JPH0621533U - 電気加熱調理器 - Google Patents

電気加熱調理器

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JPH0621533U
JPH0621533U JP1230892U JP1230892U JPH0621533U JP H0621533 U JPH0621533 U JP H0621533U JP 1230892 U JP1230892 U JP 1230892U JP 1230892 U JP1230892 U JP 1230892U JP H0621533 U JPH0621533 U JP H0621533U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面ヒータを採用し、特別な部材等が要らない
簡単で安価の構造にて加熱効率がよくしかも面ヒータま
わりの熱容量が擬制的に増大して安定した温度での調理
を可能で寿命の長い加熱調理器を提供する。 【構成】 本体ケース7の調理盤1を着脱自在に受け入
れる受入部8に沿って固設された遮熱板3の上に平面的
に形成された面ヒータ2を設け、この面ヒータ2に皿型
ないしは容器型をした調理盤1を着脱自在に載置してこ
れを加熱するようにし、面ヒータ2を下向き開口部95
bより収容して天井壁にて調理盤1との接触面95aを
形成するヒータケース95を設けるとともに、このヒー
タケース95と遮熱板3との間に面ヒータ2を包囲し面
ヒータ2の下まわりに広がる加熱閉空間151を形成し
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気加熱調理器に関し、殊に、本体ケースの底部に設けた熱源部の 上に容器型や皿型等の所定の形状をした調理盤を着脱自在に載置してこれを加熱 するようにした電気加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気加熱調理器は、ヒータそのものやこれを内蔵した熱盤等の熱源に よって、調理盤をこの調理盤の底部から加熱し、調理盤上でこれの形状に応じ焼 物調理や炒め物調理、あるいは煮物調理等が行えるようになっている。
【0003】 特に焼物調理や炒め物調理に際しては、脂分や調理汁、材料等が飛び散りやす く、まわりを汚すことが多い。
【0004】 ところで熱源や調理盤は発熱や加熱により高温となるので、直に置いたり人が 触れると危険である。そこで熱源や調理盤は樹脂や金属板からなる本体ケースに よって調理面を除くまわりを囲っている。
【0005】 しかし本体ケースが樹脂製である場合、熱源や調理盤に直に接すると早期劣化 や焼損の原因になるし、金属板製である場合は、熱伝導により自身も加熱され、 これが他と直に接すると前記熱源や調理盤と同様に問題となる。
【0006】 これを解消するのに本体ケースは、熱源や調理盤との間に熱的な安全スペース が設けられている。したがって前記飛び散り易い脂分や調理汁、材料等が、前記 隙間にも侵入し、この部分も汚してしまう。
【0007】 そしてこの汚れは脂分を含んでいることにより取り除きにくい性質のものであ り、表面に露出している調理盤自体の清掃が容易でないのに、前記隙間部分の清 掃はなおさら困難である。
【0008】 これに対処するのに従来では、調理盤を単独で取り外せるようにすることが行 われている。これにより調理盤は電源を始めとする電気機器から独立したものと なり、丸洗いも可能で、清潔にしやすい。また本体ケースと調理盤との間の隙間 が開放されて清掃し易くなる。
【0009】 ところで調理盤を熱源から分離可能にするのに、シーズヒータを裸のままで配 置し、これに調理盤を接触させているものが提供されている。しかしこれでは熱 伝導のための充分な接触を図りにくい。そこでアルミニウム等の熱伝導性のよい 材料よりなる熱盤にシーズヒータを埋設した熱源を用い、熱盤と調理盤との広い 面での接触を図ることによって加熱効率を高めることが行われ、広く採用されて いる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、熱盤の使用は製品の重量化や高価格化の原因になっている。また近時 では、加熱調理器の性能アップの1つとして調理温度の高温化が図られているが 、熱盤の熱容量が大きいので容易に放熱せず、熱が調理盤に消費されにくいので 加熱効率はそれほど上がらない。
【0011】 また高温設定によって過熱を招きやすい上、過熱状態が容易に解消されずシー ズヒータが断線しやすいと言う問題がある。アルミニウム製の熱盤では場合によ って溶融してしまうこともある。
【0012】 また過熱にまで至らない場合でも、高温設定状態の後直ぐには降温しないので 、ヒータに無駄な熱疲労を与えることになりヒータ寿命を縮める。
【0013】 これを解消するのに、知られた面ヒータを用いることが考えられる。面ヒータ は平面的に形成されて広い発熱面を持つものであるから、調理盤と充分な面積で 接触できるし、自身は薄くこれを覆うケースを含めても熱容量の小さいものであ るので、熱盤の場合のような断線や寿命の低下を回避することはできる。
【0014】 しかし、本考案者が実験した結果、面ヒータを用いると、環境温度や調理物の 温度の影響を受けやすく、設定された調理温度を安定して維持しにくいことが判 明した。
【0015】 これにつき種々に研究し考察したところ、面ヒータは調理盤との接触面積がシ ーズヒータ等に比し格段に増大する利点はある。しかし面ヒータの熱容量が低く 、前記環境温度や調理物の温度に影響しやすいものと思料される。
【0016】 そこで本考案は、このような新たな知見に基づき、熱盤を用いる場合のような 弊害なしに面ヒータまわりの熱容量を高め、上記のような問題を解消することが できる加熱調理器を提供することを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のような課題を達成するために、本体ケースの調理盤を着脱自在 に受け入れる受入部に沿って固設された遮熱板の上に平面的に形成された面ヒー タを設け、この面ヒータに皿型ないしは容器型をした調理盤を着脱自在に載置し てこれを加熱するようにし、面ヒータを下向き開口部より収容して天井壁にて調 理盤との接触面を形成するヒータケースを設けるとともに、このヒータケースと 遮熱板との間に面ヒータを包囲し面ヒータの下まわりに広がる加熱閉空間を形成 したことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】
本考案の上記構成によれば、本体ケースの調理盤を着脱自在に受け入れる受入 部に沿って固設された遮熱板の上に設けられた面ヒータは、天井壁を調理盤との 接触面とされたヒータケースに下向きの開口より収容されており、このヒータケ ースの接触面上に着脱自在に載置される調理盤に対してヒータケースを介し広い 接触面積に熱を伝導するので、加熱効率が向上する。
【0019】 また面ヒータは全体に薄く熱容量の小さいものであり、高温設定状態でも充分 放熱して調理盤に消費されやすいので、この面でも加熱効率が向上するし、過熱 状態を招きにくいし、過熱状態や高温設定状態からの降温がスムーズに行われ、 無駄な温度維持や熱消費を解消することができる。
【0020】 しかもヒータケースと遮熱板とは相互間にて、特別な部材を必要としないで面 ヒータを包囲しかつ面ヒータの下まわりに広がる加熱閉空間を形成していて、こ の加熱閉空間が、面ヒータからの調理盤に消費されない分の熱を籠もらせ、面ヒ ータまわりの熱容量を擬制的に増大するので、従来の熱盤のような問題を生じる ことなく環境温度や調理物の温度の影響を受けにくくし、しかも面ヒータから外 部への放熱を抑制するので設定温度を安定に維持しながらさらに加熱効率を向上 し、また外部への熱影響も充分に防止することができる。
【0021】
【実施例】
以下図1〜図8に示す本考案の第1の実施例につき図を参照して詳細に説明す る。
【0022】 本実施例は図1〜図3に示すように、浅い皿型をした調理盤1を有するいわゆ るホットプレートタイプの電気加熱調理器を示している。調理盤1はアルミニウ ム等の金属製の厚肉体である。
【0023】 調理盤1をその底部から加熱するヒータ2は偏平に形成された面ヒータであり 、本体ケース7の底部上面に止め金具4によって取り付けられた遮熱板3上にビ ス51によって固定されている。
【0024】 ヒータ2は図3に示すように、調理盤1の底部の周囲を残す中央部分を受載し 、浅い皿型をした遮熱板3の凹部内に調理盤1の大半部が嵌まり込む状態に安定 させる。
【0025】 遮熱板3の本体ケース7との間、および遮熱板3とヒータ2との間には、ヒー タ2の熱が調理器の下面に及ぶのを防止する防熱スペース52、53が設けられ ている。
【0026】 特に止め金具4は防熱スペース52を規定するスペーサ54を含んでいるが、 このスペーサ54には通風孔55が設けられていて、遮熱板3から本体ケース7 の底部へのスぺーサ54を介した熱伝導を抑制するようにしている。
【0027】 本体ケース7は合成樹脂製であり、上面に調理盤1の受入部8が、遮熱板3の 口縁とともに開口している。
【0028】 本体ケース7の前記受入部8の開口の一側に張り出した部分には、前記ヒータ 2のオン、オフや温度設定等を行う操作部材27、ヒータ制御用の例えば温度調 節可能なサーモスタットを含む電気機器31、設定温度指針56や図示しない点 灯表示部を装備した操作パネル部11が設けられ、表示面11aが上向きに設け られている。
【0029】 操作部材27の操作部27aは本体ケース7とこれの底部の一部をなすカバー 70との間に形成された横向きのスリット部71を通じて側方に突出し、横方向 にスライド操作するように設けられている。本体ケース7の底部下面には脚57 がビスによって取り付けられている。
【0030】 本体ケース7の操作パネル部11を含む上面には、3、図5、図6に示すよう な合成樹脂製の本体カバー61が上方より着脱自在に被さるようにしてある。本 体カバー61は操作パネル部11側の下縁部に設けた爪62が本体ケース7の下 縁部に設けられた係止部63に弾性係合して装着状態に仮止めできるようにして いる。
【0031】 本体カバー61の操作パネル11とは反対の側に図1、図8に示すような係合 突子64がビス68によって取り付けられている。
【0032】 この係合突子64は図8に示すように下向きのほぼ矢印型をしたもので、本体 カバー61が本体ケース7に適正に被せられたとき、本体ケース7に図1に示す ようにビス止めされた係合ばね65に先端頭部が弾性的に係合し、装着姿勢に係 止されるようになっている。
【0033】 この弾性係合が係合突子64の逃げなく簡易に確実に達成されるように、本体 ケース7の底部にガイド60が一体形成されている。
【0034】 係合ばね65は自由端部が操作部66として本体ケース7と本体カバー61と の間に形成された横向きのスリット72を通じて側方に突出し、横方向にスライ ド操作可能なように設けられている。
【0035】 本体ケース7の係合ばね65の横には、本体カバー押し上げばね73が係合ば ね65とともに取り付けられ、係合突子64が係合ばね65に前記のように弾性 係合するとき、係合突子64が本体カバー押し上げばね73を下方に押圧してこ れをチャージするようになっている。
【0036】 これによって本体カバー押し上げばね73は、係合突子64を介し本体カバー 61を本体ケース7から上方へ押し外すように働く。
【0037】 しかし係合突子64と弾性係合して本体カバー61を本体ケース7への適正な 装着状態に弾性係止する係合ばね65は、前記本体ケース7のスリット72に通 されていて、上下方向の動きを規制されているので、前記本体カバー押し上げば ね73の働きによってもこれの影響はなく、係合突子64を本体カバー押し上げ ばね押圧位置に係止したままとなり、本体カバー61を適正装着位置に安定させ ることができる。
【0038】 係合ばね65をこれの操作部66により側方に移動させると、前記係合突子6 4の先端頭部との係合が外れるので、本体カバー61の前記係合部側を本体カバ ー押し上げばね73の復元力によって係合突子65を介し上方に押動され、本体 ケース7から少し持ち上げられた状態になる。
【0039】 この状態で本体カバー61は仮止め状態になり、少し浮かされた部分を持ち上 げながら、爪62と係止部63との係合を外すことにより本体カバー61を本体 ケース7から分離し簡易に取り外せる。
【0040】 本体カバー61は、本体ケース7の調理盤1を着脱可能に受け入れる受入部8 を除く部分と、本体ケース7の操作パネル部11とに着脱可能に被さり、ふりか かってくる埃や、こぼされただし汁、前記受入部に装着される調理盤1から飛び 散ってくる脂分、調理汁、材料等を本体カバー自身が受け止め、他に及ぶのを防 止することができる。
【0041】 本体カバー61は汚れやすいが、本体ケース7から取り外して単独で取り扱え 、電気装備品を有していないので丸洗いができる。
【0042】 本体カバー61は操作パネル部11の所定範囲を透視可能とする透明な合成樹 脂からなる透視カバー74を有し、本体カバー61は操作パネル部11を覆って いるもののこの透視カバー74を透して操作パネル部11の各種表示が使用者等 によって確認されるようにすることができる。
【0043】 本体ケース7の受入部8の開口部に対向する本体カバー61の開口縁75は、 図2に仮想線で示すように受入部8の開口部の上方に延びて被さっている遮熱板 3の外向フランジ3aの直下に位置し、調理盤1の開口部に設けた外側に張り出 して下方に少し延びる手提げ兼用のカバーフランジ77が、遮熱板3の外向フラ ンジ3aの外側に被さり、さらに本体カバー61の上面近くにまで接近するよう にすることもできる。
【0044】 これによって調理盤1と遮熱板3との間の隙間や、遮熱板3と本体ケース7と の間の隙間に、埃や調理汁、材料等が侵入しにくくなるようにすることができる 。
【0045】 また調理盤1を丸洗い等のために取り外されている状態でも、遮熱板3と本体 ケース7との間の隙間に埃等が侵入しにくくなるようにすることができる。
【0046】 本体カバー61の樹脂成形品である透視カバー74は図5、図6に示すように 、本体カバー61に設けられた開口窓81に裏側から嵌め合わせて、自身に有し ている上方への抜け止め爪82を開口窓81の口縁裏面に当接させて上方への抜 け止めをし、この状態で透視カバー74自身の外周部が開口窓81の口縁に設け られた係止フック83に弾性係合することによって下方への脱落を防止され、前 記開口窓81への下方からの嵌め合わせだけの簡易作業にて嵌め付けられる。
【0047】 なお透視カバー74は樹脂シートのようなものでもよいし、取り付け方も種々 に変更することができる。例えば接着や両面接着テープにより取り付けてもよう いし、他の嵌め合い構造を採用することもできる。
【0048】 電気機器31は調理盤1の底部下に延びる感熱棒84を有し、調理盤1の温度 を検出して操作部材27によって設定された調理温度を保つように、ヒータ2を 通電制御するようになっている。
【0049】 感熱棒84は、図3、図6、図7に示すように、遮熱板3の一部に形成された 凹陥部85に収容したアルミニウム製の押圧子86の凹溝87と、調理盤1の底 部下面に形成された凹溝88との間に圧入されて、寸法誤差や組み立て誤差を吸 収して密着し合い、調理盤1の温度を正確に安定して感知できるようにしてある 。
【0050】 押圧子86は下面に一体成形された左右一対の脚86aが凹陥部85の底部に 上下動可能に嵌め合わされ、ビス89による上方への抜け止めのもとに、ばね9 9によって上方に付勢し、凹溝87、88どうしが接近し合い、両者間に感熱棒 84が圧入状態となるようにしている。
【0051】 ヒータ2は図4に分解して詳しく示すように、四角形のマイカ板90、91に ヒータ線92を巻き渡して平面的に形成したものを、マイカ板93、94間に挟 み合わせた平面的ないわゆる面ヒータで、金属製のヒータケース95に収容され 、このヒータケース95にビス96とばねワッシャ101およびナット102と によって中央一箇所と周辺4箇所とを締め付けられ取り付けられる金属製の蓋板 98との間に挟持されている。
【0052】 ヒータ2の遮熱板3へのビス51による取り付けは、前記蓋板98に下向きに 形成した切り起こし片105を利用している。
【0053】 ヒータケース95および蓋98はともに、一方向に湾曲しており、挟持するヒ ータ2を同様に強制的に湾曲させている。
【0054】 これに対応して調理盤1のヒータ2に受載される底部下面に同様の湾曲面97 を形成し、前記ヒータ2とヒータケース95を介して密着するようになっている 。
【0055】 ヒータ2がヒータケース95とともに前記のように湾曲形状とされることによ り変形剛性が向上し、高温制御が続いても波打つような熱変形を起こしにくくな り、ヒータ2の熱変形によって調理盤1との面接触状態が損なわれるようなこと を回避することができる。
【0056】 また本体ケース7の調理盤1を着脱自在に受け入れる受入部8に沿って固設さ れた遮熱板3の上に設けられたヒータ2は、天井壁を調理盤1との接触面95a とされたヒータケース95に下向きの開口95bより収容されており、このヒー タケース95の接触面95a上に着脱自在に載置される調理盤1に対してヒータ ケース95を介し広い接触面積に熱を伝導するので、加熱効率が向上する。
【0057】 またヒータ2は全体に薄く熱容量の小さいものであり、高温設定状態でも充分 放熱して調理盤1に消費されやすいので、この面でも加熱効率が向上するし、過 熱状態を招きにくいし、過熱状態や高温設定状態からの降温がスムーズに行われ 、無駄な温度維持や熱消費を解消することができる。
【0058】 しかもヒータケース95と遮熱板3との相互間は、特別な部材を必要としない でヒータ2を包囲しかつヒータ2の下まわりに広がる加熱閉空間151を形成し ていて、この加熱閉空間151が、ヒータ2からの調理盤1に消費されない分の 熱を籠もらせ、ヒータ2まわりの熱容量を擬制的に増大するので、従来の熱盤の ような問題を生じることなく環境温度や調理物の温度の影響を受けにくくし、し かもヒータ2から外部への放熱を抑制するので設定温度を安定に維持しながらさ らに加熱効率を向上し、また外部への熱影響も充分に防止することができる。
【0059】 また電気加熱調理器の底部下への防熱は、前記加熱閉空間151が1つの防熱 空間を形成しているのに加え、遮熱板3と本体ケース7の底部との間に形成され ている防熱スペース52も働くので、充分な防熱を図ることができる。
【0060】 なおヒータ2は前記実施例のように一方向にのみ湾曲させるほか、どの方向に も湾曲した球面状にするとさらに有利である。
【0061】 図9〜図11に示す本考案の第2の実施例について説明する。本実施例は容器 型の調理盤1を有するいわゆるグリルパンタイプないし電気鍋タイプの加熱調理 器の場合を示している。
【0062】 図9に示すように、調理盤1は本体ケース7内に第1の実施例同様に支持した 遮熱板3上のヒータ2に着脱自在に載置されている。
【0063】 本体ケース7は調理盤1の深さに合わせた大きさの受入部8を有し、本体ケー ス7の底部に第1の実施例同様に取り付けられた遮熱板3も同様に深く形成され 、この口縁の外向きフランジ3aと本体ケース7の受入部8の開口縁75、およ び調理盤1の口縁の外側に設けられたカバーフランジ77は、第1の実施例にて 仮想線で示す場合と同様な関係位置とされ、埃や調理時に飛び散る脂分、調理汁 等の各部間への侵入を防止している。
【0064】 操作パネル部11内に設けられている電気機器31はフレーム111に温度調 節可能なサーモスタット112と、温度調節子113とを支持したものであり、 サーモスタット112の感熱部114は遮熱板3を下方から上方に貫通して遮熱 板3の上面に臨み、ヒータ2上に載置される調理盤1の底部が接触するようにし てある。
【0065】 この接触が確実であるように、感熱部114は弾性パッド115によって常時 は調理盤1との接触位置よりも若干上方に突出するようにしてあり、ヒータ2に 載置される調理盤1が自重によって感熱部114を押し下げながらヒータ2上に 密接する。
【0066】 操作部材27は前記温度調節子113をラック・ピニオン機構116を介し回 転操作するもので、本体ケース7の横方向のスリット117に沿ってスライド操 作される。
【0067】 操作部材27には操作パネル部11の表示窓118に臨む設定温度指針56が 設けられ、前記スライド操作に従って位置を変え、設定温度を表示する。
【0068】 操作部材27は図11に示すように、操作部27aと、設定温度指針56と、 操作部27aの動きをラック・ピニオン機構116に伝達する二股部材119と からなる。
【0069】 操作部27aと設定温度指針56とを、アリ溝・アリ嵌合部121と突起・孔 無理嵌め部122との上下方向の嵌め合いによって結合一体化し、双方の間に二 股部材119を挟み込み、かつ突起・孔無理嵌め部122の突起122aと嵌め 合わせて抜け止め状態に一体化している。
【0070】 そして操作部27aにはスリット117に案内される第1の被ガイド部123 と、このスリット117の近傍のガイド縁124に案内される第2の被ガイド部 125とを有している。
【0071】 ヒータ2は図10に詳しく示すように、2枚の半円形マイカ板131、132 の双方に亘ってヒータ線92を巻き付け、これを2枚の円形なマイカ板133、 134の間に挟み付けて、平面的で円形ないわゆる面ヒータとされている。
【0072】 このヒータ2は背面に遮熱板140および切り起こしばね135が同一円上に 配設されたばね板136を順次当てがった状態で、偏平な円形のヒータケース1 37に収容されている。
【0073】 そしてばね板136の背面に位置する蓋板138をヒータケース137に金具 139によって固定することによりヒータケース137と蓋板138とで、ヒー タ2および遮熱板140をばね板136を介し挟持している。
【0074】 ヒータケース137および蓋板138はともに上に凸の球状に湾曲され、前記 挟持しているヒータ2および遮熱板140をこれに一致するように湾曲させてい る。
【0075】 このようにどの方向にも湾曲した湾曲形状のためにヒータ2の変形剛性が第1 の実施例の場合よりもさらに向上することができる。ヒータケース137におけ る137aは調理盤1との接触面、137bは下向き開口である。
【0076】 そして第1の実施例の場合同様に、調理盤1のヒータ2への載置面をヒータ2 の湾曲形状に合致する球状の湾曲面145に形成してある。
【0077】 蓋板138は図9、図10に示すように裏側への折り返し周壁141を有し、 これに通気切欠き部142を設けてあり、加熱閉空間151を第2、第3の防熱 スペース53、144に区分けしている。
【0078】 これら第1〜第3の各防熱スペース52、53、144と、前記遮熱板140 とによって、第1の実施例の場合よりも本体ケース7の下面側への熱の逃げをさ らに効果的に防止することができ、その分だけ加熱効率も向上する。
【0079】
【考案の効果】
本考案によれば、本体ケースの調理盤を着脱自在に受け入れる受入部に沿って 固設された遮熱板の上に設けられた面ヒータは、天井壁を調理盤との接触面とさ れたヒータケースに下向きの開口より収容されており、このヒータケースの接触 面上に着脱自在に載置される調理盤に対してヒータケースを介し広い接触面積に 熱を伝導するので、加熱効率が向上し、高温設定での調理をも無理なく充分に達 成することができる。
【0080】 また面ヒータは全体に薄く熱容量の小さいものであり、高温設定状態でも充分 放熱して調理盤に消費されやすいので、この面でも過熱効率が向上するし、過熱 状態を招きにくいし、過熱状態や高温設定状態からの降温がスムーズに行われ、 無駄な温度維持や熱消費を解消することができ、加熱効率がさらによく寿命の長 いものとすることができる。
【0081】 しかもヒータケースと遮熱板とは相互間にて、特別な部材を必要としないで面 ヒータを包囲しかつ面ヒータの下まわりに広がる加熱閉空間を形成していて、こ の加熱閉空間が、面ヒータからの調理盤に消費されない分の熱を籠もらせ、面ヒ ータまわりの熱容量を擬制的に増大するので、従来の熱盤のような問題を生じる ことなく環境温度や調理物の温度の影響を受けにくくし、しかも面ヒータから外 部への放熱を抑制するので、簡単かつ軽量で安価な構造にて設定温度を安定に維 持しながらさらに加熱効率を向上し、また外部への熱影響も充分に防止すること ができ、使用に安全で高温設定の調理等でも首尾よく達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例としてのホットプレート
ナイプの加熱調理器を示す断面図である。
【図2】図1の加熱調理器の角度を変えて示す一部を省
略した断面図である。
【図3】図1の加熱調理器の要部の平面図である。
【図4】図1の加熱調理器のヒータを分解して示す斜視
図である。
【図5】図1の加熱調理器の分解した状態で示す斜視図
である。
【図6】図1の加熱調理器の要部の断面図である。
【図7】図1の加熱調理器の調理盤温度の検出部を示す
一部の断面図である。
【図8】図1の加熱調理器の本体カバー係止部を示す一
部の断面図である。
【図9】本考案の第2の実施例を示す電気鍋タイプの電
気加熱器を示す断面図である。
【図10】図9の加熱調理器のヒータを分解して示す斜
視図である。
【図11】図9の加熱調理器の操作部材を分解して示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 調理盤 2 ヒータ 3 遮熱板 7 本体ケース 8 受入部 95、137 ヒータケース 95a、137a 接触面 95b、137b 下向き開口 151 加熱閉空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースの調理盤を着脱自在に受け入
    れる受入部に沿って固設された遮熱板の上に平面的に形
    成された面ヒータを設け、この面ヒータに皿型ないしは
    容器型をした調理盤を着脱自在に載置してこれを加熱す
    るようにし、面ヒータを下方開口部より収容して天井壁
    にて調理盤との接触面を形成するヒータケースを設ける
    とともに、このヒータケースと遮熱板との間に面ヒータ
    を包囲し面ヒータの下まわりに広がる加熱閉空間を形成
    したことを特徴とする電気加熱調理容器。
JP1992012308U 1992-03-12 1992-03-12 電気加熱調理器 Expired - Fee Related JPH0744275Y2 (ja)

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