JPH06220177A - 液晶性ポリエステル - Google Patents

液晶性ポリエステル

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JPH06220177A
JPH06220177A JP4166393A JP4166393A JPH06220177A JP H06220177 A JPH06220177 A JP H06220177A JP 4166393 A JP4166393 A JP 4166393A JP 4166393 A JP4166393 A JP 4166393A JP H06220177 A JPH06220177 A JP H06220177A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 液晶配向のガラス固定化が容易で光学素子へ
の応用に好適な液晶性ポリエステルを提供する。 【構成】 下記一般式で示される構成単位a、b、cお
よびdからなる液晶性ポリエステル (式中XおよびYは、各々水素原子、Cl、Brまたは
炭素数1〜4のアルキル基を示し、構成単位a、b、c
およびdの組成比(モル比)は、a/(b+c+d)は
大略1であり、b/(b+c+d)は0.05〜0.5
の範囲であり、c/(b+c+d)は0.1〜0.7の
範囲であり、またd/(b+c+d)は0.2〜0.8
5の範囲である)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶性ポリエステルに
関し、特に液晶配向のガラス固定化が容易で光学素子へ
の応用に好適な液晶性ポリエステルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年高分子液晶は、高い耐熱性および成
形性を利用した高性能材料分野、および液晶相構造の熱
あるいは電場などの外部場による変化と相の固定化を利
用した機能性材料分野において活発に研究開発され、高
性能材料分野においてはすでに商品化されている。一方
機能性材料分野では、光記録、非線形光学材料、液晶配
向膜、光ファイバー、液晶表示素子用光学素子などへの
応用を目指して活発に研究されているが、いまだ商品化
されたものはない。高分子液晶を機能性材料に応用する
場合、液晶状態で得られる相構造を固定化して用いるも
のが大部分である。この固定化ができるところが高分子
液晶の大きな魅力であるが、固定化が可能でかつ固定化
した液晶構造が使用温度で安定であるためには、用いる
高分子液晶は液晶転移点より低温においてガラス相を有
することが必須である。液晶転移点以下の温度で結晶相
をもつポリマーを使用すると、固定化が不可能である
か、または一度固定化された液晶構造が経時的に緩和し
てしまう。高分子液晶の種類としては主鎖型高分子液晶
および側鎖型高分子液晶に大別できるが、工業的観点か
らすると、コストあるいは製造の容易さから主鎖型液晶
が好ましく、特に液晶性ポリエステルが好ましい。
【0003】しかしながらポリエステルは一般に結晶性
が高くて固定化の難しいものが多く、機能性材料への応
用はあまり進んでいないのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液晶
性ポリエステルであって液晶転移点以下の温度において
ガラス相を有し、液晶状態における配向構造を容易に固
定化でき、したがって各種機能材料への応用に好適な新
規なポリエステルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は下記
一般式で示される構成単位a、b、cおよびdからなる
液晶性ポリエステルに関する。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、XおよびYは、各々水素原子、C
l、Brまたは炭素数1〜4のアルキル基を示し、構成
単位a、b、cおよびdの組成比(モル比)は、a/
(b+c+d)は大略1であり、b/(b+c+d)は
0.05〜0.5の範囲であり、c/(b+c+d)は
0.1〜0.7の範囲であり、またd/(b+c+d)
は0.2〜0.85の範囲である)。
【0008】本発明のポリマーは、前記一般式で表され
るいわゆるテレフタル酸単位、2,3−ジヒドロキシナ
フタレン単位、カテコール単位およびヒドロキノン単位
より成る。芳香族より成る液晶性ポリエステルは数多く
知られているが、同一ポリマー中に2,3−ジヒドロキ
シナフタレン単位およびカテコール単位を含むようなポ
リマーはまったく知られていない。一般に良好な液晶性
を発現さすためには、剛直で直線性の高い分子が好まし
いが、2,3−ジヒドロキシナフタレン単位、カテコー
ル単位は分子の直線性を乱す方向に作用し、液晶分子設
計の観点からは好ましくない構造と考えられている。
【0009】本発明者らは機能性材料に適したポリエス
テルを得ることを目的とし、通常は回避されるべきこれ
らの単位を積極的に導入した結果、式(1)のポリマー
が液晶性を損なうことなく、液晶転移点(すなわちガラ
ス転移点Tg)以下の温度でガラス相となり、液晶構造
の固定化ができることを見出し、本発明を完成した。
【0010】以下に本発明について詳細に説明する。
【0011】式(1)のa単位は、通常テレフタル酸ま
たはテレフタル酸ジメチルなどの誘導体に基づく単位で
あり、b単位は、通常2,3−ジヒドロキシナフタレン
またはそのジアセテートなどの誘導体に基づく単位であ
る。またc単位は通常カテコール、置換カテコールまた
はカテコールジアセテート、置換カテコールジアセテー
トなどの誘導体に基づく単位であり、Xは水素原子、C
l、Brまたは炭素数1〜6、好ましくは1〜4のアル
キル基である。アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、i−プロピル基、ブチル基およびt−
ブチル基などがあげられ、なかでもメチル基、エチル基
およびt−ブチル基が好ましい。d単位はヒドロキノン
またはヒドロキノンジアセテート、置換ヒドロキノンま
たは置換ヒドロキノンジアセテートなどの誘導体に基づ
く単位であり、Yは水素原子、Cl、Brまたは炭素数
1〜6、好ましくは1〜4のアルキル基である。アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、i−
プロピル基、ブチル基およびt−ブチル基などがあげら
れ、なかでもメチル基、エチル基およびt−ブチル基が
好ましい。もちろん、各構成単位の配置は、ブロック、
ランダムでもいずれでもよい。
【0012】構成単位a、b、cおよびdの組成比(モ
ル比)については、a/(b+c+d)の値は、概略1
であり、通常45/55〜55/45、好ましくは48
/52〜52/48、特に好ましくは50/50であ
る。b/(b+c+d)の値は0.05〜0.5、好ま
しくは0.08〜0.45の範囲にある。この値が0.
05より小さい場合すなわち2,3−ジヒドロキシナフ
タレン単位が少なすぎる場合は、カテコール単位の量に
もよるが、目的とするガラス化がしにくい場合があり好
ましくない。0.5より大きい場合すなわち2,3−ジ
ヒドロキシナフタレン単位が多すぎる場合、液晶相を形
成しにくくなり好ましくない。c/(b+c+d)の値
は0.1〜0.7、好ましくは0.2〜0.6の範囲に
ある。この値が0.7より大きい場合すなわちカテコー
ル単位の量が多すぎる場合、やはり液晶を形成しにくく
なり好ましくない。またこの値が0.1より小さい場合
すなわちカテコール単位の量が少なすぎる場合、目的と
するガラス相が得られず好ましくない。
【0013】d/(b+c+d)の値は0.2〜0.8
5、好ましくは0.3〜0.8の範囲にある。この値が
0.2より小さい場合は液晶相を形成しにくくなり好ま
しくなく、0.85より大きい場合は結晶化し易くなり
ガラス相が得られず好ましくない。
【0014】ポリマーの分子量は、フェノール/テトラ
クロロエタン混合溶媒(60/40重量比)中、30℃
で測定したηinhの値で、0.05から3.0が好ま
しく、特に0.07から2.0の値が好ましい。ηin
hの値が0.05より小さい場合は、強度的に弱くなり
好ましくなく、3.0より大きくなると溶融粘度が高く
なりすぎて液晶の配向性が低下し好ましくない。
【0015】またこれらのポリマーのTgは30℃以上
が好ましく、とくに50℃以上が好ましく、また上限は
特に限定されないが、通常300℃程度が望ましい。T
gが30℃より低くなると液晶配向の固定化が一度はで
きたとしても、その後徐々に配向緩和が起こって構造の
乱れが生じ、工業材料として安定に使用しがたくなる場
合がある。
【0016】本発明のポリマーの合成法は特に制限され
るものではなく、当該分野で公知の重合法、例えば溶融
重合法あるいは対応するジカルボン酸の酸クロライドを
用いる溶液重合法で合成される。
【0017】溶融重縮合法で合成する場合、例えば、テ
レフタル酸(a成分)および2,3−ジヒドロキシナ
フタレンジアセテート(b成分)と、一般式
【0018】
【化3】
【0019】で表されるカテコールジアセテート類(X
は前述と同様、c成分)および一般式
【0020】
【化4】
【0021】で表されるヒドロキノンジアセテート類
(Yは前述と同様、d成分)を、高温、減圧下で重合
させることによって製造できる。前記カテコールジアセ
テート類としては、カテコールジアセテート、4−メチ
ルカテコールジアセテート、4−エチルカテコールジア
セテート、4−プロピルカテコールジアセテート、4−
t−ブチルカテコールジアセテート、4−ブロモカテコ
ールジアセテート、4−クロロカテコールジアセテート
などが挙げられ、また、前記ヒドロキノンジアセテート
類としては、ヒドロキノンジアセテート、メチルヒドロ
キノンジアセテート、エチルヒドロキノンジアセテー
ト、t−ブチルヒドロキノンジアセテート、クロロヒド
ロキノンジアセテート、ブロモヒドロキノンジアセテー
トなどが挙げられる。分子量は重合時間のコントロール
あるいは仕込組成のコントロールによって容易に行え
る。その場合の重合条件は特に限定されないが、通常、
温度150〜350℃、好ましくは200〜300℃、
反応時間は30分以上、好ましくは1時間〜20時間程
度であり、減圧下が望ましく、各原料成分a〜d
仕込組成(モル比)は、a/(b+c+d)の
値は、通常、40/60〜60/40、好ましくは45
/55〜55/45、さらに好ましくは48/52〜5
2/48、特に好ましくは50/50が望ましい。
【0022】b/(b+c+d)の値は通常
0.05〜0.5、好ましくは0.08〜0.45の範
囲にある。
【0023】C/(b+c+d)の値は通常
0.1〜0.7、好ましくは0.2〜0.6の範囲にあ
る。
【0024】d/(b+c+d)の値は通常
0.2〜0.85、好ましくは0.3〜0.8の範囲に
ある。
【0025】また、重合反応を促進させるためには、従
来から公知の金属塩、例えば酢酸ナトリウム、酢酸亜鉛
などを使用することもできる。
【0026】溶液重合法により本発明の液晶性ポリエス
テルを製造する場合は、テレフタル酸ジハライド
(a)および2,3−ジヒドロキシナフタレン
(b)と一般式
【0027】
【化5】
【0028】で表されるカテコール類(C)および一
般式
【0029】
【化6】
【0030】で表されるヒドロキノン類(d)を、溶
媒に溶解し、酸受容体の存在下に加熱することにより、
容易に目的のポリエステルを得ることができる。
【0031】テレフタル酸ジハライドとしては、テレフ
タル酸ジクロリド、テレフタル酸ジブロミドなどがあげ
られ、また、前記カテコール類としては、カテコール、
4−メチルカテコール、4−エチルカテコール、4−プ
ロピルカテコール、4−t−ブチルカテコール、4−ブ
ロモカテコール、4−クロロカテコールなどがあげられ
る。前記ヒドロキノン類としてはヒドロキノン、メチル
ヒドロキノン、エチルヒドロキノン、t−ブチルヒドロ
キノン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノンなど
が挙げられる。
【0032】用いる溶媒は、特に限定されないが、例え
ばo−ジクロロベンゼン、ジクロロエタン、テトラクロ
ロエタン等のハロゲン系溶媒、DMSO、DMF、MM
P等の極性溶媒、THF、ジオキソン等のエーテル系溶
媒などが挙げられる。また、酸受容体も、特に限定され
ないが、具体的にはピリジン、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミンなどがあげられる。
【0033】溶液重合の際の重合条件も特に限定されな
いが、通常、温度50〜200℃、好ましくは60〜1
50℃、反応時間は1時間〜10時間、2時間〜7時間
が望ましい。各原料成分a〜dの仕込組成(モル
比)は、a/(b+c+d)の値が、通常40
/60〜60/40、好ましくは45/55〜55/4
5、さらに好ましくは48/52〜52/48、特に好
ましくは50/50である。
【0034】b/(b+c+d)の値は通常
0.05〜0.5、好ましくは0.08〜0.45の範
囲にあることが望ましい。
【0035】c/(b+c+d)の値は通常
0.1〜0.7、好ましくは0.2〜0.6の範囲にあ
ることが望ましい。
【0036】d/(b+c+d)の値は通常
0.2〜0.85、好ましくは0.3〜0.8の範囲に
あることが望ましい。
【0037】
【実施例】以下に実施例を述べるが、本発明はこれらに
制限されるものではない。なお実施例で用いた各分析法
は以下の通りである。
【0038】(1)ポリマーの組成の決定 ポリマーを重水素化クロロホルムまたは重水素化トリフ
ルオロ酢酸に溶解し、400MHzのH−NMR(日
本電子製JNM−GX400)で測定し決定した。
【0039】(2)対数粘度の測定 ウベローデ型粘度計を用い、フェノール/テトラクロロ
エタン(60/40重量比)混合溶媒中、30℃で測定
した。
【0040】(3)DSCの測定 DuPont990 Thermal Analize
rを用いて測定した。
【0041】(4)光学顕微鏡観察 オリンパス光学(株)製BH2偏光顕微鏡を用いて観察
した。
【0042】〔実施例1〕テレフタル酸ジクロライド1
00mmol、2,3−ジヒドロキシナフタレン12m
mol、カテコール40mmolおよびヒドロキノン5
0mmolを、500mlのo−ジクロロベンゼン中に
溶解し、酸受容体としてピリジン50mlを加えて70
℃で4時間窒素気流下で加熱攪拌してポリマーを合成し
た。反応溶液を大量のメタノール中に投入し、析出した
ポリマーを回収した。得られたポリマーの組成およびη
inhを表1に示した。DSC測定、偏光顕微鏡観察よ
り、Tgは110℃でガラス相を有しており、それより
高い温度においてネマチック液晶相を示した。ポリマー
を少量スライドグラス上に取り、上にカバーグラスを乗
せてホットプレート上で180℃、10分加熱したの
ち、ホットプレートより降ろして冷却したサンプルは透
明であり、偏光顕微鏡観察よりネマチック液晶相が固定
化されていた。
【0043】〔実施例2〕テレフタル酸100mmo
l、2,3−ジヒドロキシナフタレンジアセテート30
mmol、カテコールジアセテート30mmolおよび
メチルヒドロキノンジアセテート50mmolを、窒素
気流下で280℃、6時間加熱攪拌しポリマーを合成し
た。得られたポリマーをテトラクロロエタンに溶解し
て、大量のメタノール中に投入することにより、ポリマ
ーを精製した。得られたポリマーの組成およびηinh
を表1に示した。DSC測定、偏光顕微鏡観察より、T
gは96℃でガラス相を有しており、それより高い温度
においてネマチック液晶相を示した。ポリマーを少量ス
ライドグラス上に取り、上にカバーグラスを乗せてホッ
トプレート上で180℃、10分加熱したのち、ホット
プレートより降ろして冷却したサンプルは透明であり、
偏光顕微鏡観察よりネマチック液晶相が固定化されてい
た。
【0044】〔実施例3〜6〕実施例1に準じて実施例
5および6のポリマーを、また実施例2に準じて実施例
3および4のポリマーを合成した。得られたポリマーの
性質を表1に示したが、いずれも実施例1および2と同
様の方法で液晶状態からTg以下の温度に冷却すること
によって、液晶時のネマチック配向状態が固定化された
透明性の高いフィルムが得られた。
【0045】〔比較例1〕テレフタル酸100mmo
l、カテコールジアセテート25mmol、ヒドロキノ
ンジアセテート80mmolを用い、2,3−ジヒドロ
キシナフタレンジアセテートは用いないでポリマーを合
成した。窒素気流下で280℃、7時間加熱攪拌しポリ
マーを合成した。得られたポリマーをテトラクロロエタ
ンに溶解して、大量のメタノール中に投入することによ
り、ポリマーを精製した。得られたポリマーの組成およ
びηinhを表1に示した。このポリマーはネマチック
液晶相を示したが、DSC測定において明確な結晶化ピ
ークを有し、Tgは示さなかった。実施例1と同様の方
法で液晶構造の固定化を試みたが、結晶相をもつために
固定化はできず、冷却後得られたフィルムは白濁した結
晶ポリマーであった。
【0046】〔比較例2〕テレフタル酸100mmo
l、2,3−ジヒドロキシナフタレンジアセテート60
mmol、カテコールジアセテート30mmolおよび
ヒドロキノンジアセテート15mmolを、窒素気流下
で280℃、7時間加熱攪拌しポリマーを合成した。得
られたポリマーをテトラクロロエタンに溶解して、大量
のメタノール中に投入することにより、ポリマーを精製
した。得られたポリマーの組成およびηinhを表1に
示した。このポリマーはDSC測定および偏光顕微鏡観
察の結果Tgは106℃であったが、液晶相をもたずT
g以下の温度ではガラス相、Tgより高い温度では等方
相であった。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の液晶性ポリエステルは液晶転移
点より低い温度においてガラス相を有するために、液晶
状態を示す温度から液晶転移点(ガラス転移点)以下の
温度に冷却することで、液晶状態での配向構造を固定化
することができる。こうして得られた透明で液晶配向構
造を保持した材料は、各種機能材料特に光学素子に好適
に使用でき工業的に極めて価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたポリエステルのD
SCサーモグラムを示す。
【図2】本発明の実施例3で得られたポリエステルのD
SCサーモグラムを示す。
【図3】本発明の実施例5で得られたポリエステルのD
SCサーモグラムを示す。
【図4】本発明の実施例6で得られたポリエステルのD
SCサーモグラムを示す。
【図5】本発明の実施例2で得られたポリエステルの
H−NMRスペクトルを示す。
【図6】本発明の実施例4で得られたポリエステルの
H−NMRスペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で示される構成単位a、b、
    cおよびdからなることを特徴とする液晶性ポリエステ
    ル 【化1】 (式中XおよびYは、各々水素原子、Cl、Brまたは
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、構成単位a、b、c
    およびdの組成比(モル比)は、a/(b+c+d)は
    大略1であり、b/(b+c+d)は0.05〜0.5
    の範囲であり、c/(b+c+d)は0.1〜0.7の
    範囲であり、またd/(b+c+d)は0.2〜0.8
    5の範囲である)。
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