JP7238587B2 - 車両駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動装置に関し、特に、2つの動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置に関する。
2つの動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置が知られている。例えば、特許文献1には、2つのワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチOW1,第2ワンウェイクラッチOW2)と2つの係合要素(第1切替機構L1,第2切替機構L2)を利用して、2つの動力源(第1駆動源M1,第2駆動源M2)の少なくともいずれかの駆動力を出力部へ伝達する車両の駆動装置が記載されている。
特開2014-199105号公報
例えば特許文献1に記載される車両の駆動装置により、駆動力の抜けがない変速動作を実現することができる。しかし、特許文献1の駆動装置において、例えば、各係合要素としてドグクラッチのような簡便な機構を用いようとすると、2つの動力源の回転数などを高い精度で制御しつつ変速動作を行う必要があり、変速時のショックも出やすいうえに、動作モードによっては連れ回りする要素が多くなり損失が大きくなってしまう。
このように、従来から知られる車両駆動装置には問題点があり、2つの動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置に係る改良技術の登場が期待されている。
本発明の目的は、2つの動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置に係る改良技術を提供することにある。
本発明の具体例の一つである車両駆動装置は、第1動力源と第2動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置であって、第1歯車と第2歯車を備えた遊星歯車機構と、前記第1動力源から得られる動力を前記第1歯車へ伝達する動力伝達部と、前記第2歯車の回転を抑制するか否かを選択的に切り替える第1切替部と、前記第2動力源から得られる動力を前記第2歯車へ伝達するか否かを選択的に切り替える第2切替部と、前記第2動力源から得られる動力を前記第1歯車へ伝達するか否かを選択的に切り替える第3切替部を有することを特徴とする。
例えば、前記車両駆動装置は、前記第2歯車の回転を抑制して前記第1動力源から得られる動力と前記第2動力源から得られる動力を前記第1歯車へ伝達することにより、前記第1歯車を回転させる動作モードと、前記第2歯車の回転を抑制せずに前記第1動力源から得られる動力を前記第1歯車へ伝達して前記第2動力源から得られる動力を前記第2歯車へ伝達することにより、前記第1歯車と前記第2歯車を回転させる動作モードを含む複数の動作モードの中から選択される動作モードで車両を駆動するようにしてもよい。
また、前記第1切替部は、例えば、車両の固定端と前記第2歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチを備え、第1クラッチを係合して前記第2歯車の回転を阻止し、第1クラッチを解放して前記第2歯車の回転を許容してもよいし、前記第2切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第2歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチを備え、第2クラッチを係合して前記第2動力源の動力を前記第2歯車へ伝達し、第2クラッチを解放して前記第2動力源から前記第2歯車へ動力が伝達されないようにしてもよいし、前記第3切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第1歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチを備え、第3クラッチを係合して前記第2動力源の動力を前記第1歯車へ伝達し、第3クラッチを解放して前記第2動力源から前記第1歯車へ動力が伝達されないようにしてもよい。
また、前記車両駆動装置は、例えば、前記第1クラッチを係合して前記第2クラッチを解放して前記第3クラッチを係合することにより、前記第2歯車の回転を阻止して前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1歯車を回転させる動作モードを実現してもよいし、前記第1クラッチを解放して前記第2クラッチを係合して前記第3クラッチを解放することにより、前記第1動力源の動力で前記第1歯車を回転させて前記第2動力源の動力で前記第2歯車を回転させる動作モードを実現してもよい。
また、前記車両駆動装置は、例えば、前記第1クラッチを係合して前記第2クラッチを解放して前記第3クラッチを解放することにより、前記第2歯車の回転を阻止して前記第1動力源の動力で前記第1歯車を回転させる動作モードを実現してもよいし、前記第1クラッチを解放して前記第2クラッチを係合して前記第3クラッチを係合することにより、前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1歯車を回転させて前記第2動力源の動力で前記第2歯車を回転させる動作モードを実現してもよい。
また、前記第1切替部は、例えば、車両の固定端と前記第2歯車との間に設けられた第1ワンウェイクラッチを備え、第1ワンウェイクラッチにより、前記第2歯車の正方向の回転を許容して前記第2歯車の負方向の回転を阻止してもよいし、前記第2切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第2歯車との間に設けられた反転ギアと第2ワンウェイクラッチを備え、反転ギアと第2ワンウェイクラッチにより、前記第2動力源の出力軸の負方向の回転による動力を前記第2歯車へ伝達し、前記第2動力源の出力軸の正方向の回転による動力が前記第2歯車へ伝達されないようにしてもよいし、前記第3切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第1歯車との間に設けられた正転ギアと第3ワンウェイクラッチを備え、正転ギアと第3ワンウェイクラッチにより、前記第2動力源の出力軸の正方向の回転による動力を前記第1歯車へ伝達し、前記第2動力源の出力軸の負方向の回転による動力が前記第1歯車へ伝達されないようにしてもよい。
また、前記車両駆動装置は、例えば、前記第2動力源の出力軸を正方向に回転させることにより、前記第2歯車の回転を阻止して前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1歯車を正方向に回転させる動作モードを実現してもよいし、前記第2動力源の出力軸を負方向に回転させることにより、前記第1動力源の動力で前記第1歯車を正方向に回転させて前記第2動力源の動力で前記第2歯車を正方向に回転させる動作モードを実現してもよい。
また、前記車両駆動装置は、例えば、前記第1動力源の動力で前記第1歯車を正方向に回転させつつ前記第2動力源の出力軸の回転方向を変更することにより動作モードを切り替える変速動作を実現してもよい。
また、前記第1切替部は、例えば、車両の固定端と前記第2歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチと、車両の固定端と前記第2歯車との間に設けられた第1ワンウェイクラッチを備え、第1クラッチまたは第1ワンウェイクラッチを利用して前記第2歯車の回転を抑制するか否かを選択的に切り替えてもよいし、前記第2切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第2歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチと、前記第2動力源の出力軸と前記第2歯車との間に設けられた第2ワンウェイクラッチを備え、第2クラッチまたは第2ワンウェイクラッチを利用して前記第2動力源から得られる動力を前記第2歯車へ伝達するか否かを選択的に切り替えてもよいし、前記第3切替部は、例えば、前記第2動力源の出力軸と前記第1歯車との間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチと、前記第2動力源の出力軸と前記第1歯車との間に設けられた第3ワンウェイクラッチを備え、第3クラッチまたは第3ワンウェイクラッチを利用して前記第2動力源から得られる動力を前記第1歯車へ伝達するか否かを選択的に切り替えてもよい。
また、前記車両駆動装置は、例えば、複数の動作モードの中から選択される動作モードで車両を駆動するにあたり、動作モードを維持する場合に前記第1クラッチと前記第2クラッチと前記第3クラッチを利用してもよいし、動作モードを変更する場合に前記第1ワンウェイクラッチと前記第2ワンウェイクラッチと前記第3ワンウェイクラッチを利用してもよい。
本発明により、2つの動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置に係る改良技術が提供される。例えば、本発明の具体例の一つによれば、第1歯車と第2歯車を備えた遊星歯車機構の第2歯車の回転を抑制して第1動力源と第2動力源から得られる動力により第1歯車を回転させる動作モードと、第2歯車の回転を抑制せずに第1動力源から得られる動力により第1歯車を回転させて第2動力源から得られる動力により第2歯車を回転させる動作モードが実現される。
車両駆動装置の基本的な構成例を示す図である。 車両駆動装置の基本的な動作例を示す図である。 車両駆動装置の具体例1を示す図である。 複数の動作モードの具体例1を示す図である。 車両駆動装置の具体例2を示す図である。 複数の動作モードの具体例2を示す図である。 車両駆動装置の具体例3を示す図である。
図1は、本発明の具体的な実施態様の一例を示す図である。図1には、車両駆動装置100の基本的な構成例が図示されている。図1に例示する車両駆動装置100は、第1モータ11,第2モータ12,遊星歯車機構20,第1切替部31,第2切替部32,第3切替部33などを備えている。
第1モータ11は第1動力源の具体例の一つであり、第2モータ12は第2動力源の具体例の一つである。図1の車両駆動装置100は、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータ(電動機)から得られる動力を遊星歯車機構20を介して駆動輪50に伝えて車両を駆動する。
遊星歯車機構20は、第1サンギアS1と第2サンギアS2を備えている。第1サンギアS1は第1歯車の具体例の一つであり、第2サンギアS2は第2歯車の具体例の一つである。図1には、2つのサンギアによるラビニオ機構からリングギアを取り除いた遊星歯車機構20の具体例が図示されている。
図1の構成例において、第1サンギアS1には、ギア15を介して、第1モータ11の出力軸13が接続される。これにより、第1モータ11から得られる動力が、動力伝達部の具体例の一つであるギア15を介して、第1サンギアS1に伝達される。
また、図1の構成例において、第1サンギアS1には、第3切替部33が接続されている。第3切替部33は、第2モータ12から得られる動力を第1サンギアS1へ伝達するか否かを選択的に切り替える。図1の構成例において、第3切替部33にはギア16を介して第2モータ12の出力軸14が接続されており、第2モータ12から得られる動力がギア16と第3切替部33を介して第1サンギアS1に伝達可能となっている。
また、図1の構成例において、第2サンギアS2には、第1切替部31と第2切替部32が接続されている。第1切替部31は、第2サンギアS2の回転を抑制するか否かを選択的に切り替える。第2切替部32は、第2モータ12から得られる動力を第2サンギアS2へ伝達するか否かを選択的に切り替える。図1の構成例において、第2切替部32にはギア16を介して第2モータ12の出力軸14が接続されており、第2モータ12から得られる動力がギア16と第2切替部32を介して第2サンギアS2に伝達可能となっている。
さらに、図1に例示する遊星歯車機構20は、第1サンギアS1と噛み合う内側ピニオン(内側プラネタリピニオン)Piと、第2サンギアS2と噛み合う外側ピニオン(外側プラネタリピニオン)Poを備えている。なお、対応関係にある内側ピニオンPiと外側ピニオンPoも互いに噛み合っている。また、図1に例示する遊星歯車機構20は、外側ピニオンPoと内側ピニオンPiを回転可能に支持するキャリア(プラネタリキャリア)Caを備えている。
図1に例示する遊星歯車機構20の3要素である第1サンギアS1と第2サンギアS2とキャリアCaは、例えば共通の回転軸線周りを回転する。また、図1の構成例では、キャリアCaが出力ギア40を備えている。出力ギア40は、例えば減速比を変更可能にするための変速機構を介して、駆動輪50に接続されている。
図2は、車両駆動装置の基本的な動作例を示す図である。図2には、図1の車両駆動装置100により実現される各動作モードの具体例に対応した共線図が示されている。図2において、各動作モードに対応した共線図は、図1の遊星歯車機構20が備える第1サンギアS1と第2サンギアS2とキャリアCaの回転数(回転速度)の関係を示している。
図2(A)の単独モードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1切替部31により第2サンギアS2の回転が抑制されており、第2切替部32が第2モータ12の動力を第2サンギアS2へ伝達しない状態に切り替えられており、第3切替部33が第2モータ12の動力を第1サンギアS1へ伝達しない状態に切り替えられている。
図2(A)の単独モードでは、第1モータ11が車両の前進方向に対応した動力F1(前方向の駆動トルク)を掛けると、第1切替部31の抑制により回転を停止(回転数ゼロ)している第2サンギアS2に動力F1に釣り合う反動力(反トルク)が掛かり、動力F1とその反動力の合計動力(合計トルク)がキャリアCaから出力される。
これにより、図2(A)の単独モードでは、第1モータ11と第2モータ12のうちの第1モータ11のみから得られる動力F1を利用した車両の駆動が実現される。
図2(B)の低速モードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1切替部31により第2サンギアS2の回転が抑制されており、第2切替部32が第2モータ12の動力を第2サンギアS2へ伝達しない状態に切り替えられており、第3切替部33が第2モータ12の動力F2を第1サンギアS1へ伝達する状態に切り替えられている。
図2(B)の低速モードでは、第1モータ11と第2モータ12が車両の前進方向に対応した動力F1と動力F2を掛けると、第1切替部31の抑制により回転を停止(回転数ゼロ)している第2サンギアS2に動力F1と動力F2の加算動力に釣り合う反動力(反トルク)が掛かり、加算動力とその反動力の合計動力(合計トルク)がキャリアCaから出力される。
これにより、第2サンギアS2の回転を抑制して第1モータ11から得られる動力F1と第2モータ12から得られる動力F2を第1サンギアS1へ伝達して第1サンギアS1へ伝達を回転させる動作モードの具体例が実現される。図2(B)の低速モードでは、図2(A)の単独モードの場合よりも大きな合計動力がキャリアCaから出力される。
図2(C)の高速モードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1切替部31が第2サンギアS2の回転を抑制しない状態とされており、第2切替部32が第2モータ12の動力F2を第2サンギアS2へ伝達する状態に切り替えられ、第3切替部33が第2モータ12の動力を第1サンギアS1へ伝達しない状態に切り替えられている。
図2(C)の高速モードでは、第1モータ11と第2モータ12が車両の前進方向に対応した動力F1と動力F2を掛けると、第1サンギアS1に動力F1が伝達されて第2サンギアS2に動力F2が伝達される。
これにより、第2サンギアS2の回転を抑制せずに、第1モータ11から得られる動力F1を第1サンギアS1へ伝達して第2モータ12から得られる動力F2を第2サンギアS2へ伝達することにより、第1サンギアS1と第2サンギアS2を回転させる動作モードの具体例が実現される。
図2(C)の高速モードでは、例えば、第1サンギアS1に動力F1を伝達する第1モータ11が最高回転数(許容される回転数の上限)に達した場合でも、第2モータ12から伝達される動力F2により第2サンギアS2が回転するため、例えば、図2(A)の単独モードと図2(B)の低速モードの場合よりも、キャリアCaを高い回転数域(高車速)で駆動することができる。
図3は、車両駆動装置の具体例1を示す図である。図3には、図1に例示する車両駆動装置100の基本的な構成例から得られる具体例1が図示されている。図3の具体例1では、第1切替部31(図1)が第1クラッチC1を備え、第2切替部32(図1)が第2クラッチC2を備え、第3切替部33(図1)が第3クラッチC3を備えている。
図3の具体例1では、車両の固定端と第2サンギアS2との間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチC1が設けられている。そして、第1クラッチC1を係合することにより第2サンギアS2の回転が阻止され、第1クラッチC1を解放することにより第2サンギアS2の回転が許容される。
また、図3の具体例1では、第2モータ12の出力軸14と第2サンギアS2との間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチC2が設けられている。そして、第2クラッチC2を係合することにより第2モータ12の動力が第2サンギアS2へ伝達される状態となり、第2クラッチC2を解放することにより第2モータ12から第2サンギアS2へ動力が伝達されない状態となる。
また、図3の具体例1では、第2モータ12の出力軸14と第1サンギアS1との間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチC3が設けられている。そして、第3クラッチC3を係合することにより第2モータ12の動力が第1サンギアS1へ伝達される状態となり、第3クラッチC3を解放することにより第2モータ12から第1サンギアS1へ動力が伝達されない状態となる。
図4は、複数の動作モードの具体例1を示す図である。図4には、図3の車両駆動装置100により実現される各動作モードの具体例に対応した共線図が示されている。図4において、各動作モードに対応した共線図は、図3の第2モータ12と図3の遊星歯車機構20が備える第1サンギアS1と第2サンギアS2とキャリアCaの回転数(回転速度)の関係を示している。
図4(a)の低速2Mモードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1クラッチC1の係合(ON)により第2サンギアS2の回転が阻止されており、第2クラッチC2の解放(OFF)により第2モータ12から第2サンギアS2へ動力が伝達されない状態に切り替えられており、第3クラッチC3の係合(ON)により第2モータ12の動力F2が第1サンギアS1へ伝達される状態に切り替えられている。
図4(a)の低速2Mモードでは、第1モータ11と第2モータ12が車両の前進方向(後退方向でもよい)に対応した動力F1と動力F2を掛けると、第1クラッチC1により車両の固定端に係合されて回転を停止(回転数ゼロ)している第2サンギアS2に動力F1と動力F2の加算動力に釣り合う反動力(反トルク)が掛かり、加算動力とその反動力の合計動力(合計トルク)がキャリアCaから出力される。
これにより、図4(a)の低速2Mモードでは、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータ(2M)から得られる動力F1,F2を利用した車両の駆動と、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータを利用した回生動作が実現される。また、図4(a)の低速2Mモードでは、図4に例示する他の動作モードよりも大きな駆動力を得ることができる。
図4(b)の低速1Mモードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1クラッチC1の係合(ON)により第2サンギアS2の回転が阻止されており、第2クラッチC2の解放(OFF)により第2モータ12から第2サンギアS2へ動力が伝達されない状態に切り替えられており、第3クラッチC3の解放(OFF)により第2モータ12の動力F2が第1サンギアS1へ伝達されない状態に切り替えられている。
図4(b)の低速1Mモードでは、第1モータ11が車両の前進方向(後退方向でもよい)に対応した動力F1を掛けると、第1クラッチC1により車両の固定端に係合されて回転を停止(回転数ゼロ)している第2サンギアS2に動力F1に釣り合う反動力(反トルク)が掛かり、動力F1とその反動力の合計動力(合計トルク)がキャリアCaから出力される。
これにより、図4(b)の低速1Mモードでは、第1モータ11と第2モータ12のうちの第1モータ11のみ(1M)から得られる動力F1を利用した車両の駆動と、第1モータ11を利用した回生動作が実現される。また、図4(b)の低速1Mモードでは、車両の駆動に影響を与えないようにしつつ、第2モータ12の回転数や動力などを所望の状態に制御することが可能になる。
図4(c)の高速2Mモード1では、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1クラッチC1の解放(OFF)により第2サンギアS2の回転が許容される状態とされており、第2クラッチC2の係合(ON)により第2モータ12の動力F2が第2サンギアS2へ伝達される状態に切り替えられ、第3クラッチC3の解放(OFF)により第2モータ12の動力F2が第1サンギアS1へ伝達されない状態に切り替えられている。
図4(c)の高速2Mモード1では、第1モータ11と第2モータ12が車両の前進方向(後退方向でもよい)に対応した動力F1と動力F2を掛けると、第1サンギアS1に動力F1が伝達されて第2サンギアS2に動力F2が伝達される。
図4(c)の高速2Mモード1では、例えば、第1サンギアS1に動力F1を伝達する第1モータ11が最高回転数(許容される回転数の上限)に達した場合でも、第2モータ12から伝達される動力F2により第2サンギアS2が回転するため、例えば図4に例示する他の動作モードよりも、キャリアCaを高い回転数域(高車速)で回転させて車両を駆動することができる。
また、図4(c)の高速2Mモード1では、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータを利用した回生動作を実現することができ、さらに、第1モータ11と第2モータ12の動作点を回転数方向に選択することも可能となっている。なお、図4(c)の高速2Mモード1では、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータのトルクをバランスさせて出力することが望ましい。
図4(d)の高速2Mモード2では、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第1クラッチC1の解放(OFF)により第2サンギアS2の回転が許容される状態とされており、第2クラッチC2の係合(ON)により第2モータ12の動力F2が第2サンギアS2へ伝達される状態に切り替えられ、第3クラッチC3の係合(ON)により第2モータ12の動力F2が第1サンギアS1へ伝達される状態に切り替えられている。
図4(d)の高速2Mモード2では、第1モータ11と第2モータ12が車両の前進方向(後退方向でもよい)に対応した動力F1と動力F2を掛けると、第1サンギアS1に動力F1が伝達され、第1サンギアS1と第2サンギアS2に動力F2が伝達される。
図4(d)の高速2Mモード2では、第2クラッチC2の係合(ON)と第3クラッチC3の係合(ON)により、第1サンギアS1と第2サンギアS2の作動回転が固定されるため、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータのトルクをバランスさせて出力しなくてもよい。また、図4(d)の高速2Mモード2では、第1モータ11と第2モータ12の2つのモータを利用した回生動作を実現することもできる。
図4(e)の停止モードでは、第1クラッチC1の係合(ON)により第2サンギアS2の回転が阻止されており、さらに、第2クラッチC2も係合(ON)され、第3クラッチC3も係合(ON)されている。
図4(e)の停止モードでは、第1クラッチC1により第2サンギアS2が車両の固定端に係合されて第2サンギアS2の回転が阻止され、さらに、第2クラッチC2と第3クラッチC3により第1サンギアS1と第2サンギアS2が係合されて第1サンギアS1の回転も阻止される。これにより、キャリアCaの回転が阻止される。
図4(e)の停止モードでは、キャリアCaの回転を阻止することができるため、例えば図4(e)の停止モードにより車両のパーキングブレーキの機能が実現されてもよい。
図5は、車両駆動装置の具体例2を示す図である。図5には、図1に例示する車両駆動装置100の基本的な構成例から得られる具体例2が図示されている。図5の具体例2では、第1切替部31(図1)が第1ワンウェイクラッチOWC1を備え、第2切替部32(図1)が第2ワンウェイクラッチOWC2を備え、第3切替部33(図1)が第3ワンウェイクラッチOWC3を備えている。
図5の具体例2では、車両の固定端と第2サンギアS2との間に第1ワンウェイクラッチOWC1が設けられている。そして、第1ワンウェイクラッチOWC1により、第2サンギアS2の正方向の回転が許容されて第2サンギアS2の負方向の回転が阻止される。
図5に例示する第1ワンウェイクラッチOWC1は、第2サンギアS2の回転数が0以上(S2≧0)となるように第2サンギアS2の回転を拘束する。そして、第1ワンウェイクラッチOWC1の係合時(S2=0)に、第1サンギアS1の動力に釣り合う反動力が得られる。
また、図5の具体例2では、第2モータ12の出力軸14と第2サンギアS2との間に反転ギアM2CGと第2ワンウェイクラッチOWC2が設けられている。そして、反転ギアM2CGと第2ワンウェイクラッチOWC2により、第2モータ12の出力軸14の負方向の回転による動力が第2サンギアS2へ伝達され、第2モータ12の出力軸14の正方向の回転による動力は第2サンギアS2へ伝達されない。
図5に例示する第2ワンウェイクラッチOWC2は、第2サンギアS2の回転数が反転ギアM2CGの回転数以上(S2≧M2CG)となるように第2サンギアS2の回転を拘束する。そして、第2ワンウェイクラッチOWC2の係合時(S2=M2CG)に、第2モータ12から得られる駆動力が第2サンギアS2に伝達される。
また、図5の具体例2では、第2モータ12の出力軸14と第1サンギアS1との間に正転ギアM2Gと第3ワンウェイクラッチOWC3が設けられている。そして、正転ギアM2Gと第3ワンウェイクラッチOWC3により、第2モータ12の出力軸14の正方向の回転による動力が第1サンギアS1へ伝達され、第2モータ12の出力軸14の負方向の回転による動力は第1サンギアS1へ伝達されない。
図5に例示する第3ワンウェイクラッチOWC3は、第1サンギアS1の回転数が正転ギアM2Gの回転数以上(S1≧M2G)となるように第1サンギアS1の回転を拘束する。そして、第3ワンウェイクラッチOWC3の係合時(S1=M2G)に、第2モータ12から得られる駆動力が第1サンギアS1に伝達される。
図6は、複数の動作モードの具体例2を示す図である。図6には、図5の車両駆動装置100により実現される各動作モードの具体例に対応した共線図が示されている。図6において、各動作モードに対応した共線図は、図5の反転ギアM2CGと正転ギアM2Gと図5の遊星歯車機構20が備える第1サンギアS1と第2サンギアS2とキャリアCaの回転数(回転速度)の関係を示している。
図6(A)の低速モードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第2モータ12が正方向に回転され、その正方向の回転による動力F2が、正転ギアM2Gと第3ワンウェイクラッチOWC3により、第1サンギアS1へ伝達される。つまり、第2モータ12が正方向に回転して正転ギアM2Gを駆動すると、第3ワンウェイクラッチOWC3が作用して第1サンギアS1と正転ギアM2Gが噛み合う状態(S1=M2G)となり、第2モータ12から得られる動力F2が第1サンギアS1へ伝達される。
また、図6(A)の低速モードでは、第2サンギアS2の回転数が反転ギアM2CGの回転数よりも大きい(S2>M2CG)ため、第2ワンウェイクラッチOWC2が動力(トルク)を伝達しないフリー状態となる。さらに、第1ワンウェイクラッチOWC1の係合により、第2サンギアS2の回転が阻止(S2=0)され、第1サンギアS1の動力F1と動力F2の加算動力に釣り合う反動力(反トルク)が第2サンギアS2に掛かり、加算動力とその反動力の合計動力(合計トルク)がキャリアCaから出力される。これにより、図6(A)の低速モードでは、図6(B)の高速モードの場合よりも大きな合計動力をキャリアCaから出力することができる。
図6(B)の高速モードでは、第1モータ11の動力F1が第1サンギアS1に伝達されている。また、第2モータ12が負方向に回転され、その負方向の回転による動力F2が、反転ギアM2CGと第2ワンウェイクラッチOWC2により、第2サンギアS2へ伝達される。つまり、第2モータ12が負方向に回転して反転ギアM2CGを駆動すると、第2ワンウェイクラッチOWC2が作用して第2サンギアS2と反転ギアM2CGが噛み合う状態(S2=M2CG)となり、第2モータ12から得られる動力F2が第2サンギアS2へ伝達される。
また、図6(B)の高速モードでは、第1ワンウェイクラッチOWC1が第2サンギアS2の正方向の回転(S2>0)を許容するフリー状態となる。さらに、第1サンギアS1の回転数が正転ギアM2Gの回転数よりも大きい(S1>M2G)ため、第3ワンウェイクラッチOWC3が動力(トルク)を伝達しないフリー状態となる。
図6(B)の高速モードでは、例えば、第1サンギアS1に動力F1を伝達する第1モータ11が最高回転数(許容される回転数の上限)に達した場合でも、第2モータ12から伝達される動力F2により第2サンギアS2が回転するため、例えば、図6(A)の低速モードの場合よりもキャリアCaを高い回転数域(高車速)で駆動することができる。
図6(C)には、図6(A)の低速モードから図6(B)の高速モードへの変速動作の途中における共線図の具体例が図示されている。
図6(A)の低速モードでは第2モータ12が正方向に回転され、第1ワンウェイクラッチOWC1が係合状態(S2=0)となり、第2ワンウェイクラッチOWC2がフリー状態(S2>M2CG)となり、第3ワンウェイクラッチOWC3が係合状態(S1=M2G)となっている。
図6(A)の低速モードから、第2モータ12の正方向の回転数を小さくしていくと、図6(C)に示す変速動作の具体例となる。図6(C)に示す変速動作の具体例では、第2モータ12の正方向の回転数が小さくなることにより正転ギアM2Gの回転数が小さくなる。これに伴い、第1サンギアS1の回転数が正転ギアM2Gの回転数よりも大きい(S1>M2G)状態となり、低速モードで係合状態であった第3ワンウェイクラッチOWC3がフリー状態となる。
なお、低速モードで係合状態であった第1ワンウェイクラッチOWC1は、図6(C)に例示する変速動作の途中でも係合状態(S2=0)であり、低速モードでフリー状態であった第2ワンウェイクラッチOWC2は、図6(C)に例示する変速動作の途中でもフリー状態(S2>M2CG)となっている。
図6(C)に例示する状態から、第2モータ12の正方向の回転数を小さくして、さらに、第2モータ12の回転方向を変更して負方向に回転させ、負方向の回転数(絶対値)を大きくしていくと、図6(B)の高速モードへ移行する。
図6(B)の高速モードでは第2モータ12が負方向に回転されることにより、図6(C)の変速動作の途中で係合状態であった第1ワンウェイクラッチOWC1がフリー状態(S2>0)に切り替わり、図6(C)の変速動作の途中でフリー状態であった第2ワンウェイクラッチOWC2が係合状態(S2=M2CG)に切り替わる。図6(C)の変速動作の途中でフリー状態であった第3ワンウェイクラッチOWC3は、図6(B)の高速モードでもフリー状態(S1>M2G)となっている。
なお、高速モードから低速モードへ動作モードを切り替える場合には、高速モードで負方向に回転している第2モータ12の回転数(絶対値)を小さくして、さらに、第2モータ12の回転方向を変更して正方向に回転させ、正方向の回転数を大きくすればよい。
図6を利用して説明したように、図5の車両駆動装置100では、第2モータ12の回転方向を変更することにより、低速モードから高速モードへ又は高速モードから低速モードへの変速動作を実現することができる。また、図6(C)に例示したように、変速動作の途中では第2ワンウェイクラッチOWC2と第3ワンウェイクラッチOWC3が共にフリー状態となるため、第2モータ12の回転方向の変更が出力トルクに悪影響を及ぼさない変速動作を実現することができる。また、図6(C)に例示したように、変速動作の途中でも第1モータ11から得られる動力F1を利用した駆動が実現できる。
図7は、車両駆動装置の具体例3を示す図である。図7には、図1に例示する車両駆動装置100の基本的な構成例から得られる具体例3が図示されている。図7の具体例3では、第1切替部31(図1)が第1ワンウェイクラッチOWC1と第1クラッチC1を備え、第2切替部32(図1)が第2ワンウェイクラッチOWC2と第2クラッチC2を備え、第3切替部33(図1)が第3ワンウェイクラッチOWC3と第3クラッチC3を備えている。
図7の具体例3では、車両の固定端と第2サンギアS2との間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチC1が設けられており、さらに、車両の固定端と第2サンギアS2との間に第1ワンウェイクラッチOWC1が設けられている。そして、第1クラッチC1または第1ワンウェイクラッチOWC1を利用して第2サンギアS2の回転を抑制するか否かが選択的に切り替えられる。
また、図7の具体例3では、第2モータ12の出力軸14と第2サンギアS2との間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチC2が設けられており、さらに、第2モータ12の出力軸14と第2サンギアS2との間に第2ワンウェイクラッチOWC2が設けられている。そして、第2クラッチC2または第2ワンウェイクラッチOWC2を利用して、第2モータ12から得られる動力を第2サンギアS2へ伝達するか否かが選択的に切り替えられる。
また、図7の具体例3では、第2モータ12の出力軸14と第1サンギアS1との間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチC3が設けられており、さらに、第2モータ12の出力軸14と第1サンギアS1との間に第3ワンウェイクラッチOWC3が設けられている。そして、第3クラッチC3または第3ワンウェイクラッチOWC3を利用して、第2モータ12から得られる動力を第1サンギアS1へ伝達するか否かが選択的に切り替えられる。
図7に例示する車両駆動装置100は、例えば、複数の動作モードの中から選択される動作モードで車両を駆動するにあたり、動作モードを維持する場合に第1クラッチC1と第2クラッチC2と第3クラッチC3を利用し、動作モードを変更する場合に第1ワンウェイクラッチOWC1と第2ワンウェイクラッチOWC2と第3ワンウェイクラッチOWC3を利用するようにしてもよい。
例えば、図7の具体例3において、動作モードを維持する場合に第1クラッチC1と第2クラッチC2と第3クラッチC3を利用することにより、図4に例示する各動作モードが実現されてもよい。例えば図4(a)~(d)の各動作モードによれば、駆動動作に加えて回生動作も実現することができる。
そして、図7の具体例3において、動作モードを変更する場合に第1ワンウェイクラッチOWC1と第2ワンウェイクラッチOWC2と第3ワンウェイクラッチOWC3を利用することにより、動作モード切り替え時の回転数の同期などが実現されてもよい。
以上、本発明の具体的な実施態様の一例を説明したが、上述した具体例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
11 第1モータ、12 第2モータ、20 遊星歯車機構、31 第1切替部、32第2切替部、33 第3切替部、100 車両駆動装置。

Claims (10)

  1. 第1動力源と第2動力源から動力を得て車両を駆動する車両駆動装置であって、
    第1サンギア、第2サンギア、前記第1サンギアと噛み合う第1ピニオン、前記第2サンギア及び前記第1ピニオンと噛み合う第2ピニオン、及び、前記第1ピニオンと前記第2ピニオンを回転可能に支持するキャリアを備えた遊星歯車機構と、
    前記第1動力源から得られる動力を前記第1サンギアへ伝達する動力伝達部と、
    前記第2サンギアの回転を抑制するか否かを選択的に切り替える第1切替部と、
    前記第2動力源から得られる動力を前記第2サンギアへ伝達するか否かを選択的に切り替える第2切替部と、
    前記第2動力源から得られる動力を前記第1サンギアへ伝達するか否かを選択的に切り替える第3切替部と、
    を有する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両駆動装置において、
    前記第2サンギアの回転を抑制して前記第1動力源から得られる動力と前記第2動力源から得られる動力を前記第1サンギアへ伝達することにより、前記第1サンギアを回転させる動作モードと、
    前記第2サンギアの回転を抑制せずに前記第1動力源から得られる動力を前記第1サンギアへ伝達して前記第2動力源から得られる動力を前記第2サンギアへ伝達することにより、前記第1サンギアと前記第2サンギアを回転させる動作モードと、
    を含む複数の動作モードの中から選択される動作モードで車両を駆動する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両駆動装置において、
    前記第1切替部は、車両の固定端と前記第2サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチを備え、第1クラッチを係合して前記第2サンギアの回転を阻止し、第1クラッチを解放して前記第2サンギアの回転を許容し、
    前記第2切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第2サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチを備え、第2クラッチを係合して前記第2動力源の動力を前記第2サンギアへ伝達し、第2クラッチを解放して前記第2動力源から前記第2サンギアへ動力が伝達されないようにし、
    前記第3切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第1サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチを備え、第3クラッチを係合して前記第2動力源の動力を前記第1サンギアへ伝達し、第3クラッチを解放して前記第2動力源から前記第1サンギアへ動力が伝達されないようにする、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  4. 請求項3に記載の車両駆動装置において、
    前記第1クラッチを係合して前記第2クラッチを解放して前記第3クラッチを係合することにより、前記第2サンギアの回転を阻止して前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1サンギアを回転させる動作モードを実現し、
    前記第1クラッチを解放して前記第2クラッチを係合して前記第3クラッチを解放することにより、前記第1動力源の動力で前記第1サンギアを回転させて前記第2動力源の動力で前記第2サンギアを回転させる動作モードを実現する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  5. 請求項3または4に記載の車両駆動装置において、
    前記第1クラッチを係合して前記第2クラッチを解放して前記第3クラッチを解放することにより、前記第2サンギアの回転を阻止して前記第1動力源の動力で前記第1サンギアを回転させる動作モードを実現し、
    前記第1クラッチを解放して前記第2クラッチを係合して前記第3クラッチを係合することにより、前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1サンギアを回転させて前記第2動力源の動力で前記第2サンギアを回転させる動作モードを実現する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  6. 請求項1または2に記載の車両駆動装置において、
    前記第1切替部は、車両の固定端と前記第2サンギアとの間に設けられた第1ワンウェイクラッチを備え、第1ワンウェイクラッチにより、前記第2サンギアの正方向の回転を許容して前記第2サンギアの負方向の回転を阻止し、
    前記第2切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第2サンギアとの間に設けられた反転ギアと第2ワンウェイクラッチを備え、反転ギアと第2ワンウェイクラッチにより、前記第2動力源の出力軸の負方向の回転による動力を前記第2サンギアへ伝達し、前記第2動力源の出力軸の正方向の回転による動力が前記第2サンギアへ伝達されないようにし、
    前記第3切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第1サンギアとの間に設けられた正転ギアと第3ワンウェイクラッチを備え、正転ギアと第3ワンウェイクラッチにより、前記第2動力源の出力軸の正方向の回転による動力を前記第1サンギアへ伝達し、前記第2動力源の出力軸の負方向の回転による動力が前記第1サンギアへ伝達されないようにする、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  7. 請求項6に記載の車両駆動装置において、
    前記第2動力源の出力軸を正方向に回転させることにより、前記第2サンギアの回転を阻止して前記第1動力源の動力と前記第2動力源の動力で前記第1サンギアを正方向に回転させる動作モードを実現し、
    前記第2動力源の出力軸を負方向に回転させることにより、前記第1動力源の動力で前記第1サンギアを正方向に回転させて前記第2動力源の動力で前記第2サンギアを正方向に回転させる動作モードを実現する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  8. 請求項6または7に記載の車両駆動装置において、
    前記第1動力源の動力で前記第1サンギアを正方向に回転させつつ前記第2動力源の出力軸の回転方向を変更することにより動作モードを切り替える変速動作を実現する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  9. 請求項1または2に記載の車両駆動装置において、
    前記第1切替部は、車両の固定端と前記第2サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第1クラッチと、車両の固定端と前記第2サンギアとの間に設けられた第1ワンウェイクラッチを備え、第1クラッチまたは第1ワンウェイクラッチを利用して前記第2サンギアの回転を抑制するか否かを選択的に切り替え、
    前記第2切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第2サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第2クラッチと、前記第2動力源の出力軸と前記第2サンギアとの間に設けられた第2ワンウェイクラッチを備え、第2クラッチまたは第2ワンウェイクラッチを利用して前記第2動力源から得られる動力を前記第2サンギアへ伝達するか否かを選択的に切り替え、
    前記第3切替部は、前記第2動力源の出力軸と前記第1サンギアとの間で係合と解放を選択的に切り替える第3クラッチと、前記第2動力源の出力軸と前記第1サンギアとの間に設けられた第3ワンウェイクラッチを備え、第3クラッチまたは第3ワンウェイクラッチを利用して前記第2動力源から得られる動力を前記第1サンギアへ伝達するか否かを選択的に切り替える、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  10. 請求項9に記載の車両駆動装置において、
    複数の動作モードの中から選択される動作モードで車両を駆動するにあたり、
    動作モードを維持する場合に前記第1クラッチと前記第2クラッチと前記第3クラッチを利用し、
    動作モードを変更する場合に前記第1ワンウェイクラッチと前記第2ワンウェイクラッチと前記第3ワンウェイクラッチを利用する、
    ことを特徴とする車両駆動装置。
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