JPH06221976A - 検体処理方法並びに装置 - Google Patents

検体処理方法並びに装置

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JPH06221976A
JPH06221976A JP5235222A JP23522293A JPH06221976A JP H06221976 A JPH06221976 A JP H06221976A JP 5235222 A JP5235222 A JP 5235222A JP 23522293 A JP23522293 A JP 23522293A JP H06221976 A JPH06221976 A JP H06221976A
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filter
holding device
particles
holding
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Jr Lewis T Polk
ティ. ポーク ジュニア. ルイス
Todd E Bottomley
イー. ボトムリー トッド
Phillip P Brown
ピー. ブラウン フィリップ
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SAITEITSUKU CORP
Cytyc Corp
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SAITEITSUKU CORP
Cytyc Corp
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    • G01N2035/1025Fluid level sensing

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サンプル間の汚染・混入に余り注意を払うこ
となく、顕微鏡用スライドグラス等の観察用スクリーン
上に適当な空間配置で分布させた細胞検体を作成するた
めの検体処理方法並びに装置を提供する。 【構成】 検体処理装置64は、カートリッジ10を直
線上に係合させる基準構造体を有するフレーム20と、
操作装置を保持する輸送機構と、を備える。輸送機構と
操作装置を作動させることにより、フィルター装置36
を係合し、前記カートリッジ10からフィルター装置3
6を外し、サンプルから細胞粒子をフィルター装置36
上に採取する。また、フィルター装置36をスライドグ
ラス42に接触するように動かし、フィルター装置36
上に採取された細胞粒子をスライドグラス42に移し、
その後、フィルター装置36を再び、カートリッジ10
に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定量の粒子を液体か
ら採取し(例えば、細胞を生物学的サンプルから採取
し)、採取された粒子をスライドグラス等の観察用スク
リーン上に移すための方法並びに装置に関し、更に詳し
くは、カートリッジ形式のホルダーと共に用いられる検
体処理装置、並びに、検体処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、細胞粒子を顕微鏡用スライドグラ
ス上で分布させ、医療研究診断用のテストを行うための
装置並びに方法が提案されている。このような装置ある
いは方法は、例えば、米国特許第5,143,627
号、更に、現在審査中の米国特許出願第843,571
号等に開示されている。ここで、「細胞粒子」とは、細
胞、細胞片、並びに、細胞及び/あるいは細胞片のクラ
スターあるいは集合等を意味する。
【0003】米国特許第5,143,627号に詳述さ
れる装置を用いて、懸濁液サンプルから所定の数の生物
学的細胞粒子を採取し、この所定数の粒子を、顕微鏡用
スライドグラス等の観察用スクリーン上に単層、且つ、
均一に分布させることができる。この装置では、サンプ
ル間の汚染・混入を防ぐために、サンプルに直接接触す
る部分や容器を使い捨てにし、サンプル処理ごとに交換
させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置並
びに方法では、サンプル間の汚染・混入を防ぐために、
使用者が細心の注意を払わねばならず、膨大な数のサン
プルを処理する場合には、非常な手間がかかり、且つ、
使用者の熟練性が要求される、という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、サンプル間の汚染・
混入に余り注意を払うことなく、顕微鏡用スライドグラ
ス等の観察用スクリーン上に適当な空間配置で分布させ
た細胞検体を作成するための検体処理方法並びに装置を
提供することを目的とする。
【0006】更に、本発明は、操作者が一サンプル処理
するごとに行わなければならない操作を最小限にとど
め、しかも、サンプル間の汚染・混入の可能性が極めて
低く、信頼性、再現性、精度並びに確度に優れた、複数
の異なったサンプルを連続して自動処理するためのサン
プル処理方法並びに装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明の更に別の目的は、廃棄物質をサン
プルごとに分けて処理することによりサンプル間の接触
を実質的になくした、検査用の細胞粒子検体を作成する
ための自動装置を提供することにある。
【0008】上記並びにそれ以外の目的を達成するため
になされた本発明の処理装置は、細胞の検査結果に基づ
いて診断を下す医学研究分野である細胞学に、特に、好
適に適用される。本発明の処理装置は、通常、カートリ
ッジ形式のホルダーと共に用いられる。より具体的に
は、ホルダーに保持されるサンプルから、所定量の医療
用検体を採取し、その後、同様にホルダーに保持される
観察用スクリーンに採取した検体を移すための装置であ
る。
【0009】本発明の検体処理装置並びに方法は、生物
学的サンプルの医療研究用処理に、特に好適に用いられ
る。懸濁液サンプルから細胞粒子を採取した後、これ
を、顕微鏡用スライドグラス上に移して、電子光学的
に、あるいは、人間の目で観察する。細胞学的粒子をス
ライドグラスに移す場合、単層で均一に分布させること
が望ましい。
【0010】本発明のより具体的な構成において、フィ
ルター部と箱部とを有するろ過分離装置を用いて、複数
の粒子懸濁液サンプルを、連続的に、しかもサンプル間
で混入を起こさないように処理する装置は、前記ろ過分
離装置を着脱可能かつ交換可能に支持し、更に、粒子懸
濁液サンプルの容器を支持する保持装置を着脱可能かつ
交換可能に直線上に係合する基準面を有するフレーム手
段と、前記フレーム手段に担持される駆動手段で、
(1)前記ろ過分離装置を前記基準面と一直線上で係合
する前記保持装置から外し、(2)前記ろ過分離装置の
フィルター部を前記粒子懸濁液サンプル内に導入し、前
記フィルター部上に懸濁液から粒子を採取させ、(3)
前記ろ過分離装置を前記基準面と一直線上で係合する前
記保持装置に再び取り付ける、ように作用する駆動手段
と、を備えることを特徴とする。
【0011】前記ろ過分離装置を前記保持装置から外し
たときに、前記保持装置が観察用スライドグラスを載置
する空間平面に、前記ろ過分離装置のフィルター部が向
き合うように、前記フィルター部を着脱可能、交換可能
に配置させる手段を、前記駆動手段が備え、これによ
り、前記粒子をろ過分離装置から前記観察用スライドグ
ラスに移すことができるように構成することが望まし
い。
【0012】更に、望ましくは、前記駆動手段が、前記
粒子懸濁液サンプル内に前記ろ過分離装置を導入し、更
に、前記ろ過分離装置を前記懸濁液サンプルに対して動
かして、前記フィルター部上に懸濁液から粒子を採取す
る前に、前記粒子懸濁液サンプル内にせん断力を生じさ
せる手段を備える。
【0013】前記駆動手段が、前記ろ過分離装置を選択
的に、且つ解除可能にクランプ係合し、前記保持装置か
ら前記ろ過分離装置を取り外すための操作手段を備える
ように構成することも望ましい。
【0014】本発明の装置は、更に好ましくは、前記操
作手段に係合される前記ろ過分離装置を圧力源に選択的
且つ取り外し可能に連結させ、前記粒子懸濁液サンプル
が前記フィルター部を横切って流れるようにするための
連結手段を備える。この場合、前記連結手段を前記操作
手段上に配置させてもよい。
【0015】本発明の別の構成において、フィルター部
と箱部とを有する分離装置を用いて、複数の粒子懸濁液
サンプルを、連続的に、しかもサンプル間で混入を起こ
さないように処理する装置は、前記分離装置を着脱可能
かつ交換可能に支持し、更に、粒子懸濁液サンプルの容
器を支持する保持装置を着脱可能かつ交換可能に直線上
に係合する基準面を有するフレーム手段と、前記フレー
ム手段に係合される前記保持装置から前記分離装置を取
り外すための手段と、前記ろ過分離装置を前記保持装置
から外したときに、前記保持装置が観察用スライドグラ
スを載置する空間平面に、前記分離装置のフィルター部
が向き合うように、前記フィルター部を着脱可能、交換
可能に配置させ、これにより、前記粒子を前記分離装置
から前記観察用スライドグラスに移すための手段と、を
備えることを特徴とする。
【0016】この場合にも、前記分離装置を圧力源に選
択的且つ取り外し可能に連結させ、前記フィルター部に
差圧をかけて、前記粒子の移送を促進させるための連結
手段を、更に備えるように構成することが望ましい。
【0017】更に望ましくは、前記保持装置が、前記観
察用スライドグラスを前記空間平面から前記保持装置上
に保持される出力容器に移すための移送手段を備え、更
に、前記フレーム手段に係合された前記保持装置上の前
記移送手段を選択的に駆動するための手段を前記フレー
ム手段に備える、ように構成される。
【0018】本発明は、また、複数の粒子懸濁液サンプ
ルを、連続的に、しかもサンプル間で汚染・混入を起こ
さないように処理する方法を提供する。本発明の方法
は、 A.フィルター部を備えた流体収容容器と粒子懸濁液サ
ンプルの容器とを、保持装置上に配置される基準手段と
相対的に、前記保持装置に載置するステップと、 B.前記保持装置の前記基準手段を、検体作成装置上の
基準手段に係合させて、前記流体収容容器と前記サンプ
ル容器を一直線上に配置させて、前記検体作成装置と相
互作用させるステップと、 C.前記検体作成装置を操作して、前記流体収容容器を
前記保持装置から外して、前記流体収容容器内の前記フ
ィルター部を前記粒子懸濁液サンプル内にいれて、前記
フィルター部上に懸濁液から粒子を採取するステップ
と、 D.前記検体作成装置を操作して、前記流体収容容器を
再び前記保持装置に係合、保持させるステップ、 とを備える。
【0019】更に、本発明の方法に、前記流体収容容器
の前記フィルター部に細胞を採取した後、前記保持装置
が観察用スライドグラスを保持する空間平面に、前記フ
ィルター部が向き合うように、前記フィルター部を配置
し、これにより、前記採取された粒子を前記フィルター
部から前記観察用スライドグラスに移す、ステップを備
えるようにするとより望ましい。
【0020】また、本発明の別の構成において、生物学
的サンプルから光学検査用の細胞粒子を含む臨床検体を
作成するための装置は、生物学的サンプルとフィルター
装置とを支持する保持装置を着脱可能、交換可能、操作
可能に係合するためのフレーム手段で、前記保持装置を
着脱可能、交換可能に一直線上に配置させる基準面手段
を備えるフレーム手段と、前記フレーム手段上に配置さ
れる駆動手段で、前記フレーム手段に操作可能に係合さ
れる前記保持装置上の前記フィルター装置を着脱可能、
交換可能に係合する駆動手段と、を備え、前記駆動手段
が、(1)細胞粒子が光学的検査に適した分布をとるよ
うに、前記保持手段に支持される生物学的サンプルか
ら、前記フィルター装置に細胞粒子を採取し、(2)前
記フィルター装置を前記保持装置に保持されるように戻
し、(3)前記前記保持装置に支持される前記フィルタ
ー装置を解除する、ように機能し、臨床検体の作成が完
了した時点で、光学的検査に適するように分布された採
取細胞粒子、並びに、前記サンプルに接触した全ての装
置が前記保持装置上にある、ことを特徴とする。
【0021】更に、検体観察用スクリーンを保持する前
記保持装置と協同して機能する装置において、前記駆動
手段が、更に、前記フィルター装置に作用して、前記フ
ィルター装置上に採取された細胞粒子を前記保持装置上
に支持される前記観察用スクリーン上に移すための移送
手段を備える、ように構成することが望ましい。
【0022】あるいは、前記保持装置が検体観察用スク
リーンを保持し、前記駆動手段が、前記フィルター装置
を、前記保持装置に支持される前記観察用スクリーンに
接触させるような所定の位置に輸送するように、構成し
てもよい。この場合、前記フィルター装置を前記保持装
置に保持されるように戻す前、且つ、前記フィルター装
置を解除する前に輸送を行う。
【0023】前記駆動機構は、望ましくは、前記フィル
ター装置を係合し、また、前記フレーム手段と一直線上
に係合される前記保持装置からフィルター装置を外し、
前記フィルター装置を少なくとも2方向に移動させ、少
なくとも1本の回転軸を中心として回転させる操作手段
を備える。
【0024】前記フィルター装置が箱部を備え、また、
所定の圧力信号を、前記駆動手段に係合される前記フィ
ルター装置の箱部に送り、前記フィルター装置の箱部に
選択的に懸濁液を通し、前記箱部内の圧力を検出するた
めの手段を前記フレーム手段上に備えるように構成して
もよい。
【0025】
【作用】本発明に従う医療用システムは、細胞等の粒子
を採取する従来の装置の問題点を解決するものである。
本発明のシステムは簡単な構造で、且つ、簡便な操作
で、細胞等の粒子を溶液中に分散させ、溶液から所定量
の粒子を採取し、更に、採取した所定量の粒子を一層に
空間分布させて、その空間分布のままで観察用スクリー
ンに粒子を移送させる、ことができる。本発明のシステ
ムを用いることにより、ほぼ均一に粒子を分布させるこ
とができる。更にいえば、単位面積あたりほぼ同一の数
の細胞を分布させることができる。
【0026】この医療用システムは、2つの主要部分、
即ち、カートリッジと、検体処理装置とから成る。カー
トリッジには、フィルター部を備える流体収容容器を着
脱可能、交換可能に保持する機構が備えられている。フ
ィルター部は、例えば、スクリーン、膜等、液体並びに
しきい値以下の大きさの粒子を通過させる一方、しきい
値以上の大きさの標的粒子をブロックして、表面上に採
取するようなものであればよい。
【0027】カートリッジには、更に、顕微鏡用スライ
ドグラス等の観察用スクリーンを着脱可能、交換可能に
支持する機構が備えられる。この場合、スライドグラス
は、フィルター部上に採取された粒子を受け取ることが
できるように配置されることが望ましい。カートリッジ
は、また、粒子懸濁液サンプルの容器を保持する機構を
備え、望ましくは、定着液が入れられている、スライド
グラス作成用出力容器を保持するように構成されてい
る。更に、顕微鏡用スライドグラスを出力容器に移動さ
せるための駆動機構をカートリッジに備えるように構成
することも望ましい。
【0028】本発明の検体処理装置は、カートリッジと
同一直線上に配置される基準構造体を備える。カートリ
ッジと基準構造体を同一直線上に配置させることによ
り、検体処理装置とカートリッジが相互に機能しあい、
流体収容容器のフィルター部を粒子懸濁液サンプル内に
導入すると共に、懸濁液内にせん断力を生じさせて、細
胞粒子を充分に分散させる。
【0029】フィルター部が粒子懸濁液サンプル内に導
入され、粒子を充分に分散させた後、検体処理装置の空
気圧ユニットを流体収容容器に着脱可能に連結して、懸
濁液サンプルが容器内を流れて、フィルター表面上に粒
子が採取されるようにする。対象となる粒子がフィルタ
ー表面上に採取されることにより、フィルター部を通る
流体の流れが阻害される。フィルター部の粒子が採取さ
れた領域では流体がまったく流れないため、粒子はフィ
ルターに対して単層に分布するように採取されることに
なる。このようにして単層の空間分布でフィルター部上
に採取された粒子は、観察用スクリーンに移され、検査
される。空気圧ユニットの検出部は、検体処理装置の制
御ユニットと協働して、液体の流れのパラメータを監視
することにより細胞採取過程をモニターする。この結
果、所定量の分散粒子がフィルター上に採取されたかど
うかを判断することができる。
【0030】以上のように構成された本発明の検体処理
装置においては、サンプル間の汚染を引き起こす原因と
なるものが検体処理装置に直接接触することがないた
め、サンプル間で汚染・混入を起こすことなく、また、
一サンプルごとに洗浄する必要もなく、生物学的サンプ
ルを連続的に処理して、細胞学的、あるいは、その他臨
床学的な検査用検体を作成することができる。
【0031】生物学的サンプルに接触する部分は全て使
い捨てになっており、サンプルごとに新しいカートリッ
ジを用いる。カートリッジには、サンプルと、最終的に
作成された検体並びに残余廃棄物、使い捨てにされる各
部が保持されている。この結果、処理装置はサンプルに
直接接触することなく清浄なまま保たれるため、サンプ
ルを変えるごとに洗浄する必要がなく、且つ、サンプル
間の汚染・混入を引き起こすことなく連続的にサンプル
処理を行うことが可能となる。
【0032】また、カートリッジ装置は、サンプル容
器、フィルター装置、観察用スクリーン、出力容器を着
脱可能、交換可能に保持するように構成されているた
め、検体処理装置にカートリッジをセットする前に、新
しい容器、フィルター、観察用スクリーンをカートリッ
ジに設置し、測定終了後に取り外して、同じカートリッ
ジを何度も使用することができる。
【0033】
【実施例】図1及び図2に、本発明を体現化した一実施
例であるカートリッジ10を示す。カートリッジ10
は、図4ないし図10に従って後述するように、検体処
理装置64と共に用いられる。カートリッジ10は、垂
直フレーム20と、基台22と、第1ないし第4の支持
部12、14、16、18と、を備える。支持部には、
それぞれ、臨床用器具が、着脱可能並びに交換可能に収
容・保持される。
【0034】第1の支持部であるサンプル支持部12
は、カートリッジ10の最底部に位置し、垂直なサンプ
ルガイド26と、基台22とから構成される。サンプル
支持部12は、サンプルガイド26と基台22により、
ソケット状レセプタクル(受容体)を形成しており、こ
のレセプタクルに、サンプル容器28が、上向きに、垂
直軸30を中心として、入れ子式にはめ込まれる。
【0035】カートリッジ10上の第2の支持部は、第
一器具支持部14である。第一器具指示部14は、カー
トリッジ10の最上部に、フレーム20の最上部に接し
て位置する。第一器具支持部14は、垂直軸30を中心
として、下向きの管状のソケット状レセプタクル32を
形成している。第一器具支持部14は、回転ガイドを備
える。前記回転ガイドは、レセプタクル32の壁上の、
軸方向のスロット34から構成され、第一器具支持部1
4に固定されるフィルター装置36の、垂直軸30に対
する向きを決定する。
【0036】カートリッジ10上の第3の支持部は、第
二器具支持部16である。第二器具指示部16には、顕
微鏡用スライドグラス42が固定される。第二器具支持
部16は、ブリーチ状機構を有し、スライドグラス42
は、そのブリーチ状機構に積載されて、固定される。ス
ライドグラス42は、第二器具支持部16により、サン
プル容器28中のサンプルから採取された細胞様粒子を
受け取る位置に、固定される。
【0037】第4の支持部は、出力支持部18である。
出力支持部18は、カートリッジ10の最低部に位置
し、サンプル支持部12と類似の構造を有し、この出力
指示部18に出力容器48がはめ込まれる。出力支持部
18は、垂直方向の容器ガイド50を備える。容器ガイ
ド50は、基台22と共に、ソケット状レセプタクルを
形成し、このレセプタクルに、出力容器48が、上向き
にはめ込まれる。
【0038】さらにカートリッジ10は、フレーム20
上に、移送機構54を備える。移送装置54は、図11
に示すように、顕微鏡用スライドグラス42を、第二器
具支持部16からはずし、出力支持部18に位置する出
力容器48へと移送する。この移送装置54は、第二器
具支持部16から外されたスライドグラス42が、重力
によって落下するのを導いて、出力支持部18に位置す
る出力容器48へと移送する。
【0039】カートリッジ10は、三角形状に配置され
る基準構造体を有する。円柱状の基準ピン56、58、
60は、検体処理装置上の対応する基準構造体と、着脱
及び交換可能に係合する。基準ピン58と60は、垂直
軸30に垂直な並行軸62に沿って、フレーム20か
ら、互いに反対方向に突出している。基準ピン56は、
カートリッジフレーム20の最上部から突出し、垂直軸
30を中心として、垂直軸30上に位置する。
【0040】カートリッジ10のサンプル支持部12、
第一器具支持部14、基準ピン56は、垂直軸30を中
心として、垂直軸30上に位置する。したがって、サン
プル支持部12に固定されたサンプル容器28と、第一
器具支持部14に固定されたフィルター装置36も、垂
直軸30を中心とし、垂直軸30上に位置する。さら
に、図示されている4つの支持部12、14、16、1
8は、垂直軸30を通り、図1の平面に平行な平面上
に、位置する。カートリッジ10の構造と操作について
は、本出願人が同時に出願した日本特許出願「医療用カ
ートリッジ装置」中に開示されている。
【0041】図3に示されるフィルター装置36は、軸
方向上端部が封印され、軸方向下端部一面がスクリーン
型フィルター46で覆われている、中空の円筒形44か
ら構成される。スクリーン型フィルター46は、対象と
する細胞や細胞様粒子を補足し、より小さい粒子を通過
させる大きさの孔を有する。円筒形44の封印上端部に
接する平面部から、タブ44aが、放射方向に突出す
る。タブ44aは、円筒形44の外表面より内側である
こと、つまり、外表面から突出しないことが望ましい。
通路44bが、円筒形44の壁を通って、放射方向に伸
びている。通路44bは、円筒形44の両端部から十分
に離れた円筒形44の中央付近に、タブ44aと同軸上
に位置する。円筒形44の外表面は、通路44bの所が
平面になっており、通路44bはその平面部の中央から
放射方向に伸張する。
【0042】そのほかの特徴として、フィルター装置3
6は、クランプ領域を有する。このクランプ領域は、タ
ブ44aと、通路44bの間に位置し、非環状の横断面
を有する。このクランプ領域は、円筒形44の円周上
に、均等に配置される、3つのクランプ面44cから構
成される。これらのクランプ面44cは、タブ44a
と、通路44bに対して、フィルター装置36の円周上
の特定の位置に位置する。現在審査中の、同出願人によ
る米国特許出願第07/843,571号は、フィルタ
ー装置36に類似のフィルター装置の構造と製造法を開
示している。この類似フィルターは、アメリカ合衆国、
マサチューセッツ州、マルボロのサイティック・コーポ
レーションから販売されている。
【0043】図4に、図1と図2のカートリッジ10
が、検体処理装置64と組み合わされた状態を示す。図
4の検体処理装置64は、多軸駆動装置と、空気制御シ
ステム70とに連動した、マニピュレータ66を備え
る。カートリッジ10と、検体処理装置64とを共に操
作する際には、最初の段階では、マニピュレータ66
は、図4に示すように、垂直軸30上、即ち、カートリ
ッジ10に固定されるサンプル容器28の上方、かつ、
フィルター装置36の下方に位置する。
【0044】処理装置64は、伸張可能で、2つの部分
から構成される往復台72を有する。往復台第一プラッ
トフォーム72aには、マニピュレータ66が設置され
る。往復台第一プラットフォーム72aには、マニピュ
レータ66と連動する、回転駆動機構74と傾斜駆動機
構76とが設置される。往復台第二プラットフォーム7
2b上には、往復台第一プラットフォーム72aが設置
される。第二プラットフォーム72bは、2本の平行な
昇降機滑り棒78上に、摺動可能に設置される。第二プ
ラットフォーム72bは、ナット滑車80を介して、昇
降機モータ84に駆動される親ネジ82に連動する。
【0045】検体処理装置64は、制御装置71、典型
的にはマイクロプロセッサと、空気制御検出システム7
0と共に、作動する。ヨーロッパ特許出願第04488
37A3号には、好適な空気制御システム70が開示さ
れている。
【0046】図4に示す装置において、カートリッジ1
0は、カートリッジ10に備えられたサンプル容器28
中のサンプルから生物検体を採取し、採取した生物検体
を、カートリッジの第二器具支持部16により固定され
る顕微鏡用スライドグラス42に移すために、連続的な
段階を介して、検体処理装置64と共に作動する。
【0047】図4に示すように、カートリッジ10と検
体処理装置64とを、作動可能なように組み合わせる。
続いて、昇降機モータ84によって親ネジ82を回転さ
せ、図5に示すように、往復台72を最上部まで上昇さ
せる。この上昇操作によって、カートリッジ10に固定
されているフィルター装置36に対して、マニピュレー
タ66が上向きにスライドされる。マニピュレータ66
は、環状のジョー機構86を有する。ジョー機構86
は、図4に示す最初の状態では、垂直軸30に中心を有
する。また、ジョー機構86は、最初の状態では、クラ
ンプしていない状態であり、ジョー機構86は、入れ子
式に、フィルター装置36の円筒形44にはめ込まれ
る。往復台72を上昇させることにより、マニピュレー
タ66が、図5に示すクランプ位置に置かれる。この位
置では、ジョー機構86が、クランプ面44cのまわり
で、フィルター装置36を取り囲む。ジョー機構86
は、2つのジョー機素を有する。この2つのジョー機素
を閉じることにより、ジョー機構86とフィルター装置
36はともに回転し、2つのジョー機素を開くことによ
り、ジョー機構86とフィルター装置36は、互いに相
対的に回転する。この相対的な回転により、ジョー機構
86とフィルター装置36の円筒形44との間のクラン
プのかみ合わせが、開閉する。
【0048】検体処理装置64が、図5に示すクランプ
状態になると、回転駆動機構74が作動して、マニピュ
レータ66のジョー機構86により、フィルター装置3
6の円筒形44がクランプされる。回転駆動機構74
は、ジョー機構86の2つのジョー機素のうち一方を、
もう一方のジョー機素に対して垂直軸30の回りに回転
させて、内向きのクランプ操作を行う。その結果、フィ
ルター装置36の円筒形44上のクランプ面44cがク
ランプされる。
【0049】フィルター装置36をマニピュレータ66
でクランプした後、検体処理装置64の親ネジ82を回
転させて、往復台72を降下させ、それに伴い、マニピ
ュレータ66を降下させる。マニピュレータ66を降下
させることにより、マニピュレータ66にクランプされ
ているフィルター装置36は、カートリッジ10の第一
器具指示部14から外れ、降下する。そして、図6に示
すように、フィルター装置36の下端部が、サンプル容
器28中の生物サンプルに浸される。
【0050】検体処理装置64は、図6に示す位置にお
いて、フィルター装置36を垂直軸30の回りに回転さ
せて、サンプル容器28中の生物サンプルに煎断力を加
え、サンプル溶液中の粒子を分散させる。この目的のた
めに、検体処理装置64は、回転駆動機構74を作動さ
せて、クランプされたフィルター装置36を回転させ
る。詳細には、回転駆動機構74が、モータ74aを作
動させ、モータ74aは、ベルトとプーリーで、リム駆
動輪74bを備えたシャフトに連動し、リム駆動輪74
bのリムが、ジョー機構86を回転させる。図6に、モ
ータ74aによるリム駆動輪74bの回転、それによる
マニピュレータ66のジョー機構86の回転、ジョー機
構86にクランプされているフィルター装置36の回転
の、3つの回転を矢印で示す。
【0051】前記、粒子分散操作の後、制御機構71に
より回転駆動装置74を停止させ、次いで、空気制御シ
ステム70を作動させて、サンプル容器28中のサンプ
ルから、フィルター装置36のスクリーン型フィルター
46上に、細胞様粒子を採取する。前述のヨーロッパ特
許出願第0448837A3号と、米国特許第5,14
3,627号に、好適な検体採取方法が記載されてい
る。空気制御システム70は、空気制御システム70と
マニピュレータ66上の空気クランプ90との間をつな
ぐ空気ホース88を通して、フィルター装置36の室内
に、一定の負の圧力、好適には、圧力を検知するための
間隔をおいて、負の圧力パルスを連続的に加えて、検体
採取操作を行う。
【0052】空気クランプ90は、ソレノイド操作性パ
スであり、クランプしたフィルター装置36の両側に位
置するパスアーム90aと90bを有する。検体処理装
置64が図4、5、6に示す位置にある時には、パスア
ーム90aと90bはフィルター装置36から離れた位
置にあり、空気クランプ90は開いた状態にある。図7
に、パスアーム90aと90bが、フィルター装置36
の円筒形44をクランプし、空気クランプ90が閉じて
いる状態を示す。パスアーム90aは、空気ホース88
に接続する空気連結器を有する。前記空気連結器は、空
気クランプ90が閉じているときには、フィルター装置
36の通路44b(図3)に接続する。
【0053】好適には、空気ホース88は2本の管より
成り、パスアーム90aがY字状の管継手として、2本
の管を平行にして、フィルター装置36の通路44bへ
導く。空気制御システム70は、空気ホース88のうち
1本を圧力源へ連結し、もう1本を圧力検知装置へ連結
して、フィルター装置36の室内の圧力を検知する。
【0054】従って、図7に示すように、クランプ90
が閉じているときには、空気制御システム70は、フィ
ルター装置36の室内へ、一定の正の圧力、または、一
定の負の圧力を加えることができる。空気制御システム
70は、フィルター装置36に負の圧力を加えて、サン
プル容器28からフィルター装置36内へサンプル溶液
を吸引し、フィルター装置36のスクリーン型フィルタ
ー46上に、サンプル中の細胞様粒子を堆積させる。制
御装置71ともに稼働する空気制御システム70によっ
て、フィルター装置36の室内の圧力を検知し、一定の
量の細胞様粒子が、フィルター装置36のスクリーン型
フィルター46上に採取されたことを確認した後、空気
シグナルが停止する。
【0055】好適には、検体処理装置64は、図5に示
すフィルター装置36をクランプする操作から、図6に
示すサンプルを分散させる操作までの操作を、空気制御
システム70と空気クランプ90を使って行う。この操
作によって、サンプル容器28中の液量を検知すること
ができる。このような操作は、往復台72を図5に示す
位置から図6の降下位置まで降下させ、それに伴い、ク
ランプされたフィルター装置36上のスクリーン型フィ
ルター46がサンプル容器28中の溶液に浸されていく
間に、空気クランプ90を閉じて、フィルター装置36
の室内に負の圧力を加えることによって行われる。空気
制御システム70は、スクリーン型フィルターがサンプ
ル溶液に浸された瞬間を検知することができる。好まし
くは、空気制御システム70は、圧力を検知するための
間隔をおいて、負の圧力をパルスを連続的に発生する。
空気制御装置で圧力シグナルをパルス状に発生させる方
法は、上述のヨーロッパ特許中で開示されている。
【0056】検体処理装置64は、複数の段階を経て、
図7に示す検体採取位置より、移送位置へ移行する。ま
ず、昇降機モータ84を操作して、フィルター装置36
を上昇させ、フィルター装置36をサンプル容器28か
ら十分に引き出す。そうすることによって、マニピュレ
ータ66にクランプされているフィルター装置36を、
スクリーン型フィルター46上に採取されている細胞様
粒子の標本とともに、上昇させる。
【0057】続いて、検体処理装置64は、傾斜駆動機
構76を作動させ、ジョー機構86を、クランプしたフ
ィルター装置36とともに、時計回りに回転させ、図8
に示す位置へ移す。この傾斜操作は、ジョー機構86
を、カートリッジ10のレファレンスピン58と60と
が並ぶ水平軸62に平行な軸の回りに回転することによ
って行われる。傾斜駆動機構76のモータ76aは、ベ
ルト76bによって、ジョー機構86に連動し、傾斜操
作を行う。
【0058】続いて、検体処理装置64は、クランプし
たフィルター装置36を、図8に示す位置から、図9に
示す伸張した位置へ、左へ水平に移動させる。この操作
により、フィルター装置36のスクリーン型フィルター
46と、カートリッジ10が第二器具指示部16で固定
している顕微鏡用スライドグラスとが接触する。スクリ
ーン型フィルター46と、顕微鏡用スライドグラス42
との間の、この接点において、スクリーン型フィルター
46上の細胞様粒子が、顕微鏡用スライドグラス42へ
移される。移った細胞様粒子は、顕微鏡用スライドグラ
ス42上において、スクリーン型フィルター46上と本
質的に同じ空間分布を有する。制御装置71は、空気制
御システム70を作動させて、空気クランプ90を通し
て、フィルター装置36の室内に正の圧力を加え、スク
リーン型フィルター46からの細胞様粒子の剥離を促進
する。そうすることによって、フィルター装置のスクリ
ーン型フィルター46から、顕微鏡用スライドグラス4
2への、細胞様粒子の移行が促進される。
【0059】検体処理装置64は、往復台72の第一プ
ラットフォーム72aをもう一方の第二プラットフォー
ム72bに対して移動させることによって、クランプさ
れたフィルター装置36を、図9に示す転移または伸張
した位置へ、横向きに移動させる。往復台第二プラット
フォーム72bは、往復台第一プラットフォーム72a
を、2本の平行かつ水平方向の滑り棒92の上に積載す
る。2台のプラットフォームの間には、バネ94が張ら
れ、通常は、プラットフォームを図4ないし図7に示
す、後退した位置に保持している。さらに、検体処理装
置64は、ソレノイド(図示されていない)を有するカ
ムローラ96を、滑り棒上78に備える。カムローラ9
6は平行に移動して、図8の第一プラットフォーム72
aの右上に位置する傾斜ランプ98と係合し、往復台7
2を、図7に示す検体採取位置から、図9に示す検体移
動位置へ上昇させる。
【0060】第一プラットフォーム72a上のランプ9
8が、カムローラ96と係合することにより、第一プラ
ットフォーム72aが横方向、すなわち、図9の左方向
へ移動し、バネ94の弾性力に逆らって、第一プラット
フォーム72aが、第二プラットフォーム72bに対し
て相対的に、滑り棒92上をスライドする。
【0061】標本を顕微鏡用スライドグラス42へ移し
た後、検体処理装置64は、往復台第一プラットフォー
ム72aを右へ後退させ、マニピュレータ66のジョー
機構86を本来の上向きの位置へ戻す。詳細には、検体
処理装置64は、昇降機モータ84を作動させて往復台
72を降下させ、傾斜モータ76aを作動させてマニピ
ュレータ66を回転させることで、クランプされたフィ
ルター装置36を、図10に示す、上向きの、垂直軸3
0を中心とする位置へ戻す。フィルター装置36は、再
び、サンプル容器28上に、垂直軸30を中心として位
置する。その後、検体処理装置64は、検体採取操作
(図7)中にフィルター装置36中へ吸引された懸濁液
サンプルを排出するために、クランプ90を閉じて、フ
ィルター装置36内へ正の圧力を加える。この操作によ
り、懸濁液サンプルがスクリーン型フィルター46を通
して排出され、サンプル容器28へ戻される。
【0062】その後、往復台72を上昇させ、クランプ
したフィルター装置36を、図5に示す位置へ上昇させ
る。この操作により、フィルター装置36は、カートリ
ッジ10上の第一器具支持部14の、ソケット状レセプ
タクルにはめ込まれる。検体処理装置64は、クランプ
90を開けた状態で、マニピュレータ66のジョー機構
86を緩め、マニピュレータ66をフィルター装置36
との連動状態から開放する。続いて、検体処理装置64
は、往復台72を図4に示す最初の位置へ降下させる。
そして、マニピュレータ66は、フィルター装置36か
ら完全に外される。
【0063】さらに、検体処理装置64とともに使用さ
れる本発明のカートリッジ10は、細胞標本のついた顕
微鏡用スライドグラス42を、第二器具支持部16か
ら、出力支持部18にある出力容器48中の固定溶液中
へ移送する操作をおこなう。検体処理装置64は、好適
には、この操作は、標本をスライドグラス42へ移した
後直ちに、即ち、フィルター装置36から溶液を排出
し、フィルター装置36を第一器具支持部14へ戻す前
に行われる。検体処理装置64に対応して、カートリッ
ジ10の移送機構54は、スライドグラス42を第二器
具支持部16から外し、外されたスライドグラス42を
出力容器28へ導いて、移送操作を行う。
【0064】検体処理装置64は、ソレノイドアクチュ
エータ104(図4)を有する。ソレノイドアクチュエ
ータ104が作動されると、カートリッジ10の基台2
2に備えられている、バネプランジャ106(図11)
が下向きに押さえられる。図11に示すように、カート
リッジフレームの通路110中を通る、柔軟なたわみケ
ーブル108が、プランジャー106と連動して移送機
構54を操作する。
【0065】ソレノイドアクチュエータ104を作動し
てプランジャ106を押す、すなわち図10において、
プランジャ106を左向きに動かすことにより、フレー
ム20に備えられた掛け金134が上昇し、カートリッ
ジ10の移送機構54が開放される。開放された移送機
構54は、図4ないし図9に示すような後退した位置か
ら、図10に示すようなスライドグラス42の排出位置
へ移行する。このように移送機構54の位置が移行する
ことにより、顕微鏡用スライドグラス42は、支持部1
6から排出され、重力によって落下する。スライドグラ
ス42の落下は、移送機構54によって導かれ、スライ
ドグラス42は支持部18の出力容器48中に入る。落
下の様子を、図10に42a、42b、42cとして連
続的に示す。参考番号42dはスライドグラス42の最
終の移送位置を示し、スライドグラス42が出力容器4
8中に入った状態を示す。同じ出願人により、同時に出
願された特許出願中において、移送機構54とその操作
について詳しく説明する。
【0066】上述のように、スライドグラス42を移送
し、好ましくは、フィルター装置36からサンプル容器
28中へ溶液を移し、フィルター装置36を支持部14
に戻したのち、カートリッジ10は検体処理装置64か
ら外される。そうすることによって、検体処理装置64
は、新しいサンプル容器28、新しいスライドグラス4
2、新しい出力容器48、新しいフィルター装置36を
備えた新しいカートリジ10について、前述の操作を繰
り返すことができるようになる。
【0067】図11並び図12に示すように、検体処理
装置64は、基台240の上に、ソレノイドアクチュエ
ータ104と、直立した2本の平行な滑り棒と、78を
備える。滑り棒78の最上部に上板242が固定されて
いる。親ねじ82は基台240と上板242にジャーナ
ルによって支えられ、ベルト244を介して連結されて
いる昇降機モータ84により回転駆動される。
【0068】図12の左側に示されている後ろ側の滑り
棒78には、カムロール96を備えるソレノイド246
が固定されている。ソレノイド246は、制御装置71
に応答して作動する。ソレノイド246によって、図1
1に示すように、カムロールを後退させて、カムロール
96が往復台72の動きに関わらないようにしたり、あ
るいは、図8,9,12に示すように、カムロール96
を伸張させて、往復台72の傾斜ランプ98と接触させ
る操作を行う。
【0069】さらに、図11と図12に示すように、上
板242は、検体処理装置64の前方、すなわち、図1
2において右方向へ突出するブラケット248を備え
る。ブラケット248から、水平方向の基準アーム25
0が伸張しており、基準アーム250の先端は、じょう
ご状の先細になったノッチ250aを構成している。図
13(A)に示すように、ノッチ250aには、カート
リッジ10のピン56が収納され、それによって、カー
トリッジ10のピン58と60とともに、カートリッジ
10を検体処理装置64に固定する。
【0070】検体処理装置64の基台240には、基準
アーム252と254が備えられている。基準アーム2
52と254は、基台240の両側から前方へ、平行か
つ水平方向に伸張しており、先端には、じょうご状の先
細になったノッチ252aと254aを有する。カート
リッジ10が検体処理装置64に装着されたときには、
ノッチ254aと254aは、それぞれ、カートリッジ
10のピン58と60を収納する。検体処理装置64が
カートリッジ10を装着するときには、検体処理装置6
4のノッチ250a、252a、254aは、軸30を
含む平面上に位置する三角形の3つの角上に位置する。
【0071】検体処理装置64の前方のブラケット24
8は、基準アーム250の下に、さらに、水平方向に伸
張するアーム256を備えている。アーム256から、
2本の平行なピン258と260が伸張している。検体
処理装置64がカートリッジ10を装着しているときに
は、ピン258と260は、カートリッジ10のピン5
6と平行に、かつ、同じ平面上に位置する。好ましく
は、ピン258と260は、ノッチ250a、252
a、254aと同じように、図11の平面に平行な平面
上に位置する。
【0072】検体処理装置64のブラケット248は、
さらに、センサー262を備える。検体処理装置64に
装着されたカートリッジ10が、支持部14にフィルタ
ー装置36を収納するときには、センサー262のセン
サーフィンガー262aによって検知が行われる。詳細
には、センサーフィンガー262aが、図1に示される
カートリッジ10の支持部14の検知窓148内に突出
する。センサー262は、空気制御システム70に接続
されているマイクロスイッチを備えている。
【0073】図11、図12、並びに、図13(B)の
部分拡大図に示すように、往復台プラットフォーム72
bは、前側の滑り棒78に、ジャーナルによって、摺動
可能なように装着されている。プラットフォーム72b
は、二又に分かれたガイド72cを有し、それによっ
て、後ろ側の滑り棒78に摺動可能に装着されている。
親ねじ82上に、ネジによって装着されているナット滑
車80は、プラットフォーム72b上にたわみ力によっ
て装着されている。このたわみ力と、二又のガイド72
cによって、プラットフォーム72bは、親ねじ82の
回転に対応して前側の滑り棒78上を摺動し、かつ、摺
動前と同じ平面上にとどまる。プラットフォーム72b
は、2本の水平かつ平行に伸張する滑り棒92をそなえ
ており、滑り棒92の上に、プラットフォーム72aが
摺動可能に積載されている。プラットフォーム92aと
92bの間には、バネ94が張られており、プラットフ
ォーム72aは、検体処理装置64の後方へ、すなわ
ち、図4ないし図8に示される位置や、図13(B)に
おいて実線で示される位置へ、バネ94の弾性力によっ
て偏向されている。前述のように、プラットフォーム7
2aは、傾斜ランプ98を備える。カムロール96によ
り傾斜ランプ98が偏向させられ、それによって、プラ
ットフォーム72aが上下の滑り棒92上を摺動して、
検体処理装置64の前方へ、すなわち、図9と図13
(B)の点線で示す位置へ移動する。このようにプラッ
トフォーム72aが前方へ移動することにより、バネ9
4に一層の張力がかかる。カムロール96が傾斜ランプ
98より外れると、プラットフォーム72aは、バネ9
4の弾性力によって通常の後方の位置へ戻る。
【0074】図11と図12に示すように、プラットフ
ォーム72bは、センサーフラッグ264を備えてい
る。往復台72が最も低い位置に位置するときには、セ
ンサーフラッグ264が、基台240上に備えられた位
置センサー266に作用し、制御装置71に対して信号
を送る。
【0075】好ましくは、検体処理装置64は、つりあ
いおもり(図示しない)をそなえる。前記つりあいおも
りは、ケーブルと滑車を介して、プラットフォーム72
bに連結されている。つりあいおもりは、往復台72の
上昇に対して下降し、そうすることによって、移動の運
動量を相殺し、往復台72の移動や位置の設定を容易に
する。
【0076】図11と図13(A)に示すように、検体
処理装置64のマニピュレータ66は、枠268上にジ
ョー機構86を備える。枠268は、プラットフォーム
72a上に固定されている。ジョー機構86の傾斜板2
72から、一対のピン270が突出している。検体処理
装置64がカートリッジ10を装着しているときには、
ピン270は、カートリッジ10の軸62に平行で、か
つ、ノッチ252aと254aが位置する軸に平行な水
平方向の軸274上に位置する。ピン270は、検体処
理装置64の前部、枠268のアーム268aにジャー
ナルによって装着されており、検体処理装置64がカー
トリッジ10を装着したときには、軸274は軸30と
交差する(図12)。
【0077】ピン270のうち一方は、滑車に固定され
ている。図8に示すように、前記滑車はベルト278を
介して、ジョー機構86を軸274の回りに傾斜させ
る。この操作について以下に詳しく説明する。
【0078】傾斜板272は、パスアーム90aと90
bを有するパス状クランプ90と、クランプ90を作動
させるソレノイド286を備える。
【0079】クランプ90が閉じられると、パスアーム
90aと90bはフィルター装置36(図3)をクラン
プし、図7に示されるように、パスアーム90aに備え
られている空気ホース88を、フィルター装置36の通
路42bに連結させる。クランプ90が開いているとき
には、図6に示されるように、パスアーム90aと90
bは、フィルター装置36から放射方向に離れて位置す
る。
【0080】図16に示すように、傾斜板272の軸受
上に、環状の駆動環280が積載されている。駆動環2
80は、傾斜板272上で、軸30を中心として回転す
る。駆動環280は、外側にリム280aを有する。リ
ム280aは駆動輪74bと連動して、マニピュレータ
66を回転させる。駆動環280上には、環状のクラン
プ環282が積載されている。クランプ環282の中心
は、リム280aの中心と一致する。クランプ環282
は、クランプ環282を駆動環280上に固定するため
の戻り止め機構を備えている。前記戻り止め機構によ
り、クランプ環282は駆動環280と一緒に回転す
る。前記戻り止め機構が、通常の状態から、開いた状態
に移行すると、クランプ環282に対して駆動環280
が自由に回転するようになる。このように、駆動環28
0とクランプ環282が相対的に回転することにより、
図15に示すように、ジョー機構86のクランプパッド
284が、カム機構により、フィルター装置36をクラ
ンプしたり、クランプ状態から開放する操作を行う。
【0081】図13(A)と図16に示すように、クラ
ンプ環282は、対称に位置する孔282aと282b
を有する。マニピュレータ86が、図5に示すような最
上部に位置するクランプ位置へ上昇されると、孔282
aと282bは、ブラケット248のピン258と26
0を収納する。ピン258が孔282aに収納される
と、ピン258によって戻り止め機構が開放され、駆動
環280がクランプ環282に対して回転できるように
なる。もう一方のピン260が孔282bに収納される
と、クランプ環280を動かないように固定する。すな
わち、駆動環280が回転しても、クランプ環282が
回転しないようにする。クランプ環282に対して駆動
環280が回転することによって、クランプパッド28
4は、カム機構により、放射方向に移動する。
【0082】図11と図15に示すように、モータ74
aはジョー機構86と連動する。モータ74aにより、
駆動環280の回転操作、マニピュレータ66のクラン
プ操作、開放操作、図6に示すサンプルの分散操作が行
われる。リム280aを介してマニピュレータ66を回
転させるリム駆動輪74bは、ジャーナルによって枠2
68に装着されており、ベルトと滑車を介してモータ7
4aによって駆動されている。
【0083】ジョー機構86は、図4に示す制御装置7
1に接続する位置センサーを備えている。そして、好ま
しくは、傾斜板272に磁気センサーを、駆動環280
に検知磁石を備える。駆動環280の回転によって、駆
動環280上の検知磁石が傾斜板272上の回転しない
磁気センサーに並び、駆動環280の傾斜板272に対
する「基本の」位置が決まる。この位置センサーを利用
することにより、制御装置71はモータ74aを駆動し
て、ジョー機構86に、軸30の回りのあらゆる回転方
向を向かせることができる。このような制御操作を容易
にするために、モータ74aを、ほかのモータ84と7
6aと同様に、ステッピング・モータにすることが好ま
しい。
【0084】検体処理装置64の回転駆動機構74は、
リム駆動輪74bと駆動リング280のリム280aと
を調節可能に係合する。リム駆動輪74bは、枠268
上に調節可能(図示しない)に配置されている(図1
5)。枠268上のリム駆動輪74bの位置を選択的に
移動させることにより、リム駆動輪74bとリム280
aとの係合状態を、比較的弱い接触圧力から、比較的強
い接触圧力まで変化させることができる。サンプルの分
散のためにフィルター装置36の円筒44を回転させる
場合や、マニピュレータ66を図11に示す水平な位置
へ、あるいは図11の水平な位置から傾斜させる場合
は、リム駆動輪74bとリム280aは、弱い圧力で接
触しているのが好ましい。フィルター装置36の円筒4
4をクランプしたり、クランプ状態から開放する場合に
は、駆動輪74bとリム280aは、強い圧力で接して
いるのが好ましい。
【0085】図4ないし図10に示されている検体処理
装置64の傾斜駆動機構76は、好ましくは、図14と
図15に示すように、扇形歯車を備える。詳細には、回
転駆動モータ74a(図11)と同様に、傾斜駆動モー
タ75aはプラットフォーム72a上に積載され、扇形
歯車290に連結している。扇形歯車290には、扇形
歯車290と一緒に回転する滑車が備えられ、滑車の回
転がベルト278によって、ジョー機構86の傾斜板2
72に伝えられる。従って、モータ76aによる扇形歯
車290の回転によって、ジョー機構86は、ベルト2
78を介して、図11に示す通常の水平な位置から、お
よそ135゜の弧を描いて、図12に示す検体移送位置
へと傾斜する。図14に、ジョー機構86の傾斜前の位
置を実線で、傾斜後の位置を点線で示す。
【0086】図14と図15に示すように、扇形歯車2
90が水平な位置に位置するときには、光学センサー2
94によって検知される。また、停止ピン296が扇形
歯車290の放射方向の末端部と接触することによっ
て、装置が不調な場合などに、マニピュレータ66が好
ましい向き以上に傾斜されることが防止されている。
【0087】図5に示すように、マニピュレータ66が
上昇した位置にあり、検体処理装置64に装着されたカ
ートリッジ10上のフィルター装置36をクランプする
場合について、さらに詳細に説明する。ブラケット24
8から伸張するピン258と260は、それぞれ、クラ
ンプ環282上の、孔282aと282bに収納され
る。一方のピン258により、クランプ環282と駆動
環280を一緒に回転するように固定している戻り止め
機構が開放される。もう一方のピン260により、クラ
ンプ環282が固定される。そのため、クランプ環28
2は軸30の回りを回転することができない。
【0088】続いて、モータ74aにより駆動されるリ
ム駆動輪74bを介して、駆動環280が回転される
と、2つの環状部品、すなわち駆動環280とクランプ
環282との間の回転に差が生じ、その結果、カム機構
により、クランプパッド284が内側へ偏向し、フィル
ター装置36をクランプする。回転を防止するピン26
0は、戻り止め機構に作用するピン258よりも長い。
そのため、マニピュレータ66を降下させるときには、
戻り止め機構が再び閉じるまでの間、長いピン260に
より駆動環280とクランプ環282の間で回転に差が
生じないように保たれ、クランプパッド284はフィル
ター装置36をクランプした状態を保持する。引続きマ
ニピュレータ66を下降させることにより、フィルター
装置36はマニピュレータ66と共に下降し、次に説明
する操作が行われる。
【0089】続いて、図6に示すように、軸30の回り
にフィルター装置36を回転させて、サンプル容器28
中のサンプルを分散させる操作を行う間、マニピュレー
タ66の2つの環状部品である駆動環280とクランプ
環282は、戻り止め機構によってロックされている。
従って、駆動環280とクランプ環282は、モータ7
4aによって、リム駆動輪74bを介して一緒に回転す
る。
【0090】検体処理装置64は、図5ないし図10に
示される上述した操作を完了したのち、フィルター装置
36をカートリッジ10に戻すために、マニピュレータ
66を図5に示される位置へ上昇させる。この位置で
は、モータ74aにより、リム駆動輪74bを介して駆
動環280とクランプ環282は一緒に回転する。この
回転によって、フィルター装置36のタブ44a(図
3)を、カートリッジ10上の支持部14(図1)の鍵
状のスロット34に合わせる。マニピュレータ66をさ
らに上昇させると、ブラケット248上のピン258と
260が、再び、クランプ環282上の孔に収納され
る。これによって、駆動環280がクランプ環282に
対して回転することができるようになり、またクランプ
環282が固定される。続いて、駆動環280を、フィ
ルター装置36をクランプする時とは反対方向に回転さ
せることによって、フィルター装置36から、クランプ
パッド284が離れる。そうすることにより、検定処理
装置64は、フィルター装置36をカートリッジ10上
の支持部14に残して、マニピュレータ66を図4に示
すもとの位置へ降下させることができる。
【0091】空気クランプ90についてさらに詳細に説
明する。クランプ90は、図7に示す検体採取操作の間
に、パスアーム90aと90bをフィルター装置36に
クランプして、空気制御システム70を通路44bにつ
なげるときだけではなく、好ましくは、図8と図9に示
す操作の間も閉じた状態に保たれる。さらに、好ましく
は、空気制御システム70は、フィルター装置36の室
内を、比較的負の圧力下に保持する。そうすることによ
って、スクリーン型フィルター46の内外の圧力差を保
持し、検体処理装置64が、フィルター装置36をサン
プル容器28から上昇させ、フィルター装置36を図8
に示す位置へ傾け、図9に示されるように、フィルター
装置36をカートリッジ10の支持部16に装着されて
いる顕微鏡用スライドグラス42へ接触させるまでの
間、採取した細胞様粒子をスクリーン型フィルター46
上に保持する。前述のように、このとき、空気制御シス
テム70は、典型的には制御装置71と共に作動して、
フィルター装置36の通路44bへ加える圧力信号を変
化させ、フィルター装置36の室内にやや正の圧力を加
える。そうすることによって、スクリーン型フィルター
46から細胞用粒子をはがし、採取された全ての細胞用
粒子を顕微鏡用スライドグラス42へ移行させる操作を
容易にする。
【0092】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要
旨を逸脱しない範囲において、様々な態様で実施可能で
ある。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の医療用シ
ステムは、細胞等の粒子を採取する従来の装置の問題点
を解決するものである。本発明のシステムは簡単な構造
で、且つ、簡便な操作で、細胞等の粒子を溶液中に分散
させ、溶液から所定量の粒子を採取し、更に、採取した
所定量の粒子を一層に空間分布させて、その空間分布の
ままで観察用スクリーンに粒子を移送させる、ことがで
きる。本発明のシステムを用いることにより、ほぼ均一
に粒子を分布させることができる。更にいえば、単位面
積あたりほぼ同一の数の細胞を分布させることができ
る。
【0094】この医療用システムは、2つの主要部分、
即ち、カートリッジと、検体処理装置とから成る。カー
トリッジには、フィルター部を備える流体収容容器を着
脱可能、交換可能に保持する機構が備えられている。フ
ィルター部は、例えば、スクリーン、膜等、液体並びに
しきい値以下の大きさの粒子を通過させる一方、しきい
値以上の大きさの標的粒子をブロックして、表面上に採
取するようなものであればよい。
【0095】カートリッジには、更に、顕微鏡用スライ
ドグラス等の観察用スクリーンを着脱可能、交換可能に
支持する機構が備えられる。この場合、スライドグラス
は、フィルター部上に採取された粒子を受け取ることが
できるように配置されることが望ましい。カートリッジ
は、また、粒子懸濁液サンプルの容器を保持する機構を
備え、望ましくは、定着液が入れられている、スライド
グラス作成用出力容器を保持するように構成されてい
る。更に、顕微鏡用スライドグラスを出力容器に移動さ
せるための駆動機構をカートリッジに備えるように構成
することも望ましい。
【0096】本発明の検体処理装置は、カートリッジと
同一直線上に配置される基準構造体を備える。カートリ
ッジと基準構造体を同一直線上に配置させることによ
り、検体処理装置とカートリッジが相互に機能しあい、
流体収容容器のフィルター部を粒子懸濁液サンプル内に
導入すると共に、懸濁液内にせん断力を生じさせて、細
胞粒子を充分に分散させる。
【0097】フィルター部が粒子懸濁液サンプル内に導
入され、粒子を充分に分散させた後、検体処理装置の空
気圧ユニットを流体収容容器に着脱可能に連結して、懸
濁液サンプルが容器内を流れて、フィルター表面上に粒
子が採取されるようにする。対象となる粒子がフィルタ
ー表面上に採取されることにより、フィルター部を通る
流体の流れが阻害される。フィルター部の粒子が採取さ
れた領域では流体がまったく流れないため、粒子はフィ
ルターに対して単層に分布するように採取されることに
なる。このようにして単層の空間分布でフィルター部上
に採取された粒子は、観察用スクリーンに移され、検査
される。空気圧ユニットの検出部は、検体処理装置の制
御ユニットと協働して、液体の流れのパラメータを監視
することにより細胞採取過程をモニターする。この結
果、所定量の分散粒子がフィルター上に採取されたかど
うかを判断することができる。
【0098】以上のように構成された本発明の検体処理
装置においては、サンプル間の汚染を引き起こす原因と
なるものが検体処理装置に直接接触することがないた
め、サンプル間で汚染・混入を起こすことなく、また、
一サンプルごとに洗浄する必要もなく、生物学的サンプ
ルを連続的に処理して、細胞学的、あるいは、その他臨
床学的な検査用検体を作成することができる。
【0099】生物学的サンプルに接触する部分は全て使
い捨てになっており、サンプルごとに新しいカートリッ
ジを用いる。カートリッジには、サンプルと、最終的に
作成された検体並びに残余廃棄物、使い捨てにされる各
部が保持されている。この結果、処理装置はサンプルに
直接接触することなく清浄なまま保たれるため、サンプ
ルを変えるごとに洗浄する必要がなく、且つ、サンプル
間の汚染・混入を引き起こすことなく連続的にサンプル
処理を行うことが可能となる。
【0100】また、カートリッジ装置は、サンプル容
器、フィルター装置、観察用スクリーン、出力容器を着
脱可能、交換可能に保持するように構成されているた
め、検体処理装置にカートリッジをセットする前に、新
しい容器、フィルター、観察用スクリーンをカートリッ
ジに設置し、測定終了後に取り外して、同じカートリッ
ジを何度も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプル容器、出力容器、顕微鏡用スライドグ
ラス、フィルター装置を保持する、本発明に従う一実施
例としてのカートリッジの側部立面図である。
【図2】図1のカートリッジの正面図である。
【図3】カートリッジと共に用いられるフィルター装置
の斜視図である。
【図4】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第一の処理段階を示す概略側面図である。
【図5】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第二の処理段階を示す概略側面図である。
【図6】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第三の処理段階を示す概略側面図である。
【図7】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第四の処理段階を示す概略側面図である。
【図8】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第五の処理段階を示す概略側面図である。
【図9】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第六の処理段階を示す概略側面図である。
【図10】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場
合の第七の処理段階を示す概略側面図である。
【図11】検体処理装置の立面図である。
【図12】図4ないし図10とは反対の方から見た図8
に相当する検体処理装置の側面図である。
【図13】(A)は図11のXIII−XIII線に沿
った検体処理装置の平面図、また(B)は図11の検体
処理装置のカートリッジを示す部分斜視図である。
【図14】検体処理装置の傾斜駆動機構の構成を示す側
面図である。
【図15】図9の傾斜駆動機構を示す平面図である。
【図16】処理装置のジョー機構を示す部分断面側面図
である。
【符号の説明】
10 カートリッジ 12 サンプル支持部 14 第一器具支持部 16 第二器具支持部 18 出力支持部 20 フレーム 26 サンプルガイド 28 サンプル容器 32 ソケット状レセプタクル 36 フィルター装置 42 顕微鏡用スライドグラス 46 スクリーン型フィルター 48 出力容器 54 移送機構 56,58,60 基準ピン 64 検体処理装置 66 マニピュレータ 70 空気制御・検出システム 71 制御装置 72 往復台 74 回転駆動機構 76 傾斜駆動機構 86 ジョー機構 96 カムローラ 104 ソレノイドアクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トッド イー. ボトムリー アメリカ合衆国 03462 ニューハンプシ ャー州 スポッフォード フォーリーロー ド ボックス415 エイチシーアールナン バー10 (72)発明者 フィリップ ピー. ブラウン アメリカ合衆国 01886 マサチューセッ ツ州 ウェストフォード ウッズポンドド ライブ 11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルター部と箱部とを有するろ過分離
    装置を用いて、複数の粒子懸濁液サンプルを、連続的
    に、しかもサンプル間で汚染・混入を起こさないように
    処理する装置で、 前記ろ過分離装置を着脱可能かつ交換可能に支持し、更
    に、粒子懸濁液サンプルの容器を支持する保持装置を着
    脱可能かつ交換可能に直線上に係合する基準面を有する
    フレーム手段と、 前記フレーム手段に担持される駆動手段で、 (1)前記ろ過分離装置を、前記基準面と一直線上で係
    合する前記保持装置から外し、 (2)前記ろ過分離装置のフィルター部を前記粒子懸濁
    液サンプル内に導入し、前記フィルター部上に懸濁液か
    ら粒子を採取させ、 (3)前記ろ過分離装置を、前記基準面と一直線上で係
    合する前記保持装置に再び取り付ける、 ように作用する駆動手段と、 を備えることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記ろ過分離装置を前記保持装置から外
    したときに、前記保持装置が観察用スライドグラスを載
    置する空間平面に、前記ろ過分離装置のフィルター部が
    向き合うように、前記フィルター部を着脱可能、交換可
    能に配置させる手段を、前記駆動手段が備え、これによ
    り、前記粒子をろ過分離装置から前記観察用スライドグ
    ラスに移す、ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、前記粒子懸濁液サンプ
    ル内に前記ろ過分離装置を導入し、更に、前記ろ過分離
    装置を前記懸濁液サンプルに対して動かして、前記フィ
    ルター部上に懸濁液から粒子を採取する前に、前記粒子
    懸濁液サンプル内にせん断力を生じさせる手段を備え
    る、ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が、前記ろ過分離装置を選
    択的に、且つ解除可能にクランプ保持し、前記保持装置
    から前記ろ過分離装置を取り外すための操作手段を備え
    る、ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 フィルター部と箱部とを有する分離装置
    を用いて、複数の粒子懸濁液サンプルを、連続的に、し
    かもサンプル間で汚染・混入を起こさないように処理す
    る装置で、 前記分離装置を着脱可能かつ交換可能に支持し、更に、
    粒子懸濁液サンプルの容器を支持する保持装置を着脱可
    能かつ交換可能に直線上に係合する基準面を有するフレ
    ーム手段と、 前記フレーム手段に係合される前記保持装置から前記分
    離装置を取り外すための手段と、 前記ろ過分離装置を前記保持装置から外したときに、前
    記保持装置が観察用スライドグラスを載置する空間平面
    に、前記分離装置のフィルター部が向き合うように、前
    記フィルター部を着脱可能、交換可能に配置させ、これ
    により、前記粒子を前記分離装置から前記観察用スライ
    ドグラスに移すための手段と、 を備えることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 前記分離装置を圧力源に選択的且つ取り
    外し可能に連結させ、前記フィルター部に差圧をかけ
    て、前記粒子の移送を促進させるための連結手段を、更
    に備える、ことを特徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記保持装置が、前記観察用スライドグ
    ラスを前記空間平面から前記保持装置上に保持される出
    力容器に移すための移送手段を備え、更に、前記フレー
    ム手段に係合された前記保持装置上の前記移送手段を選
    択的に駆動するための手段を前記フレーム手段に備え
    る、ことを特徴とする請求項5記載の装置。
  8. 【請求項8】 複数の粒子懸濁液サンプルを、連続的
    に、しかもサンプル間で汚染・混入を起こさないように
    処理する方法で、 A.フィルター部を備えた流体収容容器と粒子懸濁液サ
    ンプルの容器とを、保持装置上に配置される基準手段と
    相対的に、前記保持装置に載置するステップと、 B.前記保持装置の前記基準手段を、検体作成装置上の
    基準手段に係合させて、前記流体収容容器と前記サンプ
    ル容器を一直線上に配置させて、前記検体作成装置と相
    互作用させるステップと、 C.前記検体作成装置を操作して、前記流体収容容器を
    前記保持装置から外して、前記流体収容容器内の前記フ
    ィルター部を前記粒子懸濁液サンプル内にいれて、前記
    フィルター部上に懸濁液から粒子を採取するステップ
    と、 D.前記検体作成装置を操作して、前記流体収容容器を
    再び前記保持装置に係合、保持させるステップ、 とを含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 前記流体収容容器の前記フィルター部に
    細胞を採取した後、前記保持装置が観察用スライドグラ
    スを保持する空間平面に、前記フィルター部が向き合う
    ように、前記フィルター部を配置し、これにより、前記
    採取された粒子を前記フィルター部から前記観察用スラ
    イドグラスに移す、ステップを更に含むことを特徴とす
    る請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 生物学的サンプルから光学検査用の細
    胞粒子を含む臨床検体を作成するための装置で、 生物学的サンプルとフィルター装置とを支持する保持装
    置を着脱可能、交換可能、操作可能に係合するためのフ
    レーム手段で、前記保持装置を着脱可能、交換可能に一
    直線上に配置させる基準面手段を備えるフレーム手段
    と、 前記フレーム手段上に配置される駆動手段で、前記フレ
    ーム手段に操作可能に係合される前記保持装置上の前記
    フィルター装置を着脱可能、交換可能に係合する駆動手
    段と、を備え、 前記駆動手段が、 (1)細胞粒子が光学的検査に適した分布をとるよう
    に、前記保持手段に支持される生物学的サンプルから、
    前記フィルター装置に細胞粒子を採取し、 (2)前記フィルター装置を前記保持装置に保持される
    ように戻し、 (3)前記前記保持装置に支持される前記フィルター装
    置を解除する、 ように機能し、 臨床検体の作成が完了した時点で、光学的検査に適する
    ように分布された採取細胞粒子、並びに、前記サンプル
    に接触した全ての装置が前記保持装置上にある、ことを
    特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 検体観察用スクリーンを保持する前記
    保持装置と協同して機能する装置で、前記駆動手段が、
    更に、前記フィルター装置に作用して、前記フィルター
    装置上に採取された細胞粒子を前記保持装置上に支持さ
    れる前記観察用スクリーン上に移すための移送手段を備
    える、ことを特徴とする請求項10記載の装置。
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