JPH06221389A - 自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

自動変速機用歯車変速装置

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JPH06221389A
JPH06221389A JP5028568A JP2856893A JPH06221389A JP H06221389 A JPH06221389 A JP H06221389A JP 5028568 A JP5028568 A JP 5028568A JP 2856893 A JP2856893 A JP 2856893A JP H06221389 A JPH06221389 A JP H06221389A
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planetary
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Makoto Funahashi
眞 舟橋
Kojiro Kuramochi
耕治郎 倉持
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用頻度の高い変速段での動力伝達効率を向
上させる。 【構成】 主軸3と同一軸線上の第1遊星歯車機構1
と、これと平行な副軸4と同一軸線上の第2遊星歯車機
構2とを有し、第2遊星歯車機構2におけるいずれか1
つの回転要素2C が副軸4に連結されるとともに、第2
遊星歯車機構2における他の2つの回転要素2R ,2S
が、2つのカウンタギヤ対6,7のうち副軸4と同一軸
線上に配置された各カウンタドリブンギヤ6b ,7b に
常時もしくは選択的にそれぞれ連結され、かつ主軸3と
同一軸線上に配置された各カウンタドライブギヤ6a ,
7a が主軸3と一体回転可能に設けられ、前記2つのカ
ウンタギヤ対6,7のギヤ比と同一のギヤ比および前記
2つのカウンタギヤ対6,7を動力伝達に関与させてこ
れらのギヤ比の中間の値のギヤ比を設定可能に構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の自動変速機で
使用される歯車変速装置に関し、特に互いに平行に配置
した主軸と副軸とのそれぞれに遊星歯車機構を同一軸線
上に配置し、かつそれらの遊星歯車機構の間でカウンタ
ギヤ対でトルク伝達するよう構成した歯車変速装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機用の歯車変速装置は、複数組
の遊星歯車機構を使用し、それらの回転要素を互いに直
接連結し、またそれらの回転要素を選択的に連結するク
ラッチ手段を設け、さらに所定の回転要素の回転を選択
的に止めるブレーキ手段を設けた構成が一般的であり、
この種の歯車変速装置では歯車の噛合状態を切り換えず
にクラッチなどの摩擦係合装置の係合・解放の状態を切
り換えることにより変速を達成できる利点がある。その
反面、クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置およびこ
れを駆動する油圧サーボ機構に多くのスペースを必要と
し、そこで小型化するためには、従来様々な工夫がなさ
れている。その一例として、エンジンを車体に対して横
向きに置くFF車(フロントエンジン・フロントドライ
ブ車)やRR車(リヤエンジン・リヤドライブ車)に使
用する自動変速機は、その軸長が大きく制限されるの
で、この種の自動変速機用の歯車変速装置として、入力
軸である主軸と出力軸である副軸とを互いに平行に配置
し、それぞれの軸線上に遊星歯車機構を設け、その回転
要素同士を2対のカウンタギヤ対で連結した装置が提案
されている。
【0003】例えば特開昭60−188645号公報に
は次のような構成が記載されている。すなわち入力軸と
同一軸線上に第1遊星歯車機構が配置され、そのサンギ
ヤおよびリングギヤと入力軸との間にクラッチがそれぞ
れ配置され、またそのサンギヤに第1ドライブギヤが連
結されるとともに、キャリヤに第2ドライブギヤが連結
されている。一方、入力軸と平行な出力軸は、これと同
一軸線上に配置した第2遊星歯車機構のリングギヤに直
接連結され、そのリングギヤに第2ドリブンギヤが取り
付けられている。またサンギヤと第1ドリブンギヤとの
間およびキャリヤと第1ドリブンギヤとの間のそれぞれ
にクラッチが設けられ、さらにそのサンギヤの回転を選
択的に止めるブレーキとキャリヤの回転を選択的に止め
るブレーキとが設けられている。
【0004】また特開昭62−266253号公報に
は、入力軸と出力軸とを平行に配置するととも、それぞ
れと同一軸線上に遊星歯車機構を設け、かつそれらの遊
星歯車機構を2対のカウンタギヤ対で連結した歯車列で
あって、以下の構成を備えたものが記載されている。す
なわち入力軸は第1遊星歯車機構のサンギヤに一体的に
連結されており、その第1遊星歯車機構のキャリヤを第
1カウンタドライブギヤに連結するクラッチと、第1遊
星歯車機構のリングギヤを第2カウンタドライブギヤに
連結するクラッチと、第1遊星歯車機構のサンギヤを第
1カウンタドライブギヤに連結するクラッチとが設けら
れている。さらに出力軸は第2遊星歯車機構のリングギ
ヤと第1カウンタドリブンギヤとに一体的に連結されて
おり、この第2遊星歯車機構のサンギヤを第2カウンタ
ドリブンギヤに連結するクラッチと、このサンギヤを固
定するブレーキと、第2遊星歯車機構のキャリヤを第2
カウンタドリブンギヤに連結するクラッチと、このキャ
リヤを固定するブレーキとが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】周知のように遊星歯車
機構は、その入力要素および固定要素ならびに出力要素
を適宜に変えることにより、増速作用や減速作用、さら
には反転作用を行うので自動変速機の歯車列では各遊星
歯車機構におけるそれらの要素の切り換えを、クラッチ
やブレーキによって行い、変速を実行している。これに
対して上述したカウンタギヤ対を使用している歯車列で
は、複数のカウンタギヤ対のギヤ比を異ならせておくこ
とにより、そのカウンタギヤ対のみを介して入力軸から
出力軸にトルク伝達しても所定の変速段を実行でき、そ
のようにすれば動力の伝達効率が向上する。
【0006】そこで前述した従来のいずれの歯車変速装
置においても、一方のカウンタギヤ対のギヤ比を“1”
より大きくし、かつ他方のギヤ比を“1”より小さくし
ておき、前進第3速と第4速とにおいて、いずれか一方
のカウンタギヤ対のみによって変速を行うようになって
いる。しかしながら上記従来の歯車変速装置は前進5速
を設定する装置であって、これを搭載した車両は、一般
には、最高速段である第5速を頻繁に使用することにな
るが、この第5速は、第2遊星歯車機構に増速作用を行
わせて設定するようになっている。そのため上記従来の
歯車変速装置では、使用頻度の高い第5速において第2
遊星歯車機構の各回転要素同士の相対回転数が大きくな
り、その結果、動力の伝達効率が悪くなる不都合があっ
た。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、使用頻度の高い変速段での動力の伝達効率を
向上させることのできる自動変速機用の歯車変速装置を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、主軸と同一軸線上に第1遊星歯車機
構が配置されるとともに、その主軸と平行に配置した副
軸と同一軸線上に第2遊星歯車機構が配置され、かつ第
1遊星歯車機構の2つの回転要素と第2遊星歯車機構の
2つの回転要素とが、それぞれカウンタドライブギヤと
カウンタドリブンギヤとからなりかつギヤ比の互いに異
なる2つのカウンタギヤ対を介して連結された自動変速
機用歯車変速装置において、第2遊星歯車機構における
いずれか1つの回転要素が前記副軸に連結されるととも
に、第2遊星歯車機構における他の2つの回転要素が、
前記2つのカウンタギヤ対のうち前記副軸と同一軸線上
に配置された各カウンタドリブンギヤに常時もしくは選
択的にそれぞれ連結され、かつ主軸と同一軸線上に配置
された前記各カウンタドライブギヤが主軸と一体回転可
能に設けられ、前記2つのカウンタギヤ対のギヤ比と同
一のギヤ比および前記2つのカウンタギヤ対を動力伝達
に関与させてこれらのギヤ比の中間の値のギヤ比を設定
可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0009】またこの発明では、第1および第2の遊星
歯車機構のそれぞれをシングルピニオン型の遊星歯車機
構とし、前記第1遊星歯車機構のサンギヤを前記主軸に
一体的に連結するとともに、その第1遊星歯車機構のリ
ングギヤを前記2つのカウンタギヤ対のうちの第1のカ
ウンタギヤ対を介して第2遊星歯車機構のサンギヤに連
結し、また前記副軸を第2遊星歯車機構のキャリヤに一
体的に連結し、かつ第1遊星歯車機構の少なくとも2つ
の回転要素を連結してその全体を一体回転させる第1ク
ラッチ手段と、第1遊星歯車機構のサンギヤと第2遊星
歯車機構のリングギヤとを前記2つのカウンタギヤ対の
うちの第2のカウンタギヤ対を介しかつ選択的に連結す
る第2クラッチ手段と、第2遊星歯車機構の少なくとも
2つの回転要素を連結してその全体を一体回転させる第
3クラッチ手段と、第1遊星歯車機構のキャリヤを固定
する第1ブレーキ手段と、第1遊星歯車機構のリングギ
ヤを固定する第2ブレーキ手段と、第2遊星歯車機構の
リングギヤを固定する第3ブレーキ手段とを設ける。
【0010】さらにこの発明では、第1遊星歯車機構を
シングルピニオン型遊星歯車機構とするとともに、第2
遊星歯車機構をダブルピニオン型の遊星歯車機構とし、
前記第1遊星歯車機構のサンギヤが前記主軸に一体的に
連結されるとともに、その第1遊星歯車機構のリングギ
ヤが前記2つのカウンタギヤ対のうちの第1のカウンタ
ギヤ対を介して第2遊星歯車機構のサンギヤに連結さ
れ、また前記副軸が第2遊星歯車機構のリングギヤに一
体的に連結され、かつ第1遊星歯車機構の少なくとも2
つの回転要素を連結してその全体を一体回転させる第1
クラッチ手段と、第1遊星歯車機構のサンギヤと第2遊
星歯車機構のキャリヤとを前記2つのカウンタギヤ対の
うちの第2のカウンタギヤ対を介しかつ選択的に連結す
る第2クラッチ手段と、第2遊星歯車機構の少なくとも
2つの回転要素を連結してその全体を一体回転させる第
3クラッチ手段と、第1遊星歯車機構のキャリヤを固定
する第1ブレーキ手段と、第1遊星歯車機構のリングギ
ヤを固定する第2ブレーキ手段と、第2遊星歯車機構の
キャリヤを固定する第3ブレーキ手段とを具備してい
る。
【0011】
【作用】この発明の歯車変速装置では、2対のカウンタ
ギヤ対のそれぞれのドライブギヤが、主軸と一体となっ
て回転することができる。また副軸と同一軸線上にある
第2遊星歯車機構における2つの回転要素のそれぞれが
各カウンタドリブンギヤと一体となって回転することが
でき、かつその第2遊星歯車機構の他の1つの回転要素
から副軸に出力できる。そして第2遊星歯車機構はクラ
ッチなどを使用することにより、その全体を一体的に回
転させることができるので、使用頻度の高い変速段にお
いて第2遊星歯車機構を一体回転させるとともにいずれ
か一方のカウンタギヤ対のみで変速作用を行わせること
ができる。
【0012】また請求項2,3の発明では、クラッチ手
段およびブレーキ手段をそれぞれ3つ設けることによ
り、前進5段を設定可能な歯車列となり、摩擦係合装置
の数が少なくないことにより、小型化を図ることができ
る。
【0013】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示すスケル
トン図であって、シングルピニオン型の第1遊星歯車機
構1と第2遊星歯車機構2とを使用し、第1遊星歯車機
構1をトルクの入力される主軸3と同一軸線上に配置
し、また主軸3と平行に配置されかつドライブシャフト
(図示せず)などにトルクを出力する副軸4と同一軸線
上に第2遊星歯車機構2を配置した例である。これらの
遊星歯車機構1,2は、サンギヤ1S ,2S と、内歯歯
車であるリングギヤ1R ,2R と、サンギヤ1S ,2S
およびリングギヤ1R ,2R に噛合するピニオンギヤを
保持したキャリヤ1C ,2C とを回転要素とするもので
ある。
【0014】第1遊星歯車機構1のうちそのサンギヤ1
S が主軸3に一体回転するように連結されている。また
そのリングギヤ1R と主軸3との間にこれらを選択的に
接続する第1クラッチK1 が設けられている。一方、ブ
レーキ手段として、キャリヤ1C の回転を選択的に止め
る第1ブレーキB1 が、そのキャリヤ1C と所定の固定
部(例えば図1に示す歯車列を収容しているケーシン
グ)5との間に設けられており、またリングギヤ1R の
回転を選択的に止める第2ブレーキB2 がそのリングギ
ヤ1R とケーシング5との間に設けられている。
【0015】これに対して第2遊星歯車機構2のうちキ
ャリヤ2C が副軸4に一体的に回転するように連結され
ている。また第2遊星歯車機構2の全体を一体的に回転
させるための第3クラッチK3 が、サンギヤ2S とリン
グギヤ2R との間に設けられている。さらにそのリング
ギヤ2R の回転を選択的に止める第3ブレーキB3 がこ
のリングギヤ2R とケーシング5との間に設けられてい
る。
【0016】この第1遊星歯車機構1と第2遊星歯車機
構2との間のトルク伝達は2対のカウンタギヤ対6,7
によって行われる。すなわち第1のカウンタギヤ対6を
なすカウンタドライブギヤ6a が主軸3と同一軸線上に
配置されるとともに第1遊星歯車機構1のリングギヤ1
R に一体的に回転するように連結されており、これに噛
合するカウンタドリブンギヤ6b が副軸4と同一軸線上
に配置されるとともに第2遊星歯車機構2のサンギヤ2
S に一体的に回転するように連結されている。また第2
のカウンタギヤ対7は第1のカウンタギヤ対6のギヤ比
より大きいギヤ比に設定されたものであり、そのカウン
タドライブギヤ7a は主軸3と同一軸線上に配置され、
かつこのカウンタドライブギヤ7a と第1遊星歯車機構
1のサンギヤ1S とを選択的に連結する第2クラッチK
2 が設けられている。このカウンタドライブギヤ7a に
噛合するカウンタドリブンギヤ7b は副軸4と同一軸線
上に配置されるとともに第2遊星歯車機構2のリングギ
ヤ2R に一体的に回転するように連結されている。
【0017】上述した構成の変速装置では、いずれか2
つの摩擦係合装置を係合させることより、前進5段・後
進1段の変速段を設定することができ、その係合作動表
を図2に示してある。以下、各変速段について説明す
る。
【0018】まず前進第1速は、第2クラッチK2 と第
1ブレーキB1 とを係合させることにより設定する。し
たがって第1遊星歯車機構1においては、キャリヤ1C
を固定した状態でサンギヤ1S が主軸3と共に回転する
ので、リングギヤ1R が主軸3に対して減速されて逆回
転(主軸3の回転方向とは反対方向の回転)する。この
リングギヤ1R は第1カウンタギヤ対6を介して第2遊
星歯車機構2のサンギヤ2S に連結されているので、こ
のサンギヤ2S はリングギヤ1R に対して第1カウンタ
ギヤ対6で変速された速度で回転する。また第2遊星歯
車機構2のリングギヤ2R には、主軸3から第2クラッ
チK2 および第2カウンタギヤ対7を介してトルクが伝
達されるので、このリングギヤ2R は主軸3に対して第
2カウンタギヤ対7で変速した速度で回転する。なお、
その回転方向はサンギヤ2S の回転方向とは反対であ
る。したがって第2遊星歯車機構2では、サンギヤ2S
が主軸3より低回転数で逆回転し、かつリングギヤ2R
がそのサンギヤ2S より高回転数で正回転するので、キ
ャリヤ2C およびこれに連結してある副軸4が、主軸3
より低速で正回転する。すなわちこの第1速は、第1遊
星歯車機構1および第2遊星歯車機構2ならびに各カウ
ンタギヤ対6,7の変速作用によって設定され、その変
速比は次式で表される。なお、ρ1 は第1遊星歯車機構
1のギヤ比、ρ2 は第2遊星歯車機構2のギヤ比、i1
は第1のカウンタギヤ対6のギヤ比、i2 は第2のカウ
ンタギヤ対7のギヤ比をそれぞれ示している。
【0019】 i1 ・i2 ・(1+ρ2 )/(i1 −ρ1 ・ρ2 ・i2 ) 前進第2速は、第2クラッチK2 と第2ブレーキB2 と
を係合させることにより設定される。すなわち第1遊星
歯車機構1のサンギヤ1S が主軸3とともに回転する
が、このサンギヤ1S は第2クラッチK2 および第2カ
ウンタギヤ対7を介して第2遊星歯車機構2のリングギ
ヤ2R に連結されているので、このリングギヤ2R が第
2のカウンタギヤ対7のギヤ比i2 に応じて変速されて
回転する。そしてこの第2遊星歯車機構2のサンギヤ2
S が第1カウンタギヤ対6を介して第2ブレーキB2 に
よって固定されているから、そのキャリヤ2C すなわち
副軸4がサンギヤ2S より低速で回転する。すなわちこ
の第2速では、第2のカウンタギヤ対7での変速作用お
よび第2遊星歯車機構2の減速作用による変速が行われ
る。したがってその変速比は、 i2 ・(1+ρ2 ) で表される。
【0020】前進第3速は、第2および第3のクラッチ
K2 ,K3 を係合させることにより設定される。したが
って第2遊星歯車機構2では、そのサンギヤ2S とリン
グギヤ2R とが第3クラッチK3 によって連結されるの
で、その全体が一体となって回転する。またその第2遊
星歯車機構2のリングギヤ2R は第2クラッチK2 が係
合していることにより、主軸3に対して第2カウンタギ
ヤ対7で変速した回転数で回転し、したがって第2遊星
歯車機構2の全体および副軸4が、主軸3の回転数を第
2カウンタギヤ対7で変速した回転数で回転する。すな
わちこの第3速での変速比は、第2のカウンタギヤ対7
のギヤ比i2 で表される。またこの場合、各遊星歯車機
構1,2が作動した状態で動力伝達に関与しないので、
動力の伝達効率が良くなる。
【0021】前進第4速は、第1クラッチK1 と第2ク
ラッチK2 とを係合させることにより設定される。これ
らの摩擦係合装置を係合させると、第1遊星歯車機構1
においては、サンギヤ1S とリングギヤ1R とが主軸3
と共に回転するから、その全体が一体となって主軸3と
共に回転する。すなわち各カウンタギヤ対6,7のドラ
イブギヤ6a ,7a が主軸3と共に回転することになる
ので、第1カウンタギヤ対6に連結してある第2遊星歯
車機構2のサンギヤ2S は、主軸3に対して第1カウン
タギヤ対6で変速した回転数で回転し、また第2カウン
タギヤ対7に連結してあるリングギヤ2R は、主軸3に
対して第2カウンタギヤ対7で変速した回転数で回転す
る。その結果、キャリヤ2C およびこれに連結してある
副軸4はサンギヤ2S の回転数とリングギヤ2R の回転
数との中間の回転数で回転し、その変速比は、各カウン
タギヤ対6,7のギヤ比i1 ,i2 の中間の値となり、
これは、 i1 ・i2 ・(1+ρ2 )/(i1 +ρ2 ・i2 ) で表される。この場合、第2遊星歯車機構2のサンギヤ
2S とキャリヤ2C およびリングギヤ2R とキャリヤ2
C との相対回転数が小さく、ギヤの噛み合い損失が低く
抑えられるので、動力の伝達効率が良くなる。
【0022】前進第5速は、第1および第3クラッチK
1 ,K3 を係合させて設定する。前記の第3速について
説明したように、副軸4側で第3クラッチK3 のみを係
合させれば、第2遊星歯車機構2はその全体が一体とな
って回転する。また主軸3側では第1クラッチK1 のみ
が係合しているから、第1遊星歯車機構1の全体が一体
となって回転し、かつ第1遊星歯車機構1から第2遊星
歯車機構2には第1カウンタギヤ対6のみを介してトル
クが伝達される。したがって第2遊星歯車機構2全体お
よび副軸4は、主軸3に対して第1のカウンタギヤ対6
で変速した回転数で回転し、この第5速での変速比は第
1のカウンタギヤ対6のギヤ比i1 で表される。そして
この場合も、各遊星歯車機構1,2の全体が一体となっ
て回転した状態で動力伝達に関与しないので、動力の伝
達効率が良くなる。
【0023】そして後進段は第1ブレーキB1 と第3ブ
レーキB3 とを係合させることにより設定する。したが
って第1遊星歯車機構1では、キャリヤ2C を固定した
状態でサンギヤ1S を主軸3と共に回転させることにな
るから、リングギヤ1R は主軸3に対して減速されて反
対方向に回転する。そしてこのリングギヤ1R から第1
カウンタギヤ対6を介して第2遊星歯車機構2のサンギ
ヤ2S にトルクが伝達される。一方、第2遊星歯車機構
2側では第3ブレーキB3 によってリングギヤ2R が固
定されているから、キャリヤ2C およびこれに連結して
ある副軸4はサンギヤ2S より低速で逆回転する。した
がって副軸4の回転数は第1および第2の遊星歯車機構
1,2ならびに第1のカウンタギヤ対6によって変速し
た回転数になる。すなわち変速比は、 i1 ・(1+ρ2 )/ρ1 ・ρ2 で表される。
【0024】以上の説明から明らかなように図1に示す
変速装置では、3つのクラッチを使用して前進5段・後
進1段の変速段を設定することができ、しかも使用頻度
の高い最高速段である第5速は、各遊星歯車機構1,2
をそれぞれ一体回転させ、第1カウンタギヤ対6のみで
変速を行って設定するから、動力の伝達効率の良い走行
が可能となり、ひいては燃費の向上を図ることができ
る。
【0025】つぎにこの発明の他の実施例を説明する。
図3に示す例は、図1に示す歯車列のうち第1クラッチ
K1 の配置を変えたものである。すなわち図3に示す歯
車変速装置では、主軸3と第1遊星歯車機構1のキャリ
ヤ1C との間に第1クラッチK1 が配置されており、そ
の他の構成は図1に示す構成と同様である。この図3に
示す歯車変速装置であっても、各摩擦係合装置を図2に
示すように係合させることにより、前進5段・後進1段
の変速段を設定することができる。そして第1クラッチ
K1 を係合させれば、第1遊星歯車機構1の全体が一体
となって回転するので、前述した図1に示す歯車変速装
置と同様に、第3速および第5速で少なくとも一方の遊
星歯車機構1,2をいわゆる直結状態にしていずれか一
方のカウンタギヤ対6,7で変速を行うことができ、し
たがって使用頻度の高い変速段で動力伝達効率のよい走
行を行うことができる。
【0026】ところで変速を円滑に行うためには一方向
クラッチを使用することが好ましく、その例を図4に示
してある。なおこの図4に示す例は、図1に示す歯車列
におけるクラッチやブレーキを一方向クラッチを含むも
のに変えたものである。すなわち第1遊星歯車機構1側
には多板ブレーキである第1ブレーキB1 と並列に第1
一方向クラッチF1 が設けられており、また第2ブレー
キB2 と直列に第2一方向クラッチF2 が設けられてい
る。さらに互いに直列に配列した多板クラッチである第
4クラッチK4 と第4一方向クラッチF4 とが、第2ク
ラッチK2 に対して並列となるように配置されている。
【0027】これに対して第2遊星歯車機構2側には、
互いに直列に配列した第5クラッチK5 と第3一方向ク
ラッチF3 とが、第2遊星歯車機構2のキャリヤ2C と
第2カウンタギヤ7との間に配置されている。またその
サンギヤ2S を固定する第4ブレーキB4 が設けられて
いる。
【0028】この図4に示す歯車変速装置で設定される
変速段は図5の作動表に示すように前進5段・後進1段
であって、各変速段について簡単に説明すれば、以下の
とおりである。なお、図5に示す作動表において、○印
は係合、◎印はエンジンブレーキ時に係合、※印は係合
あるいは解放のいずれでもよいことを示す。
【0029】まず第1速について説明すると、第4クラ
ッチK4 を係合することにより第1一方向クラッチF1
および第4一方向クラッチF4 が係合する。したがって
第1遊星歯車機構1では、キャリヤ1C を固定した状態
でサンギヤ1S が主軸3と共に回転し、そのリングギヤ
1R およびこれに連結してある第1カウンタギヤ対6の
ドライブギヤ6a が主軸3に対して減速されて逆回転
(主軸3とは反対方向の回転)する。一方、第2カウン
タギヤ対7のドライブギヤ7a は、第4クラッチK4 お
よび第4一方向クラッチF4 が係合することにより、主
軸3と共に回転する。
【0030】したがって第2遊星歯車機構2において
は、サンギヤ2S とリングギヤ2R とが互いに反対方向
に、かつサンギヤ2S がリングギヤ2R より低速で回転
し、その結果、キャリヤ2C およびこれと一体の副軸4
が主軸3に対して大きく減速されて回転する。その変速
比は、 i1 ・i2 ・(1+ρ2 )/(i1 −ρ1 ・ρ2 ・i2 ) で表される。なお、エンジンブレーキ時には、第1一方
向クラッチF1 と並列の関係にある第1ブレーキB1
と、第4一方向クラッチF4 と並列の関係にあるに第2
クラッチK2 とを係合させる。
【0031】第2速は第1速の状態で第2ブレーキB2
を係合させることにより設定する。すなわち第1遊星歯
車機構1においては、第2ブレーキB2 を係合させるこ
とによりリングギヤ1R が固定されると、キャリヤ1C
に逆回転方向のトルクがかかった場合に係合する第1一
方向クラッチF1 は解放状態になり、その結果、キャリ
ヤ1C が主軸3と同方向へ回転する。なお、この第1遊
星歯車機構1はキャリヤ1C がいずれの部材にも連結さ
れずに回転するから、変速作用は行わない。
【0032】一方、第2遊星歯車機構2では、リングギ
ヤ2R とは反対方向に回転していたサンギヤ2S の回転
を止めることになるので、キャリヤ2C は第1速の場合
に対して増速される。すなわち副軸4が第1速の場合よ
り増速される。すなわちこの第2速は、第2カウンタギ
ヤ対7と第2遊星歯車機構2とが変速に関与し、その変
速比は、 i2 ・(1+ρ2) で表される。なお、エンジンブレーキを効かせる場合
は、第4一方向クラッチF4 と並列の関係にある第2ク
ラッチK2 と、第2一方向クラッチF2 と実質的に並列
の関係にありかつサンギヤ2S を固定する第4ブレーキ
B4 とを係合させる。
【0033】第3速は、第2速の状態で第5クラッチK
5 を係合させることにより設定する。第5クラッチK5
を係合させると、これと直列の関係にある第3一方向ク
ラッチF3 が係合し、その結果、第2遊星歯車機構2
は、そのリングギヤ2R とサンギヤ2S とが連結される
ために、その全体が一体となって回転する。またこの第
2遊星歯車機構2には第2カウンタギヤ対7を介して主
軸3からトルクが伝達され、かつ第1遊星歯車機構1は
変速作用を行わないので、結局、副軸4は主軸3に対し
て第2カウンタギヤ対7で減速した回転数で回転する。
すなわちこの第3速の変速比は、第2カウンタギヤ対7
のギヤ比であるi2 で表される。なお、この第3速にお
いては、第1遊星歯車機構1のキャリヤ1C およびリン
グギヤ1Rが、一方向クラッチF1 ,F2 の解放する方
向に回転するので、第2ブレーキB2 は係合させておい
てもよい。またエンジンブレーキ時には第3一方向クラ
ッチF3 が解放してしまうので、第3クラッチK3 を係
合させて第2遊星歯車機構2の全体を一体化させる。
【0034】第4速は、第3速の状態で第1クラッチK
1 を係合させることにより設定する。第3速では、第2
遊星歯車機構2の全体が一体となって回転するので、第
1カウンタギヤ対6のドライブギヤ6a は、そのギヤ比
i1 に基づき主軸3より低速で回転している。したがっ
てこの状態で第1クラッチK1 を係合させることによ
り、第1カウンタギヤ対6のドライブギヤ6a を主軸3
に連結すれば、第2遊星歯車機構2のサンギヤ2S の回
転数が増大する。すなわち第2遊星歯車機構2では、リ
ングギヤ2R に対してサンギヤ2S が高速で回転し、キ
ャリヤ2C およびこれに連結してある副軸4が第3速の
場合に対して増速されて回転する。したがってこの場合
の変速比は、 i1 ・i2 ・(1+ρ2 )/(1+ρ2 ・i2 ) で表される。なお、この場合、第3一方向クラッチF3
には、これを解放する方向にトルクがかかるから、第5
クラッチK5 は係合させてあってもよい。またエンジン
ブレーキを効かせるに場合には、第1速ないし第3速の
場合と同様に、第2クラッチK2 を係合させる。
【0035】第5速は、第4速の状態で第3クラッチK
3 を係合させることにより設定する。第3クラッチK3
を係合させれば、第2遊星歯車機構2のキャリヤ2C と
サンギヤ2S とが連結されるので、その全体が一体とな
って回転する。したがってそのリングギヤ2R およびキ
ャリヤ2C は、第3速の場合に比較して増速させられ、
その結果、そのリングギヤ2R に連結してある第2カウ
ンタギヤ対7のドライブギヤ7a が主軸3よりも高速で
回転し、第4一方向クラッチF4 が解放する。すなわち
この第5速では、主軸3から第1カウンタギヤ対6を介
して、一体化されている第2遊星歯車機構2にトルクを
伝達することになるので、変速比は、第1カウンタギヤ
対6のギヤ比であるi1 で表される。また第4クラッチ
K4 および第5クラッチK5 ならびに第2ブレーキB2
は、上述した場合と同様な理由で、係合させてあっても
よい。また一方向クラッチを介したトルクの伝達がない
ので、そのままでエンジンブレーキを効かせることがで
きる。
【0036】他方、後進段は、第1ブレーキB1 と第3
ブレーキB3 とを係合させることにより設定する。した
がって第1遊星歯車機構1では、キャリヤ1C を固定し
た状態でサンギヤ1S が主軸3と共に回転するので、リ
ングギヤ1R が主軸3とは反対方向に、かつ主軸3より
低速で回転する。また第2遊星歯車機構2では、そのサ
ンギヤ2S が、第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R に
対して第1カウンタギヤ対6で変速した回転数で回転
し、かつそのリングギヤ2R が第3ブレーキB3によっ
て固定される。そのためキャリヤ2C およびこれに連結
してある副軸4は、サンギヤ2S に対して減速されて回
転し、第1遊星歯車機構1が反転作用をすることにより
後進段となる。そしてその変速比は、 i1 ・(1+ρ2 )/ρ1 ・ρ2 で表される。
【0037】上述したように図4に示す歯車変速装置で
は、第1速ないし第5速の変速段の変速をいずれか一つ
の多板クラッチもしくは多板ブレーキを係合させ、それ
に伴って一方向クラッチを切換動作させて実行すること
ができるので、変速ショックの少ないスムースな変速が
可能である。
【0038】図6に示す例は、図4に示す歯車変速装置
における第4ブレーキB4 と第2一方向クラッチF2 と
を省くことにより、第2速と第3速との間の変速が、い
わゆるクラッチ・ツウ・クラッチ変速となるように構成
した例である。すなわち第1遊星歯車機構1のリングギ
ヤ1R を固定する手段として、バンドブレーキである第
2ブレーキB2 のみが設けられており、また第2遊星歯
車機構2のサンギヤ2S を直接固定する手段は設けられ
ていず、そのサンギヤ2S とキャリヤ2C との間に第3
クラッチK3 が設けられている。他の構成は、図4に示
す歯車変速装置と同じである。
【0039】図6に示す歯車変速装置においても前進5
段・後進1段の変速段を設定することができ、各変速段
を設定するための摩擦係合装置の係合作動表は図7に示
すとおりである。図7から明らかなように、図6に示す
歯車変速装置では、第2ブレーキB2 は前進第2速で係
合させるのみで、他の変速段では必ず解放させる。これ
は、第2ブレーキB2 が第1遊星歯車機構1のリングギ
ヤ1R および第1カウンタドライブギヤ6a を直接固定
するように構成してあるからである。他の摩擦係合装置
の係合・解放の状態は図5に示すものと同じである。
【0040】したがって図6に示す歯車変速装置では、
第2速と第3速との間の変速を実行するために第5クラ
ッチK5 と第2ブレーキB2 との係合・解放状態を切換
える必要があり、これがいわゆるクラッチ・ツウ・クラ
ッチ変速となる。また使用頻度の高い前進第5速におい
て各遊星歯車機構1,2を一体回転させ、第1カウンタ
ギヤ対6のみの変速作用で所定の変速比を得ることがで
きるから、動力の伝達効率の良い走行を行うことができ
る。
【0041】図8はこの発明の更に他の実施例を示すも
のであって、ここに示す例は、図1に示す構成のうち第
2遊星歯車機構2をダブルピニオン型の遊星歯車機構に
替え、それに伴いキャリヤ2C に連結する部材とリング
ギヤ2R に連結する部材とを入れ替えたものである。す
なわちキャリヤ2C は、サンギヤ2S に噛合するピニオ
ンギヤと、このピニオンギヤとリングギヤ2R とに噛合
する他のピニオンギヤとを保持しており、このキャリヤ
2C とサンギヤ2S との間に第3クラッチK3が配置さ
れ、またこのキャリヤ2C に第2カウンタギヤ対7のド
リブンギヤ7bが連結されており、さらにキャリヤ2C
とケース5との間に第3ブレーキB3 が設けられてい
る。これに対して副軸4がリングギヤ2R に連結されて
いる。
【0042】この図8に示す歯車変速装置においてもそ
の摩擦係合装置を図2に示すように係合させることによ
り前進5段・後進1段の変速段を設定することができ、
その最高速段(第5速)では各遊星歯車機構を一体回転
させて動力の伝達効率の良い走行を行うことができる。
【0043】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れないのであって、第1遊星歯車機構をダブルピニオン
型の遊星歯車機構に替え、あるいは第2カウンタドリブ
ンギヤと第2遊星歯車機構のリングギヤもしくはキャリ
ヤとの間にクラッチを設けるなどの変形が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
相互に平行な主軸と副軸とのそれぞれと同一軸線上に遊
星歯車機構を設け、それらを2対のカウンタギヤ対で連
結した歯車変速装置であって、使用頻度の高い第5速で
は各遊星歯車機構を一体化させて回転させるように構成
したから、通常の走行中での動力伝達効率が良好とな
り、燃費を改善し、また耐久性を向上させるなどの効果
を得ることができる。
【0045】また前進5段・後進1段の変速が可能な構
成とするにあたって、3クラッチ・3ブレーキの構成と
することができるので、歯車変速装置の全体を小型化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図2】図1に示す歯車変速装置で各変速段を設定する
ための摩擦係合装置の係合作動表である。
【図3】この発明の他の実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図4】図1に示す歯車変速装置に一方向クラッチを付
加して構成した他の実施例を示すスケルトン図である。
【図5】図4に示す歯車変速装置で各変速段を設定する
ための摩擦係合装置の係合作動表である。
【図6】図4に示す歯車変速装置を第2速と第3速との
間でクラッチ・ツウ・クラッチ変速となるように改良し
た他の例を示すスケルトン図である。
【図7】図6に示す歯車変速装置で各変速段を設定する
ための摩擦係合装置の係合作動表である。
【図8】図1に示す歯車変速装置における第2遊星歯車
機構をダブルピニオン型のものに変えた例を示すスケル
トン図である。
【符号の説明】
1,2 遊星歯車機構 3 主軸 4 副軸 6,7 カウンダギヤ対 K1 ,K2 ,K3 ,K4 ,K5 クラッチ B1 ,B2 ,B3 ,B4 ブレーキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と同一軸線上に第1遊星歯車機構が
    配置されるとともに、その主軸と平行に配置した副軸と
    同一軸線上に第2遊星歯車機構が配置され、かつ第1遊
    星歯車機構の2つの回転要素と第2遊星歯車機構の2つ
    の回転要素とが、それぞれカウンタドライブギヤとカウ
    ンタドリブンギヤとからなりかつギヤ比の互いに異なる
    2つのカウンタギヤ対を介して連結された自動変速機用
    歯車変速装置において、 第2遊星歯車機構におけるいずれか1つの回転要素が前
    記副軸に連結されるとともに、第2遊星歯車機構におけ
    る他の2つの回転要素が、前記2つのカウンタギヤ対の
    うち前記副軸と同一軸線上に配置された各カウンタドリ
    ブンギヤに常時もしくは選択的にそれぞれ連結され、か
    つ主軸と同一軸線上に配置された前記各カウンタドライ
    ブギヤが主軸と一体回転可能に設けられ、前記2つのカ
    ウンタギヤ対のギヤ比と同一のギヤ比および前記2つの
    カウンタギヤ対を動力伝達に関与させてこれらのギヤ比
    の中間の値のギヤ比を設定可能に構成されていることを
    特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  2. 【請求項2】 前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機
    構とがそれぞれシングルピニオン型遊星歯車機構とさ
    れ、前記第1遊星歯車機構のサンギヤが前記主軸に一体
    的に連結されるとともに、その第1遊星歯車機構のリン
    グギヤが前記2つのカウンタギヤ対のうちの第1のカウ
    ンタギヤ対を介して第2遊星歯車機構のサンギヤに連結
    され、また前記副軸が第2遊星歯車機構のキャリヤに一
    体的に連結され、かつ第1遊星歯車機構の少なくとも2
    つの回転要素を連結してその全体を一体回転させる第1
    クラッチ手段と、第1遊星歯車機構のサンギヤと第2遊
    星歯車機構のリングギヤとを前記2つのカウンタギヤ対
    のうちの第2のカウンタギヤ対を介しかつ選択的に連結
    する第2クラッチ手段と、第2遊星歯車機構の少なくと
    も2つの回転要素を連結してその全体を一体回転させる
    第3クラッチ手段と、第1遊星歯車機構のキャリヤを固
    定する第1ブレーキ手段と、第1遊星歯車機構のリング
    ギヤを固定する第2ブレーキ手段と、第2遊星歯車機構
    のリングギヤを固定する第3ブレーキ手段とを具備して
    いることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機用歯
    車変速装置。
  3. 【請求項3】 前記第1遊星歯車機構はシングルピニオ
    ン型遊星歯車機構とされるとともに、前記第2遊星歯車
    機構はダブルピニオン型遊星歯車機構とされ、前記第1
    遊星歯車機構のサンギヤが前記主軸に一体的に連結され
    るとともに、その第1遊星歯車機構のリングギヤが前記
    2つのカウンタギヤ対のうちの第1のカウンタギヤ対を
    介して第2遊星歯車機構のサンギヤに連結され、また前
    記副軸が第2遊星歯車機構のリングギヤに一体的に連結
    され、かつ第1遊星歯車機構の少なくとも2つの回転要
    素を連結してその全体を一体回転させる第1クラッチ手
    段と、第1遊星歯車機構のサンギヤと第2遊星歯車機構
    のキャリヤとを前記2つのカウンタギヤ対のうちの第2
    のカウンタギヤ対を介しかつ選択的に連結する第2クラ
    ッチ手段と、第2遊星歯車機構の少なくとも2つの回転
    要素を連結してその全体を一体回転させる第3クラッチ
    手段と、第1遊星歯車機構のキャリヤを固定する第1ブ
    レーキ手段と、第1遊星歯車機構のリングギヤを固定す
    る第2ブレーキ手段と、第2遊星歯車機構のキャリヤを
    固定する第3ブレーキ手段とを具備していることを特徴
    とする請求項1に記載の自動変速機用歯車変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004104444A1 (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Honda Motor Co., Ltd. 自動変速機
CN103899718A (zh) * 2014-04-22 2014-07-02 瞿庆涛 机动车的变速装置

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