JPH06218734A - タイヤ加硫におけるタイヤ離型方法 - Google Patents
タイヤ加硫におけるタイヤ離型方法Info
- Publication number
- JPH06218734A JPH06218734A JP2961193A JP2961193A JPH06218734A JP H06218734 A JPH06218734 A JP H06218734A JP 2961193 A JP2961193 A JP 2961193A JP 2961193 A JP2961193 A JP 2961193A JP H06218734 A JPH06218734 A JP H06218734A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- mold
- upper mold
- vulcanization
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加硫機の加硫モールドを開らくときに上型モ
ールドへのタイヤの密着を強制的に剥離する方法を供す
る。 【構成】 タイヤビート部を外側から挟持する上下モー
ルドリングのうち上側モールドリング6の加硫時の拡張
を上型モールド4の一部が外側から支え、加硫後モール
ドの開動作の初期に剥離治具15を介して前記上側モール
ドリング6を剥離ストローク分下降してタイヤ1と上型
モールド4との密着状態を剥離することを特徴とするタ
イヤ加硫におけるタイヤ離型方法。
ールドへのタイヤの密着を強制的に剥離する方法を供す
る。 【構成】 タイヤビート部を外側から挟持する上下モー
ルドリングのうち上側モールドリング6の加硫時の拡張
を上型モールド4の一部が外側から支え、加硫後モール
ドの開動作の初期に剥離治具15を介して前記上側モール
ドリング6を剥離ストローク分下降してタイヤ1と上型
モールド4との密着状態を剥離することを特徴とするタ
イヤ加硫におけるタイヤ離型方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤの加硫方法に関
し、特にモールドとタイヤとの密着を剥す方法に関す
る。
し、特にモールドとタイヤとの密着を剥す方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来の加硫機によるタイヤの剥離方法を図
4および図5に基づき説明する。
4および図5に基づき説明する。
【0003】図4は加硫時の状態を示し、図5は加硫後
モールドを開いた状態を示す。加硫モールドは、下型モ
ールド02、トレッドセグメント03、上型モールド04から
なり、下型モールド02および上型モールド04にはモール
ドリング05,06が固着されている。
モールドを開いた状態を示す。加硫モールドは、下型モ
ールド02、トレッドセグメント03、上型モールド04から
なり、下型モールド02および上型モールド04にはモール
ドリング05,06が固着されている。
【0004】下型モールド02に固着されたモールドリン
グ05は、ブラダー07の一端縁(下側端縁)を挟持するブ
ラダーリング08を介して下側支持部材09に支持されてい
る。ブラダー07の他端縁(上側端縁)は、ブラダーリン
グ010 とリム011 とにより挟持され、リム011 は下側支
持部材09の中央を貫通する軸部材012 に嵌着されて、軸
部材012 の昇降で、ともにリム011 およびブラダー07の
上側端縁を昇降させることができる。
グ05は、ブラダー07の一端縁(下側端縁)を挟持するブ
ラダーリング08を介して下側支持部材09に支持されてい
る。ブラダー07の他端縁(上側端縁)は、ブラダーリン
グ010 とリム011 とにより挟持され、リム011 は下側支
持部材09の中央を貫通する軸部材012 に嵌着されて、軸
部材012 の昇降で、ともにリム011 およびブラダー07の
上側端縁を昇降させることができる。
【0005】上型モールド04は、上プラテン015 に上側
を固着され、同上プラテン015 の外周部下面にトレッド
セグメント03を掴持する支持セグメント016 が放射方向
に摺動自在に吊設されている。各支持セグメント016 は
分割された各トレッドセグメント03を外側から掴持し、
外周はテーパ面016aを形成している。
を固着され、同上プラテン015 の外周部下面にトレッド
セグメント03を掴持する支持セグメント016 が放射方向
に摺動自在に吊設されている。各支持セグメント016 は
分割された各トレッドセグメント03を外側から掴持し、
外周はテーパ面016aを形成している。
【0006】上プラテン015 は、内側を円盤部材017 に
固着され、円盤部材017 は上方よりシリンダロッド018
に嵌着されて昇降自在である。さらに上プラテン015 の
上方に径の大きい円盤ドーム部材020 がやはり昇降自在
に支持されており、円盤ドーム部材020 の外周部下面に
アウターリング021 が垂設されて、同アウターリング02
1 の内周面は支持セグメント016 の外周テーパ面016aと
対応したテーパ面を形成し両テーパー面どうし摺接して
いる。
固着され、円盤部材017 は上方よりシリンダロッド018
に嵌着されて昇降自在である。さらに上プラテン015 の
上方に径の大きい円盤ドーム部材020 がやはり昇降自在
に支持されており、円盤ドーム部材020 の外周部下面に
アウターリング021 が垂設されて、同アウターリング02
1 の内周面は支持セグメント016 の外周テーパ面016aと
対応したテーパ面を形成し両テーパー面どうし摺接して
いる。
【0007】支持セグメント016 は、付勢手段により放
射方向に拡径するよう付勢されており、拡径状態で一部
当接したアウターリング021 が規制しており(図5参
照)、アウターリング021 が下降すると摺接テーパー面
により支持セグメント016 は縮径する。
射方向に拡径するよう付勢されており、拡径状態で一部
当接したアウターリング021 が規制しており(図5参
照)、アウターリング021 が下降すると摺接テーパー面
により支持セグメント016 は縮径する。
【0008】以上のような構造の加硫機において、図4
に示すように加硫時には各下型モールド02,03,04が組
み合わされてタイヤ01のサイドおよびトレッド部を覆
い、内側からブラダー07が膨張して押圧し、タイヤ01を
モールドに押しつけるとともに加熱する。
に示すように加硫時には各下型モールド02,03,04が組
み合わされてタイヤ01のサイドおよびトレッド部を覆
い、内側からブラダー07が膨張して押圧し、タイヤ01を
モールドに押しつけるとともに加熱する。
【0009】加硫が終了すると、まず円盤ドーム部材02
0 が上昇して支持セグメント016 とともにトレッドセグ
メント03が拡径し、次いで上プラテン015 が上型モール
ド04とともに上昇するので、図5に示すようにモールド
を開らく。
0 が上昇して支持セグメント016 とともにトレッドセグ
メント03が拡径し、次いで上プラテン015 が上型モール
ド04とともに上昇するので、図5に示すようにモールド
を開らく。
【0010】ここでタイヤ01が上型モールド04に密着し
て離型されないと、図2に示すようにタイヤ01は上型モ
ールド04とともに上昇し、縮小したブラダー07がタイヤ
01内に残っていて、タイヤ01の上昇とともに下側のビー
ド部01aに引っ掛かり、ビード部01aを変形したり折っ
たりする不具合が生じ製品不良を起すおそれがある。
て離型されないと、図2に示すようにタイヤ01は上型モ
ールド04とともに上昇し、縮小したブラダー07がタイヤ
01内に残っていて、タイヤ01の上昇とともに下側のビー
ド部01aに引っ掛かり、ビード部01aを変形したり折っ
たりする不具合が生じ製品不良を起すおそれがある。
【0011】そこで従来は、上型モールド04に離型剤た
るシリコンを噴霧してタイヤの密着を防止し、離型が容
易になされるようにしていた。
るシリコンを噴霧してタイヤの密着を防止し、離型が容
易になされるようにしていた。
【0012】
【解決しようとする課題】しかしシリコンを付着してお
く方法は、離型が必ずしも確実に行われるわけではな
く、時に離型不十分で、上型モールド04にタイヤ01が密
着したままモールドが開らくことが起きる。
く方法は、離型が必ずしも確実に行われるわけではな
く、時に離型不十分で、上型モールド04にタイヤ01が密
着したままモールドが開らくことが起きる。
【0013】するとその都度加硫機を停止させ手作業で
タイヤ01を取り出すことになり、面倒であるとともに自
動運転が完全に行われない。
タイヤ01を取り出すことになり、面倒であるとともに自
動運転が完全に行われない。
【0014】またシリコンによりタイヤ01にクリス(ベ
ア)が発生することがあり、製品に外観不良を起す場合
がある。さらにシリコンの消費量が多くなる。
ア)が発生することがあり、製品に外観不良を起す場合
がある。さらにシリコンの消費量が多くなる。
【0015】本発明はかかる点に鑑みされたもので、そ
の目的とする処は、加硫機の加硫モールドを開らくとき
に上型モールドからタイヤを強制的に剥離することがで
き製品不良を生じさせないタイヤ離型方法を供する点に
ある。
の目的とする処は、加硫機の加硫モールドを開らくとき
に上型モールドからタイヤを強制的に剥離することがで
き製品不良を生じさせないタイヤ離型方法を供する点に
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、タイヤビート部を外側から挟
持する上下モールドリングのうち上側モールドリングの
加硫時の拡張を上型モールドの一部が外側から支え、加
硫後モールドの開動作の初期に剥離治具を介して前記上
側モールドリングを剥離ストローク分下降してタイヤと
上型モールドとの密着状態を剥離するタイヤ加硫におけ
るタイヤ離型方法とした。
成するために、本発明は、タイヤビート部を外側から挟
持する上下モールドリングのうち上側モールドリングの
加硫時の拡張を上型モールドの一部が外側から支え、加
硫後モールドの開動作の初期に剥離治具を介して前記上
側モールドリングを剥離ストローク分下降してタイヤと
上型モールドとの密着状態を剥離するタイヤ加硫におけ
るタイヤ離型方法とした。
【0017】モールド開動作の初期にタイヤビード部を
外側から押える上側モールドリングを上型モールドに対
して剥離ストローク分下降するので、タイヤを上型モー
ルドから強制的に剥離することができる。
外側から押える上側モールドリングを上型モールドに対
して剥離ストローク分下降するので、タイヤを上型モー
ルドから強制的に剥離することができる。
【0018】
【実 施 例】以下図1ないし図3に図示した本発明の
一実施例について説明する。図1は、加硫時の状態を示
し、タイヤ1は、その外側面を下型モールド2、トレッ
ドセグメント3、上型モールド4およびモールドリング
5,6で囲まれ、内側面は内圧により膨張したブラダー
7によって押圧されている。
一実施例について説明する。図1は、加硫時の状態を示
し、タイヤ1は、その外側面を下型モールド2、トレッ
ドセグメント3、上型モールド4およびモールドリング
5,6で囲まれ、内側面は内圧により膨張したブラダー
7によって押圧されている。
【0019】下型モールド2は、モールドリング5とブ
ラダーリング8を介して下側支持部材9に支持され、モ
ールドリング5とブラダーリング8によってブラダー7
の一端縁を挟持している。 ブラダー7の他端縁はブラ
ダーリング10とリム11とに挟持され、リム11は下側支持
部材9の中央を貫通する軸部材12に嵌着されて支持され
ている。
ラダーリング8を介して下側支持部材9に支持され、モ
ールドリング5とブラダーリング8によってブラダー7
の一端縁を挟持している。 ブラダー7の他端縁はブラ
ダーリング10とリム11とに挟持され、リム11は下側支持
部材9の中央を貫通する軸部材12に嵌着されて支持され
ている。
【0020】上側のモールドリング6は、上型モールド
4とは互いに接離可能であり、円環状の剥離治具15に内
端縁を固着され、剥離治具15は円筒部内面にねじが刻設
されていて、円盤部材16の下面に垂設された円筒部材17
の径を若干拡大した部分の外周面に刻設されたねじに剥
離治具15のねじが螺合して、円盤部材16に対するモール
ドリング6の相対的な位置をねじ螺合状態により調整で
きるようになっている。
4とは互いに接離可能であり、円環状の剥離治具15に内
端縁を固着され、剥離治具15は円筒部内面にねじが刻設
されていて、円盤部材16の下面に垂設された円筒部材17
の径を若干拡大した部分の外周面に刻設されたねじに剥
離治具15のねじが螺合して、円盤部材16に対するモール
ドリング6の相対的な位置をねじ螺合状態により調整で
きるようになっている。
【0021】上型モールド4は、その上面を上プラテン
18に固着され、同上プラテン18の内周縁部18aは、円盤
部材16と剥離治具15との間に嵌挿され、剥離治具15に固
着され外側へ延出したモールドリング6に載って上型モ
ールド4および上プラテン18は支持され上プラテン18の
上面と円盤部材16の下面との間には剥離ストロークd分
の間隙を有する。
18に固着され、同上プラテン18の内周縁部18aは、円盤
部材16と剥離治具15との間に嵌挿され、剥離治具15に固
着され外側へ延出したモールドリング6に載って上型モ
ールド4および上プラテン18は支持され上プラテン18の
上面と円盤部材16の下面との間には剥離ストロークd分
の間隙を有する。
【0022】上プラテン18の外周縁下面には、テーパー
面19aを外周面に有しトレッドセグメント3を外側から
掴持する支持セグメント19が放射方向に摺動自在に吊設
されている。この支持セグメント19は、所定の上下幅を
有し、モールドの合体時に下型モールド2の外周縁部2
aに下面が当接して支持される。
面19aを外周面に有しトレッドセグメント3を外側から
掴持する支持セグメント19が放射方向に摺動自在に吊設
されている。この支持セグメント19は、所定の上下幅を
有し、モールドの合体時に下型モールド2の外周縁部2
aに下面が当接して支持される。
【0023】上型モールド4とモールドリング6は、別
体で互いに相対的に昇降可能であり、上型モールド4の
内周近傍に穿設された円孔4aをボルト20が上方より嵌
入し縮径部を貫通して下のモールドリング6に螺着さ
れ、上型モールド4とモールドリング6の周方向の相対
的な位置ずれを防止している。
体で互いに相対的に昇降可能であり、上型モールド4の
内周近傍に穿設された円孔4aをボルト20が上方より嵌
入し縮径部を貫通して下のモールドリング6に螺着さ
れ、上型モールド4とモールドリング6の周方向の相対
的な位置ずれを防止している。
【0024】円盤部材16および上プラテン18の上方に
は、中央部を上方へ突出させて円盤部材16を蓋うように
した円盤ドーム部材21が昇降自在に設けられ、同円盤ド
ーム部材21の外周縁にアウターリング22が垂設されてい
る。アウターリング22の内周面はテーパーしており、支
持セグメント19のテーパー面19aに摺接する。
は、中央部を上方へ突出させて円盤部材16を蓋うように
した円盤ドーム部材21が昇降自在に設けられ、同円盤ド
ーム部材21の外周縁にアウターリング22が垂設されてい
る。アウターリング22の内周面はテーパーしており、支
持セグメント19のテーパー面19aに摺接する。
【0025】円盤状部材21の中央突出部にシリンダー23
が設けられ下方へ突出したシリンダーロッド23aの先端
が円盤部材16に嵌着されていて、シリンダー23の駆動で
シリンダーロッド23aが伸長して円盤部材16を下方へ押
すとともに円盤ドーム部材21と上プラテン18とを離隔さ
せる。
が設けられ下方へ突出したシリンダーロッド23aの先端
が円盤部材16に嵌着されていて、シリンダー23の駆動で
シリンダーロッド23aが伸長して円盤部材16を下方へ押
すとともに円盤ドーム部材21と上プラテン18とを離隔さ
せる。
【0026】本実施例の加硫機は以上のような構造をし
ており、以下加硫時からの作動を図1ないし図3にした
がって説明する。
ており、以下加硫時からの作動を図1ないし図3にした
がって説明する。
【0027】加硫時は図1に示すように下型モールド
2、トレッドセグメント3、上型モールド4は合体し型
を構成してタイヤ1を覆い、内圧により膨張したブラダ
ー7によりタイヤ1の内側を押圧されてタイヤ1は型に
押しつけられるとともに加熱により加硫成型される。
2、トレッドセグメント3、上型モールド4は合体し型
を構成してタイヤ1を覆い、内圧により膨張したブラダ
ー7によりタイヤ1の内側を押圧されてタイヤ1は型に
押しつけられるとともに加熱により加硫成型される。
【0028】タイヤ1のビード部1aもブラダー7の膨
張により外側へ広がる方向へ力を受け、これをモールド
リング5,6が支えている。
張により外側へ広がる方向へ力を受け、これをモールド
リング5,6が支えている。
【0029】このとき上側のモールドリング6は上方向
へ力を受けて上方に移動して上型モールド4に当接して
おり、したがってモールドリング6と一体の剥離治具1
5、円筒部材17、円盤部材16が若干上昇して円盤部材16
の下面と上プラテン18の内周部上面との間に前記剥離ス
トロークdの間隙を形成している。
へ力を受けて上方に移動して上型モールド4に当接して
おり、したがってモールドリング6と一体の剥離治具1
5、円筒部材17、円盤部材16が若干上昇して円盤部材16
の下面と上プラテン18の内周部上面との間に前記剥離ス
トロークdの間隙を形成している。
【0030】なおシリンダー23は中立状態にあり円盤部
材16の上昇でシリンダーロッド23aは縮退している。
材16の上昇でシリンダーロッド23aは縮退している。
【0031】かかる状態で加硫が終了し、タイヤ1を取
り出す段階になると、まずシリンダー23を駆動してシリ
ンダーロッド23aを突出させる。
り出す段階になると、まずシリンダー23を駆動してシリ
ンダーロッド23aを突出させる。
【0032】シリンダーロッド23aの突出により円盤部
材16が上プラテン18に当接する剥離ストロークd分下降
すると円筒部材17、剥離治具15を介してモールドリング
6も、ストロークdだけ下降してタイヤ1の上側のビー
ド部1aを押し下げる。ビード部1aが押し下げられる
ことにより、図2に示すように上型モールド4に密着し
ていたタイヤ1のサイド部が強制的に剥離される。
材16が上プラテン18に当接する剥離ストロークd分下降
すると円筒部材17、剥離治具15を介してモールドリング
6も、ストロークdだけ下降してタイヤ1の上側のビー
ド部1aを押し下げる。ビード部1aが押し下げられる
ことにより、図2に示すように上型モールド4に密着し
ていたタイヤ1のサイド部が強制的に剥離される。
【0033】そしてブラダー7内の内圧が抜かれ、円盤
状部材21の上昇でアウターリング22のテーパー面に摺接
する支持セグメント19が拡径してトレッドセグメント3
が外され、次いで上プラテン18の上昇で上型モールド4
がタイヤ1を伴なうことなく上方へ移行して、図3に示
すようにタイヤ1は下型モールド2に残されたままモー
ルドが開らく。
状部材21の上昇でアウターリング22のテーパー面に摺接
する支持セグメント19が拡径してトレッドセグメント3
が外され、次いで上プラテン18の上昇で上型モールド4
がタイヤ1を伴なうことなく上方へ移行して、図3に示
すようにタイヤ1は下型モールド2に残されたままモー
ルドが開らく。
【0034】ブラダー7はタイヤ1の内部に自然に倒伏
しており、タイヤ1に余計な力を加えることはなく、タ
イヤを変形させたり折損したりすることはない。
しており、タイヤ1に余計な力を加えることはなく、タ
イヤを変形させたり折損したりすることはない。
【0035】上型モールド4へのタイヤ1の密着は強制
的に剥離されて常に下型モールド2上にタイヤ1は残さ
れるので、タイヤ1の自動取出し作業が中断されること
なく確実に行える。
的に剥離されて常に下型モールド2上にタイヤ1は残さ
れるので、タイヤ1の自動取出し作業が中断されること
なく確実に行える。
【0036】またシリコンのような離型剤を使用しない
ので、離型剤によるベアの発生はなく製品の商品価値を
高めることができ、かつシリコンの多量消費を回避でき
る。
ので、離型剤によるベアの発生はなく製品の商品価値を
高めることができ、かつシリコンの多量消費を回避でき
る。
【0037】なお円筒部材17と剥離治具15との螺合状態
を調整することで剥離ストロークdを変えることがで
き、種々のタイヤサイズに適応させることができる。本
実施例では円筒状部材17と剥離治具15との螺合状態を調
整することで剥離ストロークを変えることができるよう
にしたが、円筒状部材17と剥離治具15とは、サイズ毎に
一体化して製作してもよい。
を調整することで剥離ストロークdを変えることがで
き、種々のタイヤサイズに適応させることができる。本
実施例では円筒状部材17と剥離治具15との螺合状態を調
整することで剥離ストロークを変えることができるよう
にしたが、円筒状部材17と剥離治具15とは、サイズ毎に
一体化して製作してもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は、モールド開動作の際に上側モ
ールドリングがタイヤビード部を下方へ押し下げてタイ
ヤを上型モールドから強制的に剥離するのでモールドを
開いたときにタイヤは常に下型モールド上にあり、ブラ
ダーによるタイヤの変形や折損がなく製品不良を防止で
きる。
ールドリングがタイヤビード部を下方へ押し下げてタイ
ヤを上型モールドから強制的に剥離するのでモールドを
開いたときにタイヤは常に下型モールド上にあり、ブラ
ダーによるタイヤの変形や折損がなく製品不良を防止で
きる。
【0039】また加硫機からタイヤの自動取出しを円滑
に行うことができ生産性を上げることができる。
に行うことができ生産性を上げることができる。
【0040】離型剤を用いないので、離型剤によるベア
の発生はなく製品の商品価値を高めるとともにシリコン
等の多量消費を回避できる。
の発生はなく製品の商品価値を高めるとともにシリコン
等の多量消費を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の加硫機の加硫時の状態
を示す一部断面図である。
を示す一部断面図である。
【図2】同加硫機の強制剥離時の一部断面図である。
【図3】同加硫機の型開き状態を示す一部断面図であ
る。
る。
【図4】従来の加硫機の加硫時の状態を示す一部断面図
である。
である。
【図5】同加硫機の型開き状態を示す一部断面図であ
る。
る。
1…タイヤ、2…下型モールド、3…トレッドセグメン
ト、4…上型モールド、5、6…モールドリング、7…
ブラダー、8…ブラダーリング、9…下側支持部材、10
…ブラダーリング、11…リム、12…軸部材、15…剥離治
具、16…円盤部材、17…円筒部材、18…上プラテン、19
…支持セグメント、20…ボルト、21…円盤ドーム部材、
22…アウターリング、23…シリンダー。
ト、4…上型モールド、5、6…モールドリング、7…
ブラダー、8…ブラダーリング、9…下側支持部材、10
…ブラダーリング、11…リム、12…軸部材、15…剥離治
具、16…円盤部材、17…円筒部材、18…上プラテン、19
…支持セグメント、20…ボルト、21…円盤ドーム部材、
22…アウターリング、23…シリンダー。
Claims (1)
- 【請求項1】 タイヤビート部を外側から挟持する上下
モールドリングのうち上側モールドリングの加硫時の拡
張を上型モールドの一部が外側から支え、加硫後モール
ドの開動作の初期に剥離治具を介して前記上側モールド
リングを剥離ストローク分下降してタイヤと上型モール
ドとの密着状態を剥離することを特徴とするタイヤ加硫
におけるタイヤ離型方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2961193A JPH06218734A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | タイヤ加硫におけるタイヤ離型方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2961193A JPH06218734A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | タイヤ加硫におけるタイヤ離型方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218734A true JPH06218734A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12280871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2961193A Pending JPH06218734A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | タイヤ加硫におけるタイヤ離型方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06218734A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5688582A (en) * | 1995-03-08 | 1997-11-18 | Unitika Ltd. | Biodegradable filament nonwoven fabrics and method of manufacturing the same |
JP2007230162A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ加硫成型用金型及びそれにより製造された空気入りタイヤ |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP2961193A patent/JPH06218734A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5688582A (en) * | 1995-03-08 | 1997-11-18 | Unitika Ltd. | Biodegradable filament nonwoven fabrics and method of manufacturing the same |
JP2007230162A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ加硫成型用金型及びそれにより製造された空気入りタイヤ |
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