JPH06213722A - 焦電素子 - Google Patents

焦電素子

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JPH06213722A
JPH06213722A JP5005391A JP539193A JPH06213722A JP H06213722 A JPH06213722 A JP H06213722A JP 5005391 A JP5005391 A JP 5005391A JP 539193 A JP539193 A JP 539193A JP H06213722 A JPH06213722 A JP H06213722A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線を効率よく安定に検出することのでき
る焦電素子を得る。 【構成】 焦電体1により検出される赤外線を電気的信
号として出力する焦電素子において、焦電体1の赤外線
受光面1aが粗面であり、また、焦電体1張設される開
口部2aを有する基台2上に接着剤10により全周にお
いて固定され、プリント基板4には開口部2aに対する
位置に貫通孔4aを設けてある。更に、焦電体1がプリ
ント基板4の電気回路との導通を導電性接着剤12a、
12bによりとっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦電体により検出され
る赤外線を電気的信号として出力する焦電素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タンタル酸リチウムやチタン酸鉛
のような強誘電体材料が赤外線を熱吸収して素子自体の
温度変化によって生ずる物理変化量を電気的信号として
出力する焦電素子が赤外線検出素子として利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】焦電素子の強誘電体材
料として、ポリフッ化ビニリデンを主材としたコポリマ
(PVDF/TrFE)等のフィルム状の有機高分子材
料を使用する場合、成膜過程における表面をそのまま使
用することになり、平坦な表面で反射ないし通過した赤
外線は、当然熱吸収されない。
【0004】また、上記フィルム状の有機高分子材料を
使用する場合、セラミックや焼結体の場合とは異なって
柔軟であり、所定の位置に配置するため、全面を基台に
張り付けるなどの必要があった。
【0005】そして、焦電体の全面を基台に張り付ける
と、焦電体が吸収した赤外線の熱が基台に逃げてしまう
問題がある。
【0006】更に、半田付けにより導通をとろうとする
と、そのときの熱により焦電体の特性が変化してしまう
という不具合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
み、焦電体により検出される赤外線を電気的信号として
出力する焦電素子において、焦電体の少なくとも赤外線
受光面が粗面であることを特徴とするものである。
【0008】また、焦電体により検出される赤外線を電
気的信号として出力する焦電素子において、焦電体が張
設される開口部を有する基台上に全周において固定され
ていることを特徴とするものである。
【0009】そして、焦電体が全周において固定され張
設される開口部を有する基台を備え、基板には開口部に
対する位置に貫通孔を設けてあることを特徴とするもの
である。
【0010】更に、焦電体が電気回路と導通を導電性接
着剤によってとっていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】焦電体の赤外線受光面を粗面とすることによ
り、焦電体に向かってくる赤外線が受光面で乱反射する
ことになり、赤外線が焦電体に吸収される効率が増大
し、検出感度が向上する。
【0012】また、焦電体を開口部を有する基台に全周
において固定することにより、柔軟な焦電体を所定の位
置にたるむことなく配置でき、吸収した赤外線による熱
が基台に逃げるのを防止することができる。
【0013】そして、基板に開口部を有する基台を固定
し、基板の開口部の位置に貫通孔を設けることにより、
焦電体の受光面背面に閉じられた空間ができるのを防止
し、焦電体前後の気圧が一定となる。
【0014】更に、焦電体が電気回路との導通を導電性
接着剤を用いてとることにより、焦電体には、導電性接
着剤が塗布されるだけであるので、製造時に熱が加わる
ことなく特性変化を起こさない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
先ず第1実施例について説明すると、図1において、赤
外線を検出する焦電体1は、素子基台2を介してFET
等の回路素子3a、3bが配設されたプリント基板4上
に配置され、そのプリント基板4は、ステム5を貫通す
る3本のニールピン6s、6e(1本の図示を省略)の
先端に載置されている。上記構成を覆うように、窓孔7
aにフィルタ8を有するキャン7が配置され、ステム
5、キャン7およびフィルタ8により外枠が構成されて
いる。
【0016】焦電体1は、成膜されたPVDF/TrF
E等であって、その赤外線受光面である上面1aが凹凸
になるよう粗面にされたフィルム状で、その上下面に
は、ニクロム等の材質による引出し電極を有する鍵穴状
等の電極9a、9bが設けられている。焦電体1は、図
2および図3に示すように、アルミナ製の素子基台2の
略方形の開口部2aに張設されるように、全周が基台2
にエポキシ樹脂の接着剤10により固定されている。素
子基台2は更にアルミナ製のプリント基板4上にエポキ
シ樹脂の接着剤11により固定され、焦電体1の電極9
a、9bは、銀粉体を混入したエポキシ系の導電性接着
剤12a、12bによりプリント基板4上の図示しない
配線パターンに接続されている。
【0017】上記焦電体1を素子基台2の開口部2aに
張設することにより、赤外線を受けた焦電体1の電気的
変化を起こさせる熱が基台2等に逃げることを防止で
き、電極9a、9b部分に効率よく分極状態の変化を起
こさせることができる。また、素子基台2を使用しない
と、フィルム状の焦電体1を直接プリント基板4に接着
することになり、放熱を起こさせるとともに工程上扱い
にくく不具合である。
【0018】プリント基板4は、FET3aや高抵抗の
ゲート抵抗3b等の回路素子が搭載され、その中央部分
には、焦電体1と素子基台2とにより密閉空間を形成し
ないように貫通孔4aが設けられている。そして、プリ
ント基板4は、ステム5を貫通するニールピン6s、6
eに対抗する位置に設けられた接続孔4s、4eによ
り、所定の位置に半田付け等により固定される。
【0019】このプリント基板4の貫通孔4aがない場
合には、焦電体1、素子基台2およびプリント基板4に
より閉じられた空間ができる。このような空間を形成し
てしまうと、焦電体1が赤外線を検出するときに、焦電
体1に起こる熱がその空間を膨張させ、歪みによる分極
状態の変化を焦電体1に生じさせる。その場合には正確
な赤外線量が検出できない。このため、プリント基板4
に貫通孔4aを設けてキャン7等による外枠内部の空気
の圧力と均一として、焦電体1に不要な歪みが加わらな
いようにしている。
【0020】ステム5とキャン7は、表面処理された金
属製であって、ステム5の段部5bには小さな周壁5a
が形成されていて、両者の段部5bとキャンの鍔部7b
を対向させ、周壁5aを抵抗溶接等により密封する。ス
テム5には段部5bによる段が形成されているので、キ
ャン7を合わせたときにほぼ所定の位置に配置され、が
たつきによりプリント基板4等に接触し、衝撃を与える
ことはない。
【0021】フィルタ8はシリコン製等の導電性を有す
るものであって、キャン7の窓孔7aを効果的に封じる
ため、3層の接着剤により固定されている。先ずエポキ
シ樹脂による接着剤13がフィルタ8の外周をキャン7
の窓孔7aの周囲に固定させている。そして、図4に示
すように、キャン7とフィルタ8とを導通をとるため、
全周にわたってもよいが2か所等の局所的に、銀粉体を
混入したエポキシ系の導電性接着剤14が塗布されてい
る。そして最後に上記導電性接着剤14を覆い隠すよう
に、フィルタ8の外周にエポキシ樹脂による接着剤15
を塗布してフィルタ8を強固に固定している。
【0022】このように、導電性接着剤14を混入して
キャン7とフィルタ8との導通をとるのは、外部からの
電磁誘導ノイズを遮断するためであって、外枠を構成す
るステム5、キャン7、フィルタ8によって外部ノイズ
は全てニールピン6eのアースに落ち、内部の電気回路
には影響を与えない。従って、他のニールピン6sは絶
縁体16を介してステム5を貫通しているが、ニールピ
ン6eはステム5に接続されている。なお、導電性接着
剤14を用いることによるキャン−フィルタ間の電気抵
抗値は、最大4.8MΩ、最小2.7MΩ、平均4.1
MΩ(サンプル数8個)であった。
【0023】以上、第1実施例の構造について説明して
きたが、その組立工程について説明すると、回路素子3
a、3bを搭載したプリント基板4と、焦電体1が張設
された素子基台2と、フィルタ8を設けたキャン7とを
用意して、順次ステム5に組み立てていく。
【0024】粗面上で成膜された焦電体1のフィルム、
あるいは成膜された焦電体1のフィルムの片面をサンド
ブラッシング等により粗面化したフィルムを作成して、
その上下面に鍵穴状の電極9a、9bとなるようにニク
ロムを例えば50〜200オングストロームの厚みに蒸
着し、素子基台2となるよう予め開口部2a等を設けて
あるアルミナ板上にフィルムの粗面が上を向くように接
着剤10を用いて接着固定し、1枚の焦電体1が張設さ
れた素子基台2とする。また、プリント基板4にも、そ
の上下面に予め回路素子3a、3bを搭載しておく。
【0025】フィルタ8の片面外周部分に接着剤13を
塗布し、キャン7の窓孔7aに当接させて乾燥させ接着
固定する。そのフィルタ8外周の対向する2か所に導電
性接着剤14を局所的に塗布する。乾燥後、更にフィル
タ8の外周部分を覆うように接着剤15を塗布し乾燥さ
せ、フィルタ8を設けたキャン7とする。
【0026】各部を構成した後、先ずステム5のニール
ピン6s、6eの先端にプリント基板4を載せ半田付け
により固定する。そして、素子基台2の焦電体1の張設
されていない面に接着剤11を塗布し、プリント基板4
の所定の配置に当接し接着固定する。その後、焦電体1
の上下面の電極9a、9bとプリント基板4上の図示を
省略した配線パターンとの間に導電性接着剤12a、1
2bを塗布して内部電気回路を完成させる。
【0027】ステム5上に内部構成を完成させた後、不
活性ガス雰囲気下でキャン7を被せてステム5の段部5
bとキャン7の鍔部7bを合わせ、抵抗溶接により外周
を溶着する。この外枠となる各部の接続部は、気密に構
成されているので、内部に不活性ガスを封入することが
でき、また、外部からガスや水分が進入して焦電体1等
を腐食させることはない。
【0028】以上のように構成された第1実施例の焦電
素子は、炎や熱源等からの赤外線をフィルタ8を通して
焦電体1で受け、その焦電体1の電気的変化をプリント
基板4に構成した回路で検出し外部に信号として送りだ
すことができる。
【0029】本実施例のように、焦電体1の上面1aを
粗面にしておくと、図10に示す結果の如く出力感度が
増大してノイズ出力が減少し、総合的に赤外線の受光効
率が向上する。即ち、図6に示すように、焦電体1の受
光面が従来の平面では、焦電体1が感じることのできる
赤外線は、主に電極9cを通過した量だけであるが、本
実施例のように受光面を凹凸のある粗面にしておくと、
図5に示すように、電極9aにおいて反射した赤外線が
再度電極面に進行する。従って表面散乱を起こさせるこ
とにより、従来反射ないし通過されていた分量の赤外線
まで焦電体1が感じることが可能になる。その結果、素
子として高感度になるとともに、炎を検出する火災感知
器として使用する場合には、早期に火災を発見できると
いう効果がある。
【0030】次に、第2実施例について説明するが、第
1実施例と同一部分については同一符号を付与し、その
素材や作用についても同様であるので説明を省略する。
【0031】図7において、第1実施例と同様に、赤外
線を検出する焦電体1が素子基台2を介してプリント基
板4上に配置され、そのプリント基板4は、ステム5を
貫通するニールピン6s、6eの先端に載置されてい
て、上記構成を覆うように、キャン7が配置されてい
る。そして、この第2実施例では、キャン7の窓孔7a
に上下面に、バンドパスフィルタ21a、21bが構成
されたシリコン製のフィルタ22が設けられている。
【0032】このバンドパスフィルタ21a、21b
は、シリコン製の基板部23の両面にPbTeとZnS
を蒸着積層した膜層が形成されていて、片面は4.65
μm以下の波長の光を透過させ、他面は4.25μm以
上の波長の光を透過させるように構成されている。従っ
てこのフィルタ22は、中心波長4.45μmの帯域を
透過させるものとなっている。ここで、積層されるPb
TeやZnSの代わりに例えばGeやSiO層等を用い
てもよいことは勿論である。
【0033】この第2実施例についても、第1実施例と
同様に、その組立工程について説明すると、回路素子3
a、3bを搭載したプリント基板4と、焦電体1が張設
された素子基台2と、フィルタ22を設けたキャン7と
を用意して、順次ステム5に組み立てていく。従って、
フィルタ22は、第1実施例のフィルタ8と同様に、片
面外周部分に接着剤13を塗布し、キャン7の窓孔7a
に当接させて接着固定する。そして2か所に導電性接着
剤14を局所的に塗布し、更にフィルタ22の外周部分
を覆うように接着剤15を全周にわたって塗布し乾燥さ
せ、フィルタ22を設けたキャン7とする。そしてステ
ム5上に内部構成を完成させた後、キャン7を被せて外
周を溶着する。
【0034】以上のように構成された第2実施例の焦電
素子は、フィルタ22を通して特に炎からの赤外線を選
択して焦電体1で受け、その焦電体1の電気的変化をプ
リント基板4に構成した回路で検出し外部に信号として
送りだすことができ、火災感知器等の炎を検出する場合
に有用である。
【0035】最後に、第3実施例について説明するが、
第2実施例同様、第1実施例と同一部分については同一
符号を付与し、その素材や作用について説明を省略す
る。
【0036】図8において、第1実施例と同様に、赤外
線を検出する焦電体1が素子基台2を介してプリント基
板4上に配置され、そのプリント基板4は、ステム5を
貫通するニールピン6s、6eの先端に載置されてい
て、上記構成を覆うように、キャン7が配置されてい
る。そして、この第3実施例では、キャン7の窓孔7a
に、上下面にバンドパスフィルタ31a、31bが構成
されたサファイヤ製のフィルタ32が設けられている。
このフィルタ32は、シリコン製の場合のように導電性
を有していないので、その表面に導電層としてインジウ
ム酸化スズ(ITO)膜33が形成されている。
【0037】このフィルタ32のバンドパスフィルタ3
1a、31bは、第2実施例同様、サファイヤを基板部
34としてその両面にPbTeとZnSを蒸着積層した
膜層が形成されていて、中心波長4.45μmの帯域を
透過させるものとなっている。また、ITO膜33は、
厚くすると赤外線の透過を遮断してしまうので、極薄層
に形成されている。
【0038】この第3実施例についても、第1実施例と
同様に、その組立工程について説明すると、回路素子3
a、3bを搭載したプリント基板4と、焦電体1が張設
された素子基台2と、フィルタ32を設けたキャン7と
を用意して、順次ステム5に組み立てていく。
【0039】このフィルタ32をキャン7に固定する場
合には、先ず第1実施例のフィルタ8と同様に、フィル
タ32のITO膜33を有する面外周部分に接着剤35
を塗布し、キャン7の窓孔7aに当接させて接着固定す
る。そして図9に示すように、ITO膜33とキャン7
とを導通させるように窓孔7aに沿って環状に導電性接
着剤36を塗布乾燥させる。このITO膜33は接着剤
35との接着性が落ちるので、窓孔7aより小さい径の
円形に形成されているが、全面であってもよいことは勿
論である。そしてキャン内部にフィルタ32の外周部分
を覆うように接着剤37を塗布し乾燥させ、フィルタ3
2を設けたキャン7とする。そしてステム5上に内部構
成を完成させた後、キャン7を被せて外周を溶着する。
【0040】このITO膜33は、フィルタ32に導電
性を持たせるために形成しているので、フィルタ32の
上面側である必要はなく、下面側に形成し第1実施例と
同様に3層の接着剤により固定してもよい。また、第1
実施例において、シリコン製のフィルタ8をサファイヤ
製とする場合に、このITO膜33を形成してキャン7
と接続すれば、シリコン製の場合と同様の電磁シールド
効果を得ることができる。
【0041】以上のように構成された第3実施例の焦電
素子は、第2実施例同様、フィルタ32を通して特に炎
からの赤外線を選択して焦電体1で受け、その焦電体1
の電気的変化をプリント基板4に構成した回路で検出し
外部に信号として送りだすことができ、火災感知器等の
炎を検出する場合に有用である。
【0042】なお、上記各実施例では、焦電体1の上面
1aのみを粗面としたものを示したが、上下面であって
もよいことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明では、焦電体によ
り検出される赤外線を電気的信号として出力する焦電素
子において、焦電体の少なくとも赤外線受光面を粗面と
することにより、焦電体に向かってくる赤外線が受光面
で乱反射することになり、赤外線の焦電体に吸収される
効率が増大し、検出感度が向上するという効果を有す
る。
【0044】また、焦電体により検出される赤外線を電
気的信号として出力する焦電素子において、焦電体が張
設される開口部を有する基台上に全周において固定され
ているので、柔軟な焦電体を所定の位置にたるむことな
く配置できるという効果を有する。
【0045】そして、焦電体が全周において固定され張
設される開口部を有する基台を備え、基板には開口部に
対する位置に貫通孔を設けてあるので、焦電体の受光面
背面に閉じられた空間ができるのを防止し、焦電体前後
の気圧が一定となり、正確な赤外線検出が行えるという
効果を有する。
【0046】更に、焦電体が電気回路との導通を導電性
接着剤によってとっているので、製造時に焦電体には熱
が加わることなく、特性変化を起こさず所望の赤外線検
出が行えるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用する焦電素子の第1実施例の縦断
面図。
【図2】図1に使用される焦電体および素子基台の状態
を示す縦断面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図1のフィルタの接続状態を示す上向きの横断
面図。
【図5】図1の焦電体への赤外線散乱状態を示す概略断
面図。
【図6】図5と比較するための従来の焦電体への赤外線
散乱状態を示す概略断面図。
【図7】本発明を利用する焦電素子の第2実施例の縦断
面図。
【図8】本発明を利用する焦電素子の第3実施例の縦断
面図。
【図9】図8のフィルタの接続状態を示す平面図。
【図10】焦電体表面による電圧感度とノイズ出力の比
較表。
【符号の説明】
1 焦電体 1a 上面 2 素子基台 2a 開口部 4 プリント基板 4a 貫通孔 12a、12b 導電性接着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦電体により検出される赤外線を電気的信
    号として出力する焦電素子において、前記焦電体の少な
    くとも赤外線受光面が粗面であることを特徴とする焦電
    素子。
  2. 【請求項2】焦電体により検出される赤外線を電気的信
    号として出力する焦電素子において、前記焦電体は開口
    部を有する基台上に全周にわたって張設固定されている
    ことを特徴とする焦電素子。
  3. 【請求項3】焦電体と、該焦電体により検出される赤外
    線を電気的信号として出力する電気回路を備えた基板と
    を筐体内に組み込んでなる焦電素子において、前記基板
    上に固定されるとともに前記焦電体が全周において固定
    され張設される開口部を有する基台を備え、前記基板に
    は前記開口部に対する位置に貫通孔を設けてあることを
    特徴とする焦電素子。
  4. 【請求項4】焦電体と、該焦電体により検出される赤外
    線を電気的信号として出力する電気回路を備えた基板と
    を筐体内に組み込んでなる焦電素子において、前記焦電
    体が電気回路と導通を導電性接着剤によってとっている
    ことを特徴とする焦電素子。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4いずれかに記載の焦電素
    子において、前記焦電体は少なくとも赤外線受光面が粗
    面であることを特徴とする焦電素子。
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