JP2011058577A - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速時にエネルギが無駄に消費されることを抑制可能な車両の駆動装置を提供する。
【解決手段】第1MG3及び第2MG4の少なくともいずれか一方から出力された動力で出力軸5を回転させて車両1を駆動する駆動装置2において、第1MG3及び第2MG4から入力された動力を第1回転部材16及び第2回転部材17から出力する差動機構11と、第1回転部材16の回転を変速して出力軸5に伝達可能な第1変速機構12と、第2回転部材17の回転を第1変速機構13と異なる変速比で変速して出力軸5に伝達可能な第2変速機構13と、を備え、各MG3、4から出力軸5への動力の伝達経路を第1変速機構12及び第2変速機構13のうちの一方から他方に切り替える場合、第1MG3又は第2MG4のいずれか一方のMGの回転数が0になるように各MG3、4の動作が制御された所定状態においてその伝達経路の切替が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源として2つの電動機を備え、これら電動機から出力された動力で共通の出力部材を回転させて車両を駆動する車両の駆動装置に関する。
相互に差動回転する太陽歯車、円盤、及び内歯歯車を有する遊星歯車機構を備え、太陽歯車に第1の制御モータの動力が入力されるとともに内歯歯車に第2の制御モータの動力が入力され、これら入力された動力が円盤に連結された出力軸から出力される駆動装置が知られている(特許文献1参照)。また、相互に差動回転する4つの回転要素を有し、いずれか一つの回転要素に内燃機関のトルクが入力されるとともに他の一つの回転要素に発電機から反力トルクが入力され、かつ残りの2つの回転要素からトルクが出力される分配機構を備え、連結機構によってトルクが出力される2つの回転要素を出力部材に選択的に連結して変速を行う駆動装置が知られている(特許文献2参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献3、4が存在する。
特開昭63−180753号公報 特開2008−179356号公報 特開2009−001079号公報 特開2002−089594号公報
特許文献2の装置においては分配機構に内燃機関のトルク及び発電機のトルクを入力しているが、これらの代わりに特許文献1の装置のように2つの電動機のトルクを入力してもよい。この場合、2つの電動機を両方とも動作させたまま連結機構によって変速を行えるが、このように変速を行うとエネルギを無駄に消費するおそれがある。特許文献1、2には、消費されるエネルギを考慮した変速方法について開示されていない。
そこで、本発明は、変速時にエネルギが無駄に消費されることを抑制可能な車両の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の車両の駆動装置は、駆動源として第1電動機及び第2電動機を備え、これら電動機の少なくともいずれか一方から出力された動力で出力部材を回転させて車両を駆動する駆動装置において、相互に差動回転する少なくとも4つの回転要素を有し、これら回転要素を共線図上に配列したときに一端に位置する第1回転要素と前記第1電動機とが連結されるとともに他端に位置する第2回転要素と前記第2電動機とが連結され、かつ残りの第3回転要素が第1回転部材と、第4回転要素が第2回転部材とそれぞれ連結された差動機構と、前記第1回転部材の回転を変速して前記出力部材に伝達する動力伝達経路を形成する係合状態とその動力伝達経路を遮断する解放状態とに切り替え可能な第1変速機構と、前記第2回転部材の回転を前記第1変速機構とは異なる変速比で変速して前記出力部材に伝達する動力伝達経路を形成する係合状態とその動力伝達経路を遮断する解放状態とに切り替え可能な第2変速機構と、前記駆動装置における動力の伝達状態を、前記第1変速機構及び前記第2変速機構のうちの一方の変速機構が係合状態であるとともに他方の変速機構が解放状態であり、前記第1電動機及び前記第2電動機の動力が前記一方の変速機構を介して前記出力部材に伝達されている伝達状態から、前記一方の変速機構が解放状態であるとともに前記他方の変速機構が係合状態であり、前記第1電動機及び前記第2電動機の動力が前記他方の変速機構を介して前記出力部材に伝達される伝達状態に切り替える場合、前記第1電動機又は前記第2電動機のいずれか一方の電動機の回転数が0になるように前記第1電動機及び前記第2電動機のそれぞれの動作が制御された所定状態において伝達状態の切り替えを行うべく前記第1電動機、前記第2電動機、前記第1変速機構、及び前記第2変速機構の動作をそれぞれ制御する制御手段と、を備えている(請求項1)。
本発明の車両の駆動装置では、駆動装置の動力の伝達状態を切り替える場合に一方の電動機の回転数が0になるように各電動機の動作を制御する。そのため、伝達状態の切替時に一方の電動機の回転数を0付近にすることができる。従って、この一方の電動機にて消費されるエネルギを低減できる。また、この際に一方の電動機の回転数が0になった場合は、他方の電動機から入力された動力をそのまま出力部材に出力することができる。そのため、この場合は差動機構において動力が無駄に消費されることを抑制できる。第1変速機構と第2変速機構とでは変速比が異なるため、このように伝達状態を切り替えることにより、変速を行うことができる。従って、本発明の車両の駆動装置によれば、変速時にエネルギが無駄に消費されることを抑制できる。
本発明の車両の駆動装置の一形態において、前記制御手段は、前記一方の電動機の回転数が0になるように前記一方の電動機を制御する場合、前記一方の電動機の回転数を変更しても前記出力部材の回転数が一定に維持されるように前記第1電動機又は前記第2電動機のいずれか他方の電動機の回転数を調整してもよい(請求項2)。この場合、駆動装置の伝達状態を切り替えている過渡時に出力部材の回転数が変動することを抑制できる。そのため、ドライバビリティの悪化を抑制できる。
本発明の車両の駆動装置の一形態において、前記制御手段は、前記駆動装置における動力の伝達状態を切り替える場合、前記所定状態においてまず前記他方の変速機構を係合状態に切り替え、その後前記一方の変速機構を解放状態に切り替えてもよい(請求項3)。この場合、第1変速機構及び第2変速機構の両方が解放状態になることを防止できるので、駆動装置の伝達状態を切り替えている過渡時であっても差動機構から出力部材に確実に動力を伝達することができる。そのため、出力部材への動力伝達が途切れる駆動力抜けを防止することができる。
以上に説明したように、本発明の車両の駆動装置によれば、駆動装置の動力の伝達状態を切り替える場合に一方の電動機の回転数を0にするので、この一方の電動機で消費されるエネルギを低減できるとともに差動機構における動力の無駄な消費を抑制できる。そのため、変速時にエネルギが無駄に消費されることを抑制できる。
本発明の一形態に係る駆動装置が搭載された車両の全体構成を概略的に示す図。 図1の差動機構の共線図の一例を示す図。 各変速段における各クラッチの状態を示す係合表を示す図。 変速段を1速から2速に切り替えるときの駆動装置の共線図の変化を示す図。 変速段を2速から3速に切り替えるときの駆動装置の共線図の変化を示す図。
図1は、本発明の一形態に係る駆動装置が搭載された車両の全体構成を概略的に示している。車両1は、電動機を駆動源として走行する電気自動車として構成されている。駆動装置2は、第1電動機としての第1モータ・ジェネレータ(第1MG)3と、第2電動機としての第2モータ・ジェネレータ(第2MG)4とを備えている。各MG3、4は、それらMG3、4が収容されるケースに回転不能に固定されたステータ3a、4aと、そのステータ3a、4aの内周側に同軸に配置されたロータ3b、4bとを備えている。各ロータ3b、4bには、それぞれ出力軸3c、4cが設けられている。これら第1MG3及び第2MG4は、それぞれ電動機及び発電機として機能する周知のものであるため、詳細な説明は省略する。
第1MG3及び第2MG4は、それぞれ動力伝達機構10と接続されている。動力伝達機構10は、出力部材としての出力軸5を備えている。出力軸5には出力ギア6が一体回転するように設けられている。出力ギア6はディファレンシャル機構7と噛み合っており、ディファレンシャル機構7はドライブシャフト8を介して駆動輪9と接続されている。出力軸5から出力された動力は、出力ギア6、ディファレンシャル機構7、及びドライブシャフト8を介して駆動輪9に伝達される。
動力伝達機構10は、差動機構11と、第1変速機構12と、第2変速機構13とを備えている。差動機構11は、第1遊星歯車機構14と、第2遊星歯車機構15とを備えている。これら遊星歯車機構14、15は、それぞれシングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1遊星歯車機構14は、外歯歯車であるサンギア(以下、第1サンギアと称することがある。)Su1と、そのサンギアSu1に対して同軸的に配置された内歯歯車であるリングギア(以下、第1リングギアと称することがある。)Ri1と、これらのギアSu1、Ri1に噛み合うピニオンギアPi1を自転可能かつサンギアSu1の周囲を公転可能に保持するキャリア(以下、第1キャリアと称することがある。)Cr1とを備えている。第2遊星歯車機構15も同様に、外歯歯車であるサンギア(以下、第2サンギアと称することがある。)Su2と、そのサンギアSu2に対して同軸的に配置された内歯歯車であるリングギア(以下、第2リングギアと称することがある。)Ri2と、これらのギアSu2、Ri2に噛み合うピニオンギアPi2を自転可能かつサンギアSu2の周囲を公転可能に保持するキャリア(以下、第2キャリアと称することがある。)Cr2とを備えている。
この図に示したように、第1サンギアSu1は、第1MG3の出力軸3cと一体に回転するように連結されている。また、第2サンギアSu2は、第2MG4の出力軸4cと一体に回転するように連結されている。第1キャリアCr1と第2リングギアRi2とは、それぞれ第1回転部材16と一体に回転するように連結されている。そのため、第1キャリアCr1、第2リングギアRi2、及び第1回転部材16で一つの回転要素となる。以下、この回転要素を第1出力要素と称することがある。第1リングギアRi1と第2キャリアCr2とは、それぞれ第2回転部材17と一体に回転するように連結されている。そのため、第1リングギアRi1、第2キャリアCr2、及び第2回転部材17で一つの回転要素となる。以下、この回転要素を第2出力要素と称することがある。
この差動機構11においては、第1サンギアSu1及び第2サンギアSu2から動力が入力され、第1出力要素及び第2出力要素から動力が出力される。図2は、この差動機構11の共線図の一例を示している。この図に示したように共線図上においては、第1サンギアSu1が一端に、第2サンギアSu2が他端に位置する。また、第1出力要素及び第2出力要素は、第1サンギアSu1と第2サンギアSu2との間に位置する。そのため、第1サンギアSu1が本発明の第1回転要素に対応し、第2サンギアSu2が本発明の第2回転要素に対応する。また、第1出力要素が本発明の第3回転要素に対応し、第2出力要素が本発明の第4回転要素に対応する。
図1に示したように第1変速機構12は、第1ギア対G1と、第2ギア対G2と、第1クラッチC1とを備えている。第1ギア対G1は互いに噛み合う第1ドライブギア18及び第1ドリブンギア19にて構成され、第2ギア対G2は互いに噛み合う第2ドライブギア20及び第2ドリブンギア21にて構成されている。なお、第2ギア対G2は、第1ギア対G1よりもギア比が小さくなるように構成されている。第1ドライブギア18及び第2ドライブギア20は、第1回転部材16に一体回転するように設けられている。第1ドリブンギア19及び第2ドリブンギア21は、出力軸5に回転自在に支持されている。
第1クラッチC1は、第1ドリブンギア19と出力軸5とが一体に回転する第1係合状態と、第2ドリブンギア21と出力軸5とが一体に回転する第2係合状態と、出力軸5、第1ドリブンギア19、及び第2ドリブンギア21がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。なお、この図では上半分が第1係合状態における第1クラッチC1を示し、下半分が第2係合状態における第1クラッチC1を示している。第1クラッチC1が第1係合状態又は第2係合状態の場合に、差動機構11の第1出力要素の回転を変速して出力軸5に伝達する動力伝達経路が形成される。そのため、これらの場合が本発明における第1変速機構12の係合状態に相当する。一方、第1クラッチC1が解放状態になると動力伝達経路が遮断されるので、この場合が本発明における第1変速機構12の解放状態に相当する。
第2変速機構13は、第3ギア対G3と、第4ギア対G4と、第2クラッチC2とを備えている。第3ギア対G3は互いに噛み合う第3ドライブギア22及び第3ドリブンギア23にて構成され、第4ギア対G4は互いに噛み合う第4ドライブギア24及び第4ドリブンギア25にて構成されている。なお、第4ギア対G4は、第3ギア対G3よりもギア比が小さくなるように構成されている。そして、第1〜第4ギア対G1〜G4のギア比は、第1ギア対G1、第3ギア対G3、第2ギア対G2、第4ギア対G4の順に小さくなるように設定されている。第3ドライブギア22及び第4ドライブギア24は、第2回転部材17に一体回転するように設けられている。第3ドリブンギア23及び第4ドリブンギア25は、出力軸5に回転自在に支持されている。
第2クラッチC2は、第3ドリブンギア23と出力軸5とが一体に回転する第3係合状態と、第4ドリブンギア25と出力軸5とが一体に回転する第4係合状態と、出力軸5、第3ドリブンギア23、及び第4ドリブンギア25がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。なお、この図では上半分が第3係合状態における第2クラッチC2を示し、下半分が第4係合状態における第2クラッチC2を示している。第2クラッチC2が第3係合状態又は第4係合状態の場合に、差動機構11の第2出力要素の回転を変速して出力軸5に伝達する動力伝達経路が形成される。そのため、これらの場合が本発明における第2変速機構13の係合状態に相当する。一方、第2クラッチC2が解放状態になると動力伝達経路が遮断されるので、この場合が本発明における第2変速機構13の解放状態に相当する。
この駆動装置2では、各クラッチC1、C2を適宜に操作することにより、各MG3、4の動力を駆動輪9に伝達する動力伝達経路を切り替えることができ、それにより複数の変速段に切り替えることができる。各クラッチC1、C2の制御はコンピュータユニットとして構成された制御手段としての車両制御装置30にて行われる。車両制御装置30は車両1の適正な走行状態を得るための各種制御プログラムを保持している。車両制御装置30は、これらのプログラムを実行することにより各クラッチC1、C2に対する制御の他にも、各MG3、4等の制御対象に対する制御を行っている。車両制御装置30には、図示は省略したが車両1の速度に対応する信号を出力する車速センサ、及びアクセル開度に対応する信号を出力するアクセル開度センサ等の車両1の走行状態に関係する情報を出力する種々のセンサが接続されている。
この駆動装置2では、各MG3、4から出力された動力が第1ギア対G1を介して出力軸5に伝達される1速、各MG3、4から出力された動力が第3ギア対G3を介して出力軸5に伝達される2速、各MG3、4から出力された動力が第2ギア対G2を介して出力軸5に伝達される3速、及び各MG3、4から出力された動力が第4ギア対G4を介して出力軸5に伝達される4速に切り替えられる。この駆動装置2では、1速の場合は、第1クラッチC1が第1係合状態に、第2クラッチC2が解放状態に切り替えられる。2速の場合は、第1クラッチC1が解放状態に、第2クラッチC2が第3係合状態に切り替えられる。3速の場合は、第1クラッチC1が第2係合状態に、第2クラッチC2が解放状態に切り替えられる。4速の場合は、第1クラッチC1が解放状態に、第2クラッチC2が第4係合状態に切り替えられる。
車両制御装置30は、車両1の走行状態に応じて駆動装置2の変速段を切り替える。図3〜図5を参照して車両制御装置30による変速段の切り替え手順を説明する。図3は、変速段を切り替える際の各クラッチC1、C2の状態を示す係合表である。なお、この図において第1クラッチC1及び第2クラッチC2の各係合状態の欄に「○」が付されている場合は、それらクラッチC1、C2がその係合状態に切り替えられていることを示す。一方、「×」は各クラッチC1、C2が解放状態であることを示している。
図4は、変速段を1速から2速に切り替えるときの駆動装置2の共線図を示している。図4の一番上の図が1速のときの共線図を、中央の図が1速から2速に切り替える途中の1+2速のときの共線図を、一番下の図が2速のときの共線図をそれぞれ示している。なお、この図においても縦軸は回転速度(回転数)を示している。上述したように1速のときは第1クラッチC1が第1係合状態であり、第2クラッチC2が解放状態である。そして、各MG3、4は、それぞれ同じ回転数で動作するように制御されている。この1速では、各MG3、4から出力された動力は図に破線で示したように第1出力要素及び第1ギア対G1を介して出力軸5に伝達される。変速段を2速に切り替える場合、車両制御装置30はこの状態からまず第2MG4の回転数が0になるように各MG3、4の動作を制御する。この際、車両制御装置30は、第1出力要素の回転数が同じ回転数に維持されるように、すなわち出力軸5の回転数が同じ回転数に維持されるように第2MG4の回転数を低下させるに伴って第1MG3の回転数を上昇させる。そして、第2MG4の回転数が0付近になった時点で車両制御装置30は、第2クラッチC2を第3係合状態に切り替える。このときの状態が図4の中央に示した1+2速に対応する。また、この状態が本発明の所定状態に相当する。その後、車両制御装置30は、第1クラッチC1を解放状態に切り替え、続いて各MG3、4が同じ回転数で動作するようにこれらMG3、4の動作を制御する。これにより、図4の一番下の図に示したように駆動装置2が2速に切り替えられる。
図5は、変速段を2速から3速に切り替えるときの駆動装置2の共線図を示している。なお、図5の一番上の図が2速のときの共線図を、中央の図が2速から3速に切り替える途中の2+3速のときの共線図を、一番下の図が3速のときの共線図をそれぞれ示している。この図においても縦軸は回転速度(回転数)を示している。上述したように2速のときは第1クラッチC1が解放状態であり、第2クラッチC2が第3係合状態である。そして、各MG3、4は、それぞれ同じ回転数で動作するように制御されている。この2速では、各MG3、4から出力された動力は図に破線で示したように第2出力要素及び第3ギア対G3を介して出力軸5に伝達される。変速段を3速に切り替える場合、車両制御装置30はこの状態からまず第1MG3の回転数が0になるように各MG3、4の動作を制御する。この際、車両制御装置30は、第2出力要素の回転数が同じ回転数に維持されるように、すなわち出力軸5の回転数が同じ回転数に維持されるように第1MG3の回転数を低下させるに伴って第2MG4の回転数を上昇させる。そして、第1MG3の回転数が0付近になった時点で車両制御装置30は、第1クラッチC1を第2係合状態に切り替える。このときの状態が図5の中央に示した2+3速に対応する。また、この状態が本発明の所定状態に相当する。その後、車両制御装置30は、第2クラッチC2を解放状態に切り替え、続いて各MG3、4が同じ回転数で動作するようにこれらMG3、4の動作を制御する。これにより、図5の一番下の図に示したように駆動装置2が3速に切り替えられる。
なお、図示は省略したが変速段を3速から4速に切り替えるときは、上述した変速段を1速から2速に切り替えるときと同様の手順で行われる。すなわち、まず第2MG4の回転数が0になるように各MG3、4の動作が制御される。この際は上述した手順と同様に、出力軸5の回転数が同じ回転数に維持されるように第2MG4の回転数を低下させるに伴って第1MG3の回転数を上昇させる。そして、第2MG4の回転数が0付近になった時点で、第2クラッチC2が第4係合状態に切り替えられる。このときの状態が図3の3+4速である。また、この状態が本発明の所定状態に相当する。その後、第1クラッチC1が解放状態に切り替えられ、続いて各MG3、4が同じ回転数になるようにこれらMG3、4の動作が制御される。これにより、駆動装置2が4速に切り替えられる。
なお、上述した説明では駆動装置2の変速段を大きくする場合を説明したが、変速段を小さくする場合は上述した手順が逆に行われる。例えば、変速段を2速から1速に切り替える場合は、まず2速から1+2速に切り替えられ、その後1速に切り替えられる。
以上に説明したように、この駆動装置2では、変速段を切り替える際に第1MG3又は第2MG4のいずれか一方のMGの回転数が0になるように各MG3、4の動作を制御する。そのため、変速時にはこの一方のMGの回転数が0付近になり、この一方のMGで消費されるエネルギを低減できる。また、この一方のMGの回転数が0になった場合は他方のMGから入力された動力がそのまま出力軸5に出力されるので、差動機構11において動力が無駄に消費されることを抑制できる。そのため、このように変速を行うことにより、変速時にエネルギが無駄に消費されることを抑制できる。
また、この駆動装置2では、変速を行う際に出力軸5の回転数が同じ回転数に維持されるように一方のMGの回転数を低下させるに伴って他方のMGの回転数を上昇させる。そのため、変速段を切り替えている過渡時に出力軸5の回転数が変動することを抑制できる。これにより、ドライバビリティの悪化を抑制できる。
さらに、この駆動装置2では、変速段を切り替える際に第1変速機構12及び第2変速機構13の少なくともいずれか一方が係合状態になるように各クラッチC1、C2が制御される。これにより、第1変速機構12及び第2変速機構13の両方が同時に解放状態になることを防止できるので、変速段を切り替えている過渡時であっても差動機構11から出力軸5に確実に動力を伝達することができる。そのため、出力軸5への動力伝達が途切れる駆動力抜けを防止することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、ギア対の数は4個に限定されない。2個、3個、又は5個以上設けてもよい。また、クラッチは噛み合い式クラッチに限定されず、摩擦式クラッチでもよい。
本発明の駆動装置は電気自動車に限定されず、電動機に加えて内燃機関が駆動源として設けられているハイブリッド車両に搭載してもよい。
1 車両
2 駆動装置
3 第1モータ・ジェネレータ(第1電動機)
4 第2モータ・ジェネレータ(第2電動機)
5 出力軸(出力部材)
11 差動機構
12 第1変速機構
13 第2変速機構
16 第1回転部材(第3回転要素)
17 第2回転部材(第4回転要素)
30 車両制御装置(制御手段)
Su1 第1遊星歯車機構のサンギア(第1回転要素)
Ri1 第1遊星歯車機構のリングギア(第4回転要素)
Cr1 第1遊星歯車機構のキャリア(第3回転要素)
Su2 第2遊星歯車機構のサンギア(第2回転要素)
Ri2 第2遊星歯車機構のリングギア(第3回転要素)
Cr2 第2遊星歯車機構のキャリア(第4回転要素)

Claims (3)

  1. 駆動源として第1電動機及び第2電動機を備え、これら電動機の少なくともいずれか一方から出力された動力で出力部材を回転させて車両を駆動する駆動装置において、
    相互に差動回転する少なくとも4つの回転要素を有し、これら回転要素を共線図上に配列したときに一端に位置する第1回転要素と前記第1電動機とが連結されるとともに他端に位置する第2回転要素と前記第2電動機とが連結され、かつ残りの第3回転要素が第1回転部材と、第4回転要素が第2回転部材とそれぞれ連結された差動機構と、
    前記第1回転部材の回転を変速して前記出力部材に伝達する動力伝達経路を形成する係合状態とその動力伝達経路を遮断する解放状態とに切り替え可能な第1変速機構と、
    前記第2回転部材の回転を前記第1変速機構とは異なる変速比で変速して前記出力部材に伝達する動力伝達経路を形成する係合状態とその動力伝達経路を遮断する解放状態とに切り替え可能な第2変速機構と、
    前記駆動装置における動力の伝達状態を、前記第1変速機構及び前記第2変速機構のうちの一方の変速機構が係合状態であるとともに他方の変速機構が解放状態であり、前記第1電動機及び前記第2電動機の動力が前記一方の変速機構を介して前記出力部材に伝達されている伝達状態から、前記一方の変速機構が解放状態であるとともに前記他方の変速機構が係合状態であり、前記第1電動機及び前記第2電動機の動力が前記他方の変速機構を介して前記出力部材に伝達される伝達状態に切り替える場合、前記第1電動機又は前記第2電動機のいずれか一方の電動機の回転数が0になるように前記第1電動機及び前記第2電動機のそれぞれの動作が制御された所定状態において伝達状態の切り替えを行うべく前記第1電動機、前記第2電動機、前記第1変速機構、及び前記第2変速機構の動作をそれぞれ制御する制御手段と、
    を備えている車両の駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記一方の電動機の回転数が0になるように前記一方の電動機を制御する場合、前記一方の電動機の回転数を変更しても前記出力部材の回転数が一定に維持されるように前記第1電動機又は前記第2電動機のいずれか他方の電動機の回転数を調整する請求項1に記載の車両の駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動装置における動力の伝達状態を切り替える場合、前記所定状態においてまず前記他方の変速機構を係合状態に切り替え、その後前記一方の変速機構を解放状態に切り替える請求項1又は2に記載の車両の駆動装置。
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