JP2753905B2 - 焦電素子 - Google Patents

焦電素子

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JP2753905B2 JP3315555A JP31555591A JP2753905B2 JP 2753905 B2 JP2753905 B2 JP 2753905B2 JP 3315555 A JP3315555 A JP 3315555A JP 31555591 A JP31555591 A JP 31555591A JP 2753905 B2 JP2753905 B2 JP 2753905B2
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  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を検出する炎感
知器などに使用される焦電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、赤外線センサや感熱素子として、
焦電素子が広く用いられている。この焦電素子に使用さ
れる焦電体は、一般に自発分極を有する高分子材料やセ
ラミック材料等からなり、焦電体の膜の両面に電極を形
成すると、温度変化により電極間に電位差を発生する作
用がある。一般に赤外線センサは、このような焦電素子
により入射する赤外線による熱量に応じた電圧を発生さ
せ、これを適宜増幅して炎や人体を検出する。
【0003】このような焦電素子の一例として、図6に
断面図を示すような素子がある。焦電体1は、焦電材料
としてのPVDFまたはそのコポリマをフィルム状にし
たものであり、枠状のその基台となる素子基板2を介し
てプリント基板3に載置されており、同様にプリント基
板3には、焦電体1の電位差を取り出すためのFET等
による電気回路部4が構成されている。この基台2およ
びプリント基板3の材質にはアルミナが使用されてい
る。
【0004】プリント基板3は、ステム5を貫通(必要
に応じて絶縁体6を介する)する3本の端子7の先端に
接続され、その周囲をフィルタ8による窓を有するキャ
ン9により気密に覆われている。フィルタ8は、シリコ
ン等の赤外線透過能を有する材質が用いられ、フィルタ
8と鉄鋼等の金属製のステム5およびキャン9によりシ
ールド作用がなされている。
【0005】焦電体1近傍について図5の概略的拡大図
により詳しく説明すると、焦電体1の上下面には、鍵穴
形の電極10、11が蒸着などにより形成され、その円
形部10a、11aは、重なる位置にされている。そし
て、その突出部10b、11bが円形部10a、11a
から焦電体1の左右の端まで形成されている。電極1
0、11の材質には、ニッケル・クロム合金、金黒等の
赤外線吸収材料が使用されている。
【0006】焦電体1、基台2、プリント基板3は、そ
れぞれ適切な材質により接着固定されており、焦電体1
上下面の電極10、11と、プリント基板3の図示しな
い回路パターンとの間は、導電性接着剤12、13の塗
布により、導通がとられている。導電性接着剤12、1
3には、銀フィラーが混入されているものなどが使用さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような焦電素子に
おいて、焦電体1の表面に構成される電極10、11に
は、焦電体1への電気的な接続の作用とともに、更に焦
電体1に入射した赤外線を閉じ込める作用がある。即
ち、理想的には、受光面の電極10は、赤外線を反射せ
ずに吸収し、その背面の電極11は、赤外線を透過させ
ずに反射させることにより、焦電体1への赤外線吸収効
率を向上させる。従って、電極10、11は、個々に最
適な所定の厚みにされている。
【0008】電極10、11には、導電性接着剤12、
13が塗布され、その硬化時に電極10、11に対して
張力がかかる。電極10、11は、赤外線吸収作用のた
め、厚くすることは不可能で、腐食や振動等により、薄
くて細くなっている電極10、11と接着剤12、13
との境界面において簡単に切断されてしまうことがあ
る。特に赤外線を検出することによる炎感知器にこのよ
うな焦電素子を使用する場合、耐久性に関する規定が厳
しいのみならず、実際の設置環境が極めて悪条件の場合
もあり、故障の原因となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
みなされたものであり、第1発明として、PVDFまた
はそのコポリマによる薄膜の焦電体1の上下面にニッケ
ル・クロム合金または金黒による電極10、11を形成
する際に、吸収電極部10c、11cを赤外線吸収効率
に適した所定の厚みの薄層に形成し、細く連通する引出
電極10d、11dを吸収電極部10c、11cより厚
く形成して強度を持たせるよう構成したものである。
【0010】また、第2発明として、PVDFまたはそ
のコポリマによる薄膜の焦電体1の上下面に電極10、
11を形成する際に、吸収電極部10e、11eをニッ
ケル・クロム合金または金黒により赤外線吸収効率に適
した所定の厚みの薄層に形成し、細く連通する引出電極
10f、11fを貴金属材料またはアルミニウムにより
構成して強度を持たせるよう構成したものである。
【0011】
【作用】第1発明においては、電極10、11の形成を
二段階に行ってその厚みを変えること、第2発明におい
ては、電極10、11の形成の際に材質を2種類用いる
ことにより、焦電体1の赤外線吸収効率を減少させるこ
となく、導電性接着剤12、13の硬化時に高分子材料
であるPVDFまたはそのコポリマの薄膜である焦電体
1にかかる張力による電極10、11の細い部分の切断
を防止し、プリント基板3との電気的接続を確実なもの
とする。
【0012】また、吸収電極部10c、10e、11
c、11eの材質としてはニッケル・クロム合金を、引
出電極部10d、10d、11f、11fの材質として
は良導体で耐食性の導電材料として、白金、アルミニウ
ム、金、銀、銅等を用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による実施例について説明す
る。図1は、本発明による焦電素子の内部の平面図、図
2は、第1実施例を示す図1の概略的断面図、図3およ
び図4は、第2実施例を示す図2同様の断面図である。
図5および図6と同一部分または相当部分には、同一符
号を付し、説明を省略する。
【0014】第1実施例において、電極10、11は、
焦電体1の上下面に形成されていて、図1の如く、表面
上には焦電体1を介して円形の吸収電極部10c、11
cが重なって見え、その左右に引出電極部10d、11
dが突出している。導電性接着剤12、13は、引出電
極部10d、11dの部分に着けられるとともに、その
下方に位置するプリント基板3の図示しない回路パター
ンに電気的に接続されている。
【0015】電極10を作成する場合、まず焦電体1の
片面に所定の厚みの薄層を鍵穴形に蒸着等により形成す
る。その後、その円形から突出する部分上のみに同様に
して更に積層する。すると、円形部分には、所定の厚さ
の吸収電極部10cが、突出部分には、円形部分よりも
厚みを有する引出電極部10dが構成される。電極11
も電極10と同様に作成する。その結果、幅が細く形成
される引出電極部10d、11dの伝導性や耐久性が改
善される。
【0016】電極10、11の作成方法は、上記に限ら
ず、先に突出部分(引出電極部10d、11d)にある
程度の層を作成して、その上に所定の厚みになるように
吸収電極部10c、11cを作成してもよい。更に両者
を個々に作成してもよい。
【0017】第2実施例において、電極10、11等の
構成および作成方法は、第1実施例とほぼ同じであり、
異なる点は、蒸着等による鍵穴形の1回目の薄層(吸収
電極部10e、11e)作成時には、その材質をニッケ
ル・クロム合金などの赤外線吸収材料を円形に用い、突
出部分(引出電極部10f、11f)に対する積層時に
は、その材質を白金などの良導体または耐食性の他の材
料を用い円形部分の端部に重ねることである。従って、
表面上、鍵穴形の円形部分(吸収電極部10e、11
e)にはニッケル・クロム合金が、突出部分(引出電極
部10f、11f)には白金が見えることになり、導電
性接着剤12、13は、白金の部分に塗布される。その
結果、第1実施例同様に引出電極部10f、11fの伝
導性や耐久性が改善される。また、鍵穴形にニッケル・
クロム合金を形成し、その上に白金を形成してもよい。
【0018】電極10、11の作成方法については、第
1実施例の如く種々の方法があり、最終的に焦電体1の
受光面にニッケル・クロム合金、導電性接着剤12、1
3の接合面に白金が配置されていればよい。
【0019】以上、各実施例において、電極10、11
の形状は上記に限らず、吸収電極部10c、10e、1
1c、11eは、焦電体1の受光面に広く形成されてよ
く、引出電極部10d、10f、11d、11fは、導
電性接着剤12、13が接合する部分のみでよく、電極
10、11を同じに構成する必要がないことは、勿論で
ある。
【0020】本発明は、焦電素子における高分子材料で
あるPVDFまたはそのコポリマの薄膜の上下面に構成
するそれぞれの電極に対して、電極の厚みを、または、
電極の材質を部分毎に変えることにより、素子基台に接
着固定された状態でプリント基板と導通をとるための導
電性接着剤の硬化時にかかる張力に強くなり、腐食に強
く耐久性に優れた焦電素子が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による焦電素子の内部の平
面図。
【図2】図1の概略的な断面図。
【図3】本発明の第2実施例による図2同様の断面図。
【図4】第2実施例の他の構成を示す図2同様の断面
図。
【図5】従来例を示す図2同様の断面図。
【図6】焦電素子の全体の構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 焦電体 3 プリント基板 10、11 電極 12、13 導電性接着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PVDFまたはそのコポリマによる薄膜
    の上下面各々に、円形等の薄層に形成されるニッケル・
    クロム合金または金黒による吸収電極部と、それに連通
    して細く該吸収電極部よりも厚い層に形成される引出電
    極部と、からなる電極がそれぞれ構成され、前記薄膜が
    枠状の素子基板に固定されてプリント基板上に固定され
    るとともに、前記薄膜の上下の引出電極と前記プリント
    基板とがそれぞれ導電性接着剤により導通されているこ
    とを特徴とする焦電素子。
  2. 【請求項2】 PVDFまたはそのコポリマによる薄膜
    の上下面各々に、円形等の薄層に形成されるニッケル・
    クロム合金または金黒による吸収電極部と、それに連通
    して細く形成される貴金属材料またはアルミニウムによ
    る引出電極部と、からなる電極がそれぞれ構成され、前
    記薄膜が枠状の素子基板に固定されてプリント基板上に
    固定されるとともに、前記薄膜の上下の引出電極と前記
    プリント基板とがそれぞれ導電性接着剤により導通され
    ていることを特徴とする焦電素子。
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