JP2817401B2 - 板状物の打抜き金型 - Google Patents

板状物の打抜き金型

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JP2817401B2
JP2817401B2 JP40738290A JP40738290A JP2817401B2 JP 2817401 B2 JP2817401 B2 JP 2817401B2 JP 40738290 A JP40738290 A JP 40738290A JP 40738290 A JP40738290 A JP 40738290A JP 2817401 B2 JP2817401 B2 JP 2817401B2
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JP
Japan
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die
punching
plate
cutting blade
punched
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JP40738290A
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亘 森本
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板状物の打抜き金型に関
する。更に詳しくは、例えばリードフレーム等の精密薄
板打抜き加工に使用する打抜き金型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばリードフレーム等を製造する際に
は、ダイとポンチとからなる打抜き金型を使用して金属
薄板条の打抜き加工が行われている。第4図は従来の打
抜き金型の一例を示すもので、図において、1はダイ、
2はポンチであり、そのダイ1上にリードフレーム等の
板状物Fを載置し、上方からポンチ2をダイ1の切刃開
口部10内に下降させて打抜き加工を行うものである。
【0003】上記の板状物Fから打抜かれた打抜きカス
fは、第4図実線示のように、パンチ2によって下方に
押し下げられ、本来ならばダイ1の切刃開口部10内も
しくは下方に落下するものであるが、特に小さい角穴や
丸穴などの単純形状の打抜きカスにあっては、パンチ2
の上昇に伴ってカスfが同図鎖線示のようにダイ1の上
面に浮き上がり、打抜き製品に打痕が付いて多量に不良
品が出ることが多かった。また順送りに連続的に打抜き
加工する場合には、打抜きカスfの浮き上がりによりダ
イやポンチが破損する等の重大な欠陥もあった。
【0004】従来この打抜きカスの浮き上がりを防止す
るために、ダイ1の切刃開口部10の上縁部に第4図鎖
線示のように丸みrを付けて故意に打抜きカスにバリを
生じさせることにより、切刃開口部10の内側面との接
触抵抗を増加させてカスの浮き上がりを防止したり、或
いは切刃開口部10の内側面に微細な凹凸s等を形成し
て荒らすことも行われている。
【0005】しかし切刃開口部に丸みを付ける場合は、
丸みが大きすぎるとバリが大きくなり、これがカス詰ま
りの原因となり、標準時間内での作業が困難となるおそ
れがある。一方、切刃開口部内側面を荒らす方法は、打
抜き形状が小さい場合は内側面を荒らしずらく、荒らし
すぎると、バリや打痕の発生原因になるという問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて提案されたもので、前記のような製品不良の原
因となる打抜きカスの浮き上がりを簡単かつ確実に防止
することのできる打抜き金型を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による打抜き金型は以下の構成としたもので
ある。即ち、板状物の打抜き加工に使用する打抜き金型
において、ダイの切刃開口部内側面の少なくとも1箇所
に、切刃開口部内側面に対して打抜き方向に先窄まりの
傾斜面を有する段差を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように、ダイの切刃開口部内側面の少な
くとも1箇所に、内側面に対して打抜き方向に先窄まり
の傾斜面を有する段差を設けたことにより、上記ダイで
板状物を打抜いた際に、その打抜きカスは、打抜き方向
に先窄まりの傾斜面に次第に食い込むように押し付けら
れて、上方への浮き上がりが防止される。
【0009】
【実施例】図1は本発明による板状物の打抜き金型の一
実施例を示す斜視図である。図示例の打抜き金型はダイ
1を、平面略方形の切刃開口部10の略中央部を通り、
打抜き方向すなわち上下方向に対して所定の角度θ傾斜
した面で2つに分割すると共に、その各分割ダイ1a・
1bの合わせ面と略平行な方向における切刃開口部10
の内法寸法を両側で異ならせてそれぞれ段差11を設け
たもので、その各段差11の分割ダイ1a側の面は、そ
の分割ダイ1a側の切刃開口部内側面10aに対して打
抜き方向すなわち下方に行くに従って先窄まりの傾斜面
に形成されている。
【0010】なお上記の段差11の大きさ、すなわち傾
斜面11aの幅寸法dは、必ずしも大きく形成する必要
はなく、打抜き製品の寸法が公差内におさまるように設
定すればよい。また前記の角度θは、実施例においては
約10度に設定され、切刃開口部10の内側面には下方
に行くに従って極僅かに広くなるように角度約6〜12
分程度の切刃勾配が形成されている。
【0011】上記の構成において、ダイ1上にリードフ
レーム等の板状物Fを載置し、ポンチ2を下降させて打
抜くと、その打抜きカスfは、まず図2の実線示のよう
にダイ1の切刃開口部10の上部開口形状と同一形状に
打抜かれ、前記の傾斜面11aの上部で打抜かれた部分
に図3の実線示のように段部f1が形成される。引き続
きポンチ2が下降することにより、その下面に打抜きカ
スfが密着した状態で図2の鎖線示のように下降するも
ので、そのとき上記の段部f1は下方に向かって先窄ま
りの傾斜面11aに次第に食い込むように押し付けられ
て、図3の鎖線示のようにやや削られながら上記傾斜面
11aと、分割ダイ1a側の切刃開口部内側面10aと
の間に強固に密着固定される。その結果、ポンチ2がそ
の後上昇しても、それに伴って打抜きカスfが浮き上が
るのが防止されるものである。なお切刃開口部10内の
打抜きカスfは、その上方に次の打抜きカスが順次積み
重ねられて押し下げられることにより、切刃開口部10
の下方に排出される。
【0012】上記実施例は切刃内側面の2箇所に段差1
1を設けたが、少なくとも1箇所あればよく、また図示
例はダイ1を2分割にして段差11を形成したが、ダイ
1を分割することなく段差11を形成することもでき
る。
【0013】またダイ切刃開口部10の大きさ等によっ
ては、前記傾斜面11aを必ずしもダイ厚さ方向に全長
にわたって設ける必要はなく、例えば上部の必要長さだ
け傾斜させ、それ以下は垂直に形成してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
イ1の切刃開口部10の内側面の少なくとも1箇所に、
切刃開口部内側面に対して打抜き方向に先窄まりの傾斜
面11aを有する段部11を設けたことにより、上記ダ
イ1で板状物Fを打抜いた際に、その打抜きカスはf、
打抜き方向に先窄まりの傾斜面11aに次第に食い込む
ように押し付けられて、前記従来のようにパンチ2とと
もに打抜きカスfがダイ上面等に浮き上がるのを、防止
することができるもので、特にリードフレーム等の精密
薄板打抜き加工においても、打抜きカスfの浮き上がり
を確実に防止することが可能となる。その結果、打抜き
製品の打痕が発生したり、金型が破損等するのを未然に
防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による打抜き金型の一実施例を示す斜視
図。
【図2】本発明による打抜き金型の要部の拡大断面図。
【図3】本発明による打抜き金型で打抜いたカスの斜視
図。
【図4】従来の打抜き金型の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ダイ 2 ポンチ 10 切刃開口部 11 段差 11a 傾斜面 F 板状物 f 打抜きカス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 28/34 B21D 28/00 B21D 28/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状物の打抜き加工に使用する打抜き金
    型において、ダイの切刃開口部内側面の少なくとも1箇
    所に、切刃開口部内側面に対して打抜き方向に先窄まり
    の傾斜面を有する段差を設けたことを特徴とする板状物
    の打抜き金型。
JP40738290A 1990-12-07 1990-12-07 板状物の打抜き金型 Expired - Lifetime JP2817401B2 (ja)

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JP40738290A JP2817401B2 (ja) 1990-12-07 1990-12-07 板状物の打抜き金型

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JPH04210828A JPH04210828A (ja) 1992-07-31
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JP2010240657A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Aisin Aw Co Ltd Cvtベルト用エレメントの打抜き加工用金型及び打抜き加工方法

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