JPH06215227A - 現金自動取引機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】金融機関などで、現金取引を自動的に処理する
現金自動取引機において、先客によって現金取引が行わ
れている時に、次客以降の後の顧客の取引業務内容を入
力する情報取込装置を並設することにより、あらかじめ
取引業務処理を先行して実行する。 【構成】現金自動取引機１は、表示装置２と、入力装置
３とカード処理装置４と、通帳処理装置５と、紙幣処理
装置６及び制御装置７から構成される。また、現金自動
取引機１の本体とは独立構成の情報取込装置８は、取引
情報の入力および操作手順を含む入力情報を表示する機
能を有するタッチパネル部９と、キャッシュカードの磁
気情報の読み取りを行うカード読取り部１０と、現金自
動取引機１の制御装置７と無線で通信を行う通信部１
と、現金自動取引機１の入力装置３と直接接続するため
のインタフェイス部１２から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金融機関などで使用さ
れる現金自動取引に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の現金自動取引機は、顧客が必要情
報を入力する入力装置と、顧客に操作手順などを案内す
る表示装置と紙幣を処理する紙幣処理装置と、キャッシ
ュカード及びレシートを処理するカード処理装置と、通
帳を処理する通帳処理装置を有している。

【０００３】この現金自動取引機で顧客が支払業務に行
う場合は、キャッシュカードをカード処理装置へ取り込
み、入力装置より顧客が暗証番号を入力し、カード処理
装置でキャッシュカードから読み取った番号と照合を行
い、一致すれば支払金額を入力装置より顧客に入力させ
る。そして、顧客の口座番号、支払金額などの情報を回
線を通じてホストコンピュータへ送信し、支払業務を遂
行してもよいとホストコンピュータより返信されれば紙
幣を紙幣処理装置から支払い、カード処理装置からレシ
ート発行およびカード返却を行うものとなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来の現金自動取
引機では、１台で顧客一人の処理しかできない為、週末
や閉店間際等に取扱いが急増してくると、顧客を長時間
待たせるとこになり、サービスの低下や運用効率が悪く
なるという問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の現金自動取引機
は、金融機関における取引を行う取引機本体と、カード
読取り部，入力部，通信部および前記取引機本体に着脱
自在なインタフェイス部を設けた情報取込装置とを含
み、前記インタフェイス部が前記取引機本体と切り離さ
れている時に前記カード読取り部でカードから読み取っ
た情報および前記入力部から入力された情報をメモリ部
に蓄積するとともに前記通信部により無線で前記取引機
本体に送信し、前記インタフェイス部が前記取引機本体
に接続された時に前記情報取込装置と前記取引機本体と
の情報を比較照合し、この比較照合の結果により前記取
引機本体に取引を実行させることを特徴とする。

【０００６】

【実施例】図１は、本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。現金自動取引機１は、表示装置２と、入
力装置３とカード処理装置４と、通帳処理装置５と、紙
幣処理装置６及び制御装置７から構成され、回線を介し
てホストコンピュータ１３に接続されている。

【０００７】情報取込装置８は、顧客の取引情報の入力
および顧客の操作手順を含む入力情報を表示する機能を
有するタッチパネル部９と、キャッシュカードの磁気情
報の読み取りを行うカード読取り部１０と、現金自動取
引機１の制御装置７と無線で通信を行う通信部１１と、
現金自動取引機１の入力装置３と直接接続するためのイ
ンタフェイス部１２から構成される。

【０００８】図２および図３はそれぞれ現金自動取引機
１および情報取込装置８の斜視図である。

【０００９】先の顧客が現金自動取引機１を用いて取引
業務中には、後の顧客は情報取込装置８を利用し、取引
情報を入力する。すなわち、後の顧客はタッチパネル部
９に表示される操作手順に従い操作および取引方法の入
力を行う。

【００１０】この操作手順として、後の顧客は、まずキ
ャッシュカードをカード読取り部１０へ挿入し、次いで
タッチパネル部９により暗証番号を入力する。キャッシ
ュカードからカード読取り部１０で読み取った磁気情報
の暗証番号とタッチパネル部９から入力された暗証番号
とを照合して一致すれば後の顧客に支払金額をタッチパ
ネル部９により入力させ、通信部１１から無線にて現金
自動取引機１の制御装置７に入力情報を送信すると共
に、入力情報は情報取込装置８内のメモリ部（図示略）
に蓄積される。種々の入力情報は現金自動取引機１の制
御装置７の回線を通じてホストコンピュータ１３へ送信
され、その送信結果が制御装置７のメモリ部７ａに蓄積
される。

【００１１】以上の動作を先の顧客の現金取引業務中に
終了させ、先の顧客の取引業務が終了すれば、後の顧客
に現金自動取引機１の入力装置３に設けた接続部に情報
取込装置８のインタフェイス部１２を接続させ、制御装
置７のメモリ部７ａに蓄積されたホストコンピュータ１
３からの送信結果と情報取込装置８に蓄積された入力情
報を照合し、その結果を表示装置２に表示し顧客にその
内容を入力装置３により確認させた後、一致すれば現金
自動取引機１の紙幣処理装置６より紙幣の支払を実行
し、カード処理装置４よりレシートの発行等を即座に実
行し業務を終了させる。ここで、通帳記帳により支払業
務の場合は、表示装置２にて顧客に指示して通帳を通帳
処理装置５へ挿入させ、取引内容を記帳後顧客に返却す
る。

【００１２】さらに、情報取込装置８を複数台設置する
ことにより上述の後の顧客よりさらに後に現金自動取引
機１により取引を行おうとする複数の顧客の取引情報を
先の顧客の取引業務終了を待たずに情報取込装置８によ
り入力させることも可能である。

【００１３】図２には複数の現金自動取引機を並設した
場合を示してある。図２の場合は制御装置７を有する現
金自動取引機１に制御装置７を有さない現金自動取引機
１Ｓが２台接続され、これら現金自動取引機１Ｓの表示
装置２，入力装置３，カード処理装置４，通帳処理装置
５および紙幣処理装置６は現金自動取引機１の制御装置
７に接続されている。情報取込装置８から無線通信で制
御装置７へ入力情報を送信した後に、その情報取込装置
８の現金自動取引機１Ｓの入力装置３に接続すると制御
装置７の情報と情報取込装置８の情報を比較し、その現
金自動取引機１Ｓの通帳処理装置５または紙幣処理装置
６を動作させる。

【００１４】このように情報取込装置８は、複数の現金
自動取引機１，１Ｓと自由に接続可能であり、顧客の多
い時のみ使用する。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、先の顧客
が取引機本体を用いている時に後の顧客が取引業務内容
を入力する情報取込装置を並設することにより、週末や
閉店間際などに顧客が多く取引業務が急増しても、あら
かじめ後の顧客の現金取引情報の入力を情報取込装置を
用いて実行することにより、現金自動取引機本体の処理
時間が著しく短縮され、サービス向上や運用効率を著し
く高めることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のブロック図である。

【図２】図１に示す現金自動取引機１の斜視図である。

【図３】図１に示す情報取込装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ 現金自動取引機 ２ 表示装置 ３ 入力装置 ４ カード処理装置 ５ 通帳処理装置 ６ 紙幣処理装置 ７ 制御装置 ７ａ メモリ部 ８ 情報取込装置 ９ タッチパネル部 １０ カード読取り部 １１ 通信部 １２ インタフェイス部 １３ ホストンピュータ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金融機関における取引を行う取引機本体
   と、カード読取り部，入力部，通信部および前記取引機
   本体に着脱自在なインタフェイス部を設けた情報取込装
   置とを含み、前記インタフェイス部が前記取引機本体と
   切り離されている時に前記カード読取り部でカードから
   読み取った情報および前記入力部から入力された情報を
   メモリ部に蓄積するとともに前記通信部により無線で前
   記取引機本体に送信し、前記インタフェイス部が前記取
   引機本体に接続された時に前記情報取込装置と前記取引
   機本体との情報を比較照合し、この比較照合の結果によ
   り前記取引機本体に取引を実行させることを特徴とする
   現金自動取引機。
2. 【請求項２】 複数の情報取込装置がそれぞれのインタ
   フェイス部により複数の取引機本体のいずれにも接続可
   能である請求項１記載の現金自動取引機。
3. 【請求項３】 取引機本体は操作手順その他の情報を表
   示する表示装置と、紙幣を処理する紙幣処理装置と、キ
   ャッシュカードおよびレシートを処理するカード処理装
   置と、通帳を処理する通帳処理装置とを備えた請求項１
   または２記載の現金自動取引機。