JP4135216B2 - 吊り上げ電磁石 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼材等を吊り上げて搬送する吊り上げ電磁石に係り、特に、放熱性に優れた吊り上げ電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄所等でスクラップ等の鋼材を吊り上げて搬送する際には、吊り上げ電磁石が用いられている。
この吊り上げ電磁石について、図8及び図9を用いて説明する。
図8は、鋳鋼製の吊り上げ電磁石の概略構成を示す左半部の縦断側面図、図9は鋼板製の吊り上げ電磁石の概略構成を示す左半部の縦断側面図である。
【0003】
図8において、120Aは、鋳鋼製の吊り上げ電磁石100Aの励磁用コイル、110Aは外鉄心、112Aは内鉄心、130Aは内磁極、132Aは外磁極、140Aは励磁用コイル120Aを封緘する非磁性の底板である。
同様に、図9において、120Bは、鋼板製の吊り上げ電磁石100Bの励磁用コイル、110Bは外鉄心、112Bは内鉄心、130Bは内磁極、132Bは外磁極、140Bは励磁用コイル120Bを封緘する非磁性の底板である。
なお、図示による説明は省略するが、外鉄心110Bと励磁用コイル120Bの間には、励磁用コイル120Bを外力から保護するためにコイルカバー(コイルケース)を設けるようにしたものもある。
【0004】
図8及び図9に示すように、鋳鋼製の吊り上げ電磁石100Aでは、外鉄心110Aを一体的に成型し、鋼板製の吊り上げ電磁石100Bでは、外鉄心110Bは、鋼板を積層して成型している。
なお、ここでの説明では、便宜上鋳鋼製の吊り上げ電磁石100Aの構成については符号「A」を、鋼板製の吊り上げ電磁石100Bの構成については符号「B」を付して区別してあるが、以下の説明では、これらの符号「A、B」を省略して総括的に説明するものとする。
【0005】
次に、図10を用いて吊り上げ電磁石100を励磁する方法について説明する。
図10は、上記した従来の吊り上げ電磁石100を励磁する方法を示す側面図である。
図10に示すように、吊り上げ電磁石100の内鉄心112に巻いた励磁用コイル120に電力を供給し、内鉄心112に磁界を発生させる。
この状態で、図示しない鋼材を吸着することにより、内磁極130から内鉄心112、外鉄心110、外磁極132及び鋼材を通過する磁束が発生して、大きな吸着力で鋼材を吊り上げることができるようになる。
【0006】
従って、図10に示すように、励磁用コイル120に電力を供給して、励磁用電流を通電させる関係上、励磁用コイル120が有する電気抵抗のためにジュール熱が発生し、励磁用コイル120の温度は、通電時間が長くなるに従い上昇する。
ところで、励磁用コイル120の電気抵抗値は、励磁用コイル120の温度の上昇に従って増大するので、励磁用コイル120に負荷する電圧が一定の場合は、通電される電流が減少し、結果として吊り上げ電磁石100の吸着力が徐々に低減して行く。
【0007】
図11は、吊り上げ電磁石100の励磁用コイル120に一定の電圧下に、電力を供給した場合、経過時間tと吊り上げ電磁石100の温度T、励磁用コイル120に流れる電流Iの関係を示す特性図である。
上述したように、電力を供給する時間tが長くなるに従って吊り上げ電磁石100の温度Tは上昇し、励磁用コイル120の電流Iは減少する。
一方、図10に示すように、吊り上げ電磁石100の温度が上昇するに従って、吊り上げ電磁石100が放出する熱の量も増大するので、励磁用コイル120で発生する熱量と吊り上げ電磁石が放出する熱量がつり合って、吊り上げ電磁石100は、図11に示すように温度T及び電流Iがほぼ一定となる熱平衡状態になる。T0は、この時の吊り上げ電磁石100の熱平衡温度である。
【0008】
発熱と放熱がバランスした状態を、吊り上げ電磁石100の熱時状態というが、励磁用コイル120の総抵抗値から推定したこの熱時状態における励磁用コイル120の温度は、約220℃である。
この熱時状態における吊り上げ電磁石100の吊り上げ能力は、冷時に比較して、約80%程度に減少する。
【0009】
例えば、水平面における断面形状が略円形である、丸形の吊り上げ電磁石100の場合での熱時状態における温度分布の概略を図12を用いて説明する。
図12は、丸形の吊り上げ電磁石100の温度分布の一例を具体的に説明するための側面図である。
【0010】
上記したように、励磁用コイル120から発生するジュール熱により、励磁用コイル120自体は220℃程度まで温度が上昇する。
また、図10に示すように、励磁用コイル120で発生したジュール熱は、外鉄心110及び内鉄心112に伝導し、外鉄心110と内鉄心112の表面から空気中に放散される。
このときの外鉄心110の上面部110a及び内鉄心112の下面部112aにおける表面温度は、図12に示すように、約100℃で、外鉄心110の外周部110bにおける表面温度は約120℃に達している。
なお、吊り上げ電磁石100の大きさにもよるが、外鉄心110の厚さは、50〜150mmである。
【0011】
励磁用コイルの発熱による吊り上げ電磁石の吸着力が低下すると、一度の吊り上げ作業で吸着できる鋼材の量が減り、鋼材の搬送作業の作業効率が低下する。
従って、この励磁用コイルからの発熱の放出を良好にして、吊り上げ電磁石の吸着力の低下を抑えるために、外鉄心の上面に放熱フィンを取り付けるようにした先行技術が実開平5−5786号公報に開示されている。
この先行技術では、励磁用コイルの中間部に垂直方向の環状の熱伝導体を配置すると共に、励磁用コイルの上方外周部に水平方向の環状平板の熱伝導体を設け、更に吊り上げ電磁石の外鉄心の上面に複数の放熱フィンを取り付けることにより構成された吊り上げ電磁石が示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、外鉄心の上面に放熱フィンを取り付けることにより、吊り上げ電磁石の熱の放散を良好にして、吊り上げ電磁石の温度上昇を抑え、吸着力の低下を抑制するという技術的思想は古くから公知である。
しかし、吊り上げ電磁石の外鉄心に取り付ける放熱フィンに用いる材質については、熱伝導率の優れた材質が選定され、いずれの先行技術においても、放熱フィンに磁路を形成するという技術的思想は開示されていない。
【0013】
また、吊り上げ電磁石の上面に放熱フィンを取り付けると、放熱面積が拡大して、熱の放散性は向上するが、外鉄心と放熱フィンとを合わせた肉厚が実質的に厚くなり、放熱性を向上させることについてはこの肉厚を薄くする観点から一層改善する余地がある。
更に、吊り上げ電磁石の上面に放熱フィンを取り付ける構成のものは、吊り上げ電磁石の総重量を増加させて、吊り上げ電磁石自体の操作性を悪くするという問題もある。
【0014】
一方、吊り上げ電磁石の外鉄心の上面の肉厚を薄くすると、外鉄心の上面と発熱源である励磁用コイルとの距離が小さくなり、外鉄心の上面における表面温度が上昇して、熱の放散性が良くなる。
しかし、外鉄心の肉厚を極端に薄くすると、吊り上げ電磁石自体の機械的強度が低下するという問題が発生する。
また、外鉄心の肉厚を薄くすると、肉厚を薄くした部分で磁気飽和となり、吊り上げ電磁石の磁極の磁力が減少し、吊り上げ電磁石の吸着力を低下させるので、外鉄心の肉厚を薄くするにも限界がある。
【0015】
本発明は、上記課題(問題点)を解決し、放熱性に優れ、吸着力の低減を抑制すると共に、軽量化することにより操作性に優れた吊り上げ電磁石を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の吊り上げ電磁石は、上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、励磁用コイルと、内鉄心と外鉄心よりなる鉄心と、内磁極と外磁極とからなる磁極とを備え、前記励磁用コイルに励磁電流を通電させて、所望の鋼材を吸着するようにした吊り上げ電磁石において、前記内鉄心は、前記励磁用コイルの内周に位置し、該内鉄心の下面に前記内磁極が形成され、前記外鉄心は、前記内鉄心の上に位置する中心部と、前記励磁用コイルの外周に位置する外周部と、前記中心部と外周部とをつないで前記励磁コイルの上面を覆う中間部とを有し、前記外周部の下面に前記外磁極が形成され、前記外鉄心の中間部の上面に、磁性材料で形成した複数のリブを前記中心部から前記外周部に亘って設け、該リブを外周側に向けて高さが低くなる楔形状にすると共に、前記励磁コイルの下面に、該励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備え、該底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるように構成した。
このように構成すると、先ず、外鉄心の上面に形成した複数のリブにより、外鉄心の上面の表面積が拡大し、放熱性に優れ、吸着力の低減を抑制した吊り上げ電磁石とすることができる。
また、外鉄心の上面に中心部から外周部に渡って設けた磁性材料で形成した複数のリブのために、外鉄心の肉厚を薄くしても、吊り上げ電磁石の機械的強度を確保でき、かつ、磁路を確保して吸着力の低下を抑えることができるので、一層放熱性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
更に、外鉄心の肉厚を薄くでき、リブも軽量化できるので、全体の軽量化が可能となり、操作性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
更に、また、底板の下面に非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けることにより、吊り上げ電磁石の下面からの放熱性を高めることができるようになるので、放熱性を更に向上させることができる。
【0017】
請求項2に記載の吊り上げ電磁石は、励磁用コイルと、内鉄心と外鉄心よりなる鉄心と、内極と外極とからなる磁極と、前記励磁用コイルを保護するコイルカバーを備え、前記励磁用コイルに励磁電流を通電させて、所望の鋼材を吸着するようにした吊り上げ電磁石において、前記内鉄心は、前記励磁用コイルの内周に位置し、該内鉄心の下面に前記内磁極が形成され、前記外鉄心は、前記内鉄心の上に位置する中心部と、前記励磁用コイルの外周に位置する外周部とを有し、該外周部の下面に前記外磁極が形成され、前記コイルカバーは、前記中心部と外周部とをつないで前記励磁コイルの上面を覆って設けられ、前記コイルカバーの上面に、磁性材料で形成した複数のリブを設け、前記励磁コイルの下面に、該励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備えると共に、該底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるように構成した。
コイルカバーを備えた吊り上げ電磁石では、コイルカバーの上面に複数のリブを設けるようにしても良く、このように構成すると、更に放熱性、操作性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
また、底板の下面に非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けることにより、吊り上げ電磁石の下面からの放熱性を高めることができるようになるので、放熱性を更に向上させることができる。
【0018】
請求項3に記載の吊り上げ電磁石は、上記外鉄心又はコイルカバーの上面に設けられる複数のリブの長軸方向が、外鉄心又はコイルカバーの上面近傍に発生する磁界の向きと略平行となるように配置するようにした。
このようにすると、外鉄心の上面近傍に発生する磁束の流れが良好となり、漏洩磁束を少なくすることができるので、磁力の低下を抑制でき、従って、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた吊り上げ電磁石とすることができる。
【0019】
請求項4に記載の吊り上げ電磁石は、水平面の断面が略円形形状であり、前記磁性材料で形成した複数のリブを、前記外鉄心の中心部から外周部に向けて放射状に配置するように構成した。
このように構成すると、いわゆる丸形の吊り上げ電磁石としては、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた好適な吊り上げ電磁石とすることができる。
【0020】
請求項5に記載の吊り上げ電磁石は、平面の断面形状が長方形形状であり、前記磁性材料で形成した複数のリブを、上面の長辺では長辺に垂直となるように、上面の短辺では放射状になるように配置した構成とした。
このように構成すると、いわゆる角形の吊り上げ電磁石としては、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた好適な吊り上げ電磁石とすることができる。
【0021】
請求項6に記載の吊り上げ電磁石は、上記磁性材料で形成したリブの形状を、両端では幅が広く、中央近辺では幅が狭くなるように形成した。
このように構成すると、リブの両端では幅が広くなり、リブに磁束が誘導されやすくなるので、漏洩磁束が少なくなり、吊り上げ電磁石の吸着力の低下を抑えることができる。
一方、リブの中央近辺で幅が狭くなるようにしたので、リブの間隙の外鉄心又はコイルカバーの上面の表面積を大きくできるので放熱性を一層向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第1及び第2の実施の形態を図1乃至図7を用いて説明する。
第1の実施の形態:
図1乃至図6を用いて本発明の吊り上げ電磁石10の第1の実施の形態を説明する。
先ず、本実施の形態における吊り上げ電磁石の概略構成を図1乃至図3を用いて説明する。
【0024】
図1は、水平面の断面形状が円形状である、いわゆる丸形の吊り上げ電磁石(以下、単に「吊り上げ電磁石」という。)10の外観構成を示す斜視図である。
図2は、当該吊り上げ電磁石10の概略構成を示す左半部の縦断側面図である。
また、図3は、図1に示す吊り上げ電磁石10の外鉄心の上面に磁性材料で複数形成したリブの一つを取り出して示した斜視図である。
【0025】
本発明の吊り上げ電磁石10は、その構成は図8及び図9に示した従来の吊り上げ電磁石100と同様に、励磁用コイル20、外鉄心12、内鉄心14、内磁極30、外磁極32、励磁用コイル20を封緘する非磁性の底板40を備えた構成である。
一方、本発明の吊り上げ電磁石10の構成上の特徴は、図2に示すように、励磁用コイル20を上面の外力から保護し、磁性材料で形成されるコイルカバー42を備え、このコイルカバー42は、従来の吊り上げ電磁石100の外鉄心110(例えば肉厚が100〜200mm程度)よりも肉厚は薄く形成される(例えば肉厚が20mm程度)が、図9の外鉄心110Bの機能を備えた構成と兼用されるようにしたこと、また、図1又は図2に示すように、コイルカバー42の上面に複数のリブ50を吊り上げ電磁石10の中心から半径方向に放射状に取り付け、また、吊り上げ電磁石10の下面の底板40に非磁性材料で形成したリブ52を所定間隔をおいて複数取り付けるようにしたことである。
【0026】
また、コイルカバー42の上面に形成したリブ50の外形形状は、図3に示すように、長軸方向に幅が一定の楔形状をしている。
一方、外鉄心12の形状は、外磁極32に接続する周方向の部分12bは、従来の吊り上げ電磁石100の外鉄心110と同様の厚みにして、吊り上げ電磁石10の上面には外鉄心は設けずに、上述したように薄い肉厚の励磁用コイル20を上面の外力から保護するコイルカバー42を外鉄心と兼用することにする。
【0027】
或いは、図示による説明は省略するが、強力な吸着力を必要とし、磁気飽和を防ぎたい場合等においては、コイルカバーの上面に従来のものよりも肉厚の薄い外鉄心を取り付けて、外鉄心の上面にリブを設けるような構成としても良い。
【0028】
また、図2に示すように吊り上げ電磁石10の下面の底板40に設けられるリブ52は、非磁性材料で形成し、このリブ52を複数取り付けるようにする。
なお、このリブ52を非磁性材料で形成するのは、リブ52を通過して、内磁極30から外磁極32に磁束が漏洩して、吊り上げ電磁石10の吸着力が低下するのを防止するためである。
【0029】
以上の構成で、本実施の形態の吊り上げ電磁石10の有用性を図4乃至図6を用い、図2を参照して説明する。
図4は、吊り上げ電磁石10に電力を供給したときに発生する磁束Φの状態を示す側面図である。
図5は、吊り上げ電磁石10の励磁用コイル20に電力を供給した場合、経過時間tと吊り上げ電磁石10の温度T、励磁用コイル20に流れる電流Iの関係を示す特性図である。
なお、図5において、従来の吊り上げ電磁石100の温度(T)と電流(I)の変化については破線で示し、本実施の形態の吊り上げ電磁石10の温度Tと電流Iの変化については実線で示した。
また、図6は、励磁用コイル20の電流Iと吊り上げ電磁石10が一度に吊り上げできる鋼材等の吊り上げ量Wとの関係を示す特性図である。
【0030】
本実施の形態の吊り上げ電磁石10の励磁用コイル20に電力を供給すると、図4に示すように、磁束Φが、内磁極30から内鉄心14、コイルカバー42及び磁性材料で形成したリブ50、外鉄心12を通過して外磁極32に至り、内磁極30と外磁極32の空隙を透過して再び内磁極30に戻る磁路が形成される。
なお、図示による説明は省略するが、鋼材を吸着している場合は、磁路は鋼材内部を透過した経路で形成される。
【0031】
この際、図5に実線で示すように、励磁用コイル20に通電する時間tが長くなるに従って、吊り上げ電磁石10の温度Tが上昇し、上述した従来の吊り上げ電磁石100と同様に、熱平衡となる熱時状態になる。ここでT1は、熱時状態における吊り上げ電磁石10の熱平衡温度である。
【0032】
しかし、吊り上げ電磁石10が熱時状態となったときでも、上述したようにコイルカバー42の上面に複数のリブ50を取り付け、吊り上げ電磁石10の下面の底板40にも所定間隔をおいて、複数の非磁性材のリブ52を取り付けるようにしたために、放熱面積が本実施の形態のものでは吊り上げ電磁石10の上部面積に限っては約80%、全表面積では約30%増加している。
また、コイルカバー42の肉厚が従来の吊り上げ電磁石100の外鉄心110の厚みよりも薄くなり、熱源の励磁用コイル20との距離が縮小されて、コイルカバー42の表面温度が高くなっている。
【0033】
従って、以上の2点により、放熱性が従来の吊り上げ電磁石100よりも良くなっているために、図5にT1で示すように、熱時状態における平衡温度が低くなる。
即ち、同図にΔTで示すように、従来の吊り上げ電磁石100の場合に比べて、吊り上げ電磁石10の温度Tの上昇をΔTの分だけ抑制できるので、励磁用コイル20の放熱性が向上し、励磁用コイル20の温度に依存する電気抵抗値が小さく維持できる。
従って、同図にΔIで示すように、励磁用コイル20の電流Iの低下をΔIだけ抑えられ、吊り上げ電磁石10の吸着力が冷時状態に比べて低下してしまう幅を小さくすることができる。
【0034】
図6に示すように、励磁用コイル20への電流Iの低下を小さく抑えることにより、ΔIだけ従来の吊り上げ電磁石100よりも多く通電できるようになるため、熱時状態における吊り上げ電磁石10の吸着力を、従来の吊り上げ電磁石100よりも大きくすることができるので、結果としてΔWだけ多くの鋼材を吊り上げることができるので、鋼材の搬送作業の作業効率を向上させることができる。
【0035】
一方、図2に示すように、励磁用コイル20を保護しているコイルカバー42の肉厚は薄くしているが、上面に磁性材で形成したリブ50を、吊り上げ電磁石10の中心から放射状に取り付けたので、励磁用コイル20に大きな電力を供給し、強力な磁界が発生したとしても、磁束はコイルカバー42だけでなく、リブ50にも誘導されるために、外鉄心を兼用しているコイルカバー42内部で磁気飽和が発生して吊り上げ電磁石10の吸着力が低下してしまう事態を防止することができる。
また、吊り上げ電磁石10の中心から放射状にリブ50を取り付けたので、コイルカバー42に発生する磁界と、リブ50の長軸方向がほぼ平行となるために、漏洩磁束が減少して、この点からも吊り上げ電磁石10の吸着力の低下を防ぐことができる。
【0036】
更に、コイルカバー42の肉厚を薄くすることで、吊り上げ電磁石10自体の自重を軽くすることができるので、図示しないクレーン等で操作する際の操作性に優れた吊り上げ電磁石10とすることができる。
例えば、直径1300mmの丸形の吊り上げ電磁石では、従来の吊り上げ電磁石100の重さは約2100kgであるが、本実施の形態の吊り上げ電磁石10では約1950kgとすることができる。
【0037】
第2の実施の形態:
本発明の吊り上げ電磁石の第2の実施の形態を図7を用いて説明する。
図7は、本発明の吊り上げ電磁石の第2の実施の形態の外観構成を示す斜視図である。
【0038】
本実施の形態における吊り上げ電磁石10Bは、水平面における断面形状が略長方形である、いわゆる角形の吊り上げ電磁石である。
この場合は、磁性材料で形成されるコイルカバー42Bの上面には、図7に示すように、断面長方形状の長辺に接するリブ50については、この長辺に垂直となるように夫々配置し、一方、短辺に接するリブ50については、放射状になるように配置する。
【0039】
このように配置すると、上記第1の実施の形態で示した丸形の吊り上げ電磁石10と同様に、リブ50の長軸方向が、吊り上げ電磁石10Bのコイルカバー42Bの上面に発生する磁界とほぼ平行となり、吊り上げ電磁石10Bの励磁用コイル(図示せず)に大きな電力を供給したとしても、コイルカバー42Bに発生した磁束は、コイルカバー42Bだけではなく、リブ50にも誘導されるので、磁気飽和が発生することがなく、また、磁束の漏洩も防げるので吊り上げ電磁石10Bの吸着力の低減を抑制することができる。
【0040】
また、上記第1の実施の形態で示したものと同様に、コイルカバー42Bの上面に複数のリブ50を配置することにより、吊り上げ電磁石10Bの上面の表面積が拡大する。
また、下面の底板(図示せず)の下に、非磁性材料で形成したリブ52を所定間隔をおいて複数配置することにより、吊り上げ電磁石10Bの下面の表面積が拡大する。
従って、このように、吊り上げ電磁石10Bの表面積が拡大することにより、放熱面積が拡大するので、放熱性に優れた吊り上げ電磁石10Bとすることができる。
【0041】
また、コイルカバー42Bの肉厚を薄くすることで、コイルカバー42Bの表面温度が高くなり、一層放熱性に優れるようになると共に、吊り上げ電磁石10B自体の自重を軽くすることができるので、操作性に優れた吊り上げ電磁石10Bとすることができる。
【0042】
本発明の吊り上げ電磁石は上記各実施の形態のものには限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、リブの配置は、長軸方向が外鉄心の上面やコイルカバーに発生する磁界にほぼ平行となるように配置するのが望ましいが、上記各実施の形態で示したリブの配置には限定されず、吊り上げ電磁石の形状や吊り上げ電磁石の利用状況に応じて種々の変更が可能なのは勿論のことである。
【0043】
更に、リブ自体の形状も、上記実施の形態では、長軸方向に幅が一定の楔形のもので説明したが、これを例えば、両端では幅が広く、中央近辺では幅が狭くなるように形成したものを用いるようにすると、リブの両端では幅が広くなり、リブに磁束が誘導されやすくなるので、漏洩磁束が少なくなり、吊り上げ電磁石の吸着力の低下を抑えることができ、リブの中央近辺で幅が狭くなるようにしたので、リブの間隙の外鉄心の上面の肉厚の薄い部分の面積を大きくできるので放熱性を一層向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明の吊り上げ電磁石は、上述のように構成したために以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1に記載したように、外鉄心の中間部の上面に、磁性材料で形成した複数のリブを中心部から外周部に渡って設け、該リブを外周側に向けて高さが低くなる楔形状にし、励磁コイルの下面に、励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備えると共に、底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるように構成すると、先ず、外鉄心の上面に形成した複数のリブ及び底板の下面に設けた非磁性材料のリブにより、外鉄心の上面及び底板の下面の表面積が拡大し、放熱性に優れ、吸着力の低減を抑制した吊り上げ電磁石とすることができる。
(2)また、外鉄心の上面に中心部から外周部に亘って設けた複数のリブのために、外鉄心の肉厚を薄くしても、吊り上げ電磁石の機械的強度を確保でき、かつ、磁路を確保して吸着力の低下を抑えることができるので、一層放熱性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
(3)更に、外鉄心の肉厚を薄くでき、リブも軽量化できるので、全体の軽量化が可能となり、操作性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
【0045】
(4)請求項2に記載したように、コイルカバーの上面に、磁性材料で形成した複数のリブを設け、励磁コイルの下面に、励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備えると共に、底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるように構成すると、上面に設けた磁性材料のリブ及び下面に設けた非磁性材料のリブとの双方から放熱することができ、更に放熱性、操作性に優れた吊り上げ電磁石とすることができる。
【0046】
(5)請求項3に記載したように、外鉄心又はコイルカバーの上面に設けられる複数のリブの長軸方向が、外鉄心又はコイルカバーの上面近傍に発生する磁界の向きと略平行となるように配置するようにすると、外鉄心の上面近傍に発生する磁束の流れが良好となり、漏洩磁束を少なくすることができるので、磁力の低下を抑制でき、従って、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた吊り上げ電磁石とすることができる。
【0047】
(6)請求項4に記載したように、コイルカバーの上面に、磁性材料で形成した複数のリブを、吊り上げ電磁石の中心から放射状に配置するように構成すると、いわゆる丸形の吊り上げ電磁石としては、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた好適な吊り上げ電磁石とすることができる。
【0048】
(7)請求項5に記載したように、コイルカバーの上面に、磁性材料で形成した複数のリブを、上面の長辺では長辺に垂直となるように、上面の短辺では放射状になるように配置した構成とすると、いわゆる角形の吊り上げ電磁石としては、放熱性に優れ、吸着力の減少を抑えた好適な吊り上げ電磁石とすることができる。
【0049】
(8)請求項6に記載したように、磁性材料で形成したリブの形状を、両端では幅が広く、中央近辺では幅が狭くなるように形成すると、リブの両端では幅が広くなり、リブに磁束が誘導されやすくなるので、漏洩磁束が少なくなり、吊り上げ電磁石の吸着力の低下を抑えることができる。
(9)一方、リブの中央近辺で幅が狭くなるようにすると、リブの間隙の外鉄心又はコイルカバーの上面の表面積を大きくできるので放熱性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り上げ電磁石の第1の実施の形態の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の吊り上げ電磁石の第1の実施の形態の概略構成を示す左半部の縦断側面図である。
【図3】本発明の吊り上げ電磁石に用いるリブの外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の吊り上げ電磁石に電力を供給したときに発生する磁束の状態を示す側面図である。
【図5】本発明の吊り上げ電磁石に電力を供給した場合の経過時間と、吊り上げ電磁石の温度及び励磁用コイルの電流との関係を示す特性図である。
【図6】本発明の吊り上げ電磁石の励磁用コイルの電流と、本発明の吊り上げ電磁石が吊り上げることができる鋼材の吊り上げ量の関係を示す特性図である。
【図7】本発明の吊り上げ電磁石の第2の実施の形態の外観構成を示す斜視図である。
【図8】従来の鋳鋼製の吊り上げ電磁石の概略構成を示す左半部の縦断側面図である。
【図9】従来の鋼板製の吊り上げ電磁石の概略構成を示す左半部の縦断側面図である。
【図10】従来の吊り上げ電磁石を励磁する方法を示す側面図である。
【図11】従来の吊り上げ電磁石に電力を供給した場合の経過時間と、吊り上げ電磁石の温度及び励磁用コイルの電流との関係を示す特性図である。
【図12】従来の吊り上げ電磁石の熱時状態における温度分布を示す側面図である。
【符号の説明】
10、10B:吊り上げ電磁石
12:外鉄心
14:内鉄心
20:励磁用コイル
30:内磁極
32:外磁極
40:底板
42、42B:コイルカバー
50、52:リブ

Claims (6)

  1. 励磁用コイルと、内鉄心と外鉄心よりなる鉄心と、内磁極と外磁極とからなる磁極とを備え、前記励磁用コイルに励磁電流を通電させて、所望の鋼材を吸着するようにした吊り上げ電磁石において、
    前記内鉄心は、前記励磁用コイルの内周に位置し、該内鉄心の下面に前記内磁極が形成され、前記外鉄心は、前記内鉄心の上に位置する中心部と、前記励磁用コイルの外周に位置する外周部と、前記中心部と外周部とをつないで前記励磁コイルの上面を覆う中間部とを有し、前記外周部の下面に前記外磁極が形成され、
    前記外鉄心の中間部の上面に、磁性材料で形成した複数のリブを前記中心部から前記外周部に亘って設け、該リブを外周側に向けて高さが低くなる楔形状にすると共に、
    前記励磁コイルの下面に、該励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備え、該底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるようにしたことを特徴とする吊り上げ電磁石。
  2. 励磁用コイルと、内鉄心と外鉄心よりなる鉄心と、内極と外極とからなる磁極と、前記励磁用コイルを保護するコイルカバーを備え、前記励磁用コイルに励磁電流を通電させて、所望の鋼材を吸着するようにした吊り上げ電磁石において、
    前記内鉄心は、前記励磁用コイルの内周に位置し、該内鉄心の下面に前記内磁極が形成され、前記外鉄心は、前記内鉄心の上に位置する中心部と、前記励磁用コイルの外周に位置する外周部とを有し、該外周部の下面に前記外磁極が形成され、前記コイルカバーは、前記中心部と外周部とをつないで前記励磁コイルの上面を覆って設けられ、
    前記コイルカバーの上面に、磁性材料で形成した複数のリブを設け
    前記励磁コイルの下面に、該励磁コイルを封緘する非磁性の底板を備えると共に、該底板の下面に、非磁性材料で形成した複数のリブを取り付けるようにしたことを特徴とする吊り上げ電磁石。
  3. 上記外鉄心又はコイルカバーの上面に設けられる複数のリブの長軸方向が、外鉄心又はコイルカバーの上面近傍に発生する磁界の向きと略平行となるように配置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り上げ電磁石。
  4. 平面の断面が略円形形状であり、前記磁性材料で形成した複数のリブを、前記外鉄心の中心部から外周部に向けて放射状に配置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り上げ電磁石。
  5. 平面の断面形状が長方形形状であり、前記磁性材料で形成した複数のリブを、上面の長辺では長辺に垂直となるように、上面の短辺では放射状になるように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り上げ電磁石。
  6. 上記磁性材料で形成したリブの形状を、両端では幅が広く、中央近辺では幅が狭くなるように形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の吊り上げ電磁石。
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