JP3102178B2 - 自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

自動変速機用歯車変速装置

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JP3102178B2
JP3102178B2 JP04355958A JP35595892A JP3102178B2 JP 3102178 B2 JP3102178 B2 JP 3102178B2 JP 04355958 A JP04355958 A JP 04355958A JP 35595892 A JP35595892 A JP 35595892A JP 3102178 B2 JP3102178 B2 JP 3102178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の自動変速機で
使用される歯車変速装置に関し、特に互いに平行に配置
した主軸と副軸とのそれぞれに遊星歯車機構を同一軸線
上に配置し、かつそれらの遊星歯車機構の間でカウンタ
ギヤ対などの伝動手段でトルク伝達するよう構成した歯
車変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機用の歯車変速装置は、複数組
の遊星歯車機構を使用し、それらの回転要素を互いに直
接連結し、またそれらの回転要素を選択的に連結するク
ラッチ手段を設け、さらに所定の回転要素の回転を選択
的に止めるブレーキ手段を設けた構成が一般的であり、
この種の歯車変速装置では歯車の噛合状態を切り換えず
にクラッチなどの摩擦係合装置の係合・解放の状態を切
り換えることにより変速を達成できる利点がある。その
反面、クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置およびこ
れを駆動する油圧サーボ機構に多くのスペースを必要と
し、そこで小型化するためには、従来様々な工夫がなさ
れている。その一例として、エンジンを車体に対して横
向きに置くFF車(フロントエンジン・フロントドライ
ブ車)やRR車(リヤエンジン・リヤドライブ車)に使
用する自動変速機は、その軸長が大きく制限されるの
で、この種の自動変速機用の歯車変速装置として、入力
軸である主軸と出力軸である副軸とを互いに平行に配置
し、それぞれの軸線上に遊星歯車機構を設け、その回転
要素同士を2対のカウンタギヤ対で連結した装置が提案
されている。
【0003】例えば特開昭60−188645号公報に
は次のような構成が記載されている。すなわち入力軸と
同一軸線上に第1遊星歯車機構が配置され、そのサンギ
ヤおよびリングギヤと入力軸との間にクラッチがそれぞ
れ配置され、またそのサンギヤに第1ドライブギヤが連
結されるとともに、キャリヤに第2ドライブギヤが連結
されている。一方、入力軸と平行な出力軸は、これと同
一軸線上に配置した第2遊星歯車機構のリングギヤに直
接連結され、そのリングギヤに第2ドリブンギヤが取り
付けられている。またサンギヤと第1ドリブンギヤとの
間およびキャリヤと第1ドリブンギヤとの間のそれぞれ
にクラッチが設けられ、さらにこれらのサンギヤの回転
を選択的に止めるブレーキとキャリヤの回転を選択的に
止めるブレーキとが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
た歯車変速装置では、前進5段と後進1段との変速段を
設定できるとされているが、クラッチの数が多いため
に、それに付随する油圧サーボ機構のためのスペースを
も考えると、自動変速機が全体として大型化する不都合
がある。すなわち後進段を設定する場合、入力軸のトル
クを第1のカウンタギヤ対を介して第2遊星歯車機構に
伝達し、第2遊星歯車機構ではキャリヤをブレーキによ
って固定するとともにサンギヤを駆動し、リングギヤか
ら出力軸に出力している。このように第2遊星歯車機構
によって回転方向を反転させる構成であるために、後進
段でサンギヤを入力要素としているが、出力軸側に配置
されたクラッチを係合させて後進段を設定しているため
に、入力軸側に設けられているオイルポンプから、後進
段を設定するためのクラッチまでの油圧回路が複雑化し
て装置が大型化する問題があった。また、後進段を設定
する場合にのみ係合させるクラッチの必要性からクラッ
チ数が4つになり、変速時に遠心油圧の影響を受けるク
ラッチ数が増大し、変速ショックが生じる可能性があっ
た。
【0005】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、摩擦係合装置の数を可及的に少なくして自動
変速機の小型化を図ることのできる歯車変速装置を提供
るとともに、変速ショックを抑制することの可能な歯
車変速装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、主軸と同一軸線上に、サンギヤとリ
ングギヤとピニオンギヤを保持したキャリヤとを3つの
回転要素とする第1遊星歯車機構が配置されるととも
に、その主軸と平行に配置した副軸と同一軸線上に、サ
ンギヤとリングギヤとピニオンギヤを保持したキャリヤ
とを3つの回転要素とする第2遊星歯車機構が配置さ
れ、かつ第1遊星歯車機構のリングギヤとキャリヤとの
つの回転要素と第2遊星歯車機構の2つの回転要素と
が、同一回転方向にトルクを伝達する2対の伝動手段を
介してそれぞれ連結された自動変速機用歯車変速装置に
おいて、第1遊星歯車機構におけるサンギヤとリングギ
ヤおよびキャリヤのいずれか一方との2つの回転要素を
主軸に対して選択的に連結する2つのクラッチ手段と、
第1遊星歯車機構におけるこれら2つの回転要素の回転
を選択的に止める2つのブレーキ手段と、第2遊星歯車
機構におけるいずれか2つの回転要素を互いに選択的に
連結する他の1つのクラッチ手段と、第2遊星歯車機構
におけるいずれか1つの回転要素の回転を選択的に止め
る他のブレーキ手段とを具備しているとともに、前記2
対の伝動手段のうちの一方が連結されている前記第2遊
星歯車機構の回転要素と、前記副軸とが連結されている
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明の歯車変速装置では、3つのクラッチ
手段と3つのブレーキ手段とを備えており、そのうちの
2つの摩擦係合装置を係合させることにより前進5段・
後進1段の変速段を設定することができる。そしてその
全体が回転することのあるクラッチ手段の数は3つでよ
いので、摩擦係合装置を駆動する油圧サーボ機構を含め
て必要スペースが少なくなり、その結果、全体として小
型化される。また主軸側の第1遊星歯車機構についてク
ラッチ手段を2つ、ブレーキ手段を2つ設けたことによ
り、主軸側で後進段のための回転方向の反転を行うこと
ができ、それに伴い副軸側の構成が簡素化される。ま
た、クラッチ手段の数が3つであるために、変速時に遠
心油圧の影響を受ける可能性が抑制される。
【0008】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示すスケル
トン図であって、シングルピニオン型の第1遊星歯車機
構1と第2遊星歯車機構2とを使用し、第1遊星歯車機
構1をトルクの入力される主軸3と同一軸線上に配置
し、また主軸3と平行に配置されかつドライブシャフト
(図示せず)などにトルクを出力する副軸4と同一軸線
上に第2遊星歯車機構2を配置した例である。これらの
遊星歯車機構1,2は、サンギヤ1S ,2S と、内歯歯
車であるリングギヤ1R ,2R と、サンギヤ1S ,2S
およびリングギヤ1R ,2R に噛合するピニオンギヤを
保持したキャリヤ1C ,2C とを回転要素とするもので
ある。
【0009】第1遊星歯車機構1のうちそのサンギヤ1
S と主軸3との間に、これらを選択的に接続する第1ク
ラッチK1 が設けられ、またキャリヤ1C と主軸3との
間に、これらを選択的に連結する第2クラッチK2 が設
けられている。さらにサンギヤ1S の回転を選択的に止
める第1ブレーキB1 が、そのサンギヤ1S と所定の固
定部(例えば図1に示す歯車列を収容しているケーシン
グ)5との間に設けられており、またキャリヤ1C の回
転を選択的に止める第2ブレーキB2 がそのキャリヤ1
C とケーシング5との間に設けられている。
【0010】これに対して第2遊星歯車機構2のうちキ
ャリヤ2C が副軸4に常時連結されており、このキャリ
ヤ2C とサンギヤ2S との間に、これらを選択的に連結
する第3クラッチK3 が設けられている。またリングギ
ヤ2R の回転を選択的に止める第3ブレーキB3 がこの
リングギヤ2R とケーシング5との間に設けられてい
る。
【0011】この第1遊星歯車機構1と第2遊星歯車機
構2との間のトルク伝達は2対のカウンタギヤ対6,7
によって行われる。すなわち第1のカウンタギヤ対6を
なすカウンタドライブギヤ6a が主軸3と同一軸線上に
配置されるとともに第1遊星歯車機構1のリングギヤ1
R に連結されており、これに噛合するカウンタドリブン
ギヤ6b が副軸4と同一軸線上に配置されるとともに第
2遊星歯車機構2のキャリヤ2C に連結されている。ま
た第2のカウンタギヤ対7は第1のカウンタギヤ対6の
ギヤ比より小さいギヤ比に設定されたものであり、その
カウンタドラブギヤ7a は主軸3と同一軸線上に配置さ
れるとともに第1遊星歯車機構1のキャリヤ1C 連結さ
れている。このカウンタドライブギヤ7a に噛合するカ
ウンタドリブンギヤ7b は副軸4と同一軸線上に配置さ
れるとともに第2遊星歯車機構2のサンギヤ2S に連結
されている。
【0012】上述した構成の変速装置では、いずれか2
つの摩擦係合装置を係合させることより、前進5段・後
進1段の変速段を設定することができ、その係合作動表
を図2に示してある。以下、各変速段について説明す
る。
【0013】まず前進第1速は、第1クラッチK1 と第
3ブレーキB3 とを係合させることにより設定する。し
たがって第1遊星歯車機構1においては、そのサンギヤ
1Sが主軸3と共に回転し、これに対してキャリヤ1C
がサンギヤ1S より若干遅く回転し、リングヤ1R が更
に低速で回転する。これらの回転方向は主軸3の回転方
向と同じである。一方、第2遊星歯車機構2では、その
サンギヤ2S に対して前記第1遊星歯車機構1のキャリ
ヤ1C からトルクを伝達する第2のカウンタギヤ対7の
ギヤ比が小さいことにより、サンギヤ2S がキャリヤ1
C に対して増速されて回転する。そしてそのリングギヤ
2R が第3ブレーキB3 によって固定されているので、
副軸4と一体のキャリヤ2C がサンギヤ2S に対して減
速されて回転する。なお、この第2遊星歯車機構2での
回転方向は主軸3の回転方向とは反対の方向である。す
なわちこの第1速は、第1遊星歯車機構1および第2遊
星歯車機構2ならびに各カウンタギヤ対6,7の変速作
用によって設定され、その変速比は次式で表される。な
お、ρ1 は第1遊星歯車機構1のギヤ比、ρ2 は第2遊
星歯車機構2のギヤ比、i1 は第1のカウンタギヤ対6
のギヤ比、i2 は第2のカウンタギヤ対7のギヤ比をそ
れぞれ示している。
【0014】{(1+ρ1 )(1+ρ2 )・i2 /(ρ1
・ρ2 )}−i1 /ρ1 前進第2速は、第2クラッチK2 と第3ブレーキB3 と
を係合させることにより設定される。すなわち第1遊星
歯車機構1のキャリヤ2C が主軸3とともに回転する
が、このキャリヤ1C は第2のカウンタギヤ対7を介し
て第2遊星歯車機構2のサンギヤ2S に連結されている
ので、このサンギヤ2S が第2のカウンタギヤ対7のギ
ヤ比i2 に応じて増速されて回転する。そしてこの第2
遊星歯車機構2のリングギヤ2R が第3ブレーキB3 に
よって固定されているから、そのキャリヤ2C すなわち
副軸4がサンギヤ2S より低速で回転する。すなわちこ
の第2速では、第2のカウンタギヤ対7での増速作用お
よび第2遊星歯車機構2の減速作用による変速が行われ
る。したがってその変速比は、 (1+ρ2 )・i2 /ρ2 で表される。
【0015】前進第3速は、第1および第2のクラッチ
K1 ,K2 を係合させることにより設定される。したが
って第1遊星歯車機構1では、そのサンギヤ1S とキャ
リヤ1C とが連結されたことになるので、その全体が主
軸3と一体となって回転する。そのため第2遊星歯車機
構2では、キャリヤ2C が第1のカウンタギヤ対6を介
して主軸3より低速で回転させられ、またサンギヤ2S
が第2のカウンタギヤ対7を介して主軸3より高速で回
転させられるが、第3ブレーキB3 が解放していてリン
グギヤ2R を固定していないので、この第2遊星歯車機
構2は変速作用を行わず、したがって副軸4は、主軸3
の回転数を第1のカウンタギヤ対6で減速した回転数で
キャリヤ2C と共に回転する。すなわちこの第3速での
変速比は、第1のカウンタギヤ対6のギヤ比i1 で表さ
れる。
【0016】前進第4速は、第2クラッチK2 と第1ブ
レーキB1 とを係合させることにより設定される。これ
らの摩擦係合装置を係合させると、第1遊星歯車機構1
においては、キャリヤ1C が主軸3と一体となって回転
するとともに、サンギヤ1Sが固定されるから、そのリ
ングギヤ1R は主軸3に対して増速されて回転する。そ
のため第2遊星歯車機構2におけるサンギヤ2S は、主
軸3の回転数を第2のカウンタギヤ対7のギヤ比i2 で
増速した回転数で回転し、またキャリヤ2C は第1遊星
歯車機構1のリングギヤ1R の回転数を第1のカウンタ
ギヤ対6のギヤ比i2 で減速した回転数で回転する。し
かしながらこの場合も第2遊星歯車機構2のリングギヤ
2R が固定されていないので、第2遊星歯車機構2は特
に変速作用を行わず、したがって副軸4は主軸3の回転
数を第1遊星歯車機構1と第1のカウンタギヤ対6とで
変速した回転数で回転する。すなわちこの第4速での変
速比は、 i1 /(1+ρ1 ) で表される。
【0017】前進第5速は、第2および第3クラッチK
2 ,K3 を係合させて設定する。前記の第2速について
説明したように、主軸3側で第2クラッチK2 のみを係
合させれば、第1遊星歯車機構1は変速作用を行わず、
したがって第2遊星歯車機構2のサンギヤ2S が、主軸
3の回転数を第2のカウンタギヤ対7で増速した回転数
で回転する。これに対して第2遊星歯車機構2は第3ク
ラッチK3 が係合していてそのサンギヤ2S とキャリヤ
2C とが連結されていることによりその全体が一体とな
って回転し、したがって副軸4は第2遊星歯車機構2の
全体の回転数と同じ回転数、すなわち主軸3の回転数を
第2のカウンタギヤ対7で増速した回転数で回転する。
この第5速での変速比は第2のカウンタギヤ対7のギヤ
比i2 で表される。
【0018】そして後進段は第1クラッチK1 と第2ブ
レーキB2 とを係合させることにより設定する。したが
って第1遊星歯車機構1では、キャリヤ2C を固定した
状態でサンギヤ1S を主軸3と共に回転させることにな
るから、リングギヤ1R は主軸3に対して減速されて反
対方向に回転する。一方、第2遊星歯車機構2側ではク
ラッチK3 およびブレーキB3 が共に解放されているか
ら第2遊星歯車機構2は変速作用を行わない。そのため
副軸4には、第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R から
第1のカウンタギヤ対6を介してそのままトルクが伝達
され、したがって副軸4の回転数は第1遊星歯車機構1
および第1のカウンタギヤ対6によって変速した回転数
になる。すなわち変速比は、 i1 /ρ1 で表される。
【0019】以上の説明から明らかなように図1に示す
変速装置では、3つのクラッチを使用して前進5段・後
進1段の変速段を設定することができ、しかも後進段は
主軸3側の第1遊星歯車機構1で回転方向を反転するこ
とにより設定し、しかも一般にオイルポンプ(図示せ
ず)は主軸3側に設けるから、油路の取り回しを含めて
副軸4側の構成を簡素化することができる。また、クラ
ッチ手段の数が3つであるために、変速時に遠心油圧の
影響を受ける可能性が少なくなり、変速ショックが抑制
される。
【0020】つぎにこの発明の他の実施例を図3および
図4を参照して説明する。ここに示す例は、図1に示す
歯車列のうち第2遊星歯車機構2側の構成およびカウン
タギヤ対6,7の構成を変えたものである。すなわち第
2遊星歯車機構2のキャリヤ2C が第1カウンタギヤ対
6におけるドリブンギヤ6b に連結されるとともに副軸
4に連結されている。またサンギヤ2S とリングギヤ2
R との間に両者を選択的に連結する第3クラッチK3 が
設けられており、そのサンギヤ2S を選択的に固定する
第3ブレーキB3 がサンギヤ2S とケーシング5との間
に設けられている。そして第2遊星歯車機構2のリング
ギヤ2R が第2のカウンタギヤ対7のドリブンギヤ7b
に連結されている。さらに第1のカウンタギヤ対6のギ
ヤ比i1が第2のカウンタギヤ対7のギヤ比i2 より小
さい値に設定されている。その他の構成は図1に示す構
成と同じである。
【0021】この図3に示す構成であってもいずれか2
つの摩擦係合装置を係合させることにより、前進5段・
後進1段の変速段を設定することができ、それぞれの変
速段について簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0022】前進第1速は第1クラッチK1 と第3ブレ
ーキB3 とを係合させることにより設定される。すなわ
ち第1遊星歯車機構1では、サンギヤ1S が主軸3と一
体となって回転し、これに対してキャリヤ1C がサンギ
ヤ1S より低速で回転するとともに、リングギヤ1R が
更に低速で回転する。これに対して第2遊星歯車機構2
では、そのリングギヤ2R が、第1遊星歯車機構1のキ
ャリヤ1C の回転数を第2のカウンタギヤ対7で減速し
た回転数で回転し、かつサンギヤ2S が第3ブレーキB
3 で固定されているから、キャリヤ2C がリングギヤ2
R より低速で回転する。すなわちこの前進第1速では各
遊星歯車機構1,2およびカウンタギヤ対6,7が変速
作用を行い、副軸4が主軸3に対して減速されて回転す
る。その変速比は、 {(1+ρ1 )(1+ρ2)・i2 /ρ1 }−i1 /ρ1 で表される。
【0023】前進第2速は、第1クラッチK1 と第3ク
ラッチK3 とを係合させて設定される。したがって第1
遊星歯車機構1ではサンギヤ1S が主軸3と一体となっ
て回転するのに対して、リングギヤ1R には副軸4から
の負荷がかかっているので、キャリヤ1C が主軸3より
も低速で回転しようとし、それに伴って第2遊星歯車機
構2のリングギヤ2R が第1遊星歯車機構1のキャリヤ
1C の回転数を第2カウンタギヤ対7で減速した回転数
で回転しようとする。一方、第2遊星歯車機構2は第3
クラッチK3 が係合していることによりその全体が一体
となって回転する。そのためこの第2遊星歯車機構2の
キャリヤ2C に第1のカウンタギヤ対6を介して連結し
てある第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R がキャリヤ
1C よりも低速で回転する。結局、第1遊星歯車機構1
では、サンギヤ1S が主軸3と同速度で回転し、またキ
ャリヤ1C が主軸3より若干低速で回転し、更にリング
ギヤ1R がキャリヤ1C より低速で回転し、このリング
ギヤ1R の回転数に対して第1のカウンタギヤ対6で変
速した回転数で副軸4が回転する。この場合の変速比
は、 {(1+ρ1 )・i2 /ρ1 }−i1 /ρ1 で表される。
【0024】前進第3速は、第2および第3のクラッチ
K2 ,K3 を係合させて設定する。第1遊星歯車機構1
においてはサンギヤ1S を拘束する第1クラッチK1 お
よび第1ブレーキB1 のいずれもが解放しているので、
第1遊星歯車機構1は特には変速作用を行わず、主軸3
からキャリヤ1C および第2のカウンタギヤ対7を介し
て第2遊星歯車機構2のリングギヤ2R にトルクが伝達
される。一方、前述したように第3クラッチK3 を係合
させることにより、第2遊星歯車機構2の全体は一体と
なって回転するので、結局、第2遊星歯車機構2の全体
すなわち副軸4は、主軸3の回転数を第2カウンタギヤ
対7で減速した回転数で回転する。したがってこの第3
速での変速比は、第2のカウンタギヤ対7のギヤ比i2
で表される。
【0025】前進第4速は第1および第2のクラッチK
1 ,K2 を係合させることにより設定される。したがっ
て第1遊星歯車機構1では、そのサンギヤ1S とキャリ
ヤ1C とが共に主軸3と一体となって回転するから、そ
の全体が主軸3と共に一体回転する。これに対して第2
遊星歯車機構2は、第3クラッチK3 および第3ブレー
キB3 が解放していることにより、変速作用を行わな
い。したがって副軸4には、主軸3から、全体が一体と
なって回転する第1遊星歯車機構1および第1のカウン
タギヤ対6を介してトルクが伝達されるので、第1のカ
ウンタギヤ対6のみが変速作用を行うことになる。すな
わちこの前進第4速での変速比は、第1カウンタギヤ対
6のギヤ比i1 で表される。
【0026】前進第5速は、第2クラッチK2 および第
1ブレーキB1 を係合させることにより設定される。こ
の場合は、第1遊星歯車機構1においてサンギヤ1S を
固定した状態でキャリヤ1C が主軸3と共に回転するこ
とになるので、そのリングギヤ1R は主軸3に対して増
速されて回転する。一方、第2遊星歯車機構2は上記の
第4速の場合と同様に特に変速作用を行わないから、副
軸4に対しては第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R か
ら第1のカウンタギヤ対6を介してトルクが伝達され、
したがってその回転数は、第1遊星歯車機構1のリング
ギヤ1R の回転数を第1のカウンタギヤ対6で減速した
回転数になり、具体的には、 i1 /(1+ρ1 ) で表される。
【0027】後進段は第1クラッチK1 と第2ブレーキ
B2 とを係合させることにより設定される。したがって
第1遊星歯車機構1ではキャリヤ1C を固定した状態で
サンギヤ1S が主軸3と共に回転するので、リングギヤ
1R が主軸3に対して反対方向に回転させられる。これ
に対して第2遊星歯車機構2は上記の第4速や第5速の
場合と同様に第3クラッチK3 および第3ブレーキB3
が解放されていることにより変速作用を行わず、したが
って副軸4は第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R の回
転数を第1カウンタギヤ対6で変速した回転数で回転す
る。すなわちこの後進段での変速比は、 i1 /ρ1 で表される。
【0028】このように図3に示す構成であっても、3
つのクラッチを使用して前進5段・後進1段を設定する
ことができ、また後進段は主軸3側の第1遊星歯車機構
1で回転方向を反転することにより達成することがで
き、その結果、前述した実施例と同様に全体としての構
成を小型にし、また簡素化することができる。
【0029】図5および図6はこの発明の更に他の実施
例を示すものであって、上述した2つの実施例の構成に
対して第2遊星歯車機構2側の構成を変えたものであ
る。すなわち第2遊星歯車機構2のサンギヤ2S とキャ
リヤ2C との間に第3クラッチK3 が設けられており、
またリングギヤ2R とケーシング5との間に第3ブレー
キB3 が設けられている。そしてサンギヤ2S に第1カ
ウンタギヤ対6のドリブンギヤ6b および副軸4が連結
され、またキャリヤ2C に第2カウンタギヤ対7のドリ
ブンギヤ7b が連結されている。なお、第1のカウンタ
ギヤ対6のギヤ比i1 が第2カウンタギヤ対7のギヤ比
i2 より小さい値に設定されている。また他の構成は図
1に示す構成と同じである。
【0030】図6に前進5段および後進1段を設定する
ための係合作動表を示してあり、まず前進第1速は、第
1クラッチK1 と第3クラッチK3 を係合させることに
より設定される。この状態は、前述した図3に示す歯車
変速装置における前進第2速と同じ状態であり、したが
って第1遊星歯車機構1ではサンギヤ1S が主軸3と共
に回転し、これに対してキャリヤ1C がサンギヤ1S よ
り低速で回転し、さらにリングギヤ1R がキャリヤ1C
より低速で回転する。一方、第2遊星歯車機構2はその
全体が一体となって回転し、したがって副軸4は主軸3
の回転数に対して第1遊星歯車機構1および各カウンタ
ギヤ対6,7で変速した回転数で回転する。その変速比
は、 {(1+ρ2 )・i1 /ρ1 }−i1 /ρ1 で表される。
【0031】また前進第2速は、第2クラッチK2 と第
3クラッチK3 とを係合させて設定する。この係合状態
は上述した図3に示す装置の前進第3速と同じであっ
て、全体が一体となって回転する第2遊星歯車機構2に
対して、主軸3から第1遊星歯車機構1のキャリヤ1C
および第2のカウンタギヤ対7を介してトルクが伝達さ
れ、したがって変速は第2のカウンタギヤ対7によって
のみ行われる。すなわち変速比は第2のカウンタギヤ対
7のギヤ比である“i2 ”で表される。
【0032】前進第3速は、第1および第2のクラッチ
K1 ,K2 を係合させることにより設定される。これは
前述した図3に示す装置における前進第4速の状態と同
じであり、第1遊星歯車機構1の全体が一体となって回
転するとともに、第2遊星歯車機構2は変速作用を行わ
ないので、副軸4には、主軸3から第1遊星歯車機構1
および第1のカウンタギヤ対6を介してトルクが伝達さ
れ、その結果、第1のカウンタギヤ対6のみによって変
速が行われる。すなわち変速比は第1のカウンタギヤ対
6のギヤ比である“i1 ”で表される。
【0033】前進第4速は、第2クラッチK2 および第
1ブレーキB1 を係合させることにより設定される。こ
れは前述した図3に示す装置における前進第5速と同じ
状態であり、第1遊星歯車機構1のサンギヤ1S を固定
してそのキャリヤ1C を主軸3と共に回転させることに
なるから、第1遊星歯車機構1が増速作用を行う。これ
に対して第2遊星歯車機構2側では第3クラッチK3 お
よび第3ブレーキB3が共に解放されているから、第2
遊星歯車機構2は変速作用を行わない。すなわち副軸4
の回転数は、主軸3の回転数に対して第1遊星歯車機構
1で増速し、かつ第1のカウンタギヤ対6で変速した回
転数になり、その変速比は、 i1 /(1+ρ1 ) で表される。
【0034】前進第5速は、第2クラッチK2 と第3ブ
レーキB3 とを係合させて設定される。この場合、第1
遊星歯車機構1は、サンギヤ1S を拘束する第1クラッ
チK1 および第1ブレーキB1 が共に解放されているか
ら、特には変速作用を行わない。すなわち主軸3から第
1遊星歯車機構1のキャリヤ1C および第2カウンタギ
ヤ対7を介して第2遊星歯車機構2のキャリヤ2C にト
ルクが伝達される。この第2遊星歯車機構2では第3ブ
レーキB3 によってリングギヤ2R が固定されているか
ら、サンギヤ2S がキャリヤ2C に対して増速されて回
転する。すなわちこのサンギヤ2S に連結してある副軸
4の回転数は、主軸3の回転数に対して第2遊星歯車機
構2で増速しかつ第2のカウンタギヤ対7で変速した回
転数になる。したがって変速比は、 ρ2 ・i2 /(1+ρ2 ) で表される。
【0035】後進段は、第1クラッチK1 および第2ブ
レーキB2 を係合させることにより設定される。これ
は、前述した図3に示す装置における後進段と同じ状態
であり、第1遊星歯車機構1によって回転方向が反転さ
れ、そのリングギヤ1R から第1のカウンタギヤ対6を
介して副軸4にトルクが伝達される。したがって第1遊
星歯車機構1および第1カウンタギヤ対6が変速作用を
行い、その変速比は、 i1 /ρ1 で表される。
【0036】図7および図8を参照してこの発明の更に
他の実施例を説明する。図7に示す構成は、上述した各
実施例の構成のうち第2遊星歯車機構2側の構成を変え
たものであり、第2遊星歯車機構2のキャリヤ2C とリ
ングギヤ2R との間に第3クラッチK3 が設けられ、ま
たサンギヤ2S とケーシング5との間にサンギヤ2Sの
回転を選択的に止める第3ブレーキB3 が設けられてい
る。またリングギヤ2R が第1のカウンタギヤ対6を介
して第1遊星歯車機構1のリングギヤ1R に連結される
とともに、キャリヤ2C が第2のカウンタギヤ対7を介
して第1遊星歯車機構1のキャリヤ1C に連結されてい
る。さらにこの図7に示す構成においても第1カウンタ
ギヤ対6のギヤ比i1 が第2カウンタギヤ対7のギヤ比
i2 より小さい値に設定されている。なお、他の構成は
上述した各実施例における構成と同じである。
【0037】図8にこの図7に示す装置の係合作動表を
示してあり、いずれか2つの摩擦係合装置を係合させる
ことにより前進5段・後進1段が設定される。すなわち
前進第1速は、第1クラッチK1 と第3クラッチK3 と
を係合させることにより設定される。これは前述した図
5に示す装置における前進第1速と同じ状態であり、第
2遊星歯車機構2の全体が一体となって回転する状態に
おいて、第1遊星歯車機構1および各カウンタギヤ対
6,7が変速作用を行い、その変速比は、 {(1+ρ1 )・i2 /ρ1 }−i1 /ρ1 で表される。
【0038】前進第2速は、第1クラッチK1 および第
3ブレーキB3 を係合させることにより設定される。こ
の場合も第1遊星歯車機構1においてはサンギヤ1S が
主軸3と共に回転し、かつキャリヤ1C がそのサンギヤ
1S より低速で回転し、さらにリングギヤ1R がキャリ
ヤ1C より低速で回転する。一方、第2遊星歯車機構2
では、サンギヤ2S を第3ブレーキB3 で固定した状態
となっていてリングギヤ2R がキャリヤ2C より高速で
回転する。その結果、第1遊星歯車機構1のリングギヤ
1R は、第1速の場合よりも幾分速く回転することにな
る。そしてこの場合の変速比は、 {(1+ρ1 )・i2 /(1+ρ2 )・ρ1 }−i1 /
ρ1 で表される。
【0039】また前進第3速は、第2クラッチK2 およ
び第3ブレーキB3 を係合させることにより設定され
る。この状態では第1遊星歯車機構1におけるサンギヤ
1S を拘束する第1クラッチK1 および第1ブレーキB
1 が解放されているために、第1遊星歯車機構1は特に
は変速作用を行わない。これに対して第2遊星歯車機構
2では、サンギヤ2S を固定した状態でキャリヤ2C を
駆動することになるから、リングギヤ2R が出力要素と
なってこれがキャリヤ2C に対して増速されて回転す
る。すなわち副軸4は、主軸3の回転数に対して第2の
カウンタギヤ対7および第2遊星歯車機構2で変速され
た回転数で回転し、その変速比は、 i2 /(1+ρ2 ) で表される。
【0040】前進第4速は、第1および第2のクラッチ
K1 ,K2 を係合させることにより設定される。これは
図5に示す装置の第3速と同じであって、第1遊星歯車
機構1の全体が一体となって主軸3と共に回転し、かつ
第2遊星歯車機構2が変速作用を行わないから、副軸4
は、主軸3の回転数を第1のカウンタギヤ対6のみで変
速した回転数で回転する。したがってこの第4速での変
速比は、第1のカウンタギヤ対6の変速比である“i1
”で表される。
【0041】前進第5速は、第2クラッチK2 および第
1ブレーキB1 を係合させて設定される。これは図5に
示す装置の第4速と同じであって、第1遊星歯車機構1
では、サンギヤ1S を固定した状態でキャリヤ1C が主
軸3と共に回転するから、そのリングギヤ1R がキャリ
ヤ1C に対して増速されて回転する。一方、第2遊星歯
車機構2では第3クラッチK3 および第3ブレーキB3
が共に解放されているから、特には変速作用を行わな
い。したがって副軸4は、主軸3に対して第1遊星歯車
機構1で増速されかつ第1のカウンタギヤ対6で変速さ
れた回転数で回転する。その変速比は、 i1 /(1+ρ1 ) で表される。
【0042】そして後進段は、第1クラッチK1 および
第2ブレーキB2 を係合させて設定される。これは、前
述した図5に示す装置における後進段と同じであって、
第1遊星歯車機構1において回転方向が反転され、かつ
第2遊星歯車機構2は特には変速作用を行わない。した
がって副軸4には、第1遊星歯車機構1のリングギヤ1
R から第1カウンタギヤ対6を介してトルクが伝達され
る。その変速比は、 i1 /ρ1 で表される。
【0043】したがって図5および図7に示す構成であ
っても、必要とするクラッチは3つであり、また主軸3
側の第1遊星歯車機構1によって回転方向を反転して後
進段を設定することができる。
【0044】なお、上述した各実施例では、クラッチや
ブレーキを多板式摩擦係合装置を示すシンボルで示した
が、この発明は上記の実施例に限定されるものではない
のであって、この発明におけるクラッチは、多板式のも
のと一方向クラッチを組み合わせたものであってもよ
く、またブレーキは、多板式ブレーキおよびこれと一方
向クラッチとを組み合わせたものならびにバンドブレー
キのいずれかを任意に選択して採用することができる。
また遊星歯車機構はシングルピニオン型のものに限られ
ず、ダブルピニオン型のものであってもよい。さらに伝
動手段はカウンタギヤに限定されず、必要に応じて適宜
のものを使用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
の歯車変速装置によれば、回転するために油圧の給排が
複雑になることのあるクラッチが3つでよく、また後進
段を設定するための回転方向の反転を、トルクを入力す
る主軸側の遊星歯車機構によって行うから、オイルポン
プに対して離れている副軸側の遊星歯車機構の構成を簡
素化でき、したがってこの発明によれば、歯車変速装置
のみならず自動変速機の全体としての構成を簡素化し、
かつ小型化することができる。また、クラッチ手段の数
が3つであるために、変速時に遠心油圧の影響を受ける
可能性が少なくなり、変速ショックが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図2】図1に示す歯車変速装置の係合作動表である。
【図3】この発明の第2実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図4】図3に示す歯車変速装置の係合作動表である。
【図5】この発明の第3実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図6】図5に示す歯車変速装置の係合作動表である。
【図7】この発明の第4実施例を示すスケルトン図であ
る。
【図8】図7に示す歯車変速装置の係合作動表である。
【符号の説明】
1,2 遊星歯車機構 3 主軸 4 副軸 6,7 カウンダギヤ対 K1,K2,K3 クラッチ B1,B2,B3 ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と同一軸線上に、サンギヤとリング
    ギヤとピニオンギヤを保持したキャリヤとを3つの回転
    要素とする第1遊星歯車機構が配置されるとともに、そ
    の主軸と平行に配置した副軸と同一軸線上に、サンギヤ
    とリングギヤとピニオンギヤを保持したキャリヤとを3
    つの回転要素とする第2遊星歯車機構が配置され、かつ
    第1遊星歯車機構のリングギヤとキャリヤとの2つの回
    転要素と第2遊星歯車機構の2つの回転要素とが、同一
    回転方向にトルクを伝達する2対の伝動手段を介してそ
    れぞれ連結された自動変速機用歯車変速装置において、 第1遊星歯車機構におけるサンギヤとリングギヤおよび
    キャリヤのいずれか一方との2つの回転要素を主軸に対
    して選択的に連結する2つのクラッチ手段と、第1遊星
    歯車機構におけるこれら2つの回転要素の回転を選択的
    に止める2つのブレーキ手段と、第2遊星歯車機構にお
    けるいずれか2つの回転要素を互いに選択的に連結する
    他の1つのクラッチ手段と、第2遊星歯車機構における
    いずれか1つの回転要素の回転を選択的に止める他のブ
    レーキ手段とを具備しているとともに、前記2対の伝動
    手段のうちの一方が連結されている前記第2遊星歯車機
    構の回転要素と、前記副軸とが連結されていることを特
    徴とする自動変速機用歯車変速装置。
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