JPH062256U - 電源用ダイオードの診断回路 - Google Patents
電源用ダイオードの診断回路Info
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- JPH062256U JPH062256U JP9769591U JP9769591U JPH062256U JP H062256 U JPH062256 U JP H062256U JP 9769591 U JP9769591 U JP 9769591U JP 9769591 U JP9769591 U JP 9769591U JP H062256 U JPH062256 U JP H062256U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電源用ダイオードの良,不良を識別すること
のできる電源用ダイオードの診断回路を得ることであ
る。 【構成】 バッテリ電圧を昇圧し負荷に給電する直流電
源の出力コンデンサーの端子電圧を検出する検出手段
と、電源投入後所定時間経過した時点での前記検出手段
により検出した前記出力コンデンサーの端子電圧の大き
さに基づいて前記直流電源に並列接続された電源用ダイ
オードの良,不良を識別する電源用ダイオード不良識別
手段とから構成される。
のできる電源用ダイオードの診断回路を得ることであ
る。 【構成】 バッテリ電圧を昇圧し負荷に給電する直流電
源の出力コンデンサーの端子電圧を検出する検出手段
と、電源投入後所定時間経過した時点での前記検出手段
により検出した前記出力コンデンサーの端子電圧の大き
さに基づいて前記直流電源に並列接続された電源用ダイ
オードの良,不良を識別する電源用ダイオード不良識別
手段とから構成される。
Description
【0001】
この考案は、たとえばエアーバッグシステムに用いて好適な電源用ダイオード の診断回路に関し、さらに詳しくは、電源用ダイオードの良,不良を識別する電 源用ダイオードの診断回路に関する。
【0002】
図5は、エアーバッグシステムに用いられる電源回路の構成を示す電気回路図 である。 この図において、1は車載バッテリ、2は車載バッテリ1に接続されたイグニ ッションスイッチ、3はコントローラ、4はエアーバッグ展開用直流電源である 。 エアーバッグ展開用直流電源4は、車載バッテリ1からイグニッションスイッ チ2を介してコントローラ3に供給するバッテリ電圧を昇圧用のDC−DCコン バータ5で昇圧し、抵抗6を介して出力コンデンサー7に充電する。 この出力コンデンサー7は、スクイーブ20に電力を供給する必要から大容量 のコンデンサーとなっている。 エアーバッグ展開用直流電源4では、電源用ダイオード8a,8b,8cによ り電流の逆流を防止すると共に、ダイオード9により出力コンデンサー7への電 流を突入を防止している。 また、前記電源用ダイオード8a,8cは、イグニッションスイッチ2がオン されてから前記出力コンデンサー7の端子電圧が所定の大きさに上昇するまでの 時間を短縮させる機能を有している。
【0003】 10はマイクロコンピュータからなる診断回路、11は診断回路用電源部であ り、車載バッテリ1からバッテリ電圧が供給され、診断回路10へ所定の電力を 供給する。 11aは診断回路用電源部11の入力側に接続されたバックアップコンデンサ ーである。 このバックアップコンデンサー11aの容量は、前記出力コンデンサー7のそ れと比較して小さいものである。
【0004】 12は記録部であり、診断回路10との間でデータの授受を行う。 14,15,16,17,18,19は車体各部に設けられた衝突検出回路で あり、夫々所定以上の加速度の変化で入出力間を閉成する加速度スイッチ14a ,15a,16a,17a,18a,19aと抵抗14b,15b,16b,1 7b,18b,19bとを夫々並列にして構成されている。
【0005】 20はステアリング部に設けられたスクイーブである。このスクイーブ20は 、ステアリング部に設けられたエアーバッグ(図示せず)を展開するための火薬 に点火する電極である。 21は、前記スクイーブ20と車体側に設けられたコントローラ3とを電気的 に接続するために、ステアリング軸の周囲に巻回されたフレキシブルコードによ る渦巻ケーブルである。この渦巻ケーブル21と前記スクイーブ20とによりエ アーバッグを展開させる作動制御部20Aを構成している。
【0006】 3a〜3nは前記コントローラ3の出力端子である。出力端子3aは、衝突検 出回路14−出力端子13b−出力端子3e−渦巻ケーブル21−スクイーブ2 0−出力端子3fを介してラインL1に接続されている。 出力端子3h,3j,3l,3nはラインL2に接続されている。 出力端子3aと3c,3d間には衝突検出回路15が接続されている。 また、出力端子3gと3h間、出力端子3iと3j間、出力端子3kと31間 、出力端子3mと3n間には、夫々衝突検出回路16,17,18,19が接続 されている。
【0007】 出力端子3h,3j,3l,3nは、ラインL2に接続されている。ラインL 2はアースされている。 また、コントローラ3内の診断回路10は、コネクタハーネス30,スイッチ SWを介してアースされると共にコネクタハーネス31により警報ランプLaを 介してアースされている。
【0008】 次に、動作について説明する。イグニッションスイッチ2を閉成すると、車載 バッテリ1から供給されるバッテリ電圧は、DC−DCコンバータ5で昇圧され て、抵抗6と出力コンデンサー7で決る時定数でダイオード8cを介して出力コ ンデンサー7に充電され、車載バッテリ1の電圧よりも常に高い電圧が出力コン デンサー7に充電されている。 診断回路10は、抵抗14b〜19bの夫々に発生する電圧等のデータを基に 、加速度スイッチ14a〜19aのいずれかが短絡に近い状態になって、抵抗1 4b〜19bの端子間に発生する電圧が正常値と異なった値になった場合などに は、その状態が故障によるものなのか、あるいは事故による衝突によるものか等 を判定して記録部12に記憶する。 また、記録部12は、衝突によって加速度スイッチ14a〜19aのいずれが オンしたか等の情報を記憶する。 上記構成において、車両が衝突して所定以上の負の加速度が発生し、加速度ス イッチ14a,15aのいずれかと加速度スイッチ16a〜19aのいずれかが オンすると、出力コンデンサー7に充電された電荷が、たとえば、破線のように 流れ、スクイーブ20が発熱し、火薬に点火され、エアーバッグが展開される。
【0009】
上述したエアーバッグシステムに用いられる電源回路では、出力コンデンサー 7は、スクイーブ20に電力を供給する必要から大容量のコンデンサーとなって いるので、イグニッションスイッチ2がオンされてから前記出力コンデンサー7 の端子電圧が所定の大きさに上昇するまで比較的長い時間を要する。 このため、前記DC−DCコンバータ5には、出力コンデンサー7の端子電圧 が所定の大きさまで上昇する時間を短縮させるために電源用ダイオード8a,8 cが並列接続されているが、これら電源用ダイオードが劣化しオープンの状態と なると、DC−DCコンバータ5の動作不良あるいは出力コンデンサー7の端子 電圧が所定の大きさまで上昇する時間が長くなる等の問題点が生じ、この電源回 路により駆動されるエアーバッグシステムの信頼性の低下につながる。 このため、これら電源用ダイオード8a,8cの良,不良を診断する診断回路 が必要とされるが、このような診断回路は設けられていないという問題点がある 。
【0010】 この考案は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電源用ダイ オードの良,不良を識別することのできる電源用ダイオードの診断回路を提供す ることである。
【0011】
この考案の電源用ダイオードの診断回路によれば、バッテリ電圧を昇圧し負荷 に給電する直流電源における出力コンデンサーの端子電圧を検出する検出手段と 、電源投入後所定時間経過した時点での前記検出手段により検出した前記出力コ ンデンサーの端子電圧の大きさに基づいて前記直流電源に並列接続された電源用 ダイオードの良,不良を識別する電源用ダイオード不良識別手段とから構成され る。
【0012】
この考案における電源用ダイオードの診断回路は、直流電源における出力コン デンサーの端子電圧を検出し、電源投入後所定時間経過した時点での前記検出手 段により検出した前記出力コンデンサーの端子電圧の大きさに基づいて前記直流 電源に並列接続された電源用ダイオードの良,不良を識別する。
【0013】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。 図1は、この考案の電源用ダイオードの診断回路がエアーバッグシステムの電 源回路に用いられた場合の一実施例を示す電気回路図、図2は診断回路10の構 成を示すブロック図である。図1において図5と同一の部分については同一の符 号を付し説明を省略する。
【0014】 診断回路10,記録部12には診断回路用電源部11により電力が供給されて いる。 診断回路10は、図2に示すようにマイクロコンピュータ10aおよび出力コ ンデンサー7の端子電圧をディジタルデータに変換しマイクロコンピュータ10 aに供給するA/Dコンバータ10bから構成されている。 マイクロコンピュータ10aは、CPU10c,RAM10d,ROM10e および複数のインターフェース10f,10j,10h,10iと表示部10g ,CPU10cと前記各インターフェースとを接続するバス10kにより構成さ れている。 ROM10eには、出力コンデンサー7の端子電圧の正常値データVCnを格 納したレジスタRが構成されている。
【0015】 図1に戻り、39は前記出力コンデンサー7のプラス側端子と診断回路10の A/Dコンバータ10bとを接続している端子電圧検出ラインである。 スイッチングレギュレータ40の入力端子は、出力コンデンサー7のプラス側 の端子に接続されている。 スイッチングレギュレータ40の出力端子は、ダイオード41のアノード側に 接続されている。 ダイオード41のカソード側は、診断回路用電源部11の入力端子に接続され ている。 スイッチングレギュレータ40は、出力コンデンサー7に蓄えられたエネルギ ーをダイオード41を介して診断回路用電源部11に供給している。
【0016】 次に、診断回路10により電源用ダイオード8a,8cの良,不良を識別する 場合の動作について図3に示すフローチャートを参照して説明する。 まず、各種のイニシャライズがされた後、ステップS1においてCPU10c は、イグニッションスイッチ2の状態がオフからオンになったことを識別する。 ステップS1において、イグニッションスイッチ2の状態がオフからオンにな ったことを識別すると、ステップS2に進む。 ステップS2では、イグニッションスイッチ2の状態がオフからオンになった 時点から時間t1が経過したか否かが判断され、時間t1が経過したと判断され るとステップS3に進む。 ステップS3では、出力コンデンサー7の端子電圧データVCt1をA/Dコ ンバータ10bを介して取り込む。
【0017】 次いで、ステップS4に進み、レジスタRに格納されてある出力コンデンサー 7の端子電圧の正常値データVCnを読み出すと共に、この正常値データVCn と前記ステップS3で取り込んだ出力コンデンサー7の端子電圧データVCt1 とを比較する。 VCt1≧VCnの条件を満足していると判断するとステップS1に戻る。 一方、VCt1≧VCnの条件を満足していないと判断すると、ステップS5 に進み、電源用ダイオードが不良であると判断し、表示部10gにおいて不良表 示をおこなう。
【0018】 図4は、診断回路10により電源用ダイオード8a,8cの良,不良を識別す る場合の原理を模式的に示した説明図であり、#1は電源用ダイオード8a,8 cが故障してオープンになった場合の出力コンデンサー7の端子電圧の上昇曲線 であり、#2は電源用ダイオード8a,8cが正常に動作しているときの上昇曲 線である。 なお、VDは電源用ダイオード8a,8cにおける電圧降下量である。
【0019】 この図からも明らかなように、イグニッションスイッチ2の状態がオフからオ ンになった時点から時間t1が経過した時点での出力コンデンサー7の端子電圧 VCt1の大きさが出力コンデンサー7の端子電圧の正常値データVCnよりも 大きいか小さいかにより電源用ダイオードの良,不良を識別することが出来る。
【0020】 また、大事故によりイグニッションスイッチ2とコントローラ3との間(断線 位置をXで示す)で断線が生じると、図3に示す電源回路では、診断回路用電源 部11の入力端子に接続されたバックアップコンデンサー11aにより、診断回 路10,記録部12がバックアップされることになる。 この時のバックアップ時間T1は
【0021】
【数1】
【0022】 で表わされる。 ここで、V3は診断回路用電源部11の最低入力電圧、V1はバックアップが 開始される時のバックアップコンデンサー11aから診断回路用電源部11側を 見たときの合成インピーダンスである。
【0023】 これに対し、出力コンデンサー7によりバックアップされるときのバックアッ プ時間T2は
【0024】
【数2】
【0025】 により表わされる。 ここで、V6はスイッチングレギュレータ40の最低入力電圧、C2は出力コ ンデンサー7の容量、R1の出力コンデンサー7からスイッチングレギュレータ 40側を見たときの合成インピーダンス、V4はバックアップが開始される際の 出力コンデンサー7の端子電圧である。
【0026】 診断回路10および記録部12へのバックアップ時間Tは、出力コンデンサー 7によるバックアップ時間T2とバックアップコンデンサー11aによるバック アップ時間T1の和であるので
【0027】
【数3】
【0028】 で表わすことができ、バックアップ時間が延長される。 なお、スイッチングレギュレータ40は、3端子レギュレータ等のいわゆるシ リーズレギュレータを使用することも可能である。 さらに、スイッチングレギュレータ40を用いることなく、出力コンデンサー 7のプラス側端子を直接診断回路用電源部11の入力端子に接続してもよい。
【0029】
この考案によれば、電源投入後所定時間経過した時点での出力コンデンサーの 端子電圧の大きさに基づいて直流電源に並列接続された電源用ダイオードの良, 不良を識別することができる。
【図1】この考案の電源用ダイオードの診断回路がエア
ーバッグシステムの電源回路に用いられた場合の一実施
例を示す電気回路図である。
ーバッグシステムの電源回路に用いられた場合の一実施
例を示す電気回路図である。
【図2】診断回路の構成を示すブロック図である。
【図3】電源用ダイオードの良,不良の識別動作を説明
するためのフローチャートである。
するためのフローチャートである。
【図4】電源用ダイオードの良,不良を識別する場合の
原理を模式的に示した説明図である。
原理を模式的に示した説明図である。
【図5】エアーバッグシステムに用いられる電源回路の
構成を示す電気回路図である。
構成を示す電気回路図である。
4 エアーバッグ展開用直流電源(直流電源) 7 出力コンデンサー 8a 電源用ダイオード 8c 電源用ダイオード 10 診断回路(電源用ダイオード不良識別手段) 10a マイクロコンピュータ 10c CPU 10d RAM 10e ROM R レジスタ 10k バス 10b A/Dコンバータ(検出手段) 39 端子電圧検出ライン 14 衝突検出回路(以下負荷) 14a 加速度スイッチ 14b 抵抗 15 衝突検出回路 15a 加速度スイッチ 15b 抵抗 16 衝突検出回路 16a 加速度スイッチ 17 衝突検出回路 17a 加速度スイッチ 17b 抵抗 18 衝突検出回路 18a 加速度スイッチ 18b 抵抗 19 衝突検出回路 19a 加速度スイッチ 19b 抵抗 20 スクイーブ 20A 作動制御部 21 渦巻ケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 バッテリ電圧を昇圧し負荷に給電する直
流電源における出力コンデンサーの端子電圧を検出する
検出手段と、電源投入後所定時間経過した時点での前記
検出手段により検出した前記出力コンデンサーの端子電
圧を大きさに基づいて前記直流電源に並列接続された電
源用ダイオードの良,不良を識別する電源用ダイオード
不良識別手段とから構成される電源用ダイオードの診断
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9769591U JPH0714920Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 電源用ダイオードの診断回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9769591U JPH0714920Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 電源用ダイオードの診断回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062256U true JPH062256U (ja) | 1994-01-14 |
JPH0714920Y2 JPH0714920Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=14199082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9769591U Expired - Lifetime JPH0714920Y2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 電源用ダイオードの診断回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714920Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002369510A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空調装置 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP9769591U patent/JPH0714920Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002369510A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空調装置 |
JP4595248B2 (ja) * | 2001-06-06 | 2010-12-08 | パナソニック株式会社 | 自動車用空調装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0714920Y2 (ja) | 1995-04-10 |
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