JPH0622270U - 重量物などの段ボール製包装体 - Google Patents
重量物などの段ボール製包装体Info
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- JPH0622270U JPH0622270U JP10527891U JP10527891U JPH0622270U JP H0622270 U JPH0622270 U JP H0622270U JP 10527891 U JP10527891 U JP 10527891U JP 10527891 U JP10527891 U JP 10527891U JP H0622270 U JPH0622270 U JP H0622270U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- package
- box
- partition
- corrugated board
- corrugated
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- Pending
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- Packages (AREA)
- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 船外機のような重量物を梱包する包装材の提
供。 【構成】 段ボールを多重積層した板状体を井桁状に形
成するとともに梱包物の形態に適合する凹部を具備した
下部中仕切を身箱に収納するとともに梱包物を下部中仕
切に収納した後、上部中仕切を被せ、さらに上箱を被包
した重量物などの段ボール製包装体。 【効果】 リサイクルの困難な発泡スチロール製の包装
材に換えて、容易にリサイクルできる段ボールを採用し
たことによって省資源かつ緩衝性を発揮し、重量物の包
装に優れている。
供。 【構成】 段ボールを多重積層した板状体を井桁状に形
成するとともに梱包物の形態に適合する凹部を具備した
下部中仕切を身箱に収納するとともに梱包物を下部中仕
切に収納した後、上部中仕切を被せ、さらに上箱を被包
した重量物などの段ボール製包装体。 【効果】 リサイクルの困難な発泡スチロール製の包装
材に換えて、容易にリサイクルできる段ボールを採用し
たことによって省資源かつ緩衝性を発揮し、重量物の包
装に優れている。
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船外機などの重量物を運搬・保管する包装体であって、特に段ボー
ルを使用し、リサイクルを可能にした。
【0002】
【従来の技術】
図20および図21は、従来例を示す斜視図と説明図であって、小型船舶の船
外機などの重量物を包装する状態を示している。この従来例は、発泡スチロール
を一体成形した上枠aと下枠bを形成し、それを別途用意した段ボール製の身箱
cに収納し、同様の材料で形成した上箱dを被せた後、紐体で前記外装箱を囲繞
している。すなわち、上記梱包物の形状に対応した凹部eを各所に具備した上記
枠体a,bによって挟持して梱包物を収納した後に別の箱に入れて運搬や保管に
供している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来例は、発泡スチロールを使用しているために再び原材料に戻して再生
産するというリサイクルは行われておらず、また、使用後に再びそのものを利用
するということも行われておらず現状では資源を有効に活用しているとはいえな
い。さらにまた、廃棄物として発泡スチロールを焼却処分する時には、大気を汚
染する有害物質が発生するためにそれらの除去などにも膨大なコストを必要とし
ている。
他方、発泡スチロールの他に段ボールを使用した例はあるもののそれらはいず
れも20Kg程度までの重量が限界であった。その上、発泡スチロールと段ボール
双方の材料を必要としておりコスト高であった。本考案は、一例として船外機な
どの重量物の梱包を行うための段ボールを使用した包装体であって、使用後のリ
サイクルを可能としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、船外機などの重量物を包装する段ボール製包装体であって、段ボー
ルを多重積層した積層体で形成した上下の中仕切とそれを収納する上下の箱体で
構成した外装箱を具備している。特に、前記上下一対の中仕切は、梱包物の下部
形態に対応した凹部を配設した下部中仕切と、一方、下部中仕切と同等の材質で
形成するとともに梱包物の上部形態の突部に対応した凹部を配設した上部中仕切
とで構成されている。そして、身箱内に下部中仕切りを収納して梱包物を載置し
た後に、上部中仕切りを被せて上箱を被包し、さらに紐状体で結束している。な
お、上箱と身箱は、AB段ボールを主材として、また、上記両中仕切は、AA段
もしくは3層段ボールを2枚以上多重積層した複合段ボールを主材としている。
【0005】
【考案の作用】
本考案は、段ボールを多重積層した上下の中仕切によって梱包物の形態に応じ
た切込みを具備し、しかも、この切込みに梱包物の各パーツを個別に収納してそ
れをこの中仕切で狭持して被包したことにより、落下や外部からの衝撃に対して
段ボール内の空気層の作用によって優れた緩衝性を発揮する。さらに、包装体と
して段ボールを用いているために使用後は、回収して再生することができ、限ら
れた地球資源の有効利用を可能としている。また、本考案は、従来から使用して
いる製函機や裁断機などの機材で段ボールを加工することができるために発泡ス
チロールの加工に使用する高価な金型は必要としないのでコストの低減を図るこ
とができる。
【0006】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の使用状態を分解して示す説明図、図2は上枠すなわ
ち上部中仕切を示す斜視図、図3〜図5は同じく上部中仕切の構成部材を示す正
面図、図6は下枠すなわち下部中仕切を示す斜視図、図7〜図9は同じく各構成
部材を示す正面図、図10〜図11は上箱を示す斜視図と展開図、図12〜図1
3は身箱を示す斜視図と展開図、図14ないし図19は他の部材を示す図面であ
る。
【0007】
本考案は、主として船外機のような重量のある梱包物Pを梱包し運搬・保管す
るための包装体1であって、身箱2内に前記梱包物Pを上下の中仕切3,4で狭
持するとともに各パーツを保護する部材を個別に配置して梱包物Pを被包した後
に、上箱5を被せて最後に紐体Bで結束する梱包物Pの保管や運送に使用する包
装体1である。
【0008】
身箱2は、段高4.5mm〜5.0mmのA型段ボールと2.5mm〜3.0mmのB
型段ボールとを積層したAB段の複両面段ボールを使用し、その側板21をステ
ッチ22によって係止した箱体である。すなわち、この身箱2は、底板22から
延設された側板21を罫線23を境にしてコ字形に立ち上げ、その補助片24と
直交する側板25とをステッチ22で固着した箱体である。
【0009】
他方、この身箱2に被せる上箱5は上記と同様にAB段ボールからなる両面段
ボールを使用し、さらに、罫線によって区画された糊代片51、左側板52、正
面板53、右側板54、背面板55を連成するとともに罫線56を介してその上
に一対の内側板57と外側板58をそれぞれ連成している。
【0010】
一方、上枠として機能する上部中仕切3は、井桁状に縦横の桁材31,32,
33を組み合せたものであって、縦桁材31と横桁材32の双方に形成した凹溝
34が直交するように配置して両者を係止している。なお、そのうち縦桁材31
は同一形状のものを2枚用意しているものの横桁材32,33は梱包物Pの外観
形状に対応した形態を呈するように適宜の大きさの凹部35を具備して梱包物P
を上方から押圧するように構成している。
なお、横桁材33は、特に段ボールを4段重ねに積層して強度を増加させてい
るが本考案はそれに限定するものではない。
【0011】
他方、下枠として機能する下部中仕切4は、梱包物Pの底部を載置し保持する
もので、コ字形の枠状体を呈する縦桁材41と、4枚のA型段ボールを積層した
横桁材42と断面コ字形に形成した横桁材43とを前記と同様に井桁状に組み合
わせている。
【0012】
上記縦桁材41は、底板41aと側板41bとを有しかつ罫線41cを境にし
て側板41bをコ字状に組み込むものであって、前記と同様に上記横桁材42,
43を直交方向に係止するための係止孔41dおよび係止溝41eを具備してい
る。
【0013】
一方、横桁材42は、梱包物Pの形状に合せた凹部42aを有し、そこに梱包
物Pを載置するものであって、さらに、上記係止孔41d内に挿入して縦桁材4
1と直交状態で係止するように機能する凹溝42bを穿設している。
【0014】
また、他の横桁材43は、一例としてAB段ボールを使用し、罫線43aを境
にして側板43b,43cをコ字状に組み立てるもので、前記縦桁材41と直交
状態に係止するための凹溝43dとコ字状に組み立てた後に凹部を形成して梱包
物を載置する機能を果たす係止孔43eとを具備している。
【0015】
本考案は、梱包物の形状に応じて裁断機などによって前記段ボールなどの紙材
を適宜の大きさにカットして各種の凹部や溝などを形成するものであって任意の
ものを自在に作成することができるとともに梱包物は、単一物に限らず例えば船
外機本体とタンクというように分割した状態のものであっても同様に梱包するこ
とができる。
【0016】
さらにまた、本考案では、輸送中などで製品に傷や凹みなどの外傷が出来ない
ように防護するための枠体を前記各中仕切とは別に用意し、それを前記箱内に収
納している。次にそれらの枠体について説明する。すなわち、枠体は、部位によ
ってAB両面段ボールまたはAA段両面段ボールを素材として、下当て61、エ
ンジン止め62、タンク止め63およびスクリュー部受け64の各枠体を形成し
ている。
【0017】
下当て61は、上記両面段ボールを断面コ字状に形成した緩衝部材であって、
身箱2の底面に配置して使用する。エンジン止め62は、エンジン部分が移動し
ないように所定の位置に保持する機能と緩衝性を具備しており、全体として角筒
状を呈している。タンク止め63は、船外機とは独立して内包される予備タンク
を船外機と直接当たらないように保持する機能を備えている。ちなみに、タンク
止め63は、底板63aの両端縁部を角筒状に形成した押縁63bを有し、この
押縁63bによって区画された凹部内に予備タンクTを載置するものである。
【0018】
一方、スクリュー部受け64は、スクリューの回動軸を納めるU溝64aを備
え、展開図に示すように凹溝64aを中心としてその左右に側板や天板および底
板をそれぞれ配置した角筒状の筒体である。
【0019】
さらに、エンジンカバー受け65は、全体として角筒状を呈する筒体であって
その長手方向の中央部に罫線を具備している。ちなみに、高さは、175mmであ
るが梱包物に対応してその高さを適宜変更することはいうまでもない。
【0020】
なお、本考案に使用する段ボールは、段数が少なく厚みのあるA型段ボールと
段数が多くて薄いB型段ボールとを適宜組み合わせて積層した複合段ボールを使
用するが、原則として緩衝作用が必要な箇所はAA段ボール、強度を必要とする
箇所にはAB段ボールまたはそれらを組み合わせたものを採用している。
【0021】
上記本考案は、身箱内に下部中仕切、下当て、タンク止めなどを配置した後、
スクリュー部受けのU溝内にその軸体を収納した後に、下部中仕切の凹部内にエ
ンジンカバーならびにその出力をスクリューに伝達するシャフトを内蔵した駆動
軸カバーを下部中仕切の別の凹部内に載置して下部中仕切に保持させる。
【0022】
さらに、上部中仕切を図1のような状態で船外機の上に被せて両中仕切で船外
機を挟持した後、その上部から上箱を被包して最後に箱の外側から樹脂製平紐
(バンド)で閉鎖するものである。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、リサイクルが可能な段ボールを2枚以上積層した複合段ボールを使
用しているので、省資源によって地球環境を維持するのに寄与するとともに軽量
かつ高強度を発揮しながらも段ボール特有の多数の空気層による優れた緩衝性を
有するために船外機などの重量物の梱包に適している。また、従来は、20kg程
度までの重量が限界であった段ボールによる包装を前記多層段ボールシートを使
用した複合構造によって一挙に2倍以上の50kgにまで可能になった。さらに、
従来のように発泡樹脂で剛性を増加させるためには、勢いその肉厚を増すか別の
補強材を追加する必要が生じるが本考案ではその必要もないなど優れた考案であ
る。
【図面の簡単な説明】
図1は本考案の一実施例を示す説明図
図2は上部中仕切の一例を示す斜視図
図3は同上縦桁材を示す正面図
図4は同上横桁材を示す正面図
図5は同上他の横桁材を示す正面図
図6は下部中仕切の一例を示す斜視図
図7は同上縦桁材を示す平面図
図8は同上横桁材を示す正面図
図9は同上他の横桁材を示す平面図
図10は上箱を示す斜視図
図11は同上展開図
図12は身箱を示す斜視図
図13は同上展開図
図14はエンジンカバー受けを示す斜視図
図15は同上展開図
図16はタンク止めを示す斜視図
図17は同上展開図
図18図はスクリュー止めを示す斜視図
図19は同上展開図
図20は従来例を示す斜視図
図21は同上説明図
【符号の説明】
1 包装体
2 身箱
21,25 側板
22 底板
23,56,71c,73a 罫線
24 補助片
3 上部中仕切
4 下部中仕切
31,41 縦桁材
32,33,42,43 横桁材
34,42b,43d 凹溝
35,42a 凹部
41a 底板
41b,43b,43c 側板
41d,43e 係止孔
41e 係止溝
5 上箱
51 糊代片
52 左側板
53 正面板
54 右側板
55 背面板
57 内側板
58 外側板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
B65D 85/68 Z 7445−3E
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 船外機などの重量物を包装する段ボール製包装体で
あって、段ボールを多重積層した板状体を井桁状に形成
しかつ梱包物の下半分の形態に適合した凹部を有する下
部中仕切と、この下部中仕切と同様の板状体を井桁状に
形成するとともに梱包物の上半分の形態に適合した凹部
を備えた上部中仕切とを具備し、身箱内に前記両中仕切
によって挟持した梱包物を身箱内に収納し、上箱を被包
したことを特徴とする重量物などの段ボール製包装体。 2 前記上箱と身箱は、AB段ボールで形成した積層体
であることを特徴とする請求項1記載の重量物などの段
ボール製緩衝包装体。 3 前記中仕切は、AA段ボールもしくは3層段ボール
を2枚以上多重積層した積層体である請求項1記載の重
量物などの段ボール製緩衝包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10527891U JPH0622270U (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 重量物などの段ボール製包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10527891U JPH0622270U (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 重量物などの段ボール製包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622270U true JPH0622270U (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=14403208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10527891U Pending JPH0622270U (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 重量物などの段ボール製包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622270U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10358262B2 (en) | 2013-12-11 | 2019-07-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Shaft packaging body |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP10527891U patent/JPH0622270U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10358262B2 (en) | 2013-12-11 | 2019-07-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Shaft packaging body |
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