JPH07182773A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ヘッドと記録媒体との相対速度変化
による情報信号の劣化を防止し、ジッターをなくすこと
ができる記録再生装置を提供する。 【構成】本発明は記録媒体１に定周期信号を書き込み、
再生時この信号を用いて回転速度制御及びヘッド位置を
制御する。すなわち、データを記録再生するためのデー
タ録再用ヘッド３と、ヘッドと記録媒体との相対速度情
報を記録再生するための速度録再用ヘッド２とを備え、
データ記録時には速度録再用ヘッド２で一定周期信号を
記録媒体１に書き込みし、再生時には速度録再用ヘッド
２で速度情報を読みだして前記相対速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子スチルカメラとその
再生装置等のリムーバブルな記録再生装置に関し、特に
映像信号の記録及び再生時のシート状の記録媒体の回転
速度制御に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、記録再生装置は記録時と再生時の
ヘッドと記録媒体の相対速度の差を極力小さくすること
が求められる。ヘッドと記録媒体の相対速度を得る方法
としてモータで記録媒体を回転駆動することが一般的に
用いられているが、一定回転を行うためには何らかの制
御が必要であり、モータが回転する事により得られる回
転速度情報をモータにフィードバックして制御する技術
が提案されている。

【０００３】図４は従来例を示し、図４（Ａ）において
ディスク１がモータ４にセットされ、図のようにディス
ク１とモータ４との中心がずれた場合、例えモータの回
転速度が定速であったとしてもディスク１とデータ録再
用ヘッドとの相対速度は一定ではなくなる。

【０００４】再生出力としては図４（Ｂ）に示すように
モニター８に映し出された映像はジッター７を持つこと
になり、画像観察者には絵が曲がって見える。これは、
記録時と再生時の速度差によって起こるものであり、基
本的には記録時と再生時の速度を合致させる事により解
決できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術においては、リムーバブルな記録再生装置の場合、モ
ータが定速回転を行っていても記録媒体の装置へのセッ
トの状態によっては記録媒体が定速回転を行わない場合
がある。例えば、電子スチルカメラにおいてディスクの
中心とモータの中心がずれてセットされてしまった場
合、モータが定速回転したとしてもディスクは偏心のた
め定速回転を行えず、結果としてモニターに出力された
画像が曲がってしまうという問題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術のこ
れらの問題点を解決することを目的とし、記録媒体に定
周期信号を書き込み、再生時この信号を用いて回転速度
制御及びヘッド位置を制御する。すなわち、ヘッドとシ
ート状の記録媒体とを相対的に移動させて記録と再生を
行う記録再生装置において、データを記録再生するため
のデータ録再用ヘッドと、前記ヘッドと記録媒体との相
対速度情報を記録再生するための速度録再用ヘッドとを
備え、データ記録時には前記速度録再用ヘッドで一定周
期信号を前記記録媒体に書き込みし、再生時には前記速
度録再用ヘッドで速度情報を読みだして前記相対速度を
制御することを特徴とする記録再生装置を提供する。

【０００７】また、前記データ録再用ヘッドと速度録再
用ヘッドとの相対位置が常に一定であるように移動させ
る。

【０００８】さらに、前記速度情報によりヘッド位置を
微少調節して、ファイントラックを行うようにする。

【０００９】

【作用】本発明の構成によれば、記録媒体とヘッドの相
対速度を直接検出できるので、記録媒体の記録状態と同
速度の状態で再生される。

【００１０】

【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図１は本発明の実施例の概略構成図であり、図１と
図４において同じ部位は同じ符号で示している。図にお
いて、１は磁気ディスク、２は速度録再用ヘッド、３は
データ録再用ヘッド、４はモータ、５は演算器、６はト
ラック、７はジッター、８はモニターである。

【００１１】図１において、磁気ディスク１の上下に、
データを記録再生するデータ録再用ヘッド３と反対磁性
面にデータ録再用ヘッド３と連動する速度録再用ヘッド
２が配置されている。再生時、速度録再用ヘッド２から
出力される記録時の速度情報信号が、演算器５に送ら
れ、記録時の速度情報信号が一定周期になるように演算
される。演算されたデータを元にモータ４に速度制御信
号が転送される。又、速度録再用ヘッド２及びデータ録
再用ヘッド３が最適位置になるようににヘッド位置制御
信号が転送される。

【００１２】つぎに、このような構成における動作につ
いて説明する。図２及び図３は本発明の実施例を示し、
まずデータの記録時は、一定周期の速度情報信号をディ
スク１のデータ記録面と反対側面に速度録再用ヘッド２
により記録する。次にデータの再生時は、同様に速度情
報を再生する事により記録時と再生時の相対速度変化を
検出し、この情報を演算器５で演算処理し、モーター４
への印加エネルギーを制御することにより、記録時と再
生時の相対速度変化を極小にし、結果モニター８によっ
て出力される画像のジッター７が実際上現れなくなる。

【００１３】図２は、記録時の回転制御のフローチャー
ト図を示す。記録時において、モータ４を起動した後、
モータ自身が持っている速度検出装置及び位相検出装置
によりサーボロック判定を行う。

【００１４】そこで、サーボがロックしたと判定した場
合はディスク１にデータを書き込む。同時に一定周期の
信号をデータ記録面と反対側に速度情報信号として書き
込む。又、サーボロックしていないと判定した場合は速
度及び位相情報を元に更に制御を行い、サーボロックす
るまで以上の動作を繰り返す。

【００１５】図３（Ａ）は、再生時の回転制御の第１の
実施例のフローチャート図を示す。再生時において、モ
ータ４を起動した後、モータ自身が持っている速度検出
装置により回転速度を検出し、サーボロック判定を行
う。

【００１６】サーボロックしていない場合は以上の動作
をサーボロックするまで繰り返す。サーボロック判定し
た後、速度録再ヘッド２により再生された速度情報を検
出し、この情報を演算する。演算方法としては例えば、
速度変化とモータ印加エネルギーの関係を演算器５にあ
らかじめ与えておいて、一回転中の速度情報信号のタイ
ムテーブルをメモリし、速度変化とモータへの印加エネ
ルギーを１対１の関係にする。或いは、幾回転かのデー
タをメモリし、そのデータを平均して用いるのも有効で
ある。このようにモータ回転速度を制御すると同時に、
上記のデータを用いて記録時のトラック位置を推定し、
ヘッド位置の微調節を行う。

【００１７】図３（Ｂ）は、再生時の回転制御の第２の
実施例のフローチャート図を示す。再生時において、モ
ータ４を起動した後、モータ自身が持っている速度検出
装置を用いずに直接、速度情報信号を速度録再用ヘッド
２により検知し、これを演算器５にて演算し、回転速度
調整及びヘッド位置の微調節を行う。回転速度が外部の
一定周期信号と比較し、ある範囲内に収まったらサーボ
ロックと判断し再生を行う。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、記録時に生じた速度変化による再生信号のジッター
並びにディスクの偏心による再生信号のジッターの両方
のジッターを無くすことが出来る。

【００１９】さらに、偏心時のヘッドずれに対しても補
正して追従することが出来、良好な再生映像が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す概略構成図。

【図２】本発明の実施例における記録時の動作を示すフ
ローチャート図。

【図３】本発明の実施例における再生時の動作を示すフ
ローチャート図。（Ａ）は第１の実施例（Ｂ）は第２の
実施例の動作を示すフローチャート図。

【図４】従来例の欠点を説明するための略図。

【符号の説明】

１ 磁気ディスク ２ 速度録再用ヘッド ３ データ録再用ヘッド ４ モータ ５ 演算器 ６ トラック ７ ジッター ８ モニター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ヘッドとシート状の記録媒体とを相対的に
   移動させて記録と再生を行う記録再生装置において、 データを記録再生するためのデータ録再用ヘッドと、 前記ヘッドと記録媒体との相対速度情報を記録再生する
   ための速度録再用ヘッドとを備え、 データ記録時には前記速度録再用ヘッドで一定周期信号
   を前記記録媒体に書き込みし、再生時には前記速度録再
   用ヘッドで速度情報を読みだして前記相対速度を制御す
   ることを特徴とする記録再生装置。