JP3213663B2 - 角形チップ抵抗器の製造方法 - Google Patents

角形チップ抵抗器の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリント配線板
のクロス部分に実装される角形チップ抵抗器の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の角形チップ抵抗器の製造
方法としては、例えば特開平5−205902号公報に
記載の構成が知られている。
【0003】この特開平5−205902号公報に記載
の角形チップ抵抗器の製造方法は、第1の絶縁板の表面
上に、複数組の酸化ルテニウムの抵抗膜を印刷して乾燥
形成する。そして、各抵抗膜の両端に一部を重ねるよう
に、複数組の内部電極を印刷形成する。
【0004】また、第2の絶縁板を第1の絶縁板の複数
組の抵抗膜を形成した面上に加熱および加圧して接合す
る。そして、この積層絶縁体を適宜切断して仮焼し、内
部に抵抗膜および両端に接続された内部電極を設けた複
合セラミックス基体を備えた半完成抵抗器を複数形成す
る。
【0005】次に、半完成抵抗器を、バレル研磨機に
て、各稜線部に丸みを形成する。そして、この半完成抵
抗器の両端部に内部電極に接続させて、順次ニッケルメ
ッキ層、半田メッキ層を形成して導電部である外部電極
を形成し、角形チップ抵抗器を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−205902号公報に記載の角形チップ抵抗器
の製造方法は、積層絶縁体の端面から露出する抵抗膜に
接続された内部電極の面積が小さいため、外部電極とな
るニッケルメッキ層との接続面積が小さく接続力が弱い
という問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、積層絶縁体の端面に露出する抵抗膜の面積が増大
し、抵抗膜と導電部との接着の安定性を向上し、信頼性
の高い角形チップ抵抗器の製造方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の角形チップ抵抗
器の製造方法は、第1の絶縁板上に間隔を介して複数条
の溝を略平行に形成し、この第1の絶縁板の前記溝を形
成した面上に長手方向が前記溝内に連続してこの溝の長
手方向に対して略垂直に複数条の帯状抵抗膜層を間隔を
あけて略平行に形成し、次に、前記第1の絶縁板の前記
抵抗膜層を形成した面上に第2の絶縁板を重ね合わせ、
これら第1および第2の絶縁板にて前記抵抗膜層を挟着
して積層絶縁体を形成し、この積層絶縁体を前記第1の
絶縁板に形成した溝に一致させて前記抵抗膜層を長手方
向に沿って切断して細長絶縁片を形成し、この細長絶縁
片の前記抵抗膜が露出する両側面に導電部を形成し、こ
の細長絶縁片を前記各抵抗膜間の中間位置からそれぞれ
チップ状に切断するものである。
【0009】
【作用】本発明の角形チップ抵抗器の製造方法は、第1
の絶縁板に形成した溝内にも連続して帯状に抵抗膜を形
成し、第1および第2の絶縁板にて挟着した積層絶縁体
を溝に一致させて切断するため、第1の絶縁板の溝内面
に亘って形成された抵抗膜が露出し、抵抗膜の露出面積
が増大し、抵抗膜と導電部との接続性が向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の角形チップ抵抗器の製造方法
により製造した一実施例の角形チップ抵抗器を図面を参
照して説明する。
【0011】図1ないし図3において、1は角形チップ
抵抗器で、この角形チップ抵抗器1は、絶縁性のセラミ
ック材料板や合成樹脂板などから略長方形の平板状に形
成された一対の第1および第2の絶縁板2,3が積層さ
れて形成されている。また、第1の絶縁板2の長手方向
の両端の第2の絶縁板3と対向する縁には、テーパ状に
傾斜した溝面4aが形成されている。
【0012】そして、角形チップ抵抗器1には、第1お
よび第2の絶縁板2,3の間に、長手方向に沿って長手
方向を有した帯状の抵抗膜5が略中央に挟着されてい
る。なお、抵抗膜5の長手方向の端部は、溝面4aに亘っ
て形成されている。
【0013】また、角形チップ抵抗器1の長手方向の両
端部には、ニッケルメッキや半田メッキなどにより導電
部6が、抵抗膜5の端部に接触して形成されている。さ
らに、角形チップ抵抗器1の長手方向の両端部には、導
電部6を覆うようにニッケルメッキや半田メッキなどに
より電極7が形成されている。
【0014】次に、上記角形チップ抵抗器を製造する工
程を図面を参照して説明する。
【0015】まず、略長方形の平板状の焼成前のセラミ
ックにて、図4に示すように、略長方形の平板状に、第
1の絶縁板2を成形する。そして、この第1の絶縁板2
の平面上に、図5に示すように、線状で深さ方向がV字
状の溝4,4を、間隔をあけて略平行に複数条形成する
とともに、第1の絶縁板2の両側縁には、溝4,4と略
同傾斜の溝面4aを形成する。
【0016】そして、この第1の絶縁板2の溝4を形成
した平面上に、図6に示すように、長手方向が溝4,4
の長手方向に対して略垂直に直交する帯状の抵抗膜5,
5を、幅方向に間隔をあけて複数条略平行に印刷により
形成する。
【0017】なお、この抵抗膜5,5の形成の際、抵抗
膜5,5間の距離aは、第1の絶縁板2の縁から抵抗膜
5の縁までの距離bの略2倍(a=2b)の距離となる
ように形成する。
【0018】この抵抗膜5の材料としては、第1の絶縁
板2がセラミック材料板の場合には銀、パラジウム、金
またはタングステン、モリブデン、ルテニウム、錫など
の抵抗性物質をガラスや樹脂などに分散させた抵抗ペー
ストとし、第1の絶縁板2が合成樹脂板の場合は、銀や
カーボンなどを抵抗性物質とした合成樹脂抵抗塗料を用
いる。
【0019】なお、抵抗膜5は、図1、図2および図6
に示すように、溝4内の直交する部分にも連続して抵抗
膜5が形成されるように、第1の絶縁板2上に印刷形成
されている。
【0020】次に、図7に示すように、第1の絶縁板2
の溝4および抵抗膜5が形成された平面上に、第1の絶
縁板2と同じ材質で同平板形状の第2の絶縁板3を重ね
合せ、150℃〜200℃で加熱して積層絶縁体9を形
成する。なお、第1および第2の絶縁板2,3が合成樹
脂板の場合は、接着材で接着する。
【0021】そして、積層絶縁体9を、図7に示すよう
に、第1の絶縁板2に形成した溝4に対応して、帯状の
抵抗膜5の長手方向を寸断する方向に切断し、細長絶縁
片10を形成する。さらに、この細長絶縁片10の第2の絶
縁板3の上面に、図8に示すように、各抵抗膜5間の略
中央位置ごとに分割する方向に沿って、V字状の割り溝
11を形成する。
【0022】この後、細長絶縁片10を焼成する。なお、
焼成温度は、抵抗膜5の材料が銀、パラジウム、金、ル
テニウムなどの厚膜抵抗ペーストの場合には800℃〜
900℃で焼成して、第1および第2の絶縁板2,3を
焼結させる。また、抵抗膜5の材料がタングステン、モ
リブデンの場合はN2 2 混合ガス中で1400℃〜1
600℃で焼成する。
【0023】なお、セラミック化は高温焼結の方が好ま
しいが、銀、パラジウム、金、ルテニウムなどは、90
0℃以上では溶融してしまうため、それ以下の温度で焼
成することが好ましい。
【0024】次に、細長絶縁片10の幅方向の両端面、す
なわち、抵抗膜5の断面および溝4の溝面4aが露出して
いる面に、導電ペーストまたは導電塗料を、抵抗膜5に
導通し溝面4aに沿って塗り込むように塗布し、焼成また
は加熱乾燥を施し、図1、図2および図9に示すよう
に、細長絶縁片10の両側面に導電部6,6を形成する。
【0025】そして、細長絶縁片10を割り溝11の位置か
ら分割し、図10に示すように、長手方向の両端面に導
電部6,6が形成された直方体形状のチップ片12を形成
する。
【0026】次に、チップ片12の導電部6,6に、ニッ
ケル電解メッキあるいは半田メッキを施して電極7,7
を形成し、図1ないし図3に示す角形チップ抵抗器1を
形成する。なお、この電極7,7は、ニッケル電解メッ
キを施した後に、さらにこのニッケル電解メッキの表面
に半田メッキを層状に施して形成してもできる。
【0027】上記実施例は、複数条の溝4,4を形成し
た第1の絶縁板2上に、長手方向が第1の絶縁板2の溝
4の長手方向に対して略垂直に、溝4内に亘って帯状の
抵抗膜5を幅方向に間隔をあけて複数条形成し、第1の
絶縁板2上に第2の絶縁板3を重ね合せて抵抗膜5を挟
着した積層絶縁体9を、溝4に一致させて抵抗膜5を長
手方向に寸断する方向に切断して細長絶縁片10を形成す
る。
【0028】このため、抵抗膜5の断面及び抵抗膜5が
形成された溝面4aが露出されるので、第1の絶縁板2の
溝4内に形成した抵抗膜5により、単に第1および第2
の絶縁板2,3の平面上に形成した抵抗膜5の断面に比
し、広い面積の抵抗膜5面が得られる。したがって、こ
の露出する抵抗膜5の面積の増大により、細長絶縁片10
に形成する導電部6との接続が非常に強固になり、信頼
性の高い電極が得られる。
【0029】なお、上記実施例において、溝4は帯状の
抵抗膜5の幅寸法に対応して一致させた断続状に形成し
てもできる。
【0030】また、必要に応じて1個のチップ片12に2
層以上の抵抗膜5を形成することもできる。
【0031】さらに、第1の絶縁板2にのみ溝4を形成
して説明したが、第2の絶縁板3の第1の絶縁板2に対
向する平面に、第1の絶縁板2の溝4に対応する溝4を
設けてもできる。また、抵抗膜5を溝4内の直交する部
分にも連続して形成したが、溝4内の全域に連続して形
成してもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の角形チップ抵抗器の製造方法に
よれば、第1の絶縁板に形成した溝内にも連続して帯状
に抵抗膜を形成し、第1および第2の絶縁板にて挟着し
た積層絶縁体を溝に一致させて切断するため、第1の絶
縁板の溝内面に亘って形成された抵抗膜が露出し、抵抗
膜の露出面積が増大し、抵抗膜と導電部との接続性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角形チップ抵抗器の製造方法により製
造した一実施例の角形チップ抵抗器を示す長手方向の断
面側面図である。
【図2】同上幅方向の断面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】同上第1の絶縁板を示す斜視図である。
【図5】同上第1の絶縁板に溝を形成した状況を示す斜
視図である。
【図6】同上第1の絶縁板上に抵抗膜を形成した状況を
示す斜視図である。
【図7】同上第2の絶縁板を重ね合わせた状況の積層絶
縁体を示す斜視図である。
【図8】同上細長絶縁片を示す斜視図である。
【図9】同上細長絶縁片に導電部を形成した状況を示す
平面図である。
【図10】同上チップ片を示す平面図である。
【符号の説明】
1 角形チップ抵抗器 2 第1の絶縁板 3 第2の絶縁板 4 溝 5 抵抗膜 6 導電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 17/00 - 17/30 H01C 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁板上に間隔を介して複数条の
    溝を略平行に形成し、 この第1の絶縁板の前記溝を形成した面上に長手方向が
    前記溝内に連続してこの溝の長手方向に対して略垂直に
    複数条の帯状抵抗膜層を間隔をあけて略平行に形成し、 次に、前記第1の絶縁板の前記抵抗膜層を形成した面上
    に第2の絶縁板を重ね合わせ、これら第1および第2の
    絶縁板にて前記抵抗膜層を挟着して積層絶縁体を形成
    し、 この積層絶縁体を前記第1の絶縁板に形成した溝に一致
    させて前記抵抗膜層を長手方向に沿って切断して細長絶
    縁片を形成し、 この細長絶縁片の前記抵抗膜が露出する両側面に導電部
    を形成し、 この細長絶縁片を前記各抵抗膜間の中間位置からそれぞ
    れチップ状に切断することを特徴とする角形チップ抵抗
    器の製造方法。
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