JPH0621842B2 - 風洞の風速制御装置 - Google Patents

風洞の風速制御装置

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JPH0621842B2
JPH0621842B2 JP16776589A JP16776589A JPH0621842B2 JP H0621842 B2 JPH0621842 B2 JP H0621842B2 JP 16776589 A JP16776589 A JP 16776589A JP 16776589 A JP16776589 A JP 16776589A JP H0621842 B2 JPH0621842 B2 JP H0621842B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、風洞の風速制御装置に関する。
従来の技術 橋梁や高層ビルデイングのような構造物の空気力学的な
特性を調査するための手段として、風洞が広く用いられ
ている。また車両や飛行物体の空気力学的な性能を調べ
るためにも風洞は利用される。さらに、大気や気象状態
を模擬するためにも、風洞は利用される。一般に調査対
象が大きい場合は、縮尺模型が用いられ、その調査対象
が小さい場合は、実物が試験に供される。
風洞の設備は、基本的には、(a)空気の流れを惹起せ
しめる送風機である空気流発生源と、(b)空気の温湿
度を調整する空調器と、(c)調査対象である被試験物
体を設置する測定部と、(d)測定部に設けられ、調査
対象の空気力学的性能を計測する計測装置と、(e)空
気の流れを場所的に限定し、流れを一様にするための風
管と、(f)空気発生源や空調器を調節して所定の気流
条件を得るための制御装置とを含む。空調器からの空気
を前記測定部に供給する風量を制御する主ダンパと、そ
の空調器からの空気を分岐してバイパスするためのバイ
パスダンパとがさらに備えられた風速制御装置は、たと
えば特開昭57−149943および特開昭59−69
817などに開示されている。本発明は、このような風
洞における前記制御装置のうち、風速を調整する風速制
御装置に関する。
このような従来からの風洞の風速制御装置では、自動化
の程度が低く、その風速制御装置自体は、事例、演算増
幅器および信号選択器などで構成され、それらの各構成
要素部品を個々に点検することができた。近年は、高度
な技術が要求され、そのため風速制御装置は、コンピユ
ータ化され、自動化の程度が高く、複雑な処理を行
うようになつてきており、さらに各構成要素部品の動
作に代えて、コンピユータの内部処理が行われるように
なつてきており、構成要素部品を個々に点検することが
できなくなつてきている。また機械の出力は大きくなつ
てきている。一方、風洞を運転操作する作業者は、その
質が低下する傾向にある。このような状況において、風
速制御装置に異常が発生すれば、旧来のように自動化の
程度が低い場合や機械の出力が小さい場合には、その影
響は小さいけれども、近年のように風速制御装置が複雑
化し、扱うパワーが増大化していると、その影響は大き
く、機器の破損および人身事故につながる。したがつて
風速制御装置に異常や不具合が発生すれば、それを一速
く検知し、速やかに適切な処置を行うことが要求され
る。
典型的な先行技術では、風速指令値と実風速検出値との
偏差すなわち制御誤差を監視し、その偏差が大きいと
き、風速制御装置が異常であるものと判断するように構
成されている。このような構成は簡便であり、安価であ
るという利点がある反面、常に正しく異常を検知するこ
とができるとは限らない。たとえば風速指令値が大きく
変化したときには、その直後では偏差が大きく、その偏
差は時間と共に小さくなつていく。このような正常なと
きでも、偏差の大きさだけで検知すれば、誤つた判断を
することになる。
従来から、風管の強度およびダンパの強度は十分であ
り、送風機が高速度で回転しているときに、主ダンパが
全閉しても、風管が破裂したり、主ダンパが破損するこ
とはなかつたけれども、近年のように扱うパワーが増大
すると、このような強度が十分とは言えなくなつてきて
いる。
風洞において、一般的に、送風機の容量すなわち能力
は、加減速能力を考慮して、設備の定格風速よりも大き
く選定されている。このような状況において、風速を検
知するピトー管に異物が詰まつたり、そのピトー管と差
圧検出器を接続する圧力チユーブが外れたり、差圧検出
器に接続された信号線が断線すると、実風速が零と判定
されることになるので、送風機の回転速度は、その能力
の限界まで増速される。つまり、送風機は設備の能力を
超えたところで、運転されることになる。したがつて風
管や送風機本体が破損する。さらに被試験物体が設けら
れている測定部においては、被試験物体を損傷すること
になる。さらにまたこのように予告なく発生するトラブ
ルは、測定部で作業している作業員を危険に陥れ、人身
事故につながる。
発明が解決すべき課題 本発明の目的は、風洞の構成要素の損傷、たとえば風管
の破裂やダンパの破損などを防ぐことができるようにし
た風洞の風速制御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、送風機が風洞の設備の能力を超え
て増速されないようにして、風洞の構成要素を損傷する
ことを防ぎ、また人身事故を未然に防ぐことができるよ
うにした風洞の風速制御装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、異常が発生したとき、それ
を早期に検知して設備の破壊や人身事故を未然に防ぐこ
とができるようにした風洞の風速制御装置を提供するこ
とである。
課題を解決するための手段 本発明は、送風機からの空気を、ダンパが設けられた風
管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御装置
において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段によつて検出される回転速度が、第1
の予め定める値以上になつたことを比較して検出する第
1比較手段と、 実風速検出手段によつて検出される実風速が第2の予め
定める値以上になつたことを比較して検出する第2比較
手段と、 第1および第2比較手段のいずれか少なくとも一方の比
較出力に応答して、ダンパの開度を大きく変化させる手
段とを含むことを特徴とする風洞の風速制御装置であ
る。
また本発明は、送風機からの空気を、ダンパが設けられ
た風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御
装置において、 ダンパの上流側に設けられ、空気の圧力を検出する圧力
検出手段と、 圧力検出手段によつて検出される圧力が予め定める値以
上になつたことを比較して検出する比較手段と、 比較手段の比較出力に応答して、ダンパの開度を大きく
変化させる手段とを含むことを特徴とする風洞の風速制
御装置である。
また本発明は、送風機からの空気を、主ダンパが設けら
れた風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制
御装置において、 主ダンパの上流側でバイパスダクトが設けられ、 そのバイパスダクトに主ダンパに連動するバイパスダン
パを設け、 主ダンパとバイパスダンパとの上流側に、流量計を設
け、 流量計によつて検出される流量が、予め定める値以上に
なつたことを比較して検出する比較手段と、 比較手段の比較出力に応答して、主ダンパの開度を大き
く変化する手段とを含むことを特徴とする風洞の風速制
御装置である。
また本発明は、送風機からの空気を、風管を介して、被
試験物体に吹き出す風洞の風速制御装置において、 送風機の回転速度の指令値を発生する手段と、 前記指令値を、その指令値の可能な最高回転速度以上で
あつてかつ設備を破壊するに至る予め定める値未満の範
囲内で選ばれる上限値に制限する手段とを含み、 前記制限手段の出力を送風機に与えることを特徴とする
風洞の風速制御装置である。
また本発明は、送風機からの空気を、ダンパが設けられ
た風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御
装置において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段によつて検出される回転速度が第1の
予め定める値以上になつたことを比較して検出する第1
比較手段と、 実風速検出手段によつて検出される実風速が第2の予め
定める値未満になつたことを比較して検出する第2比較
手段と、 第1および第2比較手段の両方の比較出力が得られたと
き、送風機を停止する手段とを含むことを特徴とする風
洞の風速制御装置である。
また本発明は、送風機からの空気を、風管を介して、被
試験物体に吹き出す風洞の風速制御装置において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段の出力と、実風速検出手段の出力に対
応した正常時の回転速度との差を求める減算手段と、 減算手段の出力に応答し、差の絶対値が予め定める値以
上になつたとき、送風機を停止する手段とを含むことを
特徴とする風洞の風速制御装置である。
作 用 本発明に従えば、送風機の回転速度検出手段によつて検
出される回転速度が予め定める値以上になつたとき、ま
たは実風速検出手段によつて検出される被試験物体が設
けられている測定部などにおける実風速が第2の予め定
める値以上になつたときのいずれか少なくとも一方の現
象の発生時に、ダンパの開度を大きく変化させ、その開
度をたとえば全開とする。これによつて送風機において
高速度で加速された空気がダンパでせき止められてダン
パ上流側の空気の圧力が異常に上昇することが防がれ
る。これによつて風管およびダンパは強い力を受け、そ
れらが破損してしまうことが防がれる。
また本発明に従えば、ダンパの上流側に空気の圧力を検
出する圧力検出手段を設け、この検出圧力が予め定める
値以上になつたときにダンパの開度を大きく変化させ
る。これによつてその圧力上昇が防がれて、風洞の損傷
が防がれる。
また本発明に従えば、送風機からの空気は、主ダンパを
介して被試験物体が設けられている測定部に導かれ、そ
の送風機からの空気の一部は、バイパスダンパを介して
分岐されることができ、これらの主ダンパとバイパスダ
ンパとの上流側に流量計を設け、これによつて検出され
る流量が予め定める値以上になつたとき、すなわち送風
機がたとえば最高回転速度で大流量の空気を高速度で供
給する異常状態になつたとき、主ダンパの開度をたとえ
ば全開に大きく変化する。これによつて風洞の構成要素
の損傷を防ぐ。
また本発明に従えば、送風機の回転速度の指令値は、そ
の指令値の可能な最高回転速度以上であつてかつ風洞の
設備、たとえば風管およびダンパなどを破壊するに至る
予め定める未満の範囲内で選んだ上限値に制限する。こ
れによつて送風機の回転速度が異常に上昇することが防
がれて、風洞の損傷が防がれて、安全が保たれる。
さらにまた本発明に従えば、送風機の回転速度が第1の
予め定める値以上になつたときであつてかつ実風速が第
2の予め定める値未満になつたときには、送風機を停止
し、安全を確保する。送風機の回転速度とそれによつて
得られる実風速とは、正常時には大略的に正比例する。
したがつてその回転速度が大きいにも拘わらず、実風速
が小さいときには、異常が発生したものと判断すること
ができ、このようなときには送風機を停止する。
さらにまた本発明に従えば、送風機の回転速度と、検出
された実風速に対応した正常時の回転速度との差を求
め、この差が大きいときには、異常が発生したものと判
断して、送風機を停止し、安全を確保する。なお実風速
検出手段によつて検出された実風速と、回転速度検出手
段によつて回転された送風機の回転速度に対応した正常
時の風速との差を求めて、その差の絶対値が予め定める
値以上になつたときに異常と判断して送風機を停止する
ようにしてもよく、そのような構成は、前掲の特許請求
の範囲に記載された本発明の精神に含まれる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の全体のブロツク図であ
る。風速設定手段であるシヤーシダイナモ1からの風速
設定値Vsollに基づき、低風速領域では、送風機2
を駆動するモータ3は、最小風速設定回路4からの最小
風速設定値Cminに対応した一定速度で回転制御さ
れ、このとき主ダンパ5とバイパスダンパ21とは、フ
イードフオワード制御回路6によつてフイードフオワー
ド制御が行われる。風速の高速域では、実際の風速を検
出する手段7からの風速測定値Vistに基づき、比例
および積分(略称PI)制御回路8によつて送風機2を
駆動するネガテイブフイードバツク制御が行われるとと
もに、実風速の応答速度の向上を図るために、すなわち
シヤーシダイナモ1からの出力である風速設定値Vso
llに対する実風速Vistの追従性を向上するため
に、フイードフオワード制御回路9によつて制御され
る。
第2図は、風洞の全体の構成を示す図である。風路全体
は風管10に覆われており、風管10の内部に送風機2
が設置される。送風機2は前述のようにモータ3によつ
て駆動される。モータ3は送風機2に直結されるときも
あるが、ベルト掛けや歯車列を介して駆動するように構
成されているときもある。送風機2の下流には、空調器
11が設けられる。この空調器11は、気流の温度を調
節するために、温水が導かれて空気と熱交換をする熱交
換器を有し、温水に代えてたとえば常温の水が供給され
るときもある。風管10内にはガイドベーン12が備え
られる。計測実験を行う測定部13には、被試験物体、
たとえば車両14がおかれ、気流を形成するためのノズ
ル15が前方に配置される。測定部13には、路面熱を
作るヒータ16および日射熱を作るヒータ17などが設
けられ、空調器11とともに、熱平衡状態を形成するこ
とができる。測定部13の下流には、ベルマウス18が
あり、測定部13で拡散した空気の流れを再び風管内部
に引き入れる。第2図に示されるように測定部13が開
いている開放形の他に、測定部13自身が風管に覆われ
る閉鎖形の風洞であつてもよい。閉鎖形の風洞であると
きは、ノズル15の代わりに縮流部と称する気流絞り、
および風速の場所的な一様性を得るための所定条件形成
手段を設け、ハウジング19によつて覆う。
ベルマウス18に吸入された空気は、再び送風機2に供
給される。このような風洞を回流式風洞と称する。この
他、送風機2から出た空気が、大気などに放出され、送
風機2に再び供給されない風洞の形式であつてもよい。
空調器11と測定部13との間には、主ダンパ5が設け
られ、この主ダンパ5の手前にバイパスダクト20が設
けられる。バイパスダクト20のもう一方の端部は、測
定部13の下流側で風管10に接続されていて、バイパ
スダクト20の入口寄りにはバイパスダンパ21が配置
される。主ダンパ5およびバイパスダンパ21は、開閉
可能になつていて、主風路風管10aとバイパスダクト
20との風路断面積をそれぞれ調節することができる。
これらのダンパ5,21は第1図に示されるように複動
油圧シリンダ22によつて連動するように構成される。
主ダンパ5は第3図(1)のように、またバイパスダン
パ21は第3図(2)のように、それらのうち、一方の
開度が大きくなると他方の開度が小さくなるようにいわ
ば逆動作するように構成されており、主ダンパ5が閉の
ときには、バイパスダンパ21は開、またバイパスダン
パ21が閉のときには主ダンパ5は開となる。
バイパスダクト20は、低風速における気流性能、特
に、風速制御の性能を向上するために設置されている。
またこのバイパスダクト20は、熱平衡状態を維持する
ためにも用いられる。測定部13における実験目的によ
つては、これらのバイパスダクト20およびバイパスダ
ンパ21を省略してもよい。
測定部13に設けられた被測定物体である車両14の駆
動輪によつて、床に設けられたシヤーシダイナモ1が駆
動され、これによつて車輪の速度、すなわち車速に対応
した出力が、前述の風速設定値Vsollとして導出さ
れる。
測定部13における風速を測定するために、差圧検出器
と関連して接続されるピトー管23が設けられ、またそ
の測定部13に供給される空気の温度は温度計24によ
つて検出される。ピトー管23および温度計24からの
出力は風速計算回路25に与えられ、こうして実風速V
istが第1式に基づいて計算される。
ここでkvは定数であり、teは温度計24による測定
温度であり、ΔPはピトー管23によつて検出される動
圧である。ピトー管23と温度計24と風速計算回路2
5とは風速検出手段7を構成する。
風速計算回路25からライン26には実風速Vistを
表す信号が導出され、減算回路27から特性付与回路5
6およびライン28を介して減算回路29に与えられ
る。
シヤーシダイナモ1からの風速設定値Vsollは、特
性付与回路32を介して、さらにライン34から減算器
29に与えられる。ライン34からの信号とライン28
から特性付与回路56を介する信号との偏差εは、ライ
ン35からフイードバツク制御のためのPI制御回路8
に与えられ、その出力MVはライン36から加算回路3
7を経て、加算出力MV0はライン38に導出される。
このライン38の信号MV0は、加算回路39に与えら
れる。加算回路39には、最小回転速度設定回路4から
の出力Cminが前述のように与えられ、こうして得ら
れる回転速度設定値Nsollは、ライン40から制限
回路60とスイツチ61を経て、モータ駆動回路41に
与えられる。
送風機の回転速度を制御する手段であるモータ駆動回路
41は、減算器42と、回転速度制御回路44と、モー
タ3の回転速度を検出する回転速度検出器45とを備
え、フイードバツク制御を行うように構成される。こう
して送風機2は回転速度設定値Nsollで制御され
る。
ライン34からの信号SV0は、フイードフオワード制
御回路9に与えられ、その出力FFは加算器37に入力
され、こうしてモータ3したがつて送風機2のフイード
フオワード制御が行われる。
ライン30からの信号Vsollはダンパ5のためのフ
イードフオワード制御回路6に与えられ、その出力SV
dは関数発生回路46に与えられ、入力SVdに対応し
たダンパ5の開度θを表す信号をライン47に導出し
て、スイツチ62からダンパ開度制御回路48に与えら
れる。
このダンパ開度制御回路48は、減算器49と、サーボ
コントローラ50と、電気油圧サーボ弁51と、主ダン
パ5の開度を検出する検出器52とを有し、電気油圧サ
ーボ弁51の出力によつて油圧シリンダ22が複動駆動
され、関数発生回路46の出力θに対応した開度に主ダ
ンパ5が制御され、これに応じてバイパスダンパ21も
また駆動される。
関数発生回路46は、フイードフオワード制御回路6の
出力SVdが増大するのに応じて、主ダンパ5の開度θ
が増大する特性を有し、この特性は第4図に示されると
おりである。こうして主ダンパ5の開度θは信号SVd
に基づいて直接計算される。したがつて第5図(1)で
示されるように、車両14の速度(すなわち車速)、し
たがつて風速設定値Vsollが増大するにつれて、第
5図(1)で示されるように主ダンパ5の開度が増大し
てゆき、たとえば車速が40km/h以上では、その開
度は100%となる。また送風機2の駆動を行うモータ
3の回転速度は第5図(2)で示されるように、車両1
4の速度、したがつて風速設定値Vsollが零〜35
km/h未満の範囲では、最小回転速度設定回路4で設
定された値Cminであり、その車速35km/h以上
では、信号Vsollの増大に応じて、モータ3の回転
速度が増大するように構成される。風速35〜40km
/hの範囲では、主ダンパ5と送風機2とがいずれも制
御され、測定部13における風速の円滑な変化が達成さ
れる。
送風機2の制御を行うために、ライン30の信号Vso
llは、前述のように減算器31に与えられ、この減算
器31には、下限風速設定回路55からの出力SVmi
nが与えられる。下限風速設定回路55から出力される
信号SVminは、第5図(2)に関連して説明した車
速35km/hに対応する値である。減算器31は、そ
の出力SV1(=Vsoll−SVmin)を演算し
て、特性付与回路32に与える。この特性付与回路32
は、第6図のように、減算器31の出力であるSV1が
負であるときには零である出力を導出し、減算器31の
出力が零以上であるとき、その出力SV1を増幅率1で
導出する。このようにして、送風機2は風速SVmin
(=たとえば車速35km/hに対応する値)未満で
は、特性付与回路32の出力は零であつて、モータ3は
最小回転速度設定回路4で設定された回転速度Cmin
の一定回転速度で制御されることになる。
このようにして車速40km/h以下の低風速域では、
ダンパ5の開度を調節して測定部13における風速を調
整し、これによつて一般的に低風速の高精度の風速検出
が困難なことによる誤動作を防ぐとともに、モータ3の
低回転速度域でのモータ3を駆動する制御回路44に含
まれているインバータの低周波数での安定性が悪いこと
に起因する動作の不安定性を防ぐ。車速40km/h以
上では、ダンパ5は全開状態となり、送風機2を駆動す
るモータ3の回転速度の制御が安定に行われる。
下限風速設定回路55の出力はまた、減算器27に与え
られ、この減算器27の出力は前述の特性付与回路32
と同様な構成を有する特性付与回路56に与えられ、こ
れによつて風速が下限値SVmin未満では特性付与回
路56からライン28に導出される出力は零である。
回転速度制御回路44はインバータを有していてもよい
けれども、その他の構成によつてモータ3の回転節度を
制御するように構成されていてもよい。
ダンパ5,21を駆動する複動油圧シリンダ22と電気
油圧サーボ弁51とに代えて、電力増幅回路とサーボモ
ータとが用いられてもよく、またその他の構成によつて
実現されてもよい。
風管10の破裂を防ぎ、主ダンパ5の破損を防ぐために
さらに次のように構成される。送風機2の回転速度は検
出手段45によつて検出され、その出力Nistは第1
比較回路63に与えられる。この第1比較回路63の特
性は第7図に示されているとおりであつて、入力される
検出された回転速度Nistが予め定める第1の値N1
以上の予め定める値N2未満で、その出力はローレベ
ル、すなわち論理「0」であり、その入力Nistが前
記値N2以上でハイレベル、すなわち論理「1」とな
る。前記第1の予め定める値N1は、主ダンパ5が全
開、すなわち開度100%になるための前述のフイード
フオワード回路6の出力SVdのレベルに対応してい
る。
風速検出手段7からライン26に導出される実風速Vi
stを表す信号は第2比較回路64に与えられる。この
第2比較回路64は、前述の第1比較回路63と類似の
構成を有し、実風速Vistが、主ダンパ5が全開にな
る値Covに対応する第2の予め定める値N1以上の予
め定める値N2未満ではその出力はローレベルであり、
N2以上ではハイレベルである。
第1および第2比較回路63,64の出力はORゲート
65に与えられ、このORゲート65の出力によつてス
イツチ62の接点62a,62bがそのスイツチング態
様を変化する。ORゲート65の出力がハイレベルであ
るとき接点62aは導通し、接点62bは遮断し、この
ORゲート65の出力がローレベルであるとき接点62
aは遮断し、接点62bは導通する。接点62aには、
全開指令回路66から、主ダンパ5が全開になるための
信号を発生する。
低風速では、ORゲート65の出力はローレベルである
ので、接点62bが導通し、関数発生回路46の出力θ
が、ダンパ5,21の開度指令として用いられる。送風
機2の回転速度Nistが第1比較回路63が設定され
た値N2未満であるときまたは実風速Vistが第2比
較回路64で設定された予め定める値未満であるとき、
これらの第1および第2比較回路63,64の出力はロ
ーレベルであり、したがつて風速制御がダンパ5,21
の開度によつて調節される比較的低い風速域では、OR
ゲート65の出力はローレベルである。
送風機2の回転速度Nistが予め定める値N2以上で
あるときまたは実風速Vistが第2比較回路64で設
定された予め定める値以上であるときには、第1または
第2比較回路63,64の少なくとも一方からハイレベ
ルの信号が導出され、ORゲート65の出力はハイレベ
ルとなる。したがつてスイツチ62の接点62aが導通
し、接点62bが遮断する。これによつてダンパ開度指
令信号は、回路66から全開指令値が導出され、したが
つて風速指令値Vsollに関係なく、つまりダンパ特
性の出力θに関係なく、主ダンパ5は全開となり、バイ
パスダンパ21は全閉となる。
第1および第2比較回路63,64において回転速度N
istおよび実風速Vistが比較される弁別レベルN
2などは、主ダンパ5が全開になる値N1、すなわち値
Covに対応した値よりも大きな値に選べれており、本
件風速制御装置が正常に動作中は、結果的には、制御系
に影響を与えない。
今、高風速で運転中、したがつて主ダンパ5は全開であ
るとき、風速指令値Vsollが急激に低下したり、ま
た風速指令値Vsollを導く線が断線などして喪失す
ると、主ダンパ5はフイードフオワード回路6によるプ
ログラム制御が行われているので、風速指令値に対応し
た開度となるように制御される。一方、風速指令値Vs
ollが急激に低下しても、送風機2およびモータ3の
有する慣性モーメントによつて、その送風機2の回転速
度は急激には低下しない。さらに、高風速に加速された
風管10内の風路の空気は、その慣性によつて、風速が
速やかには低下しない。したがつて、もしも第1および
第2比較回路63,64、ORゲート65、スイツチ6
2および全開指令回路66が存在しない場合には、実風
速が低下しないにも拘わらず、主ダンパ5は関数発生回
路46からの指令値θが全閉となる指令となることによ
つて、そのダンパ5が全閉となつてしまう。このような
事態が発生すると、高速度に加速された空気が、主ダン
パ5でせき止められ、そのダンパ5の上流側の空気の圧
力は異常に上昇する。これによつて風管10および主ダ
ンパ5は強い力を受け、ついには破損する。上述の実施
例は、このような問題を防ぐ。つまり回転速度Nist
または実風速Vistが第1および第2比較回路63,
64で設定された値N2以上の大きな値であるときに
は、風速指令値Vsollに関係なく、ORゲート65
の出力がハイレベルであるので、主ダンパ5は全開とな
り、主ダンパ5の上流側の空気は、その主ダンパ5によ
つてせき止められることがなく、破損が防がれ、安全が
確保される。
ピトー管23は主ダンパ5の下流側に設けてあるので、
主ダンパ5が全閉になると、実風速を検出することが不
可能になる。そこで、上述のように送風機2の回転速度
Nistが第1比較回路63において比較されて、上述
のように破損が防がれ、安全が確保されるのである。
次に、ピトー管23が故障したり、そのピトー管23に
関連して接続されている差圧検出器の圧力チユーブが外
れたりして、風速検出手段7によつて検出される実風速
Vistが零となつて誤動作を生じたときにおいても、
送風機2の回転速度が異常に高く増速することを防ぐた
めに、制限回路60が備えられている。この制限回路6
0の一方の入力にきは回転速度指令値Nsollが与え
られ、他方の入力には、上限値設定回路67からの最大
許容値である上限値NSが与えられる。この上限値NS
は、回転速度指令値Nsollのとり得る可能な最高回
転速度以上の値であつて、かつ設備、たとえば風管10
および主ダンパ5などを破壊するに至る予め定める値未
満の範囲内で選ばれ、たとえば定格回転速度の120%
の値であつてもよい。
第8図は、制限回路60の具体的な構成を示す電気回路
図である。回転速度指令値Nsollと上限値NSはダ
イオード69,70を経て、さらに抵抗R1,R2を経
て、演算増幅回路71の一方の入力に与えられる。この
演算増幅回路71には抵抗R3が接続され、さらにまた
もう1つの入力端子に抵抗R4が接続される。抵抗R
1,R2,R3の抵抗値は同一値である。したがつて制
限回路60からライン70に導出される指令値は、回転
速度指令値Nsollおよび上限値NSのうち、小さい
方の信号値が選択されて導出される。上限値NSは上述
のように設備能力で決まる最大風速に対応する送風機2
の回転速度である。制限回路60は上述のように2つの
入力Nsollと、上限値NSとの小さい方の信号が、
その出力としてライン72に導出される。制限回路60
はコンピユータなどによつて実現してもよい。上限値N
Sは、設備の最大許容値に設定されているので、通常
は、回転速度指令値Nsollが選択されていて、制限
回路60の存在は、制御系に影響を与えない。
風洞設備に異常が生じ、回転速度指令値Nsollが異
常に大きくなると、制限回路60は有効に働く。この制
限回路60の働きによつて、ライン72に導出される信
号の回転速度指令値は、上限値NSを超えることはな
く、したがつて風速は異常に大きくなることはない。つ
まり、風管10の破壊が防がれ、測定部13における被
試験物体である車両14などが破損することはなく、ま
た人身事故が未然に防がれる。
回転速度指令値Nsollが、設備の能力を超えて増加
する原因としては次の事項がある。たとえばピトー管2
3に異物が詰まつたり、ピトー管23とそれに関連して
接続されている差圧検出器とを結ぶ圧力チユーブが外れ
たり、その他、風速検出手段7に故障が発生した場合な
どである。このような場合、実風速Vistは誤つて小
さく検出されるので、回転速度指令値Nsollは異常
に大きな値となる。つまり送風機2を増速して、風管1
0内の空気をさらに加速する。
またこの回転速度指令値Nsollが異常に大きくなる
原因としては、測定部13の空気抵抗が大きく、したが
つて制御誤差、すなわちオフセツト量が大きく生じ、こ
のオフセツト量は、PI制御回路8の内部に設けられて
いる積分回路によつて累算されて、その出力MV、した
がつて回転速度指令値Nsollが時間と共に増大し、
設備能力を超える場合である。このような場合であつて
も、制限回路60などの働きによつて、設備の破損が防
がれ、安全が確保される。
さらにまた本件風速制御装置において、上述のようなト
ラブルが生じたときおよびその他のトラブルが生じて、
異常が発生すれば、それを早期に検知して、設備の破損
を防ぎ、人身事故を防ぐために、さらに次のように構成
される。風速設定手段7によつて検出された実風速Vi
stは、減算回路75に与えられ、この減算回路75に
は設定回路76からの設定値Covが与えられる。
Cov=Vist …(2) この設定値Covは、前述のように、主ダンパ5が全開
となる指令値θに対応した値である。減算回路75の出
力は第3比較回路77に入力される。比較回路77で
は、その特性が第9図(1)に示されるように、減算回
路75の出力が負であるとき、その比較出力はローレベ
ルであり、零以上であるときハイレベルである。したが
つて実風速Vistが値Covに対応した値未満である
ときには、第3比較回路77の出力はハイレベルであ
り、このようにして、実風速Vistが小さく、したが
つて主ダンパ5によつて風速が制御されているという条
件下では、第3比較回路77はハイレベルの信号を導出
する。
回転速度検出手段45によつて検出された送風機2の回
転速度Nistはもう1つの減算回路78に与えられ
る。この減算回路78には、最小回転速度設定回路4か
らの値Cminに係数器79によつて演算された値NK
がライン80に導出されて減算回路78に与えられる。
NK=KIN・Cmin …(3) ここでKINは係数器79のゲインである。第4比較回
路80は、前述の第3比較回路77と同様な構成を有
し、減算回路78の出力が負であるときローレベルの信
号を導出し、零以上であるときハイレベルの信号を導出
する。第3および第4比較回路77,80の出力はAN
Dゲート81に与えられ、その出力は5〜20秒の時間
を設定するタイマ83によつて遅延されて、スイツチ6
1が制御される。タイマ83はANDゲート81の出力
を、上述のように遅延して導出し、その時間はたとえば
10秒前後であつてもよい。タイマ83の出力がローレ
ベルであるときには、第1図に示されるようにスイツチ
61の接点61bは導通しており、接点61aは遮断し
ている。タイマ83の出力が、ANDゲート81の出力
に基づいて遅延してハイレベルとなつて導出されたと
き、接点61bは遮断し、接点61aは導通する。この
接点61aの導通によつて、送風機2、したがつてモー
タ3の回転速度が零となつて停止するための停止指令信
号発生回路84からの信号がモータ駆動回路41に与え
られる。
正常時において、送風機2の回転速度Nistと実風速
Vistとは、第9図(2)に示されるようにほぼ正比
例の関係にあり、このような状況が達成されなくなつた
とき、本件風速制御装置において異常が発生したものと
判断し、送風機2を停止するのである。
設定回路76において設定される値のCovは、主ダン
パ5の全開値の風速設定値に対応している。最小回転速
度Cminは、この値Covにおける送風機2の回転速
度である。
風速制御が送風機2の回転速度によつて調節される領域
では、 Vist>Cov …(4) である関係が成立する。このとき第3比較回路77の出
力は,ローレベルである。このとき第4比較回路80の
出力に関係なく、ANDゲート81の出力はローレベル
であり、したがつてスイツチ61の接点61bが導通し
ており、接点61aは遮断し、送風機2を停止するトリ
ツプ信号は発信されていない。
風速制御が、主ダンパ5の開度によるプログラム制御さ
れる領域、つまり Vist<Cov …(5) であるとき、第3比較回路77の出力はハイレベルとな
り、ANDゲート81の出力は、第4比較回路80の出
力によつて決定される。すなわち最小回転速度Cmin
は、係数器79で設定されたゲインKinが乗ぜられ、
第3式のとおりとされ、減算回路78に与えられる。第
4比較回路80は、減算回路78からの入力信号の正負
を判別し、正の場合、すなわち回転速度Nistが大き
いとき、ハイレベルの信号を導出する。
次に、 Nist=Cmin …(6) であるとき、 Vist=Cov …(7) となる。この値CminとCovは、このような条件が
成立するように、予め定められている。ゲインKIN
が、1を超える値に設定されていると、前述の第5式が
成立する領域では、 Nist<KIN・Cmin …(8) が常に成立する。つまり第3比較回路77の出力がハイ
レベルであるとき、第4比較回路80の出力は常にロー
レベルであり、スイツチ61では、接点61bが導通し
ており、トリツプ信号は発信されない。換言すれば、本
件風速制御装置がすべて正常に動作しているときには、
トリツプ信号は発生されない。
ここで風速を検知するためのピトー管23に異物が詰ま
つたり、そのピトー管と差圧検出器をつなぐ圧力チユー
ブが破損したり、差圧検出器の信号が断線して、実風速
Vistが異常に低い値を示すとき、スイツチ61の接
点61aが導通し、送風機2を停止するトリツプ信号が
出力される。すなわちこのような異常が生じていると
き、実風速Vistが小さいので、前述の第5式が成立
し、第3比較回路77の出力はハイレベルとなる。送風
機2の回転速度が上昇して Nist>KIN・Cov …(9) となると、第4比較回路80の出力はハイレベルとな
る。こうしてANDゲート81の出力がハイレベルとな
るので、スイツチ61の接点61aが導通し、接点61
bが遮断して、トリツプ信号が出力される。タイマ83
は、ANDゲート81の出力が瞬時的にハイレベルとな
るときに、誤つてスイツチ61のスイツチング状態が変
化してトリツプ信号が発信されるのを防ぐ。
タイマ83の設定時間を十分に長くすると、係数器79
を省略することができるが、そのようにすると、異常の
発生時に送風機2を停止するのが遅くなつてしまう。ま
た前述の値Cov,Cminは、その他の値が選ばれて
もよく、これらの値よりも大きい値が選ばれてもよいけ
れども、これらの値Cov,Cminの組合わせは、相
互に対応して選ぶ必要がある。
第10図は、本発明の他の実施例の電気回路図である。
送風機2の回転速度Nistを表す信号は減算回路85
に与えられ、この減算回路85には実風速Vistを表
す信号が係数器86を介して与えられる。減算回路85
の出力は絶対値回路87に与えられる。この絶対値回路
87は、減算回路85から与えられる信号の絶対値を表
す出力を第11図に示すようにして導出する。比較回路
88は絶対値回路87の出力が第12図に示されるよう
に予め定める値ER以上であるとき論理「1」であるハ
イレベルの信号を導出する。比較回路88の出力は前述
の実施例と同様にタイマ83に与えられ、そのタイマ8
3の出力はスイツチ61を制御する。係数器86は実風
速VistにゲインKNを掛算して導出する。本件風速
制御装置が正常な場合、 Nist=KN・Vist …(10) が定常的に成立しており、比較回路88の出力はローレ
ベルのままであり、スイツチ61の接点61bは導通し
ており、接点61aは遮断しており、したがつてトリツ
プ信号は出力されない。
たとえば風速検出手段7が故障すると、一般的に、 Nist>KN・Vist …(11) その減算回路85における差を表す信号は、予め定める
値ER以上となると、比較回路88はハイレベルの信号
を導出してタイマ83に与え、これによつてスイツチ6
1のスイツチング状態が変化してトリツプ信号が出力さ
れ、送風機2が停止する。タイマ83は省略されてもよ
い。
また上述の実施例ではトリツプ信号によつて送風機2が
停止されたけれども、送風機2が低速度で回転するよう
に設定回路84の出力が定められてもよい。
第13図は、本発明のさらに他の実施例のブロツク図で
ある。この実施例は前述の第10図に示される実施例に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。この実
施例では、減算回路85の出力は絶対値比較回路90に
与えられる。この絶対値比較回路90は、第14図に示
されるように、減算回路85の差出力の絶対値が値ER
未満であるときローレベルの信号を導出し、その差出力
の絶対値が値ER以上であるときハイレベルの信号を導
出する。その他の構成は、第10図に示される実施例と
同様である。
送風機2を停止するために、上述の実施例では、スイツ
チ61がモータ駆動回路41の前段に設けられたけれど
も、本発明の他の実施例として、第15図に示されるよ
うに、モータ駆動回路41からライン88を介して導出
される信号を、リレー91の接点92によつて遮断する
ようにしてもよい。このリレー91のコイルは、タイマ
83からハイレベルの信号が与えられたとき励磁され
て、そのリレースイツチ92が遮断するように構成され
る。
またタイマ83またはANDゲート81の出力によつ
て、ブザーなどを駆動して警報音を発生するようにして
もよく、警報音を聞いた作業者は、本件風速制御装置の
電源を遮断するなどして、本件風洞設備を停止する。
第16図は本発明のさらに他の実施例の全体の系統図で
あり、第17図はその実施例の一部の電気回路図であ
る。この実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分
には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例で
は、主ダンパ5およびバイパスダンパ21の上流側に圧
力を検出する圧力検出手段94が設けられる。この圧力
検出手段94は、いわゆる圧力スイツチであつてもよ
く、この圧力スイツチ94は、風管10内の圧力が異常
な高い値になり、前述の第1図に示される実施例におけ
るORゲート65からハイレベルの信号が導出されるの
と同じ状況でスイツチ62のスイツチング状態を、第1
7図の状態から切換えて、接点62aを導通し接点62
bを遮断し、こうして全開指令値設定回路66からの出
力をダンパ駆動回路48に与える。このような構成によ
れば、第1および第2比較回路63,64およびORゲ
ート65を用いた構成に比べて構成が簡略化される。圧
力検出手段94は、圧力スイツチだけでなく、その他の
構成によつて実現されてもよい。
第18図は本発明のさらに他の実施例の全体の系統図で
あり、第19図はその第18図に示される実施例の一部
の電気的構成を示すブロツク図である。この実施例では
主ダンパ5とバイパスダンパ21との上流側で風管10
に流量計96が設けられる。この流量計96の出力は比
較回路97に与えられる。比較回路97は、前述の第1
図に示される実施例におけるORゲート65からハイレ
ベルの信号が導出されるのと同じ状況で、スイツチ62
のスイツチング状態を変化させ、したがつて流量計96
によつて検出される流量が、予め定める値以上になつた
ときに、比較回路97は全開指令値設定回路66からの
出力を、導通している接点62aを介して、ダンパ駆動
回路48に与える。その他の構成は前述の実施例と同様
である。このような構成もまた本発明の精神に含まれ
る。
発明の効果 以上のように本発明によれば、送風機の異常な高速回転
やダンパが不所望に閉じることが防がれ、これによつて
風洞の構成要素の損傷、たとえば風管の破裂およびダン
パの破損などを防ぐことができ、また人身事故を防ぐこ
とができるようになり、さらにまた異常が発生したとき
には送風機が停止されて、安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体の電気回路図、第2図
は本発明の一実施例の全体の系統図、第3図は主ダンパ
5とバイパスダンパ21との動作を説明するための図、
第4図は関数発生回路46の特性を示す図、第5図は車
両14の速度と主ダンパ5の開度θと送風機2の回転速
度との関係を示すグラフ、第6図は特性付与回路32の
特性を示すグラフ、第7図は第1比較回路63および第
2比較回路64の特性を示すグラフ、第8図は制限回路
60の具体的な構成を示す電気回路図、第9図(1)は
第3比較回路77および第4比較回路80の特性を示す
グラフ、第9図(2)は回転速度Nistと実風速Vi
stとの正常時の関係を示すグラフ、第10図は本発明
の他の実施例の一部の構成を示すブロツク図、第11図
は第10図に示される絶対値回路87の特性を示すグラ
フ、第12図は比較回路88の特性を示すグラフ、第1
3図は本発明の他の実施例の電気的構成を示す一部のブ
ロツク図、第14図は第13図の絶対値比較回路90の
特性を示すグラフ、第15図は本発明のさらに他の実施
例の一部の電気回路を示す図、第16図は本発明の他の
実施例の全体の系統図、第17図は第16図に示された
実施例の一部の電気的構成を示すブロツク図、第18図
は本発明のさらに他の実施例の全体の系統図、第19図
は第18図に示される実施例の一部の電気回路を示すブ
ロツク図である。 1……シヤーシダイナモ、2……送風機、3……モー
タ、5,21……ダンパ、6,9……フイードフオワー
ド制御回路、7……風速検出手段、8……PI制御回
路、10……風管、13……測定部、14……被試験物
体、60……制限回路、61,62……スイツチ、6
3,64,77,80……比較回路、66……全開指令
値発生回路、83……タイマ、84……停止指令値発生
回路、94……圧力検出手段、96……流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−149943(JP,A) 特開 昭59−69817(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機からの空気を、ダンパが設けられた
    風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御装
    置において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
    風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段によつて検出される回転速度が、第1
    の予め定める値以上になつたことを比較して検出する第
    1比較手段と、 実風速検出手段によつて検出される実風速が第2の予め
    定める値以上になつたことを比較して検出する第2比較
    手段と、 第1および第2比較手段のいずれか少なくとも一方の比
    較出力に応答して、ダンパの開度を大きく変化させる手
    段とを含むことを特徴とする風洞の風速制御装置。
  2. 【請求項2】送風機からの空気を、ダンパが設けられた
    風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御装
    置において、 ダンパの上流側に設けられ、空気の圧力を検出する圧力
    検出手段と、 圧力検出手段によつて検出される圧力が予め定める値以
    上になつたことを比較して検出する比較手段と、 比較手段の比較出力に応答して、ダンパの開度を大きく
    変化させる手段とを含むことを特徴とする風洞の風速制
    御装置。
  3. 【請求項3】送風機からの空気を、主ダンパが設けられ
    た風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御
    装置において、 主ダンパの上流側でバイパスダクトが設けられ、 そのバイパスダクトに主ダンパに連動するバイパスダン
    パを設け、 主ダンパとバイパスダンパとの上流側に、流量計を設
    け、 流量計によつて検出される流量が、予め定める値以上に
    なつたことを比較して検出する比較手段と、 比較手段の比較出力に応答して、主ダンパの開度を大き
    く変化する手段とを含むことを特徴とする風洞の風速制
    御装置。
  4. 【請求項4】送風機からの空気を、風管を介して、被試
    験物体に吹き出す風洞の風速制御装置において、 送風機の回転速度の指令値を発生する手段と、 前記指令値を、その指令値の可能な最高回転速度以上で
    あつてかつ設備を破壊するに至る予め定める値未満の範
    囲内で選ばれる上限値に制限する手段とを含み、 前記制限手段の出力を送風機に与えることを特徴とする
    風洞の風速制御装置。
  5. 【請求項5】送風機からの空気を、ダンパが設けられた
    風管を介して、被試験物体に吹き出す風洞の風速制御装
    置において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
    風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段によつて検出される回転速度が、第1
    の予め定める値以上になつたことを比較して検出する第
    1比較手段と、 実風速検出手段によつて検出される実風速が第2の予め
    定める値未満になつたことを比較して検出する第2比較
    手段と、 第1および第2比較手段の両方の比較出力が得られたと
    き、送風機を停止する手段とを含むことを特徴とする風
    洞の風速制御装置。
  6. 【請求項6】送風機からの空気を、風管を介して、被試
    験物体に吹き出す風洞の風速制御装置において、 送風機の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 ダンパよりも下流側に設けられ、前記吹き出す空気の実
    風速を検出する実風速検出手段と、 回転速度検出手段の出力と、実風速検出手段の出力に対
    応した正常時の回転速度との差を求める減算手段と、 減算手段の出力に応答し、差の絶対値が予め定める値以
    上になつたとき、送風機を停止する手段とを含むことを
    特徴とする風洞の風速制御装置。
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