JP6391616B2 - 環境試験装置及び空調装置 - Google Patents
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Description
本発明の環境試験装置及び空調装置は、試験室内を通風環境にして環境試験を行う用途に適したものである。
環境試験装置には、温度や湿度を整える空調部が試験室と一体になったものや、試験室と空調装置が分かれたものがある。
通風環境を作る環境試験装置は、被試験物自体の大きさが大きかったり、被試験物を駆動する装置が大型である場合があり、試験室と空調部(空調装置)が別体となったものが採用されることがある。
図11は、試験室内に通風環境を作りだすことができる環境試験装置100の概念図である。
試験室2は、被試験物を設置する試験空間6を有している。試験空間6は、断熱壁7によって覆われている。
試験室2内には、風速センサー(送風情報検知手段)8が設けられている。
試験室2には、送風導入口10と、送風排出口11がある。
空調部3は、試験室2側に送風する空気供給口20と、試験室2から戻された空気を空調部3内に導入する空気戻り口21を有している。
空調部3は、空気戻り口21から通風空間(図示せず)に空気を導入し、通風空間を通過する間に空気の温度及び湿度を調整し、送風機16によって空気供給口20から送風する機能を有している。
即ち空調部3の空気供給口20と、試験室2の送風導入口10との間が往き側送風路22で接続されている。また試験室2の送風排出口11と空調部3の空気戻り口21の間が戻り側送風路25で接続されている。往き側送風路22及び戻り側送風路25はいずれもダクトである。
循環流路5の中途にはバイパス流路26が設けられている。バイパス流路26は試験室2を迂回する流路である。
循環開度調節手段30及びバイパス開度調節手段31はいずれもモータダンパーであり、開度を任意に変更することができる。
環境試験装置100では、試験室2内の風速センサー8で被試験物に当たる風の風速が検知され、当該風速が送風機16と循環開度調節手段30及びバイパス開度調節手段31にフィードバックされて、試験室2内の風速が設定風速となる様に調節される。
即ち風速センサー8で検知された風速が設定風速を下回る場合には送風機16の回転速度が増加されると共に循環開度調節手段30が開かれる。またバイパス開度調節手段31の開度は狭められる。
逆に風速センサー8で検知された風速が設定風速を上回る場合には送風機16の回転速度を低下すると共に循環開度調節手段30の開度が狭められ、バイパス開度調節手段31の開度が広げられる。
環境試験装置も機械器具の一つであり、消費電力が少ないことが望ましい。特に環境試験は、長時間に渡って連続的に行われることが多いので、省エネルギー型の装置の開発が熱望されている。
本発明は上記した要求に応えることを目的とするものであり、試験室内の通風環境を精密に制御することが可能であり、且つ消費電力が少ない環境試験装置を提供することを目的とする。
そして従来技術の環境試験装置100は、環境試験の実施中、バイパス流路26を流れる空気の量が必要以上に多いことが分かった。即ち従来技術の環境試験装置100は、バイパス流路26に空気を流すために多くの電力を浪費していることが分かった。しかしバイパス流路26に流れる空気は、実験に寄与しない。その一方でバイパス流路26に空気を流すのにも電力が消費されるが、この電力は無駄である。
ここで試験室2を氷点下温度という様な低温に維持して環境試験を行う場合もあり、この様な場合には、送風機16から空気に与えられるエネルギーが無視できない。そのため送風機に由来する空気の温度上昇を抑制する必要が生じ、送風機に由来する空気の温度上昇分冷却装置12を駆動せざるを得なくなり、消費電力が無駄に多くなる。
また冷却装置12を駆動することにより、空気が除湿されてしまうので、高湿度環境を作りにくくなる。さらに冷却装置12を駆動することにより、霜付きが発生し、空調部3内の空気流路を狭めて送風量を低下させる原因となる。
しかしながら、送風機16の回転数変化は、ダンパの開閉に比べて追従性が劣り、試験室2の通風環境を精密に制御することができない。そのため循環開度調節手段30及びバイパス開度調節手段31を廃することはできない。
即ち循環開度調節手段は、「バイパス流路と接続される位置」にあってもよい。また循環開度調節手段は、試験室に付属していてもよい。また循環開度調節手段は、「バイパス流路と接続される位置」と試験室の間にあってもよい。
初期制御においては、送風機の回転数を一定の範囲内に制御するが、循環流路の開度とバイパス流路の開度は試験室内の送風環境と設定風速等に応じて変化するので、時間の経過と共に一定の開度に収斂する。
初期制御の段階においては、送風機の回転数が比較的高く設定される。送風機が送り出す空気量は過剰であり、送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境となる様にバイパス開度調節手段と循環開度調節手段が制御された結果、バイパス開度調節手段が開き気味となり、循環開度調節手段は閉じ気味になると予想される。
本発明では、初期制御に続いて移行期制御が実行される。移行期制御では、送風機の回転数を減少させてゆくと共に送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境を維持する様にバイパス開度調節手段と循環開度調節手段を制御する。
前記した初期制御では、送風機が送り出す空気量が過剰であるから、送風機の回転数を減少させる余地がある。
そこで移行期制御では、送風機の回転数を減少させてゆく。そして送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境となる様に循環開度調節手段とバイパス開度調節手段を制御する。
ここで前記した初期制御終了時には、送風機の回転数と、バイパス開度調節手段及び循環開度調節手段の開度がバランスし、試験室内が所望の送風環境となっている。そのため移行期制御に入って送風機の回転数を減少させてゆくと、送風機の送風量減少を補うために、循環開度調節手段が開き方向に動作し、バイパス開度調節手段は閉じ方向に動作する。
その結果、バイパス流路の開度が狭まり、バイパス流路を流れる空気量が減少して、無駄な電力消費が抑制される。
本実施形態の環境試験装置1の主要構成部材は、従来技術の環境試験装置100と略同一である。従来技術と同一の部材には同一の番号を付している。本実施形態においても、試験室2と、空調部(空調装置)3が別体であり、両者の間が循環流路5で接続されている。循環流路5はダクトであり、10m以上の長さがある。本実施形態で採用する送風機16は、相当の風量と圧力を発生させるものであることが望ましく、例えば1000pa以上、好ましくは2000pa程度の静圧を発生することができるものが推奨される。
即ち本実施形態の環境試験装置1では、従来技術と同様に往き側送風路22であって、バイパス流路26よりも試験室2側に循環開度調節手段30があり、さらに加えて戻り側送風路25であって、バイパス流路26よりも試験室2側にも循環開度調節手段33がある。以下、両者を区別する必要がある場合には、往き側循環開度調節手段30、戻り側循環開度調節手段33と称する。両者を区別する必要が無い場合には、循環開度調節手段30,33と表記する。
以下、説明する。
本実施形態の環境試験装置1についても、図示しない入力装置で、試験室2の環境が設定される。環境試験装置1においても、設定温度、設定湿度に加えて、設定風速が入力される。
そして環境試験装置1を駆動すべく運転スイッチをオンし、各機器を起動する。環境試験装置1を構成する機器の内、空調部3の空調機器18は、従来と同様に設定温度及び設定湿度の空気を試験室2に送り出すべく制御される。
即ち空調部3内の冷却装置12と加湿装置13と加熱ヒータ15は、試験室2内の温度及び湿度が設定値に一致する様に、PID制御される。
本実施形態の環境試験装置1では、起動初期においては、初期制御によって各機器が制御される。フローチャートに則って説明すると、ステップ1で運転スイッチをオンされたことが確認されると、ステップ2に移行して初期制御が開始される。
即ち送風機16はインバータ制御されており、任意の回転数で回転させることができるが、初期制御においては、一定の回転数を目標回転数とし、この目標回転数に送風機16の回転数が一致する様にインバータ制御される。
ここで、初期制御における送風機16の目標回転数は、やや高めに設定される。即ち最初に行われた設定風速の設定値によって、送風機16の必要回転数は経験則上分かっている。そのため初期制御における送風機16の目標回転数は、経験則上必要な回転数よりもやや高い数値に設定される。
実際には、図示しない制御装置に複数段階の回転数が記憶されており、設定風速に応じて複数段階の回転数から一つの回転数が選定される。例えば、超高速、高速、急速、中速、低速という様に5段階の回転数が記憶され、その内の一つが選択される。
なお往き側循環開度調節手段30と戻り側循環開度調節手段33は、試験室2を挟んで直列的に接続されており、両者を通過する空気量は理論的に同一である。そのため本実施形態では、往き側循環開度調節手段30と戻り側循環開度調節手段33は、原則的に同一の開度となる様に制御されている。ただし往き側循環開度調節手段30と戻り側循環開度調節手段33の容量(開口面積や呼び径等)が両者で異なる場合もあり、その場合は両者の開度は異なることとなる。
即ち送風機16が起動され、目標回転数に向かって送風機16の回転数が上昇し、ややオーバーシュートした後、送風機16の回転数は目標回転数に収斂し、以後送風機16は目標回転数で回転する。
初期制御においては、風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、バイパス開度調節手段31と循環開度調節手段30,33の各開度がPID制御される。
試験室2内の風速は、当初ゼロであるが、送風機16の回転数の上昇に伴って試験室2内に風が生じる。試験室2内の風速は、図3のタイムチャートの様に、オーバーシュートとアンダーシュートを繰り返した後、設定風速に収斂する。
即ち初期制御における送風機16の目標回転数は、早く安定制御にするため安定期に必要な回転数よりもやや高い数値に設定されるから、送風機16から吐出される風量は必要量よりも多い。
そのため試験室2の出入り側流路に設けられた循環開度調節手段30,33の開度は絞りぎみとなる。一方、試験室2を迂回するバイパス流路26に設けられたバイパス開度調節手段31は大きく開かれた状態となる。
そして風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、バイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33の開度を変化させる。
先に実行した初期制御では、送風機16が一定の回転数で回転されていた。そしてこの状態で、バイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33が所定の開度で開かれ、試験室2内の風速が設定風速となる様に均衡が取れていた。即ち先に実行した初期制御の終了時には、送風機16が吐出する風量と、バイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33の開度が均衡し、試験室2内の風速が設定風速となっていた。
移行期制御では、風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、バイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33の開度を変化させる。
そのため、図3のタイムチャートの様に、循環開度調節手段30,33は送風機16の送風量低下を補う様に開度が次第に開き、バイパス開度調節手段31は逆に次第に開度が閉じてゆく。
例えば安定期制御で運転されている状態のときに、バイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33の開度が想定される変動幅を超えて変動した場合には、安定期制御から移行期制御に切り替えられる。そしてバイパス開度調節手段31及び循環開度調節手段30,33の開度が目標の範囲に収斂して落ちついたならば、安定期制御に戻される。
また安定期制御で運転されている状態のときに、試験室2内の風速が想定の範囲を超えて変動した場合には、安定期制御から初期制御にに切り替えられる。そして所定の条件を満足する状態となれば移行期制御に切り替えられ、さらにその後に安定期制御に移行する。
また送風機16に由来する空気温度の上昇が少ないので、冷却装置12の負荷も小さく、消費電力が少ない。
また冷却装置12の駆動機会が減少し、空気が過度に除湿されたり、霜付きによる空調部3内の空気流路の狭窄化が防がれる。
またバイパス開度調節手段31を残し、循環開度調節手段30,33を省略してもよい。
なお以下に示す変形例においては、先の実施形態と同一の部材に同一の番号を付し、重複した説明を省略する。
環境試験装置50,51の初期制御では、送風機16が起動されるが、送風機16の回転数は、一定の回転数に固定される。
即ち送風機16が起動され、目標回転数に向かって送風機16の回転数が上昇し、ややオーバーシュートした後、送風機16の回転数は目標回転数に収斂し、以後送風機16は目標回転数で回転する。
試験室2内の風速は、当初ゼロであるが、送風機16の回転数の上昇に伴って試験室2内に風が生じる。試験室2内の風速は、図6のタイムチャートの様に、オーバーシュートとアンダーシュートを繰り返した後、設定風速に収斂する。
送風機16の回転数が目標回転数と一致して安定し、風速センサー8の検出値が設定風速に一致して安定し、さらに循環開度調節手段30,33の開度が安定すると、初期制御を終了し、制御方法が移行期制御に変更される。
そして風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、循環開度調節手段30,33の開度を変化させる。
先に実行した初期制御では、送風機16が一定の回転数で回転されていた。そしてこの状態で、循環開度調節手段30,33が所定の開度で開かれ、試験室2内の風速が設定風速となる様に均衡が取れていた。即ち先に実行した初期制御の終了時には、送風機16が吐出する風量と、循環開度調節手段30,33の開度が均衡し、試験室2内の風速が設定風速となっていた。
移行期制御では、風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、循環開度調節手段30,33の開度を変化させる。
そのため、図6のタイムチャートの様に、循環開度調節手段30,33は送風機16の送風量低下を補う様に開度が次第に開いてゆく。
環境試験装置52の、初期制御、移行期制御及び安定期制御を実施している時の試験室2内の風速変化、送風機16の回転数変化及びバイパス開度調節手段31の開度変化は図8のタイムチャートの通りである。
環境試験装置52の初期制御では、送風機16が起動されるが、送風機16の回転数は、一定の回転数に固定される。
即ち送風機16が起動され、目標回転数に向かって送風機16の回転数が上昇し、ややオーバーシュートした後、送風機16の回転数は目標回転数に収斂し、以後送風機16は目標回転数で回転する。
試験室2内の風速は、当初ゼロであるが、送風機16の回転数の上昇に伴って試験室2内に風が生じる。試験室2内の風速は、図8のタイムチャートの様に、オーバーシュートとアンダーシュートを繰り返した後、設定風速に収斂する。
送風機16の回転数が目標回転数と一致して安定し、風速センサー8の検出値が設定風速に一致して安定し、さらにバイパス開度調節手段31の開度が安定すると、初期制御を終了し、制御方法が移行期制御に変更される。
そして風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、バイパス開度調節手段31の開度を変化させる。
先に実行した初期制御では、送風機16が一定の回転数で回転されていた。そしてこの状態で、バイパス開度調節手段31が所定の開度で開かれ、試験室2内の風速が設定風速となる様に均衡が取れていた。即ち先に実行した初期制御の終了時には、送風機16が吐出する風量と、バイパス開度調節手段31の開度が均衡し、試験室2内の風速が設定風速となっていた。
移行期制御では、風速センサー8の検出値が設定風速に一致する様に、バイパス開度調節手段31の開度を変化させる。
そのため、図8のタイムチャートの様に、バイパス開度調節手段31は送風機16の送風量低下に伴って開度が閉じられてゆく。
また風速センサー8や風量を検知するセンサーの位置は、試験室2内に限定されるものではなく、往き側送風路22や戻り側送風路25に設けてもよい。より具体的には、往き側送風路22又は戻り側送風路25であって循環流路5がバイパス流路と接続される位置よりも試験室2側に設けられていてもよい。望ましくは、試験室2と循環開度調節手段30,33の間に風速センサー8や風量を検知するセンサーが設けられた構成である。
2 試験室
3 空調部(空調装置)
5 循環流路
8 風速センサー(送風情報検知手段)
12 冷却装置
13 加湿装置
15 加熱ヒータ
16 送風機
18 空調機器
22 往き側送風路(送風側流路)
25 戻り側送風路(戻り側流路)
26 バイパス流路
30 往き側循環開度調節手段
31 バイパス開度調節手段
33 戻り側循環開度調節手段
Claims (9)
- 被試験物を設置する試験室と、試験室の送風環境に関する情報を検知する送風情報検知手段と、空調部と、試験室と空調部との間を環状に繋いで空調部と試験室の間で空気を循環させる循環流路と、試験室を迂回するバイパス流路と、バイパス流路の開度を増減するバイパス開度調節手段及び/又は循環流路がバイパス流路と接続される位置から試験室側にあって循環流路の開度を増減する循環開度調節手段を有し、
前記空調部は回転数を増減可能な送風機を有し、空気を試験室に送風し、送風機の回転数と、バイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御して試験室内を所望の送風環境に調整する環境試験装置において、
運転初期においては送風機の回転数を一定の範囲に制御し、送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境となる様にバイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御する初期制御を行い、
試験室内が所望の送風環境に達した後に、送風機の回転数を減少させてゆくと共に送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境を維持する様にバイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御する移行期制御を実行し、
その後、送風機の回転数の減少を停止する安定期制御に移行することを特徴とする環境試験装置。 - 被試験物を設置する試験室と、試験室の送風環境に関する情報を検知する送風情報検知手段と、空調部と、試験室と空調部との間を環状に繋いで空調部と試験室の間で空気を循環させる循環流路と、試験室を迂回するバイパス流路と、バイパス流路の開度を増減するバイパス開度調節手段と、循環流路がバイパス流路と接続される位置から試験室側にあって循環流路の開度を増減する循環開度調節手段を有し、
前記空調部は温度及び/又は湿度を調整する空調機器と回転数を増減可能な送風機を有し、温度及び/又は湿度が調整された空気を試験室に送風し、送風機の回転数と、バイパス開度調節手段と循環開度調節手段を制御して試験室内を所望の送風環境に調整する環境試験装置において、
運転初期においては送風機の回転数を一定の範囲に制御し、送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境となる様にバイパス開度調節手段と循環開度調節手段を制御する初期制御を行い、
試験室内が所望の送風環境に達した後に、送風機の回転数を減少させてゆくと共に送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境を維持する様にバイパス開度調節手段と循環開度調節手段を制御する移行期制御を実行し、
その後、送風機の回転数の減少を停止する安定期制御に移行することを特徴とする環境試験装置。 - 移行期制御では、バイパス開度調節手段によってバイパス流路の開度がしだいに絞られてゆくと共に、循環開度調節手段によって循環流路の開度がしだいに開かれてゆくことを特徴とする請求項2に記載の環境試験装置。
- バイパス開度調節手段を絞ってバイパス流路の開度が一定以下となったこと及び/又は循環開度調節手段を開いて循環流路の開度が一定以上となったことを条件として安定期制御に移行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境試験装置。
- 循環流路は空調部から試験室に送風する送風側流路と、試験室から空調部に空気を戻す戻り側流路を有し、循環開度調節手段は、送風側流路と戻り側流路の双方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置。
- 送風情報検知手段は試験室内の風速を検知するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の環境試験装置。
- 初期制御においては、送風機が一定の初期回転数に一致する様に制御され、当該初期回転数は、実際に必要な回転数よりも高いものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境試験装置。
- 三方開度調節手段を有し、当該三方開度調節手段がバイパス開度調節手段と循環開度調節手段を兼ねることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の環境試験装置。
- 試験室に対して空気を送風する空調装置であって、
空調部と、試験室の送風環境に関する情報を検知する送風情報検知手段と、空調部と試験室との間を環状に繋いで空調部と試験室の間で空気を循環させる循環流路と、試験室を迂回するバイパス流路と、バイパス流路の開度を増減するバイパス開度調節手段及び/又は循環流路がバイパス流路と接続される位置から試験室側にあって循環流路の開度を増減する循環開度調節手段を有し、
前記空調部は回転数を増減可能な送風機を有し、空気を試験室に送風し、送風機の回転数と、バイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御して試験室内を所望の送風環境に調整する空調装置において、
運転初期においては送風機の回転数を一定の範囲に制御し、送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境となる様にバイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御する初期制御を行い、
試験室内が所望の送風環境に達した後に、送風機の回転数を減少させてゆくと共に送風情報検知手段に基づいて試験室内が所望の送風環境を維持する様にバイパス開度調節手段及び/又は循環開度調節手段を制御する移行期制御を実行し、
その後、送風機の回転数の減少を停止する安定期制御に移行することを特徴とする空調装置。
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