JP7116477B2 - 抜き落とし加工装置及び抜き落とし加工方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 「平成30年度 倉敷市がんばる中小企業応援事業費補助金」の申請に伴う事業計画書の提出 平成30年7月18日事業計画書提出
本発明は、金属製のブランクから製品部分を抜き落とすための抜き落とし加工装置と抜き落とし加工方法とに関する。
図1~3に示すように、ダイ102の上側に設置した金属製のブランク50に対してパンチ101を下降させ、パンチ101でブランク50を打ち抜くことにより、製品P(図3)を抜き落とす抜き落とし加工方法が知られている。しかし、このような抜き落とし加工方法では、図3に示すように、製品Pの外周部における下縁部に、ダレAが形成されるとともに、製品Pの外周部における剪断面Aよりも上側部分に、破断面AとバリAが生ずる。これらの破断面AやバリAの発生は、図2に示すように、パンチ101がブランク50を打ち抜いている途中の段階で、ブランク50における、ダイ102の角部に当接する部分付近や、パンチ101の角部に当接する部分付近を起点として、クラックCが不規則に形成されることに起因する。このような破断面AやバリAは、製品Pの外観品質を低下させてしまう。特に、バリAは、それに触れるとケガをする虞があるし、製品Pの種類によってはその製品Pが機能を発揮する障害ともなり得る。このため、従来においては、抜き落とされた製品PのバリAを後処理で削り取ることが行われており、そのような後処理が製品Pの連続生産にとって障害となっていた。
このような実状に鑑みてか、これまでには、パンチで製品を抜き落とす際に製品にバリ自体が生じにくくするための各種の工夫が提案されている。例えば、特許文献1には、同文献の第2図に示すように、パンチ2aをワーク3b(ブランク)の板厚の半分程度まで打ち込む第一ステージと、同文献の第3図(a),(b)に示すように、第一ステージで用いたパンチ2aとダイ1aよりもクリアランスを大にしたパンチ2bとダイ1bを用いてワーク3b(ブランク)を抜き落とす第2ステージとに分けて、ワーク3b(ブランク)から製品部分を抜き落とすワーク打抜法(抜き落とし加工方法)が提案されている。しかし、特許文献1のワーク打抜法(抜き落とし加工方法)でも、ワーク3b(ブランク)から製品部分が切り離される際のクラックの入り方によっては、バリが形成される虞がある。また、特許文献1のワーク打抜法(抜き落とし加工方法)では、破断面の発生を抑えることができないと推測される。
上述した特許文献1のワーク打抜法(抜き落とし加工方法)以外にも、製品にバリや破断面が生じにくくする技術は、いくつか提案されているが、そのいずれも、複雑な工程を経るものであり、それに用いる金型が複雑化して高価格なものとなるだけでなく、金型のメンテナンス性や操作性が低下するという問題があった。
特開昭59-082121号公報
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、パンチで製品を抜き落とす際に製品にバリ自体が生じないようにすることができる抜き落とし加工方法を提供するものである。また、パンチで製品を抜き落とす際に製品に破断面が形成されにくくすることができる抜き落とし加工方法を提供することも本発明の目的である。さらに、構造が比較的シンプルでメンテナンス性や操作性に優れた金型を用いて行うことができる抜き落とし加工方法を提供することも本発明の目的である。さらにまた、本発明の抜き落とし加工方法を好適に行うことができる金型(抜き落とし加工装置)を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
金属製のブランクから製品部分を抜き落とすための抜き落とし加工方法であって、
ブランクに当接する先端面側に加工硬化用突起が設けられた加工硬化用パンチをブランクに向かって移動させ、加工硬化用突起でブランクにおける製品部分の輪郭線の近傍(以下において「輪郭線近傍部」という。)を当該輪郭線に沿って局所的にプレスすることにより、ブランクにおける輪郭線近傍部に加工硬化を生じさせる加工硬化発生工程と、
加工硬化発生工程を終えて輪郭線近傍部に加工硬化が生じたブランクにおける製品部分を抜き落とし用パンチでプレスして切り離すことにより、当該製品部分を抜き落とす抜き落とし工程と
を経るとともに、
加工硬化用パンチとして、加工硬化用突起がその内周壁及び外周壁のいずれもが加工硬化用パンチによるプレス方向に対して傾斜されて断面V字状に形成されたものを用いる
ことを特徴とする抜き落とし加工方法
を提供することによって解決される。
このように、抜き落とし工程を行うよりも前に加工硬化発生工程を行って、ブランクにおける輪郭線近傍部に加工硬化を生じさせ、ブランクにおける輪郭線近傍部を脆弱化しておくことによって、抜き落とし工程で製品部分を抜き落とす際にブランクにおける輪郭線近傍部に生じるクラックが、ブランクにおける、加工硬化用突起でプレスされた際に形成される凹部の底部付近を起点として形成されるようにすることが可能になる。このため、抜き落とされた製品にバリが形成されないようにすることが可能になる。また、ブランクにおける加工硬化が生じた部分は、クラックが真っすぐに形成されやすいため、抜き落とされた製品に破断面が生じにくくすることも可能になる。さらに、加工硬化用突起をその内周壁及び外周壁が傾斜した断面V字状に形成したことによって、加工硬化発生工程において加工硬化用突起の内周壁及び外周壁がブランクから略均等な力を受けるようにして、加工硬化用突起に変形や破損等が生じないようにすることも可能となっている。
また、上記課題は、
金属製のブランクから製品部分を抜き落とすための抜き落とし加工装置であって、
ブランクに当接する先端面側に加工硬化用突起が設けられ、この加工硬化用突起でブランクにおける製品部分の輪郭線の近傍(輪郭線近傍部)を当該輪郭線に沿って局所的にプレスすることにより、ブランクにおける輪郭線近傍部に加工硬化を生じさせる加工硬化用パンチと、
加工硬化用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分よりも外側に位置する部分を支持する加工硬化用ダイと、
加工硬化用パンチによるプレスを終えて輪郭線近傍部に加工硬化が生じたブランクにおける製品部分をプレスして切り離すことにより、当該製品部分を抜き落とす抜き落とし用パンチと、
抜き落とし用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分よりも外側に位置する部分を支持する抜き落とし用ダイと
を備え、
加工硬化用突起が、その内周壁及び外周壁のいずれもが加工硬化用パンチによるプレス方向に対して傾斜されて、断面V字状に形成された
ことを特徴とする抜き落とし加工装置
を提供することによっても解決される。
この本発明の抜き落とし加工装置は、上述した本発明の抜き落とし加工方法を好適に行うことができるものとなっている。また、本発明の抜き落とし加工装置は、構造が比較的シンプルなものとなっている。このため、本発明の抜き落とし加工装置は、導入コストを抑えることができるものとなっているだけでなく、メンテナンス性や操作性に優れたものとなっている。
本発明の抜き落とし加工装置において、加工硬化用突起は、パンチの先端面側における、ブランクの製品部分の輪郭線に沿う部分に断続的に設けられたものであってもよいが、パンチの先端面側における、ブランクの製品部分の輪郭線に沿う部分に環状(連続的)に設けることが好ましい。これにより、ブランクにおける製品部分の輪郭線に沿う部分の全区間に加工硬化を生じさせ、バリの発生をより確実に押さえることが可能になる。また、抜き落とされた製品に破断面がより形成されにくくすることも可能になる。
本発明の抜き落とし加工装置において、加工硬化用ダイの内寸法は、通常、製品の外寸法に一致される。一方、加工硬化用パンチにおける加工硬化用突起の稜線間隔(加工硬化用突起の先端頂部を結んでできる稜線で囲まれた領域の外寸法のこと。以下同じ。)は、製品の外寸法に近ければ、特に限定されない。加工硬化用突起の先端頂部は、ブランクにおける製品部分の輪郭線よりも僅かに外側に当接するようにしてもよいし、ブランクにおける製品部分の輪郭線よりも僅かに内側に当接するようにしてもよい。しかし、抜き落とされる製品の外周部を整った形状とするためには、上記のクラック(抜き落とし用パンチで製品部分を抜き落とす際に、ブランクにおける、加工硬化用突起でプレスされた際に形成される凹部の底部付近を起点として形成されるクラック)が、プレス方向に対して平行に形成されるようにした方が有利である。このため、加工硬化用パンチにおける加工硬化用突起の稜線間隔は、製品の外寸法(加工硬化用ダイの内寸法)に一致させることが好ましい。
本発明の抜き落とし加工装置においては、抜き落とし用パンチの外寸法や、抜き落とし用ダイの内寸法も、製品の外寸法に一致させてもよいが、この場合には、抜き落とされた製品の外周部にヒゲバリが形成される虞がある。このため、抜き落とし用パンチの外寸法を、製品の外寸法よりも小さく設定して、抜き落とし用ダイの内寸法を、製品の外寸法よりも大きく設定することが好ましい。本発明の抜き落とし加工装置において、製品の外寸法は、主に、加工硬化用ダイの内寸法と、加工硬化用パンチの加工硬化用突起の稜線間隔によって定まるため、抜き落とし用パンチの外寸法や、抜き落とし用ダイの内寸法は、製品の外寸法に一致させる必要は特にない。
本発明の抜き落とし加工装置は、加工硬化用ダイの内側に配され、加工硬化用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分を加工硬化用パンチとは反対側から押さえるブランク押さえ手段をさらに備えたものとすることも好ましい。というのも、加工硬化用パンチでブランクをプレスする際には、ブランクにおける、加工硬化用パンチの先端面側に位置する部分(製品部分)が、加工硬化用パンチとは逆側に凸となるように反った状態となりやすいところ、加工硬化用パンチでプレスされるブランクの製品部分を、加工硬化用パンチとは反対側からブランク押さえ手段で押さえることによって、その反りが生じないようにし、抜き落とされる製品の寸法精度を高めることが可能になるからである。
本発明の抜き落とし加工装置は、加工硬化用パンチによるプレスを終えたブランクを加工硬化用ダイから抜き落とし用ダイへと移送するブランク移送手段をさらに備えたものとすることも好ましい。このように、ある工程を行ったダイから次の工程が行われる別のダイへのブランクの移送は、金型業界においては、「順送」と呼ぶこともある。このように、加工硬化用ダイから抜き落とし用ダイへとブランクを移送(順送)するブランク移送手段を設けることによって、製品の連続生産を効率的に行うことが可能になる。本発明の抜き落とし加工装置における加工硬化用パンチ及び加工硬化用ダイは、このような順送機構に組み込むことも容易なものとなっている。
以上のように、本発明によって、パンチで製品を抜き落とす際に製品にバリ自体が生じないようにすることができる抜き落とし加工方法を提供することが可能になる。また、パンチで製品を抜き落とす際に製品に破断面が形成されにくくすることができる抜き落とし加工方法を提供することも可能になる。さらに、構造が比較的シンプルでメンテナンス性や操作性に優れた金型を用いて行うことができる抜き落とし加工方法を提供することも可能になる。さらにまた、本発明の抜き落とし加工方法を好適に行うことができる金型(抜き落とし加工装置)を提供することも可能になる。
従来の抜き落とし加工装置を、パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、ダイに支持されたブランクに対してパンチが下降する前の状態を示した図である。 従来の抜き落とし加工装置を、パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、ダイに支持されたブランクに対してパンチが下降し、パンチがブランクをプレスしている途中の状態を示した図である。 従来の抜き落とし加工装置を、パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、ダイに支持されたブランクに対してパンチが下降し、パンチがブランクの製品部分を抜き落とした後の状態を示した図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置の略全体を示した斜視図である。 図4の抜き落とし加工装置における加工硬化用パンチを先端面側から見た状態を示した斜視図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、加工硬化用パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、加工硬化用ダイに支持されたブランクに対して加工硬化用パンチが下降する前の状態を示した図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、加工硬化用パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、加工硬化用ダイに支持されたブランクに対して加工硬化用パンチが下降し、加工硬化用パンチがブランクをプレスしている状態を示した図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、抜き落とし用パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、抜き落とし用ダイに支持されたブランクに対して抜き落とし用パンチが下降する前の状態を示した図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、抜き落とし用パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、抜き落とし用ダイに支持されたブランクに対して抜き落とし用パンチが下降し、抜き落とし用パンチがブランクをプレスしている途中の状態を示した図である。 本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、抜き落とし用パンチの中心線を含む平面で切断した断面図であって、抜き落とし用ダイに支持されたブランクに対して抜き落とし用パンチが下降し、抜き落とし用パンチがブランクの製品部分を抜き落とした後の状態を示した図である。
本発明に係る抜き落とし加工装置を用いた抜き落とし加工方法の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。後掲する各図には、x軸、y軸及びz軸を示している。x軸、y軸及びz軸の向きは、異なる図においても一致させている。以下においては、説明の便宜上、z軸方向正側を「上」側、x軸方向負側を「下」側と呼ぶことがある。
図4は、本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置の略全体を示した斜視図である。本実施態様の抜き落とし加工装置は、図4に示すように、加工硬化用金型10と、抜き落とし用金型20とを併設したものとなっている。加工硬化用金型10は、後述する加工硬化発生工程を行うものとなっており、金属製のブランク50における所定箇所に加工硬化を生じさせるものとなっている。一方、抜き落とし用金型20は、後述する抜き落とし工程を行うものとなっており、ブランク20における所定箇所を抜き落とすことにより、製品P(後掲の図10を参照。)を得るものとなっている。
加工硬化用金型10で加工硬化発生工程を終えたブランク50は、抜き落とし用金型20に移送され、この抜き落とし用金型20で抜き落とし工程が行われる。このように、本実施態様の抜き落とし加工装置では、加工硬化用金型10における加工硬化発生工程と、抜き落とし用金型20における抜き落とし工程とを順次経ることにより、製品Pが得られるようになっている。加工硬化用金型10から抜き落とし用金型20へのブランク50の移送(順送)は、手動により行ってもよいが、本実施態様の抜き落とし加工装置では、図示省略のブランク移送手段(ブランク順送手段)により自動的に行われるようにしている。ブランク移送手段としては、従来の順送式金型で用いられるものと同様であるため、詳しい説明は割愛する。
以下、加工硬化用金型10及び抜き落とし用金型20のより詳細な構成について説明する。
加工硬化用金型10は、図4に示すように、加工硬化用パンチ11と、加工硬化用ダイ12と、ブランク押さえ手段13(後掲の図4を参照。)とを備えている。加工硬化用パンチ11の先端面側(ブランク50に当接する面側)には、加工硬化用突起11aを設けている。図5は、図4の抜き落とし加工装置における加工硬化用パンチ11を先端面側から見た状態を示した斜視図である。本実施態様の抜き落とし加工装置において、加工硬化用突起11aは、図5に示すように、パンチ11の先端面における周縁部に環状に設けられている。一方、加工硬化用ダイ12には、加工硬化用パンチ11を受けるためのダイ穴12aを設けている。このダイ穴12aの直径(加工硬化用ダイ12の内寸法W)は、製品Pの外寸法W(後掲する図10を参照)に一致させている。
図6及び図7は、本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、加工硬化用パンチ11の中心線を含む平面で切断した断面図であって、図6は、加工硬化用ダイ12に支持されたブランク50に対して加工硬化用パンチ11が下降する前の状態を、図7は、加工硬化用ダイ12に支持されたブランク50に対して加工硬化用パンチ11が下降してブランク50をプレスしている状態をそれぞれ示している。
加工硬化用金型10は、図6及び図7に示すように、加工硬化用ダイ12の上面に支持されたブランク50に向かって加工硬化用パンチ11を下降させ、図7に示すように、加工硬化用突起11aでブランク50における製品部分51の輪郭線の近傍(輪郭線近傍部α)を当該輪郭線に沿って局所的にプレスすることにより、ブランクにおける輪郭線近傍部αに加工硬化(金属に応力を与えると塑性変形によって硬度が増す現象)を生じさせるものとなっている。ブランク50を加工硬化用突起11aで局所的にプレスすることにより、ブランク50における輪郭線近傍部αに効率的に生じさせることができる。
加工硬化発生工程において、加工硬化用ダイ11は、その加工硬化用突起11aの先端(下端)頂部が、加工硬化用ダイ12の上面に達する直前まで行われる。このため、加工硬化発生工程を終えたブランク50における輪郭線近傍部αには、加工硬化用突起11aによって環状の凹部β(凹溝)が製品部分51の輪郭線に沿って形成される。加工硬化発生工程を終えた段階では、ブランク50における製品部分51と、ブランク50における製品部分51よりも外側に位置する部分(周辺部分)52とは、輪郭線近傍部αにおける薄板状の部分だけで繋がった状態となる。この薄板状の部分は、上記の加工硬化が生じて硬度が増した状態となっているものの、その硬さと薄さからクラックが非常に入りやすい脆弱な部分となっている。
ところで、加工硬化発生工程を行う際には、ブランク50の製品部分51は、加工硬化用パンチ11の先端面で下側(加工硬化用ダイ12のダイ穴12a側)にプレスされるため、図7に示すように、加工硬化用ダイ12のダイ穴12aの内部に落ち込んだ状態となる。このときの製品部分51の輪郭線近傍部αは、ブランク50の周辺部分52から上向きの抵抗力(引張力)を受けることに加えて、製品部分51における、ダイ穴12aに落ち込んだ部分の外周面は、加工硬化用ダイ12の内周面(ダイ穴12aの内壁面)から上向きの抵抗力(摩擦力)を受ける。このため、加工硬化発生工程を行う際の製品部分51には、その製品部分51を下側に凸となる向きに反らせる力が働く。この反りが製品部分51に生じてしまうと、得られる製品Pの寸法精度が低下する。
この点、本実施態様の抜き落とし加工装置では、加工硬化用ダイ12のダイ穴12aの内側にブランク押さえ手段30を設けている。このブランク押さえ手段30は、付勢手段31によって上側(加工硬化用パンチ11側)に付勢された状態となっている。これにより、加工硬化発生工程において、加工硬化用パンチ11で下側にプレスされる製品部分51の下面側が、ブランク押さえ手段30で上側に押さえ付けられるようになっている。換言すると、加工硬化発生工程を行う際の製品部分51は、加工硬化用パンチ11とブランク押さえ手段30とで挟持されるようになっている。したがって、加工硬化発生工程を行う際の製品部分51を平坦な状態に維持し、上記の反りが製品部分51に生じないようにすることが可能となっている。このブランク押さえ手段30は、加工硬化用ダイ12からブランク50を取り外す際の手段(いわゆるノックアウト)としても機能するようになっている。
加工硬化用パンチ11における加工硬化用突起11aの断面形状(加工硬化用パンチ11の中心線を含む平面での断面形状)は、図6に示すように、V字状とされる。より具体的には、加工硬化用突起11aの内周壁11a(加工硬化用パンチ11の中心側を向く壁面)と外周壁11a(加工硬化用パンチ11の外周側を向く壁面)を、その先端側(z軸方向負側)から基端側(z軸方向正側)になるにつれて間隔が広くなるように、プレス方向(加工硬化用パンチ11の中心線に平行な方向)に対して傾斜させている。このようにした理由は、以下の通りである。
すなわち、加工硬化用突起11aは、その高さHが0.5mm程度からせいぜい3mm程度の範囲(ブランク50の板厚によって異なる。)の非常に微細な構造であり、ブランク50に打ち込むと、加工硬化用突起11aに変形や破損が生じる虞があるところ、上記のように、加工硬化用突起11aの基端側を先端側よりも幅広に形成することで、加工硬化用突起11aの強度を高めることが可能になるからである。また、図7に示すように、加工硬化用突起11aをブランク50に打ち込んだ際に、加工硬化用突起11aの内周壁11aがブランク50から受ける力の外向き成分と、加工硬化用突起11aの外周壁11aがブランク50から受ける力の内向き成分とが略等しくなるようにし、加工硬化用突起11aに変形や破損が生じにくくすることも可能になるからである。
加工硬化用突起11aの内周壁11aの傾斜角度θ(図6)や、加工硬化用突起11aの外周壁11aの傾斜角度θ(図6)は、0°よりも大きく、90°よりも小さければ特に限定されない。しかし、傾斜角度θ,θを小さくしすぎると、加工硬化用突起11aの強度を維持しにくくなる。このため、傾斜角度θ,θは、通常、10°以上とされる。傾斜角度θ,θは、15°以上であることが好ましく、20°以上であることがより好ましい。一方、傾斜角度θ,θを大きくしすぎると、加工硬化用突起11aがブランク50に入り込みにくくなる虞がある。このため、傾斜角度θ,θは、通常、60°以下とされる。傾斜角度θ,θは、50°以下とすることが好ましく、45°以下とすることがより好ましい。
加工硬化用突起11aの稜線間隔W(図6)は、加工硬化用ダイ12の内寸法Wに近ければ、特に限定されない。加工硬化用突起11aの先端頂部は、ブランク50における製品部分51の輪郭線よりも僅かに外側に当接するようにしてもよいし、ブランク50における製品部分51の輪郭線よりも僅かに内側に当接するようにしてもよい。しかし、本実施態様の抜き落とし加工装置においては、加工硬化用突起11aの稜線間隔Wを、加工硬化用ダイ12の内寸法Wに一致させており、加工硬化用ダイ12の内周面の真上に加工硬化用突起11aの稜線が位置するようにしている。このため、後述する抜き落とし工程において、後掲する図9に示すように、凹部βの底部付近を起点として形成されるクラックCがプレス方向(z軸方向)に対して平行に形成されやすくして、抜き落とされる製品Pの外周部を整った形状とすることが可能となっている。
加工硬化用金型10による加工硬化発生工程が終わると、加工硬化用パンチ11が上昇されて、ブランク50が加工硬化用金型10から抜き落とし用金型20に移送(順送)され、抜き落とし用金型20による抜き落とし工程が行われる。
抜き落とし用金型20は、図4に示すように、抜き落とし用パンチ21と、抜き落とし用ダイ22とを備えている。本実施態様の抜き落とし加工装置においては、抜き落とし用パンチ21の先端面を平坦に形成している。一方、抜き落とし用ダイ22には、抜き落とし用パンチ21を受けるためのダイ穴22aを設けている。
図8~10は、本発明に係る構成を採用した抜き落とし加工装置を、抜き落とし用パンチ21の中心線を含む平面で切断した断面図であって、図8は、抜き落とし用ダイ22に支持されたブランク50に対して抜き落とし用パンチ21が下降する前の状態を、図9は、抜き落とし用ダイ22に支持されたブランク50に対して抜き落とし用パンチ21が下降してブランク50をプレスしている途中の状態を、図10は、抜き落とし用ダイ22に支持されたブランク50に対して抜き落とし用パンチ21が下降してブランク50の製品部分51を抜き落とした後の状態をそれぞれ示してる。
抜き落とし用金型20は、図8~10に示すように、抜き落とし用ダイ22の上面に支持されたブランク50に向かって抜き落とし用パンチ21を下降させ、図10に示すように、輪郭線近傍部αに加工硬化が生じたブランク50における製品部分51を、抜き落とし用パンチ21で抜き落とし用ダイ22側(下側)にプレスして周辺部分52から切り離すことにより、製品部分51をダイ穴22aに抜き落とすものとなっている。抜き落とされた製品部分51は、製品P(中間品を含む。)として利用に供される。
ここで、ブランク50は、上述した加工硬化発生工程において、製品部分51の輪郭線近傍部αに加工硬化が生じていることに加えて、その輪郭線近傍部αが薄板状となっている。このため、図9に示すように、抜き落とし用パンチ21が製品部分51をプレスすると、輪郭線近傍部αにおける最も脆弱な部分(最も薄くなった部分)に、凹部βの底部を起点とするクラックCが生じて、製品部分51が綺麗に切り離されるようになっている。加えて、この凹部βは、加工硬化用突起11a(図7)の形状に倣って、断面V字状に形成されているため、クラックCは、凹部βの底部から下側に向かって真っすぐ形成されやすくなっている。したがって、ブランク50におけるクラックCが生じた部分は、粗い破断面ではなく、滑らかな剪断面となるようになっている。よって、抜き落とされる製品Pの外周部は、破断面のない綺麗な状態となりやすくなっている。
また、ブランク50の製品部分51における輪郭線近傍部αの上縁側には、凹部βが形成されていることに加えて、その輪郭線近傍部αは、上記のように周辺部分52から綺麗に切り離されるため、抜き落とされる製品Pの外周部の上縁側には、バリが形成されないようになっている。したがって、抜き落とされた製品Pは、バリを後処理で削り取る必要がないものとなる。よって、製品Pを効率的に連続生産することが可能になる。
ここで、抜き落とし用パンチ21の外寸法Wや、このダイ穴22aの直径(抜き落とし用ダイ22の内寸法W)は、上述した加工硬化用突起11aの稜線間隔Wや加工硬化用ダイ12の内寸法Wと同様、製品Pの外寸法W(図10)に一致させてもよい。しかし、この場合には、抜き落とされた製品50の外周部にヒゲバリが形成される虞がある。このため、本実施態様の抜き落とし加工装置では、抜き落とし用パンチ21の外寸法Wを、製品Pの外寸法Wよりも小さく設定して、抜き落とし用ダイ22の内寸法Wを、製品Pの外寸法Wよりも大きく設定している。
以上のように、本実施態様の抜き落とし加工装置は、構造が比較的シンプルでメンテナンス性や操作性に優れたものでありながら、製品Pにバリや破断面が生じないようにすることが可能なものとなっている。以上では、加工硬化用パンチ11や抜き落とし用パンチ21として円柱状のものを用い、円盤状の製品Pを抜き落とす場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明に係る構成は、円盤状の製品Pを抜き落とす場合だけでなく、それ以外の形状の製品を抜き落とす場合にも適用し得る。各種条件を適切に設定すれば、異形状の製品をバリや破断面のない状態で抜き落とすことも可能である。
10 加工硬化用金型
11 加工硬化用パンチ
11a 加工硬化用突起
11a 内周壁
11a 外周壁
12 加工硬化用ダイ
12a ダイ穴
13 ブランク押さえ手段
20 抜き落とし用金型
21 抜き落とし用パンチ
22 抜き落とし用ダイ
22a ダイ穴
30 ブランク押さえ手段
31 付勢手段
50 ブランク
51 製品部分
52 周辺部分(製品部分よりも外側に位置する部分)
101 パンチ
102 ダイ
ダレ
剪断面
破断面
バリ
C クラック
加工硬化用突起の高さ
P 製品
加工硬化用突起の稜線間隔
加工硬化用ダイの内寸法
抜き落とし用パンチの外寸法
抜き落とし用ダイの内寸法
製品の外寸法
α 輪郭線近傍部
β 凹部

Claims (5)

  1. 金属製のブランクから製品部分を抜き落とすための抜き落とし加工装置であって、
    ブランクに当接する先端面側の周縁部に加工硬化用突起が連続した環状に設けられ、この加工硬化用突起でブランクにおける製品部分の輪郭線の近傍(以下において「輪郭線近傍部」という。)を当該輪郭線に沿って局所的にプレスすることにより、ブランクにおける前記輪郭線に沿った箇所に連続する環状の凹部を形成し、輪郭線近傍部に加工硬化を生じさせる加工硬化用パンチと、
    加工硬化用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分よりも外側に位置する部分を支持する加工硬化用ダイと、
    加工硬化用パンチによるプレスを終えて輪郭線近傍部に加工硬化が生じたブランクにおける製品部分をプレスして切り離すことにより、当該製品部分を抜き落とす抜き落とし用パンチと、
    抜き落とし用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分よりも外側に位置する部分を支持する抜き落とし用ダイと
    を備え、
    加工硬化用突起が、その内周壁及び外周壁のいずれもが加工硬化用パンチによるプレス方向に対して傾斜されて、断面V字状に形成された
    ことを特徴とする抜き落とし加工装置。
  2. 加工硬化用パンチにおける加工硬化用突起の稜線間隔及び加工硬化用ダイの内寸法が、製品の外寸法に一致されるとともに、
    抜き落とし用パンチの外寸法が、製品の外寸法よりも小さく、
    抜き落とし用ダイの内寸法が、製品の外寸法よりも大きく設定された
    請求項記載の抜き落とし加工装置。
  3. 加工硬化用ダイの内側に配され、加工硬化用パンチでプレスされるブランクにおける製品部分を加工硬化用パンチとは反対側から押さえるブランク押さえ手段をさらに備えた請求項1又は2記載の抜き落とし加工装置。
  4. 加工硬化用パンチによるプレスを終えたブランクを加工硬化用ダイから抜き落とし用ダイへと移送するブランク移送手段をさらに備えた請求項1~いずれか記載の抜き落とし加工装置。
  5. 金属製のブランクから製品部分を抜き落とすための抜き落とし加工方法であって、
    ブランクに当接する先端面側の周縁部に加工硬化用突起が連続した環状に設けられた加工硬化用パンチをブランクに向かって移動させ、加工硬化用突起でブランクにおける製品部分の輪郭線の近傍(以下において「輪郭線近傍部」という。)を当該輪郭線に沿って局所的にプレスすることにより、ブランクにおける前記輪郭線に沿った箇所に連続する環状の凹部を形成し、輪郭線近傍部に加工硬化を生じさせる加工硬化発生工程と、
    加工硬化発生工程を終えて輪郭線近傍部に加工硬化が生じたブランクにおける製品部分を抜き落とし用パンチでプレスして切り離すことにより、当該製品部分を抜き落とす抜き落とし工程と
    を経るとともに、
    加工硬化用パンチとして、加工硬化用突起がその内周壁及び外周壁のいずれもが加工硬化用パンチによるプレス方向に対して傾斜されて断面V字状に形成されたものを用いる
    ことを特徴とする抜き落とし加工方法。
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