JPH06223556A - 記録再生装置の温度制御装置 - Google Patents

記録再生装置の温度制御装置

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JPH06223556A
JPH06223556A JP3280593A JP3280593A JPH06223556A JP H06223556 A JPH06223556 A JP H06223556A JP 3280593 A JP3280593 A JP 3280593A JP 3280593 A JP3280593 A JP 3280593A JP H06223556 A JPH06223556 A JP H06223556A
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fan
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Yuji Horie
裕司 堀江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録再生装置の内部温度を速やかに外部温度
と同程度として記録再生作動の信頼性を向上させる。 【構成】 回転数が可変制御可能となっており当該回転
により記録再生装置1の内部に外部空気を導入するファ
ン4と、記録再生装置1の内部の温度を検出する内部温
度センサ7と、記録再生装置1の外部の温度を検出する
外部温度センサ8と、内部温度センサ7および外部温度
センサ8が検出した温度の差を算出し温度差が大きいと
きファン4の回転数を大きく、小さいとき回転数を小さ
くするように制御する制御部5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置等の記録
再生装置の内部温度の上昇を抑制すると共に、装置内部
の温度が装置外部の温度と略同等となるように制御する
温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような記録再生装置では装置内部
の温度制御を行う必要があり、この温度制御機構を備え
ることが従来よりなされている。例えば特開平1−23
6491号公報には、光ディスク装置本体を冷却する冷
却機構と、光ディスク装置本体の温度を検出する温度セ
ンサと、この温度センサの出力に基づいて冷却機構の駆
動制御を行う駆動機構とを有する光ディスク装置が記載
されている。この装置では、冷却機構として回転する冷
却ファンを使用すると共に、この冷却ファンの駆動およ
び停止を制御するためのしきい値温度に対してヒステリ
シスを有した第1および第2規格温度が設定されてい
る。第1規格温度は第2の規格温度よりも大きな値に設
定されており、光ディスク装置本体の内部温度が第1の
規格温度より高くなったとき、冷却ファンが駆動する一
方、第2の規格温度よりも低くなったとき冷却ファンの
駆動を停止している。このような制御により、規格温度
以上では冷却を行う一方、規格温度以下では埃等の進入
を防止している。
【0003】一方、特開平3−217913号公報に
は、冷却対象部の近傍の温度Td1を検出する第1の温度
センサと、冷却対象部の温度Td2を検出する第2の温度
センサと、冷却対象部を冷却する強制冷却部とを備えた
機構が開示されている。この機構においては、近傍温度
d1が近傍温度に対する第1の設定温度Ts1以上となっ
たとき、対象部温度Td2と対象部に対する第2の設定温
度Ts2を比較し、Td2>Ts2のとき、Td2=Ts2となる
まで冷却対象部を強制的に冷却する一方、近傍温度Td1
がTs1以下の場合には、強制冷却を行わないようになっ
ている。この従来技術において、冷却対象部の冷却を行
う強制冷却部としては、ペルチェ冷却モジュールあるい
は液冷モジュール等のように比較的狭い範囲内を冷却す
るものが使用されている。
【0004】次に実開平1−154598号公報には、
室温を検知するサーミスタと、制御基板等の発熱部の温
度を検知するサーミスタとを直列に接続し、これらのサ
ーミスタの和である合成抵抗値に基づいて冷却ファンの
回転数の制御を行う機構が開示されている。この機構は
サーミスタの温度の和が大きい場合に、冷却ファンの回
転数が増大する一方、温度の和が小さい場合に回転数が
減少するように作動して発熱部の冷却を行うようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においてはいずれも下記のような問題を有していた。
まず、特開平1−236491号公報の従来装置は、光
ディスク装置本体の内部温度が第2の規格温度よりも低
い場合、冷却ファンが回転しない。この場合において、
内部温度が外部温度よりも低いときは、ディスク装置本
体の内部の発熱と本体表面からの熱伝導により本体内外
の温度がゆっくりと一致せざるを得ず、このため本体内
外の温度が略同じとなるまで長時間を要している。ま
た、内部温度が外部温度よりも高い場合にあっても、本
体表面からの熱放射により内部温度と外部温度が一致せ
ざるを得ないため、本体内外の温度が同一となるまで長
時間要している。加えて、本体内部の発熱量が熱放射量
よりも大きい場合には、装置本体内外の温度が同一とは
ならない事態を生じる。一般に、光ディスク装置では装
置本体の内部温度により、レーザの記録パワー等の各定
数の切り換えがなされるが、このように装置本体の内部
温度と外部温度とが略同じでない場合には、外部から挿
入されたディスクと内部温度とが等しくならないため、
設定された定数が最適値からずれてこれにより安定的な
記録再生ができない不都合を生じる。
【0006】一方、装置本体の内部温度が第1の規格温
度よりも高い場合、冷却ファンが回転するため、外気が
導入されて冷却作用がなされるが、外部温度が内部温度
よりも高い場合には、導入された高温の外気によって、
装置本体の内部温度が上昇し、これにより内部温度が第
1の規格温度よりも高い状態が続行し、冷却ファンの回
転が連続的に行われる。このため、装置本体の内部に埃
や塵が侵入する不都合がある。また、設定した規格温度
よりも外部温度がかなり低い場合においては、装置本体
の内部温度が外部温度と規格温度との間で大きく変動す
る。このため上述した各定数が頻発に切り換え、この切
り換え作動による時間的オーバーヘッドで転送レートが
低下するなどの性能劣化を生じている。以上のように特
開平1−236491号公報では、冷却の促進と塵埃の
侵入の観点で目的とする効果が得られていない。
【0007】次に特開平3−217913号公報の従来
装置では、近傍温度Td1の温度上昇に応じて冷却対象部
を強制的に冷却する構成であるところから、冷却対象部
の温度Td2と近傍温度Td1とが密接な関係であることを
必要とし、内部温度と外部温度などのような密な関係で
ない場合に適用することができない。具体的には冷却対
象部の温度センサと冷却対象部近傍の温度センサとは近
接しているため、いずれかの温度が上下動すれば、他方
が従属的に上下動する密な関係にあるのに対し、装置の
内部温度と外部温度とでは、検出部位が離れているた
め、従属関係がないということによる。また、この従来
装置では近傍温度Td1が第1の設定温度Ts1よりも低い
場合には、冷却がなされないため、冷却対象部の温度T
d2と近傍温度Td1とを同じにすることはできず、加えて
強制冷却部として冷却モジュールを使用しているため、
局部的な冷却しかできず、装置の内部全体の温度制御が
できない問題がある。
【0008】実開平1−154598号公報の従来装置
では、室温が制御基板等の発熱部の温度よりも低い場合
は冷却ファンが回転して、制御基板等の冷却が行われ、
これにより室温と発熱部温度との和が小さくなって、冷
却ファンの回転数が減ずる制御が可能である。ところが
室温が高く、これにより発熱部の温度との和が大きい場
合にも冷却ファンが回転するため、これにより制御基板
の温度が上昇する。このため冷却ファンの回転数が大き
いままで制御される。しかも室温と発熱部の温度差がな
くても、これらの温度の和が大きい場合には冷却ファン
の回転数が大きくなる反面、小さい場合には回転数が小
さくなる。従って、この従来装置では、室温と発熱部の
温度差に応じた制御ができない不都合がある。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、装置の内部温度および外部温度の高低関係に関
わらず、これらの温度が略等しくなるように制御でき、
しかも、この温度制御のためのファンの駆動を温度差に
比例して効率良く行うことが可能な記録再生装置の温度
制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、回転数が可変制御可能となっており当該回転
により記録再生装置の内部に外部空気を導入するファン
と、記録再生装置の内部の温度を検出する内部温度セン
サと、記録再生装置の外部温度を検出する外部温度セン
サと、内部温度センサおよび外部温度センサが検出した
温度の差を算出し温度差が大きいときファンの回転数を
大きく、小さいとき回転数を小さくするように制御する
制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成では、記録再生装置の内部の温度と外
部の温度の温度差に基づいてファンの回転数を制御する
ため、どちらの温度が高いか低いかに関係なく、ファン
の駆動が制御される。このため、内部の温度が高い場合
には外部の温度まで速やかに下降させることができる一
方、内部の温度が低い場合には外部の温度まで速やかに
上昇させることができ、内部の温度を外部の温度と略同
程度に制御することが可能となる。
【0012】
【実施例1】図1は本発明が適用される記録再生装置1
を示し、情報の再生,記録が行われる媒体、媒体への記
録,再生を行うヘッド、媒体およびヘッドを駆動する駆
動部(いずれも図示省略)等が筐体2の内部に配置され
ている。この筐体2は全体が略密閉状態となっており、
後方部分にはエアフィルタ3が取付けられると共に、エ
アフィルタ3の内方側にはファン4が配置されている。
ファン4は後述するように制御部5により、その回転や
停止および回転数が制御され、回転によって筐体2の内
部に対して記録再生装置1の後方から前方方向に送風が
行われる。6は筐体2の前方部分に取付けられたエアフ
ィルタであり、記録再生装置1の前方から後方方向に送
風が行われる場合に、エアフィルタ3のかわりに配置さ
れるファン4の回転に起因した外気の導入およびその排
気の通路となっている。
【0013】また、筐体2の内部には内部温度センサ7
が、外部には外部温度センサ8が配設されている。内部
温度センサ7は記録再生装置の内部の平均的な温度が検
出される部位あるいは媒体付近の温度が検出される部位
に配置されており、検出した内部温度TMP1 を制御部
5に送出する。これに対して外部温度センサ8は記録再
生装置の外気導入部分に設置されており、検出した外部
温度TMP2 を制御部5に出力する。図示例において、
外部温度センサ8は記録再生装置1の後方から送風を行
うために後方側のエアフィルタ3に近接配置されるが、
記録再生装置1の前方から送風を行う場合は符号9で示
すように前方側のエアフィルタ6に近接配置する。制御
部5はこれら温度センサ7,8(または9)からの温度
データに基づいて、制御信号FDRVをファン4に出力
する。これによりファン4はその駆動および回転数が制
御される。この場合の制御は内部温度と外部温度との差
が大きいとき高速で回転し、差が小さいとき、低速回転
または停止するように行われる。なお、図示例において
エアフィルタ3,6を配設する必要がない場合は省いて
も良く、他の部位(例えば、ヘッド部分)に設けても良
い。エアフィルタ3あるいは6の前後で温度差があまり
ない場合は、外部温度センサ8あるいは9をエアフィル
タ3あるいは6の内側に近接して配置しても良い。
【0014】図2は本実施例の温度制御装置の作動を示
すフローチャートである。電源が投入されると、内部温
度センサ7および外部温度センサ8がそれぞれ温度を検
出し、検出温度TMP1 およびTMP2 を制御部5へ送
出する。制御部5はこれらの温度の差(TMP1 −TM
2 )の絶対値DTMPを算出し(ステップS10)、
算出した絶対値DTMPを所定の設定値S1 ,S2 と比
較する(ステップS11,S12)。設定値S1 ,S2
は内部温度と外部温度とが略同一となるために要する時
間および塵埃の侵入防止の観点から予め定められるもの
であり、S1 >S2 の関係となるように設定されてい
る。ステップS11は絶対値DTMPを一方の設定値S
1 と比較しており、絶対値DTMPが設定値S1 よりも
大きい場合、制御部5はファン4が高速回転するよう
に、その回転数を制御する(ステップS13)。かかる
状態は内部温度が外部温度よりもかなり高いか、あるい
はかなり低い場合であり、ファン4の高速回転により速
やかに、内部温度が外部温度と略同じとなる。
【0015】一方、ステップS11において、絶対値D
TMPが設定値S1 よりも小さい場合はステップS12
で絶対値DTMPを設定値S2 と比較する。この比較で
絶対値DTMPが設定値S2 よりも大きい場合、すなわ
ち設定値S1 とS2 の中間の値の場合は、ファン4が中
速で回転するように回転数を制御する(ステップS1
4)。かかる状態は、内部温度が外部温度よりも幾分高
いか、幾分低い場合であり、ファン4が中速で回転する
ことによりファン回転に伴う記録再生装置1の筐体2内
への塵埃の侵入、騒音発生およびファン駆動電力の消費
の抑制を行いながせら、内部温度が外部温度と略同じと
なる。
【0016】これに対し、絶対値DTMPが設定値S2
よりも小さい場合、ファン4が低速で回転するように制
御する(ステップS15)。この状態では、内部温度と
外部温度との差がほとんどない場合であり、ファン4が
低速回転することにより、塵埃の侵入,騒音発生,電力
消費を抑制すると共に、内部温度を外部温度と略同程度
に保持するものである。
【0017】以上のような作動を所定時間毎に行って、
内部温度を外部温度と略同等程度に保持する。かかる時
間々隔はファンの回転数あるいは外部温度等により適
宜、変更しても良く、不規則な間隔でも良い。このよう
な本実施例では、内部温度と外部温度の温度差の大小に
よりファンの回転数を制御して、温度差を速やかになく
すため、記録および再生を安定して行うことができると
共に、塵埃の侵入を抑制することができる。また、内部
温度と外部温度の温度差が小さい時はその温度の絶対値
の高低に関わらずファンの回転数を下げるあるいは停止
するように制御するため、記録再生装置の内部への塵埃
の侵入およびエアフィルタへの塵埃の付着を最小限に抑
制できると共に、ファンの消費電力およびファンの回転
により騒音を最小限に抑制できる。なお、本実施例では
ファン4の回転数を3段階で制御しているが、ファンの
回転停止を含む2段階以上の制御でも良く、設定値
1 ,S2 を外部温度に応じて変化させても良く、さら
には温度上昇および下降に応じてヒステリシスを持たせ
て制御しても良い。
【0018】
【実施例2】図3は本発明の実施例2の制御を示すフロ
ーチャートであり、電源が投入されることにより、内部
温度センサ7および外部温度センサ8が温度を検出し、
制御部5へ送出する(図1参照)。なお本実施例におい
ては、温度センサ7,8が温度の高低に準じた大きさの
出力値を出力するものである。制御部5は内部温度TM
1 と外部温度TMP2 の差TMP1 −TMP2 を算出
する(ステップS20)。そして、この温度差DTMP
が正であるか、負であるかを比較し(ステップS2
1)、負の場合には、温度差DTMPの大きさに関係な
く、ファン4の回転を停止する(ステップS22)。D
TMPが負の場合は内部温度が外部温度よりも低い状態
であり、電源投入による記録再生装置1の発熱で内部温
度が上昇することから、記録再生装置1の発熱が充分大
きい場合は外部の空気を導入するよりも、さらに速やか
に内部温度を外部温度と同程度とすることができるため
である。
【0019】一方、温度差DTMPが正の場合には、ス
テップS23に移行し、DTMPを設定値S3 と比較す
る。そして温度差DTMPが設定値S3 よりも小さい場
合は、ファン4を停止する(ステップS22)。この状
態は内部温度と外部温度の差が小さい場合であり、この
場合はファン4を回転させるよりも停止させることによ
り、塵埃の侵入,騒音発生,電力消費を抑制するもので
ある。
【0020】温度差DTMPが設定値S3 よりも大きい
場合には、ステップS24に移行して、設定値S3 より
も大きな値である設定値S4 と比較する。そして、温度
差DTMPが設定値S4 よりも小さい場合、すなわち温
度差DTMPが設定値S3 とS4 の中間であり、内部温
度が外部温度よりも幾分高い場合は、ファン4が低速で
回転するように制御する。これにより塵埃の侵入,騒音
発生および電力消費を抑制しながら、内部温度が外部温
度と同程度となる。
【0021】温度差DTMPが設定値S4 よりも大きい
場合、すなわち内部温度が外部温度よりもかなり高い場
合は、ファン4が高速で回転するように制御する(ステ
ップS26)。これにより内部温度を外部温度に速やか
に一致させることができる。
【0022】以上の作動を所定時間毎に行って、内部温
度を外部温度と同程度に保持するが、この間隔はファン
4の回転数や外部温度等により変更しても良く、不規則
な間隔であっても良い。なお本実施例では停止を含む3
段階で制御しているが、停止を含まない2段階以上で制
御しても良く、設定値S3 ,S4 を外部温度に応じて変
化させても良く、ヒステリシスを持たせても良い。ま
た、ステップS20では式TMP1 −TMP2 により温
度差を算出しているが、式TMP2 −TMP1 により算
出しても良い。後者の場合は内部温度センサ7および外
部温度センサ8が検出温度の大小と逆の出力値を出力す
るときに有効である。
【0023】本実施例では温度差が負の場合、ファンの
回転数は温度差の大きさに関係なく一定となっている
が、記録再生装置1内部の発熱状況に応じて、正の場合
と同様に、その大きさによって回転数を変えても良い。
例えば、媒体が装着されて記録/再生が可能になってい
る、即ち記録再生装置1が駆動状態であり内部の発熱が
大きい場合は、温度差の大小に関わらずファン4の回転
数を止める一方、媒体が装着されていない、即ち記録再
生装置1が駆動状態ではなく内部の発熱が小さい場合
は、正の場合と同様に温度差の大小によりファン4の回
転数を制御しても良い。
【0024】
【実施例3】図4は本発明の実施例3の制御を示すフロ
ーチャートである。本実施例では内部温度と外部温度の
差の大きさと正負を考慮すると共に、内部温度の温度勾
配の絶対値を考慮した制御を行うものである。図5は外
部温度TMP2 を一定とした場合における内部温度TM
1 の変化特性を示す。同図において、電源投入時は内
部温度TMP1 が外部温度TMP2 よりも低いが、媒体
への記録再生が実行されることにより急激に上昇し、外
部温度TMP2 よりもかなり高い温度で飽和する。また
記録再生が終了すると急激に下降し、外部温度TMP2
よりも幾分高い温度で安定する。
【0025】このような温度変化特性に対し、電源投入
後においては、温度勾配を求めるのに必要な最後に検出
された内部温度TMP3 を現在の内部温度TMP1 で初
期化して、所定時間待機する(ステップS30)。その
後、記録再生装置1の内部温度TMP1 と外部温度TM
2 の温度差DTMP1 を算出し(ステップS31)、
これが正か負であるかを判定する(ステップS32)。
温度差が負の場合(このときは0→T1 の時間であ
る。)、即ち内部温度が外部温度よりも小さい場合は、
その温度差の大きさに関係なくファン4の回転数を低速
に制御する(ステップS33)。これにより記録再生装
置内部への塵埃の侵入と、ファン4の消費電力およびフ
ァン4の回転により騒音を抑制しながら記録再生動作に
伴う発熱で内部温度が外部温度と同程度となる。その
後、最後に検出した内部温度TMP1 を更新し(ステッ
プS34)、ステップS31に戻る。
【0026】時間T1 後において、温度差DTMP1
正の場合、すなわち内部温度が外部温度よりも高い場合
は、温度差DTMP1 を設定値S5 と比較する(ステッ
プS35)。この比較で温度差DTMP1 が設定値S5
よりも小さい場合、温度勾配の絶対値DTMP2 を算出
し(ステップS36)、温度勾配に対する設定値S6
比較する(ステップS37)。絶対値DTMP2 が設定
値S6 よりも大きい場合(このときはT1 →T2 の時間
内の温度勾配である。)、すなわち温度差DTMP1
あまり大きくないが、内部温度が急激に上昇している場
合は、ファン4を高速に回転制御する(ステップS3
8)。これにより内部温度の急激な上昇を抑制でき、温
度変化により記録再生装置内部の定数等を変更あるいは
再調整する場合のオーバーヘッドを抑制できると共に、
内部温度を外部温度と同程度とすることができる。な
お、通常の作動では、この時点で温度上昇を抑制できる
が、説明上、図5においてはその後も温度上昇した状態
となっている。この制御の後は、ステップS34に移行
し、前述と同様な制御を行う。
【0027】温度差DTMP1 が正でしかも設定値S5
よりも大きい場合(T2 →T4 の時間)、すなわち内部
温度が外部温度よりもかなり高い場合はステップS35
からステップS38に移行して、温度勾配の大きさに関
係なく、ファン4を高速回転制御する。これにより内部
温度を速やかに外部温度と同程度とし、その後、ステッ
プS34に移行する。
【0028】温度差DTMP1 が設定値S5 よりも小さ
く、しかも温度勾配DTMP2 が設定値S6 よりも大き
い場合(T4 →T5 の時間)、すなわち温度差は余り大
きくないが内部温度が急激に下降している場合において
は、ファン4を高速回転する(ステップS38)。これ
により内部温度を速やかに外部温度と同程度とすること
ができる。そして、その後、ステップS34に移行す
る。さらに温度差DTMP1 が設定値S5 よりも小さく
温度勾配DTMP2 も設定値S6 より小さい場合(時間
5 以降)、すなわち温度差はあまり大きくなく、かつ
内部の温度変化が小さい場合は、ファン4の回転数を低
速に制御する(ステップS33)。
【0029】これにより記録再生装置内部への塵埃の侵
入と、ファンの消費電力およびファンの回転による騒音
を抑制しながら内部温度が外部温度付近のまま保持され
る。この場合においても、その後、ステップS34に移
行する。なお、本実施例では、温度勾配を絶対値で決め
たが、符号も考慮して正(上昇)の場合と負(下降)の
場合では制御を変えても良く、例えば負の場合はファン
の回転数を低速に制御することができる。
【0030】以上のような作動を所定時間毎に行って、
内部温度を外部温度と同程度に保持するが、この間隔は
ファンの回転数や外部温度等により変更しても良く、不
規則な間隔であっても良い。またファンの回転数を2段
階で制御しているが、停止を含む2段階以上で制御して
も良く、設定値S5 ,S6 を外部温度に応じて変化させ
ても良く、ヒステリシスを持たせても良い。さらに温度
センサ7,8が温度の高低と逆の出力を行う場合は、ス
テップS31においてTMP2 −TMP1 により温度差
DTMP1 を算出しても良い。この温度差においては正
負を考慮しているが、絶対値を算出して制御しても良
く、温度差が負の場合は回転数が一定であるが、正の場
合と同様に回転数を変えても良い。このような本実施例
では、温度差に応じてファンの回転数を複数段階に制御
すると共に、温度勾配が大きい時は温度差が小さい場合
でもファンの回転数を制御するため、温度変化を最小限
に抑制することができる。このため温度により記録再生
装置内部の定数を切り換えたり再調整したりする時間的
オーバーヘッドを抑制でき、転送レートの劣化等による
性能の劣化を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した本発明は、以下の効果を有
する。 (1)記録再生装置の内部と外部の温度がどちらが高い
か低いかに関係なくファンの回転数を制御するため、内
部温度が外部温度よりも低くても速やかに外部温度付近
まで温度を上昇させることができると共に、内部温度が
外部温度よりも高くても速やかに外部温度付近まで温度
を下降させることができ、しかも必要最小限のファンの
駆動で温度差をなくすことができる。 (2)記録再生装置の内部温度と外部温度とを速やかに
同程度とするため、信頼性の高い記録再生作動が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の一例の断面図。
【図2】実施例1の制御を示すフローチャート。
【図3】実施例2の制御を示すフローチャート。
【図4】実施例3の制御を示すフローチャート。
【図5】実施例3の温度変化を示す特性図。
【符号の説明】
1 記録再生装置 4 ファン 5 制御部 7 内部温度センサ 8 外部温度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転数が可変制御可能となっており当該
    回転により記録再生装置の内部に外部空気を導入するフ
    ァンと、記録再生装置の内部の温度を検出する内部温度
    センサと、記録再生装置の外部温度を検出する外部温度
    センサと、内部温度センサおよび外部温度センサが検出
    した温度の差を算出し温度差が大きいときファンの回転
    数を大きく、小さいとき回転数を小さくするように制御
    する制御手段とを備えていることを特徴とする記録再生
    装置の温度制御装置。
JP3280593A 1993-01-28 1993-01-28 記録再生装置の温度制御装置 Withdrawn JPH06223556A (ja)

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