JP6660152B2 - タイヤの加硫方法 - Google Patents

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本発明は、タイヤの加硫方法に関する。
空気入りタイヤは、一般に、未加硫のグリーンタイヤを作製し、加硫装置を用いてグリーンタイヤを加硫することにより製造される。かかる加硫は、グリーンタイヤを加硫モールド内においてブラダーにより内側から押圧するとともに、加硫モールドを介して加熱することにより行われる。そして、加硫済みのタイヤは、加硫装置を開状態にしてから取り出される。
従来、加硫済みのタイヤを加硫装置から取り出す際には、加硫終了後に、ブラダー内の圧力を加硫時に設定されていた圧力を維持したままで型開き動作を行っており、加硫済みのタイヤが露出するまで型開きしてからブラダー内の圧力を降圧し、その後、型開きを完了させて加硫済みのタイヤを取り出している。しかしながら、このような取り出し方法では、加硫モールドに設けられたベントホールやリブ(タイヤ表面に溝を成型するための凸条)などが抵抗になり、タイヤの加硫ゴムが加硫モールドに密着して、加硫モールドからタイヤをスムーズに剥がすことができない場合がある。また、ベントホール内のゴムはスピューとしてタイヤ表面に形成されるものであるが、型開き時にこのゴムが切れてベルトホール内に残る、いわゆるベントホール切れの不具合が発生する場合がある。
加硫ゴムが加硫モールドに密着して剥がれないことによる不具合を防止するために、下記特許文献1には、加硫装置が完全に開状態となるまでの途中段階で、加硫装置の開動作を一時的に停止させるとともに、ブラダーに圧力を加えることにより、加硫タイヤを加硫モールドから引き剥がすことが開示されている。また、下記特許文献2には、加硫終了後のアクチュエータ(コンテナ)の上昇の開始とともに、ブラダー内の圧力を加硫時に設定されていた圧力よりも昇圧させ、加硫モールドのセグメントが完全に拡径した時点で、アクチュエータの上昇を一旦停止させることが開示されている。これらの特許文献では、加硫モールドへの加硫ゴムの食い込みを抑制するために、型開き時にブラダー内の圧力を昇圧するという手段を採用しており、型開き動作の開始とともにブラダー内の圧力を降圧させることは開示されていない。
特開2014−117805号公報 特開2014−231160号公報
本発明は、加硫済みのタイヤを加硫装置から取り出す際に、加硫ゴムが加硫モールドに密着する不具合やベントホール切れを抑制することができるタイヤの加硫方法を提供することを目的とする。
本発明に係るタイヤの加硫方法は、周方向に複数のセグメントモールドを有する加硫モールドと、ブラダーと、を備えた加硫装置を用いて、グリーンタイヤを加硫した後、加硫済みのタイヤを前記加硫装置から取り出すタイヤの加硫方法であって、前記加硫装置を開状態にして前記加硫済みのタイヤを取り出す工程において、加硫終了後の前記セグメントモールドの拡径動作の開始とともに、前記ブラダー内の圧力を加硫時に設定されていた圧力よりも低い圧力まで降圧させ、前記セグメントモールドが完全に拡径する前であって、前記セグメントモールドに設けられた主溝成型用のリブが、前記加硫済みのタイヤのトレッド部に成型された主溝から完全に脱出する前までに、前記セグメントモールドの拡径動作を一時停止した後、当該拡径動作を再開して前記セグメントモールドの拡径を完了させることを特徴とする。
本発明によれば、加硫済みのタイヤを加硫装置から取り出す際に、加硫ゴムが加硫モールドに密着してタイヤが剥がれにくいという不具合やベントホール切れを抑制することができる。
一実施形態に係るタイヤの加硫装置の加硫時における状態を示す半断面図。 同加硫装置のセグメントモールドが一時停止した段階での半断面図。 同加硫装置のセグメントモールドが完全に拡径した段階での半断面図。 同加硫装置のセグメントモールドが上昇している段階での半断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
タイヤ加硫装置は、図1に示すように、加硫モールド10と、加硫モールド10が取り付けられるコンテナ20と、コンテナ20が取り付けられる上下のプラテン40,42と、ブラダー44とを備え、タイヤ軸方向が上下になるようにセットされた未加硫のグリーンタイヤTを加熱及び加圧により加硫成型する。
加硫モールド10は、上下一対の上側モールド11及び下側モールド12と、周方向に複数のセグメントモールド13と、上下一対のビードリング14,15とを備え、タイヤTの外表面(意匠面)を形成する成形金型である。
セグメントモールド13は、タイヤTのトレッド部2を成型する金型であり、タイヤ周方向に複数(例えば、7個)に分割され、タイヤ放射方向(タイヤ径方向)に拡縮変位可能に設けられている。各セグメントモールド13が型閉め位置に配置した型閉め状態では互いに寄り集まって環状をなしている。セグメントモールド13には、トレッド部2に複数の主溝5(即ち、トレッド表面において一般にタイヤ周方向に延びる溝)を成型するための複数の主溝成型用リブ16が設けられている。
上側モールド11は、タイヤTの上方に配置されたサイドウォール部3及びビード部4を成型する金型であり、下側モールド12は、下方に配置されたサイドウォール部3及びビード部4を成型する金型である。上側モールド11及び下側モールド12のタイヤ径方向内側にはそれぞれビードリング14,15が設けられており、タイヤTのビード部4が嵌合可能に構成されている。
コンテナ20は、セグメントモールド13を保持する複数のセクター21と、セクター21をタイヤ径方向に移動させるジャケットリング22と、上側モールド11及び上側のビードリング14を支持する上側コンテナプレート23と、下側モールド12及び下側のビードリング15を支持するとともにセクター21の下側に配置されてセクター21を摺動可能に支持する下側コンテナプレート24とを備える。
セクター21は、分割されたセグメントモールド13ごとに設けられ、タイヤ径方向内側にセグメントモールド13がボルト等により固定されている。セクター21は、セグメントモールド13が取り付けられた側面と反対側(つまり、タイヤ径方向外側)の側面が、下方に向かってタイヤ径方向外方に傾斜する傾斜面21aをなしている。
ジャケットリング22は、複数のセクター21の径方向外側に設けられた環状の部材で、その内周面がセクター21の傾斜面21aに沿って傾斜しており、傾斜面21aに摺動可能な状態で取り付けられている。このジャケットリング22は、セクター21に対して相対的に上下動することでセクター21の傾斜面21aを摺動しながらセクター21をタイヤ径方向に移動させる。これにより、セクター21に保持されたセグメントモールド13がタイヤ径方向に拡縮変位可能に構成されている。
上側コンテナプレート23には、上側モールド11と上側スライド26が固定されている。上側スライド26は、上側モールド11のタイヤ径方向外側に配置され、セクター21をタイヤ径方向に摺動可能に支持する。上側コンテナプレート23は、上プラテン40の下面に取り付けられている。
下側コンテナプレート24には、下側モールド12と下側スライド27が固定されている。下側スライド27は、下側モールド12のタイヤ径方向外側に配置され、セクター21の底面をタイヤ径方向に摺動可能に支持する。下側コンテナプレート24は、下プラテン42の上面に取り付けられている。
上プラテン40は、昇降手段46によって下プラテン42に対して相対的に上下動するように設けられており、これにより、上側コンテナプレート23が下側コンテナプレート24に対して相対的に上下動する。また、ジャケットリング22は、昇降手段47によって上下動するように設けられており、上側コンテナプレート23に支持されたセクター21とは別個に上下動させることができるようになっている。
上プラテン40及び下プラテン42には、それぞれ加熱装置48,49が設けられている。加熱装置48,49は、この例では熱媒体が流通するパイプから構成されており、上側の加熱装置48が上プラテン40に取り付けられた上側コンテナプレート23を介して上側モールド11やビードリング14やセグメントモールド13を加熱するとともに、下側の加熱装置49が下プラテン42を介して下側モールド12やビードリング15やセグメントモールド13を加熱する。
ブラダー44は、軸方向中央部が外側に膨出したトロイダル状をなして拡縮可能なゴム弾性体からなり、グリーンタイヤTの内面側に配置されて加圧気体(通常は空気)の供給によって膨らみグリーンタイヤTを内側から加圧する。ブラダー44は、その軸方向両端部である上端部と下端部が伸縮支持部50により支持されており、不図示の流体ポートを介して、内部に加圧気体を供給し、また排出されるように構成されている。伸縮支持部50は、ブラダー44の上端部と下端部の間隔を伸縮可能に支持する部材であり、ブラダー44の上端部を固定する上側クランプリング50aと、ブラダー44の下端部を固定する下側クランプリング50bと、伸縮可能な伸縮軸部50cとを備えてなる。
以上のような構成を備えた加硫装置を用いてグリーンタイヤTの加硫が行われる。
詳細には、まず、開状態にある加硫装置にグリーンタイヤTが供給され、加硫モールド10に装着されるとともに、グリーンタイヤTの内面側にブラダー44が装着される。次いで、図1に示すように、加硫モールド10を型閉めして加硫装置を閉状態にするとともに、ブラダー44内に加圧気体を供給して膨張させることにより、加硫モールド10とブラダー44との間でグリーンタイヤTを加圧、加熱し、この状態を所定時間維持することにより、タイヤTの加硫成型が行われる。
グリーンタイヤTを加硫した後、加硫装置を開状態にして、加硫済みのタイヤTを加硫装置から取り出す取り出し工程を行う。
加硫装置を閉状態から開状態にするには、まず、上側モールド11と下側モールド12を型閉めした状態のまま、昇降手段47によりジャケットリング22を上昇させることにより、セクター21に保持されたセグメントモールド13をタイヤ径方向外方に移動させ、セグメントモールド13を拡径させる。そして、図3に示すようにセグメントモールド13の拡径が完了した後、昇降手段46により上プラテン40を上昇させて、図4に示すように上プラテン40に設けられた上側モールド11及びセグメントモールド13を上昇させ、すなわち下側モールド12に対して離間移動させて、上側モールド11と下側モールド12の型開き動作を行う。なお、上側モールド11及びセグメントモールド13が上方に移動している間、ジャケットリング22は、セグメントモールド13を拡径した状態のまま、昇降手段47によって上側モールド11に同期して上昇する。
このような型開き動作を行う取り出し工程において、本実施形態では次のように動作させる。まず、図1に示す状態から、セグメントモールド13の拡径動作を開始させる。そして、この拡径動作の開始とともに、ブラダー44内に充填されていた加圧気体の一部を抜くことにより、ブラダー44内の圧力(内圧)を加硫時に設定されていた圧力(P0)よりも低い所定の圧力(P1)まで降圧させ、この降下させた圧力(P1)を維持しておく。例えば、降圧後の圧力(P1)は、加硫時に設定されていた圧力(P0)よりも40〜70%(より好ましくは50〜60%)低い圧力(即ち、P1=(0.3〜0.6)×P0、より好ましくは、P1=(0.4〜0.5)×P0)に設定することができる。なお、加硫時におけるブラダー内の圧力(P0)としては、例として0.08〜0.09MPaでもよい。
このように、セグメントモールド13の拡径開始とともに、ブラダー44から圧力を抜くことにより、型開き動作の初期の段階からブラダー44によるセグメントモールド13に対するタイヤTの押圧力が小さくなり、加硫モールド10への加硫ゴムの密着を抑制して、加硫モールド10からタイヤを剥がれやすくすることができる。また、ブラダー44内の圧力を降圧することにより、加硫済みのタイヤTがタイヤ径方向に縮む作用が発生し、加硫モールドに設けられたベントホール(不図示)内のゴムが抜け易くなり、ベントホール切れの不具合を抑制することができる。
上記のようにブラダー44内の圧力を降圧させた状態(P1)でセグメントモールド13を拡径していく過程において、本実施形態では、セグメントモールド13が完全に拡径する前までに、昇降手段47の動作を停止させることで、セグメントモールド13の拡径動作を所定時間停止させる。このようにタイヤTがセグメントモールド13から完全に離れる前にセグメントモールド13を一時停止させることにより、惰性でセグメントモールド13とタイヤTの剥離を促進することができる。
セグメントモールド13の一時停止のタイミングは、セグメントモールド13が完全に拡径する前までであればよいが、上記の剥離効果を高める上では、比較的早い時機であることが好ましい。例えば、図2に示すように、セグメントモールド13に設けられた主溝成型用のリブ16が、タイヤTのトレッド部2に成型された主溝5から完全に脱出する前までに、セグメントモールド13の拡径動作を一時停止させることが好ましい。一例として、リブ16の先端16aが、主溝5の開口面からその溝深さDの半分(2/D)までの範囲R内にあるときに一時停止することが好ましい。なお、トレッド部に設けられる複数の主溝5の溝深さが異なる場合、最も深い主溝を基準として、上記の構成を適用すればよい。
セグメントモールド13を一時停止させる時間は、特に限定されず、例えば2〜5秒間でもよく、2〜3秒間でもよい。一時停止後、再び昇降手段47を動作させてセグメントモールド13の拡径動作を再開し、図3に示すように、セグメントモールド13の拡径を完了させる。
このように降圧させたブラダー44内の圧力(P1)を維持したまま、セグメントモールド13の拡径を完了させてから、更に昇降手段46を動作させて、図4に示すようにセグメントモールド13を所定距離上昇させる。ブラダー44の降圧状態を維持したまま、セグメントモールド13を拡径させ更に上昇させることにより、タイヤTを加硫モールド10から完全に離すことができる。その際のセグメントモールド13の上昇位置は、加硫済みのタイヤTがセグメントモールド13から露出するまでであることが好ましい。より好ましくはタイヤTの上端(図4に示すサイドウォール部3の一番高い位置)3aが加硫装置の側方から見える位置までセグメントモールド13を上昇させることであり、例えば、セグメントモールド13の下端13aが上記タイヤTの上端3aよりも高く、かつ当該下端13aとタイヤTの上端3aとの上下方向での間隔Gが0〜20mm(一例として10mm)であることが好ましい。
上記のように降圧させたブラダー44内の圧力(P1)を維持したままセグメントモールド13を上昇させた後、ブラダー44内の圧力を更に降圧させる(詳細には、ブラダー内圧が実質的に大気圧になるまで降圧させてブラダー44を収縮させる)とともに、加硫装置が開状態となるまで、セグメントモールド13を更に上昇させ、開状態になった加硫装置から加硫済みのタイヤTを取り出す。
以上のように本実施形態によれば、加硫済みのタイヤTを加硫装置から取り出す際に、セグメントモールド13の拡径とともにブラダー44内を降圧し、またセグメントモールド13が完全に拡径する前までに拡径動作を一時停止させることにより、加硫モールド10からのタイヤの剥がれ不良とベントホール切れの不具合を効果的に抑制することができ、空気入りタイヤの生産性を向上することができる。
なお、上記の実施形態では、セグメントモールド13の拡径動作を一時停止させる構成を採用したが、例えば、セグメントモールド13の拡径速度を拡径過程の全体にわたって遅く設定することにより、一時停止させなくても、加硫モールド10への加硫ゴムの密着を抑制することは可能である。但し、その場合、サイクルタイムが長くなって生産性が低くなる。従って、上記の実施形態のように拡径動作を一時停止させることにより、生産性を損なうことなく、加硫モールドからのタイヤの剥がれ不良とベントホール切れの不具合を効果的に抑制することができる。
また、上記の実施形態では、セグメントモールド13の拡径を行う昇降手段47と、上側モールド11及び下側モールド12の型開き動作を行う昇降手段46とを別々に設けたが、共通の昇降手段を用いて、セグメントモールドの拡径に同期して上側モールドが上昇し、拡径完了後にそのまま当該昇降手段の動作によりセグメントモールド及び上側モールドが上昇するように構成された加硫装置を用いてもよい。
以上の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
上記実施形態の効果を確認するため、図1に示す加硫装置を用いて、後述する実施例1及び比較例1,2によって20本のグリーンタイヤ(タイヤサイズ:225/45R18)をそれぞれ加硫成型し、タイヤ取り出し工程でのタイヤの加硫モールド(セグメントモールド)への密着の有無と、ベントホール切れの不具合の有無を調べた。加硫モールドへの密着が全く発生しなかった場合を「○」と評価し、1本のタイヤでも密着による脱型不良が生じた場合を「×」と評価した。また、ベントホール切れの不具合が全く発生しなかった場合「○」と評価し、1本のタイヤでもベントホール切れの不具合が発生した場合を「×」と評価した。
実施例1では、上記の実施形態の通り、加硫終了後のセグメントモールドの拡径動作の開始とともに、ブラダー内の圧力を加硫時の0.08MPaから0.04MPaに降圧し、降圧した状態を維持したまま、主溝成型用リブが主溝から完全に脱出する前にセグメントモールドの拡径動作を3秒停止し、その後、拡径動作を再開してセグメントモールドの拡径を完了させた後、更にタイヤがセグメントモールドから露出するまでセグメントモールドを上昇させ(G=10mm)、次いで、ブラダー内の圧力を更に降圧させるとともに、加硫装置が開状態となるまでセグメントモールドを上昇させて、タイヤを取り出した。
比較例2では、実施例1に対し、拡径動作開始時に降圧動作を行わずに加硫時の圧力を維持したまま、セグメントモールドの拡径動作を行い、拡径を完了させた後、セグメントモールドをG=10mmの位置まで上昇させてから、ブラダー内の圧力を降圧させて、加硫装置が開状態となるまでセグメントモールドを上昇させ、その他は実施例1と同様にした。比較例1では、比較例2に対し、セグメントモールドの拡径動作の一時停止を行わず、その他は比較例2と同様にした。
結果は、表1に示すとおりであり、降圧動作と一時停止を実施していない比較例1では、加硫モールドへのタイヤの密着とベントホール切れの不具合が発生し、また、一時停止は実施したものの降圧動作を実施していない比較例2では、加硫モールドへのタイヤの密着は生じなかったものの、ベントホール切れの不具合が発生した。これに対し、降圧動作を行った実施例1であると、加硫モールドへのタイヤの密着とベントホール切れの不具合が発生せず、生産性に優れていた。
Figure 0006660152
T…タイヤ(グリーンタイヤ)、2…トレッド部、5…主溝、10…加硫モールド、13…セグメントモールド、16…主溝成型用リブ、44…ブラダー

Claims (3)

  1. 周方向に複数のセグメントモールドを有する加硫モールドと、ブラダーと、を備えた加硫装置を用いて、グリーンタイヤを加硫した後、加硫済みのタイヤを前記加硫装置から取り出すタイヤの加硫方法であって、
    前記加硫装置を開状態にして前記加硫済みのタイヤを取り出す工程において、
    加硫終了後の前記セグメントモールドの拡径動作の開始とともに、前記ブラダー内の圧力を加硫時に設定されていた圧力よりも低い圧力まで降圧させ
    前記セグメントモールドが完全に拡径する前であって、前記セグメントモールドに設けられた主溝成型用のリブが、前記加硫済みのタイヤのトレッド部に成型された主溝から完全に脱出する前までに、前記セグメントモールドの拡径動作を一時停止した後、当該拡径動作を再開して前記セグメントモールドの拡径を完了させる
    ことを特徴とするタイヤの加硫方法。
  2. 降圧させた前記ブラダー内の圧力を維持したまま、前記セグメントモールドの拡径を完了させ、更に前記加硫済みのタイヤが前記セグメントモールドから露出するまで前記セグメントモールドを上昇させることを特徴とする請求項に記載のタイヤの加硫方法。
  3. 降圧させた前記ブラダー内の圧力を維持したまま前記セグメントモールドを上昇させた後、前記ブラダー内の圧力を更に降圧させるとともに、前記加硫装置が開状態となるまで、前記セグメントモールドを更に上昇させ、開状態になった加硫装置から前記加硫済みのタイヤを取り出すことを特徴とする請求項記載のタイヤの加硫方法。
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