JPS6297725A - 打抜金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はリードフレーム等の打抜加工に使用する打抜金
型に関する。

〔従来の技術〕

リードフレーム、コネクタ等の製造には打抜金型を使用
して金属の薄板を打抜く打抜加工がおこなわれる。第２
図に示すように、被打抜材（図示せず）から打抜かれた
打抜カスは、本来ならば打抜カス３ａの如くダイ１内に
おさまって下方に落下するのであるが、特に角形、円形
などの単純形状の打抜カスの場合、パンチ２の上昇につ
れて打抜カス３１）の如くダイ１から浮き上がり、打抜
製品に打痕をつけることがある。特に、高速打抜の場合
には、打抜カスの浮き上がりによって打抜製品の大量の
打痕不良が発生し、歩留りが極端に低下するなど重大な
問題となっている。

この打抜カスの浮き上がりを防止するために、従来、ダ
イ１の打抜加工表面のエツジ４をケガキ等によって第２
図に示す如く丸めることにより、意識的に打抜カスにパ
リを生じさせ、このパリがダイ内側面に触れることによ
り打抜カスの浮き上がりを防ぐ方法が行なわれている。

しかし、ケガキ作業には個人差があるため、場合によっ
ては打抜製品が規格はずれに・なったり、大きすぎるパ
リのために打抜カスがダイに詰ったりすることが多い。

また、リードフレームの場合には打抜形状が非常に小さ
い個所が多いので、エツジにケガキを入れられないこと
がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、打痕不良の原因となっている打抜カスの浮き
上がりを防止できる打抜金型を提供することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による打抜金型は、ダイの少なくともひとつの内
側面に、打抜加工表面から反対表面側に同一幅で延長し
、公差内の深さを有し、パンチの打抜方向に対して傾斜
している溝を備えている。

〔実施例〕

第１図を参照して本発明の一実施例を説明する。

一般に順送り金型のダイは割り型タイプであるから、本
実施例においても割り型タイプを取り挙げ、ダイを分割
した片方の分割ブロック５を図示した。このダイ分割ブ
ロック５の一内側面６には、打抜加工表面７から反対側
の表面に達する同一幅の溝８が設けてあり、この溝８は
パンチの運動方向である打抜方向９に対して所定の角度
θだけ傾斜している。この溝８の横幅！及び深さｄは任
意に定めうるが、打抜製品の寸法が公差内におさまるよ
うに横幅！及び深さｄを設定する必要がある。

また・溝８の形成は内側表面６の途中まででも良いし、
分割ブロックの片方のみに形成しても良い。

実際に、ダイの深さ１５Ｍに対して、溝の横＠Ｏ１】朋
及び深さ０．００５＋ａｓであって、溝の傾斜角θが３
０゜である超硬合金製の順送り打抜金型を作製し、この
金型を用、いて板厚０．２５ｍｍの４２％Ｎｉ−Ｆｅ合
金の被打抜材からリードフレームを打抜いたところ、打
抜カスの浮き上がりを完全に防ぐことができた。

〔作用〕

打抜加工はダイの打抜加工表面７ないしその極く直下で
行なわれるので、ダイの溝８で形成された打抜カスの突
起部は打抜加工表面７の形状どおり常に一定の位置にあ
り、パンチによって打抜方向９に押し込まれる。ところ
が、溝８は打抜方向９に対して傾斜角θをもっているの
で、溝８の形状に対応した打抜カスの突起部は溝８から
外れてダイの内側面６にわずかに引っ掛かったり、傾斜
した溝８に押されて打抜カスが横方向の内側表面に当接
したりするので、パンチの上昇によっても打抜カスが浮
き上がることがない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、リードフレーム等の打抜加工において
打抜カスの浮き上がりを防止することができ、打抜製品
の打痕不良をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の打抜金型の一実施例におけるダイの分
割ブロックを示す斜視図であり、第２図は従来の打抜金
型及び打抜カスを示す概略の断面図である。 ５・・グイ分割ブロック、６・・内側面、７・・打抜加
工表面、８・・溝。 出願人　　住友電気工業株式会社 、、−ｙ”７．、。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ダイの少なくともひとつの内側面に、打抜加工表
   面から反対表面側に同一幅で延長し、公差内の深さを有
   し、パンチの打抜方向に対して傾斜している溝を備えた
   ことを特徴とする打抜金型。