JPH06218449A - 薄板用切断金型装置 - Google Patents

薄板用切断金型装置

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JPH06218449A
JPH06218449A JP1081593A JP1081593A JPH06218449A JP H06218449 A JPH06218449 A JP H06218449A JP 1081593 A JP1081593 A JP 1081593A JP 1081593 A JP1081593 A JP 1081593A JP H06218449 A JPH06218449 A JP H06218449A
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JP
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cutting
die
tie bar
wall surface
chip
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JP1081593A
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Yoshiharu Takahashi
義治 高橋
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】切断したリードフレームのタイバーのような薄
板の切り屑が詰まることなく排出できる金型を得るこ
と。 【構成】切刃部20A、20Bの各細溝口22の切刃2
5Aから僅かな垂直壁面部24Aを形成し、この垂直壁
面部24Aから、或いはその切刃25Bから直接直線傾
斜壁面部43を、下方に行くに従って広がるように設
け、切り屑落下部42、44を形成した。 【効果】タイバー2のような薄板の切り屑2aが切り屑
落下部で詰まることなく、ダイ部の外部に排出すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄板の不要な部分、
例えば、半導体装置用リードフレームのタイバーを切断
するタイバー切断金型装置のような薄板用切断金型装置
のダイの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明の薄板用切断金型装置の理解を
得るために、その一具体例として、以下、半導体装置生
産設備の一つである半導体装置用リードフレームのタイ
バー切断金型装置を挙げ、図9乃至図16を用いて従来
技術のタイバー切断金型を説明する。
【0003】先ず、現用の半導体装置用リードフレーム
(以下、単に「リードフレーム」と記す)を説明する。
このリードフレームは大別して2種類ある。図9は半導
体チップを搭載し、樹脂封止した状態を示すDIP型半
導体装置用リードフレームの平面図であり、図10は図
9に示したタイバーを切断した一部のリード部の拡大平
面図であり、図11は半導体チップを搭載し、樹脂封止
した状態を示すQFP型半導体装置用リードフレームの
平面図であり、図12は図11に示したタイバーを切断
した一部のリード部の拡大平面図である。
【0004】図9に示したリードフレームLaは、長方
形のダイパッド(図示されていない)と、この両側縁に
沿って所定の間隔幅で配列された複数のリード3と、こ
れらのリード3を互いに支持し、封止樹脂の流れを喰い
止める機能を持たせたタイバー2などから構成されてい
て、前記ダイパッドに半導体チップ(図示していない)
を接着、固定した後、樹脂で封止してパッケージ1を形
成し、リード3に後記の加工を施して、DIP型半導体
装置を得ようにしている。
【0005】また、QFP型半導体装置を得るには、図
11に示したように、四辺形のダイパッド(図示してい
ない)の各側縁に沿って所定の間隔幅で配列された複数
のリード3と、これらのリード3を互いに支持し、封止
樹脂の流れを喰い止める機能を持たせたタイバー2など
から構成されたリードフレームLbの、前記ダイパッド
に半導体チップ(図示していない)を接着、固定した
後、樹脂で封止してパッケージ1を形成し、やはりリー
ド3に後記の加工を施して、QFP型半導体装置を得る
ようにしている。
【0006】半導体チップを樹脂封止した後、リードフ
レームLa、Lbの各リード3を接続しているタイバー
2は、各リード間の導通を無くすため、図10及び図1
2に示したように、リード加工工程でリード3の先端部
の加工と共に切断し、切り落とされる。
【0007】このリード加工の内、タイバーを切断する
ためのタイバー切断金型装置のダイは、図13及び図1
4に示したようなダイを用いて行われている。図13は
従来技術のタイバー切断金型装置のダイを示していて、
同図Aはその全体の斜視図、同図Bは同図AのAーA線
上における一部断面斜視図であり、そして図14は図1
3Bの符号Kで示した部分の拡大斜視図である。
【0008】図13において、符号10は全体としてタ
イバー切断金型装置のダイを指す。このダイ10は、そ
の下方中央から断面矩形状の中空の逃げ14が切削加工
で形成されたダイ本体11と、その上方の平面に開口2
1が形成された切刃部20とから構成されている。
【0009】このダイ本体11の下部には水平面の段部
を有する固定部12と、その固定部12の側面に設けら
れた前後基準面13とが形成されている。この発明の対
象部分は前記切刃部20であって、これらダイ本体11
の部分はこの発明の対象部分ではないので詳しい説明は
省略する。
【0010】前記切刃部20は、表面が平滑に仕上げら
れていて、前記のように、その中央部には、この実施例
では前記図9に示したリードフレームLaの長方形のパ
ッケージ1が丁度嵌め込める四辺形の開口21が形成さ
れている。そして、その開口21の二側縁に沿って、リ
ードフレームLaのタイバー2の数に相当し、かつタイ
バー2に対応した位置に、タイバー2の幅より長い長溝
の細溝口22が形成されている。前記リードフレームL
aのリード3はこの細溝口22とその隣接する細溝口2
2との間の平らな細長いリード支持部23で支持され
る。
【0011】図14を用いて、符号Kで示した前記切刃
部20の構造を更に詳しく説明する。この切刃部20
は、前記各細溝口22の両側縁に連なって切刃部20の
表面から垂直に下がった垂直壁面部24と、これらの垂
直壁面部24と前記リード支持部23とが衝合して形成
された切刃25と、前記両垂直壁面部24の下縁に連な
り、その下縁から前記細溝口22の間隔幅より広い間隔
幅が形成されるように、前記リード支持部23の下方に
向かうように加工され、続いてR部26を形成しながら
垂直に下がった垂直壁面部27が形成されている。前記
垂直壁面部24のR部26に至る切刃25の厚さは、通
常、タイバー2の厚みの約5〜6倍の厚さに形成されて
いる。
【0012】前記のように形成された両垂直壁面部27
で切り屑落下部28が構成され、従って、これらの両垂
直壁面部27の間隔幅は前記細溝口22の間隔幅より広
く、通常、タイバー2の幅の約2〜3倍であり、かつこ
れらの垂直壁面部27は互いに平行な状態で構成されて
いる。
【0013】半導体装置を生産しているラインにおいて
は、自動リード加工機においては、タイバーの切断だけ
でなく、リードの曲げ加工及びリード先端カットも同時
に一つの金型で行うため、このような高さのある構造の
ものが何個かセットし、前後基準面13を基準として組
み立て、固定部12を板状のブロックで固定し、一体の
金型として使用されるものである。
【0014】次に、図15及び図16を参照しながら、
前記ダイ10を用いてタイバー2が切断される状態を説
明する。図15は従来技術のタイバー切断金型装置でリ
ードフレームのタイバー部を切断している状態を示した
一部拡大断面図であり、図16は図15で示した切断状
態中に発生しがちな好ましくない状態を示した一部拡大
断面図である。
【0015】先ず、前記ダイ10内にリードフレームL
aのステイ5を滑らせ、基準穴4(図9)を基準とし
て、切刃部20の表面上にセットされたリードフレーム
Laの各リード3をストリッパー31で上方から下方に
バネ(図示していない)によって押圧し、各リード3を
押さえた状態でタイバーパンチ32を下げて各タイバー
3を切断する。
【0016】従来のダイ10の切刃部20の金型構造で
は、各タイバー2は切断されて、タイバーが切り屑2a
となり、前記垂直壁面部24の側面をこすりながら、新
たに切断されたタイバー切り屑2a(以下、単に「切り
屑2a」と記す)に上部から押圧を受けながら落下する
ため、圧接され、垂直壁面部24を通過しても切り屑2
aは連なって切り屑落下部28内を通り、切刃部20の
下方に在る逃げ14へ排出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図15に示したよう
に、切り屑2aは真っ直ぐ下方へ連なって伸びることは
殆どなく、図16に示したように、それは左右どちらか
に曲がり、切り屑落下部28の垂直壁面部27に接触す
るようになる。この場合、垂直壁面部27の表面の仕上
げ精度が出ていて滑り易くなっていると、前記連なった
状態の切り屑2aは、その先端部が垂直壁面部27の表
面を擦りながらも、問題なくそのまま下がって行き、切
刃部20の外へ排出することができる。
【0018】前記のように、従来技術の切刃部20の切
り屑落下部28は、タイバー2の幅の2〜3倍の広さで
構成し、切り屑2aの詰まりを防止しようとしている
が、実際には、図16に示したように、連なった切り屑
2aが切り屑落下部28の垂直壁面部27に当たり、こ
の切り屑落下部28に切り屑2aが詰まってしまうこと
がしばしば生じる。
【0019】この原因は、従来の切り屑落下部28を加
工する場合、早く、安く加工できるということで、放電
加工方法が一般的に多く用いられている。しかし、この
放電加工は、電流により金属を溶かして加工するため、
垂直壁面部27の表面が一般的に凹凸状に仕上がってし
まう。
【0020】切り屑落下部28が幅が切り屑2aの2〜
3倍の幅を設けて加工されていても、切刃部20の垂直
壁面部24で圧接され、連なった状態の切り屑2aが、
図16に示したように、曲がって降下すると、垂直壁面
部27の前記凹凸面に突き当たり、また、連なった切り
屑2aは突き当たって途中で折れ、それが斜めになる
と、垂直壁面部27の両壁面の凹凸面に引っ掛かってし
まう事態が生ずる。このようなことが何回か繰り返され
と、切り屑2aが切り屑落下部28に大量に詰まり、切
刃25及びタイバーパンチ32の破損の原因になる。
【0021】これら切り屑2aの連なりを無くすには、
R部26を形成したために板状になっている切刃部20
の垂直壁面部24の厚さを薄くすることが考えられる
が、タイバー2を切断する場合、切刃25に最大の力が
加わるため、この従来技術の構造のままで、この垂直壁
面部24を薄くすると、切刃25が破損され易くなって
しまう。
【0022】また、前記両垂直壁面部27を放電加工で
なく、切削加工で加工すれば、その垂直壁面部27の表
面に凹凸をなくすことができ、切り屑2aが突き当たっ
ても滑って、切り屑落下部28が切り屑2aで詰まるこ
とがなくなるが、リード間ピッチが狭いリードフレーム
ではその切削加工が難しく、たとえ加工できたとしても
価格が従来の3〜4倍になってしまうという問題があ
る。
【0023】また、リード間ピッチが狭いリードフレー
ムのタイバーを切断する切刃部20を製作するとなる
と、切刃部20の垂直壁面部24を加工するのにワイヤ
ー放電加工機を使用して一次加工を行い、その後、切り
屑落下部28を放電加工機を使用して二次加工しなけれ
ばならないため、異なった2つの加工設備が必要にな
る。この発明は前記のような従来技術のタイバー切断金
型装置の不都合な点を解決することを課題とするもので
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】それ故、この発明の薄板
用切断金型装置は、薄板の不要な部分を切断するための
パンチとダイとからなる薄板用切断金型装置において、
前記ダイが細溝口を備えた切刃部と、前記不要な薄板を
切り屑として前記細溝口を通じて排出させる側壁を備え
た切り屑落下部とを備え、前記切り屑落下部の側壁が前
記切刃部の細溝口表面から前記薄板の数枚の厚さを残し
た垂直壁の下方部から、或いは直接前記細溝口表面から
下方に行くにしたがって直線的に広がる滑らかな傾斜面
で構成して、前記課題を解決した。
【0025】
【作用】従って、切刃部に垂直壁面部を設け、その厚さ
を薄くしても、従来技術のようにR部が存在しないの
で、切刃部の剛性を保ことができ、その垂直壁面部での
タイバーの切り屑同志が圧接されることなく切断され、
各切り屑が一枚一枚切り屑落下部を円滑に通過して、ダ
イの外へ排出される。
【0026】
【実施例】次に、この発明の実施例のタイバー切断金型
装置のダイを図1乃至図8を用いて説明する。先ず、図
1乃至図4はこの発明の第1の実施例を示している。図
1はこの発明のタイバー切断金型装置のダイを示してい
て、同図Aはその全体を示した斜視図であり、同図Bは
同図AのAーA線上における断面斜視図であり、図2は
図1Bの符号Kで示した部分の拡大斜視図であり、図3
はこの発明のタイバー切断金型装置でリードフレームの
タイバー部を切断している状態を示した一部拡大断面図
であり、そして図4は図3で示した切断状態中に発生し
た切り屑の落下状態を説明するために示した一部拡大断
面図である。なお、図9乃至図16に示した従来技術の
タイバー切断金型装置のダイなどと同一の部分には同一
の符号を付し、それらの説明を省略する。
【0027】タイバー切断金型装置のダイ10Aの切刃
部20Aは、従来技術のものと同様に、表面が平滑に仕
上げられ、その中央部に、この実施例では、図9に示し
たリードフレームLaの長方形のパッケージ1が丁度嵌
め込める四辺形の開口21が形成されており、その二側
縁に沿って、リードフレームLaのタイバー2の数に相
当し、かつタイバー2に対応した位置に、タイバー2の
幅より長い長溝で細溝口22が形成されている。前記リ
ードフレームLaのリード3はこの細溝口22とその隣
接する細溝口22との間の細長いリード支持部23で支
持されることは、図14に示した従来技術の切刃部20
と同様である。
【0028】図2を用いて、図1Bの符号Kで示した前
記細溝口22の部分の構造を更に詳しく説明する。この
切刃部20Aは、前記各細溝口22の上縁の幅Aが相隣
るリード3の間隔幅であり、前記各細溝口22の両側縁
に連なって切刃部20Aの表面から垂直に下がった垂直
壁面部24Aと、これらの垂直壁面部24Aと前記細溝
口22とが衝合して形成された切刃25Aと、前記両垂
直壁面部24Aの下縁に連なり、その下縁から前記細溝
口22の上縁間隔幅より広い間隔幅が徐々に形成される
ように、前記リード支持部23の下方に向かう直線傾斜
壁面部41が形成されている。前記垂直壁面部24Aの
深さCはタイバー2の板厚の2倍程度とする。
【0029】切り屑落下部42は前記のように形成され
た相対する直線傾斜壁面部41で構成される。これらの
両直線傾斜壁面部41の最下縁の間隔幅Bは前記細溝口
22の間隔幅Aより広く、実施例では切り屑2aの幅の
約2倍程度の幅とした。
【0030】前記細溝口22の周辺部分の構造の加工を
行うには、ワイヤー放電加工機1台で2工程の加工を行
わなければならない。先ず、間隔幅Aの細溝口22及び
深さCの垂直壁面部24Aを加工し、次に間隔幅Bで始
まり、間隔幅Aで終わる先すぼむように切り屑落下部4
2を加工する。従って、この構造の切刃部20Aの製作
費は、従来技術のダイ部の製作費と同様に高くつく。
【0031】しかし、自動機に装着して使用し、量産品
を加工する場合には効果がある。それは各切刃25Aの
下部に垂直壁面部24Aを設けたことにより、切刃25
Aの寿命を延ばせるからである。これは、垂直壁面部2
4Aの深さCをタイバー2の板厚の2倍程度と浅くして
も、この程度であれば、この垂直壁面部24Aの下縁と
直線傾斜壁面部41の上縁とが衝合する部分に、従来技
術のようなR部26が形成されていないので、切刃25
Aの部分の機械的強度、即ち、剛性を大きくすることが
でき、切刃部20Aは容易に破損しない。また、垂直壁
面部24Aの深さCをこのように浅くすることにより、
従来技術に見受けられた切り屑2aの圧接をなくすこと
ができる。
【0032】次に、このような構造のダイ10Aを用
い、リードフレームLaのタイバー2を切断する状態
を、図3及び図4を用いて説明する。これらの図はタイ
バー2を切断する状態を示した一部断面図である。
【0033】先ず、加工しようとするリードフレームL
aをその切刃部20A上にセットする。セットされたリ
ード3はストリッパー31により押圧され、その状態
で、タイバーパンチ32が下降し、タイバー2を切断す
る。切断された切り屑2aは切刃25Aから、前記直線
傾斜壁面部41に突き当たることなく、切り屑落下部4
2を通過する。
【0034】このように、従来の切刃部の垂直壁面部2
4での切り屑2a同志の圧接がなく切断された切り屑2
aは一枚一枚切り屑落下部42を円滑に通過し、そし
て、図1Bに示した切刃部20Aの下方の、ダイ本体1
1の逃げ14へ排出される。
【0035】次に、図5乃至図8を用いてこの発明の第
2の実施例を説明する。図5はこの発明のタイバー切断
金型装置のダイを示していて、同図Aはその全体を示し
た斜視図であり、同図Bは同図AのAーA線上における
断面斜視図であり、図6は図5Bの符号Kで示した部分
の拡大斜視図であり、図7はこの発明のタイバー切断金
型装置でリードフレームのタイバー部を切断している状
態を示した一部拡大断面図であり、そして図8は図7で
示した切断状態中に発生した切り屑の落下状態を説明す
るために示した一部拡大断面図である。なお、従来技術
及び第1の実施例と同一の部分には同一の符号を付し、
それらの説明を省略する。
【0036】図5及び図6に示した実施例の切刃部20
Bは、各細溝口22の上縁の幅Aが相隣るリード3の間
隔幅であり、前記各細溝口22の両側縁に直接連なって
切刃部20Bの表面から或る角度で直線傾斜壁面部43
が形成されており、そしてこれらの直線傾斜壁面部43
と前記細溝口22とが衝合して切刃25Bが形成されて
いる。
【0037】これらの直線傾斜壁面部43は、前記細溝
口22、即ち、切刃25Bの幅Aから直接角度を付け
て、間隔幅Aより広い間隔幅が徐々に形成されるよう
に、前記リード支持部23の下方に向かい、下縁の間隔
幅が幅Bになるように形成され、このような相対する直
線傾斜壁面部43で切り屑落下部44が構成されてい
る。
【0038】この第2の実施例の切刃部20Bは、一度
のワイヤー放電加工で加工でき、その切刃25Bが前記
両直線傾斜壁面部43と同時に、しかも、その表面粗度
もかなり平滑に仕上げることができる。これらの両直線
傾斜壁面部43の最下縁の間隔幅Bは、第1の実施例と
同様に、切り屑2aの幅の約2倍程度の幅とした。
【0039】図7及び図8は、実際に、この実施例のタ
イバー切断金型装置を使用してタイバー2を切断してい
る状態を示している。切刃部20B上にセットされたリ
ード3はストリッパー31により押圧された状態で、タ
イバーパンチ32が下降し、タイバー2を切断する。切
断された切り屑2aは切刃25Bより下方へ、角度を設
けた直線傾斜壁面部43に突き当たることなく、従っ
て、従来技術で見受けられたような切り屑2a同志の圧
接がなく、切断された切り屑2aは一枚一枚切り屑落下
部44を円滑に通過し、逃げ14に排出される。
【0040】前記の各実施例では、DIP型半導体装置
用リードフレームLaを例示し、そのタイバー2を切断
するためのタイバー切断金型装置について説明したが、
この発明のタイバー切断金型装置はQFP型半導体装置
用リードフレームLbのタイバーを切断する場合にも適
用できることは言うまでもない。また半導体装置用リー
ドフレームに限らず、他の薄板状のもので、不要部分を
切断する場合の金型装置にあまねく応用できることは容
易に理解されよう。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、従来技術のタイ
バー切断金型装置では、タイバー切り屑2aが切断され
て圧接し、連なった状態になり、しかも、切り屑落下部
28の構造及びそれらの表面粗さが切り屑2aを落下し
にくい状態になっていた為に、切り屑2aがダイ10の
切り屑落下部28へ詰まり、切刃部20を破損させる原
因になっていたが、この発明のタイバー切断金型装置
は、切刃部20A、20Bの構造を切刃25A、25B
から殆ど直接、または直接、下方に直線的に広がる角度
を付けて、直線傾斜壁面部を形成したため、ダイ部の加
工時間が従来の半分程度に短縮することができ、ダイの
単価を従来のダイと比べて安価にすることができた。ま
た、切り屑2aの圧接がないため、切り屑落下部42、
44に切り屑2aが詰まることが皆無となり、切刃部2
0A、20Bの金型寿命を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のタイバー切断金型装置のダイを示し
ていて、同図Aはその全体を示した斜視図であり、同図
Bは同図AのAーA線上における断面斜視図である。
【図2】図1Bの符号Kで示した部分の拡大斜視図であ
る。
【図3】この発明のタイバー切断金型装置でリードフレ
ームのタイバー部を切断している状態を示した一部拡大
断面図である。
【図4】図3で示した切断状態中に発生した切り屑の落
下状態を説明するために示した一部拡大断面図である。
【図5】この発明のタイバー切断金型装置のダイの第2
の実施例を示していて、同図Aはその全体を示した斜視
図であり、同図Bは同図AのAーA線上における断面斜
視図である。
【図6】図5Bの符号Kで示した部分の拡大斜視図であ
る。
【図7】この発明のタイバー切断金型装置のダイの第2
の実施例でリードフレームのタイバー部を切断している
状態を示した一部拡大断面図である。
【図8】図7で示した切断状態中に発生した切り屑の落
下状態を説明するために示した一部拡大断面図である。
【図9】半導体チップを搭載し、樹脂封止した状態を示
すDIP型半導体装置用リードフレームの平面図であ
る。
【図10】図9に示したタイバーを切断した一部のリー
ド部の拡大平面図である。
【図11】半導体チップを搭載し、樹脂封止した状態を
示すQFP型半導体装置用リードフレームの平面図であ
る。
【図12】図11に示したタイバーを切断した一部のリ
ード部の拡大平面図である。
【図13】従来技術のタイバー切断金型装置のダイを示
していて、同図Aはその全体の斜視図、同図Bは同図A
のAーA線上における一部断面斜視図である。
【図14】図13Bの符号Kで示した部分の拡大斜視図
である。
【図15】従来技術のタイバー切断金型装置のダイで半
導体装置用リードフレームのタイバーを切断している状
態を示した一部拡大断面図である。
【図16】図15で示した切断状態中に発生しがちな好
ましくない状態を示した一部拡大断面図である。
【符号の説明】
La DIP型半導体装置用リードフレーム Lb QFP型半導体装置用リードフレーム 1 パッケージ 2 タイバー 3 リード 10A 第1の実施例のタイバー切断金型装置のダイ 10B 第2の実施例のタイバー切断金型装置のダイ 11 ダイ本体 14 逃げ 20A 第1の実施例の切刃部 20B 第2の実施例の切刃部 21 開口 22 細溝口 23 リード支持部 24 垂直壁面部 24A 垂直壁面部 25A 切刃 25B 切刃 41 直線傾斜壁面部 42 切り屑落下部 43 直線傾斜壁面部 44 切り屑落下部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板の不要な部分を切断するためのパンチ
    とダイとからなる薄板用切断金型装置において、前記ダ
    イは細溝口を備えた切刃部と、前記不要な薄板を切り屑
    として前記細溝口を通じて排出させる側壁を備えた切り
    屑落下部とを備え、前記切り屑落下部の側壁が前記切刃
    部の細溝口表面から前記薄板の数枚の厚さを残した垂直
    壁の下方部から、或いは直接前記細溝口表面から下方に
    行くにしたがって直線的に広がる滑らかな傾斜面で構成
    されていることを特徴とする薄板用切断金型装置。
  2. 【請求項2】前記ダイの前記切刃部及び切り屑落下部を
    ワイヤ放電加工方法で加工したことを特徴とする請求項
    1に記載の薄板用切断金型装置。
JP1081593A 1993-01-26 1993-01-26 薄板用切断金型装置 Pending JPH06218449A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9242358B2 (en) 2012-02-09 2016-01-26 Honda Motor Co., Ltd. Looped pin installation apparatus
US9381662B2 (en) 2012-10-12 2016-07-05 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus having scrap-guiding regions positioned on cutting assembly
CN111844153A (zh) * 2020-07-29 2020-10-30 格特拉克(江西)传动系统有限公司 轴齿保护套开口装置

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