JPH06214828A - 対話型デバッグ制御装置 - Google Patents

対話型デバッグ制御装置

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JPH06214828A
JPH06214828A JP5005460A JP546093A JPH06214828A JP H06214828 A JPH06214828 A JP H06214828A JP 5005460 A JP5005460 A JP 5005460A JP 546093 A JP546093 A JP 546093A JP H06214828 A JPH06214828 A JP H06214828A
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JP
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program
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point
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JP5005460A
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Kunio Ito
邦夫 伊藤
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プログラム不正の原因を速やかに発見する。 【構成】デバッグ中に利用者によりプログラム中に中断
点を設定する場合に、指定した中断点を後戻り可能な中
断点として設定するための静止点付き中断点コマンドを
実する静止点付き中断点コマンド実行手段6と、静止点
付き中断点コマンドが実行されたことを記憶するための
中断点情報テーブル10と、静止点付き中断点でプログ
ラムが中断されたときに、プログラム状態を退避するた
めのプログラム状態退避手段7と、利用者により中断点
後戻りコマンドが入力されたとき静止点付き中断点コマ
ンドで指定した中断点のプログロム状態に復元するため
のプログラム状態復元手段9を含み、静止点付き中断点
コマンドで指定した中断点にプログラムを終了させるこ
となく制御を後戻りさせるための中断点後戻りコマンド
を実行する中断点後戻りコマンド実行手段8とを含むこ
とを特徴とする対話型デバッグ制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は利用者プログラムの対話
型デバッグ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】利用者プログラムを対話型でデバッグす
る場合において、利用者はデバッグの対象となるプログ
ラムの直接の不正な実行文をシステムから通知されるメ
ッセージを知して知ることができるが、真の原因はその
実行文より前に実行した実行文にある場合が多い。
【0003】例えば、A=B+Cの実行文でプログラム
例外が発生し、データB,Cの内容を確認したところ、
Cに不正データが格納されていたとする。この場合Cに
不正データをどこで格納したかを調べる必要があるが、
プログラムを再実行し、Cにデータを格納するプログラ
ムポイントすべてに中断点を設定し、少しずつ実行し、
不正データがセットされた場所を探していく必要があ
る。
【0004】また、Cに不正データをセットしているの
はCを直接参照している実行文であるとは限らない。こ
のため、真の原因となった実行文を通過してしまうと、
プログラムを後戻りすることができないので、プログラ
ムを最初から再実行し中断点を再度設定し直さなければ
ならなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の対話型
デバッグ制御方式では、利用者はプログラムの不正個所
を発見するために、プログラムに何個所も中断点を制定
しなければならず、また設定した中断点が不正個所より
後に実行される個所であった場合にはプログラムを最初
から起動しなおして、中断点の範囲にせばめて、再度同
様にプログラムを少しずつ実行しなければならなかっ
た。このように、一度のプログラムの実行で不正個所を
発見することが困難なため、何度もプログラムを繰り返
し実行しなければならず、デバッグの効率が悪いといっ
た欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、利用者
実行可能プログラムをキーボードディスプレイ端末等を
用いて対話的にデバッグする場合において、デバッグ中
に利用者によりプログラム中に中断点を設定する場合
に、指定した中断点を後戻り可能な中断点として設定す
るための静止点付き中断点コマンドを実行する静止点付
き中断点コマンド実行手段と、前記静止点付き中断点コ
マンドが実行されたことを記憶するための中断点情報テ
ーブルと、前記静止点付き中断点でプログラムが中断さ
れたときに、プロラム状態を退避するためのプログラム
状態退避手段と、利用者により前記中断点後戻りコマン
ドが入力されたとき前記静止点付き中断点コマンドで指
定した中断点のプログラム状態に復元するためのプログ
ラム状態復元手段を含み、前記静止点付き中断点コマン
ドで指定した中断点にプログラムを終了させることなく
制御を後戻りさせるための中断点後戻りコマンドを実行
する中断点後戻りコマンド実行手段と、前記プログラム
状態退避手段およびプログラム状態復元手段が使用する
メモリ退避/復元テーブル、ファイル現在指示子退避/
復元テーブル、レジスタ退避/復元テーブルおよびスタ
ック退避/復元テーブルと、前記利用者実行可能プログ
ラムのプログラム状態を退避する退避エリアとを有する
ことを特徴とする対話型デバッグ制御装置。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して詳細に説
明する。
【0008】本発明の一実施例の構成図である図1を参
照すると、本実施例は、利用者が対話型デバッグを行う
為のキーボードディスプレイ1と、利用者実行可能プロ
グラム2と、中断点実行割り込み制御手段3と、デバッ
グ制御手段4とから構成される。再に、デバッグ制御手
段4は、コマンド解析手段5と、静止点付き中断点コマ
ンド実行手段6と、プログラム状態退避手段7と、中断
点後戻りコマンド実行手段8と、中断点情報テーブル1
0と、メモリ退避/復元テーブル11と、ファイル現在
指示子退避/復元テーブル12と、レジスタ退避/復元
テーブル13と、スタック退避/復元テーブル14と、
退避エリア15とから構成される。なお、中断点後戻り
コマンド実行手段8はプログラム状態復元手断9を含ん
でいる。
【0009】図2は利用者実行可能プログラム2が生成
されるプロセスを示している。先ず、利用者ソースプロ
グラム16が、コンパイラ17で翻訳され、コンパイル
ユニット18が生成される。コンパイルユニット18の
中には、コンパイラ17によって、デバッグ情報テーブ
ル19、ファイル制御ブロック20、メモリ退避情報テ
ーブル21が生成されている。
【0010】デバッグ情報テーブル19は、利用者ソー
スプログラム内16の中の実行文の行番号とその行番号
に対応した実行アドレス、および利用者ソースプログラ
ム16の中で定義したデータ名と属性およびそのデータ
名に対応したアドレスから構成されている。ファイル制
御ブロック20は、利用者ソースプログラム内16の中
で定義したファイルに関する属性および制御情報から構
成されている。また、メモリ退避情報テーブル21は利
用者ソースプログラム内16の中の利用者データ領域で
静止点時に退避される必要のある領域のアドレスと長さ
から構成されている。
【0011】リンカ22は、コンパイルユニット18を
入力し、利用者実行可能プログラム2を生成する。この
とき、コンパイルユニット18の外に最大スタックサイ
ズ情報23を作成する。
【0012】図3は利用者プログラム2をデバッグする
場合の具体例について説明するためのキーボードディス
プレイデバッグ画面と利用者ソースプログラム例を示し
ている。この利用者プログラム16では行番号1260
の実行文でデータ名Cの内容が不正のためプログラム例
外が発生するが、これは行番号680行の実行文でデー
タ名Yの領域の後ろ2バイト(データ名Xの領域と重な
る)を破壊したことが真の原因である。キーボードディ
スプレイデバッグ画面には、利用者ソースプログラム1
6の不正個所を発見するための実際のデバッグコマンド
の入力手順を示している。
【0013】図4はデバッグ制御手段が作成する各種の
テーブルの構造を示している。
【0014】中断点情報テーブル10は、中断点アドレ
スとその中断点が静止点付きであるか否かを示す静止点
SWから構成されている。
【0015】メモリ退避/復元テーブル11は利用者実
行可能プログラム2の退避すべきメモリの退避元アドレ
スと、退避先エリアのアドレスと、退避メモリの長さと
から構成されている。デバッグ制御手段4は、退避元ア
ドレスと長さを、利用者実行可能プログラム2の中に生
成されているメモリ退避情報テーブル21から取り込
み、退避先アドレスは動的に生成した退避エリア15の
アドレスを格納する。
【0016】ファイル現在指示子退避/復元テーブル1
2はファイル制御ブロックのアドレス、退避先のアドレ
ス、ファイル制御ブロックの長さから構成されている。
ファイル制御ブロックのアドレスと、ファイル制御ブロ
ックの長さは、利用者実行可能プログラム2の中に生成
されているファイル制御ブロック20から取り込み、退
避先アドレスは動的に生成した退避エリア15のアドレ
スを格納する。
【0017】レジスタ退避/復元テーブル13は退避先
アドレスのみから構成される。このレジスタの退避エリ
アの長さはシステムにより固定のため不要である。
【0018】スタック退避/復元テーブル14は、スタ
ック領域のアドレスと、退避先アドレスとスタック領域
の長さから構成される。スタック領域のアドレスは、利
用者実行可能プログラム2のスタックをたどることで得
られ、スタック領域の長さは、利用者実行可能プログラ
ム2の中の最大スタックサイズ23から取り込む。図5
はデバッグ制御手段4の処理フローである。
【0019】以下に、図3,図4及び図5をも参照して
本実施例の動作について説明する。
【0020】先ず、利用者実行可能プログラム2がデバ
ッグモードで起動されると、オペレーティングシステム
(図示せず)は、利用者実行可能プログラム2を実行記
憶域にロードした後、デバッグ制御手段4を呼び出し、
図5のA1の制御が渡される。デバッグ制御手段4は、
デバッグ開始メッセージをキーボードディスプレイ1に
表示(図5のA2,図3の(1))した後、利用者から
のデバッグコマンドを待つ(図5のA3)。
【0021】利用者が静止点付き中断点コマンド(図3
の(2))を入力するとコマンド解析手段5はそのコマ
ンドの解析を行い(図5のA4)、静止点付き中断点コ
マンド実行手段6に制御を移す(図5のA5)。静止点
付き中断点コマンドの実行では、利用者ソースプログラ
ム16の300行目に対応した利用者実行可能プログラ
ム2中の中断点アドレスをデバッグ情報テーブル19を
参照して取り出し、中断点情報テーブル10の中断点ア
ドレスにセットする。また、利用者ソースプログラム1
6の行番号300に対応した実行記憶域上の命令コード
が実行されると、例外割り込みが発生して中断点実行割
り込み制御手段3に制御が渡さるようにしておくととも
に、静止点付き中断点であることを示すため中断点情報
テーブル10の静止点SWをオンにしておく。以上で静
止点付き中断点コマンドの実行(図5のA5)の処理を
終わり、利用者からの次のデバッグコマンドを待つ(図
5のA3)。
【0022】キーボードディスプレイ1から次に利用者
がGOコマンドを入力(図3の(3))をすると、デバ
ッグコマンド解析手段4は前記と同様にコマンドの解析
を行い、GOコマンドの実行(図5のA10)に制御を
移す。GOコマンドの実行では、デバッグ制御手段4の
処理を一旦終了し、オペレーティングシステムに制御を
戻すオペレーティングシステムは利用者実行可能プログ
ラム2に制御を渡し利用者実行可能プログラム2の先頭
から実行が始まる。
【0023】利用者実行可能プログラム2の実行でソー
スプログラム16の300行目に対応した命令を実行す
ると、前記静止点き中断点コマンド実行手段6の実行
(図5のA5)により例外割り込みが発生し、中断点実
行割り込み制御手段3に制御がわたる。中断点実行割り
込み制御手段3は、デバッグ制御手段2の二次入り口
(図5のA11)を呼び出す。デバッグ制御手段2は中
断発生メッセージ(図3の(4))を出力(図5のA1
2)する。その後、プログラム状態退避手段7を実行す
る(図5のA13)。
【0024】プログラム状態退避手段7は、まずメモリ
退避/復元テーブル11が作成されているか調べ、作成
されていなければ作成する。メモリ退避/復元テーブル
11の退避元のアドレスは、利用者実行可能プログラム
2の中のメモリ退避情報テーブル21を参照してセット
する。メモリ退避/復元テーブル11の退避先のアドレ
スは、利用者実行可能プログラム2の中のメモリ退避情
報テーブル21を参照して退避メモリの長さを取り出
し、その長さと同じ大きさの退避エリア15を動的に生
成しその先頭アドレスをセットする。メモリ退避/復元
テーブル11の長さにはメモリ退避情報テーブル21を
参照してセットする。この操作は、利用者実行可能プロ
グラム2の中のメモリ退避情報テーブル21のすべての
アイテムについて繰り返される。
【0025】続いてプログアム状態退避手段7は、ファ
イル現在指示子退避/復元テーブル11が作成されてい
るか調べ、作成されていなければ作成する。ファイル現
在指示子退避/復元テーブル12のファイル制御ブロッ
クのアドレスには、利用者実行可能プログラム2の中の
ファイル制御ブロックのアドレスをセットする。ファイ
ル現在指示子退避/復元テーブル12の退避先のアドレ
スには、ファイル制御ブロックに含まれるファイルの種
類を調べその種類毎に決められた長さと同じ大きさの退
避エリア15を動的に生成し、その先頭アドレスをセッ
トする。ファイル現在指示子退避/復元テーブル12の
長さには退避されるファイル制御ブロックの大きさをセ
ットする。この操作は、利用者実行可能プログラム2の
中のすべてのファイル制御ブロックについて繰り返され
る。
【0026】続いてプログラム状態退避手段7は、レジ
スタ退避/復元テーブル13が作成されているか調べ、
作成されていなければ作成する。レジスタの数と大きさ
はハードウェアにより決められているため、そのすべて
のレジスタを退避するに充分な大きさの退避エリア15
を動的に生成しその先頭アドレスをセットする。
【0027】続いてプログラム状態退避手段7は、スタ
ック退避/復元テーブル14が作成されているか調べ、
作成されていなければ作成する。スタック退避/復元テ
ーブル14のスタック領域のアドレスは、利用者実行可
能プログラムの実行中のスタックをたどることによって
得られ、その先頭アドレスがセットされる。長さには利
用者実行可能プログラム2の中の最大スタックサイズか
ら取り込む。スタック退避/復元テーブル14の退避先
アドレスは最大スタックの長さと同じ大きさの退避エリ
ア15を動的に生成しその先頭アドレスをセットする。
【0028】以上のように、プログラム状態退避手段7
は、メモリ退避/復元テーブル11、ファイル現在指示
子退避/復元テーブル12、レジスタ退避/復元テーブ
ル13、スタック退避/復元テーブル14を作成する
と、ソースプログラム16の行番号300の実行時点の
利用者プログラムのユーザメモリと、ファイルの現在指
示子と、レジスタと、スタックを退避エリア15に前記
テーブルを使用して退避し処理を完了する。
【0029】デバッグ制御手段2は次のデバッグコマン
ドの入力を待つ(図5のA3)。利用者は次にソースプ
ログラム16の行番号3500に中断点を設定するため
のコマンド(図3の(5))を入力する。デバッグ制御
手段2は、中断点情報テーブルの静止点SWをオフにす
ることを除いて、前記静止点付き中断点コマンドの実行
(図5のA5)と同じ処理をソースプログラム16の行
番号3500に対応する利用者実行可能プログラム2の
中の命令アドレスに対して行う。その後、次のデバッグ
コマンドの入力を待つ(図5のA3)。
【0030】利用者がデバッグ画面からGOコマンドを
入力(図3の(6))すると、デバッグ制御手段2は、
制御を利用者実行可能プログラム2に戻す。利用者実行
可能プログラム2はソースプログラム16の行番号30
0に対応する命令から実行を再開する。利用者実行可能
プログラム2の実行中にソースプログラム16の行番号
1260に対応する命令でプログラム例外が発生する。
【0031】この結果、制御は利用者実行可能プログラ
ム2から二次入り口(図5のA11)を呼び出す。デバ
ッグ制御手段は中断発生メッセージ(図5のA12)を
キーボードディスプレイ1に出力(図3の(8))に出
力し、更にプログラム例外が発生した命令に対応するソ
ースプログラム上の行番号をデバッグ情報テーブル19
から取り出し、キーボードディスプレイ1に出力(図3
の(9))に出力する。その後、利用者からのデバッグ
コマンドを待つ(図5のA3)。
【0032】利用者はソースプログラムの行番号126
0の文でプログラム例外が発生したこと知り、その文
(A=B+C)のBのデータの内容を調べるため、DU
MPコマンドを入力する(図3の(10))。デバッグ
制御手段2はコマンド解析手段5を実行し(図5のA
4)、DUMPコマンドを識別したのちDUMPコマン
ドの実行(図5のA6)を行う。DUMPコマンドの実
行(図5のA6)は、利用者実行可能プログラム2に含
まれるデバッグ情報テーブル19を参照し、利用者デー
タBのアドレスを取り込み、そのアドレスが指す内容を
キーボードディスプレイ1に表示する(図3の(1
1))。
【0033】利用者はデータBの内容が正常であること
を確認した後、次の利用者データCの内容を調べるた
め、DUMPコマンドを入力する(図3の(12))。
デバッグ制御手段2はコマンド解析手段5を実行(図5
のA4)し、DUMPコマンドを識別したのちDUMP
コマンドの実行(図5のA6)を行う。DUMPコマン
ドの実行(図5のA6)では、利用者実行可能プログラ
ム2に含まれるデバッグ情報テーブル19を参照し、利
用者データCのアドレスを取り込み、そのアドレスが指
す内容をキーボードディスプレイ1に表示する(図3の
(13))。これにより、利用者はデータCの内容が不
正であることを知る。
【0034】このため、直前にCにデータを代入した命
令(ソースプログラム16の行番号890)に中断点コ
マンド(図3の(14))を入力する。デバッグ制御手
段2は、中断点情報テーブルの静止点SWをオフにする
ことを除いて、前記静止点付き中断点コマンドの実行
(図5のA5)と同じ処理をソースプログラム16の行
番号890に対応する利用者実行可能プログラム2の中
の命令アドレスに対して行う。その後、次のデバッグコ
マンドの入力を待つ(図5のA3)。
【0035】利用者はデバッグ画面から利用者実行可能
プログラム2を直前の静止点の状態を戻す。このため、
中断点後戻りコマンド(図3の(15))を入力する。
デバッグ制御手段2はコマンド解析手段5を実行(図5
のA4)し、中断点後戻りコマンドを識別した後、中断
点後戻りコマンド実行手段8を実行する(図5のA
8)。中断点後戻りコマンド実行手段8は、以前に静止
点付き中断点コマンドが実行されているか中断点情報テ
ーブル10を調べる。既に静止点付き中断点コマンドが
実行されていれば、プログラム状態復元手段の実行(図
5のA9)を行う。
【0036】プログラム状態復元手段の実行(図5のA
9)は、以前にプログラム状態退避手段7によって作成
された、メモリ退避/復元テーブル11、ファイル現在
指示子退避/復元テーブル12、レジスタ退避/復元テ
ーブル13、スタック退避/復元テーブル14を使っ
て、退避エリア15に保存されているソースプログラム
16の行番号300の実行時点の利用者プログラムのユ
ーザメモリと、ファイルの現在指示子と、レジスタと、
スタックの内容を利用者実行可能プログラム2上の対応
した各領域に戻す。
【0037】その後、デバッグ制御手段2は、制御をソ
ースプログラム16の行番号300に対応する利用者実
行可能プログラム2の命令から実行を再開する。利用者
実行可能プログラム2は、ソースプログラム16の行番
号890に対応する利用者実行可能プログラム2の命令
を実行すると、前記中断点コマンドの実行(図3の(1
4))により例外割り込みが発生し、中断点実行割り込
み制御手段3に制御がわたる。
【0038】中断点実行割り込み制御手段3は、デバッ
グ制御手段2の二次入り口(図5のA1)を呼び出す。
デバッグ制御手段2は中断メッセージ(図3の(1
6))を出力(図5のA12)する。デバッグ制御手段
2は中断点割り込みが発生したアドレスで中断点情報テ
ーブル10を検索し、静止点付きの中断点でないことを
判定すると、次のデバッグコマンドの入力を待つ((図
5のA3)。利用者はソースプログラム16の行番号8
90の命令から利用者データXの内容をみるため、DU
MPコマンドを入力(図3の(17))する。
【0039】デバッグ制御手段2はコマンド解析手段を
実行(図5のA4)し、DUMPコマンドを識別したの
ちDUMPコマンドの実行(図5のA6)を行う。DU
MPコマンドの実行(図5のA6)は、利用者実行可能
プログラム2に含まれるデバッグ情報テーブル19を参
照し、利用者データXのアドレスを取り込み、そのアド
レスが指す内容をキーボードディスプレイ1に表示する
(図3の(18))。利用者はデータXの内容が不正で
あることを知る。
【0040】データXはソースプログラム上で行番号3
10で代入されている以外に値の設定を行っていないこ
とから、データXの領域が破壊される可能性のある命令
をソースプログラム16から探す。ソースプログラム1
6の行番号680の命令が可能性があることを判断し、
Nの内容を参照するためDUMPコマンドを入力する
(図3の(19))。デバッグ制御手段2はコマンド解
析手段5を実行(図5のA4)し、DUMPコマンドを
識別したのちDUMPコマンドの実行(図5のA6)を
行う。
【0041】DUMPコマンドの実行(図5のA6)
は、利用者実行可能プログラム2に含まれるデバッグ情
報テーブル19を参照し、利用者データNのアドレスを
取り込み、そのアドレスが指す内容をキーボードディス
プレイ1に表示する(図3の(18))。利用者はNの
内容が12であることを知り行番号680の命令がデー
タYの領域の後ろの2バイトを壊すことによりに不正な
値が代入されることを知る。そしてデータNの値はソー
スプログラム16の行番号670で設定しており、その
命令の誤りであることをしる。以上のようにして、利用
者は、何度でもプログラムを好きな時点から再実行させ
不正個所を究明していくことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、プログラムの流れを後
戻り可能にする中断点の設定ができるために、一回のプ
ログラムの実行中に何度でも同一のプログラム部分を再
実行させることにより、プログラム不正の原因を速やか
に発見できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図である。
【図2】利用者実行可能プログラムに含まれる情報の生
成過程を示す図である。
【図3】利用者プログラムをキーボードディスプレイ端
末で実際にデバッグをした場合の具体例を示す図であ
る。
【図4】デバッグ制御手段が作成する各種のテーブルの
構造を示す図である。
【図5】デバッグ制御手段の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 キーボードディスプレイ 2 利用者実行可能プログラム 3 中断点実行割込み制御手段 4 デバッグ制御手段 5 コマンド解析手段 6 静止点付き中断点コマンド実行手段 7 プログラム状態退避手段 8 中断点後戻りコマンド実行手段 9 プログラム状態復元手段 10 中断点情報テーブル 11 メモリ退避/復元テーブル 12 ファイル復元指示子退避/復元テーブル 13 レジスタ退避/復元テーブル 14 スタック退避/復元テーブル 15 退避エリア 16 利用者ソースプログラム 17 コンパイラ 18 コンパイルユニット 19 デバッグ情報テーブル 20 ファイル制御ブロック 21 メモリ退避情報テーブル 22 リンカ 23 最大スタックサイズ情報

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者実行可能プログラムをキーボード
    ディスプレイ端末等を用いて対話的にデバッグする場合
    において、 デバッグ中に利用者によりプログラム中に中断点を設定
    する場合に、指定した中断点を後戻り可能な中断点とし
    て設定するための静止点付き中断点コマンドを実行する
    静止点付き中断点コマンド実行手段と、 前記静止点付き中断点コマンドが実行されたことを記憶
    するための中断点情報テーブルと、 前記静止点付き中断点でプログラムが中断されたとき
    に、プロラム状態を退避するためのプログラム状態退避
    手段と、 利用者により前記中断点後戻りコマンドが入力されたと
    き前記静止点付き中断点コマンドで指定した中断点のプ
    ログラム状態に復元するためのプログラム状態復元手段
    を含み、前記静止点付き中断点コマンドで指定した中断
    点にプログラムを終了させることなく制御を後戻りさせ
    るための中断点後戻りコマンドを実行する中断点後戻り
    コマンド実行手段と、 前記プログラム状態退避手段およびプログラム状態復元
    手段が使用するメモリ退避/復元テーブル、ファイル現
    在指示子退避/復元テーブル、レジスタ退避/復元テー
    ブルおよびスタック退避/復元テーブルと、 前記利用者実行可能プログラムのプログラム状態を退避
    する退避エリアとを有することを特徴とする対話型デバ
    ッグ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記プログラム状態退避手段と前記プロ
    グラム状態復元手段は、前記利用者実行可能プログラム
    に含まれたファイル制御ブロック,メモリ退避情報テー
    ブルおよび最大スタックサイズ情報をも使用することを
    特徴とする請求項1記載の対話型デバッグ制御装置。
JP5005460A 1993-01-18 1993-01-18 対話型デバッグ制御装置 Pending JPH06214828A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015087509A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 日本電気株式会社 状態保存復元装置、状態保存復元方法、および、記憶媒体

Citations (2)

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