JPH0622037U - 自動車用幌装置 - Google Patents

自動車用幌装置

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JPH0622037U
JPH0622037U JP6469692U JP6469692U JPH0622037U JP H0622037 U JPH0622037 U JP H0622037U JP 6469692 U JP6469692 U JP 6469692U JP 6469692 U JP6469692 U JP 6469692U JP H0622037 U JPH0622037 U JP H0622037U
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哲也 加藤
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株式会社ザックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャンバストップ部を展開又は収納する際の
サイドウインド部との干渉をなくすことにより作業性を
改善する。 【構成】 キャンバストップ部12の可動端を支持するフ
レーム15の垂直部15b を2つに分割し、かつ伸縮手段30
により連結する。これにより、キャンバストップ部12を
展開又は収納する際にフレーム垂直部15b を伸長し、サ
イドウインド部13との干渉を防止する。又、キャンバス
トップ部12を展開し、その可動端を車体に係止する時に
は、フレーム垂直部15b を収縮させて、サイドウインド
部13の上端を密にシールする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車用幌装置に関し、特にその開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャンバストップ部とサイドウインド部とが一体型の自動車用幌装置に おいて、幌装置を後方に収納する時にはキャンバストップ部と両サイドウインド 部とを一緒に折り畳まざるを得ないため、サイドウインド部に窓を設定すること は困難であった。この対策として、キャンバストップ部と両サイドウインド部と を分割し、両者をファスナにより取付け取外し自在とすることにより、サイドウ インド部に透明フィルム等の窓を設けることを可能としていた。しかしながら、 ファスナの取扱いは両者の端部を正確に当接してから締結する必要がある等面倒 な作業となっていた。
【0003】 この問題を解決するため、図11に示すような幌装置が提供されている。この幌 装置は、車体に対してそれぞれ取付け取外し自在なサイドウインド部101 と、展 開時にサイドウインド部101 の上端を覆うことのできる大きさを有するキャンバ ストップ部102 とから構成されている。このような構成としたことにより、幌装 置の使用時には、まずサイドウインド部101 をそれぞれ車体に取付け、次にサイ ドウインド部101 の上端を覆うようにキャンバストップ部102 を展開して、その 可動端を車体に保持すればよい。これにより、ファスナを必要とせずに車内を覆 うことができ作業性もよい。一方、幌装置の収納時には、キャンバストップ部10 2 の可動端を車体から取外し、フレーム103 をその支点を中心として後方に回動 して、キャンバストップ部102 を収納し、次にサイドウインド部101 を車体から 取外せばよい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の幌装置においては、キャンバストップ部102 がサイドウ インド部101 の上端を密に覆っているため、キャンバストップ部102 を展開又は 収納する際にキャンバストップ部102 の両側端とサイドウインド部101 の上端と が干渉し合い、作業性が悪いという問題があった。
【0005】 本考案は上記の問題に鑑みてなされたもので、キャンバストップ部の展開及び 収納時に、サイドウインド部との干渉がなく作業性の良い幌装置を提供すること を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の構成を次のとおりとした。即ち、キャンバ ストップ部と、該キャンバストップ部を支持する2つの支持部材と、車体に対し て着脱自在なサイドウインド部とを有する自動車用幌装置であって、前記キャン バストップ部の可動端を支持する一方の前記支持部材を回動自在に車体に軸支し 、前記一方の支持部材の垂直部を2分割し、かつ該垂直部を伸縮手段により連結 したことを特徴とする構成とした。又、 前記キャンバストップ部の移動時にそ の上端部が任意の軌道線を描くように、2分割した前記垂直部の上部部材に一端 を軸支し、他端を車体に軸支した、前記一方の支持部材の伸縮位置を規制する手 段を設けたことを特徴とする構成とした。
【0007】
【作用】
上記のように構成することにより、キャンバストップ部を展開又は収納する際 に、伸縮手段の作用により、キャンバストップ部の支持部材を伸長することがで きるので、キャンバストップ部とサイドウインド部とが干渉し合うことがない。 又、規制手段を設けたことにより、キャンバストップ部の上端部が任意の軌道線 を描くように移動させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図にもとづいて説明する。幌装置の使用時を示 す図1において、自動車の車体10に設置された幌装置11はキャンバストップ部12 とサイドウインド部13を有している。キャンバストップ部12の開閉装置14は、2 つの支持部材として、フレーム15及びトップボウ16を有し、それぞれキャンバス トップ部12のキャンバストップ17に沿って水平に延びる水平部15a,16a とこれら 水平部15a,16a の両端から垂直方向に延びる垂直部15b,16b とから構成され、両 垂直部15b,16b の端部は車体に固定された共通ブラケット18に揺動自在に軸支さ れている。又、フレーム15はキャンバストップ17の前端部近傍を支持し、トップ ボウ16は後端のコーナー部を支持している。
【0009】 フレーム水平部15a の中央にはキャンバストップ部12の開閉時に使用するグリ ップ19が付設されている。また、キャンバストップ部12の可動端を車体10に係止 するためのロック部材20がフレーム水平部15a の両端近傍に設けられている。な お、21,22 は、キャンバストップ部12を閉じた時に、キャンバストップの端末を ボディに保持するためのコーナーフックである。
【0010】 ところで、サイドウインド部13の上端部を覆うキャンバストップ部12の側縁部 には、図2及び3に示すようにワイヤ23がキャンバストップ部12の前端から後端 に至るまで配設され、ワイヤ23外周に幌生地が巻付けられ固定されている。また 、幌生地とサイドウインド部13のパイプフレーム24との接触部には軟質材25が取 り付けられており、これがパイプフレーム24に当たることにより、風等の車内へ の侵入を防いでいる。
【0011】 つぎに、図4により、フレーム15の伸縮機構30について説明する。フレーム15 は中空材により形成されており、そのフレーム垂直部15b は上部部材31と下部部 材32とに分割され、両者は連結部材33により連結されている。連結部材33はフレ ーム垂直部15b の内径より小さい外径を有し、その下端部は下部部材32の上端に 固定されている。また、連結部材33はその上端に固定された第1ガイド34と、上 部部材31の下端部に設けられた第2ガイド35とにより案内され上部部材31内を相 対的に移動可能に構成されている。尚、第1及び第2ガイド34,35 は樹脂、AB S、ナイロン等の材質により形成され、上部部材31が滑りやすく、又、その時音 が出ないように、そして、ガタ止めの役割を果たすように考慮されている。
【0012】 さらに、上部部材31内の第1ガイド34の上には押しばね36が配設され、押しバ ネ36の上端はバネストッパーピン37により係止されている。尚、押しバネ36はバ ネストッパーピン37を常時上方に押し上げるように設定されている。従って、フ レーム15に押しバネ36の付勢力に逆らって下方向の力を加えると、押しバネ36が 収縮し連結部材33が上部部材31内に隠れるようにして、上部部材31と下部部材32 とは図1又は2に示すようにほぼ一体になる。この状態から、フレーム15に加え られた下方向の力を除去すると、押しバネ36の付勢力によりフレーム15は上方に 押し上げられる。このとき、連結部材33は、図4に示すように上部部材31と下部 部材32との間で露出状態となる。
【0013】 つぎに、図1、2、5及び6により、サイドウインド部13について説明する。 サイドウインド部13はパイプ材等により略矩形に形成された枠体41、及びこの枠 体41の外周に巻付けられ面状ファスナ等により相互に固定された幌生地42等によ り概略構成されている。又、幌生地42の中央部には透明フィルムの窓43が設けら れている。尚、幌生地42の材質はキャンバス、塩ビフィルム等のソフトタイプで もよいし、樹脂やガラス等のハードタイプでもよい。又、サイドウインド部13の 車体との脱着手段として、図6に示すような樹脂クランプ44が、例えば、図2に 示すように、車体の前方上端部、コーナー部及び後方端部に配設されている。こ れにより、サイドウインド部13は車体に対して自在に脱着することができる。
【0014】 つぎに、上記のように構成された幌装置の作用について、図2に示すように使 用中の幌装置を収納する場合を例として図7ないし9により説明する。まず、キ ャンバストップ部12の前端部を車体10に係止していたロック部材20を解除すると 、図7に示すように、前述のようにフレーム15の伸縮機構30の作用により、フレ ーム垂直部15b が上方に伸長する。次に、図8に示すように、キャンバストップ 部12を後方に押しやることにより、フレーム15及びトップボウ16が共通ブラケッ ト18を支点として後方に回動し、キャンバストップ部12は畳み込まれ収納するこ とができる。このとき、キャンバストップ部12のフレーム15部が上方に移動して いるため、キャンバストップ部の側端部とサイドウインド部13の上端との間に例 えば長さLの間隔ができ、両者が干渉し合うことがなく作業性がよい。
【0015】 最後に、図9に示すように、サイドウインド部13に対して矢印が示すように後 ろ上方に力を加えることにより、各樹脂クランプ44と枠体41との係合を解除し、 サイドウインド部13を車体から取り外すことができる。尚、幌装置を使用する場 合には、上記と逆の手順で行えばよいのでその説明を省略する。
【0016】 つぎに、図10により、上記において説明したフレーム伸縮機構30にフレーム15 の伸縮位置を規制する手段を付設した他の実施例について説明する。この規制手 段50として例えばワイヤを使用し、その一端を、フレーム垂直部の上部部材31の 適宜位置に連結し、他端を基端として任意位置に回動自在に軸支したものである 。この任意位置は、図10に示すようにフレーム15の長さが、a点、即ちキャンバ ストップ部が車体にロック部材により係止されている時には短く、b点からc点 、即ちロックを解除してフレームが上方に伸長し、車体後方に押しやられる時に は長く、更にd点、即ちキャンバストップ部の収納時には再度短くなるように設 定される。
【0017】 これにより、幌装置の使用時及び収納時にフレーム水平部の位置を任意に得る ことができると共にその移動時の軌道線も任意に設定することができる。従って 、キャンバストップ部の展開又は収納時のサイドウインド部との干渉をなくすこ とができると共に収納時にはフレームを収縮させることができるのでキャンバス トップ部の収納をコンパクトに行うことができる。尚、規制手段50の基端の位置 は、車体、幌装置等の大きさにより適宜設定され、又、規制手段の基端は、車体 に連結された取付部材等に軸支されるものである。
【0018】 以上のような幌装置は、図1に示すようにフルカバー状態、即ちキャンバスト ップ部とサイドウインド部とを共に使用する、単にキャンバストップ部即ちルー フキャンバスのみの使用する、又はサイドウインド部のみを使用する等、使用者 の希望に応じて自由に設定することが可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、キャンバストップ部の支持部材垂直部に伸縮 手段を介装したことにより、キャンバストップ部の展開又は収納移動時、上方に 伸長することができ、サイドウインド部との干渉を回避することができる。これ により、キャンバストップ部の展開収納作業を能率よく行うことができる。また 、規制手段を設けたことにより、キャンバストップ部上端の軌道線を任意に設定 することができるので、上記の効果をより高めることができると共にキャンバス トップ部の収納をコンパクトに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の幌装置の使用状態を示す側面図である。
【図3】図2の線A−Aについての断面図である。
【図4】フレーム伸縮装置を示す断面図である。
【図5】サイドウインド部を示す斜視図である。
【図6】図2の線B−Bについての断面図である。
【図7】キャンバストップ部のロックを解除した状態を
側面図である。
【図8】キャンバストップ部を車体後方に押しやった状
態を側面図である。
【図9】キャンバストップ部を収納し、サイドウインド
部を取り外す状態を示す側面図である。
【図10】フレーム規制手段の作用状態を示す説明図であ
る。
【図11】従来の幌装置を示す側面図である。
【符号の説明】
11 幌装置 12 キャンバストップ部 13 サイドウインド部 15 フレーム 15a フレーム水平部 15b フレーム垂直部 16 トップボウ 20 ロック部材 30 伸縮部材 50 規制手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンバストップ部と、該キャンバスト
    ップ部を支持する2つの支持部材と、車体に対して着脱
    自在なサイドウインド部とを有する自動車用幌装置であ
    って、前記キャンバストップ部の可動端を支持する一方
    の前記支持部材を回動自在に車体に軸支し、前記一方の
    支持部材の垂直部を2分割し、かつ該垂直部を伸縮手段
    により連結したことを特徴とする幌装置。
  2. 【請求項2】 前記キャンバストップ部の移動時にその
    上端部が任意の軌道線を描くように、2分割した前記垂
    直部の上部部材に一端を軸支し、他端を車体に軸支し
    た、前記一方の支持部材の伸縮位置を規制する手段を設
    けたことを特徴とする請求項1の幌装置。
JP1992064696U 1992-08-24 1992-08-24 自動車用幌装置 Expired - Fee Related JP2589857Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3328294A1 (de) * 1983-08-05 1985-02-21 Adam Opel AG, 6090 Rüsselsheim Klappverdeck fuer fahrzeuge, insbesondere kraftfahrzeuge

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3328294A1 (de) * 1983-08-05 1985-02-21 Adam Opel AG, 6090 Rüsselsheim Klappverdeck fuer fahrzeuge, insbesondere kraftfahrzeuge

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