JPH0621449A - 短チャネルmos型トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

短チャネルmos型トランジスタおよびその製造方法

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JPH0621449A
JPH0621449A JP4203116A JP20311692A JPH0621449A JP H0621449 A JPH0621449 A JP H0621449A JP 4203116 A JP4203116 A JP 4203116A JP 20311692 A JP20311692 A JP 20311692A JP H0621449 A JPH0621449 A JP H0621449A
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gate
source
semiconductor substrate
insulating
drain
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JP4203116A
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Ichiro Moriyama
一郎 森山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、短チャネルMOS型トランジスタ
において、低温化プロセスによって、チャネル部の不純
物の再分布を抑制することにより、所望の不純物濃度で
チャネル部を形成して特性の向上を図る。 【構成】 半導体基板11上にゲート絶縁膜14を介し
てゲート15を形成し、ゲート15の両側の半導体基板
11の上層に浅い拡散層領域16,17を形成し、ゲー
ト15の両側に絶縁部18を形成し、さらにゲート15
とほぼ同等の高さのソース・ドレイン19,20領域を
形成して、その上層に低抵抗層21,22を形成してな
る。または、浅い拡散層領域16,17を絶縁部18側
の半導体基板11の上層に形成し、さらに半導体基板1
1の上層に絶縁層(図示せず)を形成して、ゲート15
とほぼ同等の高さのソース・ドレイン領域19,20を
浅い拡散層領域16,17に接続する状態にして絶縁層
上に形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短チャネルMOS型ト
ランジスタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浅い接合とソース・ドレイン領域の低抵
抗化とを達成する短チャネルMOS型トランジスタの一
例を、図7の概略構成断面図により説明する。図に示す
ように、半導体基板71の上面には、ゲート絶縁膜72
を介してゲート73が形成されている。このゲート73
の両側には絶縁性のサイドウォール74が形成されてい
る。またサイドウォール74に対してゲート73とは反
対側にの半導体基板71の上面には、エピタキシャル成
長により形成したソース・ドレイン領域75,76が設
けられている。また上記ソース・ドレイン領域75,7
6と上記サイドウォール74との間にはスペーサ77,
78が形成されている。
【0003】さらに上記サイドウォール74の下部の半
導体基板71上層には、上記ソース・ドレイン領域7
5,76と同導電形の低濃度拡散領域79,80が形成
さている。また低濃度拡散領域79,80に接続する状
態に、ソース・ドレイン領域75,76の下方における
半導体基板71の上層には、当該低濃度拡散領域79,
80と同導電形の拡散領域81,82が形成されてい
る。さらにソース・ドレイン領域75,76の上層に
は、シリサイドよりなる低抵抗層83,84が形成され
ている。
【0004】上記構成の短チャネルMOS型トランジス
タの製造方法の一例を、図8の製造工程図により製造す
る。図8の(1)に示すように、通常のプロセス技術に
よって、半導体基板71にゲート絶縁膜72とゲート7
3とを形成した後、例えばイオン注入法によって、半導
体基板71に不純物を導入して、低濃度拡散領域79,
80を形成する。
【0005】次いで図8の(2)に示すように、通常の
サイドウォール形成技術によって、ゲート73の両側に
サイドウォール74を形成する。さらに通常のエピタキ
シャル成長法によって、半導体基板71上にエピタキシ
ャル層(91)を形成する。このエピタキシャル層(9
1)がソース・ドレイン領域75,76になる。続いて
通常のサイドウォール形成技術によって、サイドウォー
ル74と各ソース・ドレイン領域75,76との間にス
ペーサ77,78を形成する。その後通常のイオン注入
法によって、半導体基板71の上層に低濃度拡散領域7
9,80よりも高い不純物濃度を有する拡散領域81,
82を形成する。
【0006】その後図8の(3)に示すように、通常の
シリサイド化プロセス技術によって、上記ソース・ドレ
イン領域75,76の少なくとも上層をシリサイド化し
て、低抵抗層83,84を形成する。このとき、ゲート
73の上層もシリサイド化されて、低抵抗層85が形成
される。上記のようにして、短チャネルMOS型トラン
ジスタ70が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の短チャネルMOS型トランジスタでは、ソース・ド
レイン領域をエピタキシャル成長によって形成する。こ
のため、選択的に形成するには優れているが、エピタキ
シャル成長時の成長温度が960℃程度になるので、チ
ャネル部になる低濃度拡散領域と拡散領域とにおける不
純物が再分布する。この結果、低濃度拡散領域と拡散領
域とにおける不純物濃度を、所望の値にすることが困難
になり、短チャネルMOS型トランジスタの特性が低下
する。またソース・ドレイン領域をエピタキシャル成長
によって形成するために、ソース・ドレイン領域とゲー
トとの間に段差が生じる。このため、多層配線を形成し
た際の上層配線のカバレジ性が低下する。
【0008】本発明は、短チャネル特性に優れた短チャ
ネルMOS型トランジスおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものである。すなわち、短チャネ
ルMOS型トランジスタとしては、半導体基板上にゲー
ト絶縁膜を介してゲートが形成されていて、このゲート
の両側に絶縁部が形成されている。また絶縁部に対して
ゲートとは反対側の半導体基板上に、ゲートとほぼ同等
の高さになるソース・ドレイン領域が形成されていて、
各ソース・ドレイン領域の上層には低抵抗層が形成され
ている。さらにゲートの両側に半導体基板の上層に浅い
拡散層領域が形成されているものである。
【0010】その製造方法としては、第1の工程で、半
導体基板の上面にゲート絶縁膜を形成した後、当該ゲー
ト絶縁膜の上面にゲートを形成し、その後当該ゲートの
両側の当該半導体基板の上層に浅い拡散層領域を形成す
る。次いで第2の工程で、ゲートの両側に絶縁部を形成
する。続いて第3の工程で、半導体基板上にソース・ド
レイン形成膜を成膜する。次いで第4の工程で、ソース
・ドレイン形成膜の上層を研磨によって除去し、ゲート
とほぼ同等の高さになるソース・ドレイン領域を形成す
る。その後第5の工程で、ゲートとほぼ同等の高さにな
る低抵抗層をソース・ドレイン領域の上層に形成する。
【0011】別の構造の短チャネルMOS型トランジス
タとしては、上記短チャネルMOS型トランジスタにお
いて、浅い拡散層領域を絶縁部に対してゲートとは反対
側の半導体基板の上層に形成し、浅い拡散層領域に対し
てゲートとは反対側の半導体基板の上層に絶縁層を形成
し、ゲートとほぼ同等の高さになるソース・ドレイン領
域を絶縁部側で浅い拡散層領域に接続した状態にして絶
縁層上に形成したものである。
【0012】この製造方法としては、第1の工程で、半
導体基板の上面にゲート絶縁膜を形成した後、当該ゲー
ト絶縁膜の上面にゲートを形成し、その後当該ゲートの
両側に第1のサイドウォールと第2のサイドウォールと
を形成する。次いで第2の工程で、半導体基板の露出し
ている部分に絶縁層を形成した後、第2のサイドウォー
ルを除去する。続いて第3の工程で、半導体基板上にソ
ース・ドレイン形成膜を成膜した後、第4の工程で、ソ
ース・ドレイン形成膜の上層を研磨によって除去して、
ゲートとほぼ同等の高さになるソース・ドレイン領域を
形成する。次いで第5の工程で、第1のサイドウォール
を除去した後、ゲートの両側の半導体基板の上層に、ソ
ース・ドレイン領域に接続する浅い拡散層領域を形成す
る。続いて第6の工程で、ゲートと前記ソース・ドレイ
ン領域との間に、絶縁部を形成する。その後第7の工程
で、ソース・ドレイン領域の上層に低抵抗層を形成す
る。
【0013】別の製造方法としては、上記第1の工程を
行った後、第2の工程で、半導体基板の露出している部
分に絶縁層を形成し、第3の工程で、上記処理した半導
体基板上にソース・ドレイン形成膜を成膜し、その後当
該ソース・ドレイン形成膜の上層を研磨によって除去し
て、ゲートとほぼ同等の高さになる第1のソース・ドレ
イン領域を形成する。そして第4の工程で、第2のサイ
ドウォールを除去した後、除去した部分に第1のソース
・ドレイン領域と半導体基板とに接続する第2のソース
・ドレイン領域を形成することにより、と第1,第2の
ソース・ドレイン領域でソース・ドレイン領域を成した
後、上記第5の工程以降の工程を行う。
【0014】
【作用】上記構成の短チャネルMOS型トランジスタで
は、その表面がほぼ平坦に形成されている。このため、
短チャネルMOS型トランジスタ上に多層配線を形成し
た場合には、配線のカバレジ性が高まるので多層配線の
信頼性が向上する。上記製造方法では、浅い拡散層領域
を形成した後に高温の熱処理をともなうエピタキシャル
成長法によらないで、低温で成膜可能な膜形成技術と研
磨とによって、ソース・ドレイン領域を形成したことに
より、チャネル部の一部分になる浅い拡散層領域の接合
の深さが深くなることがない。また浅い拡散層領域の不
純物濃度を所定の濃度にすることが容易になる。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1の概略構成断面
図により説明する。図に示すように、半導体基板11の
上層の一部分には、素子分離領域12,13が形成され
ている。この素子分離領域12,13間の半導体基板1
1上の一部分には、ゲート絶縁膜14を介してゲート1
5が形成されている。このゲート15は、素子分離領域
12,13とほぼ同等の高さに形成される。また上記ゲ
ート15の両側の半導体基板11の上層には、浅い拡散
層領域16,17が形成されている。さらに上記ゲート
15の両側には絶縁部18が形成されている。上記各絶
縁部18と素子分離領域12,13との間の半導体基板
11上には、当該ゲート15とほぼ同等の高さのソース
・ドレイン領域19,20が形成されている。各ソース
・ドレイン領域19,20の上層には、例えばシリサイ
ドよりなる低抵抗層21,22が形成されている。また
ゲート15の上層にも低抵抗層23が形成されている。
上記の如くに、短チャネルMOS型トランジスタ1は構
成されている。
【0016】上記構成の短チャネルMOS型トランジス
タ1では、その表面がほぼ平坦に形成されるので、例え
ば、短チャネルMOS型トランジスタ1上に多層配線
(図示せず)を形成した場合には、その多層配線のカバ
レジ性が向上するので、信頼性が高まる。
【0017】次に上記説明した短チャネルMOS型トラ
ンジスタ1の製造方法を、図2の製造工程図により説明
する。なお上記図1で説明したと同様の構成部品には同
一符号を付す。
【0018】図2の(1)に示す第1の工程では、まず
通常のLOCOS法によって、半導体基板11の上層
に、およそ400nmの厚さの素子分離領域12,13
を形成する。その後通常のプロセス技術によって、素子
分離領域12,13間の半導体基板11の上面に、およ
そ10nmの厚さのゲート絶縁膜14を形成した後、当
該ゲート絶縁膜14の上面に、およそ200nmの厚さ
のゲート15を形成する。このゲート15は、例えば多
結晶シリコンよりなり、素子分離領域12,13とほぼ
同等の高さに形成される。その後上記ゲート15と素子
分離領域12,13とをイオン注入マスクにしたイオン
注入法によって、当該ゲート15の両側の半導体基板1
1の上層に導電性の不純物〔例えばヒ素(As)〕を5
×1013cm-2程度の濃度に導入して、浅い拡散層領域
16,17を形成する。
【0019】次いで図2の(2)に示す第2の工程を行
う。この工程では、通常のサイドウォール形成技術によ
って、上記ゲート15の両側にサイドウォールよりなる
絶縁部18を形成する。この絶縁部18は、例えば厚さ
が0.1μm程度に形成される。
【0020】続いて図2の(3)に示す第3の工程を行
う。この工程では、例えば通常の化学的気相成長法によ
って、上記半導体基板11上にソース・ドレイン形成膜
24を成膜する。のソース・ドレイン形成膜24は、例
えば上記浅い拡散層領域16,17と同様の導電形の不
純物を含む多結晶シリコンよりなる。
【0021】その後図2の(4)に示す第4の工程を行
う。この工程では、上記ソース・ドレイン形成膜24の
上層(2点鎖線で示す部分)を研磨によって除去する。
この研磨では、素子分離領域12,13上にソース・ド
レイン形成膜24が残らないように、十分に研磨する。
このとき、素子分離領域12,13と絶縁部18とが研
磨ストッパーになる。そして、上記ゲート15の両側に
形成した絶縁部18を間にして、当該ゲート15とほぼ
同等の高さになるソース・ドレイン領域19,20を、
上記ソース・ドレイン形成膜(24)で形成する。
【0022】続いて図2の(5)に示す第5の工程を行
う。この工程では、少なくとも上記ゲート15と上記各
ソース・ドレイン領域19,20の上面とに、例えば通
常のスパッタ法によって、シリサイド化する形成する膜
としてチタン(Ti)膜25(2点鎖線で示す部分)
を、例えば100nm程度の厚さに成膜する。その後チ
タン膜25と上記ゲート15,各ソース・ドレイン領域
19,20とをシリサイド化反応させて、チタンシリサ
イドよりなる低抵抗層23,21,22を、ゲート15
の上層と各ソース・ドレイン領域19,20の上層とに
形成する。なお素子分離領域12,13上および絶縁部
18上等に残った未反応チタン膜25は、エッチング等
により除去する。その後、低抵抗層21〜23の活性化
処理を行う。上記のようにして、短チャネルMOS型ト
ランジスタ1は製造される。
【0023】上記製造方法では、浅い拡散層領域16,
17を形成した後に高温の熱処理をともなうエピタキシ
ャル成長法によらないで、低温で成膜可能な膜形成技術
(例えば化学的気相成長法)と研磨(例えばポリシン
グ)とによって、ソース・ドレイン領域19,20を形
成したことにより、チャネル部の一部分になる浅い拡散
層領域16,17の接合の深さが深くなることがない。
また浅い拡散層領域16,17の不純物が再分布するこ
とが無くなるので、不純物濃度を所定の濃度に設定し易
くなる。
【0024】次に第2の実施例を、図3の概略構成断面
図により説明する。図に示す構成部品のうち、前記図1
で説明したと同様の構成部品には同一符号を付す。図に
示すように、短チャネルMOS型トランジスタ2では、
図1で説明した短チャネルMOS型トランジスタ(1)
において、ゲート15の両側に形成した絶縁部18に対
してゲート15とは反対側の半導体基板11の上層に浅
い拡散層領域16,17が形成されている。また浅い拡
散層領域16,17に対してゲート15とは反対側の半
導体基板11の上層には絶縁層31,32が形成されて
いる。さらにソース・ドレイン領域19,20は、絶縁
部18側で上記浅い拡散層領域16,17に接続した状
態にして上記絶縁層31,32上に形成されている。
【0025】半導体基板11,素子分離領域12,1
3,ゲート絶縁膜14,低抵抗層21,22,23等の
他の構成部品は、第1の実施例で説明した短チャネルM
OS型トランジスタ1(1)と同様なので、ここでの説
明は省略する。上記の如くに、短チャネルMOS型トラ
ンジスタ2は構成される。
【0026】上記構成の短チャネルMOS型トランジス
タ2では、その表面がほぼ平坦に形成されるので、短チ
ャネルMOS型トランジスタ2上に多層配線(図示せ
ず)を形成した場合には、その多層配線のカバレジ性は
高いものになり、配線の信頼性が向上する。
【0027】次に上記説明した第2の実施例の短チャネ
ルMOS型トランジスタ2の製造方法を、図4,図5の
製造工程図(その1),(その2)により説明する。図
4の(1)に示す第1の工程では、通常のLOCOS法
によって、半導体基板11の上層の一部分に、およそ4
00nmの厚さの素子分離領域12,13を形成する。
その後通常のプロセス技術によって、半導体基板11の
上面に、およそ10nmの厚さのゲート絶縁膜14を形
成する。さらにゲート絶縁膜14の上面に、およそ20
0nmの厚さのゲート15を形成する。このゲート15
は、例えば多結晶シリコンよりなり、上記素子分離領域
12,13とほぼ同等の高さに形成される。
【0028】その後通常のサイドウォール形成技術によ
って、当該ゲート15の両側に、厚さがおよそ0.1μ
mの第1のサイドウォール33,34を形成する。この
第1のサイドウォール33,34は、例えば酸化シリコ
ン(SiO2 )よりなる。続いて通常のサイドウォール
形成技術によって、第1のサイドウォール33,34に
対して上記ゲート15とは反対側に、厚さがおよそ0.
1μmの第2のサイドウォール35,36を形成する。
この第2のサイドウォール35,36は、例えば窒化シ
リコン(Si3 4 )よりなる。
【0029】次いで図4の(2)に示す第2の工程を行
う。この工程では、例えば熱酸化法によって、半導体基
板11の露出している部分に、酸化シリコン(Si
2 )よりなる絶縁層31,32を形成する。この絶縁
層31,32は、例えばおよそ100nmの厚さに形成
される。このときゲート15の上層にも酸化シリコン膜
37が形成される。その後、選択エッチングによって、
上記第2のサイドウォール35,36(2点鎖線で示す
部分)を除去する。
【0030】続いて図4の(3)に示す第3の工程を行
う。この工程では、例えば通常の化学的気相成長法によ
って、半導体基板11上にソース・ドレイン形成膜38
を成膜する。このソース・ドレイン形成膜38は、例え
ば導電性の不純物を含む多結晶シリコンよりなり、およ
そ400nmの厚さに成膜される。
【0031】次いで図5の(4)に示す第4の工程を行
う。この工程では、ソース・ドレイン形成膜38の上層
(2点鎖線で示す部分)を研磨(例えばポリシング等の
精密研磨)によって、ゲート15とほぼ同等の高さにな
るまで除去し、ゲート15の両側に第1のサイドウォー
ル33,34を介して半導体基板11に接続するソース
・ドレイン領域19,20を当該ソース・ドレイン形成
膜(38)で形成する。この研磨では、素子分離領域1
2,13上にソース・ドレイン形成膜38が残らないう
ように、十分に研磨を行う。
【0032】次いで図5の(5)に示す第5の工程を行
う。この工程では、選択エッチングによって、上記第1
のサイドウォール33,34(2点鎖線で示す部分)を
除去する。このとき、ゲート15の上層に形成されてい
る酸化シリコン膜37(2点鎖線で示す部分)も除去さ
れる。その後、ゲート15とソース・ドレイン領域1
9,20とをイオン注入マスクにした通常のイオン注入
法によって、例えばヒ素(As)を5×1013cm-2
度の濃度で、ゲート15の両側の半導体基板11の上層
に導入する。そして第1の浅い拡散層領域39,40を
形成する。次いで拡散処理を行って、第1の浅い拡散層
領域39,40に接続する状態に、上記ソース・ドレイ
ン領域19,20より半導体基板11の上層に不純物を
拡散させて、第2の浅い拡散層領域41,42を形成す
る。この第1,第2の浅い拡散層領域39〜42によっ
て、浅い拡散層領域16,17が形成される。
【0033】次いで図5の(6)に示す第6の工程を行
う。この工程では、通常の化学的気相成長法によって、
少なくとも上記第1のサイドウォール(33,34)を
除去した部分に、絶縁部形成膜43を埋め込む。その後
通常のエッチバック処理によって、この絶縁部形成膜4
3の2点鎖線で示す部分を除去し、絶縁部18を形成す
る。
【0034】次いで図5の(7)に示す第7の工程を行
う。この工程では、前記図2の第5の工程と同様にし
て、ソース・ドレイン領域19,20の上層とゲート1
5の上層とに低抵抗層21,22,23を形成する。こ
の低抵抗層21〜23は、例えばタングステンシリサイ
ドまたはチタンシリサイド等の高融点金属シリサイドで
形成される。上記の如くに、短チャネルMOS型トラン
ジスタ2は製造される。
【0035】上記製造方法では、浅い拡散層領域16,
17を形成した後に高温の熱処理をともなうエピタキシ
ャル成長法によらないで、低温で成膜可能な膜形成技術
と研磨とによって、ソース・ドレイン領域19,20を
形成したことにより、チャネル部の一部分になる浅い拡
散層領域16,17の接合の深さが深くなることがな
い。また浅い拡散層領域16,17の不純物濃度を、第
1の浅い拡散層領域39,40と第2の浅い拡散層領域
41,42とに、2段階に変えて形成することが可能で
ある。さらに浅い拡散層領域16,17の不純物が再分
布することが無くなるので、不純物濃度を所定の濃度に
設定し易くなる。
【0036】次に別の製造方法を、図6の製造工程図に
より説明する。第1の工程は、上記図4で説明した第1
の工程と同様なので、ここでの説明は省略する。
【0037】次いで図6の(1)に示す第2の工程を行
う。この工程では、例えば熱酸化法によって、半導体基
板11の露出している部分に絶縁層31,32を形成す
る。この絶縁層31,32は、例えば酸化シリコン(S
iO2 )よりなる。
【0038】次いで図6の(2)に示す第3の工程を行
う。この工程では、例えば通常の化学的気相成長法によ
って、半導体基板11上にソース・ドレイン形成膜38
を成膜する。このソース・ドレイン形成膜38は、例え
ば導電性の不純物を含む多結晶シリコンよりなる。その
後ソース・ドレイン形成膜38の上層(2点鎖線で示す
部分)を研磨によって、ゲート15とほぼ同等の高さに
なるまで除去し、ゲート15の両側に第1のサイドウォ
ール33,34と第2のサイドウォール35,36とを
介した状態で、上記絶縁層31,32上に、第1のソー
ス・ドレイン領域44,45を形成する。
【0039】次いで図6の(3)に示す第4の工程を行
う。この工程では、通常の選択エッチングによって、第
2のサイドウォール(35,36)〔図6の(2)参
照〕を除去する。その後、通常の化学的気相成長法によ
って、少なくとも上記第2のサイドウォール(35,3
6)を除去した部分にソース・ドレイン形成膜46を埋
め込む。このソース・ドレイン形成膜46は、例えば導
電性の不純物を含む多結晶シリコンで形成される。次い
で通常のエッチバック処理によって、ソース・ドレイン
形成膜46の2点鎖線で示す部分を除去し、第2のソー
ス・ドレイン領域47,48を形成する。この第2のソ
ース・ドレイン領域47,48と上記第1のソース・ド
レイン領域44,45とによって、ソース・ドレイン領
域19,20が形成される。
【0040】続いて上記図5で説明した第5の工程以降
の工程を行う。そして、前記図5の(5)〜(7)に示
したように、ゲート13と絶縁層31,32との間の半
導体基板11の上層に浅い拡散層領域(16,17)を
形成し、ゲート13とソース・ドレイン領域19,20
との間に絶縁部(18)を形成して、ソース・ドレイン
領域19,20の上層に低抵抗層(21,22)を形成
する。また同時に、ゲート15の上層に低抵抗層(2
3)を形成する。上記図6により説明した製造方法で
も、図5で説明したと同様の効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の短チャネ
ルMOS型トランジスタによれば、その表面がほぼ平坦
化されているので、短チャネルMOS型トランジスタ上
に信頼性の高い多層配線を形成することができる。本発
明の製造方法では、浅い拡散層領域を形成した後に、低
温で成膜可能な、例えば化学的気相成長法による膜形成
技術でソース・ドレイン形成膜を成膜した後、ソース・
ドレイン形成膜を研磨することによって、ソース・ドレ
イン領域を形成したので、半導体基板が高温状態になら
ない。このため、半導体基板中に不純物が拡がり過ぎる
ことがなくなるので、浅い拡散層領域を形成することが
可能になる。この結果、浅い接合を有しかつソース・ド
レイン領域が低抵抗なものを得ることができるので、短
チャネルMOS型トランジスタの特性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の概略構成断面図である。
【図2】第1の実施例の製造工程図である。
【図3】第2の実施例の概略構成断面図である。
【図4】第2の実施例の製造工程図(その1)である。
【図5】第2の実施例の製造工程図(その2)である。
【図6】第2の実施例の別の製造工程図である。
【図7】従来例の概略構成断面図である。
【図8】従来例の製造工程図である。
【符号の説明】
1 短チャネルMOS型トランジスタ 2 短チャネルMOS型トランジスタ 11 半導体基板 12 素子分離
領域 13 素子分離領域 14 ゲート絶
縁膜 15 ゲート 16 浅い拡散
層領域 17 浅い拡散層領域 18 絶縁部 19 ソース・ドレイン領域 20 ソース・
ドレイン領域 21 低抵抗層 22 低抵抗層 24 ソース・ドレイン形成膜 31 絶縁層 32 絶縁層 33 第1のサ
イドウォール 34 第1のサイドウォール 35 第2のサ
イドウォール 36 第2のサイドウォール 38 ソース・
ドレイン形成膜 44 第1のソース・ドレイン領域 45 第1のソ
ース・ドレイン領域 46 ソース・ドレイン形成膜 47 第2のソ
ース・ドレイン領域 48 第2のソース・ドレイン領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形
    成したゲートと、 前記ゲートの両側に形成した絶縁部と、 前記ゲートとほぼ同等の高さであって、前記絶縁部に対
    して前記ゲートとは反対側の前記半導体基板上に形成し
    たソース・ドレイン領域と、 前記各ソース・ドレイン領域の上層に形成した低抵抗層
    と、 前記ゲートの両側における前記半導体基板の上層に形成
    した浅い拡散層領域とよりなることを特徴とする短チャ
    ネルMOS型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上面にゲート絶縁膜を形成
    した後、当該ゲート絶縁膜の上面にゲートを形成し、そ
    の後当該ゲートの両側における当該半導体基板の上層に
    浅い拡散層領域を形成する第1の工程と、 前記ゲートの両側に絶縁部を形成する第2の工程と、 前記半導体基板上にソース・ドレイン形成膜を成膜する
    第3の工程と、 前記ソース・ドレイン形成膜の上層を研磨して除去し、
    当該ゲートの両側に前記絶縁部を介して、当該ゲートと
    ほぼ同等の高さを有するソース・ドレイン領域を形成す
    る第4の工程と、 前記ソース・ドレイン領域の上層に低抵抗層を形成する
    第5の工程とよりなることを特徴とする短チャネルMO
    S型トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形
    成したゲートと、 前記ゲートの両側に形成した絶縁部と、 前記絶縁部に対して前記ゲートとは反対側の前記半導体
    基板の上層に形成した浅い拡散層領域と、 前記浅い拡散層領域に対して前記ゲートとは反対側の前
    記半導体基板の上層に形成した絶縁層と、 前記絶縁部側で前記浅い拡散層領域に接続する状態にし
    て、前記絶縁層上に形成したもので、前記ゲートとほぼ
    同等の高さを有するソース・ドレイン領域と、 前記ソース・ドレイン領域の上層に形成した低抵抗層と
    よりなることを特徴とする短チャネルMOS型トランジ
    スタ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の上面にゲート絶縁膜を形成
    した後、当該ゲート絶縁膜の上面にゲートを形成し、そ
    の後当該ゲートの両側に第1のサイドウォールと第2の
    サイドウォールとを形成する第1の工程と、 前記半導体基板の露出している部分に絶縁層を形成した
    後、前記第2のサイドウォールを除去する第2の工程
    と、 前記半導体基板上にソース・ドレイン形成膜を成膜する
    第3の工程と、 前記ソース・ドレイン形成膜の上層を研磨によって除去
    して、前記ゲートとほぼ同等の高さを有するソース・ド
    レイン領域を形成する第4の工程と、 前記第1のサイドウォールを除去した後、前記ゲートの
    両側の半導体基板の上層に、前記ソース・ドレイン領域
    に接続する浅い拡散層領域を形成する第5の工程と、 前記ゲートと前記ソース・ドレイン領域との間に、絶縁
    部を形成する第6の工程と、 前記ソース・ドレイン領域の上層に低抵抗層を形成する
    第7の工程とよりなることを特徴とする短チャネルMO
    S型トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の短チャネルMOS型トラ
    ンジスタの製造方法において、 前記請求項2記載の第1の工程を行った後、 第2の工程で、前記半導体基板の露出している部分に絶
    縁層を形成し、 第3の工程で、前記処理した半導体基板上にソース・ド
    レイン形成膜を成膜した後、当該ソース・ドレイン形成
    膜の上層を研磨によって除去して、当該ゲートとほぼ同
    等の高さを有する第1のソース・ドレイン領域を形成
    し、 次いで第4の工程で、前記第2のサイドウォールを除去
    した後、除去した部分に前記第1のソース・ドレイン領
    域と半導体基板とを接続する第2のソース・ドレイン領
    域を形成することにより、当該第1のソース・ドレイン
    領域と当該第2のソース・ドレイン領域とでソース・ド
    レイン領域を成し、 続いて前記請求項2記載の第5の工程以降の工程を行う
    ことを特徴とする短チャネルMOS型トランジスタの製
    造方法。
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JP2004146825A (ja) * 2002-10-26 2004-05-20 Samsung Electronics Co Ltd Mosトランジスター及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004146825A (ja) * 2002-10-26 2004-05-20 Samsung Electronics Co Ltd Mosトランジスター及びその製造方法
JP4519442B2 (ja) * 2002-10-26 2010-08-04 三星電子株式会社 Mosトランジスター及びその製造方法

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