JP2012051534A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の部品数を削減してコストを低減でき、かつ装置の小型化に有利なハイブリッド車両の駆動装置を提供する。
【解決手段】内燃機関11と駆動輪2との間の動力伝達経路中に設けられ、互いに変速比が相違する複数の変速段に切り替え可能な変速機16と、駆動輪2に動力を伝達可能なMG13とを備えたハイブリッド車両1の駆動装置10において、変速機16の第2クラッチ27は、駆動輪2に動力を伝達可能に設けられた第2回転軸18と一体に回転する第1回転部材32と、第3変速ギヤ対G3の第3ドリブンギヤ24と一体に回転する第2回転部材33と、MG13と一体に回転する第3回転部材34と、第1回転部材32と係合するとともに第2回転部材33と係合する3速位置と第1回転部材32と係合するとともに第3回転部材34と係合するMG位置との間で移動可能に設けられたスリーブ35とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力源として内燃機関とモータジェネレータとが搭載されたハイブリッド車両の駆動装置に関する。
走行用動力源として内燃機関とモータジェネレータとが搭載され、これら動力源で共通の駆動輪を駆動するハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両に搭載される駆動装置として、内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路中に変速機が設けられ、その変速機において高速段が選択される場合にはモータジェネレータと駆動輪との間の動力伝達を遮断するものが知られている。例えば、内燃機関が変速機を介して出力軸に動力伝達可能に接続されるとともにその出力軸にモータジェネレータが切離し用クラッチを介して動力伝達可能に接続され、変速機において車速が高速となる高速段が選択される場合には切離し用クラッチにてモータジェネレータと出力軸との間の動力伝達を遮断する駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−090769号公報
特許文献1の装置に設けられる変速機では、互いに変速比が異なる複数組の変速ギヤ対と、複数のクラッチとが設けられ、複数のクラッチにて複数組の変速ギヤ対のうちのいずれか1つの変速ギヤ対による回転伝達を選択的に成立させることにより複数の変速比を切り替えている。そして、特許文献1の装置では、それら変速機のクラッチとは別に切離し用クラッチが設けられているため、装置が大型化するおそれがある。また、部品数が多くなるので、コストが高くなるおそれがある。
そこで、本発明は、装置の部品数を削減してコストを低減でき、かつ装置の小型化に有利なハイブリッド車両の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、内燃機関と車両の駆動輪との間の動力伝達経路中に設けられ、互いに変速比が相違する複数の変速段に切り替え可能な変速機と、前記駆動輪に動力を伝達可能なモータジェネレータと、を備え、前記変速機は、前記内燃機関の動力を伝達可能に設けられた第1回転軸と、前記第1回転軸に対して平行に配置されるとともに前記駆動輪に動力を伝達可能に設けられた第2回転軸と、それぞれが一対のギヤを有し、前記第1回転軸に前記一対のギヤの一方のギヤが設けられるとともに前記第2回転軸に前記一方のギヤと噛み合うように前記一対のギヤの他方のギヤが設けられ、かつ互いに異なる変速比が設定された複数組の変速ギヤ対と、を有し、前記複数組の変速ギヤ対のうちのいずれか1つの変速ギヤ対による回転伝達を選択的に成立させることにより前記複数の変速比を切り替えるハイブリッド車両の駆動装置において、前記第2回転軸と一体に回転する第1回転部材と、前記複数組の変速ギヤ対のうちの所定の切替対象の変速ギヤ対の他方のギヤと一体に回転する第2回転部材と、前記モータジェネレータと一体に回転する第3回転部材と、前記第1回転部材と係合するとともに前記第2回転部材と係合する変速位置と前記第1回転部材と係合するとともに前記第3回転部材と係合するMG位置との間で移動可能に設けられて前記第1回転部材を前記第2回転部材又は前記第3回転部材と選択的に係合する係合部材と、を有するクラッチ手段を備えている(請求項1)。
本発明の駆動装置によれば、クラッチ手段の係合部材の位置を切り替えることにより第2回転部材と切替対象の変速ギヤ対を係合したり第2回転部材とモータジェネレータとを係合したりできる。このように切替対象の変速ギヤ対とモータジェネレータとでクラッチ手段を共用化できるので、駆動装置の部品数を削減することができる。そのため、コストを低減することができる。また、部品数を削減することにより駆動装置を小型化できる。
本発明の駆動装置の一形態において、前記切替対象の変速ギヤ対は、前記複数段の変速ギヤ対のうち最も変速比が低い最高速段の変速ギヤ対であってもよい(請求項2)。この形態では、変速機が最高速段に切り替えられる場合にモータジェネレータが第2回転軸から切り離される。これによりモータジェネレータが高回転で回転することを防止できるので、モータジェネレータの減速比を大きくできる。また、モータジェネレータが第2回転軸に引き摺られて回転することを防止できるので、内燃機関の動力がモータジェネレータを回転させるために消費されることを防止できる。そのため、エネルギ損失を低減できる。
本発明の駆動装置の一形態において、前記変速機は、前記複数の変速段の数が奇数であってもよい(請求項3)。周知のように変速機には変速段を切り替えるための複数のクラッチが設けられている。この形態では変速段の数を奇数としたので、変速機に設けられた各クラッチで2つの変速ギヤ対の係合及び解放をそれぞれ切り替えることができる。
以上に説明したように、本発明の駆動装置によれば、切替対象の変速ギヤ対とモータジェネレータとでクラッチ手段が共用化されるので、駆動装置の部品数を削減することができる。そのため、コストを低減できるとともに駆動装置を小型化できる。
本発明の一形態に係る駆動装置が搭載された車両のスケルトン図。 バッテリの充電率が高い場合の車両の運転状態と各走行モードとの対応を示す図。 バッテリの充電率が低い場合の車両の運転状態と各走行モードとの対応を示す図。 バッテリの充電率が高い場合に各走行モードが駆動装置の駆動力線図のいずれの範囲において選択されるかを示す図。 バッテリの充電率が低い場合に各走行モードが駆動装置の駆動力線図のいずれの範囲において選択されるかを示す図。 制御装置が実行するMGフリー制御ルーチンを示すフローチャート。 制御装置が実行する走行モード切替制御ルーチンを示すフローチャート。
図1は、本発明の一形態に係る駆動装置が搭載された車両のスケルトン図を示している。この車両1はいわゆるハイブリッド車両として構成されている。駆動装置10は、内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)11と、スタータジェネレータ(以下、SGと称することがある。)12と、モータジェネレータ(以下、MGと称することがある。)13とを備えている。エンジン11は、ハイブリッド車両に搭載される周知のものであるため、詳細な説明を省略する。SG12及びMG13は、いずれも電動機及び発電機として機能する周知のモータジェネレータである。SG12は、不図示のケースに固定されたステータ12aと、そのステータ12aの内周側に同軸に配置されたロータ12bとを備えている。この図に示したようにロータ12bは、エンジン11の出力軸11aに同軸に固定されている。MG13も同様にケースに固定されたステータ13aと、そのステータ13aの内周側に同軸に配置されたロータ13bとを備えている。ロータ13bにはロータ軸13cが同軸に設けられ、ロータ軸13cにはMGドライブギヤ13dが設けられている。SG12及びMG13は、共通のバッテリ14と電気的に接続されている。
エンジン11の出力軸11aは、エンジンクラッチ15を介して変速機16と接続されている。エンジンクラッチ15は、出力軸11aと変速機16との間で動力が伝達される係合状態と、出力軸11aと変速機16との間の動力伝達が遮断される解放状態とに切り替え可能な周知の摩擦式クラッチである。また、このエンジンクラッチ15は、エンジン11から出力された動力の一部のみが変速機16に伝達されるようにスリップするスリップ状態にすることが可能に構成されている。
変速機16は、エンジン11の出力軸11aがエンジンクラッチ15を介して接続された第1回転軸17と、これと平行と配置されている第2回転軸18と、これら第1回転軸17及び第2回転軸18間に設けられた第1〜第3変速ギヤ対G1〜G3とを備えている。第1変速ギヤ対G1は互いに噛み合う第1ドライブギヤ19及び第1ドリブンギヤ20にて構成されている。また、第2変速ギヤ対G2は互いに噛み合う第2ドライブギヤ21及び第2ドリブンギヤ22にて構成され、第3変速ギヤ対G3は互いに噛み合う第3ドライブギヤ23及び第3ドリブンギヤ24にて構成されている。各変速ギヤ対G1〜G3の変速比は互いに相違しており、第1変速ギヤ対G1、第2変速ギヤ対G2、第3変速ギヤ対G3の順に低くなるように設定されている。
第1ドライブギヤ19、第2ドライブギヤ21、及び第3ドライブギヤ23は、第1回転軸17と一体に回転するように第1回転軸17に設けられている。第1ドリブンギヤ20、第2ドリブンギヤ22、及び第3ドリブンギヤ24は、第2回転軸18に対して相対回転可能なように第2回転軸18に設けられている。また、第2回転軸18には、MG13のMGドライブギヤ13dと噛み合うMGドリブンギヤ25が第2回転軸18に対して相対回転可能なように設けられている。この図に示すようにこれらのドリブンギヤ20、22、24、25は、第2回転軸18の一端から他端に向かって第1ドリブンギヤ20、第2ドリブンギヤ22、第3ドリブンギヤ24、MGドリブンギヤ25の順番で並ぶように配置されている。そのため、第1ドリブンギヤ20と第2ドリブンギヤ22とが互いに隣り合い、第3ドリブンギヤ24とMGドリブンギヤ25とが互いに隣り合う。
変速機16には、第1クラッチ26及び第2クラッチ27が設けられている。この図に示すように第1クラッチ26は第1ドリブンギヤ20と第2ドリブンギヤ22との間に配置され、第2クラッチ27は第3ドリブンギヤ24とMGドリブンギヤ25との間に配置されている。第1クラッチ26は、シンクロ機構を有する周知の噛み合い式クラッチであり、第2回転軸18と一体に回転する第1回転部材28と、第1ドリブンギヤ20と一体に回転する第2回転部材29と、第2ドリブンギヤ22と一体に回転する第3回転部材30と、第2回転軸18の回転軸線の方向にスライド可能なスリーブ31とを備えている。各回転部材28、29、30の外周面には、それぞれ第2回転軸18の回転軸線の方向に延びるスプラインが設けられている。スリーブ31の内周面には、各回転部材28、29、30のスプラインと噛み合うことが可能なスプラインが設けられている。このスリーブ31は、第1回転部材28及び第2回転部材29の両方と噛み合う1速位置と第1回転部材28及び第3回転部材30の両方と噛み合う2速位置との間でスライド移動可能に設けられている。また、このスリーブ31は、第1回転部材28のみと噛み合うことが可能な大きさに形成されている。このように第1クラッチ26はスリーブ31の位置を切り替えることによって、第1ドリブンギヤ20と第2回転軸18とが一体に回転する1速状態と、第2ドリブンギヤ22と第2回転軸18とが一体に回転する2速状態と、第2回転軸18、第1ドリブンギヤ20、及び第2ドリブンギヤ22がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。
第2クラッチ27も第1クラッチ26と同様にシンクロ機構を有する周知の噛み合い式クラッチであり、第2回転軸18と一体に回転する第1回転部材32と、第3ドリブンギヤ24と一体に回転する第2回転部材33と、MGドリブンギヤ25と一体に回転する第3回転部材34と、第2回転軸18の回転軸線の方向にスライド可能な係合部材としてのスリーブ35とを備えている。各回転部材32、33、34の外周面には、それぞれ第2回転軸18の回転軸線の方向に延びるスプラインが設けられている。スリーブ35の内周面には、各回転部材32、33、34のスプラインと噛み合うことが可能なスプラインが設けられている。このスリーブ35は、第1回転部材32及び第2回転部材33の両方と噛み合う3速位置と第1回転部材32及び第3回転部材34の両方と噛み合うMG位置との間でスライド移動可能に設けられている。また、このスリーブ35は、第1回転部材32のみと噛み合うことが可能な大きさに形成されている。このように第2クラッチ27はスリーブ35の位置を切り替えることによって、第3ドリブンギヤ24と第2回転軸18とが一体に回転する3速状態と、MGドリブンギヤ25と第2回転軸18とが一体に回転するMG状態と、第2回転軸18、第3ドリブンギヤ24、及びMGドリブンギヤ25がそれぞれ別々に回転する解放状態とに切り替え可能に構成されている。そのため、この第2クラッチ27が本発明のクラッチ手段に相当する。また、第3変速ギヤ対G3が本発明の切替対象の変速ギヤ対に、3速位置が本発明の変速位置にそれぞれ対応する。なお、この図では解放状態における各クラッチ26、27を示す。
この変速機16では、3組の変速ギヤ対G1〜G3のうちのいずれか1つの変速ギヤ対による回転伝達を選択的に成立させることにより変速比を切り替える。変速機16は、3組の変速ギヤ対G1〜G3にて変速比を切り替えることより、変速段の数が3速である。そして、これら3組の変速ギヤ対G1〜G3のうちの第1変速ギヤ対G1が選択された場合に変速機16が最低速段である1速になり、第2変速ギヤ対G2が選択された場合に変速機16が2速になり、第3変速ギヤ対G3が選択された場合に最高速段である3速になる。
第2回転軸18には出力ギヤ36が一体回転するように設けられている。出力ギヤ36は、車両1の駆動輪2に連結されたディファレンシャル機構37のケースに設けられたリングギヤ38と噛み合っている。変速機16から出力された動力は、リングギヤ38及びディファレンシャル機構37を介して駆動輪2に伝達されて車両1を駆動する。
この駆動装置10では、エンジン11、SG12、MG13、エンジンクラッチ15、第1クラッチ26、及び第2クラッチ27を適宜に操作することにより車両1の走行モードが切り替えられる。走行モードとしては、EVモード、回生モード、シリーズHVモード、シリーズHV+クラッチスリップモード、パラレルHVモード、及びパラレルHV+MGフリーモードが設定されている。EVモードでは、エンジンクラッチ15及び第1クラッチ26がそれぞれ解放状態に切り替えられ、第2クラッチ27がMG状態に切り替えられる。そして、エンジン11を停止させ、MG13の動力で駆動輪2が駆動される。回生モードでは、EVモードと同様にエンジンクラッチ15及び第1クラッチ26がそれぞれ解放状態に切り替えられ、第2クラッチ27がMG状態に切り替えられる。また、エンジン11を停止させる。そして、MG13を発電機として機能させ、駆動輪2でMG13を駆動して回生発電を行う。
シリーズHVモードでは、エンジンクラッチ15及び第1クラッチ26がそれぞれ解放状態に切り替えられ、第2クラッチ27がMG状態に切り替えられる。このモードでは、SG12を発電機として機能させ、エンジン11でSG12を駆動して発電を行う。そして、MG13で駆動輪2を駆動して車両1を走行させる。シリーズHV+クラッチスリップモードでは、エンジンクラッチ15がスリップ状態に、第1クラッチ26が1速状態に、第2クラッチ27がMG状態にそれぞれ切り替えられる。このモードでは、エンジン11を運転し、SG12を発電機として機能させ、MG13を電動機として機能させる。そして、エンジン11の動力の一部を用いて発電を行い、残りの動力及びMG13の動力で駆動輪2を駆動する。
パラレルHVモードでは、エンジンクラッチ15が係合状態に切り替えられる。第1クラッチ26及び第2クラッチ27は、車両1の運転状態に応じて適宜の状態に切り替えられる。そして、エンジン11の動力で駆動輪2が駆動される。また、SG12及びMG13の少なくともいずれか一方によってトルクアシストが行われる。パラレルHV+MGフリーモードでは、エンジンクラッチ15が係合状態に切り替えられる。第1クラッチ26は2速状態又は解放状態に切り替えられ、第2クラッチ27は3速状態又は解放状態に切り替えられる。そして、エンジン11にて駆動輪2を駆動する。なお、このモードにおいてSG12は、発電機として機能させて発電を行ってもよいし、電動機として機能させて駆動輪2の駆動をアシストしてもよい。
これらの走行モードは、バッテリ14の充電率(SOC)、車両1の速度(車速)、及び駆動装置10に要求される駆動力に応じて切り替えられる。図2及び図3は、充電率、車速、及び駆動力がどのような場合にいずれの走行モードに切り替えられるかを示す走行モード対応表である。なお、図2は、バッテリ14の充電率が予め設定した所定の判定値以上の場合の対応表を示し、図3はバッテリ14の充電率がその判定値未満の場合の対応表を示している。なお、こられの図において「Ce」はエンジンクラッチ15を、「C1」は第1クラッチ26を、「C2」は第2クラッチ27をそれぞれ示している。また、エンジン11の欄の「○」はエンジン11を運転することを、「×」はエンジン11を停止することをそれぞれ示している。エンジンクラッチ15の欄の「○」は係合状態にすることを、「△」はスリップ状態にすることを、「×」は解放状態にすることをそれぞれ示している。第1クラッチ26の欄の「×」は解放状態にすることを、「1速」は1速状態にすることを、「2速」は2速状態にすることをそれぞれ示している。第2クラッチ27の欄の「×」は解放状態にすることを、「3速」は3速状態にすることを、「MG」はMG状態にすることをそれぞれ示している。
図2に示したように駆動装置10では、バッテリ14の充電率が高い場合には車速が低速〜中速かつ駆動力が小〜中のときに走行モードがEVモード又は回生モードに切り替えられる。また、車速が低速かつ駆動力が大のときにシリーズHV+クラッチスリップモードに切り替えられ、車速が低速〜中速かつ駆動力が大のときにはパラレルHVモードに切り替えられる。なお、このモードにおいては車速や駆動力に応じて変速機16が1速又は2速に適宜に切り替えられる。そして、車速が高速のときにはパラレルHV+MGフリーモードに切り替えられる。このモードでは、車速や駆動力に応じて変速機16が2速又は3速に適宜に切り替えられる。なお、車両1を後進させる場合には、駆動力に拘わりなくEVモード又は回生モードに切り替えられる。
図4は、バッテリ14の充電率が高い場合に各走行モードが駆動装置10の駆動力線図のいずれの範囲において選択されるかを示している。なお、図4において実線L1はエンジン11及びMG13の両方から動力を出力させた場合の最大駆動力を、破線L2はMG13のみから動力を出力させた場合の最大駆動力をそれぞれ示している。また、実線L3は変速機16が1速であり、かつエンジン11のみから動力を出力させた場合の最大駆動力を、実線L4は変速機16が2速であり、かつエンジン11のみから動力を出力された場合の最大駆動力を、実線L5は変速機16が3速であり、かつエンジン11のみから動力を出力させた場合の最大駆動力を示している。また、領域A1がEVモードに切り替えられる車両1の運転状態の範囲を、領域A2がシリーズHV+クラッチスリップモードに切り替えられる車両1の運転状態の範囲をそれぞれ示している。また、領域A3がパラレルHVモードに切り替えられる車両1の運転状態の範囲を、領域A4がパラレルHV+MGフリーモードに切り替えられる車両1の運転状態の範囲をそれぞれ示している。この図に示したように各走行モードは、駆動力線図において互いに重ならないように設定されている。
次に図3を参照してバッテリ14の充電率が低い場合について説明する。この図に示したようにバッテリ14の充電率が低い場合には、車速が低速かつ駆動力が小のときにEVモード又は回生モードに、車速が低速かつ駆動力が中のときにシリーズHVモードに、車速が低速かつ駆動力が大のときにシリーズHV+クラッチスリップモードにそれぞれ切り替えられる。車速が低速〜中速かつ駆動力が小〜大のときにはパラレルHVモードに切り替えられる。このモードにおいては車速及び駆動力に応じて変速機が1速、2速、又は3速に適宜に切り替えられる。車速が高速かつ駆動力が小〜大のときにはパラレルHV+MGフリーモードに切り替えられる。このモードでは、車速及び駆動力に応じて変速機が2速又は3速に適宜に切り替えられる。車両1を後進させるときにはバッテリ14の充電率に応じて走行モードが切り替えられ、後進時もバッテリ14の充電をする必要がある場合にはシリーズHVモードに切り替えられる。一方、後進時はバッテリ14の充電をする必要がない場合にはEVモード又は回生モードに切り替えられる。
図5は、バッテリ14の充電率が低い場合に各走行モードが駆動装置10の駆動力線図のいずれの範囲において選択されるかを示している。なお、この図において図4と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この図の領域A5は、シリーズHVモードに切り替えられる車両1の運転状態の範囲を示している。この図に示したようにバッテリ14の充電率が低い場合には充電率が高い場合と比較してEVモードに切り替えられる領域が狭くなる。その分、シリーズHVモードに切り替える領域を設けたり、充電率が高い場合よりもパラレルHVモードに切り替える領域を広くしたりする。また、この図に矢印Cで示したようにEVモードに切り替える領域は、バッテリ14の充電率が低いほど狭くなるようにその面積がバッテリ14の充電率に応じて適宜に変更される。
駆動装置10の動作は、制御手段としての制御装置40にて制御されている。制御装置40は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットとして構成されている。制御装置40は、車両1を適切に走行させるための各種制御プログラムを保持している。制御装置40は、これらのプログラムを実行することによりエンジン11、SG12、MG13、及び各クラッチ15、26、27等の制御対象に対する制御を行っている。制御装置40には、車両1の運転状態を取得するための種々のセンサが接続されている。例えば、車両1の速度に対応した信号を出力する車速センサ41、アクセル開度に対応した信号を出力するアクセル開度センサ42、バッテリ14の充電率に対応した信号を出力するSOCセンサ43等が接続されている。この他にも種々のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。
図6は、制御装置40がMG13と第2回転軸18との間の動力伝達状態を制御すべく実行するMGフリー制御ルーチンを示している。この制御ルーチンは、車両1の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。図6の制御ルーチンにおいて制御装置40は、まずステップS11で車両1の運転状態を取得する。車両1の運転状態としては車速、アクセル開度、バッテリ14の充電率等が取得される。次のステップS12において制御装置40は、MG13と第2回転軸18との間の動力伝達を遮断するMG切り離し条件が成立したか否か判定する。MG切り離し条件は、例えば車速が図4及び図5に示した速度V1より大きい場合に成立したと判定される。MG切り離し条件が不成立と判断した場合には今回の制御ルーチンを終了する。
一方、MG切り離し条件が成立したと判断した場合にはステップS13に進み、制御装置40はMG切り離し制御を実行する。MG切り離し制御では、エンジン11が運転状態に切り替えられるとともにエンジンクラッチ15が係合状態に切り替えられる。また、第2クラッチ27が3速状態又は解放状態に切り替えられる。そして、第1クラッチ26は、第2クラッチ27が解放状態に切り替えられる場合には2速状態に、第2クラッチ27が3速状態に切り替えられる場合には解放状態に切り替えられる。なお、第2クラッチ27がいずれの状態に切り替えられるかは、図2及び図3に示したように駆動力に応じて決められる。このMG切り離し制御が実行されることにより走行モードがパラレルHV+MGフリーモードに切り替えられる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図7は、制御装置40が車両1の運転状態に応じて走行モードを切り替えるために実行する走行モード切替制御ルーチンの一例を示している。この制御ルーチンは、車両1の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。なお、図7において図6と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
この制御ルーチンにおいて制御装置40は、まずステップS11で車両1の運転状態を取得する。次のステップS21において制御装置40はバッテリ14の充電率が予め設定した判定値より大きいか否か判定する。この判定値は走行モードを図2及び図3のいずれの対応表に基づいて切り替えるか選択するために設定される。この判定値は、バッテリ14の容量等に応じて適宜に設定すればよい。充電率が所定値より大きいと判断した場合はステップS22に進み、車両1の要求されている駆動力が予め設定した所定の判定駆動力より大きいか否か判定する。なお、要求されている駆動力は、例えばアクセル開度等に基づいて算出する周知の方法で推定すればよい。判定駆動力としては、図4に示した駆動力F1が設定される。要求されている駆動力が判定駆動力以下と判断した場合には今回の制御ルーチンを終了する。
一方、要求されている駆動力が判定駆動力より大きいと判断した場合はステップS23に進み、制御装置40は車速が予め設定した所定の切替判定速度未満か否か判定する。切替判定速度としては、図4に示した車速V2が設定される。車速が切替判定速度以上と判断した場合はステップS24に進み、制御装置40はパラレルHVモード切替制御を実行する。このパラレルHVモード切替制御では、エンジン11が運転状態に切り替えられるとともにエンジンクラッチ15が係合状態に切り替えられる。また、変速機が1速〜3速のいずれかの変速段に切り替えられるように第1クラッチ26及び第2クラッチ27の動作が制御される。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、車速が切替判定速度以上と判断した場合はステップS25に進み、制御装置40はシリーズHV+クラッチスリップモード切替制御を実行する。このシリーズHV+クラッチスリップモードでは、エンジン11が運転状態に切り替えられるとともにエンジンクラッチ15がスリップ状態に切り替えられる。また、第1クラッチ26が1速状態に切り替えられるとともに第2クラッチ27がMG状態に切り替えられる。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
ステップS21で充電率が所定値以下と判断した場合はステップS26に進み、制御装置40は車速及び駆動力にて特定される車両1の運転状態が図5に示した領域A2内か否か判定する。車両1の運転状態が領域A2外の場合には今回の制御ルーチンを終了する。一方、車両1の運転状態が領域A2内の場合にはステップS25の処理を実行し、その後今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、本発明の駆動装置10によれば、第2クラッチ27によって変速機16を3速に切り替えることができるとともにMG13と変速機16との係合及び切り離しを切り替えることができる。このように変速機16の変速段の切り替えとMG13の係合及び切り離しの切り替えとを共通の第2クラッチ27で行ってクラッチを共用化することにより、駆動装置10の部品数を削減することができる。そのため、コストを低減できる。また、部品数を削減することにより駆動装置10を小型化できる。
この形態ではクラッチを共用させる変速ギヤ対を最高速段の第3変速ギヤ列G3としたので、車速が高く変速機16を3速にする場合にはMG13が切り離される。これによりMG13が高回転で回転することを防止できるので、MG13の減速比を大きくできる。また、MG13が第2回転軸18に引き摺られて回転することを防止できるので、エンジン11の動力がMG13を回転させるために消費されることを防止できる。そのため、エネルギ損失を低減できる。
この形態では、変速機16の変速段の数を3速として奇数としたので、変速段を切り替えるためのクラッチをMG13と共用化させたときに各クラッチによってそれぞれ2つの変速ギヤ対の係合及び解放を切り替えることができる。この場合、いずれのクラッチも2つの変速ギヤ対の間又は変速ギヤ対とMG13との間に配置できる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上述した形態では、変速機の変速段の数を3速としたが、変速段の数は3速に限定されない。変速段の数は、例えば5速、7速などの奇数であってもよいし、4速、6速などの偶数であってもよい。上述した形態では、最高速段の変速ギヤ対とMGとでクラッチを共用させたが、MGとクラッチを共用させる変速ギヤ対は最高速段のものでなくてもよい。
上述した形態では、MGを第2回転軸の一方の端よりも回転軸線方向の外側に配置したが、MGは第2回転軸の隣に並ぶように配置してもよい。また、上述した形態ではSG及びMGの2つのモータジェネレータを設けたが、本発明ではSGを省略してもよい。すなわち、本発明の駆動装置では、モータジェネレータとしてMGのみが設けられていてもよい。
1 車両
2 駆動輪
10 駆動装置
11 内燃機関
13 モータジェネレータ
16 変速機
17 第1回転軸
18 第2回転軸
27 第2クラッチ(クラッチ手段)
32 第1回転部材
33 第2回転部材
34 第3回転部材
35 スリーブ(係合部材)
G1 第1変速ギヤ対
G2 第2変速ギヤ対
G3 第3変速ギヤ対(切替対象の変速ギヤ対)

Claims (3)

  1. 内燃機関と車両の駆動輪との間の動力伝達経路中に設けられ、互いに変速比が相違する複数の変速段に切り替え可能な変速機と、前記駆動輪に動力を伝達可能なモータジェネレータと、を備え、
    前記変速機は、前記内燃機関の動力を伝達可能に設けられた第1回転軸と、前記第1回転軸に対して平行に配置されるとともに前記駆動輪に動力を伝達可能に設けられた第2回転軸と、それぞれが一対のギヤを有し、前記第1回転軸に前記一対のギヤの一方のギヤが設けられるとともに前記第2回転軸に前記一方のギヤと噛み合うように前記一対のギヤの他方のギヤが設けられ、かつ互いに異なる変速比が設定された複数組の変速ギヤ対と、を有し、前記複数組の変速ギヤ対のうちのいずれか1つの変速ギヤ対による回転伝達を選択的に成立させることにより前記複数の変速比を切り替えるハイブリッド車両の駆動装置において、
    前記第2回転軸と一体に回転する第1回転部材と、前記複数組の変速ギヤ対のうちの所定の切替対象の変速ギヤ対の他方のギヤと一体に回転する第2回転部材と、前記モータジェネレータと一体に回転する第3回転部材と、前記第1回転部材と係合するとともに前記第2回転部材と係合する変速位置と前記第1回転部材と係合するとともに前記第3回転部材と係合するMG位置との間で移動可能に設けられて前記第1回転部材を前記第2回転部材又は前記第3回転部材と選択的に係合する係合部材と、を有するクラッチ手段を備えている駆動装置。
  2. 前記切替対象の変速ギヤ対は、前記複数段の変速ギヤ対のうち最も変速比が低い最高速段の変速ギヤ対である請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記変速機は、前記複数の変速段の数が奇数である請求項2に記載の駆動装置。
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