JPH06224035A - 磁力選別装置用電磁石 - Google Patents

磁力選別装置用電磁石

Info

Publication number
JPH06224035A
JPH06224035A JP5011033A JP1103393A JPH06224035A JP H06224035 A JPH06224035 A JP H06224035A JP 5011033 A JP5011033 A JP 5011033A JP 1103393 A JP1103393 A JP 1103393A JP H06224035 A JPH06224035 A JP H06224035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnet
magnetic
coil
magnetic force
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5011033A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Fukumaki
慶治 服巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAGNET SEIZO KK
Original Assignee
MAGNET SEIZO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAGNET SEIZO KK filed Critical MAGNET SEIZO KK
Priority to JP5011033A priority Critical patent/JPH06224035A/ja
Publication of JPH06224035A publication Critical patent/JPH06224035A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁石の冷却効果を高め、火災・爆発などの
危険のない安全性の高い冷却構造を提供する。 【構成】 磁性金属,非磁性金属、非金属等の種々の混
合物の中から、鉄片等の磁性物を吸引分離する磁力選別
装置用電磁石であって、電磁石を複数の励磁コイル5か
らなる積層構造とし、さらに積層した励磁コイル5間に
放熱板6を挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性金属,非磁性金
属、非金属等の種々の混合物の中から、鉄片等の磁性物
を吸引分離する磁力選別装置用の電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりかかる磁力選別装置は、非鉄金
属等の選別に広く使用されており、この磁力選別装置に
おいては、電磁石コイルを磁化する際、発生する損失に
よってコイルが加熱され、この加熱によるコイルの損傷
や磁力の低下を防ぐため冷却することが必要となる。
【0003】同装置における電磁石のコイル冷却方式と
して、従来、ファンで冷却する強制風冷方式と、コイル
を絶縁油に浸し絶縁油を自然放熱にて冷却する、油冷方
式の二通りが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ファン強制風冷方式
は、コイルの外周をファンの風で冷却するもので、冷却
効果は高いものの、ファンが何かの原因で停止するとコ
イルが加熱し焼損に至る。また、粉塵等の多い雰囲気で
は、風の吸入口の目詰まりで冷却効果が減少したり、コ
イルに付着した引火性の粉塵が、コイルの熱によって発
火する虞がある。
【0005】一方、絶縁油冷却方式は、コイルを絶縁油
に浸しオイルの対流循環によりコイルを冷却するもの
で、粉塵が多くファンが使用できない場所にも使用する
ことができるが、温められた絶縁油の冷却は、コイルケ
ースを通して外気との自然放熱によってのみ行なわれる
ため、充分な冷却効果を奏することができない。また絶
縁オイルは、経年変化で酸化したり、スラッジ,水分等
が発生し、絶縁耐圧の低下をまねき、また長年の使用で
変質し、コイルの絶縁被覆を腐食させる原因ともなる。
さらに、引火点が約150°Cと低いため、コイルが過
熱した場合や、コイルの層間短絡が発生した場合には、
引火し、火災・爆発の危険性がある。
【0006】本発明は、磁力選別装置に用いる電磁石の
上記問題点を解消するもので、電磁石の冷却効果を高
め、火災・爆発などの危険のない安全性の高い冷却構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、磁性金属,非磁性金属、非金属等の種々
の混合物の中から、鉄片等の磁性物を吸引分離する磁力
選別装置用電磁石であって、前記電磁石を複数の励磁コ
イルからなる積層構造とし、さらに該積層した励磁コイ
ル間に放熱板を挟持したことを特徴とする。
【0008】ここで、放熱板としては、熱伝導度の高い
非磁性物質で、銅、アルミニウム、アルミニウムとマグ
ネシウムの合金、またカーボランダムなどの熱伝導のよ
い絶縁板等を用いることができる。
【0009】特に、銅板やアルミニウム製の放熱板を用
いれば、磁力の発生に影響を与えず、しかも放熱効果に
優れたものとなる。
【0010】また、積層する励磁コイルの厚みに対し
て、放熱板の厚みを2/3〜1倍程度とすることによっ
て、コイルの熱が放熱板に効果的に伝熱され内部に蓄積
されることなく、冷却効果を高めることができる。
【0011】
【作用】励磁コイルを多層の分割構造とし、さらにコイ
ル間に放熱板を挟持しているため、励磁コイル一層の厚
みが薄くなって熱の発生そのものが少なくなり、しかも
発生した熱を熱伝導性の良好な放熱板に伝導させて放熱
するため、コイルの発生熱は内部に閉じ込められること
なく外気に放出される。
【0012】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づき本発明を具体
的に説明する。
【0013】図1は、磁力選別装置に用いる電磁石の冷
却構造を示す縦断面図、図2は図1のA−A線矢視図で
ある。
【0014】本実施例の電磁石10は、外周及び上面を
形成するケーシング1と、同ケーシング1の内周面に接
したヨーク部材2及び磁極鉄心3とを有し、さらに中心
部には上端をヨーク部材2に当接させた磁極中心鉄心4
が設けられている。磁極鉄心3と中心鉄心4の間には、
積層構造の励磁コイル5が取付けられ、この積層した励
磁コイル5の間には、励磁コイル5と略同じ厚みのアル
ミニウム製の放熱板6が挟持されている。これによっ
て、励磁コイル5と放熱板6とを、耐熱性の絶縁性ゴム
シート7を介して密着させたサンドイッチ状としてい
る。
【0015】また放熱板6の内周及び外周端部は、熱伝
導性を良くするため、シリコンゴム8によって、磁極中
心鉄心4の外周面及び磁極鉄心3の内面に当接状態で取
り付けられている。さらにケーシング1外周面には、プ
レートフィン型,コルゲートフィン型,リボンセルラ型
などの放熱フィン1aを形成し、外気への放熱効果を向
上させている。なお図中9は装置下面の吸着面に設けら
れたステンレス板、11は非磁性体からなるアルミ板で
ある。
【0016】次いで上記実施例の組立方法について説明
する。
【0017】先ず、実際の使用上の吸着面が上面になる
ようにケーシング1を配置する。そして、この内部に放
熱板6を設置し、その内面及び周囲をシリコンゴム8で
磁極中心鉄心4及び磁極鉄心3と接着する。次いで、耐
熱、絶縁性のゴムシート7を敷き、その上に励磁コイル
5を設置する。次にゴムシート7を敷き、その上に放熱
板6を設置し、さらにゴムシー7トを敷き磁励コイル5
を設置する。これを順次繰り返し、最後に最上部(実際
の使用時には底部となる。)をステンレス板9で覆い、
密封して製造を完了する。
【0018】これによって、損失による励磁コイル5の
熱が、挟持された熱伝導性の良い放熱板6を介してケー
シング1の放熱フィンに熱伝導され、さらに外部に放出
されることとなり、従来のようにオイル等による冷却の
場合のように流体境膜が生じることがない。したがっ
て、コイル5の発生熱は内部に閉じ込められることなく
速やかに外部に放出され、電磁石の冷却効果を高めるこ
とができる。
【0019】図3は、上記実施例の電磁石と、従来のフ
ァン風冷却方式、及び絶縁油冷却方式の電磁石の冷却効
果を、運転時間と励磁電流の関係で示す図である。
【0020】同図に示すように、本実施例の電磁石は、
長時間に亘って従来品よりも高い冷却効果を発揮するこ
とができた。
【0021】なお、上記実施例の電磁石は、特に粉塵の
多い粗大ゴミ処理施設及び防爆地域の吊り下げ式磁力選
別機に好適に使用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0023】(1)風冷ファンも絶縁油も使用しないた
め安全性が高く、また、火災爆発の危険性がないため引
火性の粉塵が多い場所での使用に最適である。
【0024】(2)ファン吸引口の点検等や、また冷却
油の交換等が不要となり、メンテナンス性が向上する。
【0025】(3)ファン強制風冷式、絶縁油方式に比
べ、コイル冷却効果が高いので、長時間運転しても磁力
の低下が少ない。
【0026】(4)構造が簡単で且つ堅牢であり、外部
からの振動、揺動に対して故障しにくく、また傾斜取り
付けでも性能に問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の磁力選別装置用電磁石の正面図
である。
【図2】図1に示す電磁石のA−A線矢視図である。
【図3】実施例品と従来品の冷却効果を示す図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ヨーク部材 3 磁極鉄心 4 磁極中心鉄心 5 励磁コイル 6 放熱板 7 ゴムシート 8 シリコンゴム 9 ステンレス板 10 電磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性金属,非磁性金属、非金属等の種々
    の混合物の中から、鉄片等の磁性物を吸引分離する磁力
    選別装置用電磁石であって、前記電磁石を複数の励磁コ
    イルからなる積層構造とし、さらに該積層した励磁コイ
    ル間に放熱板を挟持したことを特徴とする磁力選別装置
    用電磁石。
JP5011033A 1993-01-26 1993-01-26 磁力選別装置用電磁石 Pending JPH06224035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5011033A JPH06224035A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 磁力選別装置用電磁石

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5011033A JPH06224035A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 磁力選別装置用電磁石

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06224035A true JPH06224035A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11766760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5011033A Pending JPH06224035A (ja) 1993-01-26 1993-01-26 磁力選別装置用電磁石

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06224035A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177813A (ja) * 2000-12-15 2002-06-25 Nippon Steel Corp 磁力選別機
JP2007137661A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Sumitomo Heavy Ind Ltd リフティングマグネット
JP2011525149A (ja) * 2008-06-24 2011-09-15 フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 溶接トーチのクリーニング装置および方法
CN105521870A (zh) * 2014-09-28 2016-04-27 扬州兴益机械有限公司 一种金属分拣装置
CN105665130A (zh) * 2016-03-15 2016-06-15 镇江电磁设备厂有限责任公司 热管冷却式电磁除铁器
CN105797844A (zh) * 2016-05-16 2016-07-27 镇江电磁设备厂有限责任公司 一种电磁隔爆型除铁器
JP2016189388A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 国立大学法人東北大学 電磁石
KR20180021405A (ko) * 2016-08-22 2018-03-05 한국전기연구원 자력선별기용 건식 전자석
CN108080143A (zh) * 2017-12-14 2018-05-29 无锡市飞天油脂有限公司 一种智能浅污染润滑油还原净化的分离槽
CN108176504A (zh) * 2017-12-27 2018-06-19 武汉科技大学 一种磁粉悬浮层形成装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177813A (ja) * 2000-12-15 2002-06-25 Nippon Steel Corp 磁力選別機
JP2007137661A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Sumitomo Heavy Ind Ltd リフティングマグネット
JP2011525149A (ja) * 2008-06-24 2011-09-15 フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 溶接トーチのクリーニング装置および方法
US8627833B2 (en) 2008-06-24 2014-01-14 Fronius International Gmbh Apparatus and method for cleaning welding torches
CN105521870A (zh) * 2014-09-28 2016-04-27 扬州兴益机械有限公司 一种金属分拣装置
JP2016189388A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 国立大学法人東北大学 電磁石
CN105665130A (zh) * 2016-03-15 2016-06-15 镇江电磁设备厂有限责任公司 热管冷却式电磁除铁器
CN105797844A (zh) * 2016-05-16 2016-07-27 镇江电磁设备厂有限责任公司 一种电磁隔爆型除铁器
KR20180021405A (ko) * 2016-08-22 2018-03-05 한국전기연구원 자력선별기용 건식 전자석
CN108080143A (zh) * 2017-12-14 2018-05-29 无锡市飞天油脂有限公司 一种智能浅污染润滑油还原净化的分离槽
CN108176504A (zh) * 2017-12-27 2018-06-19 武汉科技大学 一种磁粉悬浮层形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06224035A (ja) 磁力選別装置用電磁石
JP5601661B2 (ja) 大電力用インダクタンス装置
JP2008510297A (ja) 小型乾式変圧器
US11056413B2 (en) Combined inductor and heat transfer device
WO2016052251A1 (ja) コイル装置
JP2002522934A (ja) 特に高性能定格の超音波トランスデューサ用の放熱のための装置
CN211455481U (zh) 一种高效散热变压器
TWM531092U (zh) 高效率馬達外殼結構
JPS62128011A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JP4135216B2 (ja) 吊り上げ電磁石
JP2002050527A (ja) 冷却装置付きリアクトル
KR102453485B1 (ko) 자력선별기용 오일리스 전자석
JPH07335447A (ja) 変成器
JPH0746064Y2 (ja) リニアモータの冷却装置
JPS6125224Y2 (ja)
JPH11162749A (ja) 変圧器
JPS5926885A (ja) つり上げ電磁石
JPS603513Y2 (ja) 誘導加熱装置
JPH08222442A (ja) 電気車両用冷却装置付リアクトル
CA1082300A (en) Resin-empotted dry-type electromagnet for dusty and gassey locations
JPS5834742Y2 (ja) ヘンセイキ
JPH05275755A (ja) クライオスタット
JPS5940508A (ja) 電磁誘導機器
CN105826036A (zh) 一种可自然散热的变压器
JPH0997673A (ja) 誘導加熱装置