JPH06220498A - 高嵩密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

高嵩密度粒状洗剤組成物

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JPH06220498A
JPH06220498A JP2741493A JP2741493A JPH06220498A JP H06220498 A JPH06220498 A JP H06220498A JP 2741493 A JP2741493 A JP 2741493A JP 2741493 A JP2741493 A JP 2741493A JP H06220498 A JPH06220498 A JP H06220498A
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JP
Japan
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ethylene oxide
moles
nonionic surfactant
carbon atoms
fatty acid
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JP2741493A
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English (en)
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Tatsuo Sugimoto
達夫 杉本
Yuji Yoneyama
雄二 米山
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ノニオン界面活性剤、(B)アニオン
界面活性剤、(C)Caイオン捕捉ビルダーからなる高
嵩密度洗剤。(A)ノニオン界面活性剤は、炭素数8〜
14のアルコールにエチレンオキシドが10モル以下付
加したアルコールエトキシレート型ノニオンまたは化1
でR1CO−の炭素数が8〜14でn=10モル以下の
エステル型ノニオンからなるか、あるいはこれらと炭素
数16〜20のアルコールにエチレンオキシドが10モ
ルを超えて付加したアルコールエトキシレート型ノニオ
ンまたは化1でR1CO−の炭素数が16〜20でnが
10を超えるエステル型ノニオンからなる。 【効果】 油汚れ洗浄力に優れ衣料用に好適。 【化1】 (R2:炭素数1〜4のアルキル基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油性汚れに対して優れ
た洗浄力を示す高嵩密度粒状洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗剤の洗浄力のよりいっそうの向
上を目的として、界面活性剤としてはアニオン界面活性
剤が主に用いられており、例えば、耐硬水性に優れ、ま
た低濃度で優れた洗浄力を示す脂肪酸低級アルキルエス
テルスルホン酸塩(α−スルホ脂肪酸エステル塩)が配
合されている。この界面活性剤は、環境面も考え合わせ
て、非常に有力な活性剤である。カルシウム捕捉ビルダ
ーに関しては、ゼオライトが現在市販品では主流である
が、ゼオライトよりもカルシウム捕捉能の高いマレイン
酸/アクリル酸系のポリマータイプ等の他のビルダーも
試みられている。アルカリビルダーに関しては、炭酸
塩、珪酸塩が主であり、アルカリ濃度の高い市販洗剤に
おいては、タン白質分解酵素として、アルカリ性で高い
活性を示すアルカリタイプのタン白質分解酵素が現在主
流を占めている。
【0003】一方、洗浄理論を基に各種汚垢成分に着目
した研究も行なわれており、汚垢成分中で約3/4を占
める油性成分、特にトリグリセライドが洗浄されにくい
ものとされていることから、脂質分解酵素(リパーゼ)
配合洗剤も上市されており、また、他の方面のアプロー
チからも研究が行なわれている。さらに、油性成分の可
溶化能に優れているが、製造性の点で主流に成りにくか
ったノニオン界面活性剤を主成分として配合した洗剤も
提案されており(特開昭62−263299号公報)、
一部のメーカーから上市されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、油性汚れ除
去に優れた高嵩密度粒状洗剤組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の高嵩密度粒状洗
剤組成物は、以下の(A),(B)および(C)成分
を、下記の配合量比で含有することを特徴とする。 (A),(B)両成分の配合重量比:(A)/(B)=
95/5〜40/60 (A),(B)両成分の合計配合量:(A)+(B)=
10〜50重量% (C)成分の配合量:10〜50重量%
【0006】(A)下記(A−1)と(A−2)とが重
量比で(A−1)/(A−2)=100/0〜10/9
0の範囲にあるノニオン界面活性剤 (A−1) 炭素数8〜14の飽和もしくは不飽和の
脂肪族第1級または第2級アルコールに、エチレンオキ
シドあるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドが
平均10モル以下付加したアルコールエトキシレート型
ノニオン界面活性剤、および下記化3で示される脂肪
酸エステル型ノニオン界面活性剤の少なくとも1種
【0007】
【化3】 (R1CO:炭素数8〜14の飽和または不飽和の脂肪酸
残基であり、直鎖でも分岐でもよい (OA)n:エチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドが付加していることを示し、平均付加
モル数nは10モル以下である R2:炭素数1〜4のアルキル基)
【0008】(A−2) ′炭素数16〜20の飽和
もしくは不飽和の脂肪族第1級または第2級アルコール
に、エチレンオキシドあるいはエチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドが平均10を超えるモル数付加したアル
コールエトキシレート型ノニオン界面活性剤、および
′下記化4で示される脂肪酸エステル型ノニオン界面
活性剤の少なくとも1種
【0009】
【化4】 (R1′CO:炭素数16〜20の飽和または不飽和の脂
肪酸残基であり、直鎖でも分岐でもよい (OA)m:エチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドが付加していることを示し、平均付加
モル数nは10モルを超えるモル数である R2:炭素数1〜4のアルキル基)
【0010】(B) アニオン界面活性剤 (C) カルシウムイオン捕捉ビルダー
【0011】
【発明の実施態様】(A)成分のノオン界面活性剤は、
アルコール残基あるいは脂肪酸残基の炭素数が10〜1
4と比較的少なく、エチレンオキシドまたは/およびプ
ロピレンオキシドの平均付加モル数が10以下と比較的
少ないアルコールエトキシレート型または脂肪酸エステ
ル型の(A−1)のノニオン界面活性剤;あるいは更に
この(A−1)のノニオン界面活性剤と同様の構造を有
するがアルコール残基あるいは脂肪酸残基の炭素数が1
6〜20と比較的多く、エチレンオキシドまたは/およ
びプロピレンオキシドの平均付加モル数が10を超える
モル数と比較的多い(A−2)のノニオン界面活性剤と
の混合物からなる。
【0012】(A−1)および(A−2)のノニオン界
面活性剤は、重量比で(A−1)/(A−2)=100
/0〜10/90、好ましくは40/60の範囲で配合
される。(A−1)のノニオン界面活性剤が上記比率よ
り少ないと、油性汚れの洗浄効果がやや低下する。(A
−1)および(A−2)のノニオン界面活性剤は共に、
アルコールエトキシレート型が下記化5で、脂肪酸エス
テル型が化6で表わすことができる。
【0013】
【化5】R5O(AO)pH (R5O:飽和または不飽和の第1級あるいは第2級アル
コール残基を示す。R5Oの炭素数は(A−1)の場合
は8〜14、好ましくは10〜13であり、(A−2)
の場合は16〜20、好ましくは16〜18である。 (AO)p:エチレンオキシドが単独で、あるいはエチレン
オキシドとプロピレンオキシドが混合して付加している
ことを示す。AOの平均付加モル数は、(A−1)の場
合は10モル以下、好ましくは8モル以下、(A−2)
の場合は10モルを超えるモル数、好ましくは11モル
以上である。)
【0014】
【化6】 (R6CO:直鎖ないしは分岐または不飽和脂肪酸残基を
示す。R6CO の炭素数は、(A−1)の場合は8〜1
4、好ましくは10〜13であり、(A−2)の場合は
16〜20、好ましくは18〜20である。 (OA)q:エチレンオキシドが単独であるいはエチレンオ
キシドとプロピレンオキシドが混合して付加しているこ
とを示す。OAの平均付加モル数は、(A−1)の場合
は10モル以下、好ましくは8モル以下であり、(A−
2)の場合は10モルを超えるモル数、好ましくは12
モル以上である。 R7:炭素数1〜4アルキル基)
【0015】このエステル型ノニオン界面活性剤は、構
造的には脂肪酸のアルキレンオキシド付加物のアルキル
エーテルであり、常法により脂肪酸にアルキレンオキシ
ドを付加させ、ついでアルキルエーテル化する2段法に
よって得られるが、3価のアルミニウム(Al)イオ
ン、ガリウム(Ga)イオン、インジウム(In)イオ
ン、タリウム(Tl)イオン、コバルト(Co)イオ
ン、スカンジウム(Sc)イオン、ランタン(La)イオン
および2価のマンガン(Mn)イオンから選ばれる金属イ
オンの1種以上が添加された酸化マグネシウムからなる
触媒の存在下に、脂肪酸アルキルエステルR6COOR7
とアルキレンオキシドとを反応させる1段法によっても
製造したものが好ましい(特願平3−63904号明細
書参照)。
【0016】(B)成分のアニオン界面活性剤の具体例
としては、以下のものが例示できる。平均炭素数8〜1
6のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸塩、平均炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン
酸塩、下記化7で表される脂肪酸低級アルキルエステル
のスルホン酸塩または脂肪酸スルホン化物のジ塩
【0017】
【化7】 (R:炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基 Y:炭素数1〜3のアルキル基または対イオン Z:対イオン)
【0018】平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、
平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基
もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエ
チレンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩ま
たはアルケニルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜22
の飽和または不飽和脂肪酸塩。
【0019】上記のアニオン界面活性剤における対イオ
ンとしては、通常ナトリウムやカリウムなどのアルカリ
金属塩が適当である。上記(A)成分のノニオン界面活
性剤と(B)成分のアニオン界面活性剤とは、合計量で
洗剤組成物中に10〜50重量%、好ましくは20〜4
0重量%配合される。この配合量が10重量%未満であ
ると十分な洗浄力が得られず、一方、50重量%を超え
ると製造が困難となる。
【0020】また、(A)成分のノニオン界面活性剤と
(B)成分のアニオン界面活性剤は、重量比で(A)/
(B)=95/5〜40/60、好ましくは80/20
〜50/50で配合する。(A)成分のノニオン界面活
性剤の配合比が少なすぎると油性汚れ除去に対して十分
な洗浄力が得られず、一方、95/5を超えて多すぎる
と油性汚れ以外の多々の汚れの除去に十分な洗浄力が得
られない。
【0021】(C)成分のカルシウムイオン捕捉ビルダ
ーとしては、水不溶性および水溶性の各種ビルダーを用
いることができる。代表的な水不溶性ビルダーであるゼ
オライトとしては下記の化8で表される結晶性または無
定形アルミノ珪酸塩、あるいはこれらの混合物が好適で
ある。
【0022】
【化8】x(M2OまたはM′O)・Al23・y(SiO2)
・w(H2O) (式中のMはアルカリ金属原子、M′はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x,yおよびzは各成
分のそれぞれのモル数を表わし、一般的にはxは0.7
〜1.5、yは1〜3、wは任意の数である。)
【0023】ゼオライトの平均粒径は、洗浄力の面より
5μm以下、好ましくは1μm以下にすることが望まし
い。水溶性無リン系カルシウムイオン捕捉ビルダーとし
ては、例えば、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四
酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などのアミノポ
リ酢酸塩;クエン酸塩などの多価カルボン酸塩;ポリア
クリル酸塩、ヒドロキシポリアクリル酸塩、ポリイタコ
ン酸塩、ポリアセタールカルボキシレート、アクリル酸
と無水マレイン酸との共重合体の塩、無水マレイン酸と
メチルビニルエーテルとの共重合体の塩、無水マレイン
酸とオレフィンとの共重合体の塩、アクリル酸とメタク
リル酸との共重合体の塩、β−アラニンジ酢酸塩、イタ
コン酸とビニルピロリドンとの共重合体の塩、ヒドロキ
シイミドジコハク酸塩などが挙げられる。上記のキレー
トビルダーは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以
上組合せてて使用してもよい。
【0024】(C)成分のカルシウムイオン捕捉ビルダ
ーは、洗剤組成物中に10〜50重量%、好ましくは2
0〜40重量%配合される。この配合量が10重量%未
満では十分なカルシウムイオン捕捉効果が得られず、一
方、50重量%を超えると洗液中でのビルダーの分散性
が劣ると同時にコスト的にも高価になるので好ましくな
い。
【0025】本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物は、上記
の(A),(B),(C)の必須成分の他に、他の任意
成分を含有すことができる。例えば、アルカリ成分とし
ては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム等の炭
酸または炭酸水素のアルカリ金属塩が挙げられる。炭酸
または炭酸水素のアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムが好ましく、両者を重量比で炭酸N
a/炭酸K=90/10〜40/60の比率で配合して
用いることが望ましい。
【0026】本発明の(A)成分以外のノニオン界面活
性剤としては、以下のものが例示できる。 ノニルフェノールにエチレンオキシドを平均5〜20モ
ル付加させたノニルフェノールエトキシレート 脂肪酸アルカノールアミド ショ糖脂肪酸エステル アルキルアミンオキシド
【0027】下記化9で示される糖脂肪酸エステル系界
面活性剤
【化9】 (R1:炭素数5〜17の直鎖または分岐のアルキル基あ
るいはアルケニル基 R2:水素原子または炭素数1〜4のアルキル基)
【0028】下記化10で示されるアルキルグリコシド
【化10】RO(R′O)y (Z)x (Z:炭素数5〜6の還元糖に由来する残基 R:アルキル基、アルケニル基、アルキルフェニル基、
ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルキルフェニル基
またはそれらの混合物であり、アルキル基またはアルケ
ニル基の炭素数が8〜20のもの R′:炭素数2〜4のアルキレン基 y:0〜30 x:1.0〜1.42)
【0029】糖残基Zとしては、グルコース、ガラクト
ース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノ
ース等の単糖、マルトース、キシロピオース、ラクトー
ス、スクロース等の多糖が挙げられる。本発明の高嵩密
度粒状洗剤組成物は、高速造粒機の混合槽内に前述の
(A),(B),(C)成分をそれぞれ同時に添加・撹
拌・解砕してもよく、また、(B),(C)成分の全部
または一部を予め噴霧乾燥物として供給し、(A)成分
のノニオン界面活性剤を添加しながら、撹拌および解砕
をするならば、なお好適である。
【0030】任意成分は、種類により、予め噴霧乾燥時
に配合してもよく、混合槽内で添加してよく、あるいは
最後に粉体ブレンドしてもよい。ここで用いられる高速
造粒機としては、例えば、特開平2−49100号公報
に記載されているようなFS−Gシリーズのハイスピー
ドミキサー混合機(撹拌転動造粒機)、ヘンシェルミキ
サー(高速撹拌造粒機)や横型ミキサー(レーディゲミ
キサー)などが使用できる。この造粒操作により、嵩密
度0.6〜1.2g/ml程度の高嵩密度粒状洗剤組成
物が得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、(A)ノニオン界面活
性剤として特定の炭素鎖長とアルキレンオキシド付加モ
ル数のアルコールエトキシレート型または脂肪酸エステ
ル型ノニオン界面活性剤を組み合わせて用い、これに
(B)アニオン界面活性剤を特定量比で組み合せ、さら
に(C)カルシウムイオン捕捉ビルダーを配合して高嵩
密度粒状洗剤組成物とすることにより、洗浄力、特に油
性汚れに対して優れた洗浄力が得られ、この洗剤組成物
は衣料用洗剤などとして好適である。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、これに先立って、実施例で用いた評価法
を説明する。 (1)油汚れ洗浄力の評価法 (i)油汚染布の調製法 1リットルのベンゼンにモーターサイクル用鉱物油(カ
ストロール社製)30gおよびカーボンブラック0.2
5gを5分間超音波分散し、安定な分散液を作成して油
汚染布とする。この汚垢浴中に10cm×20cmの所
定の清浄布(日本油化学協会指定綿布60番)を浸漬し
たのち、ゴム製2本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を
均一化した。この汚染布を105℃で30分間乾燥した
のち、汚染布の両面を左右25回づつラビングした。こ
れを5cm×5cmに裁断して反射率が42±2%の範
囲のものを汚染布に供した。
【0033】(ii) 洗浄方法 U.S.Testing社のTerg−O−Tomet
erを使用し、これに人工汚染布10枚とメリヤス布を
入れて浴比を30倍に合わせ、120rpm、25℃で
10分間洗浄する。洗浄液は洗浄剤濃度0.083%の
もの900mlを用い、濯ぎは900mlの水で3分間
行なう。使用水は3°DHのものを用いる。
【0034】(iii) 評価方法 数1により洗浄力を求めた。
【数1】
【0035】ここで、Rはカール・ツワイス社製のEL
REPHO反射率計によって測定される反射率(%)で
ある。また、洗浄力の評価は、供試人工汚染布10枚の
平均値で行なった。
【0036】実施例1 後記表2〜5に示した組成からノニオン界面活性剤を除
いた各成分を用いて固形分60%の洗剤スラリーを調製
した。この洗剤スラリーを、向流式噴霧乾燥塔を用い、
熱風温度220〜380℃で、水分5%となるように乾
燥して、噴霧乾燥品を得た。この噴霧乾燥品は、平均粒
径350μm、嵩密度0.35g/cc、安息角45度
と流動性も良好であった。
【0037】ついで、上記乾燥品、ノニオン界面活性剤
および必要に応じて添加水を、高速造粒機(FS−GS
55型:深江工業株式会社)の混合槽内で撹拌、解砕を
必要時間行ない造粒物を得た。得られた造粒物は、後記
表2〜5に示した組成を有し、平均粒径500μm、嵩
密度0.85g/ccの高嵩密度粒状洗剤組成物(試料
No.1〜20)であった。なお、表2および表3、表
4および表5は一対でそれぞれ1つの大きな表を構成し
ている。表2〜5中で使用した成分の詳細を下記に示し
た。なお、EOはエチレンオキシドを、EOpはエチレ
ンオキシドの平均付加モル数を、POpはプロピレンオ
キシドの平均付加モル数を示す。
【0038】(1) (A)成分(ノニオン界面活性
剤) (A−1) ノニオン AE1:C121級アルコールエトキシレート(EOp=
5) AE2:C121級アルコールエトキシレート(EOp=
7) AE3:C121級アルコールエトキシレート(EOp=
10) AE4:C12〜C131級アルコールエトキシレート(E
Op=7) AE5:C12〜C142級アルコールエトキシレート(E
Op=7) AE6:C131級アルコールエトキシレート(EOp=
7) AE7:C131級アルコールエトキシレート・プロポキ
シレート(EOp=5,POp=2) FE8:C12脂肪酸メチルエステルEO付加物(EOp
=8) FE9:C12脂肪酸メチルエステルEO付加物(EOp
=10) AE21:C121級アルコールエトキシレート(EOp
=20)(但し、比較例のノニオン)
【0039】(A−2) ノニオン AE10:C181級アルコールエトキシレート(EOp
=15) AE11:C181級アルコールエトキシレート(EOp
=20) AE12:C18不飽和(二重結合の数1)1級アルコー
ルエトキシレート(EOp=15) AE13:C161級アルコールエトキシレート(EOp
=15) FE14:C18飽和脂肪酸メチルエステルEO付加物
(EOp=20) AE22:C181級アルコールエトキシレート(EOp
=7)(但し、比較例のノニオン)
【0040】(2) (B)成分(アニオン界面活性
剤) α−SF−Na:α−スルホ脂肪酸(C12〜C18)メチ
ルエステルナトリウム AOS−K:C14〜C18α−オレフィンスルホン酸カリ
ウム LAS−K:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム
(アルキル基C10〜C14) LAS−Na:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(アルキル基C10〜C14) AS−Na:C14〜C15アルキル硫酸ナトリウム AES−Na:C12〜C13アルキルエーテル硫酸ナトリ
ウム(EOp=2〜5) 石けん:牛脂石けん
【0041】(3) (C)成分(Caイオン捕捉ビル
ダー) ゼオライト:A型合成ゼオライト(平均粒径0.9μ
m) MA/AA−Na:マレイン酸/アクリル酸共重合体ナ
トリウム塩の造粒物(平均粒径460μm)、共重合比
6/4(重量比)、重合平均分子量50,000〜7
0,000 β−ADA−Na:β−アラニンジ酢酸ナトリウム塩 HIDS−Na:ヒドロキシイミドジコハク酸ナトリウ
ム塩
【0042】(4) 任意成分 重灰:重質炭酸ナトリウム、密度1.01、粒径200
〜300μm 軽灰:軽質炭酸ナトリウム、密度0.50、粒径100
〜200μm 炭酸K:K2CO3(試薬品) シリケート:Na2O・2.2SiO2 過炭酸Na:過炭酸ナトリウム その他の添加剤:以下の表1に示した共通組成を有す
る。
【0043】
【表1】表1:その他添加剤共通組成 亜硫酸ナトリウム 2wt% 水分 7wt% 蛍光剤CBS 0.2wt% 蛍光剤SKC 0.1wt% プロテアーゼ 0.5wt% リパーゼ 0.5wt% セルラーゼ 0.5wt%硫酸ナトリウム バランス
【0044】
【表2】 試料No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 組成(wt%) (A)成分 (A-1):AE 1 3 − − − − − − − − − − AE 2 − 7 − − − − − − − − − AE 3 − − 7 − − − − − − − − AE 4 − − − − 5 − − − − − − AE 5 − − − − − 5 − − − − − AE 6 − − − 7 − − − − − − − AE 7 − − − − − − − − − − 7 FE 8 − − − − − − 7 − 7 10 − FE 9 − − − − − − − 5 − − − AE21 − − − − − − − − − − − (A-2):AE10 − 3 3 3 − − − − − − 3 AE11 7 − − − 7 7 3 − − − − AE12 − − − − − − − 5 3 − − AE13 − − − − − − − − − − − FE14 − − − − − − − − − 5 − AE22 − − − − − − − − − − − (B)成分 α-SF-Na 10 10 10 10 8 8 10 10 10 5 10 AOS-K − − − − − − − − − − − LAS-K − − − − − − − − − − − LAS-Na − − − − − − − − − − − AS-Na − − − − − − − − − − − AES-Na − − − − − − − − − − − 石けん − − − − − − − − − − −
【0045】
【表3】 試料No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 組成(wt%) (C)成分 ゼオライト 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 MA/AA-Na 10 10 10 5 − 5 − − − − 10 β-ADD-Na − − − − − − 5 5 5 − − HIDS-Na − − − − 5 − − − − 5 − 任意成分 重灰 − − − − − − − 10 − − − 軽灰 30 20 20 20 20 20 20 10 20 20 20 炭酸K − 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 シリケート − − − − − − − − − − − 過炭酸Na 2 − − − − − − − − − − その他添加剤 バ ラ ン ス (A-1)/(A-2) 30/ 70/ 70/ 70/ 42/ 42/ 70/ 50/ 70/ 67/ 70/ [wt比] 70 30 30 30 58 58 30 50 30 33 30 (A)/(B) 50/ 50/ 50/ 50/ 60/ 60/ 50/ 50/ 50/ 75/ 50/ [wt比] 50 50 50 50 40 40 50 50 50 25 50 (A)+(B) 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 [wt%] 評価: 油性汚れ洗浄力 45 46 44 42 40 39 41 39 41 43 43 試料No.1〜11は、すべて実施例である。
【0046】
【表4】 試料No. 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 組成(wt%) (A)成分 (A-1):AE 1 10 − − − − 10 − 7 − − AE 2 − 15 15 − − − − − − − AE 3 − − − − − − − − − − AE 4 − − − − − − − − − − AE 5 − − − − − − − − − − AE 6 − − − − − − 10 − − − AE 7 − − − − − − − − − − FE 8 − − − 8 7 − − − − − FE 9 − − − − − − − − − − AE21 − − − − − − − − 7 7 (A-2):AE10 − − − − − − − − 3 − AE11 10 − − − − − 7 − − − AE12 − − − − − − − − − − AE13 − − − − − 3 − − − − FE14 − − − 8 3 − − − − − AE22 − − − − − − − 3 − 3 (B)成分 α-SF-Na − 7 7 − 13 10 10 10 10 10 AOS-K 5 − − − − − 3 − − − LAS-K 5 − − − − − − − − − LAS-Na − − − 7 − − − − − − AS-Na − 3 − 7 − − − − − − AES-Na − − 3 − − − − − − − 石けん − − − − 3 − − − − −
【0047】
【表5】 試料No. 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 組成(wt%) (C)成分 ゼオライト 15 20 20 15 20 20 15 20 20 20 MA/AA-Na 5 − − − 5 5 5 10 10 5 β-ADD-Na − − − − − − − − − − HIDS-Na − 5 5 5 − − − − − − 任意成分 重灰 − − − − 10 − − − − − 軽灰 20 30 30 20 10 20 20 20 20 20 炭酸K 5 − − 5 10 10 10 5 5 5 シリケート 5 − − 5 − − − 5 5 5 過炭酸Na − − − − 2 − − − − − その他添加剤 バ ラ ン ス (A-1)/(A-2) 50/ 100/ 100/ 50/ 70/ 77/ 59/ 70/ 70/ 70/ [wt比] 50 0 0 50 30 23 41 30 30 30 (A)/(B) 67/ 60/ 60/ 53/ 42/ 57/ 57/ 50/ 50/ 50/ [wt比] 33 40 40 47 58 43 43 50 50 50 (A)+(B) 30 25 25 30 26 23 30 20 20 20 [wt%] 評価: 油性汚れ洗浄力 43 44 42 42 39 42 40 38 33 30 試料No.12〜18は実施例、19〜21は比較例である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(A),(B)および(C)成分
    を、(A)成分と(B)成分の重量比を(A)/(B)
    =95/5〜40/60とし、かつ、(A),(B)両
    成分を合計量で10〜50重量%含有することを特徴と
    する高嵩密度粒状洗剤組成物。 (A)下記(A−1)と(A−2)とが重量比で(A−
    1)/(A−2)=100/0〜10/90の範囲にあ
    るノニオン界面活性剤 (A−1) 炭素数8〜14の飽和もしくは不飽和の
    脂肪族第1級または第2級アルコールに、エチレンオキ
    シドあるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシドが
    平均10モル以下付加したアルコールエトキシレート型
    ノニオン界面活性剤、および/または下記化1で示さ
    れる脂肪酸エステル型ノニオン界面活性剤 【化1】 (R1CO:炭素数8〜14の飽和または不飽和の脂肪酸
    残基であり、直鎖でも分岐でもよい (OA)n:エチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプ
    ロピレンオキシドが付加していることを示し、平均付加
    モル数nは10モル以下である。 R2:炭素数1〜4のアルキル基) (A−2) ′炭素数16〜20の飽和もしくは不飽
    和の脂肪族第1級または第2級アルコールに、エチレン
    オキシドあるいはエチレンオキシドとプロピレンオキシ
    ドが平均10モルを超えるモル数付加したアルコールエ
    トキシレート型ノニオン界面活性剤、および/または
    ′下記化2で示される脂肪酸エステル型ノニオン界面
    活性剤 【化2】 (R1′CO:炭素数16〜20の飽和または不飽和の脂
    肪酸残基であり、直鎖でも分岐でもよい (OA)m:エチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプ
    ロピレンオキシドが付加していることを示し、平均付加
    モル数nは10モルを超えるモル数である R2:炭素数1〜4のアルキル基) (B) アニオン界面活性剤 (C) カルシウムイオン捕捉ビルダー:10〜50重
    量%
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995007968A1 (en) * 1993-09-13 1995-03-23 The Procter & Gamble Company Granular detergent compositions comprising nonionic surfactant and process for making such compositions
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JP2014012785A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Lion Corp 液体洗浄剤組成物およびその製造方法
JP2014015536A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Kao Corp 洗剤粒子の製造方法

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