JPH06217085A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH06217085A
JPH06217085A JP5005002A JP500293A JPH06217085A JP H06217085 A JPH06217085 A JP H06217085A JP 5005002 A JP5005002 A JP 5005002A JP 500293 A JP500293 A JP 500293A JP H06217085 A JPH06217085 A JP H06217085A
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lens
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image
reflected light
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Toshiyuki Kobayashi
俊之 小林
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像力を低下させることなく、CCDライン
センサから出力されるビデオ出力を平担化する。 【構成】 白基準補正板5においては、スリット15aが
主走査方向M端部から中央位置に向って連続的にスリッ
ト幅が狭くなるように形成され、レンズの光軸位置に対
応する中央位置においてスリット幅dが最小値となる。
さらに前記スリット幅dによって規定される光学系にお
ける副走査方向Sの分解能が副走査方向Sにおける読取
画素間のピッチと略等しくなるように、スリット15aの
スリット幅dが設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置において適用され、原稿からの反射光をCCD(電荷
結合素子)ラインセンサによって読み取って画像信号に
変換する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の画像読取装置を示す概略構
成図である。
【0003】1は原稿Pを搬送するローラ対、2は原稿
Pをガイドし、かつ装置内部への異物の侵入を防止する
透明板、3は透明板2上で搬送される原稿Pを照明する
光源、4は原稿Pからの反射光を反射するミラー、5は
光量の不均一を補正する白基準補正板、6は結像した反
射光を読み取って電気信号に変換するCCDラインセン
サ、7は反射光を結像させるレンズである。
【0004】上記したような公知の画像読取装置は、例
えばファクシミリ装置において用いられ、このときの画
像読取装置の解像度は、例えば主走査方向において8画
素/mm、副走査方向において3.85画素/mm,7.7画素/m
m又は15.4画素/mm程度であり、例えば複写機において
用いられる画像読取装置と比較して相対的に低解像度で
ある。このような画像読取装置においては、原稿Pの画
像を正確に読み取ることが困難であり、出力画像におい
て細線部に画像欠陥である“線切れ”が発生することが
ある。
【0005】従来の画像読取装置では、原画像を正確に
読み取って“線切れ”の発生を防止するため、反射光の
光路に白基準補正板5が配置されている。白基準補正板
5は、図9の説明図に示すように主走査方向Mにおいて
長いスリット5aが形成され、このスリット5aは、端部
から中央位置に向って副走査方向における開口幅である
スリット幅が徐々に狭くなるように形成され、中央位置
において最小のスリット幅dとなっている。
【0006】レンズ7を通過した反射光は、結像面にお
いてコサイン4乗則に対応して光軸位置における照度が
ピークとなるように不均一に分布する。そこで、画像読
取装置においては、スリット5aによって反射光の一部
をカットすることにより、CCDラインセンサ6で結像
する反射光の主走査方向Mにおける照度分布の不均一が
補正されるように構成されている。このことにより、C
CDラインセンサ6の読取精度が向上するので、“線切
れ”の発生を抑制できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリッ
ト5aによって幾何光学的に照度分布を補正するため、
スリット幅dを所定値より狭くした場合、波動光学的な
要因により分解能が低下するという問題が生じる。つま
り、主走査方向Mに比べ副走査方向Sからの反射光が減
少するため、有効開口数NAが減少し、有効開口数NA
の逆数によって規定される有効Fナンバーが増加する。
【0008】図11は説明図に示すように、原稿Pの画像
面からレンズ7までの光路長をL、
【0009】
【外1】
【0010】とし、さらに図10に示すようにホルダ7a
によって保持されたレンズ7の瞳径をDとする。このと
き、主走査方向Mの有効開口数NAmは、図12の説明図
に示すように瞳径Dによって規定されたNAm=sinθ1
となり、また副走査方向の有効開口数NAsは、図13の
説明図に示すようにスリット幅dによって規定されてN
s=sinθ2となる。また、反射光の波長をλ、有効F
ナンバーをFとすると、レイリーの分解能の法則によ
り、光学系における分解能ε(mm)は(数1)の式によって
表わされる。
【0011】
【数1】ε = 1.22 × λ × F スリット5aの長さと比較してスリット幅dが非常に狭
いとき、主走査方向Mの分解能εmに対して副走査方向
Sの分解能εsは大きいものとなり、画像読取装置にお
いては、主走査方向Mに形成された水平線に対する解像
力が悪化してしまう。このことにより、反射光の照度分
布の不均一が完全に補正されるようにスリット幅dを狭
く設定することは困難である。
【0012】図14及び図15は画像における線幅とCCD
ラインセンサから出力されるビデオ出力との関係を示す
特性図である。
【0013】CCDラインセンサ6は、図16に示すよう
に反射光結像面において主走査方向Mに複数の受光パタ
ーン6aが形成されており、各受光パターン6aにおける
露光量を白出力であるビデオ出力に変換する。
【0014】図14においては、主走査方向Mにおける中
心部付近の受光パターン6aから出力されたビデオ出力
と、走査位置における画像の線幅との関係を示してお
り、Vmは画像における線が主走査方向Mに形成された
水平線である場合を示し、Vsは画像における線が副走
査方向Sに形成された垂直線である場合を示している。
ここで、白基準補正板5のスリット5aによる補正が不
十分であるため、同一の線幅でも水平線のビデオ出力V
mが垂直線のビデオ出力Vsより高出力となっている。ま
た図15においては、主走査方向Mにおける端部付近の受
光パターン6aから出力されたビデオ出力と、走査位置
における線幅との関係を示している。端部付近の受光パ
ターン6aでは、線の方向と関係なく線幅に対応する一
定のビデオ出力Vm,Vsが得られている。この結果、中
心部付近の受光パターン6aによって走査された水平線
が細線である場合、出力画像において対応する線で“線
切れ”が発生しやすくなる。
【0015】本発明の目的は、解像力を低下させること
なく、CCDラインセンサから出力されるビデオ出力が
平担化される画像読取装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、原稿画像面からの反射光が
入射して前記反射光の照度分布を補正するスリットが主
走査方向に形成された白基準補正板と、この白基準補正
板で補正された反射光を結像するレンズと、このレンズ
によって結像された反射光を読み取る複数の受光パター
ンが主走査方向に配置されたCCD(電荷結合素子)ライ
ンセンサとを備えた画像読取装置において、前記スリッ
トを端部から中央位置に向って連続的にスリット幅が狭
くなるように形成し、かつ前記中央位置の前記スリット
幅に基づいて算出される有効開口数によって規定される
光学系における副走査方向の分解能が、前記受光パター
ンによって読み取られる画素間のピッチと略等しくなる
ように、中央位置のスリット幅を設定したことを特徴と
する。
【0017】また第2の手段は、原稿画像面からの反射
光を結像するレンズと、このレンズによって結像された
前記反射光を読み取る複数の受光パターンが主走査方向
に配置されたCCDラインセンサとを備えた画像読取装
置において、前記レンズの光軸付近で主走査方向端部側
の前記受光パターンより光軸側の受光パターンにおける
副走査方向の受光幅が段階的に狭くなるように形成した
ことを特徴とする。
【0018】また第3の手段は、原稿画像面からの反射
光を結像するレンズと、このレンズによって結像された
前記反射光を読み取って露光量に対応する電荷を出力す
る複数の受光素子が主走査方向に配置され、かつ前記受
光素子が出力した電荷をシフトレジスタで蓄積するCC
Dラインセンサと、前記シフトレジスタによる1画素当
りの電荷の蓄積時間を設定する同期手段とを備えた画像
読取装置において、前記同期手段が前記レンズの光軸付
近に配置された受光素子に対する前記蓄積時間を前記光
軸付近以外の受光素子に対する蓄積時間より短く設定す
ることを特徴とする。
【0019】また第4の手段は、原稿画像面からの反射
光を結像するレンズと、このレンズによって結像された
前記反射光を読み取って露光量に対応する強度の電気信
号を出力する複数の受光素子が主走査方向に配置され、
かつ前記電気信号を前記受光素子に接続されたシフトレ
ジスタで画像信号に変換するCCDラインセンサとを備
えた画像読取装置において、前記レンズの光軸付近に配
置された受光素子と、この受光素子に接続されたシフト
レジスタとの間に接地状態の抵抗素子を並列に接続した
ことを特徴とする。
【0020】また第5の手段は、原稿画像面からの反射
光を結像するレンズと、このレンズによって結像された
前記反射光を読み取って露光量に対応する強度の画像信
号を出力する複数の光電変換素子が主走査方向に配置さ
れたCCDラインセンサとを備えた画像読取装置におい
て、前記レンズの光軸付近に配置された前記光電変換素
子が原稿画像面で主走査方向に形成された水平線を走査
したことを判断して、前記光軸付近の受光パターンから
水平線を走査したことにより出力される前記画像信号の
強度を低下させるように補正する補正手段を備えたこと
を特徴とする。
【0021】
【作用】上記の第1の手段によれば、副走査方向の分解
能を画素間のピッチと略等しくなるようにスリット幅が
設定された白基準補正板によって、CCDラインセンサ
の解像力を低下させることなく、主走査方向における反
射光の照度分布の不均一を補正するように反射光の一部
がカットされる。
【0022】また第2の手段によれば、レンズの光軸付
近において端部側に配置された受光パターンより光軸側
に配置された受光パターンの受光幅が段階的に狭くなる
CCDラインセンサによって、主走査方向における反射
光の照度分布の不均一に対応して受光パターンにおける
反射光の露光領域が設定されるので、受光パターンにお
ける露光量が平担化される。
【0023】また第3の手段によれば、レンズの光軸付
近の受光素子に対するシフトレジスタの電荷の蓄積時間
を短縮する同期手段によって、光軸付近と光軸付近以外
とにおいて、反射光の照度分布が不均一であっても、照
度分布の不均一に対応して1画素当りの電荷の蓄積時間
が設定されるので、シフトレジスタにおける電荷の蓄積
量が平担化される。
【0024】また第4の手段によれば、レンズの光軸付
近における受光素子とシフトレジスタとの間に接続され
た抵抗素子によって、光軸付近と光軸付近以外とにおい
て反射光の照度分布が不均一であっても、照度分布の不
均一に対応して受光素子から出力される電気信号の一部
が抵抗素子に分流するので、シフトレジスタに入力する
電気信号が平担化される。
【0025】また第5の手段によれば、レンズの光軸付
近における光電変換素子が水平線を走査したことにより
出力する画像信号の強度を低下させる補正手段によっ
て、光軸付近の光電変換素子が水平線を走査して出力さ
れる画像信号が選択的に補正される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図1乃至図6において図7乃至図16に基づい
て説明した部材に対応する部材については、同一符号を
付して説明を省略する。
【0027】図1は本発明の画像読取装置の第1実施例
における白基準補正板のスリットの説明図である。
【0028】主走査方向Mの有効開口数NAm及び副走
査方向Sの有効開口数NAsは、図12及び図13に基づい
て説明したように(数2)の式によって算出される。
【0029】
【数2】
【0030】
【数3】
【0031】ここで、主走査方向Mの有効FナンバーF
m及び副走査方向Sの有効FナンバーFsは、それぞれ有
効開口数NAm,NAsに基づいて算出される。
【0032】
【数4】
【0033】
【数5】
【0034】第1実施例の白基準補正板5においては、
スリット15aのスリット幅dがCCDラインセンサ6の
解像力を低下させず、かつ反射光に対して最大の補正能
力を発揮するような幅に設定されている。このために
は、CCDラインセンサ6によって読み取られる副走査
方向Sの画素ピッチをpとした場合、(数1)の式によっ
て算出される分解能εを画素ピッチp以下とし、かつ可
能なかぎりスリット幅dを狭く設定すればよく、この条
件式を(数6)に示す。
【0035】
【数6】
【0036】(数6)を変形して、(数7)が得られる。
【0037】
【数7】
【0038】スリット幅dを(数7)によって得られる最
小値とすることにより、CCDラインセンサ6の解像力
を低下させることなく、CCDラインセンサ6の主走査
方向Mにおける照度分布の不均一を最大限補正すること
ができるので、ビデオ出力を平担化できる。このことに
より、水平線に対する読取精度が向上して、“線切れ”
の発生を抑制できる。
【0039】
【外2】
【0040】図2は本発明の第2実施例におけるCCD
ラインセンサの受光パターンの説明図である。
【0041】受光パターン16aは、CCDラインセンサ
6の結像面の主走査方向Mにおいて複数形成されてお
り、中央部付近に配置された受光パターン16aは、端部
付近の受光パターン16aより副走査方向Sの開口幅が狭
くなって開口面積が減少している。さらに、この中央部
付近の受光パターン16aは、端部側に配置されたものか
ら中央の光軸位置に配置されたものに向って段階的に副
走査方向Sの開口幅が狭くなるように形成され、光軸位
置の受光パターン16aで開口面積が最小となっている。
【0042】レンズ7を通過した反射光は、前述したよ
うに光軸位置において照度がピークとなるように分布す
る。第2実施例のCCDラインセンサ6においては、反
射光の照度分布に対応させて各受光パターン16aにおけ
る露光量が平担化するように受光パターン16aの開口面
積が設定されている。このことにより、白基準補正板5
によって中央部付近の照度分布を完全に補正できない場
合でも、受光パターン16aの露光量が平担化されて、解
像力を低下させることなく、水平線に対するCCDライ
ンセンサ6の読取精度を向上できる。
【0043】図3は本発明の第3実施例におけるCCD
ラインセンサの構成図である。
【0044】CCDラインセンサ6は、主走査方向Mに
おいて複数の受光素子6bが配置され、各受光素子6bに
は、反射光に対する露光領域となる受光パターン6aが
形成されている。受光素子6bは、それぞれ同期スイッ
チ6cを介してシフトレジスタ6dに接続されており、シ
フトレジスタ6dは、同期信号出力回路21から出力され
る接点信号がHレベルになることによりオンし、Lレベ
ルになることによりオフする。同期スイッチ6cがオン
することにより、受光素子6bは、受光パターン6aの露
光量に対応する電荷をシフトレジスタ6dに移送し、同
期スイッチ6cがオフすることにより、シフトレジスタ
6dは、蓄積した電荷をビデオ出力として出力する。
【0045】同期信号出力回路21は、図4のタイミング
チャートに示すように一定周期でHレベルとなる接点信
号Aを出力する。この接点信号Aは、CCDラインセン
サ6において端部付近の同期スイッチ6cに対してダイ
レクトに出力され、中央部付近の同期スイッチ6cに対
して遅延回路22を介して出力される。遅延回路22は、接
点信号Aに対してHレベルになるタイミングを遅延時間
rだけ遅らせて、Hレベルが短縮された接点信号Bを
同期スイッチ6cに対して出力する。このことにより、
中央部付近の受光素子6bに対するシフトレジスタ6dに
よる1画素当りの電荷の蓄積時間は、端部付近のものよ
り短縮される。
【0046】中央部付近のシフトレジスタ6dの蓄積時
間を遅延回路22によって短縮することにより、反射光の
照度分布の不均一によって中央部付近の受光パターン6
aの露光量が増加した場合でも、CCDラインセンサ6
の解像力を低下させることなく、シフトレジスタ6dか
ら出力されるビデオ出力を平担化できるため、水平線に
対するCCDラインセンサ6の読取精度を向上できる。
【0047】また、遅延回路22において遅延時間tr
可変に設定可能に構成して、端部側よりレンズ7の光軸
側の遅延時間trを長く設定することにより、CCDラ
インセンサ6の読取精度をさらに向上できる。
【0048】図5は本発明の第4実施例におけるCCD
ラインセンサの構成図であり、図3に基づいて説明した
部材に対応する部材については、同一符号を付して説明
を省略する。
【0049】中央部付近の同期スイッチ6c及びシフト
レジスタ6dの間には、接地状態の抵抗素子31が並列に
接続されている。抵抗素子31の抵抗値は、端部側より光
軸側のものが低くなるように設定されている。
【0050】同期信号出力回路21からの接点信号によっ
て同期スイッチ6cがオンすることにより、受光パター
ン6aにおける露光量に対応する電荷が受光素子6bから
シフトレジスタ6dに対して出力される。このとき、中
央部付近の同期スイッチ6cとシフトレジスタ6dとの間
には、抵抗素子31が並列に接続されているので、電荷の
一部が抵抗素子31に分流する。また、分流する電荷は、
端部側より光軸側において多くなる。
【0051】中央部付近の受光素子6bから出力される
電荷の一部を抵抗素子31に分流させることにより、反射
光の照度分布の不均一によって中央部付近の受光パター
ン6aの露光量が端部付近の受光パターン6aより多くな
り、かつ中央部付近の端部側と光軸側との受光パターン
6aにおける露光量が不均一であっても、CCDライン
センサ6の解像力を低下させることなく、シフトレジス
タ6dにおける蓄積電荷量を平担化できるため、水平線
に対するCCDラインセンサの読取精度を向上できる。
【0052】図6は本発明の第5実施例における要部を
示す構成図であり、図3に基づいて説明した部材に対応
する部材については、同一符号を付して説明を省略す
る。また図7は第5実施例の補正回路におけるビデオ出
力に対する処理を示すフローチャートである。
【0053】端部付近のシフトレジスタ6dは、ファク
シミリ装置等のデータ処理部51に接続されて、データ処
理部51に対してビデオ出力を出力し、また中央部付近の
シフトレジスタ6dは、出力補正回路41における一方の
入力端子である補正出力端子41aに接続されて、出力補
正回路41に対してビデオ出力を出力する。また補正回路
41の他方の入力端子である基準出力端子41bには、図示
を省略した制御部からの基準出力αが入力する。
【0054】出力補正回路41は、シフトレジスタ6dか
ら任意の走査タイミングnで出力されたビデオ出力V
(n)に対する補正処理を実行する。図7に示すように出
力補正回路41は、走査タイミングnより1副走査線前の
走査タイミングn−1で出力されたビデオ出力V(n-1)
が基準出力αより大きいかを判断し(S1)、ステップS
1においてYESの場合にビデオ出力V(n)が基準出力α以
下であるかを判断し(S2)、ステップS2においてYES
の場合に走査タイミングnより1副走査線後の走査タイ
ミングn+1で出力されたビデオ出力V(n+1)が基準出
力αより大きいかを判断する(S3)。ステップS3にお
いてYESの場合に受光素子6bが走査タイミングnで水平
線を走査したと判断して、ビデオ出力V(n)に補正係数
γに掛けることにより補正し(S4)、またS1〜S3の
いずれかのステップにおいて、NOであった場合にはビテ
オ出力V(n)を補正しない。ここで、補正係数γは、0
<γ<1の範囲で反射光の不均一に対応させて各出力補
正回路41において設定された定数である。出力補正回路
41は、走査タイミングnのビデオ出力V(n)をデータ処
理部51に出力した後、ビデオ出力V(n+1)に対する補正
処理を実行するため、nに1を加算した値をnとし(S
5)、さらにその走査タイミングnで画像に対する読み
取りが完了であるかを判断し(S6)、読取完了の場合に
補正処理を終了し、また読取完了でない場合にステップ
S1にリターンして、ビデオ出力V(n)に対する補正処
理を継続する。
【0055】中央部付近のシフトレジスタ6dに接続さ
れた出力補正回路41によって、連続した走査タイミング
n−1,n,n+1におけるビデオ出力V(n-1)
(n),V(n+1)を基準出力αと比較することにより、走
査タイミングnで受光素子6bが水平線を走査したこと
を判断し、水平線を走査した場合にビデオ出力V(n)
減少させるように補正することにより、水平線の読み取
りを正確に判断でき、水平線の読み取り時のビデオ出力
だけを反射光を照度分布の不均一に対応させて補正でき
るので、原画像に対応したビデオ出力をデータ処理部51
に出力することができる。
【0056】
【発明の効果】以下説明したように、本発明の第1の手
段によれば、CCDラインセンサの解像力を低下させる
ことなく、主走査方向の照度分布の不均一を補正するよ
うに反射光の一部がカットされることにより、受光パタ
ーンにおける露光量が平担化するので、水平線に対する
読取精度を向上できる。
【0057】また第2の手段によれば、主走査方向にお
ける反射光の照度分布の不均一に対応して受光パターン
における反射光の露光領域が設定されて、受光パターン
における露光量が平担化されることにより、水平線に対
する読取精度を向上できる。
【0058】また第3の手段によれば、光軸付近と光軸
付近以外において反射光の照度分布が不均一であって
も、照度分布の不均一に対応して1画素当りの電荷の蓄
積時間が設定されて、シフトレジスタにおける1画素当
りの電荷の蓄積量が平担化されることにより、水平線に
対する読取精度を向上できる。
【0059】また第4の手段によれば、光軸付近と光軸
付近以外とにおいて反射光の照度分布の不均一に対応し
て受光素子から出力される電気信号の一部が分流して、
シフトレジスタに入力する電気信号が平担化されること
により、水平線に対する読取精度を向上できる。
【0060】また第5の手段によれば、光軸付近と光軸
付近以外とにおいて反射光の照度分布が不均一であって
も、照度分布の不均一に対応して水平線を走査して出力
される画像信号が選択的に補正されることにより、原画
像に対応する画像信号を例えば画像形成装置に出力でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1実施例における白
基準補正板のスリットの説明図である。
【図2】本発明の第2実施例におけるCCDラインセン
サの受光パターンの説明図である。
【図3】本発明の第3実施例におけるCCDラインセン
サの構成図である。
【図4】第3実施例の同期スイッチに対する接点信号の
タイミングチャートである。
【図5】本発明の第4実施例におけるCCDラインセン
サの構成図である。
【図6】本発明の第5実施例における要部を示す構成図
である。
【図7】第5実施例の補正回路におけるビデオ出力に対
する処理を示すフローチャートである。
【図8】従来の画像読取装置を示す概略構成図である。
【図9】従来の画像読取装置における白基準補正板のス
リットの説明図である。
【図10】従来の画像読取装置におけるレンズの瞳径の
説明図である。
【図11】画像読取装置における光路長の説明図であ
る。
【図12】主走査方向における有効開口数の説明図であ
る。
【図13】副走査方向における有効開口数の説明図であ
る。
【図14】画像における線幅とCCDラインセンサから
出力されるビデオ出力との関係を示す特性図である。
【図15】画像における線幅とCCDラインセンサから
出力されるビデオ出力との関係を示す特性図である。
【図16】画像読取装置におけるCCDラインセンサの
受光パターンの説明図である。
【符号の説明】
5…白基準補正板、 5a,15a…スリット、 6…CC
Dラインセンサ、 6a…受光パターン、 6b…受光素
子、 6c…同期スイッチ、 6d…シフトレジスタ、
7…レンズ、 21…同期信号出力回路、 22…遅延回
路、 31…抵抗素子、 41…出力補正回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像面からの反射光が入射して前記
    反射光の照度分布を補正するスリットが主走査方向に形
    成された白基準補正板と、この白基準補正板で補正され
    た反射光を結像するレンズと、このレンズによって結像
    された反射光を読み取る複数の受光パターンが主走査方
    向に配置されたCCD(電荷結合素子)ラインセンサとを
    備えた画像読取装置において、前記スリットを端部から
    中央位置に向って連続的にスリット幅が狭くなるように
    形成し、かつ前記中央位置の前記スリット幅に基づいて
    算出される有効開口数によって規定される光学系におけ
    る副走査方向の分解能が、前記受光パターンによって読
    み取られる画素間のピッチと略等しくなるように、中央
    位置のスリット幅を設定したことを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像面からの反射光を結像するレン
    ズと、このレンズによって結像された前記反射光を読み
    取る複数の受光パターンが主走査方向に配置されたCC
    Dラインセンサとを備えた画像読取装置において、前記
    レンズの光軸付近で主走査方向端部側の前記受光パター
    ンより光軸側の受光パターンにおける副走査方向の受光
    幅が段階的に狭くなるように形成したことを特徴とする
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像面からの反射光を結像するレン
    ズと、このレンズによって結像された前記反射光を読み
    取って露光量に対応する電荷を出力する複数の受光素子
    が主走査方向に配置され、かつ前記受光素子が出力した
    電荷をシフトレジスタで蓄積するCCDラインセンサ
    と、前記シフトレジスタによる1画素当りの電荷の蓄積
    時間を設定する同期手段とを備えた画像読取装置におい
    て、前記同期手段が前記レンズの光軸付近に配置された
    受光素子に対する前記蓄積時間を前記光軸付近以外の受
    光素子に対する蓄積時間より短く設定することを特徴と
    する画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像面からの反射光を結像するレン
    ズと、このレンズによって結像された前記反射光を読み
    取って露光量に対応する強度の電気信号を出力する複数
    の受光素子が主走査方向に配置され、かつ前記電気信号
    を前記受光素子に接続されたシフトレジスタで画像信号
    に変換するCCDラインセンサとを備えた画像読取装置
    において、前記レンズの光軸付近に配置された受光素子
    と、この受光素子に接続されたシフトレジスタとの間に
    接地状態の抵抗素子を並列に接続したことを特徴とする
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿画像面からの反射光を結像するレン
    ズと、このレンズによって結像された前記反射光を読み
    取って露光量に対応する強度の画像信号を出力する複数
    の光電変換素子が主走査方向に配置されたCCDライン
    センサとを備えた画像読取装置において、前記レンズの
    光軸付近に配置された前記光電変換素子が原稿画像面で
    主走査方向に形成された水平線を走査したことを判断し
    て、前記光軸付近の受光パターンから水平線を走査した
    ことにより出力される前記画像信号の強度を低下させる
    ように補正する補正手段を備えたことを特徴とする画像
    読取装置。
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