転速
度にするための速度指令として回転速度bの回転速度信
号が傾斜信号発生器11に入力されると、予め規定され
た加速時間に基づく加速度で電動機18の実回転速度は
回転速度aまで上昇する。この回転速度aまでは速度制
御器12からの演算信号である電流指令出力は電動機1
8の最大トルク4に対応する電流の制限値に達しない
が、実回転速度が回転速度aに達しそれを越えると、必
要トルク2>最大トルク4となり、その制限値を維持す
る。したがって、電動機18の実回転速度の加速(上
昇)は、これまでの加速度を維持することができなくな
り、規定時間を超過して実回転速度は目標の回転速度b
に到達することになる。
【0007】この場合の加速完了までの時間(加速時
間)が設定値を超過するのは、必要トルク2>最大トル
ク4の関係がある以上どうしようもない訳で、加速時間
の設定をもっと長くして、必要トルク2<最大トルク4
という関係になるようにしなければ、一律の加速度で加
速することはできない。
間)が設定値を超過するのは、必要トルク2>最大トル
ク4の関係がある以上どうしようもない訳で、加速時間
の設定をもっと長くして、必要トルク2<最大トルク4
という関係になるようにしなければ、一律の加速度で加
速することはできない。
【0008】ところで、図4に示した斜線部分は電動機
18が定格値(定格トルク3)を超過して運転している
部分であり、この面積が許容値を越すと図示しない過負
荷保護装置で過負荷を検出し、電動機18を停止させ
る。したがって、電動機18は目標回転速度bには達し
ないことになる。また、加速時間をもっと長くして、一
律の加速度となるようにした場合にも、定格値を超過し
た部分の面積は上記と同一となって過負荷となり過負荷
保護装置は電動機18を停止させる。
18が定格値(定格トルク3)を超過して運転している
部分であり、この面積が許容値を越すと図示しない過負
荷保護装置で過負荷を検出し、電動機18を停止させ
る。したがって、電動機18は目標回転速度bには達し
ないことになる。また、加速時間をもっと長くして、一
律の加速度となるようにした場合にも、定格値を超過し
た部分の面積は上記と同一となって過負荷となり過負荷
保護装置は電動機18を停止させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、軸受を使っ
て給油をしながら回転する機械は、組立て初期の負荷ト
ルクと、なじんだ後の負荷トルクには差がある。当然な
じんだ状態に移行するには、初期の負荷トルクに対抗す
るだけの電動機トルクが必要な訳で、どうしても定格値
の大きな電動機を選定することになる。また、ぎりぎり
の定格値の電動機に設定にすれば、加速完了迄の時間が
目標値より延び、初期には、電動機を目標回転速度まで
到達させるには設定回転速度を低めに設定しておき、機
械がなじんでくるに従い、目標回転速度を少しづつ増加
させて完全になじんだ状態で所期の設定値とするように
している。したがって、従来の電動機制御装置は、なじ
み運転に時間を要し、目標回転速度設定変更を何度も繰
返さなければならない等の問題点があった。
て給油をしながら回転する機械は、組立て初期の負荷ト
ルクと、なじんだ後の負荷トルクには差がある。当然な
じんだ状態に移行するには、初期の負荷トルクに対抗す
るだけの電動機トルクが必要な訳で、どうしても定格値
の大きな電動機を選定することになる。また、ぎりぎり
の定格値の電動機に設定にすれば、加速完了迄の時間が
目標値より延び、初期には、電動機を目標回転速度まで
到達させるには設定回転速度を低めに設定しておき、機
械がなじんでくるに従い、目標回転速度を少しづつ増加
させて完全になじんだ状態で所期の設定値とするように
している。したがって、従来の電動機制御装置は、なじ
み運転に時間を要し、目標回転速度設定変更を何度も繰
返さなければならない等の問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、回転機械がなじんだ状態で定
格値ぎりぎりの電動機を設定し、回転機械の使用の初期
の状態でも、過負荷保護による停止に至らせないような
運転を可能にし、また、加速時間の設定は回転機械がな
じんだ最終状態のままで、何ら途中での変更を必要とし
ない電動機制御装置を提供することを目的とする。
るためになされたもので、回転機械がなじんだ状態で定
格値ぎりぎりの電動機を設定し、回転機械の使用の初期
の状態でも、過負荷保護による停止に至らせないような
運転を可能にし、また、加速時間の設定は回転機械がな
じんだ最終状態のままで、何ら途中での変更を必要とし
ない電動機制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機制
御装置は、電動機18の加速を禁止させるための加速禁
止設定値が予め設定された加速禁止設定手段(加速禁止
設定器25)と、電動機18の定格トルクが予め設定さ
れた定格トルク設定手段(定格トルク設定器27)と、
電動機18を再加速するための再加速設定値が予め設定
された再加速設定手段(再加速設定器26)と、実電流
検出手段(変流器17)からの検出実電流に基づいて検
出された電動機18の出力トルクが上記定格トルク以上
の場合には該出力トルクの積算を行ない、その積算値が
上記加速禁止設定値を超過した場合には電動機18を一
定回転速度になるように目標回転速度出力手段(傾斜信
号発生器11)を制御し、その後、上記積算値が減少し
て上記再加速設定値を下回った場合には電動機18を再
加速させるようにして上記目標回転速度出力手段を制御
するトルク積算手段(トルク積算回路24)とを備えた
ものである。
御装置は、電動機18の加速を禁止させるための加速禁
止設定値が予め設定された加速禁止設定手段(加速禁止
設定器25)と、電動機18の定格トルクが予め設定さ
れた定格トルク設定手段(定格トルク設定器27)と、
電動機18を再加速するための再加速設定値が予め設定
された再加速設定手段(再加速設定器26)と、実電流
検出手段(変流器17)からの検出実電流に基づいて検
出された電動機18の出力トルクが上記定格トルク以上
の場合には該出力トルクの積算を行ない、その積算値が
上記加速禁止設定値を超過した場合には電動機18を一
定回転速度になるように目標回転速度出力手段(傾斜信
号発生器11)を制御し、その後、上記積算値が減少し
て上記再加速設定値を下回った場合には電動機18を再
加速させるようにして上記目標回転速度出力手段を制御
するトルク積算手段(トルク積算回路24)とを備えた
ものである。
【0012】
【作用】電動機18の出力トルクが定格トルク以上の場
合には出力トルクが積算され、その積算値が加速禁止設
定値を超過した場合には電動機18は一定回転速度とな
り、その後、積算値が減少して再加速設定値を下回った
場合には電動機18は再加速される。即ち、電動機18
の過負荷保護検出レベルに掛らないように、電動機18
は加速、一定速、再加速を繰り返す。
合には出力トルクが積算され、その積算値が加速禁止設
定値を超過した場合には電動機18は一定回転速度とな
り、その後、積算値が減少して再加速設定値を下回った
場合には電動機18は再加速される。即ち、電動機18
の過負荷保護検出レベルに掛らないように、電動機18
は加速、一定速、再加速を繰り返す。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例に係る電動機制御
装置の構成ブロック図である。図1において、図5に示
す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、その
説明を省略する。図1において、25は電動機18の加
速を禁止させるための加速禁止設定値が予め設定された
加速禁止設定手段としての加速禁止設定器、27は電動
機18の定格トルクが予め設定された定格トルク設定手
段としての定格トルク設定器、26は電動機18を再加
速するための再加速設定値が予め設定された再加速設定
手段としての再加速設定器である。24は変流器17か
らの検出実電流に基づいて検出された電動機18の出力
トルクが上記定格トルク以上の場合には該出力トルクの
積算を行ない、その積算値が上記加速禁止設定値を超過
した場合には、電動機18を一定回転速度になるように
傾斜信号発生器11を制御し、その後、その積算値が減
少して上記再加速設定値を下回った場合には電動機18
を加速させるように傾斜信号発生器11を制御するトル
ク積算手段としてのトルク積算回路24である。21は
駆動される電動機18の目標とする回転速度を設定する
速度設定器、22はトルク積算回路24の出力により加
速を指令したり切ったりする加速入切スイッチ、23は
加速入切スイッチ22が「切」となった時の加速の指令
値を保持する速度基準値記憶回路である。即ち、速度基
準値記憶回路23は加速入切スイッチ22が「切」とな
った時の傾斜信号発生器11の回転速度を保持し再加速
時に現速度よりスムーズに加速させるためのものであ
る。
装置の構成ブロック図である。図1において、図5に示
す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、その
説明を省略する。図1において、25は電動機18の加
速を禁止させるための加速禁止設定値が予め設定された
加速禁止設定手段としての加速禁止設定器、27は電動
機18の定格トルクが予め設定された定格トルク設定手
段としての定格トルク設定器、26は電動機18を再加
速するための再加速設定値が予め設定された再加速設定
手段としての再加速設定器である。24は変流器17か
らの検出実電流に基づいて検出された電動機18の出力
トルクが上記定格トルク以上の場合には該出力トルクの
積算を行ない、その積算値が上記加速禁止設定値を超過
した場合には、電動機18を一定回転速度になるように
傾斜信号発生器11を制御し、その後、その積算値が減
少して上記再加速設定値を下回った場合には電動機18
を加速させるように傾斜信号発生器11を制御するトル
ク積算手段としてのトルク積算回路24である。21は
駆動される電動機18の目標とする回転速度を設定する
速度設定器、22はトルク積算回路24の出力により加
速を指令したり切ったりする加速入切スイッチ、23は
加速入切スイッチ22が「切」となった時の加速の指令
値を保持する速度基準値記憶回路である。即ち、速度基
準値記憶回路23は加速入切スイッチ22が「切」とな
った時の傾斜信号発生器11の回転速度を保持し再加速
時に現速度よりスムーズに加速させるためのものであ
る。
【0014】図2はこの実施例による電動機18の加速
特性図である。図2において横軸tは時間、上側の縦軸
Nは電動機18の回転速度(回転数)、下側の縦軸TM
は電動機18の出力トルク、dは電動機18の定格トル
クを示す。また、斜線部Aは加速時の出力トルクの積算
値に相当する面積、Bは一定速時の同じく面積、Cは再
加速時の同じく面積、Dは一定速時の同じく面積であ
る。なお、B=C=Dである。
特性図である。図2において横軸tは時間、上側の縦軸
Nは電動機18の回転速度(回転数)、下側の縦軸TM
は電動機18の出力トルク、dは電動機18の定格トル
クを示す。また、斜線部Aは加速時の出力トルクの積算
値に相当する面積、Bは一定速時の同じく面積、Cは再
加速時の同じく面積、Dは一定速時の同じく面積であ
る。なお、B=C=Dである。
【0015】次に図1及び図2を参照してこの実施例の
動作について説明する。まず、電動機18の目標とする
回転速度が速度設定器21に設定され、その回転速度信
号が加速入切スイッチ22の「入」により速度基準値記
憶回路23に記憶され、その記憶された回転速度信号が
傾斜信号発生器11に入力され、従来例で説明したよう
に電動機18が駆動される。ここで、トルク積算回路2
4は、変流器17からの検出実電流に基づいて電動機1
8の出力トルクを検出し、その出力トルクが定格トルク
設定器27に設定された定格トルクd(図2参照)以上
であった場合にはその出力トルクの積算(図2中の面積
A)を行なう。そして、その積算値が加速禁止設定器2
5に設定された加速禁止設定値を超過した場合には、ト
ルク積算回路24は加速入切スイッチ22を「切」と
し、傾斜信号発生器11からの回転速度信号を現状のま
まとし、電動機18を一定速度に維持させる。その後、
トルク積算回路24での積算値は減少し(図2中の面積
B)、再加速設定器26に設定された再加速設定値を下
回った場合には、トルク積算回路24は加速入切スイッ
チ22を再度「入」とし、電動機18を加速させる(図
2中の面積C)。このような動作により、電動機18は
加速、一定速、再加速を繰り返す。
動作について説明する。まず、電動機18の目標とする
回転速度が速度設定器21に設定され、その回転速度信
号が加速入切スイッチ22の「入」により速度基準値記
憶回路23に記憶され、その記憶された回転速度信号が
傾斜信号発生器11に入力され、従来例で説明したよう
に電動機18が駆動される。ここで、トルク積算回路2
4は、変流器17からの検出実電流に基づいて電動機1
8の出力トルクを検出し、その出力トルクが定格トルク
設定器27に設定された定格トルクd(図2参照)以上
であった場合にはその出力トルクの積算(図2中の面積
A)を行なう。そして、その積算値が加速禁止設定器2
5に設定された加速禁止設定値を超過した場合には、ト
ルク積算回路24は加速入切スイッチ22を「切」と
し、傾斜信号発生器11からの回転速度信号を現状のま
まとし、電動機18を一定速度に維持させる。その後、
トルク積算回路24での積算値は減少し(図2中の面積
B)、再加速設定器26に設定された再加速設定値を下
回った場合には、トルク積算回路24は加速入切スイッ
チ22を再度「入」とし、電動機18を加速させる(図
2中の面積C)。このような動作により、電動機18は
加速、一定速、再加速を繰り返す。
【0016】この実施例では、過負荷分トルクの積算値
が過負荷規定値の90%になるまでは、従来通りに加速
する。一旦積算値が90%に達すると、加速を止め一定
速で運転する。一定速で運転すると電動機18の出力ト
ルクは定格トルクを下回り、過負荷分トルクの積算値は
徐々に減少する。そして積算値が70%となった時に再
加速する。再加速により、積算値は再び上昇し、90%
になると一定速の運転とする。このように、トルクの積
算値が規定値を上回らないように加速→一定速→再加速
と繰り返せば、電動機18を停止させることなく、目標
回転速度まで加速することが可能となる。なお、上記の
90%や70%は説明を分り易くするための値であるの
で、この値に特にこだわる必要はない。
が過負荷規定値の90%になるまでは、従来通りに加速
する。一旦積算値が90%に達すると、加速を止め一定
速で運転する。一定速で運転すると電動機18の出力ト
ルクは定格トルクを下回り、過負荷分トルクの積算値は
徐々に減少する。そして積算値が70%となった時に再
加速する。再加速により、積算値は再び上昇し、90%
になると一定速の運転とする。このように、トルクの積
算値が規定値を上回らないように加速→一定速→再加速
と繰り返せば、電動機18を停止させることなく、目標
回転速度まで加速することが可能となる。なお、上記の
90%や70%は説明を分り易くするための値であるの
で、この値に特にこだわる必要はない。
【0017】上記実施例によれば、電動機の過負荷保護
検出レベルに掛らないように加速→一定速→再加速を繰
り返すので、目標回転速度や目標加速時間の設定を何ら
変更することなしに、組立て初期からなじんだ状態まで
運転が可能で、また、回転機械がなじんでくるにつれ、
加速パターンは直線的となり、最後には目標通りのパタ
ーンで加速可能となる。
検出レベルに掛らないように加速→一定速→再加速を繰
り返すので、目標回転速度や目標加速時間の設定を何ら
変更することなしに、組立て初期からなじんだ状態まで
運転が可能で、また、回転機械がなじんでくるにつれ、
加速パターンは直線的となり、最後には目標通りのパタ
ーンで加速可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電動機の
出力トルクが定格トルク以上の場合には出力トルクを積
算し、その積算値が加速禁止設定値を超過した場合には
電動機を一定回転速度とし、その後、その積算値が減少
して再加速設定値を下回った場合には電動機を再加速す
るように構成したので、回転機械がなじんだ状態で定格
値ぎりぎりの電動機を設定でき、回転機械の使用の初期
の状態でも、過負荷保護による停止に至らせないような
運転が可能となり、また、加速時間の設定は回転機械が
なじんだ最終状態のままで、何ら途中での変更を必要と
しないという効果が得られる。即ち、本発明によれば、
負荷トルクが電動機定格トルク以下であれば、過負荷保
護により停止させることなく目標回転速度まで加速する
ことが可能である。また、回転機械がなじんでくると、
負荷トルクが徐々に減少してゆき次第に加速時間が目標
値に近づいてくる。また、加速時間の設定は、設計値を
初期に設定するだけで途中での変更を必要としない等の
効果を得ることができる。
出力トルクが定格トルク以上の場合には出力トルクを積
算し、その積算値が加速禁止設定値を超過した場合には
電動機を一定回転速度とし、その後、その積算値が減少
して再加速設定値を下回った場合には電動機を再加速す
るように構成したので、回転機械がなじんだ状態で定格
値ぎりぎりの電動機を設定でき、回転機械の使用の初期
の状態でも、過負荷保護による停止に至らせないような
運転が可能となり、また、加速時間の設定は回転機械が
なじんだ最終状態のままで、何ら途中での変更を必要と
しないという効果が得られる。即ち、本発明によれば、
負荷トルクが電動機定格トルク以下であれば、過負荷保
護により停止させることなく目標回転速度まで加速する
ことが可能である。また、回転機械がなじんでくると、
負荷トルクが徐々に減少してゆき次第に加速時間が目標
値に近づいてくる。また、加速時間の設定は、設計値を
初期に設定するだけで途中での変更を必要としない等の
効果を得ることができる。
【図1】この発明の一実施例に係る電動機制御装置の構
成ブロック図である。
成ブロック図である。
【図2】この実施例による電動機の加速特性図である。
【図3】一般の電動機の回転速度とトルクの関係を示す
トルク特性図である。
トルク特性図である。
【図4】図3に示すようなトルク特性を有する電動機に
おける加速特性図である。
おける加速特性図である。
【図5】従来の電動機制御装置の構成ブロック図であ
る。
る。
11 傾斜信号発生器(目標回転速度出力手段) 12 速度制御器(速度演算手段) 13 電流制限器(電流制限手段) 14 電流制御器(電流演算手段) 16 インバータ装置(駆動手段) 17 変流器(実電流検出手段) 18 電動機 19 パルス発生器(実回転速度検出手段) 24 トルク積算回路(トルク積算手段) 25 加速禁止設定器(加速禁止設定手段) 26 再加速設定器(再加速設定手段) 27 定格トルク設定器(定格トルク設定手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動される電動機の目標とする回転速度
を示す目標回転速度信号を予め規定された加速時間の間
出力する目標回転速度出力手段と、この目標回転速度出
力手段からの目標回転速度信号と上記電動機の実回転速
度を示す実回転速度信号とを比較演算する速度演算手段
と、この速度演算手段からの演算信号に基づき上記電動
機の最大トルク値に対応する電流値を制限する電流制限
手段と、この電流制限手段からの制限電流と上記電動機
の実電流を比較演算する電流演算手段と、この電流演算
手段からの演算信号に基づいて上記電動機を駆動させる
駆動手段と、上記電動機の実電流を検出して上記電流演
算手段に与える実電流検出手段と、上記速度演算手段に
与える実回転速度を検出する実回転速度検出手段とを備
えた電動機制御装置において、上記電動機の加速を禁止
させるための加速禁止設定値を設定する加速禁止設定手
段と、上記電動機の定格トルクを設定する定格トルク設
定手段と、上記電動機を再加速するための再加速設定値
を設定する再加速設定手段と、上記実電流検出手段から
の検出実電流に基づいて検出された上記電動機の出力ト
ルクが上記定格トルク以上の場合には該出力トルクの積
算を行ない、その積算値が上記加速禁止設定値を超過し
た場合には上記電動機を一定回転速度になるように上記
目標回転速度出力手段を制御し、その後、上記積算値が
減少して上記再加速設定値を下回った場合には上記電動
機を再加速させるように上記目標回転速度出力手段を制
御するトルク積算手段とを設けたことを特徴とする電動
機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194772A JPH0622577A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 電動機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194772A JPH0622577A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 電動機制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622577A true JPH0622577A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16329991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4194772A Pending JPH0622577A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 電動機制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622577A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163927A (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-17 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 圧縮機制御システム及び電動機制御装置並びに電動機制御方法 |
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JP2016538463A (ja) * | 2013-11-14 | 2016-12-08 | オーリコン レイボルド バキューム ゲーエムベーハー | 制御デバイスの入力電流を制限する、真空ポンプの加速のための制御方法 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4194772A patent/JPH0622577A/ja active Pending
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