JPH06207892A - 医療用カートリッジ装置 - Google Patents

医療用カートリッジ装置

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JPH06207892A
JPH06207892A JP5235223A JP23522393A JPH06207892A JP H06207892 A JPH06207892 A JP H06207892A JP 5235223 A JP5235223 A JP 5235223A JP 23522393 A JP23522393 A JP 23522393A JP H06207892 A JPH06207892 A JP H06207892A
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JP
Japan
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holding
sample
frame
container
screen
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JP5235223A
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Stanley N Lapidus
エヌ. ラピダス スタンレイ
Jr Lewis T Polk
ティ. ポーク ジュニア. ルイス
Arlen M O'lari
エム. オラーリ アーレン
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SAITETSUCHI CORP
Cytyc Corp
Original Assignee
SAITETSUCHI CORP
Cytyc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サンプル間の汚染・混入に余り注意を払うこ
となく、顕微鏡用スライドグラス等の観察用スクリーン
上に細胞検体を作成ができる装置を提供する。 【構成】 カートリッジ10は、検体処理装置に着脱、
交換可能なフレーム20を備える。サンプル支持部12
は、細胞粒子の懸濁液を含む生物学的サンプル容器28
を着脱、交換可能に保持する。第一器具支持部14は、
容器28内の懸濁液から細胞粒子を採取するフィルター
装置36を着脱、交換可能に保持する。第二器具支持部
16は、採取された細胞粒子を載置する顕微鏡用スライ
ドグラス42を着脱、交換可能に保持する。出力支持部
18は、スライドグラス42を収容する出力容器48を
着脱、交換可能に保持する。移送機構54の働きによ
り、スライドグラス42がフレーム20上の支持部16
の細胞粒子捕集位置から、支持部18に保持される出力
容器48内に移送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンプルを処理装置に
導入し、サンプルから採取される生物学的検体を保持・
収容するためのカートリッジ形式の輸送ホルダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、細胞粒子を顕微鏡用スライドグラ
ス上で分布させ、医療研究診断用のテストを行うための
装置並びに方法が提案されている。このような装置ある
いは方法は、例えば、米国特許第5,143,627
号、更に、現在審査中の米国特許出願第843,571
号等に開示されている。ここで、「細胞粒子」とは、細
胞、細胞片、並びに、細胞及び/あるいは細胞片のクラ
スターあるいは集合等を意味する。
【0003】米国特許第5,143,627号に詳述さ
れる装置を用いて、懸濁液サンプルから所定の数の生物
学的細胞粒子を採取し、この所定数の粒子を、顕微鏡用
スライドグラス等の観察用スクリーン上に単層、且つ、
均一に分布させることができる。この装置では、サンプ
ル間の汚染・混入を防ぐために、サンプルに直接接触す
る部分や容器を使い捨てにし、サンプル処理ごとに交換
させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置並
びに方法では、サンプル間の汚染・混入を防ぐために、
使用者が細心の注意を払わねばならず、膨大な数のサン
プルを処理する場合には、非常な手間がかかり、且つ、
使用者の熟練性が要求される、という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、サンプル間の汚染・
混入に余り注意を払うことなく、顕微鏡用スライドグラ
ス等の観察用スクリーン上に適当な空間配置で分布させ
た細胞検体を作成することができる装置を提供すること
を目的とする。
【0006】上記並びにその他の目的を達成するために
なされた、本発明の検体保持・収容装置は、検体処理装
置と共に用いられ、検体を自動処理するためのものであ
り、検体処理装置と共に働くように、前記検体処理装置
に着脱可能、交換可能に係合されるフレーム手段で、前
記検体処理装置に着脱可能、交換可能に並置される標準
面手段を備えるフレーム手段と、前記フレーム手段上に
配置され、細胞粒子懸濁液を含む生物学的サンプルの容
器を着脱可能、交換可能に保持する第一保持手段で、前
記標準面手段に対して所定の3次元配置で前記生物学的
サンプルの容器を保持する第一保持手段と、前記フレー
ム手段上に配置され、前記生物学的サンプル容器から細
胞粒子を受容する検体受容装置を着脱可能、交換可能に
保持するための第二保持手段で、前記標準面手段に対し
て、所定の配置で前記検体受容装置を保持する第二保持
手段と、を備え、前記フレーム手段、前記第一保持手
段、前記第二保持手段が、前記検体処理装置に着脱可
能、交換可能に並置・係合され、前記検体処理装置を用
いて、前記第一保持手段に保持される前記生物学的サン
プル容器内の懸濁液から細胞粒子を取り出し、前記第二
保持手段に保持される前記検体受容装置内に移す、こと
を特徴とする。
【0007】本発明の検体保持・収容装置は、カートリ
ッジ型の装置とすることが望ましい。また、前記フレー
ム手段としては、三角形に配置された3つの標準構造体
を用いることが望ましい。この場合、例えば、標準構造
体の内一つが第一の軸に対して直線上に、また、残りの
二つが第一の軸を横断する第二の軸に沿って配置される
ようにしてもよい。
【0008】前記検体収容容器は、好ましくは、光学的
観察用スクリーンを備え、前記スクリーン上の観察面に
前記懸濁液から採取された細胞粒子が載置される。この
ように構成された検体保持・収容装置では、前記第二保
持手段が、前記観察用スクリーンを所定の3次元配置で
保持・収容するための係合手段を備え、更に、前記観察
用スクリーンを前記係合手段から取り外すための解除手
段を備える。
【0009】本発明の検体保持・収容装置は、望ましく
は、更に、前記フレーム手段上の所定の位置に出力位置
を形成する手段と、前記解除手段により前記係合手段か
ら取り外された前記観察用スクリーンを前記出力位置に
移送させるための移送手段と、を備える。また、前記移
送手段は、前記係合手段から前記出力位置への前記観察
用スクリーンの重力降下を案内する案内手段を備える。
【00010】本発明の別の構成において、検体保持・
収容装置は、更に、前記フレーム手段上に配置され、前
記フレーム手段上の所定の出力位置に、出力容器を着脱
可能、交換可能に保持する第三保持手段と、前記係合手
段から取り外された前記観察用スクリーンを、前記所定
の出力位置にある出力容器に移送する移送手段で、前記
係合手段から前記出力容器内への前記観察用スクリーン
の重力降下を案内する案内手段を備える移送手段と、を
備える。
【0011】前記第二保持手段が、開位置と閉位置とを
有する係合手段を備え、前記係合手段が前記開位置にあ
るときに前記観察用スクリーンを受け取り、前記閉位置
にあるときに前記観察用スクリーンを所定の3次元配置
に保持し、更に、前記係合手段が前記閉位置にあるとき
に前記係合手段から前記観察用スクリーンを取り外すた
めの解除手段を備える、ような構成も望ましい。
【0012】本発明の更に別の構成では、検体保持・収
容装置は、前記フレーム手段上に配置され、前記標準面
手段に対して所定の位置にくるように、着脱可能、交換
可能に第二検体受容装置を保持するための追加保持手段
を備える。ここで、所定の位置とは、3次元の座標方向
に沿い、且つ、回転軸を中心とした位置である。前記第
二検体受容装置は、前記第一保持手段に保持される前記
生物学的サンプル容器内の懸濁液からスクリーン型フィ
ルター上に細胞粒子を採取するためのスクリーンフィル
ター手段を備える。
【0013】ここで、前記生物学的サンプル容器の真上
の一直線上に、前記スクリーンフィルター手段を配置さ
せることが望ましい。また、前記回転軸は、望ましく
は、前記標準構造体の一つに対して一直線上に形成され
る前記第一の軸と同一である。
【0014】あるいは、本発明の検体保持・収容装置
が、更に、前記フレーム上に配置され、前記フレーム手
段上の所定の出力位置に出力容器を着脱可能、交換可能
に保持するための第三保持手段と、前記フレーム手段上
に配置され、前記第一保持手段に保持される前記生物学
的サンプル容器内の懸濁液からスクリーン型フィルター
上に細胞粒子を採取するために用いられるスクリーン型
フィルター装置を保持するためのフィルター保持手段
と、を備え、前記第一、第二、第三保持手段が、略平面
を形成する弓形の第一通路に沿って連続的に配置され
る、ように構成してもよい。
【0015】また、スクリーン型フィルター上に細胞粒
子を採取するために用いられるスクリーン型フィルター
装置を、前記検体受容装置内に備えるように構成するこ
ともできる。この場合、前記第二保持手段に、前記標準
面手段に対して、3次元の座標方向に沿い、且つ、回転
軸を中心とした所定の位置にくるように、着脱可能、交
換可能に前記スクリーン型フィルター装置を保持するた
めの手段を備えるようにしてもよい。
【0016】更に、上記構成において、前記フレーム手
段上に、第二検体受容装置を着脱可能、交換可能に保持
するための追加保持手段を備え、前記第二検体受容装置
が、前記第一保持手段に保持される前記生物学的サンプ
ル容器内の懸濁液から前記スクリーン型フィルター装置
上に採取された細胞粒子を受け取る光学的観察用スクリ
ーンを備える、ようにしてもよい。
【0017】あるいは、前記標準面手段が第一軸に中心
を置く基準部を備え、前記生物学的サンプル容器を保持
するための前記第一保持手段と前記スクリーン型フィル
ター装置を保持する前記第二保持手段とを、前記第一軸
を中心とするように配置するようにしてもよい。この場
合、前記第二保持手段に、前記標準面手段に対して、3
次元の座標方向に沿い、且つ、回転軸を中心とした所定
の位置にくるように、着脱可能、交換可能に前記スクリ
ーン型フィルター装置を保持するための手段を備えるよ
うに構成することが望ましい。
【0018】このような構成において、検体保持・収容
装置が、更に、前記第一保持手段に保持される前記生物
学的サンプル容器内の懸濁液から前記スクリーン型フィ
ルター装置上に採取された細胞粒子を受け取る光学的観
察用スクリーンを備える第二検体受容装置を着脱可能、
交換可能に保持するための追加保持手段と、前記フレー
ム手段上の所定の位置に出力容器を着脱可能、交換可能
に保持するための出力保持手段と、を前記フレーム手段
上に備え、前記追加保持手段と、前記出力保持手段が、
前記第一軸を通る第一平面にほぼ沿うように選択的に配
置される、ようにしてもよい。
【0019】また、この場合、前記第一軸と前記第一平
面とを鉛直方向に向かせるように、前記第一保持手段、
前記第二保持手段、前記追加保持手段、前記出力保持手
段、前記基準部が構成されることが望ましい。
【0020】本発明の更に別の構成において、検体保持
・収容装置は、更に、前記フレーム手段上の所定の位置
に出力位置を形成する手段と、前記解除手段により前記
係合手段から取り外された前記観察用スクリーンを前記
出力位置に移送させるための移送手段と、前記解除手段
と前記移送手段とを連結させ、前記係合手段から前記観
察用スクリーンを取り外す操作と、前記取り外された観
察用スクリーンを前記出力位置に移送させる操作とを、
ほぼ同時に連続的に行わせる手段と、を備える。
【0021】
【作用】上記のように構成された本発明のカートリッジ
型検体保持・収容装置は、検体処理装置と共に用いら
れ、生物学的サンプルを処理することにより、細胞学
的、臨床学的検査用検体を作成することができる。本発
明の装置を検体処理装置と共に用いることにより、途中
で洗浄の必要もなく、また、サンプル間の汚染・混入を
引き起こすこともなく、複数のサンプルを連続して処理
することができる。
【0022】本発明のカートリッジ装置は、生物学的サ
ンプルの医療研究用処理に、特に好適に用いられる。懸
濁液サンプルから細胞粒子を採取した後、これを、顕微
鏡用スライドグラス等の観察様スクリーン上に移して、
電子光学的に、あるいは、人間の目で観察する。ここ
で、細胞学的粒子をスライドグラスに移す場合、単層で
均一に分布させることが望ましい。
【0023】生物学的サンプルに接触する部分は全て使
い捨てになっており、サンプルごとに新しいカートリッ
ジを用いる。カートリッジには、サンプルと、最終的に
作成された検体並びに残余廃棄物、使い捨てにされる各
部が保持されている。この結果、処理装置はサンプルに
直接接触することなく清浄なまま保たれるため、サンプ
ルを変えるごとに洗浄する必要がなく、且つ、サンプル
間の汚染・混入を引き起こすことなく連続的にサンプル
処理を行うことが可能となる。
【0024】本発明のカートリッジ装置は、更に、出力
容器を保持する出力保持部と移送手段とを備える。カー
トリッジ装置を検体処理装置にセットした状態で、前記
移送手段が働き、細胞粒子検体を載置した観察用スクリ
ーンを出力容器内に移す。ここで、出力容器内に定着液
を入れておくことにより、検体を観察用スクリーン上に
定着させることができる。この後、カートリッジ装置を
検体処理装置から取り外して、細胞粒子検体が載置さ
れ、且つ、定着液により定着が行われた観察用スクリー
ンを、顕微鏡等で観察する。
【0025】また、本発明のカートリッジ装置は、サン
プル容器、フィルター装置、観察用スクリーン、出力容
器を着脱可能、交換可能に保持するように構成されてい
るため、検体処理装置にカートリッジをセットする前
に、新しい容器、フィルター、観察用スクリーンをカー
トリッジに設置し、測定終了後に取り外して、同じカー
トリッジを何度も使用することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の特徴、作用を、図面に基づく
実施例に従い、更に詳しく説明する。
【0027】図1及び図2に、本発明を体現化した一実
施例であるカートリッジ10を示す。カートリッジ10
は、図4ないし図10に従って後述されるように、検体
処理装置64と共に用いられる。カートリッジ10は、
垂直フレーム20と、基台22と、第1ないし第4の支
持部12、14、16、18と、を備える。支持部に
は、それぞれ、臨床用器具が、着脱可能並びに交換可能
に収容・保持される。
【0028】第1の支持部であるサンプル支持部12
は、カートリッジ10の最底部に位置し、垂直なサンプ
ルガイド26と、基台22を備える。サンプル支持部1
2は、サンプルガイド26と基台22により、ソケット
状レセプタクル(受容体)を形成しており、このレセプ
タクルに、サンプル容器28が、上向きに、垂直軸30
を中心として、入れ子式にはめ込まれる。
【0029】カートリッジ10上の第2の支持部は、第
一器具支持部14である。第一器具指示部14は、カー
トリッジ10の最上部に、フレーム20の最上部に接し
て位置する。第一器具支持部14は、垂直軸30を中心
として、下向きの管状のソケット状レセプタクル32を
形成している。第一器具支持部14は、回転ガイドを備
える。前記回転ガイドは、レセプタクル32の壁上の、
軸方向のスロット34から構成され、第一器具支持部1
4に固定されるフィルター装置36の、垂直軸30に対
する向きを決定する。
【0030】カートリッジ10上の第3の支持部は、第
二器具支持部16である。第二器具指示部16には、顕
微鏡用スライドグラス42が固定される。第二器具支持
部16は、ブリーチ状機構を有し、スライドグラス42
は、そのブリーチ状機構に積載されて、固定される。ス
ライドグラス42は、第二器具支持部16により、サン
プル容器28中のサンプルから採取された細胞様粒子を
受け取る位置に、固定される。
【0031】第4の支持部は、出力支持部18である。
出力支持部18は、カートリッジ10の最低部に位置
し、サンプル支持部12と類似の構造を有し、この出力
指示部18に出力容器48がはめ込まれる。出力支持部
18は、垂直方向の容器ガイド50を備える。容器ガイ
ド50は、基台22と共に、ソケット状レセプタクルを
形成し、このレセプタクルに、出力容器48が、上向き
にはめ込まれる。
【0032】さらにカートリッジ10は、フレーム20
上に、移送機構54を備える。移送装置54は、図11
に示すように、顕微鏡用スライドグラス42を、第二器
具支持部16からはずし、出力支持部18に位置する出
力容器48へと移送する。この移送装置54は、第二器
具支持部16から外されたスライドグラス42が、重力
によって落下するのを導いて、出力支持部18に位置す
る出力容器48へと移送する。
【0033】カートリッジ10は、三角形状に配置され
る基準構造体を有する。円柱状の基準ピン56、58、
60は、検体処理装置上の対応する基準構造と、着脱及
び交換可能に係合する。基準ピン58と60は、垂直軸
30に垂直な並行軸62に沿って、フレーム20から、
互いに反対方向に突出している。基準ピン56は、カー
トリッジフレーム20の最上部から突出し、垂直軸30
を中心として、垂直軸30上に位置する。
【0034】カートリッジ10のサンプル支持部12、
第一器具支持部14、基準ピン56は、垂直軸30を中
心として、垂直軸30上に位置する。したがって、サン
プル支持部12に固定されたサンプル容器28と、第一
器具支持部14に固定されたフィルター装置36も、垂
直軸30を中心とし、垂直軸30上に位置する。さら
に、図示されている4つの支持部12、14、16、1
8は、垂直軸30を通り、図1の平面に平行な平面上
に、位置する。
【0035】図3に示されるフィルター装置36は、軸
方向上端部が封印され、軸方向下端部一面がスクリーン
型フィルター46で覆われている、中空の円筒形44か
ら構成される。スクリーン型フィルター46は、対象と
する細胞や細胞様粒子を補足し、より小さい粒子を通過
させる大きさの孔を有する。円筒形44の封印上端部に
接する平面部から、タブ44aが、放射方向に突出す
る。タブ44aは、円筒形44の外表面より内側である
こと、つまり、外表面から突出しないことが望ましい。
通路44bが、円筒形44の壁を通って、放射方向に伸
びている。通路44bは、円筒形44の両端部から十分
に離れた円筒形44の中央付近に、タブ44aと同軸上
に位置する。円筒形44の外表面は、通路44bの所が
平面になっており、通路44bはその平面部の中央から
放射方向に伸張する。
【0036】フィルター装置36は、更に、クランプ領
域を有する。このクランプ領域は、タブ44aと、通路
44bの間に位置し、非環状の横断面を有する。このク
ランプ領域は、円筒形44の円周上に、均等に配置され
る、3つのクランプ面44cから構成される。これらの
クランプ面44cは、タブ44aと、通路44bに対し
て、フィルター装置36の円周上の特定の位置に位置す
る。現在審査中の、半発明の出願人による米国特許出願
第07/843,571号に、フィルター装置36に類
似のフィルター装置の構造と製造法が開示されている。
この類似フィルターは、アメリカ合衆国、マサチューセ
ッツ州、マルボロのサイティック・コーポレーションか
ら販売されている。
【0037】図4に、図1と図2のカートリッジ10
が、検体処理装置64と組み合わされた状態を示す。検
体処理装置64は、本出願と同じ出願人が、本出願と同
時に行った特許出願中で開示する型のものである。図4
の検体処理装置64は、多軸駆動装置と、空気制御シス
テム70とに連動した、マニピュレータ66を備える。
カートリッジ10と、検体処理装置64とを共に操作す
る際には、最初の段階では、マニピュレータ66は、図
4に示すように、垂直軸30上、即ち、カートリッジ1
0に固定されるサンプル容器28の上方、かつ、フィル
ター装置36の下方に位置する。
【0038】処理装置64は、伸張可能で、2つの部分
から構成される往復台72を有する。往復台第一プラッ
トフォーム72aには、マニピュレータ66が設置され
る。往復台第一プラットフォーム72aには、マニピュ
レータ66と連動する、回転駆動機構74と傾斜駆動機
構76とが設置される。往復台第二プラットフォーム7
2b上には、往復台第一プラットフォーム72aが設置
される。第二プラットフォーム72bは、2本の平行な
昇降機滑り棒78上に、滑動可能に設置される。第二プ
ラットフォーム72bは、ナット滑車80を介して、昇
降機モータ84に駆動される親ネジ82に連動する。
【0039】検体処理装置64は、制御装置71、典型
的にはマイクロプロセッサと、空気制御検出システム7
0と共に、作動する。ヨーロッパ特許出願第04488
37A3号には、好適な空気制御検出システムの例が開
示されている。
【0040】カートリッジ10は、カートリッジ10に
備えられたサンプル容器28中のサンプルから生物検体
を採取し、採取した生物検体を、カートリッジの第二器
具支持部16により固定される顕微鏡用スライドグラス
42に移すために、連続的な段階を介して、検体処理装
置64と共に作動する。
【0041】図4に示すように、カートリッジ10と検
体処理装置64とを、作動可能なように組み合わせる。
続いて、昇降機モータ84によって親ネジ82を回転さ
せ、図5に示すように、往復台72を最上部まで上昇さ
せる。この上昇操作によって、カートリッジ10に固定
されているフィルター装置36に対して、マニピュレー
タ66が上向きにスライドされる。マニピュレータ66
は、環状のジョー機構86を有する。ジョー機構86
は、図4に示す最初の状態では、垂直軸30に中心を有
する。また、ジョー機構86は、最初の状態では、クラ
ンプしていない状態であり、ジョー機構86は、入れ子
式に、フィルター装置36の円筒形44にはめ込まれ
る。往復台72を上昇させることにより、マニピュレー
タ66が、図5に示すクランプ位置に置かれる。この位
置では、ジョー機構86が、クランプ面44cのまわり
で、フィルター装置36を取り囲む。ジョー機構86
は、2つのジョー機素を有する。この2つのジョー機素
を閉じることにより、ジョー機構86とフィルター装置
36はともに回転し、2つのジョー機素を開くことによ
り、ジョー機構86とフィルター装置36は、互いに相
対的に回転する。この相対的な回転により、ジョー機構
86とフィルター装置36の円筒形44との間のクラン
プのかみ合わせが、開閉する。
【0042】検体処理装置64が、図5に示すクランプ
状態になると、回転駆動機構74が作動して、マニピュ
レータ66のジョー機構86により、フィルター装置3
6の円筒形44がクランプされる。回転駆動機構74
は、ジョー機構86の2つのジョー機素のうち一方を、
もう一方のジョー機素に対して垂直軸30の回りに回転
させて、内向きのクランプ操作を行う。その結果、フィ
ルター装置36の円筒形44上のクランプ面44cがク
ランプされる。
【0043】フィルター装置36をマニピュレータ66
でクランプした後、検体処理装置64の親ネジ82を回
転させて、往復台72を降下させ、それに伴い、マニピ
ュレータ66を降下させる。マニピュレータ66を降下
させることにより、マニピュレータ66にクランプされ
ているフィルター装置36は、カートリッジ10の第一
器具指示部14から外れ、降下する。そして、図6に示
すように、フィルター装置36の下端部が、サンプル容
器28中の生物サンプルに浸される。
【0044】検体処理装置64は、図6に示す位置にお
いて、フィルター装置36を垂直軸30の回りに回転さ
せて、サンプル容器28中の生物サンプルに煎断力を加
え、サンプル溶液中の粒子を分散させる。この目的のた
めに、検体処理装置64は、回転駆動機構74を作動さ
せて、クランプされたフィルター装置36を回転させ
る。詳細には、回転駆動機構74が、モータ74aを作
動させ、モータ74aは、ベルトとプーリーで、駆動輪
74bを備えたシャフトに連動し、駆動輪74bのリム
が、ジョー機構86を回転させる。図6に、モータ74
aによる駆動輪74bの回転、それによるマニピュレー
タ66のジョー機構86の回転、ジョー機構86にクラ
ンプされているフィルター装置36の回転の、3つの回
転を矢印で示す。
【0045】前記、粒子分散操作の後、制御機構71に
より回転駆動装置74を停止させ、次いで、空気制御シ
ステム70を作動させて、サンプル容器28中のサンプ
ルから、フィルター装置36のスクリーン型フィルター
46上に、細胞様粒子を採取する。前述のヨーロッパ特
許第0448837A3号と、米国特許第5,143,
627号に、好適な検体採取方法が記載されている。空
気制御システム70は、空気制御システム70とマニピ
ュレータ66上の空気クランプ90との間をつなぐ空気
ホース88を通して、フィルター装置36の室内に、一
定の負の圧力、好適には、圧力を検知するための間隔を
おいて、負の圧力パルスを連続的に加えて、検体採取操
作を行う。
【0046】空気クランプ90は、ソレノイド操作性パ
スであり、クランプしたフィルター装置36の両側に位
置するパスアーム90aと90bを有する。検体処理装
置64が図4、5、6に示す位置にある時には、パスア
ーム90aと90bはフィルター装置36から離れた位
置にあり、空気クランプ90は開いた状態にある。図7
に、パスアーム90aと90bが、フィルター装置36
の円筒形44をクランプし、空気クランプ90が閉じて
いる状態を示す。パスアーム90aは、空気ホース88
に接続する空気連結器を有する。前記空気連結器は、空
気クランプ90が閉じているときには、フィルター装置
36の通路44bに接続する。好適には、空気ホース8
8は2本の管より成り、パスアーム90aがY字状の管
継手として、2本の管を平行にして、フィルター装置3
6の通路44aへ導く。空気制御システム70は、空気
ホース88のうち1本を圧力源へ連結し、もう1本を圧
力検知装置へ連結して、フィルター装置36の室内の圧
力を検知する。
【0047】従って、図7に示すように、クランプ90
が閉じているときには、空気制御システム70は、フィ
ルター装置36の室内へ、一定の正の圧力、または、一
定の負の圧力を加えることができる。空気制御システム
70は、フィルター装置36に負の圧力を加えて、サン
プル容器28からフィルター装置36内へサンプル溶液
を吸引し、フィルター装置36のスクリーン型フィルタ
ー46上に、サンプル中の細胞様粒子を堆積させる。制
御装置71ともに稼働する空気制御システム70によっ
て、フィルター装置36の室内の圧力を検知し、一定の
量の細胞様粒子が、フィルター装置36のスクリーン型
フィルター46上に採取されたことを確認した後、空気
シグナルが停止する。
【0048】検体処理装置64は、複数の段階を経て、
図7に示す検体採取位置より、移送位置へ移行する。ま
ず、昇降機モータ84を操作して、フィルター装置36
を上昇させ、フィルター装置36をサンプル容器28か
ら十分に引き出す。そうすることによって、マニピュレ
ータ66にクランプされているフィルター装置36を、
スクリーン型フィルター46上に採取されている細胞様
粒子の標本とともに、上昇させる。
【0049】続いて、検体処理装置64は、傾斜駆動機
構76を作動させ、ジョー機構86を、クランプしたフ
ィルター装置36とともに、時計回りに回転させ、図8
に示す位置へ移す。この傾斜操作は、ジョー機構86
を、カートリッジ10のレファレンスピン58と60と
が並ぶ水平軸62に平行な軸の回りに回転することによ
って行われる。傾斜駆動機構76のモータ76aは、ベ
ルト76bによって、ジョー機構86に連動し、傾斜操
作を行う。
【0050】続いて、検体処理装置64は、クランプし
たフィルター装置36を、図8に示す位置から、図9に
示す伸張した位置へ、左へ水平に移動させる。この操作
により、フィルター装置36のスクリーン型フィルター
46と、カートリッジ10が第二器具指示部16で固定
している顕微鏡用スライドグラスとが接触する。スクリ
ーン型フィルター46と、顕微鏡用スライドグラス42
との間の、この接点において、スクリーン型フィルター
46上の細胞様粒子が、顕微鏡用スライドグラス42へ
移される。移った細胞様粒子は、顕微鏡用スライドグラ
ス42上において、スクリーン型フィルター46上と本
質的に同じ空間分布を有する。制御装置71は、空気制
御システム70を作動させて、空気クランプ90を通し
て、フィルター装置36の室内に正の圧力を加え、スク
リーン型フィルター46からの細胞様粒子の剥離を促進
する。そうすることによって、フィルター装置のスクリ
ーン型フィルター46から、顕微鏡用スライドグラス4
2への、細胞様粒子の移行が促進される。
【0051】検体処理装置64は、往復台72の第一プ
ラットフォーム72aをもう一方の第二プラットフォー
ム72bに対して移動させることによって、クランプさ
れたフィルター装置36を、図9に示す転移または伸張
した位置へ、横向きに移動させる。往復台第二プラット
フォーム72bは、往復台第一プラットフォーム72a
を、2本の平行かつ水平方向の滑り棒92の上に積載す
る。2台のプラットフォームの間には、バネ94が張ら
れ、通常は、プラットフォームを図4ないし図7に示
す、後退した位置に保持している。さらに、検体処理装
置64は、ソレノイド(図示されていない)を有するカ
ムローラ96を、滑り棒上78に備える。カムローラ9
6は平行に移動して、図8の第一プラットフォーム72
aの右上に位置する傾斜ランプ98と係合し、往復台7
2を、図7に示す検体採取位置から、図9に示す検体移
動位置へ上昇させる。
【0052】第一プラットフォーム72a上のランプ9
8が、カムローラ96と係合することにより、第一プラ
ットフォーム72aが横方向、すなわち、図9の左方向
へ移動し、バネ94の弾性力に逆らって、第一プラット
フォーム72aが、第二プラットフォーム72bに対し
て相対的に、滑り棒92上をスライドする。
【0053】標本を顕微鏡用スライドグラス42へ移し
た後、検体処理装置64は、往復台第一プラットフォー
ム72aを右へ後退させ、マニピュレータ66のジョー
機構86を本来の上向きの位置へ戻す。詳細には、検体
処理装置64は、昇降機モータ84を作動させて往復台
72を降下させ、傾斜モータ76aを作動させてマニピ
ュレータ66を回転させることで、クランプされたフィ
ルター装置36を、図10に示す、上向きの、垂直軸3
0を中心とする位置へ戻す。フィルター装置36は、再
び、サンプル容器28上に、垂直軸30を中心として位
置する。その後、検体処理装置64は、検体採取操作
(図7)中にフィルター装置36中へ吸引された懸濁液
サンプルを排出するために、クランプ90を閉じて、フ
ィルター装置36内に正の圧力を加える。この操作によ
り、懸濁液サンプルがスクリーン型フィルター46を通
して排出され、サンプル容器28へ戻される。
【0054】次に、往復台72を上昇させ、クランプし
たフィルター装置36を、図5に示す位置へ上昇させ
る。この操作により、フィルター装置36は、カートリ
ッジ10上の第一器具支持部14の、ソケット状レセプ
タクルにはめ込まれる。検体処理装置64は、クランプ
90を開けた状態で、マニピュレータ66のジョー機構
86を緩め、マニピュレータ66をフィルター装置36
との連動状態から開放する。続いて、検体処理装置64
は、往復台72を図4に示す最初の位置へ降下させる。
そして、マニピュレータ66は、フィルター装置36か
ら完全に外される。
【0055】さらに、検体処理装置64とともに使用さ
れる本発明のカートリッジ10において、細胞標本のつ
いた顕微鏡用スライドグラス42を、第二器具支持部1
6から、出力支持部18にある出力容器48中の固定溶
液中へ移送する。好適には、この操作は、標本をスライ
ドグラス42へ移した直後、即ち、フィルター装置36
から溶液を排出し、フィルター装置36を第一器具支持
部14へ戻す前に行われる。検体処理装置64に対応し
て、カートリッジ10の移送機構54は、スライドグラ
ス42を第二器具支持部16から外し、外されたスライ
ドグラス42を出力容器28へ導いて、移送操作を行
う。
【0056】検体処理装置64は、ソレノイドアクチュ
エータ104(図4)を有する。ソレノイドアクチュエ
ータ104が作動されると、カートリッジ10の基台2
2に備えられている、バネプランジャ106(図11)
が下向きに押さえられる。図11に示すように、カート
リッジフレームの通路110中を通る、柔軟なたわみケ
ーブル108が、プランジャー106と連動して移送機
構54を操作する。移送装置54の詳細な構造と操作に
ついて、以下に述べる。
【0057】以上の一連の操作が終了した後、カートリ
ッジ10を検体処理装置64から外す。その後、新しい
サンプル、新しいスライドグラス42、新しい出力容器
48、新しいフィルター装置36を備えた新しいカート
リッジ10を検体処理装置64に取り付け、前述の操作
を繰り返す。
【0058】カートリッジ10は、側面からみると、図
11の側面図に示すように、直立した半円形の形状を有
する。また、正面からみると、図2の正面図に示すよう
に、直立した円柱状の形状を有する。4つの支持部は、
図11に示す半円形の周囲に位置する。サンプル支持部
12は、最低部の6時に位置する。出力支持部18は、
およそ7時に位置する。スライドグラス支持部16は、
10時から11時に位置する。フィルター装置支持部1
4は、最上部の12時に位置する。移送機構の各部分
は、支持部18と支持部14との間に、支持部16全体
にわたって位置している。
【0059】カートリッジ10のフレーム20は、全体
がC字形の溝形鋼で構成されている。C字形の溝形鋼の
開口部は、側面図の半円形の中心に向かって開いてい
る。この溝形鋼のウェブ114がフレーム20の基台2
2を構成し、フランジ116と118が支持部12と1
8の側壁を構成する。
【0060】カートリッジ10の最上部に位置する基準
ピン56以外の、全ての基準構造体は、フレーム20の
最底部に位置する。詳細には、図2と図11に示すよう
に、基準ピン58がフランジ116から、ピン60がフ
ランジ118から、カートリッジの基台22に隣接して
突出している。更に、基台22は、底部に沿って、平行
かつ水平に伸張する2本の滑動軌道120と、横向きの
滑動軌道122を有する。これらの軌道は、カートリッ
ジ10と検体処理装置64とを連動させるために、カー
トリッジ10を検体処理装置64にとりつける場合に、
ガイドとして使用される。また、これらの軌道は、カー
トリッジ10が検体処理装置64に対して自動的に輸送
されるようにするために、カートリッジ10をコンベヤ
等の機構に設置する場合にも、ガイドとして用いられ
る。
【0061】図11と図13に示すように、支持部12
のソケット状レセプタクルは、フランジ116と118
との間を横切るフレーム前面の壁124と、両フランジ
から内向きに突出するガイド26とから構成されてい
る。フレームの基台22が、支持部12の基部を構成す
る。好適には、壁124は板バネ126を備える。板バ
ネ126は、ソケット状レセプタクル内へ弾性力によっ
て突出し、支持部12内のサンプル容器28をガイド2
6方向に寄せて固定する。
【0062】同様に、板バネ130を有する内壁128
が、フランジ116と118を横切るように備えられて
いる。内壁128は、フランジ116と118から内向
きに向かい合うように突出するガイド50とともに、出
力支持部18のソケット状レセプタクルを構成する。さ
らに、カートリッジ10は、支持部12と18の間にレ
セプタクル100を有する。レセプタクル100には、
サンプル容器28のふた28aが着脱及び交換可能に収
納される。
【0063】ケーブル108とプランジャ106が、通
路110中に滑動可能に備えられ、かつ、導かれてい
る。図11に示すように、通路110は、フレームの基
台22の内部とウェブ114の内部に伸張している。通
路110は、バネ132を備える。バネ132は、プラ
ンジャ106の末端に対して圧縮されており、図11に
示すようにプランジャ106を右向きに押しつけて、プ
ランジャ106を通常の位置に保持している。プランジ
ャ106は、ケーブル108の一方の末端に固定されて
いる。ケーブル108のもう一方の末端は、移送機構5
4の一部分である掛け金134の基部に固定されてい
る。
【0064】掛け金134の基部は、溝型ウェブ114
の切り欠き部分に位置する。掛け金134は、切り欠き
部分の両側のウェブに設けられたスロット136内に設
置されている。掛け金134は、スロット136に沿っ
て垂直方向に滑動可能である。図11に示すように、掛
け金134がスロット136の最低部に位置する状態で
は、掛け金134の基部は、バネ132の弾性力によっ
て、ウェブ114の切込み部分に接している。プランジ
ャ106を押すことにより、すなわち、図11において
プランジャ106を左に移動させることにより、バネ1
32が圧縮され、ケーブル108が溝110内を滑動
し、掛け金134は、図11に示す掛け金のかかった状
態から、図12に示す掛け金の外れた状態へ移行する。
【0065】次に図2と図14に示されるように、フレ
ーム20の最上部に位置するフィルター装置の支持部1
4は、支持部内に座142を有する。3つの股144
が、座142から軸30と平行に伸張している。股14
4は、支持部14の円周上に均等に配置されており、フ
ィルター装置36を入れ子式に収納する(図3)。股1
44のうち少なくとも1つの股は、板バネ146を有す
る。板バネ146は、股144によるフィルター装置3
6の固定を、弾性力によって促進する。股144によっ
て構成される座142に収納されたフィルター装置は、
軸30の回りに、少なくとも部分的に、回転することが
できる。
【0066】第一器具支持部14の内側座142は、キ
ー構造を備えているため、所定の方向に回転した場合の
み、フィルター装置36を支持部14に入れ子式に収納
することができる。図14に示すように、内側座142
のキー構造は、円周面の一部を直線上に切断した形状の
平面142aと、平面142a上に設けられた放射方向
に伸張するスロット142bと、により構成される。
【0067】座142は、前記の鍵状構造内に、図3に
示すフィルター装置36のタブ44aを収納する。従っ
て、座142は、フィルター装置36が軸30の回り
に、ある特定の回転方向を有するときにのみ、フィルタ
ー装置を収納する。このようなフィルター装置36の特
定の回転方向によって、支持部14に収納されたフィル
ター装置36の通路44bと、クランプ面44cの回転
方向が決定される。
【0068】さらに、図2と図14に示すように、支持
部14は、座142の壁に検知装置窓148を有する。
検知装置窓148は、カートリッジ10の正面向きに、
すなわち、図1の右向きに開口している。検知装置窓1
48は、検体処理装置64に対面し、検体処理装置64
の検知装置を収納する。検知装置は、検体処理装置64
に装着されたカートリッジ10が、支持部14にフィル
ター装置36を正しく収納しているかどうかを示す信号
を、検体処理装置64へ送る。
【0069】カートリッジ10の、顕微鏡用スライドグ
ラス42を固定するための第二器具支持部16は、フレ
ーム20上に載置されるクレードル・アセンブリ150
より構成されている。クレードル・アセンブリ150
は、軸152を中心として、図15と図16(A)に示
す装着位置と、図11と図16(C)に示す検体受容位
置との間で移動可能に回転する。クレードル・アセンブ
リ150は、装着位置では、カムの働きにより開いて、
スライドグラス42を収納し、また、検体受容位置にお
いては閉じて、スライドグラス42を固定する。
【0070】図11と図15に示すように、クレードル
・アセンブリ150は、クレードル枠154を有する。
クレードル枠154は、軸152上に位置する短いシャ
フト156と158を有する。シャフト156と158
は、カートリッジ10のフレーム20の壁160と壁1
62によって構成されるジャーナル内に、回転可能に設
置され、これによって、クレードル・アセンブリ150
はカートリッジフレーム20上に積載されている。
【0071】図15に示すように、フランジ118は内
面に、カム164を備える。カム164は、クレードル
・アセンブリ150の従節166と摺動可能に係合す
る。図15に示されるように、クレードル・アセンブリ
150が装着位置まで回転すると、カム164によっ
て、クレードル・アセンブリ150上のクランプ機構が
開かれる。また、カム164によって係合されている場
合には、クランプ機構が弾性力により閉位置に偏向し、
顕微鏡用スライドグラス42を保持する。
【0072】図15、図16、図17に示すように、ク
レードル・アセンブリ150は、さらにスライドホルダ
170を備える。スライドホルダ170は、顕微鏡用ス
ライドグラス42を固定するために、固定ピン172
と、可動性ピン174aと174bとを備える。クレー
ドル枠154が装着位置に位置するときには、図15に
示すように、クレードル枠154は、スライドホルダ1
70に顕微鏡用スライドグラス42を装着することがで
きるように、スライドホルダ170を前向きに保持す
る。クレードル枠154が、検体受容位置に位置すると
きには、スライドホルダ170は、軸152に平行な状
態で、検体処理装置64とフィルター装置36に対面す
る。
【0073】図15と図18に示すように、クレードル
枠154は、突き出しアーム176を積載する。突き出
しアーム176は、移送機構54の一部である。また、
図15と図17に示すように、クレードル枠154は、
カムプレート178を備える。カムプレート178は、
カム164によってスライドホルダ170のピン174
aと174bとを開き、スライドホルダ170上に顕微
鏡用スライドグラス42を装着する。図18に示すよう
に、クレードル・アセンブリ150に備えられている板
バネ180は、スライドホルダ170と突き出しアーム
176との間に固定されている。以下に詳説するよう
に、クレードル枠154は正面が開口した箱状の構造を
有し、シャフト156と158とによって支えられてい
る。クレードル枠154内には、スライドホルダ17
0、カムプレート178、板バネ180が備えられてお
り、突き出しアーム176はクレードル枠154内を伸
張している。
【0074】図15に関して、より詳細に説明する。カ
ートリッジ10のフレーム20は、ウェブ114上に、
クレードル枠154の大きさに開いた装着窓182を有
する。フランジ116と118との間は、クレードル枠
154の上端と下端において、ジャーナルを構成する壁
160と162により連結されている。さらに、図11
に示すように、フランジ116と118の間には、装着
窓182の反対側に弓形のリブ184が張られ、構造が
補強されている。
【0075】フランジ118の内壁上のカム164のほ
かに、フランジ116と118は内壁上に、軸頭116
aと118aを備える。軸頭116aと118aは、受
け枠台154の弓状の摺動面と、摺動可能に接する。
【0076】さらに、図15に示すように、クレードル
枠154は、軸152上に、上部のシャフト156を越
えて伸張するネック186を有する。ネック186か
ら、レバー188が出ている。レバー188を手動で、
図15と図16(A)に示す装着位置と、図3と図16
(C)に示す検体受容位置との間で動かすことにより、
クレードル・アセンブリ150がこの2つの位置の間を
回転する。図3に示すように、フレーム20上のつめ1
90aと190bとにより、レバー188の回転は、こ
の2つのつめの間に制限されている。
【0077】クレードル枠154の前面は、図15に示
す装着位置では斜め上を向き、図3に示す検体受容位置
では斜め下を向く。図15に示すように、クレードル枠
154の前面には、クレードル枠の周囲の壁192の内
側に、トレー状のスライドホルダ170が設置されてい
る。クレードル枠154の前面の上端と下端の突起19
4は、スライドホルダ170上のタブ196に重なり、
それによってスライドホルダ170がクレードル枠15
4を越えて動かないようになっている。
【0078】クレードル枠154の背面には、突き出し
アーム176が備えられる。図18(A)、図18
(C)、図19に示すように、突き出しアーム176の
両アーム上に位置する圧力タブ上に、板バネ180が設
置されている。突き出しアーム176は、軸152上に
伸張し、最上部のヒンジ部分176aから、クレードル
枠154いっぱいに伸張する。ヒンジ部分176aは、
クレードル枠154上端のシャフト156内を通るシャ
フト198により、ヒンジを介してクレードル枠154
に連結されている(図15)。図15と図18(A)に
示すように、突き出しアーム176は、クレードル枠1
54の背面に沿って、クレードル・アセンブリ150下
端のシャフト158を越え、クレードル枠154から突
出するタブ176bまで伸張している。
【0079】クレードル枠154は、クレードル枠15
4下端のシャフト158内を通るスロット204を有す
る。スロット204から、突き出しアーム176の末端
のタブ176bが突出している。これによって、突き出
しアーム176は、クレードル・アセンブリ150と一
緒に、軸152の回りを回転する。さらに、突き出しア
ーム176は、上端ヒンジ部176aのシャフト198
の回りを回転し、図18(A)と図18(B)に示す後
退した位置と、図18(C)に示す排出位置の間とを移
行する。クレードル枠154のシャフト158内に開い
たスロット204は、突き出しアーム176の下端の動
きと平行に伸張している。また、スロット204は、突
き出しアーム176が図18(A)と図18(C)の位
置の間を移行する際のガイドとして機能する。
【0080】図15、図18(A)、図18(B)、図
18(C)に示すように、突き出しアーム176は、横
に並んだ一対の突き出し棒176cを有する。突き出し
棒176cは、軸152に垂直に伸張する。すなわち、
図18(A)に示すように、クレードル枠154の背面
から前面に向かって伸張する。図18(A)、図18
(B)に示すように、突き出しアーム176が後退して
位置するときには、突き出し棒176cは、スライドホ
ルダ170の後部、または、背面側に位置する。しか
し、図18(C)に示すように、突き出しアーム176
が、排出位置に移行すると、突き出し棒170cはスラ
イドホルダ170のトレー面の開口部170aから、突
出する。(図17、図18(A)、図18(B)、図1
8(C)に点線で示すように、突き出しアーム176上
に追加の突き出し棒176cを装備し、スライドホルダ
170のトレー面に追加の開口部170aを開け、追加
の開口部170aから追加の突き出し棒176c突出さ
せることもできる。図示した応用例の4本の突き出し棒
176cは、スライドホルダ170上の顕微鏡用スライ
ドグラス42の4つの角の下に位置するように、配置さ
れる。)図18(A)、図18(B)、図18(C)に
示すように、クレードル・アセンブリ150の突き出し
アーム176と、クレードル枠154の前面との間に、
バネ210が備えられている。バネ210は、図18
(A)と図18(B)に示すように、突き出しアーム1
76を弾性力によって後退した位置に保持する。
【0081】板バネ180は、クレードル枠154の背
面に固定されており、図19に示すようにJ字形の側面
を有する。J字形の柄の末端は、クレードル枠154の
背面に固定されており、湾曲部は、スライドホルダ17
0のトレー面の裏側に固定されている。図示するよう
に、板バネ180は、横に並列する2つの部分からな
り、2つの部分の間に、突き出しアーム176が位置す
る。図18(A)ないし図18(C)に示すように、板
バネ180の圧力タブは、弾性力によって、スライドホ
ルダ170に接触している。スライドホルダ170は、
板バネ180の弾性力によって、クレードル枠154中
に収納され、クレードル枠154の背面に偏向されてい
る。従って通常は、図18(A)に示すように、スライ
ドホルダ170は、弾性力によってクレードル枠154
の前面付近に位置している。しかし、図18(B)に示
すように、フィルター装置36を接触させることによ
り、スライドホルダ170はフィルター装置36上のス
クリーン型フィルター46に対して、自由に動くことが
可能になる。このように、スクリーン型フィルター46
上にスライドホルダ170が乗ることにより、フィルタ
ー装置36上のスクリーン型フィルター46とスライド
ホルダ170とが密着し、細胞様粒子がスクリーン型フ
ィルター46から、スライドホルダ170上の顕微鏡用
スライドグラス42へと、確実に効率よく移される。
【0082】図15、図16(A)、図16(B)、図
16(C)に示すように、スライドホルダ170は、ト
レー状の構造を有し、顕微鏡用スライドグラス42を積
載するトレー面170bと、その周囲にリム170cを
有する。スライドホルダ170は、クレードル枠154
の内部に設置され、リム170cは、スライドホルダ1
70の側部に沿って伸張するクレードル枠154の周囲
を囲む壁192の側壁部分内に、摺動可能に設置されて
いる。スライドホルダ170がクレードル枠154の前
面に正しく装着されると、スライドホルダ170の上端
と下端からタブ196が外向きに突出し、クレードル枠
154の壁部分に摺動可能に接触し、さらにクレードル
枠154の突起194と接触する。さらに、図15に示
すように、トレー面170bは、開口部170aを有
し、図18(C)に示すように、開口部170aから突
き出しアーム176の突き出し棒176cが突出する。
図18Aないし図18(C)に示すように、板バネ18
0は、クレードル枠154の背面と、スライドホルダの
トレー面170bとの間で圧縮されている。
【0083】図17、図16(A)、図16(B)、図
16(C)に示すように、スライドホルダ170は、リ
ム170cの内側の、スライドホルダの下端と、側部、
すなわちカムプレート178の従節166に隣接する側
に、スライド固定ピン172を有する。(ここでいうス
ライドホルダ170の側部とは、図15でいう左側であ
る。)
【0084】スライドホルダ170は、下端のスライド
固定ピン172の反対側に、可動性のスライド固定ピン
174aを備え、側部のスライド固定ピン172の反対
側に、可動性のピン174bを備える。可動性のスライ
ド固定ピン174aと174bは、それぞれ、バネアー
ム206と208上に備えられる。バネアーム206と
208のもう一方の末端部は、スライドホルダ170に
連結している。バネアーム206はスライドホルダ17
0の側面に沿って伸張し、ピン174aを弾性力によっ
て、内側へ、すなわち、スライドホルダのもう一方の側
部へ向けて、偏向させている。同様に、バネアーム20
8は、スライドホルダ170の上端に沿って伸張し、ピ
ン174bを弾性力によって、スライドホルダ170の
トレー面170bに対して内側へ、すなわち、下部のリ
ム170cに向けて偏向させている。
【0085】好ましくは、スライドホルダ170は、ト
レー面170b、リム170c、バネアーム206、2
08、可動性の固定ピン174a、174bが、図17
に示すように単一の構造体となるように、合成樹脂を成
形して製造される。
【0086】図16(A)に示すように、固定ピン17
2、可動性の固定ピン174aと174bは、スライド
ホルダ170のトレー面170bから、リム170cを
越えて上向きに突出している。側部のピン174aにつ
いて図16(A)に示すように、2本の可動性のピン1
74aと174bは、スライドホルダ170の平面から
下向きへも突出している。図17に示すように、可動性
のピン174aと174bの下向きの突出部は、カムプ
レート178のたわみ面178aと178bと接触す
る。
【0087】図16(A)、図16(B)、図16
(C)、図17に示すように、カムプレート178は、
クレードル枠154内のスライドホルダ170の下、か
つ、突き出しアーム176の上に位置する。カムプレー
ト178の横向きの伸張部のうち一方が従節166を構
成し、もう一方は伸張部178cを構成する。図15、
図16(A)、図16(B)、図16(C)に示すよう
に、これらの伸張部は、クレードル枠154の箱状構造
の側壁のスロットを通って伸張し、スロット内に摺動可
能に収まっている。カムプレート178は、カムプレー
ト178の伸張部とクレードル枠154の側壁との摺動
可能な係合によって、クレードル・アセンブリ150に
積載されている。
【0088】カムプレート178は、図15に示すカム
位置と、図17に示す解除位置との間を、横向きに摺動
する。カムプレート178の従節166を構成する伸張
部に隣接する肩部が、クレードル枠154に接触するこ
とにより、解除位置におけるカムプレート178の移動
が制限される。ピン174aを備えるバネアーム206
は、弾性力によって、カムプレート178を図17に示
す解除位置に偏向させる。カム164が解除位置に位置
する時には、カムプレート178上の横方向に作用する
たわみ面178aは、スライドホルダ170上の可動性
のピン174aと係合しない。従って、図17に示すよ
うに、ピン174aが顕微鏡用スライドグラス42を固
定することができる。カムプレート178が、カム位置
へ、すなわち、図17において右方向へ動くと、たわみ
面178aがピン174aに係合し、バネアーム206
の弾性力に逆らって、ピン178aを、図17において
右向きに移動させる。
【0089】さらに、図15と図17について説明す
る。軸152方向に作用するたわみ面178bが、スラ
イドホルダ170の側部と、上端と下端に対して斜めに
伸張する。図17に示すように、スライド装着状態にお
いては、たわみ面178bは、可動性のピン174bか
ら離れて位置する。カムプレート178を、図17に示
す解除位置から、図15に示すカム位置へ、すなわち、
図17において右方向へ移動させることによって、たわ
み面178bが可動性ピン174bと係合する。それに
よって、バネアーム208の弾性力に逆らって、ピン1
74bが外向き、すなわち、図15と図17において上
向きに偏向される。カムプレート178が、解除位置に
位置する時、すなわち、図17に示すようにカムプレー
トが左に寄っているときには、スライドホルダ170上
の可動性のピン174aと174bは、バネアーム20
6と208の弾性力によって、クランプ位置に移動し、
スライドホルダ170上のトレー面170b上に、顕微
鏡用スライドグラス42を固定する。カムプレート17
8を、解除位置におけるスライド装着状態から、図15
に示すカム位置へ摺動させることによって、たわみ面1
78aと178bとが、可動性のピン174aと174
bと係合し、ピンを外向きに動かして、ピンをスライド
グラス42から外す。従って、カム位置においては、ス
ライドグラス42をスライドホルダ170上に装着する
ことができる。
【0090】図15に示すスライド装着位置にあるクレ
ードル・アセンブリ150を、図16(A)に示す。図
16(A)に、カムプレート178上の従節166が、
カートリッジフレーム20のフランジ118上のカム1
64と係合し、カムプレート178をカム位置、すなわ
ち、図16(A)における右方向へ偏向させている状態
を示す。この位置では、カムプレート178は、図15
と図16(A)に示すように、可動性のピン174aと
174bを外向きに移動させているために、顕微鏡用ス
ライドグラス42をスライドホルダ170上に自由に装
着することができる。
【0091】クレードル・アセンブリ150を図16
(A)に示す装着位置から、わずかに、望ましくは、2
0度ないし30度、時計回りに回転させることにより、
カム従節166がカム164上を摺動し、カムのたわみ
が少ない位置へ徐々に移動する。これによって、カムプ
レート178が、バネアーム206の弾性力によって、
解除位置へ、すなわち、図16(A)の状態から左方へ
移動する。この操作により、可動性のスライド固定ピン
174aと174bが、たわみ面178aと178bか
ら開放され、バネアーム206と208の弾性力によっ
て、スライドホルダ170上にスライド42を固定す
る。このように、クレードル・アセンブリ150を、図
16(A)に示す装着位置から、図16(B)に示す中
間の位置へ回転させることにより、スライドホルダ17
0上の顕微鏡用スライドグラス42が横側から固定され
る。
【0092】クレードル・アセンブリ150をさらに時
計回りに回転させ、図16(C)に示す反対側を向いた
検体受容位置へ移行させると、カムプレート178は、
カム164との係合から開放され、自由に解除位置へ移
行する。スライド42は、スライドホルダ170上にそ
のまま固定されている。カートリッジ10が、図16
(C)に示すような検体受容位置に位置するクレードル
・アセンブリ150を備える状態を、図18、図11、
図12に示す。
【0093】生物検体を、フィルター装置36のスクリ
ーン型フィルター46から、図9と図18(B)に示す
ようにクレードル・アセンブリ150に固定されている
スライドグラス42に移動させたのち、標本をのせたス
ライドグラス42は、図10に示す出力支持部18に設
置されている出力容器48中の固定液中へ移される。
【0094】スライドグラスを、クレードル・アセンブ
リ150上のスライドホルダ170から、出力容器48
中へ移送する操作を、図12に段階的に示す。移送機構
54が、この操作をどのように行うかについて以下に説
明する。
【0095】移送機構54は、突き出しアーム176を
備える。突き出しアーム176の最上端は、シャフト1
98(図15)によって、ヒンジを介してクレードル枠
154に連結されている。突き出しアーム176は、軸
152に沿って、クレードル枠154の下端から突出す
るアクチュエータタブ176bまで伸張している。
【0096】図2と図11に示すように、移送機構54
は、掛け金134、ガイドシュート212、ブラケット
216を備える。ガイドシュート212は、シャフト2
14により、ヒンジを介してフレーム20と連結してい
る。ブラケット216は、2本の横に並んだアームを有
する。ブラケットアームは、突き出しアーム176のシ
ャフト198と同軸のシャフト218によって、ヒンジ
を介してフレーム20に連結されている。ブラケット2
16の下端は、シュート212に連動する。
【0097】図2、図11、図12に示すように、シュ
ート212はシャフト214によって、図11に示す後
退位置と、図12に示す放出位置との間を移行する。シ
ュート212は、壁を有する摺動面220を備える。摺
動面220は、放出位置においては、クレードル・アセ
ンブリ150の下端から、カートリッジ10の出力支持
部28の出力容器48上まで伸張する。1対のアーム2
22が、シュート212の側壁から、シャフト214と
の連結部位まで、摺動面220と平行に上向きに伸張し
ている。シャフト214は、フランジ116と118と
の間に伸張する。摺動面220は、アーム222に連結
する下部220aと、下部220aから上向きに伸張す
る上部220bとから成る。摺動面220の上部220
bは、ヒンジによって、摺動面の下部220bと連結し
ている。図11に示す後退位置においては、摺動面22
0のこれら2つの部分は、同じ平面上に並んでいる。し
かし、図12に示す放出位置においては、これらの2つ
の部分の間に角度が生じ、摺動面220が湾曲する。
【0098】シュート214は、壁を有する摺動面22
0の下端の裏側に、掛け金134と係合する掛け金22
4を備える。図11に示すように、シュート212が後
退位置にある時には、掛け金224は掛け金134と係
合し、シュート212がシャフト214の回りを反時計
回りに回転することを防止している。プランジャ106
を押すことにより掛け金134が上がると、掛け金22
4が掛け金134より外れ、シュート214は自由に回
転できるようになり、図12に示す位置へ移行する。
【0099】シュート212がシャフト214に対して
時計回りに回転し、掛け金224が掛け金134と係合
するときには、移送機構54は図11に示す後退位置に
位置する。シュート212をこのような後退位置まで回
転させることにより、ブラケット216がシャフト21
8の回りを時計回りに回転し、棒226がアームスロッ
ト228の上端に移動し、バネ230が緩められる。ブ
ラケット216に備わる指状突起232も時計回りに回
転し、図11に示すように、アクチュエータタブ176
bに係合する。クレードル・アセンブリ150は、移送
機構54に邪魔されることなしに、軸152の回りを回
転して、図16(A)の装着位置と図16(C)の検体
受容位置との間を移行することができる。クレードル・
アセンブリ150がこのように回転することにより、タ
ブ176bは、図11と図18(A)に示す位置と、図
12に示す排出位置との間を移行する。
【0100】移送機構54が図11に示す後退位置に位
置する時に、掛け金134が上げられてシュートの掛け
金224が外れると、バネ230が収縮して棒226を
スロット228の下部へ引き寄せる。この操作により、
ブラケット216が、フレーム20とのヒンジ部分の回
りに反時計回りに回転する(図11)。(ブラケット2
16のこの回転の回転軸は、クレードル・アセンブリ1
50が図11と図12に示す検体受容位置に位置すると
きに、突き出しアーム176が回りを回転するシャフト
198と同軸である。)ブラケット216とシュート2
12は、どちらもヒンジによってフレーム20に連結さ
れているために構造上連結しており、そのため、ブラケ
ット216が反時計回りに回転することにより、シュー
ト212が図12に示す位置へ反時計回りに回転する。
ブラケット216が反時計回りに回転することにより、
指状突起232も反時計回りに移動して、突き出しアー
ム176上のタブ176bを反時計回りに引き寄せる。
このように、突き出しアーム176は、図11の位置か
ら、図12の位置へ、反時計回りに回転して移行する。
図18(A)、図18(B)、図18(C)に関して述
べたように、このような突き出しアーム176の動きに
よって、突き出し棒176cがスライドホルダ170の
開口部170aから突出し、スライドグラス42がスラ
イドホルダ170から排出される。
【0101】このようにスライドグラス42は、瞬時に
スライドホルダ170から外れ、フランジ116と11
8との間に張られたリブ184に当たって落下する(図
2と図12)。このように、スライドグラス42がリブ
184と接触することにより、スライドグラス42の下
端がシュート214の側壁220に達するまでの落下
が、リブ184に対して制限される。スライドグラス4
2は、スライドグラス42の下端が側壁220に接した
状態で落下を続ける。参考番号42bに、リブ184か
ら開放された後のスライドグラス42の典型的な位置を
示す。これ以降、参考番号42cに示すように、スライ
ドグラス42が摺動面220から出力容器48に入るま
では、スライドグラス42の落下は側壁を有する摺動面
220によって導かれる。参考番号42dに、スライド
グラス42が出力容器48中に収まった状態を示す。
【0102】摺動面220を手動で時計回りに回転させ
て、掛け金224とフレーム20上の掛け金134を係
合させることにより(図12)、移送装置54は後退位
置へ戻される。クレードル・アセンブリ150がどのよ
うな回転位置、すなわち、図16(A)と図16(C)
に示す位置の間のどの位置にある時においても、移送機
構54は以上の操作を行うことができる。同様に、クレ
ードル・アセンブリ150は、移送機構54の位置に関
わらず、独立に、この2つの回転位置の間を回転するこ
とができる。
【0103】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要
旨を逸脱しない範囲において、様々な態様で実施可能で
ある。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のカートリ
ッジ型検体保持・収容装置は、検体処理装置と共に用い
られ、生物学的サンプルを処理することにより、細胞学
的、臨床学的検査用検体を作成することができる。本発
明の装置を検体処理装置と共に用いることにより、途中
で洗浄の必要もなく、また、サンプル間の汚染・混入を
引き起こすこともなく、複数のサンプルを連続して処理
することができる。
【0105】本発明のカートリッジ装置は、生物学的サ
ンプルの医療研究用処理に、特に好適に用いられる。懸
濁液サンプルから細胞粒子を採取した後、これを、顕微
鏡用スライドグラス等の観察様スクリーン上に移して、
電子光学的に、あるいは、人間の目で観察する。ここ
で、細胞学的粒子をスライドグラスに移す場合、単層で
均一に分布させることが望ましい。
【0106】生物学的サンプルに接触する部分は全て使
い捨てになっており、サンプルごとに新しいカートリッ
ジを用いる。カートリッジには、サンプルと、最終的に
作成された検体並びに残余廃棄物、使い捨てにされる各
部が保持されている。この結果、処理装置はサンプルに
直接接触することなく清浄なまま保たれるため、サンプ
ルを変えるごとに洗浄する必要がなく、且つ、サンプル
間の汚染・混入を引き起こすことなく連続的にサンプル
処理を行うことが可能となる。
【0107】本発明のカートリッジ装置は、更に、出力
容器を保持する出力保持部と移送手段とを備える。カー
トリッジ装置を検体処理装置にセットした状態で、前記
移送手段が働き、細胞粒子検体を載置した観察用スクリ
ーンを出力容器内に移す。ここで、出力容器内に定着液
を入れておくことにより、検体を観察用スクリーン上に
定着させることができる。この後、カートリッジ装置を
検体処理装置から取り外して、細胞粒子検体が載置さ
れ、且つ、定着液により定着が行われた観察用スクリー
ンを、顕微鏡等で観察する。
【0108】また、本発明のカートリッジ装置は、サン
プル容器、フィルター装置、観察用スクリーン、出力容
器を着脱可能、交換可能に保持するように構成されてい
るため、検体処理装置にカートリッジをセットする前
に、新しい容器、フィルター、観察用スクリーンをカー
トリッジに設置し、測定終了後に取り外して、同じカー
トリッジを何度も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプル容器、出力容器、顕微鏡用スライドグ
ラス、フィルター装置を保持する、本発明に従う一実施
例としてのカートリッジの側部立面図である。
【図2】図1のカートリッジの正面図である。
【図3】カートリッジと共に用いられるフィルター装置
の斜視図である。
【図4】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第一の処理段階を示す概略側面図である。
【図5】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第二の処理段階を示す概略側面図である。
【図6】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第三の処理段階を示す概略側面図である。
【図7】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第四の処理段階を示す概略側面図である。
【図8】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第五の処理段階を示す概略側面図である。
【図9】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場合
の第六の処理段階を示す概略側面図である。
【図10】検体処理装置にカートリッジを取り付けた場
合の第七の処理段階を示す概略側面図である。
【図11】図1のカートリッジと、後退位置にある移送
機構とを示す部分破断側面図である。
【図12】図1のカートリッジと、スライド移送用伸張
位置にある移送機構とを示す部分破断側面図である。
【図13】カートリッジのサンプル支持部と出力支持部
を示す図1のXIII−XIII断面図である。
【図14】カートリッジの第一器具支持部を示す図1の
XIV−XIV断面図である。
【図15】図1のカートリッジのXV−XV端面とクレ
ードル・アセンブリ150を示す図である。
【図16】充填位置と移送位置との間の様々な回転位置
にある、カートリッジのクレードル・アセンブリを示す
図である。
【図17】カートリッジのクレードル・アセンブリのス
ライドホルダーとカムプレートを示す図である。
【図18】突き出しアームとスライドホルダーがそれぞ
れ異なった位置にある、クレードル・アセンブリを示す
図である。
【図19】クレードル・アセンブリに用いられる板バネ
180を示す図18(C)の拡大図である。
【符号の説明】
10 カートリッジ 12 サンプル支持部 14 第一器具支持部 16 第二器具支持部 18 出力支持部 20 フレーム 26 サンプルガイド 28 サンプル容器 32 ソケット状レセプタクル 36 フィルター装置 42 顕微鏡用スライドグラス 46 スクリーン型フィルター 48 出力容器 54 移送機構 56,58,60 基準ピン 64 検体処理装置 70 空気制御・検出システム 71 制御装置 72 往復台 74 回転駆動機構 76 傾斜駆動機構 86 ジョー機構 100 レセプタクル 134 掛け金 150 クレードル・アセンブリ 164 カム 170 スライドホルダー 176 突き出しアーム 178 カムプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイス ティ. ポーク ジュニア. アメリカ合衆国 01730 マサチューセッ ツ州 ベッドフォード レッジウッドドラ イブ 13 (72)発明者 アーレン エム. オラーリ アメリカ合衆国 01824 マサチューセッ ツ州 チェルムスフォード ビンセントス トリート 3

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体処理装置と共に用いられ、検体を自
    動処理するための検体保持・収容装置で、 検体処理装置と共に働くように、前記検体処理装置に着
    脱可能、交換可能に係合されるフレーム手段で、前記検
    体処理装置に着脱可能、交換可能に並置される標準面手
    段を備えるフレーム手段と、 前記フレーム手段上に配置され、細胞粒子懸濁液を含む
    生物学的サンプルの容器を着脱可能、交換可能に保持す
    る第一保持手段で、前記標準面手段に対して所定の3次
    元配置で前記生物学的サンプルの容器を保持する第一保
    持手段と、 前記フレーム手段上に配置され、前記生物学的サンプル
    容器から細胞粒子を受容する検体受容装置を着脱可能、
    交換可能に保持するための第二保持手段で、前記標準面
    手段に対して、所定の配置で前記検体受容装置を保持す
    る第二保持手段と、を備え、 前記フレーム手段、前記第一保持手段、前記第二保持手
    段が、前記検体処理装置に着脱可能、交換可能に並置・
    係合され、前記検体処理装置を用いて、前記第一保持手
    段に保持される前記生物学的サンプル容器内の懸濁液か
    ら細胞粒子を取り出し、前記第二保持手段に保持される
    前記検体受容装置内に移す、ことを特徴とする検体保持
    ・収容装置。
  2. 【請求項2】 前記検体収容容器が、光学的観察用スク
    リーンを備え、前記観察用スクリーン上の観察面に前記
    懸濁液から採取された細胞粒子が載置される、ことを特
    徴とする請求項1記載の検体保持・収容装置。
  3. 【請求項3】 前記第二保持手段が、前記観察用スクリ
    ーンを所定の3次元配置で保持・収容するための係合手
    段を備え、 更に、前記観察用スクリーンを前記係合手段から取り外
    すための解除手段を備える、 ことを特徴とする請求項2記載の検体保持・収容装置。
  4. 【請求項4】 前記フレーム手段上に配置され、前記フ
    レーム手段上の所定の出力位置に、出力容器を着脱可
    能、交換可能に保持する第三保持手段と、 前記係合手段から取り外された前記観察用スクリーン
    を、前記所定の出力位置にある出力容器に移送する移送
    手段で、前記係合手段から前記出力容器内への前記観察
    用スクリーンの重力降下を案内する案内手段を備える移
    送手段と、 を備えることを特徴とする請求項3記載の検体保持・収
    容装置。
  5. 【請求項5】 前記第二保持手段が、開位置と閉位置と
    を有する係合手段を備え、前記係合手段が前記開位置に
    あるときに前記観察用スクリーンを受け取り、前記閉位
    置にあるときに前記観察用スクリーンを所定の3次元配
    置に保持するように構成され、 更に、前記係合手段が前記閉位置にあるときに前記係合
    手段から前記観察用スクリーンを取り外すための解除手
    段を備える、 ことを特徴とする請求項2記載の検体保持・収容装置。
  6. 【請求項6】 前記フレーム手段上に配置され、前記標
    準面手段に対して、3次元の座標方向に沿い、且つ、回
    転軸を中心とした所定の位置にくるように、着脱可能、
    交換可能に第二検体受容装置を保持するための追加保持
    手段を備え、前記第二検体受容装置が、前記第一保持手
    段に保持される前記生物学的サンプル容器内の懸濁液か
    らスクリーン型フィルター上に細胞粒子を採取するため
    のスクリーンフィルター手段を備える、 ことを特徴とする請求項2記載の検体保持・収容装置。
  7. 【請求項7】 前記フレーム上に配置され、前記フレー
    ム手段上の所定の出力位置に出力容器を着脱可能、交換
    可能に保持するための第三保持手段と、 前記フレーム手段上に配置され、前記第一保持手段に保
    持される前記生物学的サンプル容器内の懸濁液からスク
    リーン型フィルター上に細胞粒子を採取するために用い
    られるスクリーン型フィルター装置を保持するためのフ
    ィルター保持手段と、を更に備え、 前記第一、第二、第三保持手段が、略平面を形成する弓
    形の第一通路に沿って連続的に配置される、 ことを特徴とする請求項1記載の検体保持・収容装置。
  8. 【請求項8】 前記検体受容装置が、スクリーン型フィ
    ルター上に細胞粒子を採取するためのスクリーン型フィ
    ルター装置を備える、ことを特徴とする請求項1記載の
    検体保持・収容装置。
  9. 【請求項9】 前記フレーム手段上に、第二検体受容装
    置を着脱可能、交換可能に保持するための追加保持手段
    を備え、前記第二検体受容装置が、前記第一保持手段に
    保持される前記生物学的サンプル容器内の懸濁液から前
    記スクリーン型フィルター装置上に採取された細胞粒子
    を受け取る光学的観察用スクリーンを備える、ことを特
    徴とする請求項8記載の検体保持・収容装置。
  10. 【請求項10】 前記フレーム手段上の所定の位置に出
    力位置を形成する手段と、 前記解除手段により前記係合手段から取り外された前記
    観察用スクリーンを前記出力位置に移送させるための移
    送手段と、 前記解除手段と前記移送手段とを連結させ、前記係合手
    段から前記観察用スクリーンを取り外す操作と、前記取
    り外された観察用スクリーンを前記出力位置に移送させ
    る操作とを、ほぼ同時に連続的に行わせる手段と、 を更に備える、ことを特徴とする請求項3記載の検体保
    持・収容装置。
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