JPH062252Y2 - チップインダクタンス素子 - Google Patents

チップインダクタンス素子

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JPH062252Y2
JPH062252Y2 JP1987129117U JP12911787U JPH062252Y2 JP H062252 Y2 JPH062252 Y2 JP H062252Y2 JP 1987129117 U JP1987129117 U JP 1987129117U JP 12911787 U JP12911787 U JP 12911787U JP H062252 Y2 JPH062252 Y2 JP H062252Y2
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JP
Japan
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magnetic
drum
inductance element
bobbin
shaped magnetic
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JP1987129117U
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良典 佐々木
敏浩 黒嶋
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の分野] 本考案は、チップインダクタンス素子に関し、特にイン
ダクタンス特性のばらつきが少ないチップインダクタン
ス素子の構成に向けられるものである。
[従来技術と問題点] 第4図ないし第7図を参照しながら従来技術に係るチッ
プインダクタンス素子25の問題点を詳述する。
第4図は、従来技術に係る磁性スリーブ1′の拡大斜視
図である。第4図に図示されるように、磁性スリーブ
1′の両端面5、5のほぼ中央部には穴7が貫通してお
り、この貫通穴7の周囲および両側面6、6の全面にわ
たって電極層3、3′が連続的に印刷または塗布されて
いる。
第5図は、従来技術に係るドラム状磁性ボビン39の拡
大斜視図である。第5図に図示されるように、ドラム状
磁性ボビン39にはコイル巻線21が巻装されており、
そのコイル巻線端末15、15が端部フランジ11、1
1に引き出され、端面13、13に形成された導電膜1
7、17へ折り曲げられて載置される。
第6図に図示されるように、チップインダクタンス素子
25の製造工程では、第4図および第5図の磁性スリー
ブ1′とドラム状磁性ボビン39とを互いに嵌合させ、
はんだ層24、24が形成された導電金属板23、23
を用意し、導電金属板23、23を加熱してはんだ層2
4、24を溶融し、コイル巻線端末15、15と導電膜
17、17と電極層3、3′と導電金属板23、23と
を同時はんだ接続する。
磁性スリーブ1′およびドラム状磁性ボビン39は、仮
焼結された適当な磁性粉とバインダとを混練りしたもの
を、適当な金型を使用して加圧成形し、その後焼結して
得られる。上記のようにして得られる製品としての磁性
スリーブおよびドラム状磁性ボビンは、金型の寸法、磁
性粉の粒度、バインダの量、加圧成形の際の圧力および
焼結温度などのばらつきなど種々の要因により、一般に
製品ごとに形状のばらつきを製造上持つのが普通であ
り、第4図および第5図の一点鎖線で示される長手方向
軸線に関して完全な対称性を有さないのが普通である。
ガイド溝20、20がありそして嵌合隙間22が小さい
第5図および第6図に図示される従来技術に係わるチッ
プインダクタンス素子25では、上記のような形状のば
らつきにより、組立ての微少なばらつきを生じ、この微
少なばらつきが、チップインダクタンス素子のインダク
タンスや実効透磁率の直線性などのインダクタンス特性
のばらつきに大きく影響することが分かった。
そこで、ガイド溝20、20を付けないで、かつ嵌合隙
間22をある程度大きくすると、上記のガイド溝付きで
密嵌合のチップインダクタンス素子よりも、チップイン
ダクタンス素子25の嵌合隙間を含めた全磁気回路の磁
気抵抗が増大して、実効透磁率は低下するが、組立てに
よるインダクタンス特性のばらつきは小さくなり、しか
も実効透磁率の直線性は良好となる。必要な実効透磁率
はコイル巻線の巻数に応じて得ることができる。
しかし、このようにしてもなおチップインダクタンス素
子のインダクタンス特性のばらつきが生ずる。第7図は
このばらつきの原因を概念的に図示し、磁性スリーブ
1′とドラム状磁性ボビン39との間の接触関係の差異
に応じて、チップインダクタンス素子のインダクタンス
特性が製品ごとにばらつくという問題が生じることを示
している。このインダクタンス特性のばらつきの原因と
して、磁性スリーブ1′とドラム状磁性ボビン39との
間の嵌合隙間22の形が組立てにより一定とならず、ボ
ビン39の位置が磁性スリーブ1′に対して一定の関係
にならないからである。そのため、嵌合隙間22を含め
て考えたチップインダクタンス素子25の全磁気回路に
おける磁気抵抗のばらつきが考えられる。
インダクタンス特性が製品ごとにばらつかないよう、個
々のチップインダクタンス素子ごとに磁性スリーブ1′
とドラム状磁性ボビン39との間に生ずる相対的接触関
係を調整することは、チップインダクタンス素子25が
非常に小さいため不可能である。
[考案の目的および概要] したがって、本考案の主たる目的は、インダクタンス特
性が製品ごとにばらつかず、安定した特性の品質良好な
チップインダクタンス素子の構造を提供することであ
る。
上記の目的を実現するために、第1図ないし第3図を参
照すると明らかなように、本考案によれば、チップイン
ダクタンス素子を構成する磁性スリーブ1またはドラム
状磁性ボビン19には、磁性スリーブ1とドラム状磁性
ボビン19との間の嵌合隙間22を一定にするため、少
なくとも1つ以上の位置決め突起部9、…または10、
…が設けられる。ここに「一定」とはスリーブ1とボビ
ン19の相対位置を一定にするように固定された隙間を
指す。
より詳細にいうと、位置決め突起部9、…は、磁性スリ
ーブ1の貫通穴7を画成する面に少なくとも1つ以上設
けられる。また、代替え的に、ドラム状磁性ボビン19
の各端部フランジ11、11にそれぞれ少なくとも1つ
以上設けられる。
[好ましい実施例の詳細な説明] 以下、本考案に係る第1図ないし第3図および便宜的に
従来技術に係る第6図を参照しながら、本考案の好まし
い実施例を詳細に説明する。
第1図は、本考案に係わる磁性スリーブ1の拡大斜視図
である。磁性スリーブ1は、仮焼結された磁性粉(好ま
しくはフェライト)に適当な割合でバインダを混練りし
たものを、適当な金型を使用して加圧成形しその後焼結
して得られる。本考案の一実施例によれば、磁性スリー
ブ1の貫通穴7を画成する面には、少なくとも1つ以上
(好ましくは4つ以上)の位置決め突起部9、…が形成
される。次に、磁性スリーブの側面6、6のほぼ全体に
電極層3、3′を印刷または塗布する。電極層3、3′
としては、銀−パラジウム(Ag-Pd)合金などが好まし
い。第2図は、本考案に係わるドラム状磁性ボビン19
の拡大斜視図である。ドラム状磁性ボビン19は、磁性
スリーブと同様に、仮焼結された磁性粉(好ましくはフ
ェライト)を加圧成形しその後焼結して得られる。ドラ
ム状磁性ボビン19の円柱状部分にはコイル巻線21が
巻回される。また、ドラム状磁性ボビン19の端部フラ
ンジ11、11の端面13、13には導電膜17、17
が印刷ないし塗布される。コイル巻線端末15、15
は、端部フランジ11、11の側方を通って、端面1
3、13に引き出され、折り曲げられて導電膜17の上
に載置される。本考案の一実施例によれば、各端部フラ
ンジ11、11の側方の外側面には、それぞれ少なくと
も1つ以上(好ましくは4つ以上)の位置決め突起部1
0、…が形成される。
以上の構成の磁性スリーブ1とドラム状磁性ボビン19
とを第6図に例示されるような仕方で嵌合させ、はんだ
層24、24が形成された導電金属板23、23を用意
し、導電金属板23、23を加熱してはんだ層24、2
4を溶融し、コイル巻線端末15、15と導電膜17、
17と電極層3、3′と導電金属板23、23とを同時
はんだ接続する。つぎにコイル巻線21に付着したフラ
ックスなどを洗浄する。その後、はんだ層24、24と
端面13、13とを覆うよう絶縁層(図示せず)を形成
する。
第3図は、磁性スリーブ1とドラム状磁性ボビン19と
が嵌合しているときに、概念的にこれらの相対的位置関
係を図示する模式図である。第3図から明らかなよう
に、磁性スリーブ1の位置決め突起部9、…は、ドラム
状磁性ボビンの端部フランジ11、11を介して磁性ス
リーブ1に対するドラム状磁性ボビン19の相対的位置
関係を規制して、嵌合隙間22を全体にわたって均一に
する。同様に、ドラム状磁性ボビンの位置決め突起部1
0、…は、貫通穴7の画成面を介して磁性スリーブ1に
対するドラム状磁性ボビン19の相対的位置関係を規制
して、嵌合隙間22を全体にわたって均一にする。
[考案の作用効果] 本考案の一実施例によれば、磁性スリーブ1の貫通穴7
の画成面に少なくとも1つ以上の位置決め突起部9、…
が形成される。また、本考案の別の実施例によれば、ド
ラム状磁性ボビン19の端部フランジ11、11の外側
面には少なくとも1つ以上の位置決め突起部10、…が
形成される。したがって、磁性スリーブ1とドラム状磁
性ボビン19との相対的位置関係が規制されて、嵌合隙
間22が全体にわたって均一になる。したがって、嵌合
隙間22を含めたチップインダクタンス素子の全磁気回
路の磁気抵抗が、結果的に得られる製品としてのチップ
インダクタンス素子ごとにほぼ一定となり、製品ごとの
インダクタンス特性のばらつきが少なくなり、特性の安
定したチップインダクタンス素子が得られるという作用
効果を奏する。
以上、本考案の好ましい実施例について説明したけれど
も、本考案の技術思想から逸脱することなく種々の応用
および変更が可能であることは当業者には明らかであろ
う。たとえば、位置決め突起部9、…または10、…の
形状、配置場所、大きさ、数などは適宜変更可能であ
り、また嵌合隙間22の大きさもまた適宜変更可能であ
る。また第3図では、それぞれ2つの各位置決め突起部
9、9…または10、10…がドラム状磁性ボビンの端
部フランジ11、11または貫通穴7の画成面と接触し
て図示されているけれども、必ずしも2つ以上の突起部
が接触する必要はなく、少なくとも1つ以上の突起部が
端部フランジ11、11または貫通穴7の画成面と接触
していればよい。また、本考案は、貫通穴が形成される
端面の形状が第1図に図示のような角形のものだけでな
く、円形のものにも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係わる磁性スリーブの拡大斜視図で
ある。 第2図は、本考案に係わるドラム状磁性ボビンの拡大斜
視図である。 第3図は、本考案に係わる磁性スリーブまたはドラム状
磁性ボビンとが嵌合しているときの、磁性スリーブとド
ラム状磁性ボビンとの相対的位置関係を示す概念図であ
る。 第4図は、従来技術に係わる磁性スリーブの拡大斜視図
である。 第5図は、従来技術に係わるドラム状磁性ボビンの拡大
斜視図である。 第6図は、従来技術によるチップインダクタンス素子の
製造工程を説明するためのチップインダクタンス素子の
拡大断面図である。 第7図は、従来技術に係わる磁性スリーブとドラム状磁
性ボビンとが嵌合しているときの、磁性スリーブとドラ
ム状磁性ボビンとの相対的位置関係を示す概念図であ
る。 図中の各参照番号が示す主な名称を以下に挙げる。な
お、同一参照番号は同一部位を示すものとする。 1、磁性スリーブ(本考案) 1′、磁性スリーブ(従来例) 3、3′、電極層 5、5、磁性スリーブの端面 6、6、磁性スリーブの側面 7、貫通穴 9、…、(磁性スリーブの)位置決め突起部 10、…、(ドラム状磁性ボビンの) 位置決め突起部 11、11、ドラム状磁性ボビンの端部フランジ 13、13、ドラム状磁性ボビンの端面 15、15、コイル巻線端末 17、17、導電膜 19、ドラム状磁性ボビン(本考案) 21、コイル巻線 22、嵌合隙間 23、23、導電金属板 24、24、はんだ層 25、チップインダクタンス素子 39、ドラム状磁性ボビン(従来例)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの端面間に延びる貫通穴を有する磁性
    スリーブと、 嵌合隙間を以ってこの貫通穴に嵌合する貫通穴の径より
    も小さな径および側方外側面を有する2つの端部フラン
    ジとコイル巻線が巻回される円柱状部分とを有するドラ
    ム状磁性ボビンとを備えるチップインダクタンス素子に
    おいて、 前記貫通穴の画成面または側方外側面のいずれかには少
    なくとも1つ以上の位置決め突起部が形成され、 前記位置決め突起部は、前記嵌合隙間が一定となるよ
    う、前記端部フランジの側方外側面または貫通穴の画成
    面のいずれかを規制していることを特徴とするチップイ
    ンダクタンス素子。
JP1987129117U 1987-08-27 1987-08-27 チップインダクタンス素子 Expired - Lifetime JPH062252Y2 (ja)

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