JPH11238269A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラムの回転数が異なる場合や磁気テー
プの剛性が異なる場合等、磁気テープの浮上量が変動し
ても、磁気テープに対する回転ヘッドのヘッドタッチを
常時良好に保持する。 【解決手段】 上ドラム２ａと下ドラム２ｂにそれぞれ
ヒータ５ａ，５ｂと温度センサ６ａ，６ｂとを設ける。
磁気ヘッド３ａが設けられた中ドラム３の回転数が回転
数検出手段７で検出されると、制御手段８が、この回転
数に応じてヒータ５ａ，５ｂを制御して上ドラム２ａ及
び下ドラム２ｂを加熱制御する。これにより、上ドラム
２ａ及び下ドラム２ｂが膨張して外径が変化し、磁気テ
ープ９に接触する中ドラム３の磁気ヘッド３ａのヘッド
タッチを、磁気テープの浮上量に拘わらず常時良好に保
持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタルビ
デオテープレコーダ装置やビデオカメラ装置等に設けて
好適な回転ヘッド装置に関し、特に、回転ヘッド部の回
転速度や磁気テープの剛性等に応じてドラムの外径を可
変制御することにより、磁気テープのヘッドタッチを良
好に保つようにした回転ヘッド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば記録時と再生時等とで異な
る回転数で回転ヘッドを使用する磁気記録再生装置が知
られているが、このような磁気記録再生装置において
は、回転ヘッドの回転数の違いにより、前記記録時と再
生時等とで磁気テープの浮上量が変わり、ヘッドタッチ
が変わる虞があることから、回転ヘッドとして図７の側
面図に示すような中ドラム回転式のものが用いられてい
る。この中ドラム回転式の回転ヘッドは、上下のドラム
２ａ，２ｂが固定されており、中間の中ドラム３のみが
回転するようになっている。そして、上下のドラム２
ａ，２ｂで磁気テープの浮上を抑え、中ドラム３のみを
回転させながらデータの記録或いは再生を行うことで、
回転ヘッドの回転数が異なる記録時及び再生時で共に良
好なヘッドタッチを保つようになっている。

【０００３】一方、例えばＭＰテープと酸化鉄テープ等
のようにテープの剛性が異なる各種磁気テープを使用可
能な磁気記録再生装置が知られているが、このような磁
気記録再生装置においては、各種磁気テープの剛性に応
じてテープ浮上量が異なり、また、磁気テープの変形状
態も変わるため、磁気テープの剛性に応じてテープテン
ションを可変制御することで磁気テープの浮上量を制御
し、常にヘッドタッチを良好に保つようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の異なる
回転数で回転ヘッドを使用する従来の磁気記録再生装置
は、中ドラム回転式の回転ヘッドが設けられていても、
例えば記録時と再生時とで回転ヘッドの回転数の差が非
常に大きいとテープ浮上量が変わり、ヘッドタッチが変
わる問題があった。具体的には、例えば図８の部分側面
図に示すように回転ヘッドの回転数が高いと磁気テープ
の浮上量が大きくなり、ドラム入口側のヘッドタッチが
悪くなり、この逆に回転ヘッドの回転数が低いと磁気テ
ープの浮上量が小さくなり、ドラム出口側のヘッドタッ
チが悪くなる。

【０００５】一方、前述のテープ剛性が異なる各種磁気
テープを使用可能な磁気記録再生装置は、磁気テープの
剛性が大きく異なるときにはテープテンションを大きく
変える必要があり、磁気テープにダメージを与え、ま
た、エンベロープ変動を招き後段の信号処理に悪影響を
及ぼす問題があった。

【０００６】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、ドラムの回転数が異なる場合や磁気テープの剛
性が異なる場合など磁気ヘッドに対する磁気テープの浮
上量が変動する場合においても、磁気テープのヘッドタ
ッチを常時良好に保持可能な回転ヘッド装置の提供を目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る回転ヘッド
装置は、上述の課題を解決するために以下の（１）〜
（６）記載の特徴的な各手段を有する。

【０００８】（１） 固定された上ドラム及び下ドラム
により、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けら
れた中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、前記上ド
ラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラム及び／
又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段と、前記上
ドラム及び／又は下ドラムが、前記回転ヘッド部の回転
数に応じた温度となるように前記温度制御手段を制御す
ることで、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所定の接
触状態に制御する接触状態制御手段とを有する。

【０００９】（２） 固定された上ドラム及び下ドラム
により、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けら
れた中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、前記上ド
ラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラム及び／
又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段と、前記上
ドラム及び／又は下ドラムが、磁気テープの種類に応じ
た温度となるように前記温度制御手段を制御すること
で、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所定の接触状態
に制御する接触状態制御手段とを有する。

【００１０】（３） 固定された上ドラム及び下ドラム
により、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けら
れた中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、前記上ド
ラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラム及び／
又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段と、前記回
転ヘッド部からの再生出力のエンベロープを検出するエ
ンベロープ検出手段と、前記上ドラム及び／又は下ドラ
ムが、前記エンベロープ検出手段で検出されたエンベロ
ープに応じた温度となるように前記温度制御手段を制御
することで、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所定の
接触状態に制御する接触状態制御手段とを有する。

【００１１】（４） 前記（３）記載の前記接触状態制
御手段として、前記エンベロープ検出手段で検出された
エンベロープの形状から予測されるヘッドの干渉縞中心
が前記上ドラム側にあるときは、前記上ドラム側に設け
られた温度制御手段を制御し、前記エンベロープ検出手
段で検出されたエンベロープの形状から予測されるヘッ
ドの干渉縞中心が前記下ドラム側にあるとき、前記下ド
ラム側に設けられた温度制御手段を制御するものを有す
る。

【００１２】（５） 前記（１）乃至（４）記載の前記
温度制御手段として、前記上ドラム及び／又は下ドラム
の局部的な温度制御を行うものを有する。

【００１３】（６） 前記（１）乃至（５）記載の前記
温度制御手段として、上ドラム及び／又は下ドラムを加
熱することで該上ドラム及び／又は下ドラムを熱膨張さ
せてその外径を変化させるヒータを有する。

【００１４】このような（１）乃至（６）記載の回転ヘ
ッド装置は、回転ヘッド部の回転数、磁気テープの種類
（磁気テープの剛性等）、或いは磁気テープの再生出力
のエンベロープに応じて、温度制御手段が上ドラム及び
（又は）下ドラムを加熱又は冷却等して温度制御する。
これにより、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所定の
接触状態に制御することができる。このため、テープテ
ンションの可変制御等により磁気テープにダメージを与
える不都合を防止することができ、常に良好なヘッドタ
ッチで情報の記録或いは再生を行うことができる。従っ
て、再生時等の再生出力のエンベロープ変動を防止する
ことができ、後段の信号処理に悪影響を及ぼす不都合を
防止することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転ヘッド装
置、磁気記録装置、磁気再生装置及び磁気記録再生装置
の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳
細に説明する。図１は、同装置の第１の実施形態を示す
ブロック図、図２はドラムヘッド１の部分拡大側面図で
ある。図示のように、ドラムヘッド１は中ドラム回転式
のものであり、固定された円筒状の上ドラム２ａ及び下
ドラム２ｂと、これら上下のドラム２ａ，２ｂ間に回転
自在に設けられた中ドラム３とによって構成されてい
る。上ドラム２ａ及び下ドラム２ｂには、それぞれヒー
タ５ａ，５ｂとサーミスタ等の温度センサ６ａ，６ｂが
設けられている。

【００１６】中ドラム３の外周の所定箇所には磁気ヘッ
ド３ａが設けられ、磁気テープに所定回転数で回転接触
して映像や音声等の所定の情報を記録あるいは再生する
ようになっている。この中ドラム３は図示しないモータ
によって回転駆動され、モータの回転数はパルスエンコ
ーダ等の回転数検出手段７によって検出される。尚、テ
ープ速度は段階的に複数設定されており、この実施形態
では大小の２段階に設定されている。そして、中ドラム
３もこのテープ速度に合わせて２段階の回転速度で回転
駆動される。この回転数検出手段７で検出された中ドラ
ム３の回転数及び前記温度センサ６ａ，６ｂで検出され
た温度は制御手段８に出力される。

【００１７】制御手段８は、回転数検出手段７で検出さ
れた中ドラム３の回転数が低い（テープの浮上量が小さ
い）場合には、ヒータ５ａ，５ｂを制御して上ドラム２
ａ及び下ドラム２ｂの温度を上げ、中ドラム３との間で
相対的に温度差を発生させる。ここで、ヒータ５ａ，５
ｂは、中ドラム３に対し予め決められた温度差になるよ
うに設定する。これにより、図２で点線に示す如く上ド
ラム２ａ及び下ドラム３ａが膨張して外径が大きくな
る。したがって、中ドラム３の回転数が低い場合におい
ても中ドラム３の磁気ヘッド３ａからの磁気テープ９の
位置は中ドラム３の回転数を変えても相対的に一定とな
り、磁気テープ９の浮上量の変化に拘わらずヘッドタッ
チを回転数の変化に係わらず常時良好に保つことができ
る。

【００１８】次に、本発明の第２実施形態を図３のブロ
ック図を用いて説明する。この実施形態においても、前
記実施形態同様に上ドラム２ａと下ドラム２ｂには、そ
れぞれヒータ５ａ，５ｂと温度センサ６ａ，６ｂを設け
る。また、カセット（不図示）には磁気テープ９の種類
を示す識別子を設け、装置側には識別子を検出するテー
プ検出手段１０を設ける。例えば、識別子はカセットの
一部に切欠部を形成しテープ検出手段１０がこの切欠部
の有無に対応して磁気テープ９の種別を検出する。この
実施形態でテープ検出手段１０が検出する磁気テープ９
の種類とは、磁気テープ９の種類別に異なる剛性であ
る。制御手段８はテープ検出手段の検出信号に基づきテ
ープ９の種別を判別し、検出された種別（剛性）に応じ
てヒータ５ａ，５ｂの温度制御を行う。

【００１９】制御手段８は、剛性の低い磁気テープ（Ｍ
Ｐテープなど）９の場合には、ヒータ５ａ，５ｂ温度を
上げて上ドラム２ａ、下ドラム２ｂを膨張させ見かけ上
の浮上量を増やす。剛性の高い磁気テープ（酸化鉄テー
プなど）９の場合には、ヒータ５ａ、５ｂの温度を下げ
る。ヒータ５ａ，５ｂは中ドラム３に対し予め決められ
た温度差になるように設定する。これによって、剛性の
異なる別種の磁気テープ９を使用してテープ浮上量が変
化しても常時安定したヘッドタッチを得ることができ
る。磁気テープの種類別に対応した上下ドラム２ａ，３
ａの外径の変化状態は前述した第１実施形態（図２記
載）と同様である。

【００２０】次に、本発明の第３実施形態を図４のブロ
ック図を用いて説明する。この実施形態においても、前
記各実施形態同様に上ドラム２ａと下ドラム２ｂには、
それぞれヒータ５ａ，５ｂと温度センサ６ａ，６ｂが設
けられる。また、磁気ヘッド３ａの電気的回路後段位置
には、磁気テープ９から読み取った再生信号のエンベロ
ープ形状を検出するエンベロープ検出手段１５が設けら
れる。尚、この再生信号は図示しない処理部に出力され
て映像や音声が外部出力可能に再生処理される。制御手
段８は、検出されたエンベロープ形状に基づき磁気ヘッ
ド３ａの形状を予測し対応してヒータ５ａ，５ｂを個別
に温度制御する。

【００２１】制御手段８は、再生信号のエンベロープ形
状に基づき磁気ヘッド３ａの干渉縞中心が上ドラム２ａ
側にあると予測した場合には、図５の部分拡大側面図に
示すように、上ドラム２ａに設けられたヒータ５ａの温
度を上げ、図中点線で示す如くこの上ドラム２ａの径が
大きくなるようにする。これによって、図示の如く磁気
ヘッド３ａのギャップ部に磁気テープ９が接触しやすく
なり安定したヘッドタッチを得ることができる。即ち、
磁気ヘッド３ａの形状にばらつきがあっても磁気テープ
９のヘッドタッチを良好に保つことができる。

【００２２】なお、干渉縞中心が下ドラム２ｂ側にある
と予測した場合には、下ドラム２ｂのヒータ５ｂの温度
を上げてこの下ドラム２ｂの径を大きくする制御を行
い、同様に磁気テープ９のヘッドタッチを安定化させ
る。

【００２３】次に、本発明の第４実施形態を説明する。
この実施形態でも上ドラム２ａと下ドラム２ｂにそれぞ
れヒータ５ａ，５ｂと温度センサ６ａ，６ｂが設けら
れ、制御手段８はヒータ５ａ，５ｂを個別に温度制御す
るが、この実施形態ではヒータ５ａは、上ドラム２ａの
下端部に設けられ、加熱制御時には同下端部全周を局部
的に膨張させ、また、ヒータ５ｂは下ドラム２ｂの上端
部に設けられ、加熱時に同上端部全周を局部的に膨張さ
せる点が上記実施形態と相違する。

【００２４】このようなヒータ５ａ，５ｂの配置構成に
よれば、図６の部分拡大側面図に示すように、ヒータ５
ｂの加熱時には下ドラム２ｂは上端部のみ局部的に膨張
することとなり、磁気テープ９に対して下ドラム２ｂが
同膨張した局部のみ接触して、いわば部分的な制御を可
能とすることができる（バルジの効果を得ることができ
る。）。

【００２５】一方、ヒータ５ａの加熱時には上ドラム２
ａの上端部のみ局部的に膨張させる。この実施形態で説
明したヒータ５ａ，５ｂによる上下ドラム２ａ，２ｂを
局部的に膨張させる構成は、上記第１乃至第３の各実施
形態にそれぞれ適用することができる。

【００２６】以上説明した各実施形態では、いずれも上
下ドラム２ａ，２ｂの温度を温度センサ６ａ，６ｂで検
出し制御手段８がこの温度を管理制御するため、異常加
熱などによる回路系のトラブルは事前に回避可能であ
る。

【００２７】なお、上述の各実施の形態の説明では、上
下ドラム２ａ，２ｂをヒータ５ａ，５ｂで加熱して各外
径を可変制御することとしたが、これは、上下ドラム２
ａ，２ｂにクーラを設け、該上下ドラム２ａ，２ｂを冷
却して各外径を可変制御するようにしてもよい。また、
上下ドラム２ａ，２ｂにヒータ及びクーラの両方を設け
て温度制御することで各外径を可変制御するようにして
もよい。

【００２８】また、上述の各実施の形態の説明では、上
下ドラム２ａ，２ｂにそれぞれヒータ５ａ，５ｂ（又は
前記クーラ）を設けることとしたが、これは、上ドラム
２ａのみ、或いは下ドラム２ｂのみにヒータ（又は前記
クーラ）を設けるようにしてもよい。

【００２９】そして、この他、本発明に係る技術的思想
を逸脱しない範囲であれば、上述の実施の形態以外であ
っても種々の変更が可能であることは勿論である。

【００３０】

【発明の効果】請求項１記載の本発明に係る回転ヘッド
装置は、回転ヘッド部の回転数に応じて、上ドラム及び
（又は）下ドラムの温度を制御して上ドラム及び（又
は）下ドラムの外径を制御することができる。このた
め、回転ヘッド部の回転数に拘わらず、回転ヘッド部と
磁気テープの接触状態を常に良好に保つことができる。

【００３１】請求項２記載の本発明に係る回転ヘッド装
置は、磁気テープの種類（例えば剛性等）に応じて、上
ドラム及び（又は）下ドラムの温度を制御して上ドラム
及び（又は）下ドラムの外径を制御することができる。
このため、磁気テープの種類に応じて、回転ヘッド部と
磁気テープの接触状態を常に良好に保つことができる。

【００３２】請求項３又は請求項４記載の本発明に係る
回転ヘッド装置は、回転ヘッド部からの再生出力のエン
ベロープに応じて、上ドラム及び（又は）下ドラムの温
度を制御して上ドラム及び（又は）下ドラムの外径を制
御することができる。このため、再生状態に応じて回転
ヘッド部と磁気テープの接触状態を常に良好に保つこと
ができる。

【００３３】請求項５記載の本発明に係る回転ヘッド装
置は、上ドラム及び（又は）下ドラムの局部的な温度制
御を行うことで、上ドラム及び（又は）下ドラムの外径
を部分的に可変制御することができる（バルジの効果を
持たせることができる。）。

【００３４】請求項６記載の本発明に係る回転ヘッド装
置は、ヒータにより上ドラム及び／又は下ドラムを加熱
することで該上ドラム及び／又は下ドラムを熱膨張させ
てその外径を変化させることができ、回転ヘッド部の回
転数、磁気テープの種類（剛性等）、回転ヘッド部から
の再生出力のエンベロープ等に応じて回転ヘッド部と磁
気テープの接触状態を常に良好に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る回転ヘッド装置、磁気記録装置、
磁気再生装置及び磁気記録再生装置の第１実施形態を示
すブロックである。

【図２】磁気ヘッドと磁気テープの接触状態を示す部分
拡大側面図。

【図３】本発明に係る回転ヘッド装置、磁気記録装置、
磁気再生装置及び磁気記録再生装置の第２実施形態のブ
ロックである。

【図４】本発明に係る回転ヘッド装置、磁気記録装置、
磁気再生装置及び磁気記録再生装置の第３実施形態のブ
ロックである。

【図５】前記第３実施形態における磁気ヘッドと磁気テ
ープの接触状態を示す部分拡大側面図である。

【図６】本発明に係る回転ヘッド装置、磁気記録装置、
磁気再生装置及び磁気記録再生装置の第４実施形態にお
ける磁気ヘッドと磁気テープの接触状態を示す部分拡大
側面図である。

【図７】中ドラム回転式の回転ヘッドを示す側面図であ
る。

【図８】従来の磁気記録再生装置における磁気ヘッドと
磁気テープの接触状態を示す部分拡大側面図である。

【符号の説明】

２ａ…上ドラム、２ｂ…下ドラム、３…中ドラム、３ａ
…磁気ヘッド、５ａ，５ｂ…ヒータ、６ａ，６ｂ…温度
センサ、７…回転数検出手段、８…制御手段、９…磁気
テープ、１０…テープ検出手段、１５…エンベロープ検
出手段

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定された上ドラム及び下ドラムによ
   り、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けられた
   中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラ
   ム及び／又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段
   と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムが、前記回転ヘッド部
   の回転数に応じた温度となるように前記温度制御手段を
   制御することで、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所
   定の接触状態に制御する接触状態制御手段とを有するこ
   とを特徴とする回転ヘッド装置。
2. 【請求項２】 固定された上ドラム及び下ドラムによ
   り、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けられた
   中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラ
   ム及び／又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段
   と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムが、磁気テープの種類
   に応じた温度となるように前記温度制御手段を制御する
   ことで、前記回転ヘッド部と磁気テープとを所定の接触
   状態に制御する接触状態制御手段とを有することを特徴
   とする回転ヘッド装置。
3. 【請求項３】 固定された上ドラム及び下ドラムによ
   り、該上ドラム及び下ドラム間に回転自在に設けられた
   中ドラムを保持してなる回転ヘッド部と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムに設けられ、該上ドラ
   ム及び／又は下ドラムの温度を制御する温度制御手段
   と、 前記回転ヘッド部からの再生出力のエンベロープを検出
   するエンベロープ検出手段と、 前記上ドラム及び／又は下ドラムが、前記エンベロープ
   検出手段で検出されたエンベロープに応じた温度となる
   ように前記温度制御手段を制御することで、前記回転ヘ
   ッド部と磁気テープとを所定の接触状態に制御する接触
   状態制御手段とを有することを特徴とする回転ヘッド装
   置。
4. 【請求項４】 前記接触状態制御手段は、前記エンベロ
   ープ検出手段で検出されたエンベロープの形状から予測
   されるヘッドの干渉縞中心が前記上ドラム側にあるとき
   は、前記上ドラム側に設けられた温度制御手段を制御
   し、前記エンベロープ検出手段で検出されたエンベロー
   プの形状から予測されるヘッドの干渉縞中心が前記下ド
   ラム側にあるとき、前記下ドラム側に設けられた温度制
   御手段を制御することを特徴とする請求項３記載の回転
   ヘッド装置。
5. 【請求項５】 前記温度制御手段は、前記上ドラム及び
   ／又は下ドラムの局部的な温度制御を行うことを特徴と
   する請求項１乃至請求項４のうちいずれか１項記載の回
   転ヘッド装置。
6. 【請求項６】 前記温度制御手段は、上ドラム及び／又
   は下ドラムを加熱することで該上ドラム及び／又は下ド
   ラムを熱膨張させてその外径を変化させるヒータである
   ことを特徴とする請求項１乃至請求項５のうちいずれか
   １項記載の回転ヘッド装置。